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発明の名称 カラー陰極線管の蛍光面形成方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平9−7513
公開日 平成9年(1997)1月10日
出願番号 特願平7−151266
出願日 平成7年(1995)6月19日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】船橋 國則
発明者 木下 徳保 / 寺沢 敏久
要約 目的
蛍光体の接着力が小さくなる部分を生じさせないカラー陰極線管の蛍光面形成方法を提供し、カラー陰極線管の品質の向上を図る。

構成
複数のカーボンストライプ層が形成されたパネル10の内面に蛍光体を塗布し、パネル10の内面から所定のカーボンストライプ層の間を露光し、その露光部分に不可溶性となった蛍光体ストライプ層を形成するカラー陰極線管の蛍光面形成方法において、パネル10の内面から露光を照射した後、照度分布の異なる露光をパネル10の外面側から補助的に照射し、接着力の弱いポイントに露光が選択的に照射されるようにする。
特許請求の範囲
【請求項1】 複数のカーボンストライプ層が形成されたパネル内面に蛍光体を塗布し、パネル内面から所定のカーボンストライプ層の間を露光し、その露光部分に不可溶性となった蛍光体ストライプ層を形成するカラー陰極線管の蛍光面形成方法において、前記パネル内面から露光を照射した後、照度分布の異なる露光をパネル外面側から補助的に照射することを特徴とするカラー陰極線管の蛍光面形成方法。
【請求項2】 前記照度分布は、パネル中央部の照度よりパネル縁部の照度が大きいことを特徴とする請求項1記載のカラー陰極線管の蛍光面形成方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー陰極線管の蛍光面形成方法に関し、蛍光体付着強度を高める補助露光の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー陰極線管の蛍光面には蛍光体ストライプが形成されるが、この蛍光体ストライプの接着力は、高品質化の重要な要因となる。カラー陰極線管の蛍光面には蛍光面のコントラスト比を改善する光吸収層である黒い縦のストライプ(カーボンストライプ層)が形成され、その間に緑、青、赤からなる蛍光体ストライプ層が形成される。
【0003】例えば、緑色の蛍光体ストライプ層を形成するには、緑色の蛍光体スラリー、即ち、重クロム酸アンモニウム(ADC)を少量含むポリビニルアルコール(PVA)の溶液に緑色蛍光体を懸濁させたものをパネル内面に塗布、乾燥させる。その後、パネル内面から色選別機構(アパーチャーグリル)によって所定のカーボンストライプ層の間を露光し、その露光部分に不可溶性となった緑色蛍光体ストライプを形成していた。以下、それぞれ青色、赤色の蛍光体ストライプ層を、同様にして、所定のカーボンストライプ層の間に順次形成して目的のカラー蛍光面を得ていた。
【0004】ところで、このような蛍光体ストライプ層の形成においては、蛍光体の感光剤(PVD、ADC)がアパーチャーグリルを介して照射された紫外線によって表面側から不可溶化して接着(光架橋反応)していくが、塗布膜が厚さを有すること、又紫外線が蛍光体粒子間で反射して拡散することなどにより、紫外線の到達距離が最も長くなる蛍光体とパネルとの境界面で、光架橋レベルが最も低くなる特性を有していた。即ち、架橋レベルが低くければ、接着力が低下し、蛍光体ストライプ層の適正な幅が得にくくなり、蛍光体ストライプ層にゆるみ(ストライプの蛇行)などが生じて品質を低下させることとなった。
【0005】そこで、パネルの外面から紫外線を照射して、蛍光体のパネル境界面での接着力を高める外面補助露光が行われていた。従来の外面補助露光は、図5に示すように、パネル1外面側の比較的近接位置に、ブラックライト3(又は、白色蛍光灯)を複数本起立させてパネル1の間口方向に配設し、縦方向のスリット5を有した遮光板7と、シャッター9を設け、シャッター9を開閉することにより、ブラックライト3からの紫外線をパネル外面から照射し、パネル境界面における塗布膜の紫外線による光架橋反応を促進させていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の外面補助露光では、起立された管状のブラックライト3を並設することで、紫外線をパネル外面に対して均一な密度で照射していたため、フルネル形状などに起因する接着力低下部分に、選択的な露光照度コントロールをすることができず、接着力の低い部分に照度を一致させて照度を高めれば、他の特性(既成の蛍光体ストライプ上に、除去されるべき後の蛍光体が残る所謂「カブリ」など)を変化させてしまい、製品品質が低下する問題があった。そして、このような問題は、近年、需要の増大するパーソナルコンピュータのディスプレーとして用いられる高精細管に特に顕著となった。本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、蛍光体の接着力が小さくなる部分を生じさせないカラー陰極線管の蛍光面形成方法を提供し、カラー陰極線管の品質の向上を図ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するための本発明に係るカラー陰極線管の蛍光面形成方法は、複数のカーボンストライプ層が形成されたパネル内面に蛍光体を塗布し、パネル内面から所定のカーボンストライプ層の間を露光し、その露光部分に不可溶性となった蛍光体ストライプ層を形成するカラー陰極線管の蛍光面形成方法において、前記パネル内面から露光を照射した後、照度分布の異なる露光をパネル外面側から補助的に照射することを特徴とするものである。
【0008】
【作用】パネル外面に照射される露光の照度分布が異なるものとなり、接着力の弱いポイントに露光が選択的に照射可能となり、蛍光体ストライプの特性(カブリなど)を変化させることなく、接着力のみの改善が可能となる。
【0009】
【実施例】以下、本発明に係るカラー陰極線管の蛍光面形成方法の好適な実施例を図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明蛍光面形成方法における外面補助露光の説明図、図2は内面露光法の説明図、図3は外面補助露光によって光架橋されるパネル境界面の拡大図、図4は各蛍光体ストライプ層が形成されたパネル内面の断面図である。カラー陰極線管の蛍光面の形成では、先ず、図2に示すように、パネル10の蛍光面11にコントラスト比を改善する光吸収層であるカーボンストライプ層13を形成する。
【0010】カーボンストライプ層13の形成は、先ず、水溶性の紫外線硬化樹脂(PVA)をアパーチャーグリルを介して露光し、未露光部分を純水で現像する。次いで、カーボンを塗布する。フォトレジストストライプを酸を使って溶かし、PVAストライプを純水で現像する。これにより、カーボンストライプ層13のみが残る。
【0011】カーボンストライプ層13が形成されたパネル内面には図4に示す蛍光体ストライプ層19g、19b、19rが形成される。蛍光体ストライプ層19g、19b、19rの形成に先立ち、パネル内面にはプレコート(図示せず)が施される。プレコートは、乾燥したプレコート液を露光して形成した薄膜で、後述する蛍光体スラリーの塗布むらや接着不足によるストライプのゆるみを防止する。
【0012】内面にプレコートが施されたパネルには例えば、図2に示すように、蛍光体グリーンスラリー21が最初に注入される。蛍光体グリーンスラリー21は、パネルを低速回転させることなどにより、一定の膜厚に塗布される。その後、蛍光体グリーンスラリー21は、赤外線ヒータ、エアブローにより乾燥され、膜状のグリーン蛍光体25となる。次いで、パネル10を露光台(図示せず)にセットし、グリーン蛍光体25をアパーチャーグリル23を介して紫外線によって露光する。露光されたグリーン蛍光体25の層は、不可溶性となる。
【0013】次いで、図3に示すように、グリーン蛍光体25のガラス境界面27への付着を強くするため、パネル10の外面から紫外線を照射する外面補助露光が行われる。外面補助露光は、図1に示すように、パネル外面側に設けられた、例えば、点光源化された超高圧水銀ランプ29からの紫外線により行われる。この超高圧水銀ランプ29とパネル10との間には、シャッター31及び照度分布補正フィルター33が設けられる。
【0014】照度分布補正フィルター33は、パネル外面に対する照度分布を任意にコントロール可能なものとなっている。例えば、照度分布のコントロール手段としては、複数のスリット開口を形成し、このスリット幅を所望の分布位置で可変させることにより、紫外線の透過率を変え、パネル外面への照度分布をコントロールするものなどが考えられる。
【0015】これにより、フルネル形状のコーナー部など、パネル境界面27と蛍光体25との接着力が弱くなりがちであったポイントに、密度の高い紫外線が選択的に照射され、蛍光体ストライプ層の他の特性(カブリなど)を変化させることなく、接着力の低い箇所のみの改善が行われることとなる。
【0016】外面補助露光が終了した後、露光されなかった水溶性の蛍光体グリーンスラリー21を純水で洗い流すと、露光されたグリーン蛍光体ストライプ層19g(図4参照)のみが残ることとなる。以下、グリーン蛍光体ストライプ層19gと同様の手順を繰り返すことにより、ブルー蛍光体ストライプ層19b、レッド蛍光体ストライプ層19rが順次パネル内面に形成される。
【0017】上述の実施例によるカラー陰極線管の蛍光面形成方法によれば、光源を従来の面光源から超高圧水銀ランプ29を用いた点光源とするとともに、照度分布補正フィルター33を用いることによって、パネル外面に照射される紫外線の照度分布を任意にコントロールすることで、蛍光体ストライプの接着力の低いポイントへ、パネル外面から選択的に紫外線を照射することが可能となり、蛍光体ストライプの他の特性(カブリなど)を変化させることなく、接着力のみの改善が可能となる。
【0018】また、このような方法によれば、蛍光体ストライプの幅が微細となりアパーチャーグリル通過後の紫外線の光強度分布がなだらかなものとなってしまい接着力が低下する高精細度管においても、接着力の改善が期待できることとなる。更に、この方法によれば、パネル境界面への蛍光体への接着強度が大きくなるため、蛍光体ストライプの境界面27におけるエッジがきれいになり、色純度の向上も期待できるようになる。
【0019】なお、上述の実施例では、アパーチャーグリルを使用するストライプ型のカラー蛍光面の形成を例に説明したが、本発明による蛍光面形成方法は、シャドウマスクを使用するドット型のカラー蛍光面の形成にも適用可能なものである。
【0020】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係るカラー陰極線管の蛍光面形成方法によれば、パネル内面から露光を照射した後、照度分布の異なる露光をパネル外面側から補助的に照射することとしたので、接着力の弱いポイントに露光が選択的に照射可能となり、蛍光体ストライプの特性(カブリなど)を変化させることなく、接着力のみの改善が可能となる。この結果、蛍光面における蛍光体ストライプ層を高品質に形成でき、カラー陰極線管の品質を向上させることができる。




 

 


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