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発明の名称 赤外線伝送装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平9−8733
公開日 平成9年(1997)1月10日
出願番号 特願平7−178246
出願日 平成7年(1995)6月21日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】杉浦 正知
発明者 森内 宏 / 村口 高弘
要約 目的
赤外線伝送装置において、2つの信号のキャリア周波数の違いによるビートの干渉を起こさないようにする。

構成
VCO28、位相比較器41、フィルタ43、及びアンプ44によってPLLが構成される。回路28及び回路40の出力が回路41に供給され、位相比較され、位相誤差が出力される。この出力がフィルタ43、アンプ44、および回路27を介し、FM変調の際の基準電圧として回路28に供給される。端子25及び回路26を介しL-ch信号が回路28に供給され、回路27を介し供給された基準電圧に基づきFM変調される。そして、フィルタ29を介し加算器24に供給され、FM変調されたビデオ信号およびFM変調されたR-ch信号と合成され、ドライバ35を介し発光素子36に供給され、光信号に変換され、SIG10として送信される。送信信号が受信信号に対しPLLによって位相がロックされるので、これらの信号のキャリア周波数が完全に同一となる。
特許請求の範囲
【請求項1】 変調されたオーディオ信号を赤外線信号に変換して空間伝送するような赤外線伝送装置において、入力されたオーディオ信号によりキャリア周波数を変調する変調手段と、上記変調されたオーディオ信号を赤外線信号に変換し送信する送信手段と、赤外線信号を受信し変調された電気信号に変換する受信手段と、上記変調されたオーディオ信号と上記変調された電気信号とのキャリア周波数の位相差を比較する位相比較手段と、上記位相比較手段からの出力が供給され、該出力の低域成分を通過させ、上記キャリア信号の周波数を制御する出力を発生するローパスフィルタとを有することを特徴とする赤外線伝送装置。
【請求項2】 請求項1に記載の赤外線伝送装置において、上記変調手段はVCOによって構成され、該VCOと上記位相比較手段と上記ローパスフィルタとでPLLを構成することを特徴とする赤外線伝送装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、音声信号を赤外線信号に変換し、空間伝送するような装置に関する。
【0002】
【従来の技術】赤外線を用いて、映像信号やオーディオ信号などの、所謂AV信号を空間伝送する技術が提案されている。AV信号をFM変調し、周波数多重して発光ダイオードなどの発光素子で発光させる。この光信号はPINフォトダイオードなどの受光素子によって受光され、電気信号に変換され、各々復調される。
【0003】例えば、カメラ一体型ビデオテープレコーダにこの技術が適用された場合には、カメラ一体型ビデオテープレコーダからテレビジョン受像機に向け、映像信号および左右のオーディオ信号がFM変調された信号が赤外線に変換され、空間伝送される。また、ワイヤレスヘッドホンシステムにおいては、トランスミッタからワイヤレスヘッドホンに向け、左右のオーディオ信号がFM変調され、赤外線に変換され、空間伝送される。
【0004】図5は、このように、赤外線を用いて機器間でAV信号を伝送するようなシステムの例を示す。カメラ一体型ビデオテープレコーダ200に送信ユニット201が取り付けられる。送信ユニット201は、カメラ一体型ビデオテープレコーダ200からのAV信号をFM変調し、赤外線信号に変換し送信する。図6は、このときの赤外線信号の副搬送波周波数帯域を示す。映像信号の周波数は、シンクチップレベルで11.5MHz、ホワイトピークレベルで13.5MHzとされている。また、左右のオーディオ信号のキャリア周波数は、それぞれ2.3MHzおよび2.8MHzとされている。
【0005】テレビジョン受像機202に受光アダプタ203が取り付けられる。受光アダプタ203は、送信ユニット201からの赤外線信号を受光し、AV信号をFM復調する。復調されたAV信号は、テレビジョン受像機202に供給される。
【0006】このようなAV信号を空間伝送する装置では、テレビジョン受像機202から離れた位置にあるカメラ一体型ビデオテープレコーダ200からのAV信号を、テレビジョン受像機202にワイヤレスで伝送することができる。このため、このような装置を用いると、カメラ一体型ビデオテープレコーダ200の再生画像を、手軽にテレビジョン受像機202に映出して楽しむことができるようになる。
【0007】しかし、昨今の住宅事情などを鑑みると、特に夜間の利用の際、オーディオ信号の再生において近隣への迷惑などの問題が生じる場合が多い。通常、このような問題を避けるために、ヘッドホンが利用される。このヘッドホンは、従来、接続線でテレビジョン受像機202に接続されていた。しかし、このヘッドホンは、接続線で接続されているが故に利用者の行動範囲が著しく制限されてしまい、甚だ不便であった。
【0008】そこで、この利用者の行動範囲の制限という問題を解決するものとして、ワイヤレスヘッドホンがすでに実用化されている。ワイヤレスヘッドホンは、オーディオ信号をFM変調し、赤外線で伝送するものである。したがって、上述のAV信号を空間伝送するような装置を使ってカメラ一体型ビデオテープレコーダ200からのAV信号をテレビジョン受像機202にワイヤレスで伝送する際に、特に夜間などにワイヤレスヘッドホンが使用されることが想定される。
【0009】すなわち、図5に示すように、テレビジョン受像機202に、ワイヤレスヘッドホンの送信ユニットであるトランスミッタ204が取り付けられる。このトランスミッタ204は、テレビジョン受像機202の左右オーディオ信号をFM変調し赤外線信号に変換し送信する。トランスミッタ204から送信された赤外線信号は、ワイヤレスヘッドホンユニット205の左右の受信ユニット206a、206bで受光され、FM復調され、音声信号とされる。
【0010】このとき、このトランスミッタ204から送信される左右オーディオ信号のキャリア周波数は、それぞれカメラ一体型ビデオテープレコーダ200の送信ユニット201における左右オーディオ信号におけるキャリア周波数と同じ2.3MHzおよび2.8MHzとされている。そのため、ヘッドホンユニット205においては、カメラ一体型ビデオテープレコーダ200における送信ユニット201からの赤外線信号をも受信することができる。
【0011】上述のようなシステムにおいて空間伝送される信号は、次のようになる。カメラ一体型ビデオテープレコーダ200からのAV信号がテレビジョン受像機202に、赤外線信号SIG210によってワイヤレスで伝送され、カメラ一体型ビデオテープレコーダ200の再生信号は、テレビジョン受像機202に映出される。そして、このときのオーディオ信号は、トランスミッタ204からワイヤレスヘッドホンの受信ユニット206a、206bに、赤外線信号SIG211として伝送され、ワイヤレスヘッドホンユニット205で再生される。
【0012】また、ワイヤレスヘッドホンユニット205の受信ユニット206a、206bは、トランスミッタ204からの赤外線信号SIG211と共に、送信ユニット201から送信された赤外線信号SIG212も同時に受信することができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】これらトランスミッタ204からの赤外線信号SIG211および送信ユニット201からの赤外線信号SIG212においては、上述したように、その左右のオーディオ信号のキャリア周波数がそれぞれ等しいものとされている。このとき、これら2つの信号SIG211およびSIG212におけるキャリア周波数が完全に等しければ何の問題も生じない。
【0014】ところが、実際の機器においては、例えば、設計の段階で同じ周波数と設定されていても、使用される素子の特性のばらつきなどの原因により、これら2つの信号SIG211およびSIG212のキャリア周波数は、全く同一とはならない。このように、これら2つの信号におけるキャリア周波数に僅かでもずれがあった場合、これらの信号の干渉により、ワイヤレスヘッドホンユニット205において、再生された音声にビートが発生するという問題点があった。
【0015】したがって、この発明の目的は、2つの信号のキャリア周波数の違いによるビートの干渉を起こさないような赤外線伝送装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述した課題を解決するために、入力されたオーディオ信号によりキャリア周波数を変調する変調手段と、変調されたオーディオ信号を赤外線信号に変換し送信する送信手段と、赤外線信号を受信し変調された電気信号に変換する受信手段と、変調されたオーディオ信号と変調された電気信号とのキャリア周波数の位相差を比較する位相比較手段と、位相比較手段からの出力が供給され、この出力の低域成分を通過させ、キャリア信号の周波数を制御する出力を発生するローパスフィルタとを有することを特徴とする赤外線伝送装置である。
【0017】また、この発明は、上述した課題を解決するために、変調手段はVCOによって構成され、VCOと位相比較手段とローパスフィルタとでPLLを構成することを特徴とする赤外線伝送装置である。
【0018】
【作用】この発明は、VCOと位相比較手段とローパスフィルタとでPLLが構成されているために、受信手段によって受信された赤外線信号と送信手段によって送信される赤外線信号のキャリア周波数を完全に同一にすることができる。
【0019】
【実施例】以下、この発明の一実施例について、図面を参照しながら説明する。図1は、この一実施例による、赤外線を用いて機器間でAV信号を伝送するようなシステムの例を示す。カメラ一体型ビデオテープレコーダ1には、AV信号光伝送送信部2が取り付けられる。テレビジョン受像機3には、受信アダプタ4およびトランスミッタ5が取り付けられる。また、ワイヤレスヘッドホン6は、オーディオ信号光伝送受信部7a、7bを有している。
【0020】カメラ一体型ビデオテープレコーダ1の再生AV信号は、AV信号光伝送送信部2においてFM変調され、赤外線信号に変換され、赤外線信号SIG10として送信される。このときの赤外線信号SIG10の副搬送波周波数帯域は、図6に示されるように、映像信号の周波数は、シンクチップレベルで11.5MHz、ホワイトピークレベルで13.5MHzとされている。また、左右のオーディオ信号のキャリア周波数は、それぞれ2.3MHzおよび2.8MHzとされている。
【0021】送信されたこの信号SIG10は、テレビジョン受像機3に取り付けられた受信アダプタ4によって受信され、電気信号に変換され、FM復調され、テレビジョン受像機3に映出される。また、信号SIG10に含まれていたオーディオ信号は、トランスミッタ5から赤外線信号SIG11として送信される。送信されたこの信号SIG11は、ワイヤレスヘッドホン6のオーディオ信号光伝送受信部7a、7bに受信される。
【0022】また、カメラ一体型ビデオテープレコーダ1に取り付けられたAV信号光伝送送信部2は、赤外線信号を送信する機能と共に、赤外線信号を受信する機能も有している。トランスミッタ5から送信された信号SIG11は、信号SIG11’として、このAV信号光伝送送信部2にも受信される。そして、このAV信号光伝送送信部2において、左右のオーディオ信号として送信する信号のキャリア周波数がこの受信された信号SIG11’の左右のオーディオ信号のキャリア周波数に対し同期が取られる。これには、例えばPLL(Phase Lock Loop) が用いて好適である。
【0023】カメラ一体型ビデオテープレコーダ1からAV信号光伝送送信部2に対しAV信号が供給される。AV信号光伝送送信部2において、供給されたこのAV信号がFM変調され、赤外線信号に変換され、信号SIG10として送信される。このとき、この信号SIG10に含まれる左右のオーディオ信号のキャリア周波数は、信号SIG11’に対し同期が取られ、信号SIG11’と完全に同じ周波数とされている。
【0024】このようにすることによって、トランスミッタ5から送信された信号SIG11のキャリア周波数と、カメラ一体型ビデオテープレコーダ1のAV信号光伝送送信部2から送信されたSIG10のキャリア周波数とが全く同じ周波数になる。したがって、ワイヤレスヘッドホン6のオーディオ信号光伝送受信部7a、7bに受信される、トランスミッタ5からの信号SIG11およびAV光伝送送信部2からの信号SIG10’のキャリア周波数も同じとなり、ワイヤレスヘッドホン6において、音声のビートが発生しない。
【0025】図2は、上述のAV信号光伝送送信部2の構成の一例を示す。図2において、入力端20、25、30には、カメラ一体型ビデオテープレコーダ1からのAV信号が供給される。すなわち、入力端20にはビデオ信号が供給され、入力端25、30には、左右のオーディオ信号がそれぞれ供給される。
【0026】入力端20を介してプリエンファシス回路21に供給されたビデオ信号は、高域を強調され、VCO22に供給される。供給されたこの信号は、VCO22においてFM変調され、ハイパスフィルタ23に供給され、2.3MHzおよび2.8MHzのキャリア周波数でFM変調されるオーディオ信号を妨害しないように低域をカットされる。低域をカットされたこの信号は、加算器24の第1の入力端に供給される。
【0027】入力端25、30には、左チャンネルオーディオ信号(以下、L-ch信号と称する)および右チャンネルオーディオ信号(以下、R-ch信号と称する)がそれぞれ供給される。供給されたこれらの信号は、プリエンファシス回路26、31にそれぞれ供給され高域が強調され、VCO28、33にそれぞれ供給される。
【0028】なお、このとき、スイッチ回路27は、入力端27aが選択されており、VCO28には、電圧源45からVCO28に対する基準電圧が供給される。この電圧源45から供給される基準電圧の電圧値は、VCO28でのFM変調における、L-ch信号のキャリア周波数である2.3MHzに対応する値とされている。また、同様に、スイッチ回路32は、入力端32aが選択されており、VCO33には、電圧源52から、FM変調におけるR-ch信号のキャリア周波数である2.8MHzに対応する値の基準電圧が供給される。
【0029】L-ch信号およびR-ch信号は、VCO28および33において、電圧源45および52から供給された基準電圧に基づいたキャリア周波数でFM変調される。すなわち、VCO28に供給されたL-ch信号は、2.3MHzをキャリア周波数としてFM変調され、また、VCO33に供給されたR-ch信号は、2.8MHzをキャリア周波数としてFM変調される。
【0030】これらFM変調されたL-ch信号およびR-ch信号は、ローパスフィルタ29、34にそれぞれ供給され、高調波成分が上述のFM変調されたビデオ信号に影響を与えないように、高域をカットされる。これらFM変調され、高域をカットされたL-ch信号およびR-ch信号は、それぞれ加算器24の入力端に供給される。すなわち、FM変調されたL-ch信号が加算器24の第2の入力端に供給され、FM変調されたR-ch信号が加算器24の第3の入力端に供給される。
【0031】加算器24において、第1の入力端に供給されたFM変調されたビデオ信号および第2、第3の入力端に供給された、FM変調されたL-ch信号、R-ch信号が合成される。この合成された信号は、ドライバ35に供給され発光素子36の駆動信号とされ、発光素子36に供給される。供給されたこの信号は、発光素子36で光信号に変換され、空間伝送される。この発光素子36には、例えば、赤外線領域の発光波長を有する発光ダイオードが用いられる。
【0032】空間伝送されたこの信号は、図1における受信アダプタ4によって受信される。そして、受信アダプタ4において光信号から電気信号に変換され、FM復調され、テレビジョン受像機3に供給される。ワイヤレスヘッドホン6がこれらカメラ一体型ビデオテープレコーダ1およびテレビジョン受像機3と同一空間で使用される場合、テレビジョン受像機3からトランスミッタ5に対して左右のオーディオ信号が供給される。供給されたこれらの信号は、トランスミッタ5において、L-ch信号が2.3MHzをキャリア周波数として、また、R-ch信号が2.8MHzをキャリア周波数としてFM変調され、光信号に変換され、空間伝送される。
【0033】空間伝送されたこの信号は、信号SIG11としてワイヤレスヘッドホン6のオーディオ信号光伝送受信部7a、7bによって受信される。さらに、信号SIG11’として、AV信号光伝送送信部2の受光素子37によっても受信される。受信されたこの信号SIG11’は、受光素子37によって電気信号に変換され、アンプ38に供給される。受光素子37には、例えば、赤外線領域の光を検知可能なフォトダイオードが用いられる。アンプ38に供給されたこの信号は、増幅され、バンドパスフィルタ39および46に供給される。
【0034】バンドパスフィルタ39、46に供給されたこの信号は、FM変調されたL-ch信号およびR-ch信号を分離するため、これらバンドパスフィルタ39、46によって帯域制限される。この場合、バンドパスフィルタ39が左チャンネル、バンドパスフィルタ46が右チャンネルにそれぞれ対応している。したがって、バンドパスフィルタ39は、中心周波数が2.3MHzとされ、バンドパスフィルタ46は、中心周波数が2.8MHzとされる。帯域制限されたこれらの信号は、リミッタ40、47にそれぞれ供給される。
【0035】左チャンネルにおいて、リミッタ40の出力は、位相比較器41の第2の入力端に供給される。この位相比較器41の第1の入力端には、送信側の、VCO28からの出力も供給されている。この位相比較器41において、これらリミッタ40から供給された受信系の信号およびVCO28から供給された送信系の信号の位相が比較され、これらの信号の位相誤差が出力される。この出力された位相誤差がローパス特性を有したフィルタ43およびアンプ44を介し、スイッチ回路27の入力端27bに供給される。
【0036】スイッチ回路27は、検知回路42によって制御される。この検知回路42には、上述のリミッタ40からの出力が供給されている。そして、受光素子37が空間伝送された光信号を受信し、リミッタ40からこの受信信号がこの検知回路42に供給されると、スイッチ回路27が制御され、入力端27bが選択される。一方、リミッタ40から何も信号が供給されていないときには、検知回路42の制御により、スイッチ回路27は、入力端27aが選択される。
【0037】ここでは、受光素子37が空間伝送された光信号を受信しているため、検知回路42にリミッタ40から信号が供給されており、この検知回路42の制御により、スイッチ回路27は、入力端27bが選択されている。したがって、アンプ44の出力は、スイッチ回路27の入力端27bを介し、VCO28に供給される。したがって、プリエンファシス回路26からVCO28に供給されたL-ch信号は、位相比較器41から出力され、フィルタ43およびアンプ44を介してVCO28に供給された信号を基準信号として電圧制御が行なわれ、FM変調される。
【0038】FM変調されたこのL-ch信号は、ローパスフィルタ29を介し加算器24の第2の入力端に供給され、第1の入力端に供給されたFM変調されたビデオ信号および第3の入力端に供給されたFM変調されたR-ch信号(後述する)と合成され、ドライバ35を介し発光素子36に供給され、光信号に変換され、しかり信号SIG10として空間伝送される。
【0039】なお、受光素子37が光信号を受信していない場合、または、受信信号のレベルがかなり低い場合には、スイッチ回路27において入力端27aが選択されている。したがって、VCO28におけるFM変調は、電圧源45によって供給される電圧を基準電圧として行なわれる。この基準電圧は、VCO28の発振周波数を所定のもの(この左チャンネルの例においては、2.3MHz)にするような値に設定されている。
【0040】このように、この一実施例においては、VCO28、位相比較器41、フィルタ43、およびアンプ44によって、PLLが構成される。このPLLは、発光素子36で送信される信号SIG10(およびSIG10’)の、L-ch信号のキャリア周波数に対し、受光素子37によって受信された信号SIG11’のL-ch信号のキャリア周波数を基準信号として位相のロックが行なわれる。そのため、発光素子36から空間伝送される信号SIG10(およびSIG10’)をトランスミッタ5から空間伝送される信号SIG11のキャリア周波数に同期させることができ、これらの信号の周波数を完全に同一にすることができる。したがって、ワイヤレスヘッドホン6においてこれら両方の信号が同時に受信されても、再生された音声にはビートが発生しない。
【0041】右チャンネルにおいても、左チャンネル同様、VCO33、位相比較器48、フィルタ50、およびアンプ51によってPLLが構成される。そして、検知回路49においてリミッタ47からの出力が検知されるとスイッチ回路32において入力端32bが選択される。VCO33の出力およびリミッタ47の出力が位相比較器48に供給され、位相比較され、位相誤差が出力される。この出力された位相誤差がフィルタ50、アンプ51、およびスイッチ回路32を介し、VCO33におけるFM変調の際の基準電圧としてVCO33に供給される。
【0042】なお、受光素子37において光信号が受信されていないか、または受信信号のレベルがかなり低く、検知回路49がリミッタ47からの出力を検知していないときには、スイッチ回路32において入力端32aが選択される。したがって、VCO33には、入力端32aに接続された、VCO33におけるR-ch信号のFM変調の際のキャリア周波数(この右チャンネルの例では、2.8MHz)に対応した電圧値に設定された電圧源52からの電圧が基準電圧として供給され、R-ch信号は、この基準電圧に基づいてFM変調される。
【0043】入力端子30を介してR-ch信号が供給され、プリエンファシス回路31を介しVCO33に供給される。この供給されたR-ch信号は、VCO33において、スイッチ回路32を介し供給された基準電圧に基づきFM変調される。FM変調されたこの信号は、ローパスフィルタ34を介し加算器24の第3の入力端に供給され、FM変調されたビデオ信号およびFM変調されたL-ch信号と合成され、ドライバ35を介し発光素子36に供給され、光信号に変換され、光信号SIG10(およびSIG10’)として空間伝送される。
【0044】次に、この発明の変形例について説明する。上述の一実施例においては、キャリア周波数の同期を、カメラ一体型ビデオテープレコーダ1に取り付けられたAV信号光伝送送信部2のPLLで行なっていた。この変形例においては、このキャリア周波数の同期のためのPLLを、図1におけるトランスミッタ5に構成したものである。
【0045】図3は、この変形例による、赤外線を用いて機器間でAV信号を伝送するようなシステムの例を示す。カメラ一体型ビデオテープレコーダ60に取り付けられたAV信号光伝送送信部61から送信された光信号SIG70がテレビジョン受像機62に取り付けられた受信アダプタ63によって受信される。受信されたこの光信号SIG70は、電気信号に変換されFM復調され、テレビジョン受像機に供給され、再生される。また、テレビジョン受像機62からトランスミッタ64に対し、この受信された信号に基づいた左右のオーディオ信号が供給される。
【0046】また、トランスミッタ64は、光信号の受信回路を有しており、AV信号光伝送送信部61から送信された光信号は、光信号SIG70’としてトランスミッタ64に受信される。トランスミッタ64において、テレビジョン受像機62から供給された左右のオーディオ信号がFM変調される。このFM変調は、AV信号光伝送送信部61から送信された光信号の、左右のオーディオ信号のキャリア周波数に同期したキャリア周波数によって行なわれる。この送信キャリア周波数の受信キャリア周波数に対する同期は、PLLによって行なわれる。
【0047】こうしてFM変調されたオーディオ信号は、光信号に変換され、光信号SIG71として空間伝送される。伝送されたこの光信号SIG71は、ワイヤレスヘッドホン65のオーディオ信号光伝送受信部66a、66bによって受信される。このとき、このワイヤレスヘッドホン65には、カメラ一体型ビデオテープレコーダ60のAV信号光伝送送信部61からの光信号SIG70”も到達し、これが上述のSIG71と同時にオーディオ信号光伝送受信部66a、66bに受信される。受信されたこの光信号SIG70”のキャリア周波数は、トランスミッタ64において光信号SIG70’のキャリア信号に対し同期を取られており、完全に同一の周波数とされている。したがって、この変形例においても、上述した一実施例と同様、ワイヤレスヘッドホン65において、音声のビートが発生しない。
【0048】図4は、この変形例によるトランスミッタ64の構成の一例を示す。この例では、上述の図2に示す一実施例の構成から、ビデオ信号の経路を除いた構成とされている。受光素子82によって、カメラ一体型ビデオテープレコーダ60に取り付けられたAV信号光伝送送信部61から送信された光信号SIG70’が受信される。受信されたこの光信号70’は、電気信号に変換され、アンプ83によって増幅され、左チャンネルの信号経路のバンドパスフィルタ84および右チャンネルの信号経路のバンドパスフィルタ91に共に供給される。
【0049】バンドパスフィルタ84、91に供給されたこの信号は、FM変調されたL-ch信号およびR-ch信号を分離するため、帯域制限される。左チャンネルの信号経路のバンドパスフィルタ84は、中心周波数が2.3MHzとされ、右チャンネルの信号経路のバンドパスフィルタ91は、中心周波数が2.8MHzとされる。帯域制限されたこれらの信号は、リミッタ85、92にそれぞれ供給される。
【0050】左チャンネルにおいて、VCO73、位相比較器86、フィルタ88、およびアンプ89によってPLLが構成される。そして、検知回路87においてリミッタ85からの出力が検知されるとスイッチ回路72において入力端72bが選択される。VCO73の出力およびリミッタ85の出力が位相比較器86に供給され、位相比較され、位相誤差が出力される。この出力された位相誤差がフィルタ88、アンプ89、およびスイッチ回路72を介し、VCO73におけるFM変調の際の基準電圧としてVCOに供給される。
【0051】なお、受光素子82において光信号が受信されていないか、または受信信号のレベルがかなり低く、検知回路87がリミッタ85からの出力を検知していないときには、スイッチ回路72において入力端72aが選択される。したがって、VCO73には、入力端72aに接続された、VCO73におけるL-ch信号のFM変調の際のキャリア周波数(この左チャンネルの例では、2.3MHz)に対応した電圧値を有する電圧源90からの電圧が基準電圧として供給され、L-ch信号は、この基準電圧に基づいてFM変調される。
【0052】入力端子70を介してL-ch信号が供給され、プリエンファシス回路71を介しVCO73に供給される。この供給されたL-ch信号は、VCO73において、スイッチ回路72を介し供給された基準電圧に基づきFM変調される。FM変調されたこの信号は、ローパスフィルタ74を介し加算器75の第1の入力端に供給され、FM変調されたL-ch信号と合成され、ドライバ80を介し発光素子81に供給され、光信号に変換され、光信号SIG71として空間伝送される。
【0053】右チャンネルにおいても、左チャンネル同様、VCO78、位相比較器93、フィルタ95、およびアンプ96によってPLLが構成される。そして、検知回路94においてリミッタ92からの出力が検知されるとスイッチ回路97において入力端97bが選択される。VCO78の出力およびリミッタ92の出力が位相比較器93に供給され、位相比較され、位相誤差が出力される。この出力された位相誤差がフィルタ95、アンプ96、およびスイッチ回路97を介し、VCO78におけるFM変調の際の基準電圧としてVCOに供給される。
【0054】なお、受光素子82において光信号が受信されていないか、または受信信号のレベルがかなり低く、検知回路94がリミッタ92からの出力を検知していないときには、スイッチ回路97において入力端97aが選択される。したがって、VCO78には、入力端97aに接続された、VCO78におけるR-ch信号のFM変調の際のキャリア周波数(この右チャンネルの例では、2.8MHz)に対応した電圧値を有する電圧源98からの電圧が基準電圧として供給され、R-ch信号は、この基準電圧に基づいてFM変調される。
【0055】入力端子76を介してR-ch信号が供給され、プリエンファシス回路77を介しVCO78に供給される。この供給されたR-ch信号は、VCO78において、スイッチ回路97を介し供給された基準電圧に基づきFM変調される。FM変調されたこの信号は、ローパスフィルタ79を介し加算器75の第2の入力端に供給され、上述の、FM変調されたL-ch信号と合成され、ドライバ80を介し発光素子81に供給され、光信号に変換され、光信号SIG71として空間伝送される。
【0056】この変形例においても、上述した一実施例と同様、PLLによって、発光素子81で送信される信号SIG71の、L-ch信号のキャリア周波数に対し、受光素子82によって受信された信号SIG70’のL-ch信号のキャリア周波数を基準信号として位相のロックが行なわれる。
【0057】そのため、発光素子81から空間伝送される信号SIG71を、AV信号光伝送送信部61から伝送される信号SIG70”(およびSIG70、70’)のキャリア周波数に同期させることができ、これらの信号の周波数を完全に同一にすることができる。したがって、ワイヤレスヘッドホン65においてこれら両方の信号が同時に受信されても、再生された音声にはビートが発生しない。
【0058】なお、ここでは、AV信号の発生源をカメラ一体型ビデオテープレコーダとして説明を行なったが、これは勿論この例に限られるものではなく、光信号によってAV信号を空間伝送するような装置であれば、他の装置にも適用できるものである。また、空間伝送される信号は、AV信号に限定されず、例えば、単なるオーディオ信号としてもよい。
【0059】このような適用例として、携帯可能なコンパクトディスクプレーヤにオーディオ信号光伝送送信部を設ける例が考えられる。この場合には、離れた位置にあるアンプに受光アダプタおよびトランスミッタを設け、空間伝送された光信号を受信し、その再生信号がワイヤレスヘッドホンで再生される。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、この発明を用いることによって、AV信号光伝送送信器とワイヤレスヘッドホンが同一空間において同時に使用される際に生じる、ビートの発生の問題を解決することができる効果がある。




 

 


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