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発明の名称 陰極線管
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平9−7528
公開日 平成9年(1997)1月10日
出願番号 特願平7−173053
出願日 平成7年(1995)6月16日
代理人
発明者 川瀬 光弘 / 辻井 宏介
要約 目的
蛍光面の内側に配置されたスダレ状マスクにより、電子銃から射出された電子ビームを対応する蛍光体にランディングさせる陰極線管において、スダレ状マスクの振動を有効に回避できるようにする。

構成
スダレ状マスクを固定して陰極線管内部に保持する枠体11において、水平方向に単一半径の曲面により枠体11を形成した場合に比して、水平方向両端で枠部分11Hが蛍光面より離間するようにこの枠体11を形成する。
特許請求の範囲
【請求項1】蛍光面の内側に配置されたスダレ状マスクにより、電子銃から射出された電子ビームを対応する蛍光体にランディングさせる陰極線管において、規定の枠体の水平方向に延長する枠部分に、前記スダレ状マスクの上下縁部を固定して、前記スダレ状マスクを前記蛍光面の内側に保持し、前記枠体は、水平方向において前記スダレ状マスクの中央部分が蛍光面側に突出するように、前記枠部分が形成され、前記枠部分を水平方向に単一半径の曲面により形成した場合に比して、前記枠部分の水平方向端部が前記蛍光面より離間するように形成したことを特徴とする陰極線管。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、陰極線管に関し、スダレ状マスクを固定して陰極線管内部に保持する枠体において、水平方向に単一半径の曲面により枠体を形成した場合に比して、水平方向両端で枠部分が蛍光面より離間するように、前記枠体を形成したことにより、スダレ状マスクの振動を有効に回避できるようにする。
【0002】
【従来の技術】従来、陰極線管においては、蛍光面の内側に配置されたスダレ状マスク(すなわちアパチャーグリルでなる)により、電子銃から射出された電子ビームを対応する蛍光体にランディングさせるようになされたものがあり、この種の陰極線管においては、張力を印加してこのスダレ状マスクを陰極線管内に保持することにより、スダレ状マスクの熱変形等によるランディング不良を有効に回避できるようになされている。
【0003】図2は、この種の陰極線管に適用されるスダレ状マスクアッセンブリを示す斜視図であり、陰極線管においては、このスダレ状マスクアッセンブリ1が、蛍光面の内側に配置される。ここでこのスダレ状マスクアッセンブリ1は、フレーム2にスダレ状マスク3を溶接した後、規定の保持機構等を配置して形成されるようになされている。
【0004】すなわちスダレ状マスク3は、陰極線管の垂直方向に延長するスリットが水平方向に連続するように、例えばエッチングにより規定の金属板材を加工して形成される。これに対して図3に示すように、フレーム2は、規定の金属材料により形成される枠体でなり、水平方向に延長する棒状部材の枠部分2Hに対して、電子銃側より、垂直方向に延長する棒状部材2Vを組み合わせて形成され、これにより側方より観察したとき、全体がコ字状形状を呈するように形成される。
【0005】スダレ状マスクアッセンブリ1は、矢印Fで示すように、枠部分2Hを上下方向から加圧して、このコ字状形状を先端が閉じるようにフレーム2を変形させた状態で、スダレ状マスク3の上下縁部をこのコ字状形状の先端部分でなる枠部分2Hに溶接固定し、その後枠部分2Hの加圧を解除する。このようにすれば、スダレ状マスク3においては、フレーム2より上下方向に張力を受けて陰極線管内に保持されることになる。これによりスダレ状マスクアッセンブリ1は、温度上昇によりスダレ状マスク3が熱膨張した場合でも、この熱膨張を吸収してスダレ状マスク3の弛み等を有効に回避するようになされている。
【0006】これに対して図4に示すように、フレーム2は、上方又は下方より観察したとき、スダレ状マスク3が単一半径R1による曲面を水平方向に形成するように、枠部分2Hが形成されるようになされ、これによりスダレ状マスク3をシリンドリカル曲面に保持する。このフレーム2に対してスダレ状マスクアッセンブリ1は、両端をバネ材にて保持したダンパ線4によりスダレ状マスク3をフレーム2に押圧する(図2)。
【0007】すなわちスダレ状マスクアッセンブリ1は、フレーム2水平方向、左右4箇所にダンパスプリング5が配置され、このダンパスプリング5間にタングステン製のダンパ線4を保持する。ここでこのダンパスプリング5は、所定の金属板材をバネ状に加工して形成され、ダンパ線4によりスダレ状マスクを押圧した状態で、このダンパ線4に両側から張力を与えるようにフレーム2に保持されるようになされている。
【0008】これによりスダレ状マスクアッセンブリ1は、陰極線管全体が振動した場合でも、スダレ状マスク3の振動をこのダンパ線4により抑制し、各電子ビームを対応する蛍光体に正しくランディングできるようになされている。
【0009】かくしてスダレ状マスクアッセンブリ1は、このようにフレーム2にスダレ状マスク3が固定されると、フレーム2の左右端面と上下端面とにバネ状の保持金具6及び7が配置され、この保持金具6及び7を介して陰極線管の蛍光面内側に配置されるようになされている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところでこのように枠体でなるフレーム2を加圧してコ字状形状の先端が閉じるように変形させる場合、枠部分2Hの両端が垂直方向に延長する棒状部材2Vにより保持されていることにより、図5において記号Pで示すように、枠部分2Hのうち、垂直方向に延長する棒状部材2Vとの接合部近傍を加圧点の1つの選定し、この部分を大きく加圧する必要がある。
【0011】ところがこのように加圧すると棒状部材2V等の塑性変形を避け得ず、この場合図6に示すように、加圧を解除した後において、枠部分2Hの両端が蛍光面側に盛り上がるようになる。このため従来のスダレ状マスクアッセンブリ1においては、スダレ状マスク3のこの枠部分2Hの両端に対応する部分をダンパ線4により他の部分と同一の条件により押圧することが困難な場合が発生し、この部分についてはスダレ状マスク3の振動を他の部分と同様に抑制することが困難な問題があった。
【0012】本発明は以上の点を考慮してなされたもので、スダレ状マスクの振動を有効に回避することができる陰極線管を提案しようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するため本発明においては、蛍光面の内側に配置されたスダレ状マスクにより、電子銃から射出された電子ビームを対応する蛍光体にランディングさせる陰極線管に適用する。この陰極線管において、規定の枠体の水平方向に延長する枠部分に、先のスダレ状マスクの上下縁部を固定して、このスダレ状マスクを蛍光面の内側に保持し、この枠体において、水平方向において先のスダレ状マスクの中央部分が蛍光面側に突出するように、先の枠部分が形成され、この枠部分を水平方向に単一半径の曲面により形成した場合に比して、先の枠部分の水平方向端部が先の蛍光面より離間するように形成される。
【0014】
【作用】水平方向に延長してスダレ状マスクの上下縁部を固定する枠部分を、水平方向に単一半径の曲面により形成した場合に比して、先の枠部分の水平方向端部が先の蛍光面より離間するように形成すれば、枠部分の両端が蛍光面側に盛り上がるように変形しても、ダンパ線によりスダレ状マスクを押圧することができる。
【0015】
【実施例】以下、適宜図面を参照しながら本発明の実施例を詳述する。
【0016】図1は、本発明の一実施例に係る陰極線管に適用されるスダレ状マスクアッセンブリ10を示す側面図である。この陰極線管は、従来のスダレ状マスクアッセンブリ1と同一の工程によりフレーム11にスダレ状マスクを固定してこのスダレ状マスクアッセンブリ10が形成され、また蛍光面の内側にこのスダレ状マスクアッセンブリ10が配置されて形成されるようになされている。なおこの図1に示す構成において、上述した従来例と同一の構成は、同一の符号を付して示し、重複した説明を省略する。
【0017】ここでフレーム11は、従来のフレームと同様に、水平方向に延長する枠部分11Hの両端を垂直方向に延長する棒状部材11Vに固定して形成される。
【0018】この枠部分11Hは、従来と同一の半径R1の曲面により中央付近が形成されるのに対し、切削加工により、この半径R1より小さな半径R2の曲面により端部が形成され、これにより水平方向に単一半径R1の曲面により形成した場合(図1において点線で示す)に比して、端部が蛍光面より離間するように形成されるようになされている。
【0019】この半径R2の値は、フレーム11の加圧を解除した後にフレーム11に残る変形によっても、ダンパ線でスダレ状マスクを充分かつ全体的に押圧できるように、規定の値に選定され、これによりスダレ状マスクアッセンブリ10では、フレーム11に変形が残った場合でもスダレ状マスクの振動を確実に抑制できるようになされている。
【0020】さらにこの枠部分11Hは、半径の異なるこれら曲面間が接円により接続され、これによりこれら半径の異なる曲面間が滑らかに接続されるようになされている。これによりスダレ状マスクアッセンブリ10では、スダレ状マスク3により形成される曲面の急激な変化を有効に回避し、違和感のない画像を形成できるようになされている。
【0021】以上の構成において、この陰極線管のスダレ状マスクアッセンブリ10は、水平方向に単一半径R1の曲面により形成した場合に比して、端部が蛍光面より離間するように形成された枠部分11Hが、垂直方向に延長する棒状部材11Vに固定されてフレーム11が形成された後、このフレーム11が加圧された状態でこのように形成された枠部分11Hの曲面にスダレ状マスクが溶接されて固定される。
【0022】これによりこの加圧を解除した後において、両端部が盛り上がった場合でも、続いて取り付けるダンパ線4により、この盛り上がった前後を含めてスダレ状マスクの全体を充分に押圧でき、このスダレ状マスクの振動を有効に回避することができる。
【0023】実際上、確認した結果によれば、規定の条件により0.5〔%〕の割合で発生していた局所的なスダレ状マスクの振動を検出限界以下に低減することができた。
【0024】以上の構成によれば、水平方向に単一半径の曲面により形成した場合に比して、端部が蛍光面より離間するように形成された枠部分によりフレームを形成し、このフレームによりスダレ状マスクを保持することにより、スダレ状マスクを固定した後において、両端部が盛り上がった場合でも、ダンパ線によりスダレ状マスク全体を充分に押圧でき、このスダレ状マスクの振動を有効に回避することができる。
【0025】なお上述の実施例においては、水平方向に半径R1及びR2の曲面により枠部分を形成する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、要は水平方向に単一半径の曲面により形成した場合に比して、端部が蛍光面より離間するように滑らかな曲面により枠部分を形成すればよく、例えば3種類の半径による曲面を組み合わせる場合等、必要に応じて曲面の形状を種々に変更することができる。
【0026】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、スダレ状マスクを固定して陰極線管内部に保持する枠体において、水平方向に単一半径の曲面により枠体を形成した場合に比して、水平方向両端で枠部分が蛍光面より離間するように枠体を形成することにより、スダレ状マスクの振動を有効に回避することができる。




 

 


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