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発明の名称 作業機の装着装置及び作業機の離脱方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平8−14
公開日 平成8年(1996)1月9日
出願番号 特願平6−139169
出願日 平成6年(1994)6月21日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】安田 敏雄
発明者 池内 和彦 / 和歌 利彦
要約 目的
脱着フレーム25の上部に設けた操作レバー37が、脱着フレーム25の後方の操縦部16から離れないようにして、オペレータによる操作レバー37の操作を容易にする。

構成
ブーム32の先端部を接地させた後に脱着フレーム25の固定ピン31を外し、スタンド40の基端部よりも前方でスタンド40の先端部が接地するまでブームシリンダ34を伸長させて脱着フレーム25を前傾させ、さらにブームシリンダ34を伸長させることによりスタンド40をその先端部を支点として起立させるとともに、かかるスタンド40の基端部の前上方への変位により脱着フレーム25を取付台18から前上方に離脱可能な作業機の装着装置であって、スタンド40を脱着フレーム25からの前下方への突出量調整自在に脱着フレーム25に固定する。
特許請求の範囲
【請求項1】 車体(12)に設けられた取付台(18)と、該取付台(18)に前上方離脱かつ前傾方向回動自在に支持された脱着フレーム(25)と、該脱着フレーム(25)の前上方離脱及び前傾方向回動を阻止するべく脱着フレーム(25)を取付台(18)に着脱自在に固定するフレーム固定手段(31)と、前端部が上下動すべく脱着フレーム(25)に後端部が回動自在に支持されたブーム(32)と、該ブーム(32)を脱着フレーム(25)に対し相対回動させる回転駆動手段(34)と、脱着フレーム(25)の上部に設けられかつ脱着フレーム(25)の後方に設けた操縦部(16)から操作可能な前記回転駆動手段(34)の操作レバー(37)と、脱着フレーム(25)から前下方突出状として基端部が脱着フレーム(25)に固定されたスタンド(40)とを備え、ブーム(32)の先端部を接地させた後にフレーム固定手段(31)を外し、スタンド(40)の基端部よりも前方でスタンド(40)の先端部が接地するまで回転駆動手段(34)の作動により脱着フレーム(25)を前傾させ、さらに回転駆動手段(34)を作動させることによりスタンド(40)をその先端部を支点として起立させるとともに、かかるスタンド(40)の基端部の前上方への変位により脱着フレーム(25)を取付台(18)から前上方に離脱可能な作業機の装着装置であって、前記スタンド(40)は脱着フレーム(25)からの前下方への突出量調整自在に脱着フレーム(25)に固定されていることを特徴とする作業機の装着装置。
【請求項2】 脱着フレーム(25)の側面に保持ピン(41)が突設され、スタンド(40)の基端部近傍に案内孔(42)が形成され、スタンド(40)を脱着フレーム(25)に対し回動自在に連結するべく前記保持ピン(41)が前記案内孔(42)に係合されており、脱着フレーム(25)の側面にボス部(43)が突設され、スタンド(40)が下方回動されて脱着フレーム(25)から前下方に突出する姿勢とされたとき前記ボス部(43)に重合する固定孔(44)がスタンド(40)の基端部近傍に形成され、該姿勢でスタンド(40)を保持するべく該スタンド(40)の自重による保持ピン(41)回りのモーメント力によりボス部(43)の外周に係合する係合部材(48)がスタンド(40)に設けられており、スタンド(40)を脱着フレーム(25)に固定するべくボス部(43)と固定孔(44)とにわたって挿通される固定ピン(45)を備えていることを特徴とする請求項1に記載の作業機の装着装置。
【請求項3】 車体(12)に設けられた取付台(18)と、該取付台(18)に前上方離脱かつ前傾方向回動自在に支持された脱着フレーム(25)と、該脱着フレーム(25)の前上方離脱及び前傾方向回動を阻止するべく脱着フレーム(25)を取付台(18)に着脱自在に固定するフレーム固定手段(31)と、前端部が上下動すべく脱着フレーム(25)に後端部が回動自在に支持されたブーム(32)と、該ブーム(32)を脱着フレーム(25)に対し相対回動させる回転駆動手段(34)と、脱着フレーム(25)の上部に設けられかつ脱着フレーム(25)の後方に設けた操縦部(16)から操作可能な前記回転駆動手段(34)の操作レバー(37)とを備え、ブーム(32)の先端部を接地させた後にフレーム固定手段(31)を外し、スタンド(40)を脱着フレーム(25)から前下方突出状として該スタンド(40)の基端部を脱着フレーム(25)に固定し、スタンド(40)の基端部よりも前方でスタンド(40)の先端部が接地するまで回転駆動手段(34)の作動により脱着フレーム(25)を前傾させ、さらに回転駆動手段(34)を作動させることによりスタンド(40)をその先端部を支点として起立させるとともに、かかるスタンド(40)の基端部の前上方への変位により脱着フレーム(25)を取付台(18)から前上方に離脱させる作業機の離脱方法であって、前記スタンド(40)の脱着フレーム(25)への固定は、スタンド(40)の脱着フレーム(25)からの前下方への突出量を調整することによりスタンド(40)の先端部を車体(18)の高さに応じて地面に接近させた後に行うことを特徴とする作業機の離脱方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フロントローダ等の作業機をトラクタ等の車輌に装着する作業機の装着装置及び作業機の離脱方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フロントローダ等の作業機の装着装置として、例えば、実公平5−21556号公報に記載のものがある。このフロントローダの装着装置は、車体の側部に、フロントローダ用取付台が備えられ、フロントローダは、立設状とされて取付台に着脱自在に取付けられる脱着フレーム(マスト)と、脱着フレームに左右方向の支軸により枢支されたブームと、脱着フレームとブーム間に介装されてブームを昇降させるブームシリンダと、ブームの前端部に左右方向の支軸により枢支されたバケット(作業具)と、ブームとバケット間に介装されてバケットを回動させるバケットシリンダと、脱着フレームから前方に突設されかつ前端部が車体前部の側部に着脱自在に取付けられるブレイスとを有し、フロントローダの車体に対する着脱時に、バケットシリンダにより、ブーム及び脱着フレームが昇降せしめられて、脱着フレームが取付台上の位置と、その上方側の取外位置とに位置変更自在とされており、ブレイスが脱着フレームに対して着脱自在とされ、フロントローダの車体に対する着脱時に、ブレイスがスタンドとしてバケットに着脱自在に取付けられ、ブレイスにより、バケットの地面に対する回動が阻止されるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来の作業機の装着装置では、フロントローダの脱着作業時に、車体側に固定されているブレイスを取り外した後、バケットに固定する必要があり、かかるブレイスの着脱固定が比較的煩雑である。そこで、脱着フレームの側面に沿う収納姿勢と、脱着フレームから前下方に突出する使用姿勢とに姿勢変更自在であるように、長尺状のスタンドの基端部を脱着フレーム下部の側面に回動自在に連結しておき、ブーム先端部を接地させた後にスタンドを使用姿勢で固定し、脱着フレームと取付台との固定を解除した後にブームシリンダを伸長させることにより、脱着フレームを前傾させてスタンドと脱着フレームとの固定部分よりも前方でスタンド先端部を接地させるとともに、スタンドをその先端部を支点として起立させ、このときのスタンド基端部の前上方への変位により脱着フレームを前上方に離脱させるようにした作業機の装着装置が考えられる。しかし、この作業機の装着装置においては、以下の問題点がある。
【0004】上記の作業機の装着装置において、油圧配管の簡略化や設置スペースの制約等の理由からブームシリンダの作動用バルブとその操作レバーとを脱着フレーム側に設ける場合があるが、この場合、脱着フレームの後方の操縦部からオペレータが脱着作業の開始時から完了時までにわたって操作レバーを操作しなければならないため、脱着の際の脱着フレームの前方への移動量はできるだけ少ない方が好ましい。このためには、スタンドを脱着フレームに固定する際に、スタンドの下端部をできるだけ地面に接近させておく必要がある。
【0005】一方、トラクタ用の一般的なタイヤとして、軟弱な農耕地等で使用されるファームタイヤと、草地等で使用されるターフタイヤとがあるが、通常、リムの直径が同じ場合、山の高いラグが形成されたファームタイヤの方がタイヤ径は大きくなる。したがって、車体に装着されたタイヤの種類によって、作業機の脱着作業時における車体の高さが種々変化する。
【0006】このように車体高さが常に一定であるとは限らないため、車体高さが変化しても脱着フレームにスタンドを前下方突出状に固定できるようにするには、スタンドの固定位置が一定であるならば、脱着フレームに対するスタンドの固定位置を、ターフタイヤ装着時における車体の高さ(最も低いレベル)に合わせなければならない。なぜなら、ファームタイヤ装着時における車体の高さ(最も高いレベル)に合わせてスタンドの固定位置を設定すると、ターフタイヤにタイヤ交換して車高が下がったときに、スタンドの下端部が地面につっかえて実質的に固定できなくなるからである。
【0007】しかし、ターフタイヤ装着時の車高に合わせたスタンドをファームタイヤ装着時にも使用すると、スタンドの脱着フレームへの固定時にスタンドの下端部が車体高さの変化分だけ地面から離れてしまい、かかる状態から作業機の離脱作業を開始すると、スタンドの下端部か接地されるまでに脱着フレームが相当前傾してしまい、最終的に作業機を離脱させるまでに、脱着フレーム上部に設けた操作レバーが脱着フレーム後方の操縦部からかなり離れてしまい、操縦部からのオペレータによる操作レバーの操作が困難となる。
【0008】また、他の問題点として、スタンドを脱着フレームに前下方突出状に固定するときに、かかる前下方突出状の姿勢でスタンドを手で支えておく必要があり、スタンドを脱着フレームに固定する作業が煩雑かつ困難となる。そこで、本発明は、これら問題点を解消すべく、脱着フレームの脱着時にこの脱着フレームに設けた操作レバーができるだけ操作部から離れないようにして、操縦部からのオペレータによる操作レバーの操作を容易にし、さらに、スタンドの固定作業を容易かつ迅速に行えるようにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明では、次の技術的手段を講じた。すなわち、本発明は、車体に設けられた取付台と、該取付台に前上方離脱かつ前傾方向回動自在に支持された脱着フレームと、該脱着フレームの前上方離脱及び前傾方向回動を阻止するべく脱着フレームを取付台に着脱自在に固定するフレーム固定手段と、前端部が上下動すべく脱着フレームに後端部が回動自在に支持されたブームと、該ブームを脱着フレームに対し相対回動させる回転駆動手段と、脱着フレームの上部に設けられかつ脱着フレームの後方に設けた操縦部から操作可能な前記回転駆動手段の操作レバーと、脱着フレームから前下方突出状として基端部が脱着フレームに固定されたスタンドとを備え、ブームの先端部を接地させた後にフレーム固定手段を外し、スタンドの基端部よりも前方でスタンドの先端部が接地するまで回転駆動手段の作動により脱着フレームを前傾させ、さらに回転駆動手段を作動させることによりスタンドをその先端部を支点として起立させるとともに、かかるスタンドの基端部の前上方への変位により脱着フレームを取付台から前上方に離脱可能な作業機の装着装置であって、前記スタンドは脱着フレームからの前下方への突出量調整自在に脱着フレームに固定されていることを特徴としている。
【0010】この作業機の装着装置において、スタンドの脱着フレームへの固定作業を容易かつ迅速に行えるようにするために、脱着フレームの側面に保持ピンを突設し、スタンドの基端部近傍に案内孔を形成し、スタンドを脱着フレームに対し回動自在に連結するべく前記保持ピンを前記案内孔に係合させ、脱着フレームの側面にボス部を突設し、スタンドが下方回動されて脱着フレームから前下方に突出する姿勢とされたとき前記ボス部に重合する固定孔をスタンドの基端部近傍に形成し、該姿勢でスタンドを保持するべく該スタンドの自重による保持ピン回りのモーメント力によりボス部の外周に係合する係合部材をスタンドに設け、ボス部と固定孔とにわたって固定ピンを挿通してスタンドを脱着フレームに固定することができる。
【0011】また、本発明は、車体に設けられた取付台と、該取付台に前上方離脱かつ前傾方向回動自在に支持された脱着フレームと、該脱着フレームの前上方離脱及び前傾方向回動を阻止するべく脱着フレームを取付台に着脱自在に固定するフレーム固定手段と、前端部が上下動すべく脱着フレームに後端部が回動自在に支持されたブームと、該ブームを脱着フレームに対し相対回動させる回転駆動手段と、脱着フレームの上部に設けられかつ脱着フレームの後方に設けた操縦部から操作可能な前記回転駆動手段の操作レバーとを備え、ブームの先端部を接地させた後にフレーム固定手段を外し、スタンドを脱着フレームから前下方突出状として該スタンドの基端部を脱着フレームに固定し、スタンドの基端部よりも前方でスタンドの先端部が接地するまで回転駆動手段の作動により脱着フレームを前傾させ、さらに回転駆動手段を作動させることによりスタンドをその先端部を支点として起立させるとともに、かかるスタンドの基端部の前上方への変位により脱着フレームを取付台から前上方に離脱させる作業機の離脱方法であって、前記スタンドの脱着フレームへの固定は、スタンドの脱着フレームからの前下方への突出量を調整することによりスタンドの先端部を車体の高さに応じて地面に接近させた後に行うことを特徴としている。
【0012】
【作用】作業機を車体から離脱させるにあたり、スタンドを脱着フレームに固定するときに、スタンドの先端部が地面にできるだけ接近するように、スタンドの前下方への突出量を調整した後にスタンドを脱着フレームに前下方突出状に固定する。すると、スタンドの基端部よりも前方でスタンドの先端部が接地するまでの脱着フレームの前傾移動量が少なく、最終的に脱着フレームを離脱させるまでの脱着フレーム上部の前方への移動量が少なくなり、脱着フレーム上部に設けた操作レバーの前方への移動量も少なくなり、操作レバーが操縦部からあまり離れなくなる。したがって、操縦部からのオペレータによる操作レバーの操作が、離脱作業の開始から完了まで容易に行える。
【0013】さらに、スタンドを脱着フレームに連結していれば、スタンドを紛失することがない。また、作業機の脱着作業時に、下方回動させて固定ピンにより脱着フレームに固定すればよいので、かかる作業が容易かつ迅速に行える。さらに、固定ピンにより脱着フレームに固定するときに、スタンドに設けた係合部材がスタンドの自重により脱着フレームのボス部の外周に係合してスタンドを姿勢保持するので、スタンドを手で支える必要がなく、固定作業をより一層容易かつ迅速に行える。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。図1〜図3において、フロントローダで例示する作業機10は、トラクタ11の車体12に着脱自在に装着されている。トラクタ11の車体12は、クラッチハウジング、ミッションケース及びエンジンから前方へ突出した前車軸フレームなどで構成され、エンジンはボンネット9で覆われている。エンジンの後方には、運転席13が車体12に設けられ、該運転席13の前方に操作パネル14及びハンドル15が設けられて、オペレータがトラクタ10の各種操作を行うための操縦部16が構成されている。
【0015】なお、図示していないが、トラクタ11の車体12の後部には、後部昇降作業機(バックホー)が装着されている。また、操縦部16の上方を、車体12に立設状に固定した複数の支柱で支持された天板により覆ってもよい。車体12には左右両側方に突出する支持台17が固定されており、これら支持台17上にそれぞれ取付台18が固定されている。すなわち、取付台18は、支持台17を介して車体12に設けられている。
【0016】この取付台18は、横断面が略コ字状であって前方開放状とされ、上下方向中途部には左右方向に貫通する支持ピン19が固定されている。また、各取付台18の上下中途部には、それぞれ前方突出状にブレイス20が固定されている。左右の各ブレイス20の先端部には平板状のブラケット21がそれぞれ固定されている。この左右一対のブレイス20の各ブラケット21が、パイプ状の連結材22により連結されており、この連結材22は、ブラケットやボルト等からなる固定手段23により車体12の前端部に固定されている。また、左右ブレイス20の先端には、正面衝突からエンジン等を保護するプロテクタ24がブラケット21を介して装着されている。
【0017】また、作業機10は、車体12側に着脱自在に固定される左右一対の脱着フレーム25を備えている。この脱着フレーム25は、横断面が略コ字状であって前方が開放されているとともに、上下方向中途部には補強部材26が内側面に溶接固定されている。この一対の脱着フレーム25は、その上端背面にそれぞれ固定された左右方向に長尺の連結部材27により連結されている。この連結部材27の左右端部は、脱着フレーム25よりも左右側方に若干突出されている。また、脱着フレーム25の下部に、下方開放状の嵌合凹部28が形成されている。
【0018】この脱着フレーム25の嵌合凹部28は、取付台18の支持ピン19に上方から嵌脱自在に嵌合されて、脱着フレーム25は支持ピン19を支点として前傾方向に回動自在でかつ前上方離脱自在に取付台18に支持される。取付台18の上端部には、左右方向に貫通する挿通孔29が形成されており、脱着フレーム25の上下中途部には、取付台18の挿通孔29に重合する挿通孔30が形成されている。これら挿通孔29,30に亘って固定ピン31を挿通することにより脱着フレーム25は取付台18に固定される。而して、本実施例では、この固定ピン31が、脱着フレーム25の前上方離脱及び前傾方向回動を阻止するべく脱着フレーム25を取付台18に着脱自在に固定するフレーム固定手段31とされている。
【0019】脱着フレーム25の上端部には、フロントローダのブーム32の基端部が回動自在に支持されている。このブーム32は脱着フレーム25から前方に突出され、中途部が略く字状に屈曲されて前下方に延出されており、ブーム32の先端部にはバケットで例示する作業具33が枢支されている。ブーム32は、ブーム用の回転駆動手段34により脱着フレーム25に対して上下に相対回動される。この回転駆動手段34は、ブーム32の中途部と脱着フレーム25の下端近傍との間に装着されたブームシリンダ35と、このブームシリンダ35を伸縮作動させる油圧回路とを備えて構成されている。この油圧回路は、ブームシリンダ35への圧油の供給を制御する油圧バルブ36を備えており、この油圧バルブ36は脱着フレーム25の上部背面に固定されている。
【0020】油圧バルブ36の操作を行うことにより回転駆動手段34を作動させるための操作レバー37は、脱着フレーム25の上部に設けられ、脱着フレーム25の後方の操縦部16まで延出されており、操作レバー37は操縦部16から運転席13に着座したオペレータにより操作可能である。バケット33は、バケットシリンダ38の伸縮によりブーム32に対して相対的に上下回動される。前記油圧バルブ36は、このバケットシリンダ38への圧油の供給の制御も行っている。
【0021】各脱着フレーム25には、脱着フレーム25の側面に沿う収納姿勢40aと、脱着フレーム25から前下方に突出する使用姿勢40bとに姿勢変更自在に長尺のスタンド40が連結されている。このスタンド40の連結構造を説明すると、脱着フレーム25の下端部の外側面に保持ピン41が突設されており、スタンド40の基端部近傍に案内孔42が形成されており、この案内孔42に保持ピン41が挿通係合されて、スタンド40は脱着フレーム25に上下回動自在に連結されている。したがって、スタンド40を上方回動すると収納姿勢40aとなり、スタンド40を下方回動すると使用姿勢40bとなる。
【0022】案内孔42は、スタンド40の長手方向に延びる長孔とされ、保持ピン41は案内孔42内で長手方向に移動自在とされている。また、脱着フレーム25の下端部近傍の外側面に円筒状ボス部43が突設されている。一方、スタンド40の基端部近傍には、使用姿勢40bにあるときボス部43に重合する固定孔44が形成されている。この固定孔44は、スタンド40の長手方向に所定間隔で2つ形成されている。なお、固定孔44を3つ以上形成してもよい。
【0023】そして、使用姿勢40bとしたスタンド40を、長手方向にスライドさせて2つの固定孔44のうちいずれか一方を選択してボス部43に重合させ、これらボス部43と固定孔44とにわたって固定ピン45を挿通することにより、スタンド40が使用姿勢40bで脱着フレーム25に固定される。このとき、いずれの固定孔44を選択するかは、車体12に装着された前輪の種別により決定される。
【0024】すなわち、前輪としてターフタイヤT1を装着しているときは、車高が低くなり、地面G1は、図1に二点鎖線で示すように車体12に接近する。このときは、下側の固定孔44を利用してスタンド40を固定し、スタンド40の脱着フレーム25からの前下方への突出量を小さくする。また、前輪としてファームタイヤT2を装着しているときは、車高が高くなり、地面G2は、図1に実線で示すように車体12から離れる。このときは、上側の固定孔44を利用してスタンド40を固定し、スタンド40の脱着フレーム25からの前下方への突出量を大きくする。
【0025】このようにして、いずれの種別のタイヤを装着しているときでも、スタンド40の下端部を車高に応じて地面に接近、好ましくはスタンド40の下端部を軽く地面に接地させた状態で、スタンド40を脱着フレーム25に固定することができる。なお、スタンド40自体を伸縮固定可能に構成して、スタンド40の伸縮によりスタンド40の先端部を地面に接近させることもできる。
【0026】スタンド40の先端部には幅広の接地板46が設けられており、スタンド40の使用時に、スタンド40が地面に沈み込むのが防止される。また、接地板46には、収納姿勢40aのとき、脱着フレーム25に固定した連結部材27の端部に引っ掛けられる係合部47が形成されている。この接地板46は、収納姿勢40aでスタンド40を脱着フレーム25側に取り付けるときの位置決め部材ともされている。
【0027】スタンド40は、収納姿勢40aにおいては、スタンド40を脱着フレーム25に対してスライドさせてスタンド40の上方への突出高さが低く抑えられている。これにより、使用姿勢40bにおけるスタンド40の高さを確保しつつ、収納姿勢40aにおける上方突出量をできるだけ抑えて、収納姿勢40aのスタンド40が、フロントローダによる作業時におけるオペレータの視界の妨げとならないようにしている。
【0028】スタンド40の固定孔44の近傍には、使用姿勢40bでスタンド40を保持するべくかかる姿勢40bのスタンド40の自重による保持ピン41回りのモーメント力によりボス部43の外周に係合する係合部材48が設けられている。具体的には、係合部材48は、ボス部43の外周面の略半周に沿う係合面を有し、スタンド40が収納姿勢40aから使用姿勢40bに姿勢変更するべく下方回動したときにボス部43が係合部材48に嵌合するようになっている。
【0029】したがって、収納姿勢40aのスタンド40の接地板46を脱着フレーム25の連結部材27から取り外すと、スタンド40が下方回動していくとともに、スタンド40はその自重により脱着フレーム25に対して下方にスライドし、自然に脱着フレーム25のボス部43にスタンド40の係合部材48が係合して、スタンド40が使用姿勢40bで姿勢保持される。よって、作業者は、スタンド40を脱着フレーム25に固定するときに、スタンド40を手で支える必要がなく、固定ピン45を重合されたボス部43と固定孔44とにわたって挿通すればよい。
【0030】なお、本実施例では、2つの固定孔44のそれぞれに対応して係合部材48を設けているが、いずれか一方のみであってもよい。次に、本実施例の作業機10の離脱方法について説明する。まず、操縦部16のオペレータが操作レバー37を操作してブーム32を下降させ、ブーム32の先端部の作業具33を接地させる。そして、固定ピン31を抜き外して、脱着フレーム25の取付台18への固定を解除し、脱着フレーム25を取付台18に対し前傾方向回動かつ前上方離脱自在とする。
【0031】一方、スタンド40を収納姿勢40aから使用姿勢40bへと姿勢変更させて、該姿勢40bで固定しておく。この固定は、2つの固定孔44のいずれか一方を選択して、スタンド40の脱着フレーム25からの前下方への突出量を調整することにより車高に応じてスタンド40の先端部を地面に接近させた後に行う。なお、このスタンド固定作業は一番最初に行ってもよい。
【0032】そして、操作レバー37の操作によりブームシリンダ35を伸長させていくと、スタンド40の先端部が基端部より前方で地面に完全に接地するまで、脱着フレーム25は支持ピン19回りに回動して前傾していく。このとき、スタンド40の先端部は、スタンド40の固定の際に車高に応じて地面に接近されているので、脱着フレーム25の前傾量は少なく抑えられ、操作レバー37が操縦部16からあまり離れない。
【0033】さらにブームシリンダ35を伸長させて、スタンド40を、その先端部を支点として、前下方に傾斜した姿勢から鉛直な姿勢へと起立させ、このときのスタンド40の基端部の前上方への変位により、脱着フレーム25が支持台18から前上方へと離脱させる。そして、油圧配管等を切り離して、トラクタ11を後進させ、作業機10の離脱作業が完了する。
【0034】作業機10のトラクタ11への装着作業は、逆の手順で行う。本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、適宜設計変更することができる。例えば、上記実施例では、脱着フレーム25に1つのボス部43を設け、スタンド40に2つの固定孔44を設けて、この固定孔44を選択することでスタンド40の前下方への突出量を調整しているが、脱着フレーム25に2つのボス部43を設け、スタンド40に1つの固定孔44を設けて、ボス部43を選択することで調整することもできる。
【0035】また、収納姿勢40aのスタンド40の連結部材27への取付構造は、図4及び図5に示すように、連結部材27の左右両端部に前方に突出する取付ピン51を設け、接地板46の係合部47に取付ピン51が挿通される挿通孔52を形成して、挿通孔52に取付ピン51を挿通した後に、取付ピン51の先端側にベータピン53を着脱自在に取付けることで、スタンド40を収納姿勢40aで固定することができる。これによれば、スタンド40の固定はベータピンの抜き差しのみであり、固定作業を容易かつ迅速に行える。なお、図4及び図5に示す実施例では、保持ピン41は、脱着フレーム25の側壁にカラー(図示せず)を介して螺着されたボルトにより構成されている。
【0036】また、図6及び図7に示すように、連結部材27の左右両端部に、脱着フレーム25の側壁25aとの間にスタンド40が入り込む間隙を有して支持部53を前方に延設し、スタンド40の接地板46を、スタンド40の先端部から外側方に延設して、この接地板46を支持部53の上面に係合させることもできる。支持部53の上面は後下方傾斜状の傾斜面とされており、収納姿勢40bのスタンド40は、その自重により、接地板46が支持部53に係合する方向に付勢されて、接地板46の支持部53からの外れが防止される。
【0037】また、図8に示すように、スタンド40の接地板46を若干後方に長めに延出させ、接地板46を連結部材27の端部に載置してスタンド40の上下位置を接地板46により設定した状態で、スタンド40に設けた取付ピン51を連結部材27の挿通孔52に挿脱するようにしてもよい。これによれば、取付ピン51と挿通孔52との位置合わせが非常に容易となる。なお、取付ピン51の先端部にはベータピン等を取付けて、挿通孔52からの抜け防止がされる。
【0038】また、図9に示すように、連結部材27に重合する折曲片54を接地板46に設け、この折曲片54に取付ピン51を設けることもできる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、作業機を車体から離脱させるにあたり、スタンドを脱着フレームに固定するときに、スタンドの先端部が地面にできるだけ接近するように、スタンドの前下方への突出量を調整した後にスタンドを脱着フレームに前下方突出状に固定することにより、スタンドの基端部よりも前方でスタンドの先端部が接地するまでの脱着フレームの前傾移動量が少なくすることができ、最終的に脱着フレームを離脱させるまでの脱着フレーム上部の前方への移動量が少なくなり、脱着フレーム上部に設けた操作レバーの前方への移動量も少なくすることができ、よって、操縦部からのオペレータによる操作レバーの操作が、離脱作業の開始から完了までにわたって容易に行うことができる。
【0040】さらに、スタンドを脱着フレームに連結していれば、スタンドを紛失することを防止でき、また、作業機の脱着作業時に、下方回動させて固定ピンにより脱着フレームに固定すればよいので、かかる作業を容易かつ迅速に行うことができる。さらに、固定ピンにより脱着フレームに固定するときに、スタンドに設けた係合部材がスタンドの自重により脱着フレームのボス部の外周に係合してスタンドを姿勢保持するので、スタンドを手で支える必要がなく、固定作業をより一層容易かつ迅速に行うことができる。




 

 


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