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発明の名称 コンピュータシステム、コンピュータ及びカラー用プリンタ並びにカラー画像転送方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平9−9084
公開日 平成9年(1997)1月10日
出願番号 特願平7−156431
出願日 平成7年(1995)6月22日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】松隈 秀盛
発明者 林 達雄 / 太田 攻 / 梅山 一弥
要約 目的
ホストコンピュータ及びカラープリンタのシステムのマスキング動作をホストコンピュータ内で行うことにより、プリンタの構成を簡素化することを目的とする。

構成
このコンピュータシステムは、ホストコンピュータ2の内部に、RGBデータをCMYデータに変換するマスキング手段5を設け、CMYデータをカラー用プリンタ8に対して転送している。マスキング手段5はホストコンピュータ2に組み込まれたプリンタドライバソフトウェア4に関連して設けられている。
特許請求の範囲
【請求項1】 ホストコンピュータとカラー画像を印画するカラー用プリンタとをインターフェース接続したコンピュータシステムにおいて、上記ホストコンピュータ内に、RGBデータをCMYデータに変換するマスキング手段を設け、該CMYデータを上記カラー用プリンタに対して転送することを特徴とするコンピュータシステム。
【請求項2】 請求項1に記載のコンピュータシステムにおいて、上記マスキング手段は、上記ホストコンピュータに組み込まれたプリンタドライバソフトウェアに関連して設けられていることを特徴とするコンピュータシステム。
【請求項3】 カラー画像を出力するカラー用プリンタに組み合わされて使用されるコンピュータにおいて、上記コンピュータ内に、RGBデータをCMYデータに変換するマスキング手段を設けたことを特徴とするコンピュータ。
【請求項4】 請求項3に記載のコンピュータにおいて、上記マスキング手段は、該コンピュータに組み込まれたプリンタドライバソフトウェアに関連して設けられていることを特徴とするコンピュータシステム。
【請求項5】 コンピュータに接続されて使用されるカラー画像を印画するカラー用プリンタにおいて、該カラー用プリンタが1画面の1色分に相当するメモリサイズのメモリを有し、上記コンピュータから転送されるCMYデータを一時的に蓄積し、その後印画することを特徴とするカラー用プリンタ。
【請求項6】 ホストコンピュータとカラー画像を印画するカラー用プリンタとをインターフェース接続したコンピュータシステムを使用して、該カラー画像データを転送する方法において、該ホストコンピュータ内において1画面分のRGBデータをCMYデータに変換するマスキング処理を行い、該CMYデータを上記ホストコンピュータのメモリに一旦蓄積し、該蓄積されたC,M及びYデータを一画面分毎に上記カラープリンタに順次転送する諸段階からなるカラー画像データを転送する方法。
【請求項7】 ホストコンピュータとカラー画像を印画するカラー用プリンタとをインターフェース接続したコンピュータシステムを使用して、該カラー画像データを転送する方法において、(A)該ホストコンピュータ内において1画面分のRGBデータをCMYデータに変換するマスキング処理を行い、(B)該変換された3種のCMYデータの内、いずれか1種のデータを上記カラー用プリンタに転送し、上記段階(A)及び(B)の組み合わせを、C,M及びYに対応して3回分繰り返す諸段階からなる画像データを転送する方法。
【請求項8】 ホストコンピュータとカラー画像を印画するカラー用プリンタとをインターフェース接続したコンピュータシステムを使用して、該カラー画像データを転送する方法において、使用しているインターフェイスの所定のコマンドにより、上記カラー用プリンタのメモリサイズから該カラー用プリンタがマスキング機能を有するプリンタか又はマスキング機能を有していないプリンタかを判断し、上記カラー用プリンタがマスキング機能を有するプリンタの場合、上記ホストコンピュータはRGBデータを該カラー用プリンタに対して転送し、上記カラー用プリンタがマスキング機能を有していないプリンタの場合、上記ホストコンピュータはCMYデータを該カラー用プリンタに対して転送することを特徴とするカラー画像データを転送する方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ホストコンピュータとこれにインターフェイス接続されたカラー印画を出力するカラープリンタを有するコンピュータシステム及びこのシステムで実行されるカラー画像データの転送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】このようなシステムで使用されるカラープリンタは、ホストコンピュータ等に接続され、出力されるカラー画像データに基づき、印画紙にフルカラーで印画するプリンタとして利用されている。カラープリンタとしては溶融転写法,染料拡散法(昇華形)等が知られているが、例えば昇華形プリンタでは、シアン(C),マジェンダ(M),イエロウ(Y)の3色の昇華形インク(染料)を転写して重ね合わせることにより、ビット単位で画像をフルカラーで表現している。
【0003】一方、一般的にホストコンピュータ等の内部で取り扱われるカラー画像データは、R(赤),G(緑),B(青)の色信号からなるディジタルデータであり、コンピュータからはこのRGBデータが出力される。従って、実際にカラープリンタで印画する際には、このカラー画像データに基づきC,M,Yの3色の染料を重ね合わせて印画されるため、コンピュータ用のRGBデータをカラープリンタ用のCMYデータに変換しなければならない。
【0004】本明細書においては、RGBデータからCMYデータへの変換を「マスキング」と呼び、このための回路を「マスキング回路」と呼ぶ。
【0005】理論的には、シアン(C),マジェンダ(M),イエロウ(Y)はレッド(R),グリーン(G),ブルー(B)に対して夫々補色の関係にある。従って、例えば画像のR,G,Bデータが各8bitsのディジタルデータとすると、これらのデータを夫々ディジタル的に反転したものが、CMYのカラープリンタ用のデータとなる。
【0006】RGB各データ当たり8bitsで3色/1dotsを24bitsで表すと、純粋な赤色(R)のRGBディジタルデータは、R=(FF)16,G=(00)16,B=(00)16となり、これらのデータを夫々ディジタル的に反転して得られたCMYデータである(00)16=C,(FF)16=M,(FF)16=Y、即ち純粋なマジェンダと純粋なイエロウとを混ぜ合わしたものが純粋な赤色となる。このように、Rのデータを反転してCのデータが、Gのデータを反転してMのデータが、Bのデータを反転してYのデータが、夫々決定される。一般に、これを線形マスキング法と呼んでいる。
【0007】しかし、現実のカラープリンタで実際に使用されているCMYの染料(顔料)では、Cの染料にはシアンの要素に加えて、マジェンダ及びイエロウの要素が含まれ、Mの染料にはマジェンダの要素に加えて、シアン及びイエロウの要素が含まれ、そしてYの染料にはイエロウの要素に加えて、シアン及びマジェンダの要素が含まれているように、夫々理論上の純粋なイエロウ,マジェンダ,シアンに対応していない。C,M,Yの染料は各々単独で夫々理想的なイエロウ,マジェンダ,シアンを夫々実現することは不可能である。従って、イエロウ,マジェンダ又はシアンのいずれか一色を生成するにも、R,G,Bの全データを使用してCMYを適切に混合しその色を生成している。即ち、或る印画ドットのCMY各データ(例えば、8bits)を形成するには、RGB3色分のデータ(例えば、24bits)が同時に必要となる。
【0008】このため、マスキング用補正データをROM等に記憶し、CMYデータ各々1面分のデータは、夫々R,G,Bの3面分のデータから変換して決定される。また、印画の仕上がりを希望の色彩に沿って出画するために、意識的に特定の色を強調する補正をする場合もある。このような補正法を非線形マスキング法と呼んでいる。上述の理由によりマスキングを通すため、プリンタにはR,G,Bの3面分のデータを蓄積し得るメモリが必要となる。
【0009】図6は、カラー用ディジタルプリンタ20をホストコンピュータ22に接続した従来のシステム構成を示している。勿論、ホストコンピュータ22には、その他の入出力装置,外部記憶装置等(いずれも図示せず。)が所定のインターフェイス(図示せず。)を介して接続されていてもよいが、従来技術を説明するのに直接関係がないため省略する。図6に示すように、ホストコンピュータ22は、例えばその内部の主記憶装置に、所定のプリンタと連携して動作するために必要なソフトウェアである「プリンタドライバ」26を内蔵している。
【0010】一般に、プリンタドライバ26は、接続されているプリンタ20の状態確認,出力データサイズのやり取り,転送方式の決定等をタスクとするソフトウェアである。この転送方式としては、例えば、各1ドット毎にRGBデータを転送する点順次方式,1画面分毎にRデータ,Gデータ,Bデータを転送する面順次方式等がある。
【0011】プリンタドライバソフト26は、大別してホストコンピュータシステムのシステム動作を制御する基本ソフトであるOS(Operating System)と共に組み込まれたものと、OS上を走る個別のアプリケーションソフトと共に組み込まれたものとがある。例えば一例として、アップルコンピュータ社製のマッキントッシュ(Macintosh (登録商標))コンピュータでは、前者としては「セレクタ」と呼ばれるソフトが相当し、後者としては静止カラー画像出力用のアプリケーションソフト「ホトショップ」(Photoshop(登録商標) )の出力プログラムが相当する。
【0012】このホストコンピュータ22に対して、所定のインターフェイス10を介してカラー用ディジタルプリンタ20が接続されている。一般的に、このインターフェイス10としては、当業界でよく知られている例えばSCSI(Small Computer System Interface ),Centronics,RSー232C(EIA 米国電子工業会のRecommended Standard 232C )等が使用されている。
【0013】カラープリンタ20は、所定のインターフェイス10を受けるインターフェイス(I/F)部12と、このI/F部12を介してR,G,Bのデータを夫々受け取って記憶する各1画面分のR用メモリ28-1,G用メモリ28-2,B用メモリ28-3からなるメモリ手段28と、これらメモリ28-1,28-2,28-3から出力されるRデータ,Gデータ,Bデータを夫々受け取って色調整するR用カラーアジャスト回路30-1,G用カラーアジャスト回路30-2,B用カラーアジャスト回路30-3からなるカラーアジャスト回路30と、RGBデータを受け取ってCMYデータに変換するマスキング回路32と、色調整後の制御信号selectに応じてマスキング回路32から出力されるCMYデータを選択制御するセレクタ34と、濃度階調を決定するPWM変調等の各種の補正処理を行うサーマルヘッドコントロール部16と、時間変調されたCMYデータによってヒータ(図示せず。)の通電時間を可変して転写するサーマルヘッド部18とを有している。
【0014】インターフェイス(I/F)部10は、例えばインターフェイスとしてSCSIを採用した時は、SCSIの受けのI/F基板であり、ラインバッファ等を有している。
【0015】プリンタ20に内蔵されたメモリ28はR用メモリ28-1,G用メモリ28-2及びB用メモリ28-3からなり、各々1画面分のデータを記憶するために各10MBytes、合計で30MBytesのメモリ容量を持っている(図2B参照)。この理由は、例えば、A4サイズ(210mm幅×297mm長)のサイズをフルカラー印画をする場合、300dpi(dots per inch )とすると、2480dots幅×3508dots長=8.7Mdotsとなる。1ドット当たり8bits(1Byte)のデータからなり、実際のプリンタではRGB各々に対し10MBytes(図2A参照)、合計で30MBytesのメモリ(図2B参照)が必要とされるからである。
【0016】カラーアジャスト回路30は、プリンタの機能として組み込まれている回路で、非線形補正であるγ補正,特有の色の強調等の補正回路である。
【0017】マスキング回路32では、上述のようにコンピュータ用RGBデータからプリンタで使用する染料特性に応じてCYMデータに変換している。この補正データは、例えばROM等に格納されている。
【0018】この従来の昇華形プリンタの動作は、ホストコンピュータ22から送られてくる1画面分のRGBデータを、一旦プリンタ20の画像サイズに相当するメモリサイズで3色分用意されたメモリ28に全部蓄積し、印画の際にこのメモリ28から印画のタイミングに合わせてカラーアジャスト30で色調整した後、マスキング回路32及びセレクタ回路34を介してヘッドコントロール部16にデータを転送する。このマスキング回路32において、マスキングによってRGBデータをCMYデータに変換する。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上述のように従来のプリンタ20は、一旦1画面分のデータを全部記憶してその後マスキング処理を行っているため、その内部に全画像データ分のメモリ28を用意する必要がある。従って、プリンタ20が高精細になればなるほど、また印画用紙サイズが大きくなればなるほど、一層大きいメモリサイズの内蔵メモリ6が必要となり、メモリコストが増加し、結果的にプリンタ価格を上昇させるという欠点を有していた。
【0020】従って、本発明は、ホストコンピュータ及びカラープリンタのシステムのマスキング動作をホストコンピュータ内で行うことにより、プリンタの構成を簡素化することを目的とする。
【0021】更に本発明は、ホストコンピュータに接続されたカラープリンタの内蔵メモリを削減してその構成を簡素化することを目的する。
【0022】更に本発明は、従来のコンピュータシステムに大幅な変更を加えること無く、システム全体のコストを低減することを目的とする。
【0023】更に本発明は、構成が簡素化されたプリンタと従来のプリンタを任意に接続可能なコンピュータシステムを提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明にかかるホストコンピュータとカラー画像を印画するカラー用プリンタとをインターフェース接続したコンピュータシステムは、ホストコンピュータ内に、RGBデータをCMYデータに変換するマスキング手段を設け、CMYデータをカラー用プリンタに対して転送している。
【0025】更に上述のコンピュータシステムにおいては、マスキング手段はホストコンピュータに組み込まれたプリンタドライバソフトウェアに関連して設けられている。
【0026】更に本発明にかかるホストコンピュータとカラー画像を印画するカラー用プリンタとをインターフェース接続したコンピュータシステムを使用して、カラー画像データを転送する方法は、ホストコンピュータ内において1画面分のRGBデータをCMYデータに変換するマスキング処理を行い、CMYデータをホストコンピュータのメモリに一旦蓄積し、この蓄積されたC,M及びYデータを一画面分毎にカラープリンタに順次転送する諸段階からなる。
【0027】更に本発明にかかるホストコンピュータとカラー画像を印画するカラー用プリンタとをインターフェース接続したコンピュータシステムを使用して、カラー画像データを転送する方法は、(A)ホストコンピュータ内において1画面分のRGBデータをCMYデータに変換するマスキング処理を行い、(B)変換された3種のCMYデータの内、いずれか1種のデータをカラー用プリンタに転送し、段階(A)及び(B)の組み合わせを、C,M及びYに対応して3回分繰り返す諸段階からなる画像データを転送する。
【0028】更に本発明にかかるホストコンピュータとカラー画像を印画するカラー用プリンタとをインターフェース接続したコンピュータシステムを使用して、カラー画像データを転送する方法は、使用しているインターフェイスの所定のコマンドにより、カラー用プリンタのメモリサイズからカラー用プリンタがマスキング機能を有するプリンタか又はマスキング機能を有していないプリンタかを判断し、カラー用プリンタがマスキング機能を有するプリンタの場合、ホストコンピュータはRGBデータをカラー用プリンタに対して転送し、カラー用プリンタがマスキング機能を有していないプリンタの場合、ホストコンピュータはCMYデータをカラー用プリンタに対して転送することを特徴とするカラー画像データを転送する。
【0029】
【作用】本発明にかかるコンピュータシステムでは、ホストコンピュータシステムではホストコンピュータ内にRGBデータをCMYデータに変換するマスキング手段を設け、CMYデータをカラー用プリンタに対して転送しているので、プリンタ内にマスキング手段を設ける必要がなく、プリンタの構成が簡素化できる。
【0030】更に、ホストコンピュータ内に設けられたRGBデータをCMYデータに変換するマスキング手段は、プリンタドライバに関連してファイルの形式で実現できるので、従来のコンピュータのハードウェアを実質的に変更すること無く、ソフトウェアの改造のみで実現できる。
【0031】更に本発明にかかるカラーデータを転送する方法は、コンピュータ内でRGBデータをCMYデータに変換するマスキング処理を行い、メモリに一旦蓄積し、C,M及びYデータを一画面分毎に順次転送している。
【0032】更に本発明にかかるカラーデータを転送する方法は、コンピュータ内でRGBデータをCMYデータに変換するマスキング処理を行い、1ドット毎にC,M及びYデータを順次転送している。
【0033】更に本発明にかかるカラー画像データを転送する方法は、使用しているインターフェイスの所定のコマンドにより、従来の形式のプリンタか又は本発明で開示する形式のプリンタかを判断し、該当形式に適するデータを転送する。これにより、コンピュータに対し複数台のプリンタを接続し選択的に使用することも出来、又プリンタの形式を交換することも出来る。
【0034】
【実施例】以下、本発明にかかるホストコンピュータ及びカラープリンタのシステムの実施例に関し、添付の図面を参照しながら説明する。
【0035】図1は、本実施例にかかるホストコンピュータとカラーディジタルプリンタのコンピュータシステムの構成を示す図である。図中、ホストコンピュータ2は、例えばアップルコンピュータ社製のマッキントッシュ(Macintosh (登録商標))コンピュータを利用できる。ホストコンピュータ2は、例えばその内部の主記憶装置であるハードディスク等にプリンタドライバ・ソフトウェア4が内蔵されている。また、後で詳述する特定の印画動作の場合には、ホストコンピュータ2は30MBytesのメモリ6を有していることが必要である。
【0036】プリンタドライバ4は、マッキントッシュの例で説明すると、OS上に用意されたプリンタドライバ「セレクタ」等を利用でき、又は個別のアプリケーションソフト上の出力プログラム、例えば「ホトショップ」(Photoshop(登録商標) )等のプリンタドライバでもよく、またはその両方を対象にしてもよい。本実施例では、プリンタドライバソフトウェアに関連して、RGBデータをCMYデータに変換するマスキング機能を有するファイル5を付加していることを特徴とする。
【0037】従来技術に関連して説明したが、マスキング5は、接続されているプリンタの使用CMY染料の色特性に応じて、ホストコンピュータ2内で処理されているコンピュータ用RGBデータからプリンタ用CMYデータに変換する機能である。このプリンタドライバ4に関連させて、マスキング作用を実行する変換テーブルを有するファイル5を付加して、RGBデータをCMYデータに変換する。
【0038】マスキング用ファイル5の内容は、本質的には図6の従来技術のコンピュータシステムのプリンタ20にROMの形式で内蔵されているマスキング32と同じ変換作用を奏する。このファイル5は、プリンタドライバソフト4に組み込んでもよく、又はプリンタドライバ4と別ファイルとしてプリンタドライバ4が必要時に読み出すようにしてもよい。
【0039】従来技術で説明したカラーアジャスト回路(図6の符号30参照)は、プリンタ20の機能として組み込まれている回路で、非線形補正であるγ補正,特有の色の強調等の補正回路であった。この補正処理もマスキング5の処理と共に行っている。
【0040】また、特定の印画動作に必要とされるホストコンピュータ2に内蔵されたメモリ6は、例えば30MBytesのメモリ容量を必要とするが、これらはホストコンピュータ2が既に有している例えば主記憶装置であるハードディスクの空きエリアを利用することが好ましい。最近のホストコンピュータ2では、OS及びアプリケーションソフトの記憶用に搭載している主記憶装置のハードディスクは500MBytes以上のメモリサイズを有しているのが通例であり、この主記憶装置の空きエリアを利用することは充分可能である。勿論、このメモリ6はハードディスクに限られるものでなく、使用するシステム構成に既に組み込まれているRAM,光磁気ディスク(MO)等の任意のものでよい。
【0041】ホストコンピュータ2は、カラープリンタ8とインターフェイス10で接続されている。このインターフェイス10は、基本的に従来のものと同じでよく、SCSI,Centronics,RS−232c等が利用できる。
【0042】カラープリンタ8は、インターフェイス基板12と、10MBytesのメモリ18と、サーマルヘッドコントロール部16と、サーマルヘッド18とを有している。
【0043】インターフェイス(I/F)部12は、図6で説明した従来のIF基板12と基本的に同じで、使用するインターフェイス10に対応したI/F基板である。
【0044】メモリ14は、図6で説明した従来のプリンタ20ではメモリ28として合計30MBytesのメモリ容量(図2B参照)が用意されていたが、本実施例では1色分に相当する10MBytesのメモリ容量(図2C参照)でよい。
【0045】ホストコンピュータ2でマスキング5の処理をしてRGBデータをCMYデータに変換しているので、原理的にはプリンタ2の内部にメモリ14は必要なく、印画周期に合わせて印画データをホストコンピュータ2からプリンタ8に転送すればよいことになる。しかしこの場合、例えば印画周期約6ミリ秒〔ms〕内に2560個のデータ(図2B参照)を転送してやれなければならない。これを実現するとなると、処理及び転送スピードの点からホストコンピュータ2として使用できる機種が限られたものとなる。
【0046】また、印画周期を固定せず、ホストコンピュータ2からCMYデータが転送され次第、プリンタ8が印画していく方法も考えられるが、昇華形プリンタの場合には、印画のライン周期が一定でないとサーマルヘッド18の畜熱補正等が難しくなり、美しい画像を再現するのが困難になるので一般的ではない。以上のような理由から、本実施例ではプリンタ8内部に一色分のメモリ容量に相当する10MBytesのメモリ18(図2C参照)を持つことにしている。
【0047】サーマルコントロール部16及びサーマルヘッド18は、基本的に図6で説明した従来のプリンタ20サーマルコントロール部16及びサーマルヘッド18と夫々同じであってよい。
【0048】図1に示すように構成されたコンピュータシステムの印画動作を、図3乃至5を利用しながら説明する。印画動作としては2種類有り、夫々図3と図4に示す。また、本実施例にかかるプリンタ(図1の符号8参照)と従来のプリンタ(図6の符号20)の複数台のプリンタをマルチプレクサ(図示せず。)を介して接続したり、或いは接続プリンタを従来のプリンタ20から本実施例にかかるプリンタ8に交換したりする場合に適した動作を図5を用いて説明する。
【0049】図3に示す印画動作(A)は、ホストコンピュータ2の主記憶装置のメモリサイズが大きく、メモリに余裕が有る場合に適する動作である。印画動作(A)の場合にはメモリ6を必要とする。ホストコンピュータ2内で調製された印画すべきRGB画像データを、プリンタドライバ4に関連して設けられたマスキング機能5によってCMYデータに変換する(ステップ61)。変換されたCMYデータは、メモリ6に一旦蓄積する(ステップ62)。メモリ6は、1画面分の画像データを蓄積するに充分な容量として30MBytesを有している。
【0050】蓄積されたCMYデータの内、Yデータがインターフェイス10を介してカラープリンタ8に転送される(ステップ63)。ホストコンピュータ2が1画面分のYデータの印画を終了するまで転送を続け、プリンタ8が印画する(ステップ64)。次に、蓄積されたCMYデータの内、Mデータがインターフェイス10を介してカラープリンタ8に転送される(ステップ65)。ホストコンピュータ2が11画面分のMデータの印画を終了するまで転送を続け、プリンタ8が印画する(ステップ66)。最後に、蓄積されたCMYデータの内、Cデータがインターフェイス10を介してカラープリンタ8に転送される。ホストコンピュータ2が1画面分のCデータの印画を終了するまで転送を続け、プリンタ8が印画する(ステップ67)。こうして、1画面分のフルカラー印画が終了する。
【0051】上述した図6に示す印画動作(A)の特徴は、ホストコンピュータ2側にCMYデータを一旦格納しておくメモリ6が必要となるが、このためマスキング処理は1回掛ければよいことになる。
【0052】次に、図7に示す別の印画動作(B)は、ホストコンピュータ2のメモリ6のメモリサイズが小さく、メモリに余裕が無い場合に適する動作である。印画動作(B)の場合にはメモリ6は不要となる。ホストコンピュータ2内で調製された印画すべきRGB画像データを、プリンタドライバ4に関連して設けられたマスキング機能5によってCMYデータに変換する(ステップ71)。変換されたCMYデータはメモリ6に蓄積すること無く、CMYデータの内、Yデータがインターフェイス10を介してカラープリンタ8のメモリ18に転送される(ステップ72)。プリンタ8が、1画面分のYデータの印画が終了するまで印画を行う(ステップ73)。
【0053】次に、再びホストコンピュータ2内で調製された印画すべきRGB画像データを、プリンタドライバ4に関連して設けられたマスキング機能5によってCMYデータに変換する(ステップ74)。変換されたCMYデータの内、Mデータがインターフェイス10を介してカラープリンタ8のメモリ18に転送される(ステップ75)。プリンタ8が、1画面分のMデータの印画が終了するまで、印画を行う(ステップ76)。
【0054】最後に、再びホストコンピュータ11内で調製された印画すべきRGB画像データを、プリンタドライバに関連して設けられたマスキング機能5によってCMYデータに変換する(ステップ77)。変換されたCMYデータの内、Cデータがインターフェイス10を介してカラープリンタ8に転送される(ステップ78)。プリンタ16が、1画面分のCデータの印画を終了するまで、印画を行う。こうして、1画面分のフルカラー印画が終了する。
【0055】上述した図7に示す印画動作(B)の特徴は、CMY各々の印画前にRGBデータをマスキング5を通じてCMYデータに変換し、印画する特定の種類の色のデータを転送する。図7の印画動作(A)と異なり、この場合は、CMYデータを蓄積するメモリ6は必要ないが、反面CMY夫々のためにマスキング処理を、即ち合計3回掛けなければならない。
【0056】図1の実施例にかかるコンピュータシステムの他の部分の動作は、図6の従来技術で説明した動作と同様である。
【0057】今回試作したプリンタ8は、SCSIインターフェイス10のディジタルプリンタ8であり、基本的に10MBytesのメモリ14(図2C参照)を持ち、メモリ14はオプションとして20MBytesのメモリを追加でき、合わせて合計で30MBytesのメモリ(図2B参照)とすることが出来る形となっている。プリンタ8が3色分の30MBytesのメモリ14を持つ場合は、図6で説明した従来のプリンタである。
【0058】図5の印画手順(C)のフローチャートは、本実施例にかかるプリンタ(図1の符号6参照)と従来のプリンタ(図6の符号20参照)が混在してホストコンピュータに接続されている場合や、プリンタを従来と本実施例との間で交換したりする場合に適する動作を示している。
【0059】例えば、ホストコンピュータ2本体は、電源投入時に、SCSIコマンドを通じてホストコンピュータ2のプリンタドライバソフト4の動作により、プリンタ8のメモリ14の容量が10MBytesであるか、30MBytesであるかを判断する(ステップ81)。もし、メモリ14の容量が30MBytes(即ち、従来のプリンタ)ならば、コンピュータ2はプリンタ8に対してRGBデータをそのまま転送する(ステップ82)。メモリ14の容量が10MBytes(即ち、本実施例のプリンタ)ならば、コンピュータ2はプリンタ8に対して変換後のCMYデータを転送する(ステップ83)。
【0060】本実施例の効果は、画像データをRGBデータからCMYデータに変換するマスキング作業を、プリンタ8の内部ではなく、ホストコンピュータ2側で行うことにより、プリンタ8の内部のメモリ容量を、例えばA4サイズの場合、従来では30MBytes分(図2B参照)必要であったものを、本実施例では10MBytes(図2C参照)に減少することが出来る。この搭載メモリ14の削減により、プリンタ価格を低下することが出来る。
【0061】また、マスキングデータ5をホストコンピュータ2側で持つことにより、既にあるホストコンピュータ2内の余裕のあるメモリが利用できる。更に、ホストコンピュータ2内のメモリに蓄積されたマスキングファイルの変更等によりマスキング処理の変更に柔軟に対処できる利益を有する。本実施例によれば、従来あるホストコンピュータ2のハードウェアを実質的に改変せずにソフトウェアの変更のみで本実施例を実行できる。
【0062】なお、プリンタは本来的には新しく製造するのであるが、本実施例の効果の確認等の一時的な試作であれば従来あるプリンタのメモリを抜き去り、内部の接続配線を多少変更することにより本実施例を実行できる。
【0063】
【発明の効果】本発明によれば、ホストコンピュータ及びカラープリンタのシステムのマスキング動作をホストコンピュータ内で行うことにより、プリンタの構成を簡素化できる利益がある。
【0064】本発明によれば、ホストコンピュータに接続されたカラープリンタの内蔵メモリを削減してその構成を簡素化することが出来る。
【0065】更に本発明によれば、従来のコンピュータシステムに大幅な変更を加えること無く、システム全体のコストを低減することが出来る。
【0066】更に本発明はによれば、構成が簡素化されたプリンタと従来のプリンタを任意に接続可能なコンピュータシステムを提供することが出来る



 

 


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