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発明の名称 受信スケルチ制御回路
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平9−8678
公開日 平成9年(1997)1月10日
出願番号 特願平7−180873
出願日 平成7年(1995)6月24日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 章夫
発明者 中澤 敬
要約 目的
スケルチ解除時における非線形歪みの発生を解消し、マルチキャリア非再生中継方式における隣接キャリアへの影響を無くすことを可能にする。

構成
入力された主信号を増幅するAGC増幅器1と、入力された信号に基づいてスケルチ制御信号を出力するスケルチ制御信号回路部5,6と、このスケルチ制御信号に基づいてスケルチ信号と主信号とを切り換える切り換え手段4とを備えており、さらにスケルチ制御信号回路部においてスケルチ動作状態に移行する際に生じる遅延時間よりも長い遅延時間に設定されて主信号の遅延を行う第1の遅延素子3と、AGC増幅器1がフルゲイン状態から正常ゲイン状態に安定するまでに必要とされる時間よりも長い遅延時間に設定されてスケルチ制御信号がスケルチ解除を行う際の遅延を行う第2の遅延素子7とを備える。
特許請求の範囲
【請求項1】 入力された主信号を増幅するAGC増幅器と、前記入力された信号に基づいてスケルチ制御信号を出力するスケルチ制御信号回路部と、前記スケルチ制御信号に基づいてスケルチ信号と前記主信号とを切り換える切り換え手段とを備える受信スケルチ制御回路において、前記主信号を遅延する第1の遅延手段と、前記切り換え手段がスケルチ動作状態からスケルチ解除状態に切り換えられる際のスケルチ制御信号を遅延する第2の遅延手段とを備えることを特徴とする受信スケルチ制御回路。
【請求項2】 第1の遅延手段は、スケルチ制御信号回路部においてスケルチ動作状態に移行する際に生じる遅延時間よりも長い遅延時間に設定される請求項1の受信スケルチ制御回路。
【請求項3】 第2の遅延手段は、AGC増幅器がフルゲイン状態から正常ゲイン状態に安定するまでに必要とされる時間よりも長い遅延時間に設定される請求項1または2の受信スケルチ制御回路。
【請求項4】 入力された主信号を増幅するAGC増幅器と、この増幅された主信号を2分岐するハイブリッドと、分岐された一方の主信号を遅延する第1遅延素子と、分岐された他方の主信号から信号レベルを検出するダイオードを含む手段と、検出された信号レベルを基準レベルと比較し、その比較結果に応じたスケルチ制御信号を出力するコンパレータと、このスケルチ制御信号がスケルチ状態からスケルチ解除状態に変化する際に遅延を与える第2の遅延素子と、スケルチトーン信号を発生するスケルチ信号発生手段と、前記第2遅延素子を通されたスケルチ制御信号により前記第1遅延素子を通された主信号とスケルチトーン信号とを切り換えて選択するスケルチスイッチとを備えることを特徴とする受信スケルチ制御回路。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はマイクロ波ディジタル無線通信方式等におけるマルチキャリア非再生中継方式における受信装置に関し、特に受信スケルチ制御回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のスケルチ制御回路は、例えばFM受信機におけるスケルチ回路のように、搬送波の電力が弱い場合に生じる雑音を抑制すべく、搬送波入力が弱い場合には低周波増幅器の動作を停止させる構成がとられている。例えば、特開平3−248628号公報に記載されている技術は、図3に示すように、AGC増幅器21の出力を周波数弁別器22で音声信号とし、これを低周波増幅器24で増幅してスピーカ25から音声を出力しているが、搬送波が弱い場合に周波数弁別器22で発生する雑音を雑音増幅器26を介して雑音整流器27で検出する。そして、AGC増幅器21のAGC電圧と検出された雑音レベルとの比較に基づいてスケルチ制御トランジスタ28が低周波増幅器24の動作を制御することで、雑音が出力されることを抑制している。
【0003】また、この公報に記載の技術では、周波数弁別器22と低周波増幅器24との間に音声信号遅延回路23を介挿しており、これにより搬送波が消失してからスケルチ回路が動作するまでの間、遅延された音声信号が低周波増幅器24に送られ、スケルチテールの間の無信号状態を回避する。また、搬送波が入力して低周波増幅器の動作が回復したときに、音声信号を遅延させて低周波増幅器24に入力することで、低周波増幅の立ち上がり時の音声信号の頭切れを防止することが可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のスケルチ回路においては、AGC増幅器21のAGC電圧を利用してスケルチ制御を行っているが、このAGC増幅器21では搬送波入力が弱く、或いは入力が零の場合には、その利得はフルゲイン状態とされる。このため、搬送波入力が復旧された直後ではAGC増幅器21においてはフルゲイン状態での増幅が行われ、その後AGC動作によってAGC増幅器21の利得が正常ゲイン状態に復帰される。
【0005】このため、図4に示すように、このAGC増幅器21の利得がフルゲイン状態から正常ゲイン状態にまで復帰される時間が、スケルチが解除されて低周波増幅器が立ち上げられるまでの時間に比べて長いと、正常時よりも大きなレベル信号が低周波増幅器24に入力されることになり、非線形歪みが発生されることになる。このような非線形歪みが生じると、特にマイクロ波ディジタル無線通信方式等におけるマルチキャリア非再生中継方式においては、隣接キャリアにエラーを発生するおそれがあり、通信品質の劣化を生じることになる。
【0006】
【発明の目的】本発明の目的は、スケルチ解除時における非線形歪みの発生を解消し、マルチキャリア非再生中継方式における隣接キャリアへの影響を無くすことを可能にしたスケルチ制御回路を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のスケルチ制御回路は、入力された主信号を増幅するAGC増幅器と、入力された信号に基づいてスケルチ制御信号を出力するスケルチ制御信号回路部と、このスケルチ制御信号に基づいてスケルチ信号と主信号とを切り換える切り換え手段とを備えており、さらに主信号を遅延する第1の遅延手段と、切り換え手段がスケルチ動作状態からスケルチ解除状態に切り換えられる際のスケルチ制御信号を遅延する第2の遅延手段とを備えることを特徴とする。
【0008】ここで、第1の遅延手段は、スケルチ制御信号回路部においてスケルチ動作状態に移行する際に生じる遅延時間よりも長い遅延時間に設定される。また、第2の遅延手段は、AGC増幅器がフルゲイン状態から正常ゲイン状態に安定するまでに必要とされる時間よりも長い遅延時間に設定される。
【0009】
【作用】主信号が断されたときに、スケルチ制御信号によりスケルチ動作状態に切り換えられるが、この際に多少の遅延が生じても、この遅延よりも長い第1の遅延素子による遅延時間の間、主信号が継続して出力されるため、スケルチ動作時の無信号状態が回避される。
【0010】また、スケルチ動作時から主信号が入力されると、スケルチ制御信号によりスケルチ解除状態に切り換えられるが、スケルチ制御信号は第2遅延素子により所定時間だけ遅延されるため、この遅延時間経過後に主信号が出力される。このため、主信号がAGC増幅器においてフルゲイン状態で増幅されている間は主信号が出力されることはなく、AGC増幅器が正常ゲイン状態となって利得が安定した後に初めて主信号が出力され、これにより出力における非線形歪みの発生が防止され、隣接キャリアへの影響が防止される。
【0011】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施例のブロック回路図であり、複数の受信装置11〜1Nが並列配置され、各受信装置では入力される主信号をそれぞれ増幅して出力し、各出力信号は合波器10において合波されるシステムとして構成される。各受信装置は同じ構成とされており、同図では受信装置11の構成のみを示している。
【0012】入力端に入力される信号はAGC増幅器1においてAGC増幅される。このAGC増幅器1の出力はハイブリッド2において2分岐され、その一方は第1遅延素子3において時間τ1だけ遅延され、さらに遅延された信号はスケルチスイッチ4の一方の入力端に送出される。また、前記ハイブリッド2で分岐された他方の信号は、整流ダイオードDで整流されてレベル信号とされ、増幅器5で増幅された後、コンパレータ6の一方の入力端に入力される。このコンパレータ6は、他方の入力端に基準レベルREFが入力されており、前記増幅器5からの信号レベルとこの基準レベルREFとを比較し、信号レベルが基準レベルよりも小さい場合にスケルチ制御信号を出力する。
【0013】前記スケルチ制御信号は第2遅延素子7において時間τ2だけ遅延され、前記スケルチスイッチ4の制御信号としてスケルチスイッチ4に入力される。この場合、遅延はスケルチ制御信号がスケルチ状態からスケルチ解除に移行する際の信号変化のみを遅延するように構成される。また、前記スケルチスイッチ4の他方の入力端にはスケルチトーン信号を発生するためのスケルチ発信器8の出力が入力される。そして、前記スケルチスイッチ4は前記スケルチ制御信号が入力されたときに、その出力端をスケルチ発信器8側に切り換えるように動作される。また、スケルチスイッチ4の出力端には増幅器9が接続される。
【0014】ここで、前記第1遅延素子3の遅延時間τ1は、入力された信号に基づいてスケルチ制御が実行されるまでに必要とされる遅延時間以上の時間に設定される。また、第2遅延素子7の遅延時間τ2は少なくともAGC増幅器1が立ち上げられたときにその利得がフルゲイン状態から正常ゲイン状態にまで復帰される時間に前記第1遅延素子3の遅延時間τ1を加えた時間に設定される。
【0015】この構成によるスケルチ制御回路の動作を図2を参照して説明する。入力端に(a)のような主信号Aと主信号Bが時間間隔をおいて入力されるものとする。AGC増幅器1はこれらの主信号A,Bを増幅するが、その立ち上がりにおいてはAGC増幅作用によって利得がフルゲインとなり、その後に正常ゲインとなるために、(b)のようなレベル状態となる。そして、このAGC増幅された信号はハイブリッド2において2分岐され、一方は第1遅延素子3において時間τ1だけ遅延され、(c)のような信号としてスケルチスイッチ4の一方の入力端に入力される。
【0016】また、分岐された他方の信号は整流ダイオードDで整流され、増幅器5で増幅されて信号レベルとされた上でコンパレータ6において基準レベルREFと比較される。したがって、(d)のように、主信号A,Bが存在する期間では信号レベルは基準レベルよりも高レベルであるため、コンパレータ6からスケルチ制御信号が出力されず、主信号A,Bが存在しない期間で信号レベルが基準レベルよりも低レベルとなり、コンパレータ6からスケルチ制御信号が出力される。
【0017】このスケルチ制御信号は第2遅延素子7において時間τ2だけ遅延されて、(e)のようなスケルチ制御信号とされ、スケルチスイッチ4の制御端に入力される。したがって、スケルチスイッチ4は、このスケルチ制御信号に基づいてその入力端を切り換え動作する。これにより、スケルチ制御信号が入力されている間は、スケルチスイッチ4はスケルチ発信器8を選択し、そのスケルチトーン信号が増幅器9を介して出力される。また、スケルチ制御信号が入力されていないときには、主信号A,Bを選択し、主信号A,Bが増幅器9を介して出力される。すなわち(f)のように信号が出力されることになる。
【0018】したがって、図2の信号入力状態において、主信号Aが断されたときには、コンパレータ6から出力されるスケルチ制御信号によりスケルチスイッチ4がスケルチトーン信号を出力すべく切り換えられる。この際に多少の遅延が生じるが、この遅延よりも長い遅延時間τ1の間、主信号Aがスケルチスイッチ4に継続して出力されているため、この遅延の間はスケルチスイッチ4からは主信号Aが出力されることになる。これにより、スケルチ動作時の無信号状態が回避される。
【0019】一方、主信号Bが入力されると、コンパレータ6からのスケルチ制御信号によりスケルチスイッチ4が主信号側に切り換えられる。このとき、スケルチ制御信号は第2遅延素子7により時間τ2だけ遅延されるため、この切り換え動作も時間τ2だけ遅延され、遅延時間経過後に主信号Bが出力されることになる。このため、主信号Bが入力されてAGC増幅器1の利得がフルゲイン状態となり、その直後に正常ゲイン状態となる間は出力は依然としてスケルチトーン信号であり、遅延時間τ2が経過してAGC増幅器1が正常ゲイン状態となって利得が安定した後に初めて出力が主信号Bとなる。これにより、フルゲイン状態で増幅された主信号Bが出力されることが回避でき、出力における非線形歪みの発生が防止され、隣接キャリアへの影響が防止される。
【0020】このように、このスケルチ制御回路では、スケルチ動作時における無信号状態を無くすとともに、スケルチ解除時における出力の非線形歪みの発生を防止することができ、本実施例のように複数の受信装置を並列配置したマルチキャリア非再生中継方式における隣接キャリアへの影響を無くすことが可能となる。
【0021】なお、前記した第1遅延素子の遅延時間τ1と、第2遅延素子の遅延時間τ2はそれぞれ適用される受信装置におけるスケルチ動作の遅延時間や、AGC増幅器の特性に応じて適宜に設定できることは言うまでもない。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、主信号を遅延する第1の遅延手段と、スケルチ信号と主信号とを切り換える手段がスケルチ動作状態からスケルチ解除状態に切り換えられる際のスケルチ制御信号を遅延する第2の遅延手段とを備えているので、主信号が断されたときに、スケルチ制御信号によりスケルチ動作状態に切り換えられるが、この際に多少の遅延が生じても、この間に主信号が継続して出力されるため、スケルチ動作時の無信号状態が回避される。
【0023】また、スケルチ解除時にはスケルチ制御信号は第2遅延素子により所定時間だけ遅延されるため、主信号がAGC増幅器においてフルゲイン状態で増幅されている間は主信号が出力されることはなく、AGC増幅器が正常ゲイン状態となって利得が安定した後に初めて主信号が出力され、これにより出力における非線形歪みの発生が防止され、隣接キャリアへの影響が防止される。
【0024】特に、本発明では、第1の遅延手段は、スケルチ制御信号回路部においてスケルチ動作状態に移行する際に生じる遅延時間よりも長い遅延時間に設定することで、スケルチ動作時における無信号状態を確実に防止することができる。また、第2の遅延手段は、AGC増幅器がフルゲイン状態から正常ゲイン状態に安定するまでに必要とされる時間よりも長い遅延時間に設定することで、AGC増幅器におけるフルゲイン状態が原因とされる非線形歪みの発生を確実に防止することができる。




 

 


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