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発明の名称 カラーブラウン管製造方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平9−7511
公開日 平成9年(1997)1月10日
出願番号 特願平7−150030
出願日 平成7年(1995)6月16日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】船橋 國則
発明者 後藤 ▲邦▼夫
要約 目的
十分な現像能力を得ることで、低現像能力に起因するカブリなどの不具合をなくし、カラーブラウン管の品質を向上させる。

構成
パネルの内面に塗布された蛍光膜に純水を吹きかけて未露光部分の水溶性の蛍光膜を除去する現像工程を、第一色、第二色、第三色のそれぞれの色の蛍光膜ごとに行い、複数の色の蛍光膜を段階的に現像するカラーブラウン管製造方法において、微細な水粒子を吹き付けて蛍光膜を加湿するウェッティング工程を、現像工程の前に設ける。
特許請求の範囲
【請求項1】 パネル内面に塗布された蛍光膜に純水を吹きかけて未露光部分の水溶性の蛍光膜を除去する現像工程を、第一色、第二色、第三色のそれぞれの色の蛍光膜ごとに行い、複数の色の蛍光膜を段階的に現像するカラーブラウン管製造方法において、蛍光膜を加湿するウェッティング工程を前記現像工程の前に設けたことを特徴とするカラーブラウン管製造方法。
【請求項2】 第二段階の第二色目の現像工程の前に前記ウェッティング工程を設けたことを特徴とする請求項1記載のカラーブラウン管製造方法。
【請求項3】 第二段階の第二色目の現像工程の前及び第三段階の第三色目の現像工程の前に前記ウェッティング工程を設けたことを特徴とする請求項1記載のカラーブラウン管製造方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラーブラウン管製造方法に関し、特に、その現像過程の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カラーブラウン管のパネル内面に蛍光体ストライプを形成する際、水溶性の未露光部分を純水を吹きかけることにより、除去する過程(以下、「現像」という)がある。即ち、例えば緑色の蛍光体ストライプを形成するには、緑色の蛍光体スラリー(重クロム酸アンモニウムを少量含むポリビニルアルコールの溶液に、緑色蛍光体を懸濁させたもの)をパネル内面に塗布、乾燥させる。その後、パネル内面から色選別機構(アパーチャーグリル)を介して紫外線を露光し、その露光部分に不可溶性となった緑色蛍光体部分を形成する。露光完了後、現像過程において、蛍光体は、純水が30〜90秒の間吹きかけられることにより、水溶性の未露光部分のみが除去され、不可溶性となった露光部分が緑色蛍光体ストライプとなって形成される。カラーブラウン管の製造においては、この現像過程が同様にして繰り返されることにより、青色、赤色の蛍光体ストライプが順次、所定のカーボンストライプの間に形成され、目的のカラー蛍光面を得ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の現像では、現像能力が十分でなかったため、確実且つ迅速な現像を行うことが困難であり、本来除去されるべき未露光部分が除去できず、品質に影響を及ぼす虞れがあった。即ち、図4(a)に示すように、緑色蛍光体ストライプ1が形成された後に、青色蛍光体ストライプ3が形成された場合、本来除去されるべき未露光部分の青色蛍光体5が緑色蛍光体ストライプ1上に残り、所謂、カブリを生じさせることがあった。このカブリは、緑色蛍光体ストライプ1に混色を生じさせ、色純度を低下させることによって蛍光面の品質を低下させる虞れがあった。また、緑色、青色蛍光体ストライプ1、3が形成された後には、図4(b)に示すように、更に赤色蛍光体ストライプ7が同様にして形成されることとなるが、この際においても、本来現像によって除去されるべき赤色蛍光体9が例えば青色蛍光体ストライプ3上に残ることがあり、上述同様の問題を生じさせる虞れがあった。本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、十分な現像能力を得ることで、低現像能力に起因するカブリなどの不具合をなくすことができるカラーブラウン管製造方法を提供し、カラーブラウン管の品質向上を図ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するための本発明に係るカラーブラウン管製造方法は、パネル内面に塗布された蛍光膜に純水を吹きかけて未露光部分の水溶性の蛍光膜を除去する現像工程を、第一色、第二色、第三色のそれぞれの色の蛍光膜ごとに行い、複数の色の蛍光膜を段階的に現像するカラーブラウン管製造方法において、蛍光膜を加湿するウェッティング工程を前記現像工程の前に設けたことを特徴とするものである。
【0005】
【作用】未露光部分である水溶性蛍光膜が直接純水により現像される前に、徐々にウェッティング工程で加湿され、蛍光膜が含水状態となり、後の現像における水との馴染みが良好となり、後に行われる現像の能力が高められることになる。
【0006】
【実施例】以下、本発明に係るカラーブラウン管製造方法の好適な実施例を図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明製造方法における蛍光面形成手順の説明図、図2は蛍光面形成過程における蛍光面の状態を示した断面図、図3はウェッティング過程を説明する図である。カラーブラウン管における蛍光面の形成では、先ず、蛍光面11にカーボンストライプ13が形成される。カーボンストライプ13は、水溶性の紫外線硬化樹脂(PVA)をアパーチャーグリルを介して露光し、未露光部分を純水で現像し、次いで、カーボンを塗布した後、フォトレジストストライプを酸を使って溶かし、PVAストライプを純水で現像することにより、ストライプ状に形成される(図2a参照)。
【0007】カーボンストライプ13が形成されたパネル14の内面に、150〜250mlの蛍光体スラリー、例えば緑色蛍光体スラリー15を注入し、均一な塗膜を得るためにパネル14を一定の角度で低速回転させる所謂エージングを行う。その後、毎分150〜250回転の高速振り切りを行い、スカートトリーミングで、余剰の緑色蛍光体スラリー15をパネルスカート内面より除去し、一定の膜厚を有する緑色蛍光体スラリー15の膜(以下、「緑色蛍光膜」という)17を形成する。その後、パネル14を回転させながら、赤外線ヒータ、エアブローによって緑色蛍光膜17を乾燥させる。
【0008】次いで、パネル14を露光台(図示せず)にセットし、緑色蛍光膜17を再び装着したアパーチャーグリル18を介して紫外線(UV)を露光する。緑色蛍光膜17は、露光部分が水に対して不可溶性となる一方、未露光部分が水溶性を保持する。
【0009】アパーチャーグリル18の脱着後、従来プロセスでは、純水を吹き付けることによる現像が行われるが、本発明の製造方法においては、この現像過程の前に図1e、図2eに示すウェッティングが行われる。ウェッティング装置は、図3に示すように、回転するパネル14の内面に二流体ノズル(高圧エアー:2.5〜4.0kg/cm2 、純水)21から発生する微細な水粒子(0.5〜25μm)22を吹き付け、蛍光膜17を加湿する。
【0010】このようにして、水溶性の蛍光膜を加湿した後、従来同様の現像が行われる。即ち、パネル内面に純粋を噴射することにより、未露光部分が除去されるのに対し、露光部分はそのまま残り、緑色蛍光体ストライプ23が形成されることになる。以下、上述の緑色蛍光体ストライプ23を形成した同様の手順を繰り返すことにより、青色蛍光体ストライプ、赤色蛍光体ストライプが順次パネル内面に形成される。
【0011】本実施例によるブラウン管製造方法では、未露光部分である水溶性蛍光膜が直接純水の吹き付けによって現像される前に、徐々にウェッティング工程で加湿されることになる。この加湿は、後に行われる水溶性蛍光膜に対する現像能力を増大させることになる。即ち、乾燥状態の水溶性蛍光膜に、直接純水が接触する従来の場合では、水の界面張力により、蛍光膜の固相へ純水の液相が容易に浸透しにくくなる。これに対し、ウェッティングが施されることにより、0.5〜25μmの微細な水粒子が蛍光膜の固相へ浸透し、蛍光膜は含水状態となり、後の現像における水との馴染みが良好となり、現像能力が高められることになる。
【0012】このように、本実施例によるカラーブラウン管製造方法によれば、直接純水を吹き付ける従来の現像工程の前に、予め蛍光膜17を加湿するウェッティング工程を設けたので、後の現像工程の現像能力を高めることができ、現像を確実に行うことができるようになる。この結果、例えば、緑色蛍光体ストライプ23が形成された後の青色蛍光体ストライプの形成時において、緑色蛍光体ストライプ23上に残った青色蛍光体が確実に除去され、青色蛍光体の緑色蛍光体ストライプ23上へのカブリを防止することができる。また、これと同様に、赤色蛍光体ストライプの形成時における、青色蛍光体ストライプ上の赤色蛍光体のカブリも防止することができる。
【0013】更に、本実施例によるカラーブラウン管製造方法によれば、現像能力が高められるため、現像が短時間となり、プロセスタイムを短縮することができるとともに、現像水の使用量も削減することができる。
【0014】なお、上述の実施例では、最初に形成される緑色蛍光体ストライプ23も含め、全ての現像工程前にウェッティング工程を設ける場合を説明したが、本発明の製造方法は、第二段階以降の蛍光体ストライプの現像前にのみウェッティング工程が設けられるものであってもよい。即ち、蛍光体ストライプが緑色(第一色)、青色(第二色)、赤色(第三色)の順で形成される場合では、ウェッティング工程は、青色蛍光体ストライプの現像前にのみ、又は青色蛍光体ストライプ及び赤色蛍光体ストライプの現像前にのみ設けられるものであってもよい。そもそも、ウェッティング工程は、後の現像能力を向上させるためのものであるが、このように既に蛍光体ストライプが形成された後の次段階の現像前に設けることにより、既成の蛍光体ストライプに付着した次段階の蛍光体が確実に除去されることになり、その効果がより大きなものとなる。従って、カブリの除去を目的とする場合には、最初の蛍光体ストライプ形成時におけるウェッティング工程を省略することにより、その分のプロセスタイムを短縮することができる。
【0015】また、上述の実施例では、二流体ノズル21を使用することで、微細な水粒子を発生させて加湿を行う場合を説明したが、加湿手段は、例えば、加熱ヒータによる蒸気発生手段、超音波振動子による水噴霧発生手段などを用いるものであってもよい。
【0016】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係るカラーブラウン管製造方法によれば、直接純水を吹き付ける従来の現像工程の前に、予め蛍光膜を加湿するウェッティング工程を設けたので、後の現像工程の現像能力を高めることができ、現像を確実に行うことができるようになる。この結果、低現像能力に起因するカブリなどの不具合をなくすことができ、カラーブラウン管の品質を向上させることができる。




 

 


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