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発明の名称 ATMアダプテーションレイヤにおけるデータ変換方式
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平9−8822
公開日 平成9年(1997)1月10日
出願番号 特願平7−180729
出願日 平成7年(1995)6月23日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 朝道
発明者 館山 信二 / 河村 元
要約 目的
TTC標準JJ−20.11勧告に規定されるPBXインタフェースにおけるデータを高い伝送効率でATMセル化するためのATMアダプテーションレイヤ変換方式の提供。

構成
PBXインタフェース点におけるデータを構成する12のフレームから信号ビット情報111(1/3サンプリング部104によってサンプリング)及び音声・データTS情報112を抽出し、PAD113を付加して376オクテット長のCS−PDU105とし、さらに、CS−PDU105を47オクテット長単位の8のCS−PDU106に分割し、当該分割されたCS−PDU106を1オクテット長のSAR−PDUヘッダ114のシーケンス番号順にそのSAR−PDUペイロード115として配置することにより、最終的なSAR−PDU107に変換する。
特許請求の範囲
【請求項1】TTC標準JJ−20.11勧告に規定されるPBXインタフェースの複数のフレームからなるデータをATMセルに変換するためのATMアダプテーションレイヤにおけるデータ変換方式であって、前記複数のフレームから音声ビット及び信号ビットを抽出する抽出手段と、該抽出手段によって抽出された前記音声ビット及び前記信号ビットに基づいてCS−PDU(コンバージェンス・サブレイヤ−プロトコル・データ単位)を作成するCS−PDU作成手段と、該CS−PDU作成手段によって作成された前記CS−PDUを複数のブロックに分割する分割手段と、該分割手段によって分割された前記各ブロックに基づいてSAR−PDU(セル分割・組立−プロトコル・データ単位)を作成するSAR−PDU作成手段と、を備えたことを特徴とするATMアダプテーションレイヤにおけるデータ変換方式。
【請求項2】TTC標準JJ−20.11勧告に規定されるPBXインタフェースの複数のフレームからなるデータをATMセルに変換するためのATMアダプテーションレイヤにおけるデータ変換方式であって、前記複数のフレームから音声ビット及び信号ビットを抽出する抽出手段と、該抽出手段によって抽出された前記信号ビットを所定の割合でサンプリングするサンプリング手段と、前記抽出手段によって抽出された前記音声ビット及び前記サンプリング手段によってサンプリングされた信号ビットに基づいてCS−PDU(コンバージェンス・サブレイヤ−プロトコル・データ単位)を作成するCS−PDU作成手段と、該CS−PDU作成手段によって作成された前記CS−PDUを複数のブロックに分割する分割手段と、該分割手段によって分割された前記各ブロックに基づいてSAR−PDU(セル分割・組立−プロトコル・データ単位)を作成するSAR−PDU作成手段と、を備えたことを特徴とするATMアダプテーションレイヤにおけるデータ変換方式。
【請求項3】TTC標準JJ−20.11勧告に規定されるPBXインタフェースの複数のフレームからなるデータをATMセルに変換するためのATMアダプテーションレイヤにおけるデータ変換方式であって、前記複数のフレームから音声ビット及び信号ビットを抽出する抽出手段と、該抽出手段によって抽出された前記音声ビット、前記信号ビット、及び全体のオクテット長を47オクテットの8倍に揃えるためのパディングに基づいてCS−PDU(コンバージェンス・サブレイヤ−プロトコル・データ単位)を作成するCS−PDU作成手段と、該CS−PDU作成手段によって作成された前記CS−PDUを47オクテット長単位の8のブロックに分割する分割手段と、該分割手段によって分割された前記各ブロック及びITU−T I.363勧告に規定されるAALタイプ1プロトコルに準拠した1オクテット長のSAR−PDUヘッダに基づいてSAR−PDU(セル分割・組立−プロトコル・データ単位)を作成するSAR−PDU作成手段であって、前記SAR−PDUヘッダに付されたシーケンス番号順に前記複数のブロックを配置するSAR−PDU作成手段と、を備えたことを特徴とするATMアダプテーションレイヤにおけるデータ変換方式。
【請求項4】TTC標準JJ−20.11勧告に規定されるPBXインタフェースの複数のフレームからなるデータをATMセルに変換するためのATMアダプテーションレイヤにおけるデータ変換方式であって、前記複数のフレームから音声ビット及び信号ビットを抽出する抽出手段と、該抽出手段によって抽出された前記信号ビットを所定の割合でサンプリングするサンプリング手段と、前記抽出手段によって抽出された前記音声ビット、前記サンプリング手段によってサンプリングされた信号ビット、及び全体のオクテット長を47オクテットの8倍に揃えるためのパディングに基づいてCS−PDU(コンバージェンス・サブレイヤ−プロトコル・データ単位)を作成するCS−PDU作成手段と、該CS−PDU作成手段によって作成された前記CS−PDUを47オクテット長単位の8のブロックに分割する分割手段と、該分割手段によって分割された前記各ブロック及びITU−T I.363勧告に規定されるAALタイプ1プロトコルに準拠した1オクテット長のSAR−PDUヘッダに基づいてSAR−PDU(セル分割・組立−プロトコル・データ単位)を作成するSAR−PDU作成手段であって、前記SAR−PDUヘッダに付されたシーケンス番号順に前記複数のブロックを配置するSAR−PDU作成手段と、を備えたことを特徴とするATMアダプテーションレイヤにおけるデータ変換方式。
【請求項5】前記抽出手段が、前記データの12のフレームから音声ビット及び信号ビットを抽出することを特徴とする請求項3又は請求項4記載のATMアダプテーションレイヤにおけるデータ変換方式。
【請求項6】前記サンプリング手段が、前記信号ビットを1/3サンプリングすることを特徴とする請求項2又は請求項4記載のATMアダプテーションレイヤにおけるデータ変換方式。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ATM(Asynchronous Transfer Mode、非同期転送モード)方式を用いたデジタル通信に係わり、特にTTC(the Telecommunication TechnologyCommittee、電信電話技術委員会)標準JJ−20.11勧告に規定されるPBX(Private Branch Exchange、構内交換機)インタフェースの複数のフレームからなるデータをATMセルに変換するためのATMアダプテーションレイヤ(ATM Adaptation Layer、AAL)におけるデータ変換方式に関する。
【0002】
【従来の技術】大容量のデータ、映像等の情報を高速に通信するための伝送及び交換技術として、近年、ATMが注目を集めている。ATMとは、全ての情報を48オクテット(1オクテット=1バイト=(8ビット))長のデータ単位に分割し、この分割された48オクテット長のデータ(ユーザ情報)に、宛先ラベル情報として5オクテット長のヘッダを付加して、合計53オクテットの固定長とし(これを「セル」という)、セル単位に情報の伝送を行うものであり、セルに付されたヘッダ情報に基づいてハードウェアにより高速にスイッチング(交換)を行い、大容量かつ高速の情報通信を可能とするものである。
【0003】ATMの標準プロトコルについて簡単に説明すると、ATMの通信プロトコルを用いたB−ISDN(Broadband-ISDN、「広帯域ISDN」ともいう)のプロトコル参照モデルを例にとれば、高位レイヤの下にATMアダプテーションレイヤ、ATMレイヤ、物理レイヤの各レイヤが階層的に配置され、各レイヤをデータが順次通過して行くことによりユーザ情報の転送が行われる。
【0004】ここで、物理レイヤは、物理媒体である伝送路に対するデータの送受信処理を行うレイヤであり、ATMレイヤは、53オクテット長のセルを処理するレイヤであり、ATMアダプテーションレイヤは、上位アプリケーションのデータ単位(例えば、音声では1バイトの固定長、データでは数kバイトまでの可変長)と、セルで統一的に扱われる48オクテット長のユーザ情報と、の整合及び調整を行うレイヤである。
【0005】ATMレイヤは、音声、データ等の上位アプリケーションのデータ単位に依存しないプロトコルであるが、ATMアダプテーションレイヤは上位アプリケーションに依存したプロトコルであるため、ATMアダプテーションレイヤにおいては、上位アプリケーションの種類に応じて、ITU−T(International Telecommunication Union-Telecommunication Standardization Sector、国際電気通信連合−電気通信標準化部門)I.362勧告に規定される各種のサービスが提供されている。
【0006】ATMアダプテーションレイヤにおいて提供されるサービスは、固定速度の音声及び映像を扱うクラスAサービス、可変速度の音声及び映像を扱うクラスBサービス、コネクション型データを扱うクラスCサービス、及びコネクションレス型データを扱うクラスDサービスの4種類のサービスに大別できる。そして、これらの各サービスを実現するためのATMアダプテーションレイヤ(AAL)プロトコルとして、ITU−T勧告において、AALタイプ1、AALタイプ2、AALタイプ3、AALタイプ4、及びAALタイプ5の5つのプロトコルが規定されている。
【0007】ところで、TTC標準JJ−20.11勧告に規定されるPBXインタフェースのデータは固定伝送速度(Constant Bit Rate、「CBR」という)の音声に関するものであるため、当該データをATMセルに変換するための従来の変換方式には、ITU−T I.363勧告に規定されるAALタイプ1プロトコルが用いられていた。
【0008】図2は、TTC標準JJ−20.11勧告に規定されるPBXインタフェースを説明するための図である。
【0009】図2を参照して、PBXインタフェースのデータのフレーム構成を以下に説明する。図2(A)に示すように、PBXインタフェースのデータの1フレームは、TS番号0〜31の32個のタイムスロット(「TS」という)を備えており、TS番号1〜15、及びTS番号17〜31のタイムスロットが音声又はデータ用タイムスロットとして用いられ、TS番号0のタイムスロットが信号用タイムスロットとして用いられる。なお、TS番号16は未規定のタイムスロットである。
【0010】上記各タイムスロットには1オクテットの情報を割り付けることができ、図2に示すように、1フレームの長さが125μsである場合には、1チャネル当り64Kbpsの伝送速度で30チャネル分の情報を伝送することができ、全体として2Mbpsの伝送速度を備えたCBRサービスを提供することができる。
【0011】次に図2(B)を参照して、信号用タイムスロットであるTS番号0のタイムスロットの構成について詳述する。図2(B)に示すように、1つの信号用タイムスロットには8ビットの情報を割り付けることができる。信号用タイムスロットの第1ビットには8KHzフレーム同期用ビット(「F」で示す)が割り付けられ、そのパターンはマルチフレーム構成において“1”のバイオレーションとなる。また、第2ビットにはマルチフレーム同期用ビット(「MF」で示す)が割り付けられ、そのフレーム同期パターンは、8フレームが1マルチフレームとして構成されるマルチフレーム構成の場合には“01111111”となる。さらに、第3ビットには対装置警報用ビット(「S」で示す)が割り付けられる。この対装置警報用ビットSは、対装置警報として、対向装置に対して、正常時にはS=“0”の信号を送信し、信号断、フレーム同期外れ検出時にはS=“1”の信号を送信するものである。なお、第4ビット以降には、図2(C)に示すように未使用ビット(「X」で示す)又は信号ビット(「Ai(i=1〜30)」で示す)が割り付けられる。
【0012】図2(C)は、8フレームを1マルチフレームとして構成するマルチフレーム構成における信号用タイムスロットの構成を示したものである。図2(C)に示すように、MF番号2〜7で示される信号用タイムスロット(TS番号0)の第4〜8ビットには第iチャネルに対応した1ビットずつの信号ビット(計30ビット)が割り付けられる。
【0013】なお、図2(C)において「X」で示されるビット、すなわちMF番号1及びMF番号8で示される信号用タイムスロット(TS番号0)の第4〜8ビットは、割り付け規定のない未使用ビットである。
【0014】以上のことから、PBXインタフェースのデータのうち、TS番号0の信号用タイムスロットにおける8KHzフレーム同期用ビットF、マルチフレーム同期用ビットMF、及び対装置警報用ビットSの3種類のビットはいずれも同期ビットを構成し、TS番号0の信号用タイムスロットにおける「Ai」は信号ビットを構成し、TS番号0の信号用タイムスロットの「X」及びTS番号16のタイムスロットの全ビットは未使用ビットを構成する。なお、TS番号1〜15及びTS番号17〜31の全ビットは意味のあるユーザ情報である音声ビットを構成する。
【0015】従来においては、このような構成を備えたPBXインタフェースのデータをATMセルに変換するために、ATMアダプテーションレイヤにおいて、固定速度の音声を扱う一般的なプロトコルである、ITU−T I.363勧告に規定されるAALタイプ1プロトコルを用いたデータ変換が行われていた。
【0016】一般に、ATMアダプテーションレイヤにおける処理は、セルのペイロード(48オクテットのユーザ情報)単位の処理と、ユーザ情報を束ねた情報単位の処理に大別されており、前者の処理を行うレイヤはSAR(Segmentation and Reassembly、セル分割・組立)サブレイヤ、後者の処理を行うレイヤはCS(Convergence Sublayer、コンバージェンス・サブレイヤ)と呼ばれる。各レイヤで扱われるデータ全体がPDU(Protocol Data Unit、プロトコル・データ単位)と呼ばれることから、SARサブレイヤ、CS(コンバージェンス・サブレイヤ)で扱われるデータは、それぞれSAR−PDU(セル分割・組立−プロトコル・データ単位)、CS−PDU(コンバージェンス・サブレイヤ−プロトコル・データ単位)と呼ばれる。
【0017】そして、PBXインタフェースのデータをATMセルに変換するための従来の変換方式においては、PBXインタフェースに現れるデータの各フレームの全ビットを単純に束ねてCS−PDUを作成し、作成されたCS−PDUを所定のオクテット長単位のブロックに分割することによって、ATMペイロードに配置されるべき48オクテット長のSAR−PDUに変換するようにしていた。
【0018】なお、従来の変換方式において、64Kbpsの各チャネルが別用途に使用されるような場合には、構造化データの転送を行う必要があった。この場合には、1つおきのATMセルについて構造化ポインタ用の1オクテット長のポインタフィールドが必要となることから、分割されたブロックのオクテット長は、構造化ポインタの有無に応じて46オクテット長又は47オクテット長となる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述した従来のATMアダプテーションレイヤにおけるデータ変換方式では、PBXインタフェースの全てのデータを一律にATMセルに含めているため、以下に記載する各種問題点が存在している。
【0020】すなわち、(1)同期ビット及び未使用ビットのセル化によって伝送効率が低下する他、(2)信号ビットのトランスペアレント伝送を実現する場合にも同様にまた伝送効率が低下し、さらに(3)構造化データの転送のために必要とされるポインタフィールドによって、意味のある音声ビットの伝送効率が低下してしまうという問題点が存在する。
【0021】具体的には、PBXインタフェースが8フレームを1マルチフレームとして構成するマルチフレーム構成を採用している場合の1マルチフレーム当りの伝送効率を計算すると、(1)同期ビット及び未使用ビットのセル化に伴い、64ビット×30chの音声ビットを伝送する際に、同期ビット及び未使用ビットが98ビット伝送されてしまうことから、5.1%(=98ビット/(64ビット×30ch))の効率低下が発生する。
【0022】また、(2)信号ビットのトランスペアレント伝送に伴い、64ビット×30chの音声ビットを伝送する際に、信号ビットが30ビット伝送されてしまうことから、1.6%(=30ビット/(64ビット×30ch))の効率低下が発生する。
【0023】さらに、(3)構造化データを転送する場合には、47オクテット長の8のSAR−PDUに対して4オクテットの構造化ポインタが必要になることから、構造化データの転送ために必要とされるポインタフィールドによって、1.1%(=4オクテット/(47オクテット×8))の効率低下が発生していた。
【0024】従って、本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、TTC標準JJ−20.11勧告に規定されるPBXインタフェースのデータを極めて高い伝送効率でATMセルに変換するためのATMアダプテーションレイヤにおける新たなデータ変換方式を提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明は、TTC標準JJ−20.11勧告に規定されるPBXインタフェースの複数のフレームからなるデータをATMセルに変換するためのATMアダプテーションレイヤにおけるデータ変換方式であって、前記複数のフレームから音声ビット及び信号ビットを抽出する抽出手段と、この抽出手段によって抽出された前記音声ビット及び前記信号ビットに基づいてCS−PDUを作成するCS−PDU作成手段と、このCS−PDU作成手段によって作成された前記CS−PDUを複数のブロックに分割する分割手段と、この分割手段によって分割された前記各ブロックに基づいてSAR−PDUを作成するSAR−PDU作成手段とを備えたATMアダプテーションレイヤにおけるデータ変換方式を提供する。
【0026】また、本発明は、前記PBXインタフェースの複数のフレームから音声ビット及び信号ビットを抽出する抽出手段と、この抽出手段によって抽出された前記信号ビットを所定の割合(好ましくは、1/3)でサンプリングするサンプリング手段と、前記抽出手段によって抽出された前記音声ビット及び前記サンプリング手段によってサンプリングされた信号ビットに基づいてCS−PDUを作成するCS−PDU作成手段と、このCS−PDU作成手段によって作成された前記CS−PDUを複数のブロックに分割する分割手段と、この分割手段によって分割された前記各ブロックに基づいてSAR−PDUを作成するSAR−PDU作成手段とを備えたATMアダプテーションレイヤにおけるデータ変換方式を提供する。
【0027】さらに、本発明は、前記PBXインタフェースの複数のフレーム(好ましくは、12のフレーム)から音声ビット及び信号ビットを抽出する抽出手段と、この抽出手段によって抽出された前記音声ビット、前記信号ビット、及び全体のオクテット長を47オクテットの8倍に揃えるためのパディングに基づいてCS−PDUを作成するCS−PDU作成手段と、このCS−PDU作成手段によって作成された前記CS−PDUを47オクテット長単位の8のブロックに分割する分割手段と、この分割手段によって分割された前記各ブロック及びITU−T I.363勧告に規定されるAALタイプ1プロトコルに準拠した1オクテット長のSAR−PDUヘッダに基づいてSAR−PDUを作成するSAR−PDU作成手段であって、前記SAR−PDUヘッダに付されたシーケンス番号順に前記複数のブロックを配置するSAR−PDU作成手段とを備えたATMアダプテーションレイヤにおけるデータ変換方式を提供する。
【0028】さらにまた、本発明は、前記PBXインタフェースの複数のフレーム(好ましくは、12のフレーム)から音声ビット及び信号ビットを抽出する抽出手段と、この抽出手段によって抽出された前記信号ビットを所定の割合(好ましくは、1/3)でサンプリングするサンプリング手段と、前記抽出手段によって抽出された前記音声ビット、前記サンプリング手段によってサンプリングされた信号ビット、及び全体のオクテット長を47オクテットの8倍に揃えるためのパディングに基づいてCS−PDUを作成するCS−PDU作成手段と、このCS−PDU作成手段によって作成された前記CS−PDUを47オクテット長単位の8のブロックに分割する分割手段と、この分割手段によって分割された前記各ブロック及びITU−T I.363勧告に規定されるAALタイプ1プロトコルに準拠した1オクテット長のSAR−PDUヘッダに基づいてSAR−PDUを作成するSAR−PDU作成手段であって、前記SAR−PDUヘッダに付されたシーケンス番号順に前記複数のブロックを配置するSAR−PDU作成手段とを備えたATMアダプテーションレイヤにおけるデータ変換方式を提供する。
【0029】
【作用】本発明の原理・作用を以下に説明する。
【0030】TTC標準JJ−20.11勧告に規定されるPBXインタフェースのデータをATMセルに変換するためには、ATMアダプテーションレイヤにおいて、まず、CS(コンバージェンス・サブレイヤ)における処理を行って、PBXインタフェースのデータをCS−PDUに変換し、続いて、SARサブレイヤにおける処理を行ってCS−PDUをSAR−PDUに変換し、最終的に、SAR−PDUにヘッダを付加することによりATMセルに変換するという一連の処理が行われる。
【0031】本発明のATMアダプテーションレイヤにおけるデータ変換方式によれば、TTC標準JJ−20.11勧告に規定されるPBXインタフェースのデータの複数のフレームから音声ビット及び信号ビットをそれぞれ抽出してCS−PDUを作成することにより、当該データに含まれる同期ビット及び未使用ビットを削除した形でATMセルに変換することができる。
【0032】また、本発明のATMアダプテーションレイヤにおけるデータ変換方式おいて、特に、TTC標準JJ−20.11勧告に規定されるPBXインタフェースの複数のフレーム(好ましくは、12フレーム)分のデータから47オクテット長単位の8の分割されたブロックを作成し、当該分割されたブロックを、ITU−T I.363勧告に規定されるAALタイプ1プロトコルに準拠した1オクテット長のSAR−PDUヘッダに付されたシーケンス番号順(0〜7)に順次配置していくことにより、構造化データの転送のために必要とされるポインタフィールドを不要とし、これに起因する伝送効率の低下を防止することができる。
【0033】なお、本発明のATMアダプテーションレイヤにおけるデータ変換方式によれば、抽出された信号ビットを所定の割合でサンプリングすることにより、信号ビットのトランスペアレント伝送に起因する伝送効率の低下を抑制することができる。特に、抽出された信号ビットを1/3サンプリングする場合には、TTC標準JJ−20.12勧告における選択数字受信規定を満足しつつ伝送効率の高い変換を行うことができる。
【0034】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。
【0035】図1は、TTC標準JJ−20.11勧告に規定されるPBXインタフェースのデータをATMセルに変換するための、本発明の一実施例に係るATMアダプテーションレイヤにおけるデータ変換方式を説明するための図である。
【0036】以下、図1を参照して本実施例に係るATMアダプテーションレイヤにおけるデータ変換方式を説明する。
【0037】図1において、101はPBXインタフェースのデータ構成であり、データ101はフレーム102の連続で構成されている。本実施例では、12フレーム分のデータを1つのまとまりとしてATMアダプテーションレイヤにおけるデータ変換を行うので、図1においても、12フレームを1つの単位としたデータ変換の様子を示す。
【0038】フレーム102は、TS番号0〜31の32個のタイムスロットから構成されており、その詳細な構成は前記従来例の説明で述べた通りである(図2参照)。103はPBXインタフェースのデータ101の各フレームの音声又データ用タイムスロットから抽出された音声・データTS情報であり、12フレーム全てから抽出された音声・データTS情報は計360オクテット長のデータを構成する。また、104はPBXインタフェースのデータ101から12フレーム分の信号ビットを抽出し、1/3サンプリングすることによって2オクテットの情報を出力する1/3サンプリング部である。
【0039】105、107は、それぞれ本実施例に係るATMアダプテーションレイヤにおけるデータ変換方式で扱われるCS−PDU、SAR−PDUである。また、108は、本実施例によるデータ変換を行った後に、最終的に得られるATMセルである。
【0040】以下、PBXインタフェースのデータをATMセルに変換する本実施例に係るATMアダプテーションレイヤにおけるデータ変換方式の一連の処理を図1を参照して説明する。
【0041】まず、PBXインタフェースの12フレーム分のデータをCS−PDU105に変換する処理について説明する。
【0042】第1の処理として、データ101の各フレーム102の音声又はデータ用タイムスロット(TS番号1〜15及びTS番号17〜31)から音声ビット(各タイムスロットの全ビット)を抽出して12フレーム分の音声・データTS情報103を構成し、この抽出された音声・データTS情報103をCS−PDU105における音声・データTS情報112とする。なお、12フレーム全てから抽出された音声・データTS情報は計360オクテット長となる。
【0043】また、第2の処理として、データ101の各フレーム102の信号用タイムスロット(TS番号0)から信号ビットのみを抽出し、この抽出された信号ビットを1/3サンプリング部104においてサンプリングしてCS−PDU105における信号ビット情報111とする。
【0044】1/3サンプリング部104においては、図2に示すTS番号0の信号用タイムスロットから、同期ビット(8KHzフレーム同期用ビットF、マルチフレーム同期用ビットMF、対装置警報用ビットS)と未使用ビットXとを無視して信号ビットAiのみを抽出し、この抽出された信号ビットAiに対して1/3サンプリングの処理を行い、12フレーム分の信号ビット(計45ビット)を15ビット分のデータに圧縮する。そして、得られた15ビット長の信号ビットに1ビット長のPAD(ビットPAD)を付加し、最終的に、2オクテット長の信号ビット情報111を出力する。
【0045】なお、このようなサンプリング処理を行っても、TTC標準JJ−20.12勧告における選択数字受信規定(DP信号のメーク時間に関する条件(10PPS)等)は満足される。
【0046】さらに、第3の処理として、CS−PDU105のオクテット長を47オクテットの8倍に揃えるために、14オクテット長のPAD113を挿入する。
【0047】そして、第4の処理として、上記第1ないし第3の処理を行うことによって得られた信号ビット情報111、音声・データTS情報112、及びPAD113に基づいて、376オクテット長(=2+360+14=(信号ビット情報111)+(音声・データTS情報112)+(PAD113))のCS−PDU105を作成する。
【0048】次に、上記第1ないし第4の処理によって得られたCS−PDU105をSAR−PDU107に変換するための処理について説明する。
【0049】まず、第5の処理として、CS−PDU105を47オクテット長単位で分割し、47オクテット長単位の8のCS−PDU106とする処理を行う。
【0050】そして、第6の処理として、ITU−T I.363勧告に規定されるAALタイプ1プロトコルのSAR−PDUヘッダと同様の構成を備えたヘッダをSAR−PDU114として配置する処理を行う。
【0051】さらに、第7の処理として、上記第5の処理によって分割された47オクテット長単位のCS−PDU106のそれぞれを、SAR−PDUヘッダ114のシーケンス番号順(0〜7)に順次SAR−PDUペイロード115として配置し、全体で48オクテット長のSAR−PDU107とする処理を行う。
【0052】上記第5ないし第7の処理を行うことにより、CS−PDU105がSAR−PDU107に変換される。
【0053】なお、上記第1ないし第7の処理によって変換されたSAR−PDU107をATMペイロード117とし、セルヘッダ116を付加する処理を行うことにより、最終的なATMセル108が得られる。
【0054】以上述べた上記第1ないし第7の一連の処理(ATMアダプテーションレイヤにおけるデータ変換)を行うことによって、本実施例によれば、TTC標準JJ−20.11勧告に規定されるPBXインタフェースのデータをきわめて高い伝送効率でATMセルに変換することができる。
【0055】特に、本実施例のように、12フレーム分のデータ101から47オクテット長単位の8の分割されたCS−PDU106を作成し、当該分割されたCS−PDU106を、ITU−T I.363勧告に規定されるAALタイプ1プロトコルに準拠した1オクテット長のSAR−PDUヘッダに付されたシーケンス番号順(0〜7)に順次配置する場合には、構造化データの転送ために必要とされるポインタフィールドを不要とすることができるという顕著な効果を奏する。
【0056】ここで、本実施例に係るATMアダプテーションレイヤにおけるデータ変換方式の伝送効率を具体的に計算すると、(1)同期ビット及び未使用ビットのセル化に伴う効率低下は、本実施例では同期ビット及び未使用ビットを削除してデータ変換を行っていることから、0%(=0ビット/(64ビット×30ch))とされる。
【0057】また、(2)信号ビットのトランスペアレント伝送に伴う効率低下は、本実施例では信号ビットを1/3サンプリングしていることから、0.5%(=10ビット/(64ビット×30ch))とされる。
【0058】そして、(3)構造化データの転送のために必要とされるポインタフィールドによる効率低下は、本実施例では構造化ポインタを用いる必要がないことから、0%(=0オクテット/(47オクテット×8))とされる。
【0059】一方、(4)本実施例では、CS−PDU105のオクテット長を47オクテットの8倍に揃えるために14オクテット長のPAD113、及び図1に示す信号ビット情報111における1ビットのPADを使用していることから、これによる効率低下は、3.76%=(14.125オクテット/(47オクテット×8))である。
【0060】従って、従来のITU−T I.363勧告に規定されるAALタイプ1のプロトコルを用いたATMアダプテーションレイヤにおけるデータ変換方式と比較した場合には、(1)同期ビット及び未使用ビットのセル化に関するものが5.1%→0%(5.1%改善)、(2)信号ビットのトランスペアレント伝送に関するものが1.6%→0.5%(1.1%改善)、(3)構造化データの転送のために必要とされるポインタフィールドに関するものが1.1%→0%(1.1%改善)となり、(4)PADの追加によって0%→3.76%の効率低下が発生することを勘案しても、本実施例に係るATMアダプテーションレイヤにおけるデータ変換方式によって伝送効率の高い変換を達成することができる。
【0061】以上において、本発明のATMアダプテーションレイヤにおけるデータ変換方式の一実施例を示したが、本発明はこれらの態様に限定されるものではなく、本発明の原理に準ずる各種の実施例を含む。
【0062】例えば、上記実施例においては、1/3サンプリング部104におけるサンプリング処理を行うことを前提として説明を行ったが、上記実施例のように当該サンプリング処理を行わなくとも所定長(上記実施例では、47オクテット×8)のCS−PDU105を作成できる場合であれば、当然に、上記サンプリング処理を行うか否かは任意とすることができる。
【0063】そして、この場合の伝送効率の低下率は、信号ビットのトランスペアレント伝送に関しては従来の変換方式と同じであるが、PADの追加による効率低下は、CS−PDUのオクテット長を47オクテットの8倍に揃えるためのPADが10オクテット長、図1に示す信号ビット情報111におけるPADが3ビット長であることから、2.76%=(10.375オクテット/(47オクテット×8))となり、上記サンプリング処理を行うものよりもPADによる伝送効率の低下を小さくすることができる。
【0064】なお、SAR−PDUヘッダ114に付されたシーケンス番号を有効に利用するためには、12フレームを1つのまとまりとした上記実施例に係るATMアダプテーションレイヤにおけるデータ変換方式が好適であるが、同期ビット及び未使用ビットを削除するだけでも従来の変換方式に比べて高い伝送効率を得ることができ、この場合には、当然、変換の対象となるフレーム数は上記12フレームに限定されない。
【0065】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明のATMアダプテーションレイヤにおけるデータ変換方式によれば、TTC標準JJ−20.11勧告に規定されるPBXインタフェースのデータをきわめて高い伝送効率でATMセルに変換することができる。
【0066】また、本発明のATMアダプテーションレイヤにおけるデータ変換方式において、複数のフレーム(好ましくは、12フレーム)分のデータから47オクテット長単位の8の分割されたブロックを作成する場合には、構造化データの転送のために必要とされるポインタフィールドを不要とし、これに起因する伝送効率の低下を防止することができる。
【0067】なお、本発明のATMアダプテーションレイヤにおけるデータ変換方式によれば、抽出された信号ビットを所定の割合でサンプリングして圧縮するため、信号ビットのトランスペアレント伝送に起因する伝送効率の低下を抑制することができ、特に、抽出された信号ビットを1/3サンプリングする場合には、TTC標準JJ−20.12勧告における選択数字受信規定を満足しつつ伝送効率の高い変換を行うことができる。




 

 


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