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テープカートリッジ - ソニー株式会社
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発明の名称 テープカートリッジ
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平9−7336
公開日 平成9年(1997)1月10日
出願番号 特願平7−151960
出願日 平成7年(1995)6月19日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】小池 晃 (外2名)
発明者 菊地 修一
要約 目的
耐摩耗性、耐熱性及び耐衝撃性の向上を図り、機械的強度の向上を図る。

構成
合成樹脂製の上下ハーフ4、3を組み合わせて構成されるカートリッジ本体2と、このカートリッジ本体2の内部に回動自在に配設される一対のテープリール9A、9Bと、一方のテープリール9Bから繰り出されて、他方のテープリール9Aに巻取られるテープ状記録媒体8とを備える。下ハーフ3の底面部3Aには、略々同形状の金属製のベースプレート81が接合固定される。
特許請求の範囲
【請求項1】 合成樹脂製の上下ハーフを組み合わせて構成されるカートリッジ本体と、このカートリッジ本体の内部に回動自在に配設される一対のテープリールと、一方のテープリールから繰り出されて、他方のテープリールに巻取られるテープ状記録媒体とを備え、下ハーフの底面部には、略々同形状の金属製のベースプレートが接合固定されたことを特徴とするテープカートリッジ。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テープ状記録媒体を巻回した一対のテープリールをカートリッジ本体の内部に回転自在に収納したテープカートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】テープカートリッジは、一般に一対のハーフを組み合わせて構成したカートリッジ本体の内部に、磁気テープ等のテープ状記録媒体を巻回した一対のテープリールが回転自在に収納されている。例えば、ビデオテープレコーダ用テープカートリッジ、データ記録用テープカートリッジ或いはDAT用テープカートリッジ等においては、ビデオテープレコーダ等の記録再生装置に装填されることにより、カートリッジ本体から磁気テープが記録再生部へと引き出されるテープローディング動作が行われる。
【0003】従来のこれらのテープカートリッジ201は、図17に示すように、前面部がそれぞれ開放された矩形略浅皿状の下ハーフ203と上ハーフ204とを組み合わせてカートリッジ本体202が構成される。このカートリッジ本体202には、磁気テープ205を巻回した一対のテープリール206A、206Bが回転自在に収納されるとともに、図示しないが、開放された前面部にローディング空間部が構成されている。ローディング空間部には、テープカートリッジ201が記録再生装置に装填されると、この記録再生装置側のテープローディング手段が進入する。ローディング空間部は、カートリッジ本体202に回動自在に支持されたリッド207によって開閉される。
【0004】カートリッジ本体202を構成する下ハーフ203には、図示しないが、ローディング空間部の両側に位置して一対のテープガイドが設けられている。磁気テープ205は、一方のテープリール206Bから繰り出されてカートリッジ本体202の前面部に導かれ、ローディング空間部を横切るようにテープガイド間に掛け合わされて他方のテープリール206Aに巻取られている。
【0005】テープカートリッジ201は、記録再生装置に装填されると、ローディング空間部に進入するテープローディング手段により、上述したように磁気テープ205がカートリッジ本体202の内部から記録再生部へと引き出されてローディング動作が行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したテープカートリッジ201は、上述したように、ビデオテープレコーダ用テープカートリッジとして使用されるという他に、コンピュータ本体のメモリー等に蓄積されたデータ信号の記録或いは再生を行うデータ記録用テープカートリッジとしても使用されている。テープカートリッジは、データ記録用テープカートリッジとして使用される場合、通常のビデオテープレコーダ用テープカートリッジに要求されるよりも苛酷な条件に耐えるだけの信頼性が必要とされている。
【0007】しかしながら、上述した従来のテープカートリッジ201では、下ハーフ203が、ABS樹脂やHi−Ps樹脂等の熱可塑性合成樹脂材料を射出成形することにより形成され、底面部に構成各部材が取り付けられている。
【0008】このため、テープカートリッジ201は、記録再生装置に装填された状態で、基準となる下ハーフ203の底面部が、熱によって変形されたり、摩擦によってすり減らされたりするといった問題点があった。また、テープカートリッジ201は、記録再生装置から取り出された後に不用意に落下させた場合、落下時の衝撃によって破損されてやすいといった問題点があった。
【0009】したがって、本発明は、耐摩耗性、耐熱性及び耐衝撃性の向上を図り、機械的強度の向上を図ったテープカートリッジを提供することを目的に提案されたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成した本発明に係るテープカートリッジは、合成樹脂製の上下ハーフを組み合わせて構成されるカートリッジ本体と、このカートリッジ本体の内部に回動自在に配設される一対のテープリールと、一方のテープリールから繰り出されて、他方のテープリールに巻取られるテープ状記録媒体とを備える。下ハーフの底面部には、略々同形状の金属製のベースプレートが接合固定される。
【0011】
【作用】以上のように構成された本発明に係るテープカートリッジによれば、記録再生装置に装填された状態で、基準となる下ハーフの底面部が熱によって変形したり摩擦によってすり減ったりするという影響を受けずに、長時間に亘って記録或いは再生が行われる。また、このテープカートリッジによれば、記録再生装置から取り出された後に不用意に落下させた場合、落下時の衝撃によって破損されない。
【0012】
【実施例】以下、本発明の具体的実施例について、図面を参照して詳細に説明する。図1乃至図16に本発明の実施例として示したテープカートリッジ1は、データ記録用のテープカートリッジであって、横長矩形の略浅皿状に形成された下ハーフ3と上ハーフ4とを互いに突き合わせて結合することによって薄箱状のカートリッジ本体2が構成される。テープカートリッジ1は、カートリッジ本体2に、ローディング空間部10を開閉するフロントリッド5、バックリッド6及びアッパリッド7とを組み合わせるとともに、内部に磁気テープ8を巻回した一対のテープリール9A、9Bが回転自在に収納されている。
【0013】なお、本明細書においては、図1に示したテープカートリッジ1の状態において、フロントリッド5が配設される手前側を「前」として、これを基準としてそれぞれ「前後」、「左右」及び「上下」の方向性を示すものとする。また、上述したテープリール9A、9Bのように、一対で構成される部材については、説明の便宜上、最初に、テープリール9(9A、9B)と表記して、以下特に一方側を説明する場合以外は、単にテープリール9と表記するものとする。
【0014】下ハーフ3は、図2乃至図4に示すように、ABS樹脂、Hi−Ps樹脂或いはポリカーボネート樹脂等の熱可塑性の合成樹脂材料を射出成形することにより形成され、前面部15を除く他の外周部に外周壁11が一体に立ち上り形成されるとともに、底面部3Aが中央から左右の2つの領域に区分されて構成されている。底面部3Aには、区分された左右の領域部に、テープリール9がそれぞれ回転自在に収納されるテープリール収納部13(13A、13B)を構成する円弧状のテープリール収納壁12(12A、12B)が同一円周上に位置して一体に立設されている。底面部3Aには、テープリール収納部13の中央部に位置し円形のリール穴14(14A、14B)がそれぞれ開設されている。
【0015】下ハーフ3は、開放された前面部15の中央領域部に、中央部を底面部3Aのやや内側に位置させた略矩形に切り欠いた切欠き部16が設けられている。下ハーフ3には、この切欠き部16の立上り両側面壁を構成するようにして、一対の側面ガイドリブ17(17A、17B)が互いに相対向して底面部3Aに一体に立設されている。これら側面ガイドリブ17は、カートリッジ本体2の内部空間の高さ寸法よりもやや小とされた高さ寸法を有しており、先端部の外側面にテープガイド18(18A、18B)がそれぞれ形成されている。
【0016】テープガイド18は、外周面が平滑な円弧面を呈して、側面ガイドリブ17の先端部の外側面に一体に膨出形成されている。また、これらテープガイド18は、外側の周面が前面部15に対して後述するフロントリッド5の厚み寸法よりもやや内側に位置されている。
【0017】なお、実施例テープカートリッジ1においては、上述したようにテープガイド18を、側面ガイドリブ17の先端部の外側面に断面円弧状に一体に形成して構成したが、かかる構成に限定されるものでは無い。テープガイドは、例えば下ハーフ3の底面部3Aに、切欠き部16の両側に位置して一体に突設された一対の軸状凸部によって構成してもよい。また、テープガイドは、例えば下ハーフ3の底面部3Aに、切欠き部16の両側に位置して一体に突設された一対の支軸と、この支軸にそれぞれ組み合わされたスリーブによって構成してもよい。
【0018】側面ガイドリブ17には、相対する内面に同一形状のリッドガイド溝19(19A、19B)がそれぞれ凹設されている。これらリッドガイド溝19は、側面ガイドリブ17の内側の先端部を起点として外側の終端まで、高さ方向及び前後方向のほぼ全域に亘って前下がりのカム溝として凹設されている。また、これらリッドガイド溝19は、凸字状の円弧溝と凹字状の円弧溝とが組み合わされた全体が略々S字状を呈している。
【0019】下ハーフ3には、切欠き部16の内側の立上り周壁を構成するようにして外周リブ20が底面部3Aに一体に立設されている。この外周リブ20は、側面ガイドリブ17の高さ寸法に対して略1/2の高さ寸法を有しており、図2に示すように、両端がそれぞれ側面ガイドリブ17の内側縁と一体に連結されている。この外周リブ20には、中央部の内側に位置してテープ終端検出用光源進入部21が一体に形成されている。
【0020】このテープ終端検出用光源進入部21は、外周リブ20の中央部に突設された内側に向いたコ字状の立壁と、この立壁と相対する円弧状の立壁と、下ハーフ3の底面部3Aを貫通する光源進入穴とから構成されている。テープ終端検出用光源進入部21は、コ字状の立壁と円弧状の立壁との間に、後述するテープ終端検出用光源69(図3参照)の検出光の出射開口となる開口部がそれぞれ側方に位置して構成されている。また、外周リブ20には、内面側に位置して、円弧状のテープリール収納壁22(22A、22B)が一端部を連結されて一体に形成されている。したがって、テープ終端検出用光源進入部21は、外周リブ20とテープリール収納壁22に包絡された略正三角形の空間部に位置して設けられている。
【0021】リール収納壁22は、上述したテープリール収納壁12と同一円周上に位置して下ハーフ3の底面部3Aに一体に突設されており、互いに協動して下ハーフ3側のテープリール収納部13を構成している。なお、テープリール収納壁22の他端部には、嵌合筒部30の1個が一体に形成されている。
【0022】下ハーフ3には、両側面部の前方側に位置して、テープ終端検出穴23(23A、23B)がそれぞれ開設されている。これらテープ終端検出穴23は、外周リブ20の内面に沿ったテープ終端検出用の光源69の光路の延長線上に位置して外周壁11にそれぞれ開設されている。
【0023】テープ終端検出用光源進入部21は、上述したように全体として筒状を呈して構成されており、その上端開放部分に断面コ字状を呈する光源カバー70が固定される。光源カバー70は、後述するようにテープカートリッジ1が記録再生装置に装填された状態において、この記録再生装置側に配設されてテープ終端検出用光源進入部21に進入されたテープ終端検出用の光源69から出射される検出光の拡散を防止するとともにテープカートリッジ1内への塵埃等の進入を防止する。
【0024】下ハーフ3には、両側面部に、外周壁11の一部をコ字状に折り返して図3に示すように内側壁11Aと外側壁11Bとの間に前面部15側に開口する前後方向のリッド開放ガイド溝24(24A、24B)がそれぞれ設けられている。リッド開放ガイド溝24には、テープカートリッジ1が記録再生装置に装填されると、この記録再生装置側のリッド駆動部材が進入して後述するリッド構体をロック状態に保持するリッドロック機構を駆動する。
【0025】リッドロック機構は、左右一対のリッドロックレバー71(71A、71B)及びリッドロックスプリング72(72A、72B)とから構成され、リッド開放ガイド溝24に沿って下ハーフ3側に配設されている。すなわち、これらリッド開放ガイド溝24を構成する外周壁11には、上縁部にリッドロックレバー取付部25(25A、25B)がそれぞれ一体に形成されている。また、外周壁11には、これらリッドロックレバー取付部25の後方側に位置してリッドロックスプリング取付部26(26A、26B)が形成されている。
【0026】リッドロックレバー71は、詳細を省略するが、それぞれリッド開放ガイド溝24の幅とほぼ等しい厚みを有する全体略楔状に形成されている。これらリッドロックレバー71は、上端部に軸状の支点部が形成されるとともに、前方側面部にカム部が一体に突設されている。リッドロックレバー71は、支点部をリッドロックレバー取付部25に相対係合させることによって下端部がリッド開放ガイド溝24に臨ませられて下ハーフ3側に揺動自在に支持される。
【0027】リッドロックスプリング72は、詳細を省略するが、バネ板片によって形成され、後方部分が下側に向かって断面U字状に折曲されて構成されている。これらリッドロックスプリング72は、断面U字状折曲部をリッドロックスプリング取付部26に嵌合することによって下ハーフ3側に組み付けられる。リッドロックスプリング72は、自由端側がリッドロックレバー取付部25に揺動自在に支持されたリッドロックレバー71を押さえ付け、図2において反時計方向の回動習性を付与している。
【0028】リッドロックスプリング72は、後述するように下ハーフ3と上ハーフ4とを組み合わせた状態において、上ハーフ4側のリッドロックガイド凹部45に臨ませられる。また、リッドロックレバー71は、リッドロックスプリング72の弾性力を作用されて、後述するリッド構体のフロントリッド5をカートリッジ本体2の前面部を閉塞した状態に保持する。
【0029】下ハーフ3には、外周リブ20と対向する後方側のテープリール収納部13A、13Bとの間に構成される略正三角形の空間部に位置して、リールロック取付部27が設けられている。リールロック取付部27は、互いに前後方向に平行に対峙して底面部3Aに一体に立設された一対のガイド壁によって構成されており、後述するリールロック機構が配設される。リールロック取付部27を構成するガイド壁間には、リールロック機構を駆動する記録再生装置側のリールロック解除部材が進入するロック解除ガイド溝28が開設されている。
【0030】リールロック機構は、リールロック部材73と、一対のリールロックレバー74(74A、74B)と、ロックスプリング75及びロックレバースプリング76等の部材によって構成されている。リールロック部材73は、リールロック取付部27のガイド壁間にスライド自在に組み込まれ、底面部にロック解除ガイド溝28に臨む係合凹部が設けられている。リールロック部材73は、立上り周壁11との間に介挿されたロックスプリング75の弾性力によって前面側へと付勢されている。
【0031】リールロックレバー74は、一端部がそれぞれリールロック部材73の側面部に回動自在に支持されている。これらリールロックレバー74は、先端部に係合爪が一体に形成されており、ロックレバースプリング76の弾性力により左右方向へ付勢されている。
【0032】リールロック機構は、リールロック部材73がロックスプリング75の弾性力により前方側に移動された状態において、リールロックレバー74の係合爪がロックレバースプリング76の弾性力によって後述するテープリール9の下フランジ部64(64A、64B)の外周歯65(65A、65B)にそれぞれ相対係合される。したがって、リールロック機構は、通常の状態で図3において、一方のテープリール9Aを時計方向に対してロック状態に保持し、また他方のテープリール9Bを反時計方向に対してロツク状態に保持する。
【0033】また、リールロック機構は、テープカートリッジ1が記録再生装置に装填されることにより、ロック解除ガイド溝28に進入する記録再生装置側のリールロック解除部材によって駆動される。リールロック機構は、リールロック解除部材によりリールロック部材73がロックスプリング75の弾性力に抗して後方側へと移動動作され、上述したリールロックレバー74によるテープリール9のロック状態を解除する。
【0034】下ハーフ3には、後方側の一方コーナ部に位置して、記憶素子取付部29が設けられている。記憶素子取付部29は、詳細を省略するが、後方側の外周壁11に複数の端子スリットが開設されるとともに、この外周壁11とテープリール収納壁12Bの一部によって閉塞された空間部として構成されている。この記憶素子取付部29には、記憶素子77を実装したプリント基板78と、端子スリットを開閉するシャッタ部材79とからなる外部記憶機構が組み込まれる。
【0035】外部記憶機構は、例えばテープカートリッジ1の仕様情報や、磁気テープ8に記録された情報信号の内容等の各種の情報信号或いは制御信号が記憶素子77に記録されている。そして、外部記憶機構は、テープカートリッジ1が記録再生装置に装填されると、この記録再生装置側のシャッタ駆動機構によってシャッタ部材79が駆動されて端子スリットが開放される。外部記憶機構は、この状態で端子スリットから記憶素子取付部29内に進入する記録再生装置側の再生手段によって、記憶素子77に記録された各種の情報が読み取られて記録再生装置を制御する作用を奏する。
【0036】下ハーフ3には、底面部3Aの適宜の箇所に、それぞれ筒状の嵌合筒部30が一体に突設されている。これら嵌合筒部30は、下ハーフ3と上ハーフ4とを組み合わせた状態において、上ハーフ4の底面部4A側に一体に突設した嵌合筒部47とそれぞれ相対係合される。下ハーフ3と上ハーフ4とは、相対係合されたこれら嵌合筒部30と嵌合筒部47とにねじ込んだ止めねじによって一体に結合されてカートリッジ本体2を構成する。
【0037】また、下ハーフ3は、図4に示すように、底面部3Aの外周部に係合溝3Bが設けられており、図7に示すように、底面部3Aの外面に、横長矩形の略浅皿状にプレス機によって形成されたベースプレート81が接合固定されている。このベースプレート81は、図8に示すように、この外形寸法が下ハーフ3の外形寸法と略等しいとされ、下ハーフ3と接合される接合面81Aの外周部に係合壁82が一体に立設されている。
【0038】また、ベースプレート81は、衝撃時に生じる永久変形を防止したり、プレス機による形成を容易にしたりするとともに、下ハーフの厚さを確保するために、厚さ寸法が0.1〜1mmとされ、望ましくは0.2〜0.5mmとされている。さらに、ベースプレート81は、これ自身の強度を高めるために、下ハーフ3と接合される接合面81Aの表面が、部分的にリブ状或いは図9に示すダイヤカット状81Bに形成されている。また、ベースプレート81は、接合面積を大きくして接合強度を高めるために、下ハーフ3と接合される接合面81Aの表面が、シボ加工されたり、図9に示すダイヤカット状81Bに形成されたりしている。
【0039】このベースプレート81は、SUS303、SUS304のステンレス綱等の非磁性材料、或いはアルミニウム等の非鉄金属系材料によって形成される。これら非磁性材料又は非鉄金属系材料で形成されたベースプレート81の表面には、滑性化を図り、汚れや傷付きを防止するために、ウレタン樹脂やエポキシ樹脂等の塗料が塗布されても良い。また、この塗料には、カーボンや酸化スズ等の無機質の帯電防止剤を数重量%〜10数重量%含有させたり、アニオン界面滑性剤、カチオ滑性剤、両性界面滑性剤等の帯電防止剤を含有させたりしても良い。
【0040】また、アルミニウムで形成されたベースプレート81の表面には、硬度の確保を図るためにアルマイトと呼ばれる耐食性皮膜を形成しても良く、さらに外観性の向上を図るために耐食性皮膜を着色しても良い。
【0041】下ハーフ3とベースプレート81とは、いずれか一方の接合面81Aに、シクロヘキサン、アセトン等の溶剤にクロロプレンゴムを溶解した合成ゴム系接着剤を、均一にかつ薄く塗布させた後、加圧圧着させることにより接合固定される。
【0042】また、下ハーフ3とベースプレート81との接合固定には、不織布に上記合成ゴム系接着剤やアクリル系接着剤等を含浸させた両面テープ、或いはポリエチレンテレクタレート等の各種樹脂よりなるフィルムの両面に上記合成ゴム系接着剤や上記アクリル系接着剤等を塗布させた両面テープを用いても良い。
【0043】また、下ハーフ3とベースプレート81とは、いずれか一方の接合面81Aに加熱溶融性の接着剤83を塗布させた後、或いは不織布に加熱溶融性のアクリル系接着剤やポリオレフィン系接着剤83を含浸させた両面テープを両方の接合面81Aの間に挟んだ後に、プレス機90によって加熱圧着させることによりしっかりと接合固定される。
【0044】このプレス機90は、図10に示すように、装置本体91と、この装置本体91に立設されたスタンド92に昇降自在に支持されたエアープレス93と、このエアープレス93の先端部に設けられた圧着用治具94と、装置本体91上の圧着用治具94に対向した位置に設けられてベースプレート81が載置される下治具95とを備えて構成されている。装置本体91には、タイマー91Aやヒータ制御装置91B等が備えられている。圧着用治具94は、下ハーフ3に対向する面に、下ハーフ3に対して均一に押圧力を付加する耐熱性の高いシリコンゴム94Aが取り付けられている。
【0045】下治具95は、ベースプレート81に対向する面にアルミ板95Aが取り付けられ、このアルミ板95Aの上に、ベースプレート81に対して均一に押圧力を付加する耐熱性の高いシリコンゴム95Bが取り付けられている。なお、シリコンゴム94A、95Bは、圧着用治具94又は下治具95のいずれか一方に取り付けられても良く、この他、ブチルゴム、フッ素ゴム等の耐熱性の高いゴム状弾性体が適用されても良い。また、下治具95は、アルミ板95Aの外周部に位置してベースプレート81の載置位置を決める位置決め部材95Cと、ベースプレート81を加熱するヒータ95Dが備えられている。
【0046】まず、プレス機90は、図11に示すように、下治具95に設けられたシリコンゴム95B上に、上記接着剤83を塗布した状態或いは上記両面テープを挟んだ状態で仮組みされた下ハーフ3及びベースプレート81が載置される。下治具95に備えられたヒータ95Dは、シリコンゴム95Bを介してベースプレート81を加熱して上記接着剤83を溶融状態にする。エアープレス93は、この状態でスタンド92に沿って下降動作し、圧着用治具94を下ハーフ3に所定の押圧力で押し付けさせる。この際に、下ハーフ3は、圧着用治具94の押圧力によって溶融状態にされた上記接着剤83を介してベースプレート81に押し付けられ、ベースプレート81に対してしっかりと接合固定される。この際に、ベースプレート81は、図12に示すように、この係合壁82が下ハーフ3に設けられた係合溝3Bに対してしっかりと係合しているので、前後方向及び左右方向のズレが防止されている。
【0047】また、下ハーフ3とベースプレート81とは、ベースプレート81を金型にはめ込み、熱可塑性合成樹脂材料を射出成形して下ハーフ3を形成するアウトサート法によって接合されても良い。
【0048】また、ベースプレート81は、図8に示すように、下ハーフ3と接合固定された状態で、下ハーフ3に設けられたリール穴14、ロック解除ガイド溝28及び嵌合筒部30にそれぞれ対応して、図13に示すパンチ機96によって打ち抜かれることにより、リール穴用貫通孔84(84A、84B)、ロック解除ガイド溝用貫通孔85及び嵌合筒部用貫通孔86が設けられている。これらリール穴用貫通孔84、ロック解除ガイド溝用貫通孔85及び嵌合筒部用貫通孔86は、図13に示すように、リール穴14、ロック解除ガイド溝28及び嵌合筒部30の各内形寸法と略等しい内形寸法をそれぞれに有する。
【0049】また、これらリール穴用貫通孔84、ロック解除ガイド溝用貫通孔85及び嵌合筒部用貫通孔86は、図14に示すように、リール穴14、ロック解除ガイド溝28及び嵌合筒部30の各内周部にそれぞれ設けられた係合溝14a、28a、30aに係合する係合壁84a、85a、86aが、内周部にそれぞれ一体に立設されても良い。また、リール穴用貫通孔84、ロック解除ガイド溝用貫通孔85及び嵌合筒部用貫通孔86は、図15に示すように、リール穴14、ロック解除ガイド溝28及び嵌合筒部30の各内周部の深さ方向全体に係合する係合壁84b、85b、86bが、内周部にそれぞれ一体に立設されても良い。さらにまた、リール穴用貫通孔84、ロック解除ガイド溝用貫通孔85及び嵌合筒部用貫通孔86は、図16に示すように、リール穴14、ロック解除ガイド溝28及び嵌合筒部30の各内周部にそれぞれ設けられた係合壁14b、28b、30bの各外形寸法よりやや大とされた外形寸法をそれぞれに有しても良い。
【0050】上ハーフ4は、図2、図5及び図6に示すように、前面部36を除く他の外周部に外周壁31が一体に立ち上り形成されるとともに、底面部4Aが中央から左右の2つの領域に区分されて構成されている。底面部4Aの内面には、区分された左右の領域に、上述した下ハーフ3のテープリール収納部13と協動してテープリール9をそれぞれ回転自在に収納する上ハーフ4側のリール収納部33(33A、33B)を構成する複数の円弧状のテープリール収納壁32(32A、32B)が同一円周上に位置して一体に立設されている。底面部4Aには、テープリール収納部33の一部の領域を透視可能とする略横長矩形のウインド34が設けられている。
【0051】上ハーフ4は、開放された前面部36の中央領域部に、中央部を底面部4Aに略矩形の切欠き部37が設けられるとともに、この切欠き部37の両側部分の前端部35(35A、35B)が庇状に突出されて構成されている。下ハーフ3には、切欠き部37の立上り両側面壁を構成するようにして、一対の側面リブ38(38A、38B)が互いに相対向して底面部4Aにそれぞれ一体に立設されている。これら側面リブ38は、下ハーフ3側の側面ガイドリブ17とそれぞれ対応位置されて底面部4Aに立設されている。
【0052】側面リブ38は、下ハーフ3と上ハーフ4とを組み合わせた状態において、下ハーフ3側の側面ガイドリブ17と協動してカートリッジ本体2の内部空間の高さ寸法を規定するとともに、リッドガイド溝19の上端部を閉塞する。また、側面リブ38には、切欠き部37に開口する係合溝38a(38a、38a)がそれぞれ設けられている。これら係合溝38aは、後述するアッパリッド7の内面に形成した係合凸部が相対係合することにより、このアッパリッド7を位置決め保持する。
【0053】上ハーフ4には、切欠き部37の内側の立上り周壁を構成するようにして外周リブ39が底面部4Aに一体に立設されている。この外周リブ39は、外周壁31とほぼ等しい高さ寸法を有しているが、中央部分が下ハーフ3側に形成したテープ終端検出用光源進入部21に対応してやや低い高さとされている。外周リブ39には、両端部にそれぞれ側面リブ38の側面部に回り込むようにして前方側へと突出する係合凸部40(40A、40B)が一体に形成されている。
【0054】外周リブ39は、後述するように上ハーフ4を下ハーフ3に組み合わせた状態において、下ハーフ3側の側面ガイドリブ18の内側に対応位置される。側面ガイドリブ18は、上述したように、下ハーフ3の底面部3Aに最も高さ寸法が大とされて一体に突設されている。したがって、これら側面ガイドリブ18と外周リブ39の両端部とは、下ハーフ3と上ハーフ4とを組み合わせるに際して、最初に衝合される。
【0055】下ハーフ3と上ハーフ4とは、互いにズレた状態で組み合わされた場合には、側面ガイドリブ18と外周リブ39の両端部とが突き当たって円滑に組み合わすことが困難となる。したがって、外周リブ39は、両端部と側面ガイドリブ18との間に“組合せしろ”を確保するための間隙を構成するようにして、上ハーフ4の内面部4Aに突設されている。そして、外周リブ39と、その両端部に形成された係合凸部40とは、下ハーフ3と上ハーフ4とを組み合わせた状態において、側面ガイドリブ18の内側縁と外側面に近接して対向位置される。
【0056】外周リブ39には、中央部の内側に位置して下ハーフ3側のテープ終端検出用光源進入部21に対応して光源カバー押さえ部41が一体に形成されている。この光源カバー押さえ部41は、上ハーフ4を下ハーフ3に組み合わせた状態において、テープ終端検出用光源進入部21に組み合わされた光源カバー70を係止する。
【0057】外周リブ39には、内面側に位置して、円弧状のテープリール収納壁42(42A、42B)が一端部を連結されて一体に形成されている。これらテープリール収納壁42は、上述したテープリール収納壁32と同一円周上に位置して上ハーフ4の底面部4Aに一体に突設されており、互いに協動して上ハーフ4側のテープリール収納部33を構成している。なお、テープリール収納壁42の他端部には、嵌合筒部47の1個が一体に形成されている。
【0058】上ハーフ4には、外周壁31の前方部に、アッパリッドガイド溝43(43A、43B)がそれぞれ凹設されている。これらアッパリッドガイド溝43は、外周壁31の前方側の下端から後方へ向かって次第に傾斜された傾斜溝として構成されている。上ハーフ4には、両側面の外周壁31の前方部に、互いに軸線が一致されて断面U字状のフロントリッド係合凹部44(44A、44B)がそれぞれ設けられている。
【0059】さらに、上ハーフ4には、アッパリッドガイド溝43の内側に位置して前後方向のリッドロックガイド凹部45(45A、45B)が凹設されている。これらリッドロックガイド凹部45は、上ハーフ4を下ハーフ3に組み合わせた状態において、この下ハーフ3側の上述したリッドロックレバー取付部25にそれぞれ対応位置する。
【0060】上ハーフ4には、図5及び図6に示すように、底面部4Aの内面にリール押さえバネ取付部46(46A、46B)が設けられている。これらリール押さえバネ取付部46は、ウインド34の前方側でかつリール収納部33の中心線上に位置して形成されている。リール押さえバネ取付部46には、一端部を熱溶着等することによって固定されたリール押さえバネ68(68A、68B)がそれぞれ固定されている。これらリール押さえバネ68は、先端部がそれぞれテープリール9に当接して下ハーフ3側へと押し付けることにより、カートリッジ本体2の内部においてこれらテープリール9の高さ方向の遊動を防止している。
【0061】上ハーフ4には、底面部4Aの外面の後方側で、テープリール収納壁32とリールロック取付部45と外周壁31との間に構成される略直角三角形の空間部に納まる位置に、一対の上アーム係合凹部82(82A、82B)が設けられている。上アーム係合凹部82は、直角二等辺三角形状に下ハーフ3の外面側から凹設されることにより形成されている。このアーム係合凹部は、下ハーフ3に設けられた上アーム係合凹部82の内形寸法よりやや大とされた内形寸法とされている。テープカートリッジ1は、図示しないチェンジャ装置に装填されると、後述するチェンジャ装置側のアーム機構83によってこの上アーム係合凹部82が係合されることによって、記録再生装置に対して差し込み動作或いは取り出し動作が行われる。
【0062】上ハーフ4には、底面部4Aの適宜の箇所に、それぞれ筒状の嵌合筒部47が一体に突設されている。この上ハーフ4と下ハーフ3とは、それぞれ相対向する外周壁11と外周壁31、テープリール収納壁12とリール収納壁32、側面ガイドリブ17と側面リブ38、外周リブ20と外周リブ39及び嵌合筒部30と嵌合筒部47とをそれぞれ突き合わせて組み合わされた状態で、嵌合筒部30と嵌合筒部47とにねじ込んだ止めねじによって一体に結合されて、上述した薄箱状のカートリッジ本体2を構成する。
【0063】カートリッジ本体2は、図1に示すように、外周壁11と外周壁31、側面ガイドリブ17と側面リブ38及び外周リブ20と外周リブ39とによって、前面部を除く外周部が閉塞され、内部には下ハーフ3側のテープリール収納部13A、13Bと上ハーフ4側のテープリール収納部とが協動して、長手方向に隣り合った2つの円形空間であるテープリール収納部が構成される。
【0064】カートリッジ本体2は、側面ガイドリブ17に側面リブ38が突き合わされることにより、これら側面ガイドリブ17に形成したリッドガイド溝19の上端部が側面リブ38によってそれぞれ閉塞される。カートリッジ本体2は、上述したように、下ハーフ3側の側面ガイドリブ17と上ハーフ4側の外周リブ39との間に設定した“組合せしろ”による間隙が、側面ガイドリブ17の外側面に回り込む係合凸部40によって閉塞される。
【0065】以上のように構成されたカートリッジ本体2には、開放された前面部にフロントリッド5、バックリッド6及びアッパリッド7とからなるリッド構体が組み合わされる。フロントリッド5は、図1及び図2に示すように、カートリッジ本体2の前面部を閉塞するに足る長さ及び高さを有する矩形板状の主面部48と、この主面部48の両端部にそれぞれ後方側に向かって一体に突設された側面部49(49A、49B)とからなり、断面略々コ字状を呈して構成されている。フロントリッド5の主面部48には、上縁部の両側にそれぞれ側方へと突出されて後述するアッパリッド7との連結を行うための連結部50(50A、50B)が一体に形成されている。
【0066】フロントリッド5は、側面部49の内面に互いに軸線を一致させて支軸部51(51A、51B)がそれぞれ一体に突設されている。また、これら側面部49には、先端部の内面側に軸状のカム凸部52(52A、52B)が一体に突設されている。連結部の一方側50Bには、トーションスプリングからなるフロントリッドスプリング53が装着されている。
【0067】バックリッド6は、図1及び図2に示すように、カートリッジ本体2のローディング空間部10を閉塞するに足る長さ及び高さを有する矩形板状の主面部54と、この主面部54の両側上縁部にそれぞれ一体に突設された軸状の支点部55(55A、55B)及び主面部54の両側下縁部にそれぞれ一体に突設された軸状のカム凸部56(56A、56B)とから構成されている。主面部54は、下方部が次第に前面側へと傾斜する傾斜面として構成されている。
【0068】アッパリッド7は、上ハーフ4の前端部35とほぼ等しい長さ及び幅を有する矩形板状の主面部57と、前面側の両縁部に内側に向かってそれぞれ凹設されたフロントリッド支持部58(58A、58B)と、後方側の両縁部に内側に向かってそれぞれ形成されたガイドカム59(59A、59B)及び主面部57の内面に凹設されたバックリッド支持部60(60A、60B)とから構成されている。
【0069】フロントリッド5は、連結部50がフロントリッド支持部58にそれぞれ相対係合されることによって、図1及び図2に示すように、アッパリッド7の前方部に回動自在に組み合わされる。また、バックリッド6は、支点部55がバックリッド支持部60に相対係合されることによって、アッパリッド7の主面部57の内面に回動自在に組み合わされる。このようにして、フロントリッド5、バックリッド6及びアッパリッド7は、互いに組み合わされてリッド構体を構成する。リッド構体は、カートリッジ本体2に組み合わされた状態において、所定の間隔を以って互いに平行に対峙するフロントリッド5とバックリッド6との間に磁気テープ8が延在させる。
【0070】リッド構体は、ガイドカム59をそれぞれアッパリッドガイド溝43に相対係合することにより、アッパリッド7がカートリッジ本体2の上ハーフ4に組み合わされる。アッパリッド7は、アッパリッドガイド溝43の範囲で上ハーフ4に対して前後方向にスライド自在に組み合わされる。リッド構体は、支軸部51を上ハーフ4側のフロントリッド係合凹部44に係合されることにより、フロントリッド5がカートリッジ本体2に組み合わされる。
【0071】フロントリッド5は、カートリッジ本体2に組み合わされた状態において、開放された前面部を全域に亘って閉塞する。なお、フロントリッド5の支軸部51は、上ハーフ4の外周壁31に突き合わされる下ハーフ3側の両外周壁11によって、フロントリッド係合凹部44内で回動自在な状態で係止保持される。フロントリッド5は、支軸部の一方側51Bに装着したフロントリッドスプリング53の弾性力により、カートリッジ本体2の前面部を閉塞する方向に付勢されている。
【0072】フロントリッド5は、カートリッジ本体2に組み合わされた状態において、ロックカム部52がそれぞれ下ハーフ3側のリッド開放ガイド溝24にそれぞれ臨ませられる。ロックカム部52は、上述したように、リッド開放ガイド溝24に臨ませられて下ハーフ3側に組み付けられたリッドロック機構を構成するリッドロックレバー71のカム部とそれぞれ相対係合されることにより、カートリッジ本体2の前面部を閉塞した状態に保持される。
【0073】リッド構体は、カム凸部56がそれぞれ下ハーフ3側の側面ガイドリブ17に形成されたリッドガイド溝19に相対係合することにより、バックリッド6がカートリッジ本体2に組み合わされる。バックリッド6は、フロントリッド5の内側に位置しかつローディング空間部10の前方部を閉塞する。なお、アッパリッド7は、主面部57の内面に一体に形成した図示しない係合部が、上ハーフ4側の側面リブ38の内面に形成した係合凹部38aに相対係合することによって、位置決め保持される。
【0074】磁気テープ8は、先端部にそれぞれ透明なリーディングテープ61がセンシングテープを介して接続されている。磁気テープ8は、両端のリーディングテープ61がテープリール9にそれぞれ固定されて巻回される。テープリール9は、左右同一に構成されており、以下、一方のテープリール9Aの構成について代表して説明する。
【0075】テープリール9は、外周部に磁気テープ8が巻回されるとともに中心に記録再生装置側のリール駆動軸が嵌合されるリール駆動軸穴63(63A、63B)が設けられた筒状のコア部62(62A、62B)と、このコア部62の下側面の外周部に一体に形成された下フランジ部64と、コア部62に結合される上フランジ部材66及び磁気テープ8を固定するためのクランパー67とから構成されている。コア部62は、詳細を省略するが、中心コアと、複数の放射状リブを介して同心に連設されて外周部に磁気テープ8が巻回される外周コアとから構成されている。リール駆動軸穴63は、これら中心コアと外周コアとで構成されるとともに放射状リブによって区割りされた環状空間部によって構成されている。
【0076】コア部62には、中心コアの上端面に、上フランジ部材66が組み合わされる際の位置決めダボが設けられている。コア部62は、クランパー67を嵌合するために、外周コアの一部が軸方向に切り欠かれている。放射状リブは、リール駆動軸穴63に嵌合される記録再生装置側のリール駆動軸の外周部に形成された回止めリブと相対係合することにより、テープリール9が回転方向に対して一体化されるように作用する。
【0077】上述したコア部62と一体に形成された下フランジ部64は、カートリッジ本体2のリール収納部の内径に対してやや小径とされ、外周面の全周に亘って上述したリールロック機構のリールロックレバー74が相対係合する外周歯65が一体に形成されている。外周歯65は、例えば一方向性のラチェット歯等によって構成されており、相対係合されたリールロックレバー74によってテープリール9を磁気テープ8の繰り出し方向に対してロック状態とする。
【0078】上フランジ部材66は、中心に形成した位置決め穴が位置決めダボに相対係合されて位置合わせされた状態でコア部62の上面側に組み合わされる。コア部62と上フランジ部材66は、互いに組み合わされた状態で、超音波溶着処理等を施すことによって一体化される。上フランジ部材66は、例えば透明な合成樹脂材料によって成形されることにより、コア部62に巻回された磁気テープ8の状態を上ハーフ4のウインド34から透視可能としている。
【0079】以上のように構成されたテープリール9は、リール駆動軸穴63を下ハーフ3のリール穴14ら臨ませて、それぞれカートリッジ本体2のテープリール収納部内に回転自在に収納される。テープリール9は、上述したようにリールロック機構によって磁気テープ8の繰り出し方向の回転が規制されている。テープリール9は、上述したようにリール押さえバネ68によって高さ方向の遊動が規制される。
【0080】磁気テープ8は、図3に示すように、右側テープリール9Aの外周壁11側から繰り出されて右側テープガイド18Aに掛け合わされる。磁気テープ8は、カートリッジ本体2の前面部に沿って導かれてローディング空間部10を横断して左側テープガイド18Bに掛け合わされ、外周壁11側から左側テープリール18Bに巻き取られる。磁気テープ8は、ローディング空間部10を横断する部分が、フロントリッド5とバックリッド6との間に延在されることによって、保護されている。
【0081】以上のように構成されたテープカートリッジ1は、図示しない記録再生装置に装填されることによって、基準となる下ハーフ3の底面部3Aが熱によって変形したり摩擦によってすり減ったりするという影響を受けずに、長時間に亘って記録或いは再生が行われる。テープカートリッジ1は、記録再生装置に装填されると、カートリッジ本体2のリール穴14から記録再生装置側のリール駆動軸がそれぞれ進入してテープリール9のリール駆動軸穴63にそれぞれ係合される。テープカートリッジ1は、記録再生装置側のリッドロック解除部材によってリッド構体が動作され、カートリッジ本体2の前面部及びローディング空間部10が開放される。
【0082】テープカートリッジ1は、記録再生装置側のリールロック解除部材によって、リールロック機構が動作されてテープリール9のロック状態が解除される。そして、テープカートリッジ1は、ローディング空間部10に進入する記録再生装置側のローディング手段によって磁気テープ8が記録再生部へと引き出されるローディング動作が行われる。
【0083】テープカートリッジ1には、記録再生装置側のリッドロック解除部材がリッド開放ガイド溝24に進入してリッドロック機構を駆動する。リッドロック機構を構成するリッドロックレバー71は、リッドロック解除部材によってリッドロックスプリング72の弾性力に抗して回動動作されて、リッド構体を構成するフロントリッド5のロック状態を解除する。
【0084】リッド構体は、フロントリッド5が、上述したリッドロック機構によるロック状態が解除された状態で、リッド開放ガイド溝24に進入するリッド駆動部材によってフロントリッドスプリング53の弾性力に抗して回動動作される。フロントリッド5は、支軸部51を支点として、図2において反時計方向へと回動動作するとともに、連結部50を介してアッパリッド7を駆動する。
【0085】アッパリッド7は、一端部をフロントリッド5の連結部50に回動自在に支持されながら、ガイドカム59が係合するアッパリッドガイド溝43の前方部から後方部へと移動することによって、上ハーフ4の後方側へとやや回動しながらスライド動作するとともに、バックリッド6を駆動する。バックリッド6は、支点部55がバックリッド支持部60に回動自在に支持されながら、カム凸部56が係合する側面ガイドリブ17のリッドガイド溝19の下方部から上方部へと動作する。
【0086】バックリッド6は、フロントリッド5に対向した状態から、アッパリッド7に重ね合わされるようにして回動動作する。なお、フロントリッド5は、カートリッジ本体2の前面部を開放した状態において、側面部49に設けられたテープ終端検出穴49aがカートリッジ本体2のテープ終端検出穴23にそれぞれ対向位置する。
【0087】テープカートリッジ1は、上述したリッド構体の動作によって、フロントリッド5によるカートリッジ本体2の前面部の閉塞状態及びバックリッド6によるローディング空間部10の閉塞状態がそれぞれ開放状態へと移行される。開放されたローディング空間部10には、磁気テープ8が横断した状態で露呈される。
【0088】テープカートリッジ1には、記録再生装置側のリールロック解除部材がロック解除ガイド溝28に進入してリールロック機構を駆動する。リールロック解除部材は、ロックレバースプリング76の弾性力に抗してリールロック部材73を後方側へと移動動作させる。リールロックレバー74は、このリールロック部材73の動作によって、テープリール9の外周歯65との係合状態が解除されてテープリール9を回転可能な状態とする。
【0089】記録再生装置側のローディング手段は、開放されたローディング空間部10に進入し、テープリール9から磁気テープ8を引き出して記録再生部へとローディングさせる。テープカートリッジ1には、記録再生装置側のテープ終端検出用の光源69がテープ終端検出用光源進入部21に進入する。
【0090】テープカートリッジ1は、記録操作、再生操作或いは早送り操作、巻戻し操作等が行われることにより、リール駆動軸が駆動されてテープリール9が回転駆動される。テープ終端検出用の光源69は、磁気テープ8の駆動動作によって電源が供給されて検出光を出射する。検出光は、下ハーフ3の外周リブ20及び上ハーフ4の外周リブ39に沿ってテープ走行路を横切って外周壁11に設けられたテープ終端検出穴23へと導かれる。
【0091】検出光は、テープ走行路に磁気テープ8が存在する場合には、この磁気テープ8に反射されてテープ終端検出穴23からカートリッジ本体2の外方へと露光されない。一方、検出光は、テープ走行路に透明なリーダテープ61が存在する場合には、このリーダテープ61を透過してテープ終端検出穴23からカートリッジ本体2の外方へと露光されて記録再生装置側のテープ終端検出センサによって検出される。記録再生装置は、このテープ終端検出センサの出力によってリール駆動軸を停止させて、磁気テープ8の送り動作を停止させる。
【0092】テープカートリッジ1は、イジェクト操作が行われることによって、記録再生部に引き出された磁気テープ8のアンローディング操作が行われるとともに、リッド構体の復帰動作が行われかつリールロック機構が初期状態へと復帰動作した状態で記録再生装置から排出される。テープカートリッジ1は、記録再生装置側のリールロック解除部材がロック解除ガイド溝28から退出することによって、ロックレバースプリング76の弾性力によりリールロック部材73が前方側へと移動動作される。リールロックレバー74は、このリールロック部材73の動作によって、テープリール9の外周歯65と再び係合してテープリール9を磁気テープ8の繰り出し方向に対してロック状態とする。
【0093】テープカートリッジ1は、リッド開放ガイド溝24から記録再生装置側のリッド駆動部材及びリッドロック解除部材が退出することによって、リッド構体が初期状態へと復帰動作する。リッド構体は、フロントリッドスプリング53の弾性力により、フロントリッド5が支軸部51を支点として、図2において時計方向へと回動動作してカートリッジ本体2の前面部を閉塞する方向に復帰回動する。フロントリッド5は、連結部50を介してアッパリッド7を復帰動作させる。
【0094】アッパリッド7は、ガイドカム59が係合するアッパリッドガイド溝43の後方部から前方部へと移動することにより、上ハーフ4に沿って前方側へとスライド動作するとともに、バックリッド6を駆動する。バックリッド6は、カム凸部56が係合する側面ガイドリブ17のリッドガイド溝19の上方部から下方部へと移動することによって、ローディング空間部10を閉塞する初期位置へと復帰動作する。
【0095】リッドロック機構は、上述した動作によって初期位置へと復帰したフロントリッド5のロックカム部52にリッドロックレバー71のカム部が相対係合することによって、リッド構体をロック状態に保持する。テープカートリッジ1は、リッド構体によってカートリッジ本体2の前面部及びローディング空間部10が閉塞された状態で、リール穴14からリール駆動軸が退出する。
【0096】このテープカートリッジ1は、ベースプレート81の強度が高いので、記録再生装置から取り出された後に不用意に落下させた場合、落下時の衝撃によって破損されない。
【0097】上述した実施例テープカートリッジ1においては、カートリッジ本体2の前面部を除く他の外周部が互いに突き合わされた下ハーフ3の外周壁11と上ハーフ4の外周壁31とによって閉塞される。また、テープカートリッジ1は、ローディング空間部10が互いに突き合わされた側面ガイドリブ17と側面リブ38及び外周リブ20と外周リブ39とによって閉塞される。
【0098】そして、テープカートリッジ1は、下ハーフ3と上ハーフ4とを円滑に組み合わすために下ハーフ3側の側面ガイドリブ17と上ハーフ4側の外周リブ39の両端部との間に設定した“組合せしろ”に起因する間隙が、外周リブ39の両端部に突設されて側面ガイドリブ17の外側面部に回り込む係合凸部40によって閉塞されている。したがって、テープカートリッジ1は、ローディング空間部10を介して、塵埃等がカートリッジ本体2の内部へ進入することが防止される。したがって、テープカートリッジ1は、カートリッジ本体2の内部に進入した塵埃等が磁気テープ8の表面に付着して、ドロップアウト等による情報信号の記録特性を低下させるといった不都合の発生が回避される。
【0099】また、テープカートリッジ1は、ローディング空間部10の内側に沿ってテープ終端検出機構のテープ終端検出用の光源69から出射される検出光の光路が構成されるが、下ハーフ3側の側面ガイドリブ17と上ハーフ4側の外周リブ39の両端部との間に設定した“組合せしろ”に起因する間隙からの検出光の漏出或いは外部光の進入によってテープ終端検出機構に影響を及ぼすといった不都合の発生が防止され、磁気テープの終端検出精度の向上が図られる。
【0100】さらに、テープカートリッジ1においては、下ハーフ3の底面部3Aに金属製のベースプレート81が接合固定されたことにより、耐摩耗性、耐衝撃性及び耐熱性の向上が図られ、機械的強度の向上が図られる。また、テープカートリッジ1においては、金属で全体が形成されたテープカートリッジに比べ、軽量化、低価格化、作成の容易化が図られる。
【0101】なお、本発明は、リッド構体を、フロントリッド5と、バックリッド6及びアッパリッド7との3つのリッドによって構成した実施例テープカートリッジ1以外に、例えばバックリッド6とアッパリッド7とが一体に形成されて、側面ガイドリブ17に形成したリッドガイド溝19に規制されて動作するように構成したテープカートリッジにも適用される。
【0102】さらに、本発明は、リッド構体の無いテープカートリッジや、8mm幅や1/4インチ幅等の多様なテープ幅の磁気テープが収納されたテープカートリッジにも適用される。
【0103】
【発明の効果】上述したように、本発明に係るテープカートリッジによれば、テープカートリッジにおいては、下ハーフの底面部に金属製のベースプレートが接合固定されたことにより、耐摩耗性、耐衝撃性及び耐熱性の向上が図られ、機械的強度の向上が図られる。
【0104】また、本発明に係るテープカートリッジによれば、金属で全体が形成されたテープカートリッジに比べ、軽量化、低価格化、作成の容易化が図られる。




 

 


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