米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 計算機;電気通信 -> ソニー株式会社

発明の名称 データカートリッジ
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平9−7335
公開日 平成9年(1997)1月10日
出願番号 特願平7−173036
出願日 平成7年(1995)6月16日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】脇 篤夫 (外1名)
発明者 佐々木 一雄
要約 目的
落下等の外部衝撃によるミラーの位置ずれが発生しないようにすること。

構成
カートリッジ2の中央近傍位置の2箇所P5 とP6 と、ミラー27の近傍位置の1箇所P1 については、ベース板3上に上カバー4をビス8によって固定し、カートリッジ2のコーナー近傍位置の少なくとも3箇所P2 〜P4 については、上カバー4に一体成形した仮止め用リブ5によってベース板3上に上カバー4を仮止めしたことを特徴とする。
特許請求の範囲
【請求項1】ベース板と上カバーとによって構成されたカートリッジと、上記カートリッジ内に回転自在に枢支された一対のテープリール、1つの駆動ローラ及び左右一対のコーナーローラと、上記一対のテープリールに巻装された磁気テープと、上記駆動ローラと一対のコーナーローラとの間にほぼT型状に巻き掛けられ、一対のテープ駆動部が上記一対のテープリールに巻装されている上記磁気テープの一対のテープ巻装部の外周に圧接された状態で、上記駆動ローラによって駆動される駆動ベルトと、上記ベース板と上カバーとの間で上下から挟み込まれたテープエンドの光検出用のミラーと、上記ベース板上に上記上カバーをこれらの中央近傍位置の2箇所と、上記ミラー近傍位置との少なくとも3箇所で固定する少なくとも3つのビスと、上記上カバーに一体成形されて、上記ベース板上に上記上カバーをこれらのコーナー近傍位置の少なくとも3箇所で仮止めする少なくとも3つの仮止め用リブとを備えたことを特徴とするデータカートリッジ。
【請求項2】上記ベース板上に上記上カバーを固定する少なくとも3つのビスのうちの少なくとも1つのビスが挿通されるビス挿通穴に、上記上カバーを上記ベース板と平行な方向に一定範囲内で相対移動可能に逃がすための遊びを設けたことを特徴とする請求項1記載のデータカートリッジ。
【請求項3】ベース板と上カバーとによって構成されたカートリッジと、上記カートリッジ内に回転自在に枢支された一対のテープリール、1つの駆動ローラ及び左右一対のコーナーローラと、上記一対のテープリールに巻装された磁気テープと、上記駆動ローラと一対のコーナーローラとの間にほぼT型状に巻き掛けられ、一対のテープ駆動部が上記一対のテープリールに巻装されている上記磁気テープの一対のテープ巻装部の外周に圧接された状態で、上記駆動ローラによって駆動される駆動ベルトと、上記ベース板と上カバーとの間で上下から挟み込まれたテープエンドの光検出用のミラーと、上記ベース板上に上記上カバーをこれらの中央近傍位置の2箇所と、上記ミラー近傍位置を含む3箇所以上で固定する3つ以上のビスとを備え、上記ビスが挿通される3つ以上のビス挿通穴のうちの少なくとも1つに、上記上カバーを上記ベース板と平行な方向に一定範囲内で相対移動可能に逃がすための遊びを設けたことを特徴とするデータカートリッジ。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばコンピュータ(CPU)のバックアップ用の外部記憶装置として使用するのに最適な磁気記録再生装置に適用されるデータカートリッジに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、この種データカートリッジとして、例えば、特公昭52−14976号公報に記載されたものが知られている。
【0003】そして、図4〜図9に示すように、従来のこの種データカートリッジ1は、カートリッジ2がアルミニウム板等の金属の平板からなるベース板3と、光透過性を有するポリカーボネート樹脂等の合成樹脂によって成形された上カバー4とによってほぼ方形状で扁平な箱形に構成されている。
【0004】そして、上カバー4には、前面壁4aと、後面壁4bと、左右両側壁4cと、天井壁4dとが互いに一体成形されていて、下面が開放されている。そして、天井壁4dの下面で、4つのコーナー近傍位置の4箇所P1 〜P4 に一体成形した各一対、合計8個の下向きの仮止め用リブ5の下端の係止爪5aをベース板3に形成された4箇所の係止穴6に軽圧入させて仮止めしている。そして、ベース板3の左右方向の中央近傍位置で前後両端の近傍位置の2箇所P5 とP6 に形成されたビス挿通穴7に下方から挿入された2本のビス8を上カバー4の天井壁4dの下面に一体成形された2箇所の下向きのビス止め用ボス9内に締結して、ベース板3上に上カバー4を固着している。
【0005】そして、このカートリッジ2の前面壁4aの左右方向のほぼ中央部にキャプスタンローラ挿入口11が開口され、そのキャプスタンローラ挿入口11の左横に磁気ヘッド挿入口12が開口されている。
【0006】そして、このカートリッジ2の内部で、キャプスタンローラ挿入口12の内側に駆動ローラ13が配置され、後面壁4bと左右両側壁4cとの左右一対のコーナー部分に左右一対のコーナーローラ14が配置されている。なお、これら駆動ローラ13及び左右一対のコーナーローラ14はそれぞれ合成樹脂等によって成形されていて、ベース板3上に圧入等にて植設された金属等からなる3本の支軸15の外周にそれぞれ回転自在に取り付けられている。
【0007】そして、駆動ローラ13は大径ローラ部13aと小径ローラ部13bとが上下2段に一体成形されていて、大径ローラ部13aの一部が前面壁4aのキャプスタンローラ挿入口11内の上位に露出されている。
【0008】そして、このカートリッジ2の内部で、前後方向のほぼ中央位置に上下フランジ付の左右一対のテープリール17が配置されている。なお、これらのテープリール17は合成樹脂等によって成形されていて、ベース板3上に圧入等にて植設された金属等からなる2本の支軸18の外周にそれぞれ回転自在に取り付けられている。
【0009】そして、このカートリッジ2の内部で、前端側の左右一対のコーナー部分の近傍位置に左右一対の上下フランジ付のテープガイド19が配置され、キャプスタンローラ挿入口11の内側の一側部にフランジレスのテープガイド20が配置されている。なお、これらのテープガイド19、20は金属等にて形成されていてベース板3上に圧入等にて植設されている。
【0010】そして、左右一対のテープリール17の外周に磁気テープ21の両端が巻回されていて、この磁気テープ21が合計3つのテープガイド19、20によって案内されてキャプスタンローラ挿入口11及び磁気ヘッド挿入口12の内側を横断するようにして前面壁4aの内側に沿って架け渡されている。
【0011】そして、ウレタンベルト等にて形成された弾性を有する駆動ベルト22が駆動ローラ13の小径ローラ部13bと、左右一対のコーナーローラ14との外周間にほぼT型で、かつ、強いテンションを予め与えられた状態で巻き掛けられている。そして、この駆動ベルト22の駆動ローラ13と左右一対のコーナーローラ14との間の左右一対のテープ駆動部22aが左右一対のテープリール17の外周に巻回されている磁気テープ21のテープ巻装部21aの外周にそれぞれ圧接されている。
【0012】なお、カートリッジ2の磁気ヘッド挿入口12はベース板3及び上カバー4の天井壁4dに跨がるようにほぼ台形状に切欠かれていて、この磁気ヘッド挿入口12を開閉できるように一部が断面コ字状に形成された開閉蓋24がベース板3上に圧入等にて植設された金属等の支点軸25を中心に矢印a、b方向に回転自在に取り付けられている。そして、この開閉蓋24は支点軸25の外周に挿入された巻バネ26によって閉蓋方向である矢印b方向に回転付勢されいる。
【0013】そして、カートリッジ2の内部で、1つのコーナー近傍位置の1箇所P1 である駆動ローラ13の右横にテープエンドの光検出用のミラー27が配置されている。なお、このミラー27はアクリル樹脂等の光透過性を有する合成樹脂等にて成形されていて、このミラー27はベース板3に形成された光透過用穴28を閉塞するようにしてベース板3と上カバー4との間に上下から挟み込まれて取り付けられている。
【0014】そして、上カバー4の天井壁4dの前端の右側端にはスライド式の誤消去防止爪29が取り付けられている。
【0015】そして、カートリッジ2の上カバー4の左右両側壁4cには、カートリッジ2の前端2aから後端2bの近傍位置にまで切り込まれた長さが長い左右一対の凹溝30が平行状に形成されている。そして、これらの凹溝30内で、ベース板3の左右両端3aの前端側位置には方形状の左右一対の位置決め用の切欠き31が形成されている。
【0016】次に、図10〜図14に示すように、コンピュータ(CPU)のバックアップ用の外部記憶装置として使用される磁気記録再生装置41は、フロントパネル42に横長の方形状のカートリッジ挿入口43が形成されていて、内部にはスピンドルモータ44のスピンドル44aによって回転駆動されるゴムローラ等で構成されたキャプスタンローラ45と、磁気ヘッド46、後述するデータカートリッジ1のベース板3の挿入ガイド、位置決め手段及び開閉蓋24の開蓋手段(何れも図示せず)等が内蔵されている。
【0017】そして、データカートリッジ1を前端2a側から磁気記録再生装置41のカートリッジ挿入口43内に矢印c方向から挿入した時、開閉蓋24が支点軸25を中心に巻バネ26に抗して矢印a方向に開蓋されると共に、キャプスタンローラ45及び磁気ヘッド46がデータカートリッジ1のキャプスタンローラ挿入口11及び磁気ヘッド挿入口12内に矢印d方向から相対的に挿入される。
【0018】そして、キャプスタンローラ45が駆動ローラ13の大径ローラ部13aに圧着バネ(図示せず)によって矢印d方向から圧着されると共に、磁気ヘッド46がテープガイド19、20間で磁気テープ21に矢印d方向から接触される。
【0019】そして、図4に示すように、スピンドルモータ44によってキャプスタンローラ45が矢印e方向に回転駆動され、キャプスタンローラ45によって駆動ローラ13が矢印f方向に回転駆動されると、駆動ローラ13aによって駆動ベルト22が矢印g方向に回転駆動される。
【0020】すると、その駆動ベルト22の左右一対のテープ駆動部22aによって左右一対のテープリール17が左右一対のテープ巻装部21aを介して矢印g方向に摩擦駆動される。
【0021】すると、磁気テープ21が左側のテープリール17から右側のテープリール17に巻き取られるべく左右一対のテープガイド19間を矢印h方向に走行されて、コンピュータ(CPU)のデータが磁気ヘッド46によって磁気テープ21に記録、再生されるようになされている。
【0022】ところで、従来の磁気記録再生装置41は、合成樹脂等によって断面形状が上向きのほぼコ字状に形成されたシャーシ47と、板金等によって断面形状が下向きのほぼコ字状に成形されて、シャーシ47に上方から脱着可能に嵌合された上カバー48とによって薄型で長方体の箱体を構成し、その箱体の前面に合成樹脂等によって成形された横長で方形状のフロントパネル42を脱着可能に嵌合させている。
【0023】そして、フロントパネル42に形成された横長で方形状のカートリッジ挿入口43を内側から開閉する開閉蓋49がフロントパネル43の内側に、その開閉蓋49の上端を回転中心にして図12で矢印i、j方向に回転自在に取り付けられている。なお、この開閉蓋49は付勢手段(図示せず)によって矢印j方向に閉蓋付勢されている。
【0024】そして、キャプスタンローラ45とスピンドルモータ44とがシャーシ47の底壁47a上に矢印c、d方向に一定範囲内で移動自在に取り付けられていて、これらキャプスタンローラ45とスピンドルモータ44とが強い付勢手段によって矢印d方向に移動付勢されている。
【0025】そして、シャーシ47の左右一対の側壁47bの内側で、フロントパネル42側である前端側の近傍位置の下側に偏位された位置に沿って、左右対称形状の左右一対のカートリッジ挿入ガイド50が水平で、かつ、平行状に一体成形されている。
【0026】そして、これら左右一対のカートリッジ挿入ガイド50の水平な下面が、挿入されるデータカートリッジ1の垂直方向基準面51に形成されていて、これら左右一対のカートリッジ挿入ガイド50のフロントパネル42とは反対側である後端の下面にカートリッジ挿入ストッパー52が垂直に形成されている。
【0027】そして、これら左右一対のカートリッジ挿入ガイド50の下部で、左右一対のカートリッジ挿入ストッパー52側に偏位された位置に左右一対のカートリッジ位置決め用ローラ53が配置されている。そして、これら左右一対のカートリッジ位置決め用ローラ53は付勢手段である線状バネ54によって上下方向である図11で矢印m、n方向に移動自在に支持され、かつ、上方である矢印m方向に移動付勢されている。
【0028】そして、シャーシ47の底壁47aで、フロントパネル42の近傍位置には、挿入されるデータカートリッジ1を上方に弾性的に押圧付勢する弾性押圧アーム55が一体成形されている。
【0029】以上のように構成された従来の磁気記録再生装置41では、データカートリッジ1を前端2a側からカートリッジ挿入口43内に矢印c方向から挿入する時、開閉蓋49を付勢手段に抗して開蓋方向である矢印j方向に押し開くようになされている。
【0030】そして、カートリッジ挿入口43内に矢印c方向から挿入されたデータカートリッジ1の左右一対の凹溝30内に左右一対のカートリッジ挿入ガイド50が矢印d方向から相対的に挿入される。
【0031】そして、このデータカートリッジ1の矢印c方向の挿入の初期段階で、このデータカートリッジ1の開閉蓋24の遊端部24aが一方のカートリッジ挿入ガイド50の前端50aに矢印c方向から当接して、この遊端部24aがその一方のカートリッジ挿入ガイド79の内側側面50b上に乗り上げることによって、その開閉蓋24が支点軸25を中心に巻バネ26に抗して矢印a方向に瞬時に開蓋されて、磁気ヘッド挿入口12が開蓋される。
【0032】そして、このデータカートリッジ1の矢印c方向への挿入に伴い、データカートリッジ1のベース板3がシャーシ47の底壁47aの弾性押圧アーム55上に乗り上げて、その弾性押圧アーム55によってベース板3の左右両端3aが左右一対のカートリッジ挿入ガイド50の垂直方向基準面51に下方から弾性的に押し付けられながら、データカートリッジ1が矢印c方向に挿入される。
【0033】そして、このデータカートリッジ1の矢印c方向への挿入完了時点で、ベース板3の左右両端3aが左右一対のカートリッジ挿入ストッパー52に当接されて、このデータカートリッジ1が停止されると共に、ベース板3の左右両端3aが左右一対のカートリッジ位置決め用ローラ53上に乗り上げる。
【0034】なお、この時、左右一対のカートリッジ位置決め用ローラ53は一度線状バネ54に抗して矢印n方向に沈んだ後、線状バネ54の反発力によって矢印m方向に押し上げられてベース板3の左右一対の位置決め用切欠き31内に矢印m方向から係合させる。そして、これら左右一対のローラ53が左右一対の切欠き31の前端側のエッジ31aを矢印m方向に強く押圧する。
【0035】これにより、データカートリッジ1は、そのベース板3の左右両端3aを左右一対のカートリッジ挿入ストッパー52に矢印c方向に押圧されると共に、左右一対の垂直方向基準面51に矢印m方向に押圧されて正しく位置決めされるように構成されている。
【0036】そして、このデータカートリッジ1の矢印c方向の挿入完了により、磁気ヘッド46がデータカートリッジ1の磁気ヘッド挿入口12内に矢印d方向から相対的に挿入されて磁気テープ21に接触されると共に、データカートリッジ1の駆動ローラ13がキャプスタンローラ45に強い付勢手段に抗して矢印c方向から強く圧着されるように構成されている。
【0037】
【発明が解決しようとする課題】以上のように構成され、かつ、動作される従来のデータカートリッジ1は、カートリッジ2内の駆動ローラ13、コーナーローラ14、テープリール17等の回転部品を全てベース板3上に取り付け、駆動ローラ13、コーナーローラ14及び一対のテープ巻装部21aの外周には駆動ベルト22を強いテンションで巻き掛けている。
【0038】従って、ベース板3はこれらの回転部品のスムーズな回転運動や磁気テープ21の安定したテープパスを確保するために十分な剛性が必要である。そこで、アルミニウム板等の金属板で構成した強固なベース板3上に上記の回転部品を取り付けて、これらの回転部品を保護するようにポリカーボネート樹脂等の合成樹脂で成形した軽量な上カバー4をベース板3上に組立ててカートリッジ2を構成している。
【0039】しかし、ベース板3上に上カバー4を組立てる際、4つのコーナー近傍位置の4箇所P1 〜P4 及び中間近傍位置の2箇所P5 及びP6 の6箇所全てをビス8によって完全に固定してしまうと、ベース板3を構成しているアルミニウムと上カバー4を構成しているポリカーボネート樹脂との熱膨張率の差によって、ベース板3にストレスが与えられて、ベース板3と上カバー4の両方が同時に弯曲して、図13に示すように、カートリッジ2全体が矢印で示すように反ってしまうような変形が生じ易い。
【0040】そこで、前述したように、ベース板3上に上カバー4を組立てる際、中央近傍位置の2箇所P5 とP6 のみを2本のビス8によって完全に固定する一方、4つのコーナー近傍位置の4箇所P1 〜P4 は仮止め用リブ5によって仮止め(上カバー3の仮止め用リブ5の係止爪5aをベース板3の係止穴6に軽圧入して弱い係止力で係止していること。)することによって、ベース板3と上カバー4との熱膨張率の差相当分だけ、上カバー4がベース板3に対して膨張しても、図4に矢印oで示すように、中央近傍位置P5 とP6 を中心に上カバー4がベース板3に対して左右両側方に自由に伸びることができるようにしている。そして、このことによってベース板3と上カバー4との熱膨張率の差によって、カートリッジ2全体が図13に示すように変形してしまうことを未然に防止していた。
【0041】しかし、ベース板3と上カバー4の4つのコーナー近傍位置の4箇所P1 〜P4 を仮止めしている仮止め用リブ5の係止力がビス8に比べて弱いために、床上等へのカートリッジ2の落下等による外部衝撃によって、図9の(A)に1点鎖線で示すように、一部の仮止め用リブ5の係止が外れてしまい易いと言う問題があった。
【0042】そして、このように仮止め用リブ5が外れてしまうと、図14に示すように、ベース板3から上カバー4が浮いてしまって、カートリッジ2の一部が正規の厚さ(高さ)H1 に比べて拡大された厚さ(高さ)H2 に変形してしまい、図10〜図12に示した磁気記録再生装置41のカートリッジ挿入口43内にデータカートリッジ1を挿入できなくなると言う不都合を発生する。
【0043】また、特に、図4、図7及び図9に示すように、ミラー27は透明なアクリル樹脂等にて成形されていて、そのミラー27の左右両端の下面に一体成形した複数のダボ270をベース板3の光透過用穴28の両側に形成した複数のダボ穴300に上方から嵌合させて、そのミラー27で光透過用穴28を閉塞するようにして、そのミラー27をベース板3上に載置する。そして、上カバー4の天井壁4dの下面に一体成形した複数の押えピン400によってミラー27の左右両端の上部に一体成形された複数の段部271を上方から押え付けるようにして、ミラー27をベース板3と上カバー4との間に上下から挟み込んで取り付けている。
【0044】そして、図9の(B)に示すように、データカートリッジ1を磁気記録再生装置41内に装着した時に、磁気記録再生装置41内に組み込まれているテープエンドの光検出器600を構成する発光素子601がミラー27の直下にセットされ、受光素子602がミラー27の真正面にセットされる。
【0045】そして、発光素子601から上向きに垂直に照射された光f1 がベース板3の光透過用穴28を透過してミラー27に下方から照射され、その光f1 がミラー27の45°の斜面272で90°に反射されて、その反射光f2 が磁気テープ21及び上カバー4の前面壁4aを水平に横切って受光素子602に到達されるような光経路が形成される。
【0046】そして、磁気テープ21の記録、再生中にテープエンドとなった時に、反射光f2 が磁気テープ21の透明なリーダーテープ部分及び前面壁4aを透過して受光素子602で受光されることによって、磁気テープ21のテープエンドを光検出できるようになされている。
【0047】従って、前述したように、カートリッジ2の落下等による外部衝撃によって、図9の(A)に1点鎖線で示すように、ミラー27の近傍位置P1 の仮止め用リブ5が外れて、ベース板3から上カバー4が浮いてしまうことがあると、その上カバー4と一体に複数の押えピン400が浮き上って、これら複数の押えピン400によるミラー27の上方から押え力が解除されてしまって、図9の(B)に1点鎖線で示すように、ミラー27に浮きや傾き等の位置ずれが発生してしまう。
【0048】そして、ミラー27にこのような位置ずれが発生すれば、図9の(B)に点線で示すように、反射光f2 が受光素子602に正しく照射されなくなってしまい、磁気テープ21のテープエンドを検出できなくなると言う不都合を発生する。
【0049】本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであって、落下等による外部衝撃によって、カートリッジ内のミラーに位置ずれが発生しないようにしたデータカートリッジを提供することを目的としている。
【0050】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するための本発明のデータカートリッジは、ベース板と上カバーとによって構成されたカートリッジ内に一対のテープリール、1つの駆動ローラ及び左右一対のコーナーローラを回転自在に枢支し、駆動ローラと一対のコーナーローラとの間にほぼT型状に巻き掛けた駆動ベルトの一対のテープ駆動部を、一対のテープリールに巻装した磁気テープの一対のテープ巻装部の外周に圧接させて、その駆動ベルトを駆動ローラによって駆動するようにすると共に、テープエンドの光検出用のミラーをベース板と上カバーとの間に挟み込んだ構成において、カートリッジの中央近傍位置の2箇所と、ミラーの近傍位置との少なくとも3箇所については、ベース板上に上カバーをビスによって固定し、カートリッジのコーナー近傍位置の少なくとも3箇所については、上カバーに一体成形した仮止め用リブによってベース板上に上カバーを仮止めしたものである。
【0051】
【作用】上記のように構成された本発明のデータカートリッジは、カートリッジの中央近傍位置の2箇所と、ミラーの近傍位置との少なくとも3箇所については、ベース板上に上カバーをビスによって固定し、カートリッジのコーナー近傍位置の少なくとも3箇所については、上カバーに一体成形した仮止め用リブによってベース板上に上カバーを仮止めしたので、落下等による外部衝撃が加えられて、仮止め用リブの一部が外れても、ミラーの近傍位置で、上カバーがベース板から浮くことを未然に防止することができる。
【0052】
【実施例】以下、本発明を適用したデータカートリッジの一実施例を図1〜図3を参照して説明する。なお、図4〜図14と同一構造部には同一の符号を付して説明の重複を省く。
【0053】まず、図1及び図2に示すように、本発明のデータカートリッジ1は、ベース板3上に上カバー4を取り付けて、カートリッジ2を組立てる際に、ベース板3と上カバー4の中央近傍位置の2箇所P5 及びP6 と、ミラー27の近傍位置の1箇所P1 との合計3箇所については、ベース板3上に上カバー4を3つのビス8によって固定した。
【0054】そして、3つのコーナー近傍位置P2 、P3 及びP4 についてはベース板3上に上カバー4を3つの仮止め用リブ5によって仮止めしたものである。
【0055】従って、本発明のデータカートリッジ1は、ミラー27の近傍位置P1 にも、中央近傍位置P5 及びP6 と同様に、上カバー4の天井壁4dの下面にビス止め用ボス9を一体成形し、ベース板3に形成されたビス挿通穴7に下方から挿入したビス8をそのボス9内に締結して、ミラー27の近傍位置P1 も、中央近傍位置P5 及びP6 と同様に、上カバー4をベース板3上に固定したものである。
【0056】但し、この際、図2及び図3の(A)(B)に示すように、中央近傍位置P5とP6 の2箇所と、ミラー27の近傍位置P1 との3箇所のうちの少なくとも1箇所、例えば、ミラー27の近傍位置の1箇所P1 においては、ビス挿通穴7に、上カバー4をベース板3と平行な矢印o方向に一定範囲内で相対移動可能に逃がすための遊び70を設けたものである。
【0057】従って、本発明のデータカートリッジ1によれば、まず、図1及び図2に示すように、カートリッジ2の中央近傍位置の2箇所P5 及びP6 と、ミラー27の近傍位置の1箇所P1 との合計3箇所で、ベース板3と上カバー4とを3つのビス8によって固定しているので、床上等へのカートリッジ2の落下等による外部衝撃が加えられた時でも、上カバー4全面がベース板3から浮いてしまうことを未然に防止できる。
【0058】従って、図14で説明した従来のデータカートリッジ1のように、カートリッジ2の一部が正規の厚さ(高さ)H1 に比べて拡大された厚さ(高さ)H2 に変形してしまい、図10〜図12に示した磁気記録再生装置41のカートリッジ挿入口43内にデータカートリッジ1を挿入できなくなると言う不都合を解消することができて、信頼性の高いデータカートリッジ1を確保することができる。
【0059】しかも、本発明のデータカートリッジ1は、特に、図1及び図2に示すように、ミラー27の近傍位置の1箇所P1 で、ベース板3上に上カバー4をビス8によって固定したことにより、カートリッジ2の落下等の外部衝撃が加えられても、ミラー27の近傍位置で上カバー4がベース板3から上方に浮き、その上カバー4と一体に複数の押えピン400がミラー27から上方に浮き上って、ミラーの押え力が解除されてしまうようなことを未然に防止することができる。
【0060】従って、カートリッジ2に落下等の外部衝撃が加えられても、複数の押えピン400によってミラー27を常時ベース板3上に安定良く押え付けておくことができ、図9の(B)に1点鎖線で示したようなミラー27の浮きや傾き等の位置ずれが全く発生しないので、図9の(B)で説明した光検出器600による磁気テープ21のテープエンドの光検出機能に不都合が全く発生せず、そのテープエンドの光検出を常時正確に行うことができて、信頼性の高いデータカートリッジ1を確保することができる。
【0061】それでいて、本発明のデータカートリッジ1は、図2及び図3に示したように、3箇所P5 、P6 及びP1 のうちの少なくともミラー27の近傍位置の1箇所P1 においては、ビス挿通穴7に遊び70を設けて、上カバー4をベース板3に対して平行な矢印o方向に遊び70の範囲内で相対移動可能に逃がすことができるようにしたので、アルミニウムで構成されているベース板3と、ポリカーボネート樹脂等で構成されている上カバー4との熱膨張率の差相当分だけ、上カバー4が膨張しても、遊び70の範囲でその上カバー4の膨張量、即ち変形量を吸収することができる。
【0062】従って、上カバー4がベース板3に対して中央近傍位置P5 及びP6 から左右両側方に向けて矢印o方向に自由に伸びることができて、その上カバー4の熱膨張によってベース板3にストレスが加えられることを未然に防止することができる。
【0063】これにより、図13で説明した従来のデータカートリッジ1のように、ベース板3と上カバー4との熱膨張率の差によって、ベース板3にストレスが加えられて、ベース板3と上カバー4の両方が同時に弯曲して、カートリッジ2全体が反ってしまうような変形が全く発生せず、信頼性の高いデータカートリッジ1を確保することができる。
【0064】なおこの際、ビス挿通穴7に遊び70を設ける方法としては、図3の(A)に示すように、頭部8aが皿頭に形成されたビス8を用い、そのネジ部8bを上カバー4のボス9の下穴9a内にいっぱいに捩じ込んで固定した状態で、頭部8aとネジ挿通穴7との間に遊び70を形成する方法がある。
【0065】また、図3の(B)に示すように、頭部8aが丸頭や六角頭等に形成され、かつ、頭部8aとネジ部8bとの間に段部8cが形成された段付きのビス8を用い、ネジ部8bを上カバー4のボス9の下穴9a内に捩じ込んで、段部8cで固定した状態で、ビス挿通穴7の段部8cの外周に遊び70を形成する方法もある。
【0066】そして、図3の(A)に示した構造によれば、ベース板3に対する上カバー4の多少の浮き上りが発生するものの、図9に示した仮止め用リブ5のように、ベース板3から完全に外れて、上カバー4が大きく浮き上ることはない。そして、この時のビス8には従来のビスをそのまま使用できる上に、3つのビス8の締め付けも同一工程で行えて、低コストである。
【0067】そして、図3の(B)に示した構造によれば、上カバー4をベース板3に対して平行な矢印o方向に遊び70の範囲内で自由に逃がすことができる一方、ビス8の頭部8aの上向きの段部8dで、ビス挿通穴7の遊び70部分の外周の下向きの段部71を下方から抑えることができるので、ベース板3に対する上カバー4の上方への浮き上りを完全に防止することができる特徴があり、落下等の外部衝撃によって図14に示したカートリッジ2の厚さ(高さ)H1 が変化することを完全に防止できる。
【0068】そして、本発明のデータカートリッジ1によれば、ベース板3と上カバー4の例えば中央近傍位置の2箇所P5 とP6 を図8に示した従来と同じ固定方法のビス8によって完全に固定し、例えば、4つのコーナー近傍位置の4箇所P1 〜P4 を図3の(A)及び(B)に示す遊び70を有する固定方法のビス8によって固定するようにして、4箇所P1 〜P4 に従来用いていた従来の仮止め用リブを完全に省略して、6箇所P1 〜P6 の全部をビス8によって固定することができる。
【0069】そして、6箇所P1 〜P6 の全部を6つのビス8によって固定する場合には、これらのビス8の締め付けや抜き止まりをそれぞれ同一工程で行える上に、上カバー4の交換等の再生も簡単に行える特徴がある。
【0070】以上、本発明の実施例に付き述べたが、本発明は上記の実施例に限定されることなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変更が可能である。
【0071】例えば、上記の実施例では、ビス8をベース板3に形成したビス挿通穴7から挿入して上カバー4のボス9に締結するように構成したが、ビス8を上カバー4に形成したビス挿通穴から挿入してベース板3に形成した雌ネジ穴に締結するようにし、上カバー4のビス挿通穴に遊び70を形成するように構成しても良い。
【0072】
【発明の効果】以上のように構成された本発明のデータカートリッジは、次のような効果を奏する。
【0073】請求項1は、カートリッジの中央近傍位置の2箇所と、ミラーの近傍位置との少なくとも3箇所については、ベース板上に上カバーをビスによって固定し、カートリッジのコーナー近傍位置の少なくとも3箇所については、上カバーに一体成形した仮止め用リブによってベース板上に上カバーを仮止めするようにして、落下等による外部衝撃が加えられて、仮止め用リブの一部が外れても、ミラーの近傍位置で、上カバーがベース板から浮くことを未然に防止することができるようにしたので、落下等による外部衝撃によって、ミラーに浮きや傾き等の位置ずれが発生して、磁気テープのテープエンドの光検出機能に不都合が生じたり、ベース板から上カバーが大きく浮き上って、カートリッジの厚さ(高さ)が大きく変化してしまうような不都合が発生せず、信頼性の高いデータカートリッジを確保することができる。
【0074】請求項2は、上記ベース板上に上記上カバーを固定する少なくとも3つのビスのうちの少なくとも1つのビスが挿通されるビス挿通穴に、上記上カバーを上記ベース板と平行な方向に一定範囲内で相対移動可能に逃がすための遊びを設けたので、ベース板と上カバーとの熱膨張率の差相当分だけ上カバーが膨張しても、その上カバーの変形量をビス挿通穴の遊びの範囲内で吸収することができて、ベース板と上カバーとの熱膨張率の差によって、ベース板にストレスが加えられて、ベース板と上カバーの両方が同時に弯曲して、カートリッジ全体が反ってしまうような変形を未然に防止することができ、信頼性の高いデータカートリッジを確保することができる。
【0075】請求項3は、カートリッジのベース板と上カバーとをこれらの中央近傍位置の2箇所と、ミラー近傍位置を含む3箇所以上で3つ以上のビスによって固定するようにし、その際、ビスが挿通される3つのビス挿通穴のうちの少なくとも1つに、上カバーをベース板と平行な方向に一定範囲内で相対移動可能に逃がすための遊びを設けたので、カートリッジの落下等の外部衝撃によってミラーに位置ずれが生じたり、カートリッジの厚さ(高さ)が大きく変化したりすることを未然に防止することができると共に、ベース板と上カバーとの熱膨張率の差によってカートリッジ全体が反ってしまうような変形も未然に防止できるにも拘らず、ベース板と上カバーとをビスのみで簡単に固定することができて、上カバーの交換等の再生も簡単に行うことができる。




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013