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発明の名称 多重化装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平9−8760
公開日 平成9年(1997)1月10日
出願番号 特願平7−176942
出願日 平成7年(1995)6月21日
代理人
発明者 常恒 不二夫
要約 目的
ディジタルビデオ信号等のシリアルデータを簡易かつ確実に多重化することができる多重化装置を提案する。

構成
シリアルデータDV1のクロック周波数に対して周波数が2倍の基準信号MCKのエッジを基準にして、連続するエッジのタイミングで論理レベルの一致不一致を判定し、この判定結果P1、P2に基づいてラッチのタイミングを設定する。
特許請求の範囲
【請求項1】 第1及び第2のシリアルデータを多重化し、前記第1及び第2のシリアルデータを規定のマスタークロックに同期したシルアルデータに変換する多重化装置であって、前記第1のシリアルデータのクロック周期に対して、クロック周期が1/2周期の基準信号を生成する基準信号生成手段と、前記基準信号の連続するエッジのタイミングで、前記第1のシリアルデータの論理レベルをそれぞれ検出し、該論理レベルの一致不一致を判定する判定手段と、前記第1のシリアルデータをラッチし、前記判定手段の判定結果に応じたタイミングによるラッチ結果を出力するラッチ手段と、前記ラッチ結果と、前記第2のシリアルデータのラッチ結果とを規定のタイミングで切り換えて出力する出力手段とを備えたことを特徴とする多重化装置。
【請求項2】 前記第1のシリアルデータは、規定の伝送路を介して入力されるディジタルビデオ信号でなり、前記第2のシリアルデータは、ディジタルビデオ信号でなることを特徴とする請求項1に記載の多重化装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多重化装置に関し、例えばシリアルデータでなるディジタルビデオ信号を多重化して伝送する際に、ディジタルビデオ信号のクロック周波数に対して周波数が2倍の基準信号のエッジを基準にして、連続するこのエッジのタイミングでディジタルビデオ信号の論理レベルの一致不一致を判定することにより、非同期のシリアルデータを簡易かつ確実に多重化できるようにする。
【0002】
【従来の技術】従来、テレビジョンカメラシステムにおいては、カメラコントロールユニットとカメラヘッドユニットとを同軸ケーブル等により接続して、カメラヘッドユニットよりカメラコントロールユニットに撮像結果を伝送し、またカメラコントロールユニットよりカメラヘッドユニットに制御信号、リターン画像等を伝送するようになされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところでこの種のテレビジョンカメラシステムにおいて、カメラヘッドユニット及びカメラコントロールユニットを接続するケーブルの敷設作業を簡略化することができれば、設置作業を格段的に向上できると考えられる。このために1本のケーブルを複数台のカメラヘッドユニットで共用化できるようにすれば、例えば中継地点に設置した複数台のカメラヘッドユニットから1本のケーブルにより撮像結果を伝送でき、ケーブル敷設作業を簡略化できると考えられる。
【0004】具体的に、撮像結果でなるディジタルビデオ信号をシリアルデータの形式で送出するカメラヘッドユニットにあっては、他のカメラヘッドユニットより出力されるディジタルビデオ信号と、撮像結果でなるディジタルビデオ信号とをビット単位で多重化することにより、1本のケーブルを2台のカメラヘッドユニットで共用化することができると考えられる。
【0005】ところがこのようにしてディジタルビデオ信号を多重化する場合、他のカメラヘッドユニットより出力されるディジタルビデオ信号は、伝送距離に応じて遅延して入力されることになり、この遅延時間がカメラヘッドユニット間を接続するケーブル長によって種々に変化することになる。従ってこの種のテレビジョンカメラにおいては、撮像結果でなるディジタルビデオ信号に対して、何ら位相関係が規定されていないディジタルビデオ信号を多重化することになり、結局、位相が非同期のシリアルデータを多重化することなる。
【0006】この場合、従来のシリアルデータの多重化方式は、それぞれPLL(Phase Locked Loop )回路で各シリアルデータに同期したクロックを生成することにより各シリアルデータの位相情報を検出し、この位相情報を基準にして各シリアルデータをそれぞれラッチして、シリアルデータ間の位相差を解消した後、多重化するようになされている。
【0007】ところがこの方法の場合、シリアルデータにおける各論理レベルの発生頻度、配列等に応じて(すなわちパターン効果でなる)、位相情報の検出精度が変化する欠点があり、またクロックを生成する際の発振回路の安定度により位相情報の精度が変化し、さらには全体構成が複雑になる問題がある。
【0008】特にこの種のディジタルビデオ信号においては、転送速度が高速度でなることにより、このような従来のシリアルデータの多重化方式を単に適用したのでは、結局、簡易かつ確実にディジタルビデオ信号を多重化することが困難になる問題がある。
【0009】本発明は以上の点を考慮してなされたもので、ディジタルビデオ信号等のシリアルデータを簡易かつ確実に多重化することができる多重化装置を提案しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するため本発明においては、第1及び第2のシリアルデータを多重化し、前記第1及び第2のシリアルデータを規定のマスタークロックに同期したシリアルデータに変換する多重化装置に適用する。この多重化装置において、先の第1のシリアルデータのクロック周期に対して、クロック周期が1/2周期の基準信号を生成する基準信号生成手段と、この基準信号の連続するエッジのタイミングで、先の第1のシリアルデータの論理レベルをそれぞれ検出し、該論理レベルの一致不一致を判定する判定手段と、先の第1のシリアルデータをラッチし、判定手段の判定結果に応じたタイミングによるラッチ結果を出力するラッチ手段と、このラッチ結果と、先の第2のシリアルデータのラッチ結果とを規定のタイミングで切り換えて出力する出力手段とを備えるようにする。
【0011】特にこのとき先の第1のシリアルデータが、規定の伝送路を介して入力されるディジタルビデオ信号でなり、先の第2のシリアルデータが、ディジタルビデオ信号でなるようにする。
【0012】
【作用】第1のシリアルデータのクロック周期に対して、クロック周期が1/2周期の基準信号を生成し、この基準信号の連続するエッジのタイミングで、先の第1のシリアルデータの論理レベルをそれぞれ検出し、該論理レベルの一致不一致を判定すれば、このエッジに対する第1のシリアルデータの位相関係を検出することができる。これにより判定手段の判定結果に応じたタイミングによるラッチ結果を出力するようにして、正しいタイミングにより第1のシリアルデータをラッチすることができ、このラッチ結果と、先の第2のシリアルデータのラッチ結果とを規定のタイミングで切り換えて出力して、簡易かつ確実に多重化することができる。
【0013】特にこのとき先の第1のシリアルデータが、規定の伝送路を介して入力されるディジタルビデオ信号でなり、先の第2のシリアルデータが、ディジタルビデオ信号でなる場合にあっては、伝送速度が高速度でなり、このような場合でもラッチ手段で充分なセットアップ時間、ホールドアップ時間を確保できるようにタイミングを設定することができる。
【0014】
【実施例】以下、適宜図面を参照しながら本発明の実施例を詳述する。
【0015】(1)第1の実施例図2は、本発明の一実施例に係るテレビジョンカメラシステムを示すブロック図であり、このテレビジョンカメラシステム1は、カメラヘッドユニット2及び3、カメラヘッドユニット3及びカメラコントロールユニット4をそれぞれ光ファィバーケーブル5及び6により接続して形成される。
【0016】ここで光ファィバーケーブル5及び6は、2本の光ファィバーを束ねて形成され、このうちの1本が撮像結果を伝送する本線系に、残り1本がリターン画像等を伝送するリターン系に割り当てられるようになされている。
【0017】カメラコントロールユニット4は、この光ファィバーケーブル6のリターン系を介してカメラヘッドユニット2及び3にそれぞれリターン画像のディジタルビデオ信号、制御データ等を伝送する。ここで各リターン画像のディジタルビデオ信号は、伝送速度270〔Mbps〕のシリアルデータで形成され、カメラコントロールユニット4は、このディジタルビデオ信号のブランキング期間に制御データ等を介挿して伝送する。
【0018】このときカメラコントロールユニット4は、このカメラヘッドユニット2及び3に対応する2系統のディジタルビデオ信号を多重化して伝送速度540〔Mbps〕の伝送データD1を生成し、この伝送データD1を光ファィバーケーブル6に送出することにより、カメラヘッドユニット2及び3にディジタルビデオ信号を伝送する。
【0019】またカメラコントロールユニット4は、この光ファィバーケーブル6の本線系を介して伝送される多重化データD2を受け、この多重化データを2系統のシリアルデータに分離することにより、カメラヘッドユニット2及び3の撮像結果をディジタルビデオ信号の形式で受信する。
【0020】カメラヘッドユニット3は、この光ファィバーケーブル6のリターン系より伝送データD1を受け、この伝送データD1を2系統のシリアルデータに分離し、これによりこの伝送データD1をそれぞれカメラヘッドユニット2及び3に対応するディジタルビデオ信号に分離する。カメラヘッドユニット3は、この2系統のディジタルビデオ信号のうち、カメラヘッドユニット2に対応するディジタルビデオ信号をカメラヘッドユニット2に送出し、残るディジタルビデオ信号を規定の信号処理回路に入力する。これによりカメラヘッドユニット3は、このディジタルビデオ信号を基準にして動作して所望の被写体の撮像するように形成されている。
【0021】さらにカメラヘッドユニット3は、光ファィバーケーブル5の本線系より入力される伝送速度270〔Mbps〕のディジタルビデオ信号DV1と撮像結果でなる伝送速度270〔Mbps〕のディジタルビデオ信号とを多重化して伝送速度540〔Mbps〕の多重化データD2を生成し、この多重化データD2を光ファィバーケーブル5の本線系に送出する。
【0022】これに対してカメラヘッドユニット2は、カメラヘッドユニット3より入力されるディジタルビデオ信号を規定の信号処理回路に入力し、これによりこのディジタルビデオ信号を基準にして動作し、撮像結果でなるディジタルビデオ信号を生成する。カメラヘッドユニット2は、このディジタルビデオ信号DV1を光ファィバーケーブル6の本線系を介してカメラヘッドユニット3に伝送する。
【0023】これによりこのテレビジョンカメラシステム1では、撮像結果でなる2系統のディジタルビデオ信号をカメラヘッドユニット3で多重化してカメラコントロールユニット4に伝送し、またリターン画像のディジタルビデオ信号をカメラコントロールユニット4より多重化して伝送することにより、カメラヘッドユニット2及び3で光ファィバーケーブル6を共用して伝送路の敷設作業を簡略化できるようになされている。
【0024】図3は、このカメラヘッドユニット3の多重化回路10を示すブロック図であり、カメラヘッドユニット3は、この多重化回路10によりカメラヘッドユニット2のディジタルビデオ信号DV1と撮像結果でなるディジタルビデオ信号DV2とを多重化して多重化データD2を生成する。
【0025】すなわちこの多重化回路10において、マスタークロック生成回路11は、伝送データD1をPLL回路に入力し、これによりこの伝送データD1に同期してなる周波数540〔MHz〕のマスタークロックMCKを生成する。カメラヘッドユニット3においては、このマスタークロックMCKを撮像系、信号処理系の動作基準のクロックとして使用するようになされている。
【0026】位相情報抽出回路12及び13は、このマスタークロックMCKを基準にして生成された2つの基準信号で各ディジタルビデオ信号DV1及びDV2をラッチし、このラッチ結果でなるシリアルデータDL1及びDL2をそれぞれ出力し、またシリアルデータDL1及びDL2の選択信号SLを出力する。
【0027】すなわち図1に示すように、位相情報抽出回路12及び13は、マスタークロックMCKを基準信号生成回路20に与える。図4に示すように、この基準信号生成回路20において、1/2分周回路21は、周波数540〔MHz〕のマスタークロックMCK(図4(A))を1/2分周し、ディジタルビデオ信号DV1及びSV2のクロック周波数と周波数の等しい基準クロックCK(図4(B))を生成する。
【0028】オア回路23は、マスタークロックMCK及び基準クロックCKより、基準クロックCKの信号レベルがLレベルに保持されている期間の間、マスタークロックMCKの信号レベルに同期して信号レベルが変化してなる論理和信号を得、これにより信号レベルの変化がディジタルビデオ信号DV1及びDV2の1/2周期でなる基準信号S11を生成する(図4(D))。
【0029】インバーター回路24は、このオア回路23より出力される基準信号S11を反転して出力する(図4(C))。これにより基準信号生成回路20は、ディジタルビデオ信号DV1及びDV2のクロック周期で信号レベルが変化し、信号レベルの立ち上がりのタイミングがマスタークロックMCKに同期し、かつこのタイミングのずれが、ディジタルビデオ信号DV1及びDV2のクロック周期の1/4周期に設定されてなる基準信号S1及びS11を生成する。
【0030】さらに基準信号生成回路20において、オア回路25は、マスタークロックMCKを入力すると共に、インバーター回路26を介して基準クロックCKを入力し、基準クロックCKの信号レベルがHレベルに保持されている期間の間、マスタークロックMCKの信号レベルに同期して信号レベルが変化してなる論理和信号を得ることにより、この信号レベルの変化がディジタルビデオ信号DV1及びDV2の1/2周期でなり、かつ基準信号S11に対して1/2周期だけ位相がずれてなる基準信号S21を生成する(図4(F))。
【0031】インバーター回路27は、このオア回路25より出力される基準信号S21を反転して出力する(図4(E))。これにより基準信号生成回路20は、ディジタルビデオ信号DV1(DV2)のクロック周期に対してクロック周期が1/2周期のマスタークロックMCKを基準にして、このマスタークロックMCKの各エッジのタイミングで順次循環的に信号レベルが立ち上がる基準信号S1、S11、S2、S21を生成するように形成されている。
【0032】位置検出回路28は、D−フリップフロップ回路でなるラッチ回路29及び30にディジタルビデオ信号DV1(DV2)(図4(G))を与え、それぞれ基準信号S1及びS11の信号レベルが立ち上がるタイミングでディジタルビデオ信号DV1(DV2)をラッチする。さらに位置検出回路28は、このラッチ回路29及び30のラッチ結果をアンド回路31に入力し、このアンド回路31の出力信号を第1の位置検出信号P1として保護回路33に出力する。
【0033】これに対して位置検出回路34は、D−フリップフロップ回路でなるラッチ回路35及び36にディジタルビデオ信号DV1(DV2)を与え、それぞれ基準信号S2及びS21の信号レベルが立ち上がるタイミングでディジタルビデオ信号DV1(DV2)をラッチする。さらに位置検出回路34は、このラッチ回路35及び36のラッチ結果をアンド回路37に入力し、このアンド回路37の出力信号を第2の位置検出信号P2として保護回路33に出力する。
【0034】かくするにつき位相情報抽出回路12及び13は、基準信号S1、S11、S2、S21を基準にして順次ラッチ回路29、30、35、36でディジタルビデオ信号DV1(DV2)をラッチすることにより、ディジタルビデオ信号DV1(DV2)のクロック周期に対して、クロック周期が1/2周期でなるマスタークロックMCKの各エッジのタイミングで順次循環的にディジタルビデオ信号DV1(DV2)の論理レベルを検出するようになされている。さらに位相情報抽出回路12及び13は、アンド回路31及び37において、この検出した論理レベルのうち、連続するエッジに対応する論理レベルの一致不一致を判定するようになされている。
【0035】すなわち図5に示すように、シリアルデータ列でなるディジタルビデオ信号DV1(DV2)(図5(A))のクロック周期T1に対して、クロック周期が1/2のクロック周期T2でなるクロックCKM(図5(B))の関係を考察すると、ディジタルビデオ信号DV1(DV2)及びクロックCKMが非同期のときでも、ディジタルビデオ信号DV1(DV2)の1周期でクロックCKMは2回信号レベルが立ち下がる。
【0036】このクロックCKMの信号レベルが立ち下がる2回の期間A及びBに注目すると、期間Aの前後エッジでディジタルビデオ信号DV1(DV2)をラッチしたラッチ結果においては、ディジタルビデオ信号DV1(DV2)の論理レベルが1ビット単位で切り換わっている場合、この位相関係では不一致のラッチ結果を得ることができる。
【0037】これに対して続く期間Bの前後エッジでディジタルビデオ信号DV1(DV2)をラッチしたラッチ結果においては、ディジタルビデオ信号DV1(DV2)の論理レベルが1ビット単位で切り換わっている場合でも、この位相関係では一致のラッチ結果を得ることができる。
【0038】これによりそれぞれクロックCK1及びCK2(図5(C)及び(D))の立ち上がりエッジにより期間A及びBの中間の時点で時点でディジタルビデオ信号DV1(DV2)をラッチした場合、不一致のラッチ結果の得られた期間Aの中間のタイミングにおいては、正しくディジタルビデオ信号DV1(DV2)をラッチできないのに対し、一致のラッチ結果の得られた期間Bの中間のタイミングにおいては、充分なセットアップ時間、ホールドアップ時間を確保することができ、正しくディジタルビデオ信号DV1(DV2)をラッチすることができる。またこの期間Bの中間のタイミングにおいては、ジッタ等によりディジタルビデオ信号DV1(DV2)の位相が変化した場合でも、充分な位相余裕を確保することがきる。
【0039】これによりそれぞれ期間A及びBの中間のタイミングと、各タイミングより1/4クロック周期だけ遅延したタイミングとにラッチのタイミングを設定すると共に(図5(E)及び(F)において、このタイミングを矢印にて示す)、このラッチ結果の一致不一致を判定して、期間Aの中間のタイミングと、期間Bの中間のタイミングとの何れのタイミングでディジタルビデオ信号DV1(DV2)をラッチして、ディジタルビデオ信号DV1(DV2)を確実にラッチできるかを検出することができる。すなわち何れのラッチのタイミングが、各ビットの中間位置に近いタイミングかを検出することができ、これによりこのラッチのタイミングを基準にしたディジタルビデオ信号DV1及びDV2の位相情報をそれぞれ検出することができる。
【0040】これによりこの実施例において位置検出回路28及び34(図1)は、それぞれこのタイミング信号CK3及びCK4によるラッチ結果をラッチ回路29、30及び35、36で得、また一致不一致をアンド回路31及び37で判定し、判定結果を第1及び第2の位置検出信号P1及びP2として保護回路33に出力する。
【0041】ところでこのように不一致の判定結果が得られる前提としてディジタルビデオ信号DV1(DV2)の論理レベルが1ビット単位で切り換わっていることが必要となる。すなわちディジタルビデオ信号DV1(DV2)が連続して同一の論理レベルに保持されている場合、何れのタイミングでラッチしても一致の判定結果が得られるようになる。
【0042】このため保護回路33は、このディジタルビデオ信号の符号化処理に対応して、連続する第1及び第2の位置検出信号P1及びP2を規定ビット分だけ取り込み、この連続するビットで連続して一致の判定結果が得られる位置検出信号P1又はP2を検出する。さらに保護回路33は、この検出した位置検出信号P1又はP2に対応して選択信号SLの信号レベルを切り換え、これにより図5について上述した期間Bに対応するラッチのタイミングを選択する。
【0043】かくするにつきD−フリップフロップ回路で形成されたラッチ回路40及び41は、それぞれこの位置検出信号P1及びP2に対応する第1及び第2の基準信号S1及びS2を基準にしてディジタルビデオ信号DV1(DV2)をラッチし(図4)、ラッチ結果でなるディジタルビデオ信号DL1及びDL2(図4(H)及び(I))を出力する。
【0044】マルチプレクサ(MUX)45(図3)は、選択回路46及び47の接点にそれぞれ位相情報抽出回路12及び13より出力されるディジタルビデオ信号DL1及びDL2を受け、選択信号SLを基準にしてそれぞれ選択回路46及び47の接点を設定する。これによりマルチプレクサ45は、それぞれディジタルビデオ信号DV1及びDV2の論理レベルを正しく表し、かつマスタークロックMCKの2周期に同期してなるディジタルビデオ信号D1又はD2を選択する。さらにマルチプレクサ45は、この選択回路46及び47より出力されるディジタルビデオ信号を選択回路48に入力し、この選択回路48の接点をマスタークロックMCKを基準にして切り換えることにより、ディジタルビデオ信号DV1及びDV2の論理レベルが交互に1ビット単位で連続してなる多重化データD2を生成する。
【0045】これにより多重化回路10においては、マスタークロックMCKを分周してディジタルビデオ信号DV1、DV2をラッチするだけの簡易な構成により、非同期のディジタルビデオ信号DV1、DV2を確実に多重化して伝送することができる。
【0046】なおカメラコントロールユニット4側より送出するリターン画像のディジタルビデオ信号は、カメラコントロールユニット4で規定のクロックにより位相関係が管理されていることにより、単にラッチして選択回路から出力することにより多重化して伝送されるようになされている。
【0047】以上の構成において、カメラヘッドユニット2の撮像結果でなるディジタルビデオ信号DV1は、270〔Mbps〕の伝送速度によりカメラヘッドユニット3に入力され、このカメラヘッドユニット3の多重化回路10に入力される。この多重化回路10の位相情報抽出回路12において(図1)、ディジタルビデオ信号DV1は、それぞれ基準信号S1、S11、S2、S21を基準にして動作するラッチ回路29、30、35、36により、クロック周波数が2倍のマスタークロックMCKの各エッジのタイミングで順次循環的にラッチされる。
【0048】さらにディジタルビデオ信号DV1は、これらラッチ結果のうち、連続するラッチ結果の一致不一致がアンド回路31及び37により判定され、この判定結果が位置検出信号P1及びP2として保護回路33に出力される。この保護回路33において、ディジタルビデオ信号DV1は、規定ビット分だけ連続して一致結果が得られる位置検出信号P1又はP2が検出され、これにより基準信号S1又はS2の何れのタイミングでラッチした場合に確実にラッチできるかが検出される。
【0049】これによりディジタルビデオ信号DV1は、ラッチ回路40及び41によりそれぞれ基準信号S1及びS2を基準にしてマスタークロックMCKに同期したタイミングでラッチされ、このラッチ結果DL1及びDL2のうち、確実にラッチされたラッチ結果DL1又はDL2が選択回路46より選択出力される(図3)。
【0050】これに対してカメラヘッドユニット3の撮像結果でなるディジタルビデオ信号DV2は、位相情報抽出回路13に入力され、ここでディジタルビデオ信号DV1と同様に処理され、マスタークロックMCKに同期したタイミングにより選択回路7から出力される。
【0051】これら選択回路46及び47の選択出力は、選択回路48によりマスタークロックMCKのタイミングで順次交互に出力され、これによりディジタルビデオ信号DV1及びDV2が1ビット単位で順次交互に繰り返されてなる多重化データD2が生成され、この多重化データD2が光ファィバーケーブル6を介してカメラコントロールユニット4に伝送される。これにより1本の光ファィバーケーブル6をカメラヘッドユニット2及び3で共用して撮像結果を伝送でき、ケーブル敷設作業を簡略化することができる。
【0052】以上の構成によれば、クロック周期が1/2のマスタークロックのエッジのタイミングで、撮像結果でなるディジタルビデオ信号の論理レベルを検出し、連続する検出結果より論理レベルの一致不一致を判定することにより、このエッジに対するディジタルビデオ信号の位相情報を簡易に検出することができる。これによりこの位相情報でなる位置検出結果を基準にしてディジタルビデオ信号をラッチして出力することにより、簡易かつ確実にディジタルビデオ信号を多重化することができる。
【0053】(2)第2の実施例図6は、本発明の第2の実施例に係るテレビジョンカメラシステムに適用される位相情報抽出回路を示すブロック図である。この位相情報抽出回路50及び51は、上述した第1の実施例に係る位相抽出回路12及び13に代えて多重化回路10に適用され、位置検出信号P1及びP2、ディジタルビデオ信号DL1及びDL2を出力する。
【0054】ここでこの位相情報抽出回路50及び51は、ディジタルビデオ信号DL1及びDL2を生成する専用のラッチ回路40、41(図1)に代えて、マスタークロックMCKを基準にして順次循環的にディジタルビデオ信号DV1(DV2)の論理レベルを検出するラッチ回路29、30、35、36のうちの、ラッチ回路30、36を用いて、ディジタルビデオ信号DL1及びDL2を生成する。
【0055】図6に示す構成によれば、ディジタルビデオ信号DV1(DV2)の論理レベルを検出するラッチ回路30、36で、併せてディジタルビデオ信号DL1及びDL2を生成することにより、第1の実施例に比して簡易な構成により第1の実施例と同等の効果を得ることができる。
【0056】(3)第3の実施例図6は、本発明の第3の実施例に係るテレビジョンカメラシステムに適用される位相情報抽出回路を示すブロック図である。すなわちこの位相情報抽出回路52及び53は、上述した第1の実施例に係る位相抽出回路12及び13に代えて多重化回路10に適用され、位置検出信号P1及びP2を出力し、ディジタルビデオ信号DL1、DL2に代えてディジタルビデオ信号DL3及びDL4を出力する。
【0057】すなわち図8に示すように、位相情報抽出回路52及び53は、第1の実施例に係る位相情報抽出回路12及び13と同様に、基準信号生成回路20において、マースタークロックMCK(図8(A))より基準クロックCK(図8(B))を生成し、さらにこの基準クロックCKとマースタークロックMCKより基準信号S1、S11、S2、S21(図8(C)〜(F))を生成する。さらに位相情報抽出回路52及び53は、これら基準信号S1、S11、S2、S21をそれぞれラッチ回路29、30、35、36に出力し、これにより位置検出回路28及び29でそれぞれディジタルビデオ信号DV1(DV2)(図8(G))の位置検出信号P1及びP2を生成する。
【0058】これら第1の実施例に係る位相抽出回路12及び13と共通の構成に加えて、相情報抽出回路52及び53は、基準信号S1及びS2をそれぞれ遅延回路54及び55に受け、ここでマースタークロックMCKの1/4周期の期間Δtだけ基準信号S1及びSを遅延し、ラッチ用基準信号S12及びS22(図8(H)及び(I))を生成する。
【0059】これにより相情報抽出回路52及び53は、基準信号S1及びS11の信号レベルが立ち上がる中間のタイミングで信号レベルが立ち上がるラッチ用基準信号S12と、基準信号S2、S21の信号レベルが立ち上がる中間のタイミングで信号レベルが立ち上がるラッチ用基準信号S22とを生成する。さらに相情報抽出回路52及び53は、これらラッチ用基準信号S12及びS22を基準にしてラッチ回路56及び57でディジタルビデオ信号DV1(DV2)をラッチし、これによりディジタルビデオ信号DL3及びDL4を生成する。
【0060】すなわち上述の第1及び第2の実施例においては、位置検出信号P1、P2を生成するためにディジタルビデオ信号DV1(DV2)をラッチするタイミングと、ディジタルビデオ信号DL1、DL2を生成するためにディジタルビデオ信号DV1(DV2)をラッチするタイミングとが同一でなることにより、ディジタルビデオ信号DV1のデータ転送速度が高速度化すると、安定に動作できない恐れがある。
【0061】ところがこの実施例の場合、位置検出信号P1、P2を生成するためにディジタルビデオ信号DV1(DV2)をラッチするタイミングに対して、それぞれ中間のタイミングによりディジタルビデオ信号DV1(DV2)をラッチしてディジタルビデオ信号DL3、DL4を生成したことにより、充分なセットアップ時間、ホールドアップ時間を確保することができ、その分データ転送速度が高速度化した場合でも安定に動作することができる。またラッチ回路等の特性に応じて遅延時間Δtを選定してさらにデータ転送速度が高速度化した場合にも対応することができ、さらに位相変動、温度変動等に対する位相余裕も向上することができる。
【0062】図7に示す構成によれば、位置検出信号P1、P2を生成するためにディジタルビデオ信号DV1(DV2)をラッチするタイミングに対して、それぞれ中間のタイミングによりディジタルビデオ信号DV1(DV2)をラッチしてディジタルビデオ信号DL3、DL4を生成したことにより、さらに一段と確実にディジタルビデオ信号等を多重化することができる。
【0063】(4)他の実施例なお上述の実施例においては、ディジタルビデオ信号DV1及びDV2の双方について、位相情報抽出回路12及び13によりそれぞれ位相情報を検出して処理する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、ディジタルビデオ信号DV1においては同一機器内で生成されマスタークロックに対して一定の位相関係に保持されていることにより、位相情報抽出回路13による処理を省略してもよい。
【0064】また上述の実施例においては、基準信号S1、S11、S2、S21の立ち上がりエッジによりディジタルビデオ信号DV1、DV2をラッチする場合について述べたが、本発明はこれに限らず、立ち下がりエッジでラッチしてもよい。
【0065】さらに上述の実施例においては、基準信号S1、S11、S2、S21によるラッチ結果からオア回路により位置検出信号P1、P2を生成する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、負論理の論理回路により位相情報抽出回路を形成する場合はアンド回路を適用することができる。
【0066】さらに上述の実施例においては、基準信号S1及びS2によるラッチ結果DL1及びDL2を選択回路47より選択出力する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、1つのラッチ回路によりディジタルビデオ信号DV1、DV2をラッチし、このラッチの基準となる基準信号S1及びS2を選択信号SLにより選択的に供給してもよい。
【0067】また上述の実施例においては、2つの位置検出回路28及び34により同時並列的にディジタルビデオ信号の位相情報を検出する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、1つの位置検出回路により位相情報抽出回路を形成し、この位置検出回路の検出対象を順次切り換えて、順次ディジタルビデオ信号の位相情報を検出してもよい。
【0068】さらにこれらの場合に1つの位置検出回路を2系統の位相情報抽出回路で共用してもよく、また2つの位置検出回路28及び34を2系統の位相情報抽出回路で共用してもよい。さらには基準信号生成回路を2系統の位相情報抽出回路で共用してもよい。
【0069】さらに上述の実施例においては、2系統のディジタルビデオ信号を多重化する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、複数系統のディジタルビデオ信号を多重化する場合に、さらには複数系統のシリアルデータを多重化する場合に広く適用することができる。さらにこれらの場合に、伝送速度の異なるシリアルデータを多重化して伝送する場合にも適用することができる。すなわちこの場合に図9に示すテレビジョンカメラシステム61のように、タブレット等のデータ端末装置62より出力されるシリアルデータDT1を多重化して伝送することもでき、また種々のコントロールデータ等を多重化することもできる。
【0070】また上述の実施例においては、ビット単位でディジタルビデオ信号を多重化する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、規定のデータ長を単位にしてディジタルビデオ信号等を多重化する場合にも適用することができる。
【0071】さらに上述の実施例においては、多重化したシリアルデータを1対の光ファイバーにより伝送する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、1本の光ファイバーを用いて双方向で伝送する場合等、種々の伝送路により多重化したシリアルデータを伝送する場合に広く適用することができる。
【0072】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、シリアルデータのクロック周波数に対して周波数が2倍の基準信号のエッジを基準にして、連続するエッジのタイミングで論理レベルの一致不一致を判定し、この判定結果に基づいてラッチのタイミングを設定することにより、非同期のシリアルデータを簡易かつ確実に多重化することができる。




 

 


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