米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 楽器;音響 -> 株式会社河合楽器製作所

発明の名称 電子楽器
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平9−6362
公開日 平成9年(1997)1月10日
出願番号 特願平7−175629
出願日 平成7年(1995)6月20日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】川浪 薫
発明者 金原 正人
要約 目的
本発明は、楽音の出力先をヘッドホンに切り換えた際には、タッチ信号に応じて読み出される楽音データはヘッドホン用変換テーブルに切り換えて、ヘッドホンに適したダイナミックレンジで演奏可能な電子楽器を提供することを目的とする。

構成
本発明は、ヘッドホン及びスピーカを有する電子楽器において、ヘッドホン端子が挿入されると、ジャックの挿入されたことを検出する検出手段と、検出手段の検出結果に基づき、放音する回路を切り換える切換手段と、検出手段の検出結果を記憶する記憶手段と、記憶手段の記憶するデータに基づき、該データに対応する変換テーブルを切り換えて読み出す読出手段と、読出手段により読み出されるスピーカ用変換テーブルと、ヘッドホン用変換テーブルとを有して構成される。
特許請求の範囲
【請求項1】 ヘッドホン及びスピーカを有する電子楽器において、ヘッドホンジャックが挿入されると、前記ジャックの挿入されたことを検出する検出手段と、前記検出手段の検出結果に基づき、放音する回路を切り換える切換手段と、前記検出手段の検出結果を記憶する記憶手段と、前記記憶手段の記憶するデータに基づき、該データに対応する変換テーブルを読み出す読出手段と、前記読出手段により読み出される、スピーカ用変換テーブルと、前記読出手段により読み出される、ヘッドホン用変換テーブルとを有することを特徴とする電子楽器。
【請求項2】 前記ヘッドホン用変換テーブルのデータは、中位のタッチの強さを基準に圧縮されていることを特徴とする請求項1記載の電子楽器。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば電子ピアノ、電子オルガン、シングルキーボード等において、スピーカとヘッドホンを併有する電子楽器であって、ヘッドホンに適したダイナミックレンジで演奏可能な電子楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】最近の電子楽器は、練習の際に周囲に迷惑をかけない等の配慮のため、スピーカの他、ヘッドホンを取り付け可能にしたものが多い。
【0003】図6及び図7は、係る従来のスピーカとヘッドホンを備えた電子楽器の構成を説明する図である。
【0004】図6は、ヘッドホンジャックが挿入されると、ジャック部12がジャックが挿入されたことを検出し、検出したことを示す信号をミュート部(消音機構)11に送る。
【0005】ミュート部11は、この信号を受けてスピーカ13への放音回路をオフにし消音する。従って、メインアンプ10で増幅された楽音信号は抵抗器17で所定の利得に制御された後、ジャック部12に送られ、ヘッドホン14から放音される。
【0006】図7は、従来の電子楽器の他の構成を示すのである。このような構成においては、ヘッドホンジャックが挿入されるとD/A変換器9からの楽音信号が、メインアンプ10とは異なった利得でヘッドホンに適した発音をさせるヘッドホンアンプ16、及びジャック部12を通じてヘッドホン14に送られ、放音される。なお、放音回路の切換え動作は図6の場合と同じである。
【0007】このように、従来の電子楽器は、音源7で生成された楽音信号をヘッドホン14に送る場合は、抵抗器17やヘッドホンアンプ16でヘッドホンに適した音の利得に制御するのみであり、スピーカ13から発音される音と、ヘッドホン14の使用時に発音される音は利得が異なるものの、同じダイナミックレンジで発音されていた。
【0008】従って、例えばアコースティクピアノのような大きなダイナミックレンジを有する楽器の音を、電子楽器のピアノの音で表現する場合、通常の打鍵で適度な音量で聞いていると強打時には大音量となり耳にかかる負担は大きくなる。
【0009】電子楽器の音量は、通常、スピーカ13に適するように調整されている。しかもスピーカ13により放音されるの場合は音源(スピーカ)から離れた位置で音を聴くので、例えば電子ピアノのようにタッチカーブの変化幅の大きな楽器の場合であっても、音量変化などが耳障りになることはない。
【0010】しかしながら、ヘッドホンの場合は発音体が耳に密接されているため、スピーカから聴取する場合には許容できるダイナミックレンジであっても、耳に対する負担が非常に大きなものとなる。
【0011】このため、ヘッドホンで聴く場合にダイナミックレンジの大きな耳障りな音を除去することができる電子楽器が求められていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、ヘッドホンジャックの挿入により、楽音の出力先をヘッドホンに切り換えた際は、タッチ信号に応じて読み出される楽音データをヘッドホン用変換テーブルに切り換えることにより、ヘッドホンに適したダイナミックレンジで演奏可能な電子楽器を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、ヘッドホン14及びスピーカ13を有する電子楽器において、ヘッドホンジャック12が挿入されると、前記ジャックの挿入されたことを検出する検出手段25と、前記検出手段25の検出結果に基づき、放音する回路を切り換える切換手段21と、前記検出手段25の検出結果を記憶する記憶手段32と、前記記憶手段32の記憶するデータに基づき、該データに対応する変換テーブルを読み出す読出手段33と、前記読出手段33により読み出されるスピーカ用変換テーブル34と、前記読出手段33により読み出されるヘッドホン用変換テーブル35とを有して構成される。
【0014】また、前記ヘッドホン用変換テーブル35のデータは、前記スピーカ用変換テーブル34の中位のタッチの強さを基準に圧縮されて構成される。
【0015】
【作用】本発明の電子楽器は、ヘッドホンジャック12の抜き差しを検出手段25で検出し、検出結果を記憶手段32に記憶させ、その信号の状態により読み出される変換テーブルを切り換えることにより、出力先に応じた最適なダイナミックレンジで演奏することを可能にするものである。
【0016】これにより、聴感上も自然で違和感のないダイナミックレンジを得ることができる。しかも、常に出力装置の種類に応じた最適なダイナミックレンジで演奏を聴くことが可能となり、高品質の電子楽器となる。
【0017】また、スピーカ用変換テーブル34のデータを、ヘッドホン用変換テーブル35のデータに圧縮する際には、タッチの強さの中位の位置を基準に圧縮する。これにより音量変化にともなう音色変化の影響を防止でき、バランスのよい音を得ることが可能となる。
【0018】
【実施例】図1は、本発明に係る電子楽器の全体的な構成を示す概略ブロック図である。以下、図面を参照しながら、本発明の実施例について説明する。
【0019】図において、1は操作パネル、2はCPU、3はROM,4はRAM、5は鍵盤、6は鍵盤スキャン回路、7は音源、8は波形メモリである。また、9はD/A変換器、10はメインアンプ、11はミュート部、12はヘッドホンジャック部、13はスピーカ、14はヘッドホンである。
【0020】操作パネル1には、電源スイッチの他、音色選択スイッチ、モード指定スイッチ、メロディ選択スイッチ、リズム選択スイッチ等、各種のスイッチや表示器が設けられている。
【0021】操作パネル1の各スイッチのセット/リセット状態は内部に含まれるパネルスキャン回路(図示しない)によって検出されるようになっており、このパネルスキャン回路で検出したスイッチのセット状態に関するデータはCPU2の制御の下にRAM4の所定の領域に記憶される。
【0022】CPU2は、ROM3の図示しないプログラムメモリ部に記憶された制御プログラムに従って当該電子楽器の各部を制御するとともに、鍵盤5の押鍵部位に応じて所定のデータを読み出して発音させる制御をするものである。
【0023】なお、本発明のヘッドホンジャックがヘッドホンジャック部12に挿入されている間は、ヘッドホン用変換テーブル35に切り換えて楽音データの読み出しを行う処理は、該CPU2に設けられている読出部33により行われる。
【0024】ROM3は、上述したCPU2を動作させるプログラムの他、音色データ、その他、種々の固定データを記憶している。なお、本発明に直接関係するスピーカ用変換テーブル34、及びヘッドホン用変換テーブル35は該ROM3に設けられている。
【0025】RAM4にはCPU2の作業用領域、当該電子楽器を制御するための各種レジスタ、カウンタ、フラグ、バッファ等が定義されている他、ROM3に記憶されているデータのうち必要なデータが転送されて一時的に格納されるデータエリアを有している。
【0026】なお、検出部25の検出したヘッドホンジャックの挿入状態に関する情報は、該RAM4の記憶部32に記憶され、CPU2が押鍵情報に基づき変換テーブルからデータを読み出す際に参照される。
【0027】鍵盤5は発生すべき楽音を指定するために使用されるものであり、複数のキーと、これらのキーの押鍵・離鍵動作に連動して開閉するキースイッチとで構成され、演奏者の押鍵・離鍵動作は鍵盤スキャン回路6によって検出される。
【0028】検出された信号はCPU2の制御のもとにRAM4の所定の領域に一時記憶され、所要に応じてCPU2により読み出される。
【0029】鍵盤スキャン回路6は、演奏者の押鍵・離鍵動作、つまり鍵のオン/オフとともにタッチの強さを検出し、検出されたオン/オフ情報やタッチの強さは、その鍵番号とともにRAM4上に記憶され、所定のタイミングになるとCPU2により読み出される。
【0030】音源部7は、CPU2から出力される信号に対応する楽音波形データ及びエンベロープデータを波形メモリ8から読み出し、読み出した楽音波形データにエンベロープを付加して楽音信号として出力するものである。
【0031】この音源部7が出力した楽音信号はD/A変換器9でアナログ変換されたのちメインアンプ10に供給される。このため、音源部7には波形データやエンベロープデータを記憶する波形メモリ8が接続されている。
【0032】メインアンプ10は、D/A変換器9から供給されるアナログ楽音信号を所定の利得で増幅するものである。このメインアンプ10の出力はミュート部11に供給されるようになっている。
【0033】ミュート部11は、ヘッドホンジャック部12からの信号を受けて、ヘッドホンジャック部12にヘッドホンジャックが挿入されるとスピーカ13への回路をオフにして消音するものである。
【0034】ヘッドホンジャック部12は、ヘッドホンジャックが挿入されヘッドホン14への回路が形成されると、該ヘッドホンジャックが挿入されたことを検出部25が検出して、検出したことを示す信号をミュート部11に送る。なお、ヘッドホンジャックの挿入に伴う各部の動作については図3の説明で詳述する。
【0035】抵抗器17は、ミュート部11がオフにされると、メインアンプ10からの楽音信号をヘッドホン14に合った利得に制御してヘッドホンジャック部12に送るものである。
【0036】スピーカ13、及びヘッドホン14は、メインアンプ10より送られた電気信号としてのアナログ楽音信号を音響信号に変換するものである。つまり、発生された楽音信号に応じて楽音を放音するものである。
【0037】図2は、本発明に係る電子楽器のスピーカ用変換テーブル34とヘッドホン用変換テーブル35の構成を説明する図である。
【0038】図2(a)に例示するように、従来の電子楽器の変換テーブルのタッチカーブは、例えばアコースティックピアノの音が表現できるように、非常に大きなダイナミックレンジをカバーしている。
【0039】このため、ヘッドホン14を介して演奏を聴く場合は、中ぐらいのタッチの強さの場合には心地好い音でも、タッチの強さが強い場合には、非常に大きな音に聴こえて耳障りになってしまう。
【0040】従って、図2(b)に例示するように、中ぐらいのタッチの強さを基準に、タッチの弱い方は音量を上げ、タッチ強い方は音量を下げてダイナミックレンジを圧縮したヘッドホン用変換テーブル35を作成してROM3に記憶させ、ヘッドホン14を介して聴く場合は、該ヘッドホン用変換テーブル35に基づき楽音信号を生成する。
【0041】なお、タッチの強さが中ぐらいの位置を基準に圧縮するのは、音量を変化させると音色も変化するので、そのバランスをとるためである。
【0042】図3は、ヘッドホンジャック挿入の有無の検出と、放音出力回路の切換え動作を説明する図である。
【0043】図において、ヘッドホンのジャックが挿入されていないとき、即ち、スピーカ13から放音するときは、ヘッドホンジャック部12のジャック内蔵スイッチ25はオンされている。これによりインバータ22への入力はLレベルとなり、該インバータ22からの出力信号はHレベルとなる。
【0044】従って、トランジスタ23にはHレベルの信号が入力されて、該トランジスタ23はオンされ、リレー21のコイルに電流が流れてリレー21のスイッチがオンされ、音源7とスピーカ13を接続する回路が形成されて、スピーカ13からの放音が可能となる。
【0045】また、インバータ22からの出力の一部は分岐してCPU2に送られる。CPU2は、この割り込み信号を受けて記憶部32のフラグをオフにセットする。これにより、CPU2はキーが押下されると該フラグを参照して、スピーカ13からの放音であることを確認して、スピーカ用変換テーブル34からデータを読み出す。
【0046】一歩、図において、ヘッドホンジャックがヘッドホンジャック部12に挿入されるとジャック内蔵スイッチ25はオフされる。従ってインバータ22への入力信号はHレベルとなり、出力信号はLレベルとなる。これによりトランジスタのリレーはオフされ、リレー21のコイルへの電流はオフされる。
【0047】従って、音源7とスピーカ13を接続する回路はオフされ、メインアンプ10からの楽音信号はヘッドホンから出力される。
【0048】また、インバータ22から出力されたLレベルの信号の一部は、分岐してCPU2に送られる。CPU2は、この割り込み信号を受けて記憶部32のフラグをオンにセットする。これにより、CPU2はキーが押下されると該フラグを見て、ヘッドホン14からの放音であることを確認して、ヘッドホン用変換テーブル35からデータを読み出す。
【0049】このように、本発明によれば出力先に応じて変換テーブル34、35を切り換えてデータを読み出すので、スピーカ13とヘッドホン14の各聴取手段に適したダイナミックレンジでの演奏が可能となる。
【0050】次に、図4を参照しながら、変換テーブルを切り換えて読出しを行う変換処理の動作について説明する。なお、本説明においては、予めヘッドホンのジャックが挿入されているか否かは検出されており、挿入されている場合は、RAM4の記憶部32にフラグが立てられているものとする。
【0051】変換処理においては、先ずキーイベントがあったか否かが調べられる(ステップS11)。これはRAM4の所定の領域に記憶されているイベントバッファを調べることにより行われる。
【0052】キーイベントがなかった場合には発音または消音処理の必要はないので、メインルーチンに戻り、更に鍵盤スキャンが繰り返される。
【0053】一方、ステップS11でキーイベントがあった場合は、続いて、該キーイベントがオンイベントであるか否かが調べられる(ステップS12)。これはRAM4の所定の領域に記憶されているOLD及びNEWのイベントバッファを比較することにより行われる。
【0054】キーイベントがオフイベントの場合には消音であるので分岐して、消音処理を行い(ステップS17)、メインルーチンに戻る。
【0055】一方、ステップS12でオンイベントの場合は発音であるので、ヘッドホンジャックが挿入されているか否かが調べられる(ステップS13)。これはCPU2の読出部33が、メインメモリの所定領域のフラグがオンになっているかを調べることにより行われる。
【0056】フラグがオン、即ち、ヘッドホンジャックが挿入されている場合は、ダイナミックレンジを制御する必要があるので、分岐してヘッドホン用変換テーブル35からキータッチの強さに応じたデータを読み出し(ステップS16)、音源7に送る。
【0057】一方、フラグがオフの場合はスピーカからの発音であるので、通常のスピーカ用変換テーブル34からキータッチの強さに応じたデータを読み出し(ステップS14)、音源7に送る。
【0058】これにより、音源7は発音処理を行い(ステップS15)、メインルーチンに戻る。
【0059】図1はメインアンプ10からの利得された信号をを抵抗器17により制御してヘッドホンジャック部12に送信するのに対し、図5はD/A変換器9からの出力をヘッドホンアンプ16に送り、該ヘッドホンアンプ16により利得された信号を制御している場合の全体構成を示している。
【0060】この場合も、読み出される変換テーブルの切り換え動作は図1の場合と同じであるので説明を省略する。
【0061】このようにして、本発明によれば、ヘッドホンジャックの挿入の有無は、記憶部32に記憶されており、挿入されている場合はミュート部11はオフにされヘッドホンの回路に切り換えられている。
【0062】従って、キーのオンイベントによる変換テーブルの選択は、記憶部32のフラグをチェックする簡単な動作で実行可能であり、迅速な処理ができる。
【0063】なお、本実施例は、ヘッドホンジャックの挿入の有無をRAM4の記憶部32に記憶させた場合を例に説明したが、ヘッドホン端子の挿入の有無をCPU2のレジスタに記憶させるように構成してもよい。
【0064】また、本実施例は変換テーブルを切り換える場合を例に説明したが、例えば、ヘッドホン14から出力する場合は、特定の関数で演算してデータ値を修正するように構成してもよい。
【0065】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、スピーカやヘッドホン等の聴取装置に応じて最適なダイナミックレンジで演奏をすることが可能となる。




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013