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発明の名称 テープカセット
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平9−7338
公開日 平成9年(1997)1月10日
出願番号 特願平7−150762
出願日 平成7年(1995)6月16日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】小池 晃 (外2名)
発明者 阿部 雅則
要約 目的
輸送時の振動、落下時の衝撃等が生じても、テープリールの係止状態を確実に維持する。

構成
リールロック機構は49は、一方のハーフに設けられたリールロック収納部24と、このリールロック収納部24内に開設されたロック解除部材進入穴34と、このロック解除部材進入穴34を開閉するストッパ部材65と、この、ストッパ部材65が係合する係合部52が設けられた基部51と、この基部51に一体に突設され自由端にテープリール40A,40Bの外周歯45A,45Bと係合する係止爪61,61Bが形成されたロックレバー部59A,59Bとからなりリールロック収納部24内に収納自在に収納されたリールロック部材50と、スットパ部材65をロック解除部材進入穴34を閉塞方向に付勢するスプリング63と、リールロック部材50をロックレバー部59A,59Bの係止爪61,61Bとテープリール40A,40Bの外周歯45A,45Bとに係合する方向に付勢するリールロックスプリング67とで構成される。
特許請求の範囲
【請求項1】 上下一対のハーフを組み合わせてカセットケースを構成し、このカセットケースの内部に回転自在に収納したテープリールをロックするリールロック機構が配設されたテープカセットにおいて、リールロック機構は、一方のハーフに設けられたリールロック収納部と、このリールロック収納部内に開設されたロック解除部材進入穴と、このロック解除部材進入穴を開閉するストッパ部材と、このストッパ部材が係合する係合部が設けられた基部と、この基部に一体に突設され自由端にテープリールの外周歯と係合する係止爪が形成されたロックレバー部とからなりリールロック収納部内にスライド自在に収納されたリールロック部材と、ストッパ部材をロック解除部材進入穴を閉塞方向に付勢する第1の弾性部材と、リールロック部材をロックレバー部の係止爪とテープリールの外周歯とに係合する方向に付勢する第2の弾性部材とを備え、ストッパ部材は、ロック解除部材進入穴を閉塞した状態においてリールロック部材の基部に突き当たってこのリールロック部材をテープリールのロック状態に保持するとともに、ロック解除部材進入穴に進入するロック解除部材によって動作されリールロック部材の係合部と係合してこのリールロック部材をテープリールの非ロック状態とすることを特徴とするテープカセット。
【請求項2】 ストッパ部材は、ロック解除部材進入穴から進入するロック解除部材に押圧されて、回動動作されることを特徴とする請求項1に記載のテープカセット。
【請求項3】 ストッパ部材は、ロック解除部材進入穴から進入するロック解除部材に押圧されて、他方のハーフ側にスライド動作されることを特徴とする請求項1に記載のテープカセット。
【請求項4】 ストッパ部材をロック解除部材進入穴を閉塞する方向に付勢する第1の弾性部材と、リールロック部材をロックレバー部の係止爪とテープリールの外周歯とを係合する方向に付勢する第2の弾性部材とを一体化したことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のテープカセット。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオテープレコーダ等の記録媒体の収納ケースとして用いられるテープカセットに関し、さらに詳しくは、カセットケース内に回転自在に収納されたテープリールの遊転を規制するリールロック機構を備えたテープカセットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、テープカセットには、輸送時の振動や誤って落下させた場合の衝撃等によって巻回されていた磁気テープがゆるむことを防止するため、様々なリールロク機構が設けられている。このリールロック機構は、テープカセットの非使用時においてはテープリールを係止するが、テープカセットをビデオテープレコーダ等の記録再生装置に装着すると、テープリールの係止状態を解除する働きをする。
【0003】従来のテープカセット100は、図13に示すように、上ハーフ120と下ハーフ130とを組み合わせて構成したカセットケース110の内部に、それぞれ回転自在に収納した一対のテープリール140A、140Bと、これらテープリール140A、140B間に配設されているリールロック機構150とを備えて構成されている。
【0004】カセットケース110の内部には、下ハーフ130の上ハーフ120側との相対する内面に一体に形成された図示しない円弧状のテープリール収納壁と互いに突き合わされて左右のテープリール収納部132A、132Bを構成する円弧状のテープリール収納壁131A、131Bと、リールロック機構150のリールロック部材151を前後方向にスライド自在に収納するリールロック収納部133とが形成されている。
【0005】また、テープカセット100の前面側には、マウス部137上に延在する磁気テープ141を保護するためにリッドが設けられている。このリッドは、カセットケース110の上ハーフ120と下ハーフ130の接合部に跨って設けられた図示しない支軸孔に支承され、回動自在に取り付けられている。
【0006】リールロック収納部133は、左右のテープリール収納部132A,132B間に位置して、下ハーフ130に一体に立設された一対のガイド壁134A,134B間によって構成されている。
【0007】これらガイド壁134A、134Bは、一端部がテープリール収納壁131A、131Bにそれぞれ連設され、かつ、他端が下ハーフ130の立上り周壁135にそれぞれ連接された互いに平行に対峙する立壁によって構成されている。
【0008】リールロック収納部133には、図15に示すように、下ハーフ130を貫通する長穴として構成されるロック解除部材進入穴136が設けられている。また、下ハーフ130には、テープカセット100の前方側のマウス部137の両端に位置して、一対のテープガイド138A、138Bが設けられている。
【0009】テープリール140A、140Bは、耐摩耗性に優れる合成樹脂材料により成形されている。このテープリール140A、140Bは、磁気テープ141が巻回される図示しない円筒状のリールハブと、このリールハブの下端と一体に形成された下側フランジ部と、リールハブの上端に組み合わされた上側フランジ部143A、143Bとから構成される。また、テープリール140A、140Bの下側フランジ部には、外周面の全周に沿って外周歯145A、145Bが一体に形成されている。
【0010】テープリール140A、140Bは、テープカセット本体を構成する上ハーフ120及び下ハーフ130の相対する内面に構成されたテープリール収納部132A、132B内にそれぞれ回転自在に収納されている。テープリール140A、140Bに巻回されている磁気テープ141は、テープリール140Aから引き出されて下ハーフ130側に設けた一対のテープガイド138A、138B間に掛け合わされることによって、テープカセット100のマウス部137へと導かれ、テープリール140Bに巻き取られる。
【0011】リールロック機構150は、リールロック部材151と、このリールロック部材151をテープリール140A,140B側に付勢するリールロックスプリング158とから構成され、図14に示すように、リールロック収納部133に配設されている。
【0012】リールロック部材151は、図14及び図15に示すように、ブロック状の基部152と、この基部152から一体に突設された一対のロックレバー部153A、153Bとから構成されている。基部152は、リールロック収納部133を構成するガイド壁134A、134B間の間隔とほぼ等しい幅を有し、下ハーフ130側にロック解除部材進入穴136から進入する記録再生装置側のロック解除部材170が係合する係合凹部154が設けられている。この係合凹部154には、ロック解除部材170が基部152内に進入しやすくするため下ハーフと接触する開口部にかけて幅を大とする斜面で構成されている。ロックレバー部153A、153Bは、基部152の一方から互いに平行に突設されるとともに、先端部が外周側に向かって折曲されて係止爪155A,155Bがそれぞれ構成されている。
【0013】リールロックスプリング158は、コイルスプリングによって構成され、圧縮された状態でリールロック収納部133に組み込まれることにより、リールロック部材151をテープリール140A,140B側へと付勢する。
【0014】以上のように構成されたリールロック部材151は、基部152の両側面がガイド壁134A,134Bに支持されてリールロック収納部133内にスライド自在に組み込まれる。リールロック収納部133には、リールロックスプリング158が、リールロック部材151と下ハーフ130の立上り周壁135との間に介挿される。
【0015】したがって、リールロック部材151は、ロックレバー部153A,153Bの係止爪155A,155Bとテープリール140A,140Bの外周歯145A,145Bとが相対係合し、テープリール140A,140Bが磁気テープ141の繰り出し方向に回転することを防止する。すなわち、リールロック部材151は、一方のテープリール140Aが時計回りに回転することを阻止し、また、他方のテープリール140Bが反時計回りに回転することを阻止する。
【0016】ロック解除部材進入穴136には、図16及び図17に示すように、テープカセット100が記録再生装置に装填されると、記録再生装置側のロック解除部材170が進入する。ロック解除部材170は、リールロック部材151の基部152に設けられた係合凹部154に係合する。ここで、テープカセット100は、記録再生装置に装填されると、装着位置に向かって同図に示すX方向に移動する。一方、ロック解除部材170は、記録再生装置に固定されたままである。したがって、ロック解除部材170は、テープカセット100が装着位置に向かって移動すると、相対的にテープカセット100の後方側へ移動する。
【0017】リールロック部材151は、凹部154にロック解除部材170が挿入されているため、リールロックスプリング158の弾発力に抗して、テープカセット100の後方側に移動する。これによって、互いに係合状態にあるテープリール140A、140Bの外周歯145A、145Bとロックレバー部153A、153Bの係止爪155A、155Bとは、リールロック部材151のテープリール140A、140B側への付勢力がなり、係合状態が解除される。したがって、テープリール140A、140Bは、リールロック部材151による係止が解除されて回転自在になる。
【0018】テープカセット100は、記録再生装置の装着位置に装着され、テープリール140A,140Bが回転自在になると同時に、カセットケース110のリッドが記録再生装置側のリッド開放部材によって動作されて開蓋される。記録再生装置の図示しないテープローディング手段は、テープカセット100の前方に臨んでいる磁気テープ141を引き出す。また、テープカセット100は、記録再生装置の装着位置に装着されると、図示しない記録再生装置側のリール駆動軸がテープリール収納部132A,132Bのリール軸穴142A、142Bに進入して嵌合する。テープリール140A,140Bは、記録或いは再生実行の操作が行われると、リール駆動軸によって回転駆動されて、磁気テープ141を走行させる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ところで、以上のように構成された従来のテープカセット100においては、輸送時の振動、落下時の衝撃等の不測の外力が加えられた場合、リールロック部材151の係止爪155A,155Bとテープリール140A,140Bの外周歯145A,145Bとの係合状態が解除されてしまうことがあった。このため、テープリール140A,140Bは、遊転して磁気テープ141が繰り出されてたるんでしまうといった問題が生じた。
【0020】例えば、リールロック部材151は、図18に示すように、一方のテープリール140A側にのみ落下時の衝撃等が伝わると、テープリール140Aに形成された外周歯145Aからリールロック部材151の係止爪155Aにその衝撃が伝わり、リールロックスプリングの弾性力に抗じてテープリール140Aとともに後方に押し下げられる。
【0021】リールロック部材151は、一方のテープリール140Aと共に押し下げられる間、係止爪155Aと外周歯145Aの係合によって、一方のテープリール140Aとの係止状態を維持する。
【0022】しかしながら、リールロック部材151は、ガイド壁134A,134Bの間隔がリールロック部材151の基部152の幅より少し大きく設けられているため、後方に押し下げられた一方のロックレバー部153A側に傾いて後方に押し下げられた状態となる。
【0023】このため、リールロック部材151は、他方のテープリール140Bの外周歯145Bと他方のロックレバー部153Bの係止爪155Bとの係合状態が解除され、又は係合状態が不十分になって、他方のテープリール140Bを完全に係止することができなくなる。このため、テープリール140Bは、リールロック部材151による係止状態が解除されて遊転し、磁気テープ141が繰り出されてしまう問題が生じた。繰り出された磁気テープ141は、例えば、リッドに挟み込まれて損傷したり、テープローディング手段によって引き出される場合に、ジャム現象が生じるといった問題を生じさせる。
【0024】そこで、本発明は、輸送時の振動や落下時の衝撃等の不測の外力を受けた場合でも、テープリールの遊転が防止されて、磁気テープを確実に保護するようにしたテープカセットを提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】この目的を達成した本発明に係るテープカセットは、上下一対のハーフを組み合わせてカセットケースを構成し、このカセットケースの内部に回転自在に収納したテープリールをロックするリールロック機構が配設される。リールロック機構は、一方のハーフに設けられたリールロック収納部と、このリールロック収納部内に開設されたロック解除部材進入穴と、このロック解除部材進入穴を開閉するストッパ部材と、このストッパ部材が係合する係合部が設けられた基部と、この基部に一体に突設され自由端にテープリールの外周歯と係合する係止爪が形成されたロックレバー部とからなりリールロック収納部内にスライド自在に収納されたリールロック部材と、ストッパ部材をロック解除部材進入穴を閉塞方向に付勢する第1の弾性部材と、リールロック部材をロックレバー部の係止爪とテープリールの外周歯とに係合する方向に付勢する第2の弾性部材とを備えて構成される。ストッパ部材は、ロック解除部材進入穴を閉塞した状態においてリールロック部材の基部に突き当たってこのリールロック部材をテープリールのロック状態に保持するとともに、ロック解除部材進入穴に進入するロック解除部材によって動作されリールロック部材の係合部と係合してこのリールロック部材をテープリールの非ロック状態とする。
【0026】
【作用】以上のように構成された本発明に係るテープカセットによれば、ストッパ部材は、テープカセットの非使用時には、リールロック部材の基部に突き当たってリールロック部材をテープリールのロック状態に保持し、テープカセットの輸送時或いは落下時等におけるリールロック部材の振動を防止する。したがって、ロックレバー部の係止爪は、弾性部材の弾発力によってテープリールの外周歯と相対係合され、テープリールを磁気テープの繰り出し方向に対して係止させる。また、ストッパ部材は、テープカセットが、記録再生装置に装填されると、ロック解除部材進入穴に進入するロック解除部材によって動作されリールロック部材の係合部と係合してこのリールロック部材をテープリールの非ロック状態にする。
【0027】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例について図面を参照しながら説明する。
【0028】図1乃至図11に示したビデオテープレコーダ用テープカセット1は、上ハーフ10と、下ハーフ20とを組み合わせて構成したカセットケース5の内部に、それぞれ回転自在に収納した一対のテープリール40A,40Bと、これらテープリール40A,40B間に配設されているリールロック機構50とを備えている。
【0029】上ハーフ10と下ハーフ20は、図1及び図2に示すように、それぞれ合成樹脂材料によって横長矩形の略皿状を呈して形成され複数のビスによって相互に固定され、カセットケース5を構成する。上ハーフ10は、図2に示すように、テープリール40A、40Bに巻回されている磁気テープ41の量を見ることができるようにウィンド11が設けられている。上ハーフ10には、これらのウィンド11の内側に位置してテープリール押さえ部材12A,12Bが組み込まれている。これらテープリール押さえ部材12A、12Bは、テープリール40A、40Bを下ハーフ20側に押しつけて上下方向の遊動を防止する。上ハーフ10には、テープカセット1の前方側にリッド構体13が回動自在に取り付けられている。
【0030】下ハーフ20には、上ハーフ10側の相対する内面に一体に形成された図示しない円弧状のテープリール収納壁と突き合わされるテープリール収納壁22A、22Bとによって構成されるテープリール収納部21A、21Bが形成されている。このテープリール収納部21A、21Bの間には、下ハーフ20に一体に立設されたガイド壁26A、26Bが設けられている。このガイド壁26A、26Bは、一端部がテープリール収納壁22A、22Bにそれぞれ連接され、かつ、他端が下ハーフ20の立上り周壁28に連接された互いに平行に対峙する立壁によって構成されている。下ハーフ20には、図1に示すように、テープカセット1の前方側のマウス部32の両端に位置して、一対のテープガイド25A、25Bが立設されている。また、下ハーフの立上り周壁28には、図4に示すように、誤記録防止部36が設けられている。
【0031】下ハーフ20には、リールロック部材50をテープカセット1の前後方向にスライド自在に収納するリールロック収納部24が形成されている。このリールロック収納部24は、左右のテープリール収納部21A、21Bの間に位置して下ハーフ20に一体に立設された一対のガイド壁26A、26Bによって構成されている。
【0032】リールロック収納部24には、図5及び図6に示すように、中心に位置して下ハーフ20を貫通する前後方向の長穴として構成されるロック解除部材進入穴34が設けられている。また、リールロック収納部24には、図6に示すように、下ハーフ20と立上り周壁28に連接するように後述するストッパ部材65の支承部30が設けられている。また、リールロック収納部24の前方には、後述するリールロックスプリング67により弾発されるリールロック部材50がテープリール40A、40B方向へ行き過ぎないようにするためのストッパ凸部29が設けられている。
【0033】リッド構体13は、図3に示すように、カセットケース5の上方向の上ハーフ10と下ハーフ20の接合部に設けられた図示しない支軸孔に支承され、回動自在に取り付けられている。このリッド構体13は、フロントリッド14とバックリッド15とで構成されている。
【0034】フロントリッド14は、テープカセット1の非使用時には、上ハーフ10の前方側を閉塞しマウス部32上に延在する磁気テープ41を人の指等の接触等から保護し、また、汚損及び損傷から防止している。バックリッド15は、フロントリッド14の裏面に位置するように配設されている。このバックリッド15の上面とフロントリッド14の裏面との間には、磁気テープ41が延在している。これにより、磁気テープ41が、外部からの衝撃のためリッド構体13とテープガイド25A、25Bに挟まれ損傷することを防止している。
【0035】テープリール40A、40Bは、耐摩耗性に優れる合成樹脂材料によって形成され、磁気テープ41が巻回される図示しない円筒状のリールハブと、このリールハブの下端と一体に形成された下フランジ部43A、43Bと、リールハブの上端に組み合わされた上フランジ部42A、42Bとから構成される。また、テープリール40A、40Bには、下フランジ部43A、43Bに全周に沿って外周歯45A、45Bが一体に形成されている。
【0036】テープリール40A、40Bは、テープカセット1を構成する上ハーフ10及び下ハーフ20に相対する内面に構成されたテープリール収納部21A、21B内にそれぞれ回転自在に収納されている。テープリール40A、40Bに巻回されている磁気テープ41は、テープリール40Aから引き出されてテープカセット1のマウス部32へ導かれ、下ハーフ20側に設けられたテープガイド25A、25Bに掛け合わされた後、テープリール40Bに巻き取られる。
【0037】リールロック機構49は、通常、テープカセット1の非使用時においては、テープリール40A,40Bを磁気テープ41の繰り出し方向に対して係止保持している。リールロック機構49は、図6及び図7に示すように、一方のハーフに設けられたリールロック収納部24と、このリールロック収納部24内に開設されたロック解除部材進入穴34と、このロック解除部材進入穴34を開閉するストッパ部材65と、このストッパ部材65が係合する係合部52が設けられた基部51と、この基部51に一体に突設され自由端にテープリール40A,40Bの外周歯45A,45Bと係合する係止爪61A,61Bが形成されたロックレバー部59A,59Bとからなりリールロック収納部24内にスライド自在に収納されたリールロック部材50と、ストッパ部材65をロック解除部材進入穴34を閉塞方向に付勢する第1の弾性部材たるスプリング63と、リールロック部材50をロックレバー部59A,59Bの係止爪61A,61Bとテープリール40A,40Bの外周歯45A,45Bとに係合する方向に付勢する第2の弾性部材たるリールロックスプリング67とで構成されている。
【0038】基部51は、上述したリールロック収納部24に収納される。基部51は、後述するストッパ部材65が嵌合するに充分な長手方向、短辺方向の長さ寸法を有し、かつ、下ハーフ20の立上り周壁28とほぼ同等の高さ寸法を有しており、全体として逆有底筒状の矩形体形をしている。基部51には、天井部53が形成されており、天井部53のほぼ中央部に形成された天井穴54を介して長手方向に天井部53A、53Bが設けられている。この天井穴54は、天井部53と比べやや小さい矩形形状をしており、少なくともストッパ部材65の短辺方向とほぼ同等の寸法を有している。基部51の側面には、下ハーフ20の立上り周壁に面する側面に側面穴56が設けられている。この側面穴56は、ストッパ部材65の短辺方向とほぼ同等の寸法を有しており、ストッパ部材65が嵌合されている。基部51の内部は、中空になっており、下ハーフ20側のロック解除部材進入穴34より進入する記録再生委装置側のロック解除部材90と係合するように係合部52が形成されている。
【0039】ストッパ部材65は、全体として矩形体形をした板状体形をしている。また、ストッパ部材65の先端部66は、基部51の側面と接触していることから、ロック解除部材90が係合部52に進入し回動される際に円滑に動作するように、円弧面により形成されている。ストッパ部材65の一方の端部には、支軸57が設けられている。支軸57は、リールロック収納部24内の下ハーフ20と立上り周壁28に連設された支承部30に支承されることによって、ストッパ部材65が係合部52内を回動自在とされるように取り付ける。また、ストッパ部材65は、一方の側面部に掛止部55Aが設けられている。この掛止部55Aには、スプリング63の端部63Aに掛け合わされる。スプリング63は、1本の弾条を素材として、中央にコイル部を設けるとともに、両端部を突出延長させたトーションバネで構成されている。そして、スプリング63は、図8に示すように、コイル部を上記支軸57に嵌合させ、上記一方の端部63Aをストッパ部材65の掛止部55Aに掛け合わせ、他方の端部63Bを立上り周壁28に設けられた掛止部55Bに掛け合わされる。スプリング63は、ストッパ部材65に掛け合わされる端部63Aを介してストッパ65を図8において反時計方向に付勢してロック解除部材進入穴34の閉塞習性を付与している。
【0040】なお、ストッパ部材65は、基部51の係合部52に係合する形状であればよい。したがって、例えば、基部51の係合部52は、ストッパ部材65の先端を短片方向に半円形に成形した場合には、このストッパ部材65に係合するように半円形に成形される。
【0041】ロック解除レバー部59A,59Bは、基部51の一方からテープリール40A、40Bの方向に向かって突設するように左右対象に形成されている。また、ロック解除レバー部59A,59Bの先端には、テープカセット1の非使用時に磁気テープ41の弛みを防止するため、テープリール40A、40B側の外周歯45A、45Bと係合しロックするための係止爪61A、61Bが設けられている。
【0042】なお、ロック解除レバー部59A,59Bは、テープリール40A、40B側の外周歯45A、45Bと係止爪61A、61Bとが係合しテープリール40A、40Bをロックするに十分な形状であればよい。したがって、従来と同様に、基部51の一方からテープリール40A、40Bの方向に向かって突設するとともに、先端部が外周側に向かって折曲されている形状であってもよい。
【0043】リールロック収納部24には、リールロックスプリング67が圧縮された状態で組み込まれている。このリールロックスプリング67は、コイルスプリングによって構成される。そして、このリールロックスプリング67は、リールロック部材50をテープリール40A、40B方向に弾発付勢することにより、外周歯45A、45Bに係止爪61A、61Bを係合させ、テープリール40A、40Bの係止状態を維持する。
【0044】以上のように構成されたリールロック部材50は、基部51の両側面がガイド壁26A、26Bに支持されてリールロック収納部24内に前後にスライド自在に組み込まれる。リールロック収納部24には、リールロックスプリング67が、リールロック部材50と下ハーフ20の立上り周壁28との間に挿介される。
【0045】なお、スプリング63は、図11に示すように、ストッパ部材65により上記ロック解除部材進入穴34を閉塞方向に付勢するスプリング63と、リールロック部材50に組み付けられてロックレバー部59A,59Bの係止爪61A,61Bをテープリール40A,40Bの外周歯45A,45Bと係合する方向に付勢するリールロックスプリング67とを一体化することも可能である。
【0046】スプリング63とリールロックスプリング67とを一体化したスプリング64は、1本の弾条を素材として、中央にコイル部を設けるとともに、両端部を突出延長させたトーションバネで構成されている。そして、スプリング64は、コイル部を上記支軸57に嵌合させ、上記一方の端部をストッパ部材65側の掛止部55Aに掛け合わせ、他方の端部を基部51の側縁部に当接される。したがって、スプリング64は、ストッパ部材65を図11において閉塞方向に付勢してロック解除部材進入穴34の閉塞習性を付与している。一方、スプリング64は、リールロック部材50をロックレバー部59A,59Bの係止爪61A,61Bとテープリール40A,40Bの外周歯45A,45Bとに係合する方向に付勢する。これにより、スプリングとリールロックスプリングは、一体化され構造状簡素化されことになる。
【0047】以上のように構成されたテープカセット1は、図6乃至図8に示すように 、テープカセット1の非使用時には、リールロック部材50内のストッパ部材65が、ロック解除部材進入穴34を閉蓋するとともに先端部が基部51と係合した状態にある。したがって、リールロック部材50は、輸送或いは記録再生装置に装着される際等に落下させてテープカセット1に衝撃が加わった場合においても、リールロック部材50によって係止された状態で維持される。リールロック機構49は、図7に示すように、ロックレバー部59A、59Bの係止爪61A、61Bとテープリール40A、40Bの外周歯45A、45Bとが相対係合し、テープリール40A、40Bが磁気テープ41の繰り出し方向に回転することを防止する。すなわち、リールロック部材50は、テープカセット1に不測の衝撃が加わった場合にも、係止爪61A、61Bと外周歯45A、45Bとの係合状態を維持し、一方のテープリール40Aが時計回りに回転することを阻止し、また、他方のテープリール40Bが反時計方向に回転することを阻止する。さらに、ストッパ部材65は、ロック解除部材進入穴34を閉蓋をしていることから、ロック解除部材進入穴34からテープカセット1内への塵や埃の進入を防止する。
【0048】一方、テープカセット1は、記録再生装置のテープカセット1の装着位置に装着されると、図9及び図10に示すように、ロック解除部材90がロック解除部材進入穴34に進入し、ロック解除部材90の基部51内の係合部52に進入する。上記ストッパ部材65は、ロック解除部材進入穴34を閉蓋した状態からロック解除部材90に押圧されることにより支軸57を支点として回動してロック解除部材進入穴34を開蓋した状態にする。また、これと同時に、テープカセット1は、記録再生装置に装填されると、装着位置に向かって図4及び図5に示すX方向に向かって移動する。一方、ロック解除部材90は、記録再生装置に固定されたままの状態である。したがって、ロック解除部材90は、テープカセット1が装着位置に向かって移動すると、相対的にテープカセット1の後方へ移動する。リールロック部材50は、係合部52にロック解除部材90が挿入されているため、リールロックスプリング67の弾発力に抗して、テープカセット1の後方側に移動する。すなわち、ストッパ部材65は、ロック解除部材90により上方向に回動し、基部51の天井部53Bに接触することにより、リールロック部材50を相対的にテープカセット1の後方へ移動させる。これによって互いに係合状態にあるテープリール40A、40Bの外周歯45A、45Bとロックレバー部59A、59Bの係止爪61A、61Bとは、リールロック部材50のテープリール40A、40B側への付勢力がなくなることによって、係合状態が解除される。したがって、テープリール40A、40Bは、リールロック部材50による係止が解除されて回転自在になる。
【0049】テープカセット1は、記録再生装置の装着位置に装着され、テープリール40A,40Bが回転自在になると同時に、カセットケース5のリッド構体13が記録再生装置側のリッド開放部材によって開蓋される。記録再生装置の図示しないテープローディング手段は、テープカセット1の前方に臨んでいる磁気テープ41を引き出す。また、テープカセット1は、記録再生装置の装着位置に装着されると、図示しない記録再生装置側のリール駆動軸がテープリール収納部21A,21Bのリール軸穴27A、27Bに進入して嵌合する。テープリール40A,40Bは、記録或いは再生実行の操作が行われると、リール駆動軸によって回転駆動されて、磁気テープ41を走行させる。
【0050】図12に示す第2の実施例テープカセット1は、ストッパ部材69が、ロック解除部材進入穴34から進入するロック解除部材90に押圧されて、他方のハーフ側にスライド動作されることを特徴とする。
【0051】なお、以下上述の第1の実施例テープカセット1と同一の部材には同一の指示符号を付して詳細な説明は省略する。
【0052】テープカセット1のリールロック機構49は、下ハーフ20に設けられたロック部材進入穴34と、前後にスライドする基部71と、この基部71内を上下にスライド動作しロック部材進入穴34を閉塞するるストッパ部材69と、この基部71に一体に突設され自由端にテープリールの外周歯45A,45Bを係合する係止爪61A,61Bが形成されたロックレバー部59A,59Bとからなるリールロック部材50と、このストッパ部材69を下ハーフ20側に付勢する弾性体たるスプリング73と、リールロック部材50に組み付けられてロックレバー部59A、59Bの係止爪61A,61Bをテープリール40A,40Bの外周歯45A,45Bと係合する方向に付勢するリールロックスプリング67とによって構成され、リールロック収納部24に収納される。
【0053】基部71は、上面に後述するストッパ部材69とほ同寸法の開口寸法を有した開口部72を有した矩形体形をしている。また、基部71内部には、下ハーフ20側のロック部材進入穴34より進入する記録再生装置側のロック解除部材90と係合するように係合部74が形成されている。
【0054】ストッパ部材69は、基部71内の係合部74と嵌合する寸法を有した全体として矩形体形をした板状体形をしている。また、ストッパ部材69の全周囲は、基部71の内面と接触していることから、ロック解除部材90が係合部74に進入した際に円滑に上下にスライドするように、円弧面により形成されている。
【0055】また、ストッパ部材69と上ハーフ10の間には、ストッパ部材69を下ハーフ20側に付勢するコイルスプリング73が圧縮した状態で組み込まれている。このスプリング73は、下ハーフ20に設けられたロック解除部材進入穴34を閉塞する方向に付勢している。
【0056】リールロック収納部24には、リールロックスプリング67が圧縮された状態で組み込まれている。このリールロックスプリング67は、コイルスプリングによって構成される。そして、このリールロックスプリング67は、リールロック部材50をテープリール40A、40B方向に弾発付勢することにより、外周歯45A、45Bに係止爪61A、61Bを係合させ、テープリール40A、40Bの係止状態を維持する。
【0057】以上のように構成されたリールロック部材50は、基部71の両側面がガイド壁26A、26Bに支持されてリールロック収納部24内に前後にスライド自在に組み込まれる。リールロック収納部24には、リールロックスプリング67が、リールロック部材50と下ハーフ20の立上り周壁28との間に挿介される。
【0058】以上のように構成されたテープカセット1内では、、テープカセット1の非使用時には、リールロック部材50内のストッパ部材69が、ロック解除部材進入穴34を閉蓋した状態で基部71と係合した状態にある。したがって、リールロック部材50は、輸送或いは記録再生装置に装着される際等に落下させてテープカセット1に衝撃が加わった場合においても、リールロック部材50によって係止された状態で維持される。リールロック部材50は、ロックレバー部59A、59Bの係止爪61A、61Bとテープリール40A、40Bの外周歯45A、45Bとが相対係合し、テープリール40A、40Bが磁気テープ41の繰り出し方向に回転することを防止する。すなわち、リールロック部材50は、テープカセット1に不測の衝撃が加わった場合にも、係止爪61A、61Bと外周歯45A、45Bとの係合状態を維持し、一方のテープリール40Aが時計回りに回転することを阻止し、また、他方のテープリール40Bが反時計方向に回転することを阻止する。さらに、ストッパ部材69は、ロック解除部材進入穴34を閉蓋をしていることから、ロック解除部材進入穴34からテープカセット1内への塵や埃の進入を防止する。
【0059】一方、テープカセット1は、記録再生装置のテープカセット1の装着位置に装着されると、ロック解除部材90がロック解除部材進入穴34に進入し、ロック解除部材90の基部71内の係合部74に進入する。上記ストッパ部材69は、ロック解除部材進入穴34を閉蓋した状態からロック解除部材90に押圧されることにより上方向にスライドし、ロック解除部材進入穴34を開蓋した状態にする。また、これと同時に、テープカセット1は、記録再生装置に装填されると、装着位置に向かって図11に示すX方向に向かって移動する。一方、ロック解除部材90は、記録再生装置に固定されたままの状態である。したがって、ロック解除部材90は、テープカセット1が装着位置に向かって移動すると、相対的にテープカセット1の後方へ移動する。リールロック部材50は、係合部52にロック解除部材90が挿入されているため、リールロックスプリング67の弾発力に抗して、テープカセット1の後方側に移動する。これによって互いに係合状態にあるテープリール40A、40Bの外周歯45A、45Bとロックレバー部59A、59Bの係止爪61A、61Bとは、リールロック部材50のテープリール40A、40B側への付勢力がなくなることによって、係合状態が解除される。したがって、テープリール40A、40Bは、リールロック部材50による係止が解除されて回転自在になる。
【0060】なお、上述した各実施例は、ビデオテープレコーダ用テープカセットについて説明したが、本発明は、リールロック部材を備え、このリールロック部材に形成した係止爪がテープリールに形成した外周歯と係合することよってテープリールの遊転を防止するようにした種々のテープカセットに適用が可能なことは勿論である。例えば、これらテープカセットと共用されるクリーニング用テープカセットやデータ用テープカセットにも適用可能である。
【0061】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に係るテープカセットによれば、リールロック部材は、ストッパ部材によって係止されていることから、テープカセットの輸送或いは記録再生装置に装着する際に落下させた場合等に衝撃が加わっても移動することは無く、ロックレバー部の係止爪とテープリールの外周歯との係合状態を保持して、テープリールが磁気テープの繰り出し方向に遊転することを防止する。したがって、テープカセットは、テープリールからの磁気テープの弛み出し現象の発生が確実に防止され、ローディング時のジャミングの発生等を回避することができ、磁気テープが、リッドによって挟み込まれて損傷するといった不都合を回避することができる。
【0062】また、ストッパ部材は、テープカセットの非使用時において、リールロック部材を係止するとともに、ロック解除部材進入穴を閉蓋した状態とすることから、ロック解除部材進入穴からテープカセット内への塵や埃の進入を防止できる。




 

 


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