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発明の名称 田植機
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平8−9723
公開日 平成8年(1996)1月16日
出願番号 特願平6−144196
出願日 平成6年(1994)6月27日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修
発明者 北井 浩昭
要約 目的
左右中央位置の整地フロートに対する施肥系に妨げられず苗植付装置を分割し姿勢変更によって格納する田植機を構成する。

構成
左右等しい植付条単位で2つに分割自在に構成した苗植付装置を、分割物の姿勢変更で格納姿勢と、分割を行わない作業姿勢とに切換え自在に構成し、この苗植付装置の左右中央位置の2条整地用の整地フロートを一方の分割物の側に支持し、他方の分割物から整地フロートに肥料を送るホースと作溝器19とを一体的に該整地フロートから分離自在に構成し、この分離自在な連結手段をロッドと孔部とで成る係脱部Bで形成。
特許請求の範囲
【請求項1】 複数条植え用に構成された苗植付装置(A)を左右等しい植付条単位で2つの分割物に分割自在に構成すると共に、この分割物の姿勢変更で機体横方向への張出し量を減ずる格納姿勢と、分割を行わない作業姿勢とに切換え自在に構成し、この苗植付装置(A)に備えた複数の整地フロート(15)のうち左右方向での中央位置の2条整地用のもの(15C)を一方の分割物の側に支持し、この整地フロート(15C)に対して他方の分割物の側からホース(18)を介して肥料が送られる作溝器(19)を該整地フロート(15C)に備え、かつ、この作溝器(19)を中央位置の整地フロート(15C)に対して一方に形成した突出部を他方に形成した孔部、あるいは、凹部に挿入することにより位置を決める係脱部(B)を介して分離自在に備えている田植機。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は田植機に関し、詳しくは、苗植付装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】田植機に連結される苗植付装置は、マット状苗を載置する苗載せ台、このマット状苗の下端から苗を1株ずつ切出して圃場面に植付ける植付アーム、複数の整地フロート、及び、これらを駆動する伝動系等を有して構成され、従来、8条植え等の多条植え用の苗植付装置では横幅方向への寸法が大きく、機体から横方向に大きく突出する形態となるので、非作業時に路上等を走行する際には苗植付装置を機体から一旦分離し、この苗植付装置の姿勢を90度回転させ(苗植付装置の横方向を機体の前後方向に設定し)、この苗植付装置の側端を機体に連結して牽引する形態として苗植付装置の機体から横方向への張出量を低減している。
【0003】また、田植機の移動時にトラックを利用する場合にも荷台幅内に収まるよう苗植付装置を機体から分離することも多く行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のように苗植付装置の姿勢を変更して機体に連結する作業は手間が掛かるばかりで無く、時間と労力を要することから改善の余地がある。この不都合を解消する目的で、苗植付装置を例えば、植付条単位で等しく2分割し、この分割物をリンク部材等を介して姿勢変更自在に連結することで、苗植付装置の機体横方向への張出し量を減ずる格納姿勢に切換え自在に構成することも考えられる。
【0005】また、従来からの苗植付装置では苗植付作業と同時に圃場面下に対して肥料を送込む施肥作業も行えるよう、肥料を貯留するホッパー、ホッパーからの肥料を送るホース、ホースからの肥料を圃場面下に送込む作溝器等を有した施肥装置を備えている。尚、作溝器は苗植付位置の近傍に肥料の供給を行うよう整地フロートに装着される。
【0006】更に、従来からの田植機では苗植付装置の対圃場レベルを一定に維持するよう苗植付装置の左右方向での中央位置に2条整地用の整地フロートを配置し、この整地フロートの対地レベル変化に基づいて苗植付装置を昇降駆動する自動昇降系を備えており、このように整地フロートが中央位置に配置されたものを前述のように2分割して格納する場合には、この整地フロートを苗植付装置の分割物のうちの一方の側に支持することになる。しかし、苗植付装置を等しく2分割する場合には施肥装置も等しく2分割されるので、中央位置の整地フロートに対しては左右の施肥装置からの肥料が供給されるホース等で分割操作が妨げられるものとなり適当な改善手段が望まれる。
【0007】本発明の目的は、左右方向での中央位置に整地フロートを配置し、かつ、施肥装置を備えた苗植付装置を等しく分割し、合理的に格納姿勢に切換えて機体左右方向への張出し量を減ずることが可能な田植機を構成する点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、複数条植え用に構成された苗植付装置を左右等しい植付条単位で2つの分割物に分割自在に構成すると共に、この分割物の姿勢変更で機体横方向への張出し量を減ずる格納姿勢と、分割を行わない作業姿勢とに切換え自在に構成し、この苗植付装置に備えた複数の整地フロートのうち左右方向での中央位置の2条整地用のものを一方の分割物の側に支持し、この整地フロートに対して他方の分割物の側からホースを介して肥料が送られる作溝器を該整地フロートに備え、かつ、この作溝器を中央位置の整地フロートに対して一方に形成した突出部を他方に形成した孔部、あるいは、凹部に挿入することにより位置を決める係脱部を介して分離自在に備えている点にあり、その作用、及び、効果は次の通りである。
【0009】
【作用】上記特徴によると、苗植付装置を格納姿勢に切換える場合には、苗植付装置を分割して分割物の姿勢変更を行うことで、左右方向での中央の整地フロートが一方の側の分割物に支持される形態になると共に、この整地フロートに対して他方の側の分割物から肥料を送るホースと共に作溝器を、係脱部の分離操作で整地フロートから分離することにより、夫々の分割物を大きく分離することが可能となり、この状態で苗植付装置の分割物を所定の格納姿勢に設定することで機体横方向への苗植付装置の張出し量を小さくするものとなる。
【0010】つまり、本発明では従来からの田植機と同様に整地フロートを左右方向の中央位置に配置してこの整地フロートを苗植付装置の自動昇降系のセンサに兼用していても、また、この整地フロートに対して左右の分割物の側から施肥用のホースを介して肥料を供給する系を備えていても、施肥系に妨げられず分割物の姿勢変更が可能となり、しかも、整地フロートに対して作溝器が係脱部を介して備えられているので、分離操作が比較的容易で、装着時にも係脱構造によって精度高く位置を決め得るものとなる。
【0011】
【発明の効果】従って、左右方向での中央位置に整地フロートを配置し、施肥装置を備えた苗植付装置を等しく分割し、楽な操作で合理的に格納姿勢に切換えて機体左右方向への張出し量を減ずることが可能な田植機が構成されたのである。
【0012】特に、本発明ではホースと作溝器とが連結した状態で整地フロートから分離されるので、作溝器を整地フロートから分離した状態でも作溝器とホースとが連通状態を維持するものとなり、例えば、ホースと作溝器とを分離するものと比較して、肥料の案内経路を良好な状態に維持できるという効果も奏する。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。図1に示すように、ステアリング操作される駆動型の前車輪1、及び、駆動型の後車輪2を備えた走行機体3の前部にエンジン4を搭載すると共に、この走行機体3の中央部に運転座席5を配置し、走行機体3の後端部に対し昇降シリンダ6で駆動昇降するリンク機構7を介して苗植付装置Aを連結して乗用型の田植機を構成する。
【0014】前記運転座席5の右側部に苗植付装置Aの昇降制御と植付クラッチ(図示せず)の入切り操作とを行う昇降レバー8を備え、又、運転座席5の左側部には変速レバー9を備えている。尚、植付クラッチは走行機体3から苗植付装置Aへの動力を断続するものであり、伝動軸が所定の回転位相にある場合にのみ切り操作を許容して植付アーム(後述する)の先端が圃場に接触する姿勢での切り操作を阻止するよう構成されている。
【0015】苗植付装置Aはマット状苗Wを載置する苗載せ台10、走行機体3から動力が伝えられる左右一対の伝動ケース11、この伝動ケース11からチェーンケース12を介して伝えられる動力で回転するロータリケース13、このロータリケース13に一対ずつ備えられた植付アーム14、5つの整地フロート15夫々を備えて8条植え用に構成され、作業時には苗載せ台10に載置されたマット状苗Wの下端から苗を植付アーム14が1株ずつ切出して圃場面に植え付けるものとなっている。
【0016】また、前記5つの整地フロート15は図2及び図3に示す如く、左右方向での中央位置、この両側位置夫々のものを2条整地用に構成し、左右両側端位置のものを1条整地用に構成してあり、図1乃至図6に示すように、苗植付装置Aには肥料を貯留するホッパー16、ホッパー16からの肥料を送出す繰出し機構17、繰出し機構17からの肥料を送るホース18、ホース18からの肥料を植付苗近傍位置の圃場面下に送込む作溝器19夫々で成る施肥装置を備え、作溝器19は整地フロート15の下面に固設した溝切り板20の後端に対して係脱部Bを介して分離自在に備えられている。
【0017】この田植機では苗植付装置Aを4条ずつに2分割自在に構成し、この分割物を支持するリンク部材の揺動によって、苗植付装置Aの分割物の姿勢を変更して機体の横方向への張出し量を減ずる格納姿勢と、分割を行わない作業姿勢とに切換え自在に構成してある。
【0018】即ち、図7及び図8に示すように、前記リンク機構7の後端に連結される昇降フレーム21の両側部に形成した第1ブラケット22に対して縦向き軸芯の第1支軸23周りで揺動自在に第1アーム24を連結し、この第1アーム24の揺動端に縦向き軸芯の第2支軸25周りで揺動自在に第2アーム26を連結し、この第2アーム26の揺動端に縦向き軸芯の第3支軸27周りで揺動自在に左右の植付フレーム28,28に形成した第2ブラケット29を連結する。
【0019】植付フレーム28には、4条ずつに2分割された苗載せ台10A、4条ずつに2分割された施肥用のホッパー16、整地フロート15、及び、前記左右の伝動ケース11が支持され、走行機体3からの動力が伝えられる出力軸30からの動力がベベルケース31、一対の伝動軸32,32を介して左右の伝動ケース11,11に伝えられる。
【0020】また、図2に示すように、5つの整地フロート15のうち左右方向の中央位置に配置されたもの(以下、整地フロート15Cと称する)を一方(図面では右側)の分割物の側に支持し、この整地フロート15Cの左右の苗植付け位置の近傍夫々に対して左右のホッパー16の系からのホース18を連結しているので、他方(図面では左側)の分割物からのホース18と共に作溝器19を整地フロート15Cから分離自在に構成して、苗植付装置Aの分割操作をホース18に妨げられずに行えるよう構成してある。尚、この中央位置の整地フロート15Cは圃場面に対する苗植付装置Aのレベルを検出し、前記昇降シリンダ6を駆動して該苗植付装置Aを圃場面に対して所定のレベルに維持するセンサに兼用している(制御系は詳述せず)。
【0021】図3乃至図6に示すように、作溝器19の前面には前方に突設する上下一対の板状のブラケット33,33を固設し、これらのブラケット33,33の左右両側面に板材34,34を固設し、上下夫々のブラケット33,33に対しては上下方向に貫通する貫通孔33A,33Aを穿設してあり、更に、下方のブラケット33の延出端を下方に折り曲げて保持片33Bを形成してある。又、溝切り板20の後端には上方に突出するブロック部20Aを形成してあり、このブロック部20Aの上面に対して、その上端に軸芯に直交する姿勢の係合孔35Aを穿設した縦向き姿勢のロッド35を固設してある。
【0022】そして、この作溝器19を整地フロート15に装着する場合には、ロッド35に対してブラケット33,33の貫通孔33A,33Aを挿通し、該作溝器19を下方に移動させてブロック部20Aの前面の凹状部20Bに保持片33Bを係合させると共に、ブロック部20Aの側面を板材34,34で挟込み、ロッド35の係合孔35Aにベータピン36を挿入固定することにより、図3に示す如く、作溝器19が溝切り板20を介して整地フロート15Cに装着固定されるのである。尚、この着脱手段では一対のブラケット33とロッド35とで係脱部Bが構成され、整地フロート15Cから作溝器19を分離する場合には前述とは逆にベータピン36を取外し、作溝器20を上方に引上げ操作することにより分離できるものなっている。
【0023】因みに、作溝器19は板状の金属を折り曲げ成形して製作されると共に、前記ブラケット33を溶接によって固定してあり、ホース18に取り付けた樹脂製の蛇腹部37の下端前部を該作溝器19の前面に係合させ、蛇腹部37の下端後部と作溝器19とをビス38で固定してある。又、溝切り板20は樹脂で成形されると共に後端のブロック部20Aに上下方向に形成した孔部に前記ロッド35を挿入し、該ブロック部20Aの後端から挿入した複数のビス39の螺合によって該ロッドは溝切り板に固定されている。
【0024】このように苗植付装置Aの分割物の姿勢変更で機体横方向への張出し量を減ずるよう第1、第2アーム24,26等の揺動リンク系で姿勢変更自在に構成し、また、中央位置の整地フロート15の作溝器19を分離自在に構成したことにより、苗植付装置Aを図9に示す作業姿勢から格納姿勢に切換える場合には、ベベルケース31を出力軸30から分離し、前記作溝器を整地フロート15Cから分離した後、分割物を人為操作で左右に引き出し操作することにより、図10に示す如く夫々の分割物を分離できる。
【0025】次に、人為的に苗植付装置Aの内方側が機体後方に向かう姿勢に回転させることにより図11及び図12に示す如く苗植付装置Aを格納姿勢に切換えるものとなる。
【0026】このように格納姿勢に切換えた苗植付装置Aを作業姿勢に復元する場合には揺動リンク系を逆方向に操作しベベルケース31を出力軸30に連結し、作溝器19を整地フロート15Cに連結することで済むものとなる。
【0027】〔別実施例〕本発明は上記実施例以外に、以下のように構成することも可能である。
【0028】(イ)図13乃至図15に示すように、作溝器19の前面に対して前方に突出する姿勢に形成した板状のブラケット39に縦姿勢のロッド40を下方に突出する姿勢に固設し、ブラケット40の左右両側面に板材を備える固設し、更に、ブラケット39の延出端を下方に折り曲げて保持片39Aを形成し、又、溝切り板20のブロック部20Aの上面に対してロッド40が挿通する縦姿勢の孔部20Cを穿設し、ブロック20Aの前面に保持片39Aと係脱する凹部20Bを形成することで作溝器19の分離を許容する手段を構成する。尚、同図のものではロッド40と孔部29Cとで係脱部Bが構成されている。
【0029】(ロ)図16及び図17に示すように、作溝器19の前面に対して前方に突出する姿勢の一対のロッド41を固設し、このロッド41が挿通する孔部20Cを20溝切り板の後面に対して前後方向姿勢に形成して作溝器19の分離を許容する手段を構成する。尚、同図のものではロッド41と孔部20Cとで係脱部Bが構成されている。
【0030】(ハ)前述した別実施例において作溝機19の固定を確実にするため、蝶ネジを用いても良い。
【0031】(ニ)8条以下、あるいは、8条以上の苗植付装置に適用する。
【0032】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。




 

 


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