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発明の名称 テレビジョン受像機
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平9−9092
公開日 平成9年(1997)1月10日
出願番号 特願平7−171566
出願日 平成7年(1995)6月15日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】脇 篤夫 (外1名)
発明者 永井 達郎 / 菊地 宏明
要約 目的
ビーム電流が増加したときに増加傾向となる作動電圧が簡単に得られるようにした。

構成
高電圧発生回路から出力される自動輝度制限出力電圧をピーク整流する整流手段と、上記整流手段の出力レベルを調整可能に反転する電圧反転手段によって極性を変更すると共に、所定の電圧となるように調整することにより、上記電圧反転手段の出力をテレビジョン受像機の各種制御電圧、特に高電圧保護回路の作動電圧となるように供給する。
特許請求の範囲
【請求項1】高電圧発生回路から出力される自動輝度制限出力電圧をピーク整流する整流手段と、上記整流手段の出力レベルを調整可能に反転する電圧反転手段と上記電圧反転手段の出力をテレビジョン受像機の各種制御電圧として供給していることを特徴とするテレビジョン受像機。
【請求項2】上記制御電圧は高電圧保護回路の作動電圧として供給されていることを特徴とする請求項1に記載のテレビジョン受像機。
【請求項3】上記高電圧保護回路の出力によって水平走査出力回路の発振動作が停止するように構成されていることを特徴とする請求項2に記載のテレビジョン受像機。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はテレビジョン受像機に係わり、特にテレビジョン受像機の高電圧関係の回路の調整電圧を簡易な構成で得るようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】テレビジョン受像機は受像画面が大型化すると、例えば表示装置として使用されている陰極線管に供給される高電圧HVが、25KVないし32KVとなり、このような高電圧を安定に、かつ安全に供給するために、各種の制御回路が必要とされる。例えば、陰極線管の高電圧をビーム電流に係わらず一定にする高電圧レギュレータ回路や、輝度が異常に高くなったときに受像管に流れるアノード電流(ビーム電流)が増大することによって発生する高電圧回路の過負荷を防止し、陰極線管のイオン焼け等の弊害を防止するために、ビーム電流が一定値以上に増加しないように制御する自動輝度制限回路(Automatic Beam Limiter、以下、「ABL回路」という)が設けられている。
【0003】上記ABL回路に供給され、ビーム電流を所定の値以上にならないように制限するABL電圧は、一般に高電圧発生回路を構成しているフライバックトランス(以下、「FBT」という)に流れる電流を電圧に変換して出力するものであるが、例えば図3に示すようにフライバックコイルにビーム電流iが流れたときに発生する抵抗Rの端子電圧を利用することが考えられている。すなわち、この回路でビーム電流iが増加すると、抵抗R1 の電圧降下が増加し、所定のビーム電流以上となるとツェナーダイオードDが不導通の状態になる。
【0004】そして端子Tの電圧がツェナーダイオードDが不導通となる電圧から低下を始め、この電圧を陰極線管の制御電圧に供給することにより、ビーム電流が常に一定値以下になるように制御することができるが、この電圧は一般にビーム電流が増加すると低下する方向に変化する。
【0005】このように端子T、又TABL の電圧変化は、ABL回路の作動電圧として利用することができるが、例えば、以下に述べるように高電圧で一定値以上の電流が流れたときにX線が発生しないように保護する回路(高電圧保護回路)の制御電圧はこのような傾向と逆方向に変化をする電圧が必要になる場合があり、このような制御電圧を得るためには他に電圧検出回路を新たに設ける必要がある。
【0006】図4は陰極線管に印加される電圧と、そのビーム電流の関係を示すグラフで、一点鎖線で示す曲線Xは、この曲線Xから上側でX線が生じる限界を示したものである。従って、一般のテレビジョン受像機は、この保護ラインXから適当なマージン及び安全係数をかけて、実線の保護ラインSでテレビジョン受像機の高電圧回路がダウンするような高電圧保護回路を設け、視聴者が常に安心してテレビジョン受像機を使用できるように規定がなされている。なお点線は、高電圧レギュレータによって陰極線管に印加される高電圧HVを一定化したときの定電圧ラインBである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した実線の保護ラインSは高電圧回路を構成しているフラバックトランスの特性、特に巻線の分布容量の変化、結合係数等によってバラツキがあり、実際は保護ラインS’となっている場合もある。すると、この保護ラインS’の特性を有する高電圧回路の保護回路は、定電圧HVとなっているときにビーム電流が増加すると、例えば電流i’以上で高電圧保護回路が作動し、高電圧回路がダウンするという問題がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる問題点を解消することができるテレビジョン受像機を提供するためのものであり、特に保護ラインSのバラツキを調整するためにビーム電流が増加したときに増加傾向となる作動電圧が簡単に得られるようにしたものであって、高電圧発生回路から出力される自動輝度制限出力電圧をピーク整流する整流手段と、上記整流手段の出力レベルを調整可能に反転する電圧反転手段と、上記電圧反転手段の出力をテレビジョン受像機の各種制御電圧、特に高電圧保護回路の作動電圧となるように供給するものである。
【0009】
【作用】本発明のテレビジョン受像機の場合は例えばフライバックトランスに流れる電流をピーク値で整流し、その整流された電圧を電圧反転手段によって極性を変更すると共に、所定の電圧となるように調整することにより、ビーム電流が増加したときに、その電圧が増加するような作動電圧を簡単に形成することができ、特にテレビジョン受像機の高電圧保護回路のシャットダウン制御を行わせる際に、有用の制御をすることができる。
【0010】
【実施例】図1は本発明の実施例の概要を示すブロック図であって、10は高圧を発生する高圧発生部、11は高圧発生部10の電圧から種々の値の電圧を形成し、例えば陰極線管に対してアノード電圧、フォーカス電圧を供給し、他の回路のドライブ電源電圧等を出力する高圧発生回路である。この高圧発生回路11から出力されるアノード電圧は適当に分圧されて高電圧検出部12に入力され、この高電圧検出部12の出力が高圧発生部10の制御用ドライブ回路13に供給されている。
【0011】制御用ドライブ回路13は高電圧検出部12の出力レベルによってパルス幅の変化する例えばPWM信号を形成し、このPWM信号によって高圧発生部10のスイッチング(オン/オフ周期)を制御することにより、高電圧出力の振幅(フライバックパルス値)をコントロールし、高電圧HVを一定にするような高電圧制御ループが形成されている。
【0012】また高圧発生部10には、上記高電圧HV以外に、たとえば高圧発生部10を構成するフライバックトランスの3次巻線等から適当な電圧V3rd 及び前記したABL制御を行うための制御電圧VABL が出力されるように構成されている。そして、ABL電圧を出力する端子の電圧VABL と、上記3次巻線の整流された電圧を高電圧保護検出回路14で比較し、前記したX線漏洩を防止するためのシャットダウン電圧を出力する。
【0013】このシャットダウン電圧の出力は、例えば制御用ドライブ回路13に供給され、高圧発生部10の動作が停止(高電圧シャットオフ)するようにコントロールする。従って、本実施例の場合は前記した図4に示すように、テレビジョン受像機の動作中に何等かの原因で保護ラインSより高い電圧が出力されたときは、高圧発生部10より出力されている電圧V3rd が所定の電圧より大きくなり、コンパレータCの出力が反転して制御用ドライブ回路13からのスイッチ制御信号が停止するように構成されている高電圧保護回路14が動作して、テレビジョン受像機がシャットダウンし、X線等の発生を防止することができると同時に、定常時は高電圧レギュレータが高電圧HVの電圧が一定になるように制御している。
【0014】ところで、本願発明は上記したような高圧発生部10において、ABL端子から出力される電圧をピーク整流し、この整流出力が反転回路15を介して高電圧保護検出回路14に供給されるようにした点に特徴がある。
【0015】すなわち、上記したように高圧発生部10を構成しているフライバックトランスFBTに流れる電流(ビーム電流)によって電圧が変化するようなABL回路は、ビーム電流が増加すると、その電圧が減少する傾向を有することになるため、高圧発生部10を構成しているフライバックトランスFBTのバラツキや、調整のバラツキによって保護ラインSの電圧電流特性が保護ラインS’に示すように予想以上に低下しているときは、保護回路の動作点を例えば2点鎖線Scに示すように補正することが困難である。
【0016】そこで、本発明はこのようにビーム電流と同様な変化を示す制御電圧を得るために、以下に示すように反転手段を使用し、特に高電圧保護回路の調整が簡単に行われるようにしたものである。
【0017】図2は高電圧保護回路14を動作する検出信号を得る具体的な回路構成を示したもので、端子TABL はABL電圧端子、端子T3rd は高圧発生部10のフライバックトランスの例えば3次巻線から得られる電圧端子である。端子T3rd から入力された電圧はダイオードD10、コンデンサC10で整流され、バッファアンプBAを介して分圧抵抗R11、R12で分圧され、コンパレータCAの一方の端子に入力されている。
【0018】この電圧は一般にビーム電流に対して正の特性を有しているため、コンパレータCAの出力でトランジスタTrをオンにしてシャットダウンさせると、前記したようにフライバックトランスの特性によっては、通常の動作状態でビーム電流が増加したときにテレビジョン受像機の高圧側がダウンする可能性がある。
【0019】本発明の場合は端子TABL からの電圧を同じくダイオードD20及びコンデンサC21でピーク整流し、その電圧を抵抗R23、及びR24で分圧している演算増幅器OAの一方の入力すると共に、演算増幅器OAの他方の入力に電源Vccから抵抗R25、R26を介して適当なバイアス電圧を与え、出力側に反転した出力が得られるようにしている。そして、この反転出力を抵抗R27、R28で分圧し、前記コンパレータCAの他方の入力端子に供給する。なお、D23はツェナーダイオードで、このツェナーダイオードD23には、電源Vccが抵抗R29を介して供給されている。
【0020】上記のように構成された本発明の実施例によると、ビーム電流の増加と共に低下する方向にあるABL電圧端子の整流ピーク値は反転演算増幅器OAによって逆特性(負特性)の変化となるように反転され、この電圧がコンパレータCAに供給されるから、ビーム電流が増加してシャットオフ電圧が増加しているときは、この反転電圧が増加することになり、結果的にコンパレータCAが一般に使用される領域内のビーム電流によって反転し、トランジスタTrをオンにする。すなわちシャットオフ動作となることを防止する作用が得られる。
【0021】すなわち、反転演算増幅器OAのC点の電圧や帰還抵抗R23、R24を調整することによって、コンパレータCAの端子の電圧変化の傾向を調整し、前記図4における保護ラインSの傾きをいかようにも補正することができる。すなわち、上記図4のカットオフ時と、ハイライト時の差ΔHVを小さくするように調整することができ、それだけフライバックトランスの軽量化や、コストダウンを図ることができる。
【0022】なお、上記実施例はABL電圧端子の電圧を整流電圧として高電圧保護回路の作動電圧として使用する場合について述べたが、ビーム電流が増加したときに同時に増加傾向となる制御電圧は、例えば、陰極線管の自動ホーカス制御電圧や、テレビジョン受像機の種々の制御電圧としても使用することができるものであり、本発明の制御電圧の発生回路は高電圧保護回路にのみ限定する必要はない。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のテレビジョン受像機はビーム電流に対して正の特性を有する制御電圧を発生する回路を簡単な構成によってテレビジョン受像機内に備えることができるので、自動補正が要求される各種の回路部品が廉価な場合でも、電気的な補正によってテレビジョン受像機を安価に提供することができる。
【0024】特に本発明の制御電圧を高電圧保護回路の制御回路として適応させると、従来の高電圧発生部の内容を変更することなく、またフライバックトランスの特性に係わらず広い範囲で調整が可能になり安全な使用を行うためのシャットダウン特性を確実に付加させることができるという効果がある。




 

 


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