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発明の名称 陰極線管の色選別電極製造方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平9−7506
公開日 平成9年(1997)1月10日
出願番号 特願平7−146984
出願日 平成7年(1995)6月14日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】船橋 國則
発明者 ▲吉▼田 昭彦
要約 目的
電極素体の形状を変えることなく、スリット幅を均一なものに制御することができるようにし、高品質な陰極線管を得る。

構成
間隙を有して平行に配設された一対のフレームメンバーに接近方向の圧縮力を加える工程と、平行な複数のスリット33が並設されたシート状の電極素体31にスリット長手方向の引っ張り力fを加える工程と、電極素体31にスリット33の長手方向と直交する方向の引っ張り力kを加える工程と、それぞれの引っ張り力f、kを電極素体31に加えた状態で、電極素体31のスリット長手方向両端の縁部を一対のメンバーにそれぞれ接合する工程とを具備する。
特許請求の範囲
【請求項1】 間隙を有して平行に配設された一対のフレームメンバーに接近方向の圧縮力を加える工程と、平行な複数のスリットが並設されたシート状の電極素体にスリット長手方向の引っ張り力を加える工程と、前記電極素体にスリットの長手方向と直交する方向の引っ張り力を加える工程と、前記それぞれの引っ張り力を電極素体に加えた状態で該電極素体のスリット長手方向両端の縁部を前記一対のメンバーにそれぞれ接合する工程とを具備したことを特徴とする陰極線管の色選別電極製造方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、陰極線管に取り付けられる色選別電極の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】陰極線管の前面のパネルには、電子銃からの電子を選別して蛍光面に通過させる色選別電極が取り付けられる。図2は従来方法により製造された色選別電極を有する陰極線管の斜視図である。蛍光体ストライプが形成されている蛍光体ガラスパネル1は、電子銃3が封止されるファンネル5と、フリットシール部7を介して接合される。このパネル1には、色選別電極9が取り付けられている。色選別電極9は、上下のメンバーA11と左右のメンバー13を長方形に溶接した枠状のフレーム15と、このフレーム15にテンションをかけて張架されたアパーチャーグリル17とから構成されている。
【0003】図3は従来の色選別電極の組立て手順を示す説明図である。色選別電極9の組立てに際しては、アパーチャーグリル17に所定のテンションを与えるため、フレーム15を加圧し、その状態でフラットアパーチャーグリル(電極素体)19をフレーム15にシーム溶接する。即ち、メンバーA11間に圧縮力Fを加えた状態で、メンバーA11の曲率に近い保持具21に電極素体19を載せ、電極素体19が撓まないように押さえ治具23で挟んで力fで引っ張り、この状態で電極素体19にフレーム15を押し当てた後、両者の間を矢印24方向にシーム溶接していた。溶接後、電極素体19の外周部(ペリフェリ部)19aを取り除くことで、色選別電極9の組立てが完了した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図4、図5に示すように、上述の製造方法に用いられる電極素体19には、電子銃3からの電子ビームを透過させるための縦方向複数のスリット25が形成され、これらスリット25同士の間はテープ部27となっている。ところが、上述の製造方法により、電極素体19をフレーム15に高いテンションで張架すると、スリット25の形成されている電極素体19の中央部と、スリット25の形成されていない電極素体19の両側部とに剛性の差が生じ、その差により、例えば、図6に示すように、最端テープ部27aが内側にねじれ、最端スリット25aの幅wが所定の幅より狭くなる歪みの生じる不具合があった。このような事態となれば、蛍光面におけるカーボンストライプ、蛍光体ストライプが不完全なものとなり、色選別能力を低下させることとなった。このような不具合を解消するため、ダミーのスリットを形成する方法が提案された。この方法では、図5に示すように、最端テープ部27aの外側に余分なダミースリット29を新たに設け、このダミースリット29で、テンションにより生じた電極素体19の歪みを吸収していた。そして、このダミースリット29は、蛍光面形成前に、ステンレスリボンなどで覆われ、蛍光面を露光しないように処理されていた。しかしながら、余分な一本のダミースリット29のみを覆うことは、極めて困難な作業であり、また、そのための工数や部品点数も増え、製造コストが増大する問題があった。そして、いずれにせよ、電極素体19の形状で歪みを吸収し、スリット幅を制御することとすれば、電極素体19の設計をやり直さなければならず、時間がかかるとともに、その加工に伴い設備変更が生じる場合もあり、製造コストが増大する問題があった。本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、電極素体の形状を変えることなく、電極素体を溶接する手順のなかで、スリット幅を均一なものに制御することができる陰極線管の色選別電極製造方法を提供し、高品質な陰極線管を得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するための本発明に係る陰極線管の色選別電極製造方法は、間隙を有して平行に配設された一対のフレームメンバーに接近方向の圧縮力を加える工程と、平行な複数のスリットが並設されたシート状の電極素体にスリット長手方向の引っ張り力を加える工程と、前記電極素体にスリットの長手方向と直交する方向の引っ張り力を加える工程と、前記それぞれの引っ張り力を該電極素体に加えた状態で該電極素体のスリット長手方向両端の縁部を前記一対のメンバーにそれぞれ接合する工程とを具備したことを特徴とするものである。
【0006】
【作用】電極素体が、スリット長手方向の引っ張り力と、スリット長手方向と直交する方向の引っ張り力とで引っ張られることにより、特に剛性の差異により狭くなりがちな左右両端のスリット幅が所定の幅に制御可能となり、全てのスリット幅が均一なものとなる。
【0007】
【実施例】以下、本発明に係る陰極線管の色選別電極製造方法の好適な実施例を図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明色選別電極製造方法の説明図である。電極素体(フラットアパーチャーグリル)31は、アパーチャーグリルをフレームに溶接する前のスリット33が形成された非常に薄いシート状のものである。スリット33が形成された電極素体31の外側には、トリーミングなどに用いるための図示しないスリットが設けられ、パネルへの取付け前の電極素体31には、更にその外側にペリフェリ部35が設けられた状態となっている。
【0008】このような薄厚の電極素体31をフレーム37に張架するには、電極素体31に撓みが生じないように保持する保持治具39及び押さえ治具41が使用される。保持治具39は、電極素体31を載置する面が、フレーム37の曲面と同様な曲面で形成されている。また、保持治具39に載置された電極素体31は、同様の曲面を有する押さえ治具41とによって挟持されるようになっている。このようにして、電極素体31のスリット長手方向両端のペリフェリ部(以下、「上下両端」という)を保持した保持治具39及び押さえ治具41は、離反する方向に力fの引っ張り荷重が加えられるようになっている。つまり、引っ張り荷重が加えられた電極素体31は、スリット33の長手方向にテンションが生じるようになる。
【0009】また、本実施例では、スリット33の長手方向と直交する方向の電極素体31の両端(以下、「左右両端」という)を挟持する挟持治具43が設けられている。挟持治具43は、電極素体31左右両端の上下を挟持する合計四つのものが使用される。この挟持治具43は、ペリフェリ部を挟持した状態で、スリット33の長手方向と直交する方向で、力kの引っ張り荷重が加えられるようになっている。なお、この挟持治具43は、スリット33の長手方向と直交する方向の力kを電極素体31に加えることができるものであれば、電極素体31の左右両端を引っ張るもの、或いは、電極素体31の一端を支持して他端のみを引っ張るもののいずれであってもよい。又、4ケ所の力kは必ずしも同じである必要はない。
【0010】色選別電極の製造手順としては、最初にフレーム37のメンバーA11(図3参照)間に圧縮力Fを加えておき、次いで、保持治具39の曲面上に電極素体31を載せ、更に、押さえ治具41で電極素体31の上下両端を挟み、電極素体31をスリット33の長手方向に力fで引っ張る。
【0011】この状態では、電極素体31がスリット33の長手方向のみに引っ張られ、スリット33が形成された部分と、スリット33が形成されていない外側のペリフェリ部との剛性の差により、左右両端側のスリット33の幅が狭くなる歪みの生じる場合がある。
【0012】本実施例においては、電極素体31に、保持治具39、押さえ治具41によってスリット長手方向の引っ張り力fが加えられるとともに、挟持治具43によってスリット33に直交する方向にも引っ張り力kが加えられる。この結果、剛性の差で幅の狭くなった左右両端のスリット幅w(図6参照)が広げられ、全てのスリット幅が均一な状態に矯正可能となる。
【0013】この状態で、圧縮力Fが加えられた状態のフレーム37を電極素体31に押し当て、電極素体31と上下のメンバーA11(図3参照)との間を矢印45方向でシーム溶接する。その後、フレーム37の加圧を解除することにより、電極素体31は高い張力で且つ均等なスリット幅でフレーム37に張架されることになる。
【0014】その後、フレーム37から突出している部分の電極素体31を切断するペリフェリ部のトリーミングを行う。そして、更に、関連諸部品を付設した後、アパーチャーグリルを黒化し、色選別電極の製造を終了する。
【0015】本実施例の製造方法では、電極素体31が、スリット長手方向の引っ張り力fと、スリット長手方向と直交する方向の張り力kとで引っ張られることにより、特に剛性の差異により狭くなりがちな左右両端のスリット幅が所定の幅に制御可能となり、全てのスリット幅を均一なものにすることができる。この結果、スリット33をマスクとした露光によるカーボンストライプ、蛍光体ストライプの形成が高精度に行えるようになり、きれいな蛍光面エッジを形成することができることから、高品質な陰極線管を得ることができる。
【0016】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係る陰極線管の色選別電極製造方法によれば、電極素体を溶接する手順のなかで、電極素体に、スリット長手方向の引っ張り力と、スリット長手方向と直交する方向の張り力を加えるようにしたので、特に剛性の差異により狭くなりがちな左右両端のスリット幅が所定の幅に制御可能となり、全てのスリット幅を均一にでき、高品質な陰極線管を得ることができる。




 

 


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