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発明の名称 ディスクカートリッジ収納用ケース
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平9−7331
公開日 平成9年(1997)1月10日
出願番号 特願平7−156187
出願日 平成7年(1995)6月22日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】小池 晃 (外2名)
発明者 佐々木 伸
要約 目的
部品点数及び組立工数を削減して製品コストダウンを図るとともに収納されたディスクカートリッジを確定に保持し、耐衝撃性の向上を図る。

構成
一方ハーフ12の内面に、ディスクカートリッジ1の裏面に形成されたクランピング凹部9に相対係合することによって、ディスクカートリッジ1を収納部S内に保持する弾性係止凸部23、24を一体に形成する。
特許請求の範囲
【請求項1】 上下一対のハーフを組み合わせて内部に構成された収納部にディスクカートリッジを挿入する挿入口が一方側面部に設けられたディスクカートリッジ収納用ケースにおいて、少なくともいずれか一方ハーフの内面には、ディスクカートリッジの裏面に形成されたクランピング凹部に相対係合することによって、ディスクカートリッジを収納部内に保持する弾性係止凸部を一体に膨出形成したことを特徴とするディスクカートリッジ収納用ケース。
【請求項2】 弾性係止凸部は、ハーフ内面から薄肉の弾性変形部を介して一体に突出形成したことを特徴とする請求項1記載のディスクカートリッジ収納用ケース。
【請求項3】 弾性係止凸部は、全体が薄肉とされるとともに一部を収納部内に膨出させて形成したことを特徴とする請求項2記載のディスクカートリッジ収納用ケース。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、楽音信号や映像信号等の情報信号の記録を可能とする光ディスク、光磁気ディスク或いは磁気フロッピーディスク等の円盤状の情報記録媒体を回転自在に収納してなるディスクカートリッジを収納するためのディスクカートリッジ収納用ケースに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光ディスク等の情報記録媒体を回転自在に収納したディスクカートリッジを収納するケースとして、いわゆるスリーブケースが提案されている。このスリーブケースは、ポリプロピレンやポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂材料或いは厚紙からなるシート材を、一側部に開口部を有する筐体状に屈曲形成してなり、前記開口部からディスクカートリッジが内部に構成された収納部へと挿入される。このスリーブケースは、ディスクカートリッジを収納部に収納するのに必要なギリギリの大きさに形成されている。これによってディスクカートリッジは、その外側面とスリーブケースの内側面との摩擦力によって収納状態が保持されるように構成されている。
【0003】ところで、上述したようにシート材を屈曲形成してなるスリーブケースにおいては、その厚み寸法が屈曲操作を可能とする程度の厚みとされているため、スリーブケースに充分な剛性を保持することが困難となる。したがって、スリーブケースは、厚み方向に圧力が加えられると、容易に変形してしまうことがある。その結果、スリーブケースは、収納部に収納されたディスクカートリッジが、この外部外圧によって、破損したり変形してしまうといった虞が生じる。
【0004】また、スリーブケースは、多数のディスクカートリッジをそれぞれ収納した状態で積み重ねて保管した場合、これらディスクカートリッジの重量によって容易に変形してしまう。このため、スリーブケースは、収納部に収納したディスクカートリッジを、上述した外圧をうけた場合と同様に、破損したり変形させてしまうといった問題を生じさせる。
【0005】さらに、スリーブケースは、収納部に収納したディスクカートリッジを、スリーブケースの内側面との摩擦力によって収納状態に保持しているため、振動や衝撃等が加えられた場合に、容易に脱落落下させて破損させるといった事態を生じさせる。また、シート材を屈曲形成してなるスリーブケースにおいては、ディスクカートリッジの挿脱を行うための開口部を自由な形状とすることが困難であり、このためディスクカートリッジの挿脱操作が面倒でかつ、困難であるといった問題点を有している。
【0006】かかる問題点を解決するため、天板側となる第1の部材と底板側となる第2の部材とを突き合わせ結合することによって箱状に構成したディスクカートリッジの収納ケースが提案されている。これら第1の部材及び第2の部材とは、射出成形等によって形成されることによって充分な剛性が付与される。一方、これら第1の部材及び第2の部材は、例えばねじ止めにより組み合わせる構造とした場合には複雑となってしまう。また、これら第1の部材及び第2の部材は、いわゆる超音波溶着によって組み合わせる構造とした場合には各部材の表面部に超音波の伝播による損傷によって外観不良が生じる虞がある。
【0007】さらに、超音波溶着による組み合せ構造の収納用ケースにあっては、超音波が印加される融着リブ部が削られて粉塵が生じ、これらが収納されたディスクカートリッジ内に進入して光ディスクの表面に付着し、情報信号の記録、再生が良好に行い得なくなるといった問題点がある。また、この収納用ケースは、超音波溶着した部分が高温高湿の環境下においては耐久性が充分に確保されず、剥離してしまうといった問題点が生じる。
【0008】一方、第1の部材と第2の部材とを、接着剤を用いて組み合わせた収納用ケースにあっては、接着剤の硬化に所定の時間が必要となり、また接着剤が接着部分からはみ出してしまうことがあるため、接着剤の塗布量に充分注意しなければならず、作業が煩わしいといった問題点がある。さらに、この接着剤を用いて組み合わせた収納用ケースにおいても、高温高湿の環境下においては接着した部分の耐久性が充分に確保されず、剥離してしまうといった問題点が生じる。
【0009】以上の事情から、第1の部材を天板部の下面部の両側方部及び後方部とに下方に向けて側壁部を立設して構成するとともに、第2の部材を前記天板部と略同一形状の底板部の上面部の両側方部及び後方部とに上方に向けて側壁部を立設して構成し、これら第1の部材及び第2の部材とを、前記各側壁部を重ね合わせるようにしてスライドしながら組み合せることによって、内部に構成した収納部にディスクカートリッジを挿入するための開口部を形成してなるディスクカートリッジの収納用ケースが提案されている。
【0010】このいわゆるスライド組み立て構造を採用したこの収納用ケースは、全体として構造が簡易でありかつ充分な剛性を有するとともに収納部に収納したディスクカートリッジが確実に保護され、開口部からのディスクカートリッジの挿脱も簡単に行うことができるばかりでなく、第1の部材と第2の部材との組み立て作業が極めて簡単であるといった種々の利点を有している。
【0011】また、このディスクカートリッジ収納用ケースには、第1の部材の天板部と第2の部材の底板部のいずれか一方の部材の側方側の側壁部には、その後方側の近傍に位置して取付け部が一体に形成され、この取付け部に組み込んだ係合部材によって、収納したディスクカートリッジを保持するように構成したディスクカートリッジ保持手段が配設されている。すなわち、このディスクカートリッジ保持手段の前記取付け部は、相対するL字状をなす一対の取付け片によって構成され、これら取付け片間に例えば略U字状に形成された弾性係合部材を嵌着してなる。したがって、このディスクカートリッジ収納用ケース内にディスクカートリッジを収納することによって、前記弾性係合部材がディスクカートリッジの両側面に当接してこれを収納状態にしっかりと保持する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、種々の利点を有するスライド組み立て構造を採用したディスクカートリッジ収納用ケースではあるが、ディスクカートリッジを収納状態に保持するため、別部材である弾性係合部材を必要とするため、部品点数が増え、その組み付け工数とともに全体としてコストアップをきたすといった問題点があった。また、第1の部材と第2の部材とを組み合わす際に、弾性係合部材が取付け部にしっかりと嵌着されているか否かを確認しながら組み付け作業を行なわなければならず、検査工程が必要となりかつ組立て工程も煩わしいといった問題点があった。
【0013】さらに、一方の部材の側方側の側壁部には、弾性係合部材の取付け部を構成する一対の取付け片が一体に突設されるため、これら取付け片の基端部において、側壁部の板厚が不均一となる。このため、側壁部の表面には成形歪みによる凹部(ひけ)が発生しやすく、またこの基端部には応力が集中することから、落下衝撃等によって取付け片の変形や破損が生じやすいといった問題点があった。
【0014】したがって、本発明は、部品点数及び組立工数を削減して製品のコストダウンを図るとともに収納されたディスクカートリッジを確実に保持し、また耐衝撃性の向上を図ったディスクカートリッジ収納用ケースを提供することを目的に提案されたものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】この目的を達成した本発明に係るディスクカートリッジ収納用ケースは、上下一対のハーフを組み合わせて構成し、内部に構成された収納部にディスクカートリッジを挿入する挿入口が一方側面部に形成される。少なくともいずれか一方ハーフの内面には、ディスクカートリッジの裏面に形成されたクランピング凹部に相対係合することによって、ディスクカートリッジを収納部内に保持する弾性係止凸部が一体に膨出形成される。
【0016】
【作用】以上のように構成された本発明に係るディスクカートリッジ収納用ケースによれば、いずれか一方ハーフの内面に形成された弾性係止凸部に、クランピング凹部が弾性係合することによって、開口部を介して収納部内へと挿入されたディスクカートリッジが収納部内にしっかりと保持される。
【0017】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例を図面を参照して詳細に説明する。本発明に係るディスクカートリッジ収納用ケース10は、上ハーフ11と、下ハーフ12とからなり、図10に示すように、内部に光ディスク2を回転自在に収納したディスクカートリッジ1を収納する。
【0018】ここで、収納ケース10に収納されるディスクカートリッジ1の概略構成を説明すると、ディスクカートリッジ1は、図10及び 図11に示すように、合成樹脂材料によって略方形の浅皿状に成形した上ハーフ3と下ハーフ4とを組合わせて全体略矩形の薄い筐体状に構成したカートリッジ本体5を備え、このカートリッジ本体5内には円盤状をなす情報記録媒体である前記光ディスク2が回転自在に収納されている。
【0019】下ハーフ4の略中央部には、円形の開口部6が開設されており、この開口部6がディスクカートリッジ1を記録再生装置に装着したとき、カートリッジ本体5に収納した光ディスク2を駆動する記録再生装置側のディスクテーブルが進入するディスク進入用の開口部として機能する。このディスク進入用の開口部6には、カートリッジ本体5に収納された光ディスク2のセンタ孔を閉塞して設けられるマグネットクランプ用の金属板7が外方に臨んで組み付けられている。
【0020】また、上ハーフ3及び下ハーフ4には、ディスク収納部に回転自在に収納された光ディスク2の少なくとも信号記録領域の一部を内外周に亘って外方に臨ませる記録再生開口部が相対向して開設されている。これら記録再生開口部は、記録再生装置側のディスクテーブルが進入する前記開口部6に近接する位置からカートリッジ本体5の前面側に亘ってカートリッジ本体5の左右方向の略中央に位置して方形に形成されている。
【0021】カートリッジ本体5の前方部には、前記記録再生開口部から内部に塵埃等が進入して収納された光ディスク2に付着することを防止するために、この記録再生開口部を開放、閉塞するシャッタ部材8がスライド自在に組付けられている。このシャッタ部材8は、薄い金属板によって形成され、前記記録再生開口部をそれぞれ開放、閉塞するシャッタ部と、これらシャッタ部の基端側を連結する連結部及びこの連結部の両側部にそれぞれ突設された第1のスライドガイド部及び第2のスライドガイド部とからなり、断面が全体コ字状を呈して形成されている。シャッタ部材8は、ディスクカートリッジ1を記録再生装置に装着したとき、カートリッジ本体5の前方側面部に形成したガイド溝にシャッタ開放部材が進入してシャッタ部が記録再生開口部を閉塞した状態から開放した状態へとスライド動作される。
【0022】カートリッジ本体5の下ハーフ4には、ディスクカートリッジ1を記録再生装置に装着したとき、その位置決めを行うための一対の位置決め孔4a、4bが、前端部近傍の両側部にそれぞれ穿設されるとともに、一方側面部には収納された光ディスクの種別を識別するための識別凹部4cが凹設されている。また、カートリッジ本体5の前方縁及び後方縁には、U字状のクランピング凹部9A、9Bがそれぞれ凹設されている。
【0023】以上のように構成されたディスクカートリッジ1は、記録再生装置に装着されない未使用時にディスクカートリッジ収納用ケース10に収納保管される。ディスクカートリッジ収納用ケース10は、図1乃至図4に示すように、上ハーフ11と、下ハーフ12とから構成されている。上ハーフ11は、ディスクカートリッジ1の主面部の形状及び外形寸法とほぼ等しい形状及び外形寸法の天板部13を有しており、例えばアクリル樹脂、ABS樹脂、ポリカーボネート或いはポリスチレン等の透明な合成樹脂材料によって成形されている。
【0024】上ハーフ11は、図5及び図6に示すように、天板部13の下面側の両側方部に側縁と平行な一対の側壁部14、15がそれぞれ一体に立設されるとともに、後方部に後縁と平行に側壁部16が一体に立設されている。したがって、これら側壁部14乃至16は、前方部を除いた天板部13の下面側に周回りのコ字状壁を構成するようにして一体に立設されている。これら側壁部14乃至16は、前記ディスクカートリッジ1の厚み寸法Tとほぼ等しい高さ寸法Hを有するとともにそれぞれ側周縁から板厚寸法分の間隔を以った内側位置に立設されている。側方側の側壁部14、15の外側面には、天板部13と相対するようにして係合突条17、18が前後方向にそれぞれ一体に形成されている。同様に、後方側の側壁部16の外側面にも、幅方向の略中央部から両側に向かって係合突条19が一体に形成されている。
【0025】前記係合突条17、18は、側方側の側壁部14、15の前方端部より後方部に亘ってこれら側方側の側壁部14、15の外側面にそれぞれ突設されるとともに、その後端部側においてその突出寸法が次第に小ならしめるようにテーパが付されている。これら係合突条17、18の後端部側に設けたテーパは、後述するように上ハーフ11と下ハーフ12とをスライド操作して組み合わせる際に、ガイド作用を奏する。
【0026】側方側の側壁部14、15には、外側面に図5及び図6に示すように、その前方側であってかつ天板部13と係合突条17及び天板部13と、18との間に位置してそれぞれ係止突起20、21が一体に形成されている。これら係止突起20、21は、前記各係合突条17、18よりもやや小さい突出量を有し、前方側の端面が略垂直であるとともに後方側に向かって次第に突出量が小となる略楔形に形成されている。また、天板部13の前方縁には、略々円弧状の切欠き部22が設けられている。この円弧状の切欠き部22は、ディスクカートリッジ収納用ケース10に収納されたディスクカートリッジ1の後端側部分を外方へと臨ませる。
【0027】下ハーフ12は、図7及び図8に示すように、上記上ハーフ11の天板部13及びディスクカートリッジ1の主面部の形状及び外形寸法とほぼ等しい形状及び外形寸法の底板部25を有しており、例えばABS樹脂、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアセタール樹脂等の良好な弾力性を有する合成樹脂材料によって成形されている。
【0028】下ハーフ12は、底板部25の上面側の両側方部は側縁から立ち上がる一対の側壁部26、27がそれぞれ一体に立設されるとともに、後方部に後縁から立ち上がる側壁部28が一体に立設されている。したがって、これら側壁部26乃至28は、前方部を除いた底板部25の上面側に周回りのコ字状壁を構成するようにして一体に立設されている。側方側の側壁部26、27には、その上縁部の外側部分に段差を構成するようにして上縁突条29、30が形成されている。
【0029】さらに、側方側の側壁部26、27には、図1及び図7に示すように、内面に上記上ハーフ11に設けた係合突条17、18の高さ寸法とほぼ等しい高さ寸法を有する係合凹部31、32が前方端から後方端に亘ってそれぞれ凹設されている。したがって、下ハーフ12の側方側の側壁部26、27は、上縁突条29、30と係合凹部31、32とによって、断面略クランク状に形成されている。
【0030】下ハーフ12には、図1に示すように、後方側の側壁部28に内方へと突出するコ字状の係合部34が形成されている。この係合部34によって構成された横長矩形の凹部34の内形寸法は、上記上ハーフ11の後方側の側壁部16に形成した係合突条19の外形寸法とほぼ等しく形成されている。なお、底板部25には、上面の両側方位置及び後方側位置とに段差25A乃至25Cが形成されている。これら段差25A乃至25Cは、僅かな高さを有して形成されており、後述するように、このディスクカートリッジ収納用ケース10の内部に構成される収納部Sにディスクカートリッジ1が収納された状態において、このディスクカートリッジ1が底板部25の中央部に当接することを防止する。
【0031】また、底板部25には、前方縁に位置して、略々円弧状の切欠き部35が設けられている。この円弧状の切欠き部35は、上記天板部材11の前方縁に設けた切欠き部22と協動して、このディスクカートリッジ収納用ケース10の収納部Sに収納されたディスクカートリッジ1の後端側部分を外方へと臨ませる。
【0032】下ハーフ12の天板部25には、図7及び図8に示すように、後方部近傍の側壁部26、27の内面にそれぞれ位置して、底板部25の内面に弾性係止凸部23、24が一体に膨出形成されている。これら弾性係止凸部23、24は、図9に示すように、底板部25の裏面に円形の逃げ穴23A、24Aを設け、この逃げ穴23A、24Aの内方部を薄肉とされた弾性変形部23B、24Bで閉塞するとともに、この弾性変形部23B、24Bの中心部を内側へと半球面状に膨出形成した係合凸部23C、24Cとから構成されている。これら弾性係止凸部23、24は、後述するように、ディスクカートリッジ収納用ケース10の収納部Sにディスクカートリッジ1が収納された状態において、クランピング凹部9A、9Bにそれぞれ相対係合する。
【0033】ディスクカートリッジ収納用ケース10は、以上のように構成された上ハーフ11と下ハーフ12とを組み合わせて結合することによって完成される。すなわち、上ハーフ11を下ハーフ12の前方側に位置させた状態で、上ハーフ11の係合突条17、18の後端部を下ハーフ12の係合凹部31、32の開口側に嵌め込んで上ハーフ11を下ハーフ12側に押し込む。上ハーフ11は、その係止突起20、21が下ハーフ12の係合凹部31、32の開口縁に突き当たる。上述したように、係止突起20、21は、その側端部が傾斜面に形成されていることから、上ハーフ11をなおも強く押し込むにしたがって下ハーフ12の側方側の側壁部26、27を押し広げて進入する。
【0034】上ハーフ11は、後方側の側壁部16が下ハーフ12の後方側の側壁部28に突き当たるまで押し込まれることによって、後方側の側壁部16に設けた係合突条19と下ハーフ12の後方側の側壁部28に設けた係合部34とが相対係合し、また係止突起20、21と側方側の側壁部26、27に設けた係合溝33とが相対係合する。これによって、上ハーフ11と下ハーフ12とは、図2に示すように、それぞれ天板部13と底板部25の両側方部及び後方部とが互いに接合されるようにして組み合わされ、前方部にはディスクカートリッジ1の断面寸法とほぼ等しい開口寸法の挿入口Iを有するとともに内部に収納部Sが構成されたディスクカートリッジ収納用ケース10が組み立てられる。
【0035】収納部Sは、ディスクカートリッジ1の外形寸法とほぼ等しい空間としてディスクカートリッジ収納用ケース10の内部に構成される。
【0036】以上のようにして上ハーフ11と下ハーフ12とを組み合わせて構成したディスクカートリッジ収納用ケース10は、収納部S内に収納されたディスクカートリッジ1のクランピング凹部9A,9Bと対向する位置で、下ハーフ12側から弾性係止凸部23、24の係合凸部23C、24Cがそれぞれ突出されている。
【0037】したがって、ディスクカートリッジ1は、図10に示すように、一方の側方部側から挿入口Iを介してディスクカートリッジ収納用ケース10の収納部S内に挿入されると、この収納部S内に突出した弾性係止凸部23、24の係合凸部23C、24Cに突き当たる。上述したように、ディスクカートリッジ1の厚み寸法Tは、収納部S内に突出した弾性係止凸部23、24の係合凸部23C、24Cの頂点部と上ハーフ11の天板部13の内面との間隔よりも大きいことから、このディスクカートリッジ1を押し込むことにより変形部23B、24Bを弾性変形させて係合凸部23C、24Cを逃げ穴23A、24A内へと押し込む。
【0038】そして、ディスクカートリッジ1は、側端部がディスクカートリッジ収納用ケース10の後方側の側壁部に略当接する所定位置まで挿入されると、クランピング凹部9A、9Bが係合凸部23C、24Cにそれぞれ対応位置する。そして、弾性係止凸部23、24は、ディスクカートリッジ1の厚みTによって弾性変形された弾性変形部23B、24Bが、それぞれ初期状態に弾性復帰することから、係合凸部23C、24Cがクランピング凹部9A、9Bに相対係合する。これによってディスクカートリッジ1は、弾性係止凸部23、24によって収納部S内にしっかりと保持され、衝撃や振動等によってディスクカートリッジ収納用ケース10の開口部Iからして外方へと抜け出る方向への移動が規制される。
【0039】ディスクカートリッジ1は、ディスクカートリッジ収納用ケース10から取り出すには、上ハーフ11及び下ハーフ12の前方部に設けられた切欠き部22、35によって構成された円弧状の切欠き部から外方側に臨んだ後方部分を把持して引っ張り出される。
【0040】弾性係止凸部23、24は、このディスクカートリッジ1の引張り操作により、クランピング凹部9A、9Bの前方部の両側部によって押圧されることによって、弾性変形部23B、24Cが弾性変形し、係合凸部23C、24Cがクランピング凹部9A、9Bから抜け出すことによりディスクカートリッジ1の係止状態を解除する。係合凸部23C、24Cは、ディスクカートリッジ1がさらに引張り操作されることにより、このディスクカートリッジ1の主面へと乗り上がる。そして、弾性係止凸部23、24は、ディスクカートリッジ1が挿入口Iから取り出されることにより、弾性変形部23B、24Bが初期状態へと弾性復帰することにより係合凸部23C、24Cが収納部S内に突出した初期状態へと復帰する。
【0041】上述したように、ディスクカートリッジ収納用ケース10は、弾性係止凸部23、24によってしっかりと保持した状態でディスクカートリッジ1を収納部S内に収納することにより、衝撃や振動が与えられた場合でも、このディスクカートリッジ1が収納部S内でガタ付くといった現象が生じることは無い。したがって、ディスクカートリッジ収納用ケース10は、弾性係止凸部23、24或いはディスクカートリッジ1のカートリッジ本体5が削られて粉塵等が生じ、カートリッジ本体5内に回転自在に収納された光ディスク2の表面に付着するといった不都合の発生が防止されている。
【0042】上記実施例では、光ディスク2を収納したディスクカートリッジ1を収納するディスクカートリッジ収納用ケース10について説明したが、本発明は、その他の情報記録媒体を収納したディスクカートリッジの収納ケースにも広く適用できるものである。また、上記実施例では、下ハーフ12側に弾性係止凸部23、24を設けたが、本発明は、図12及び図13に示すように、この弾性係止凸部を上ハーフ11側に設けるようにしてもよいことは勿論である。
【0043】上ハーフ11の天板部13には、図13に示すように、後方部近傍の側壁部14、15の内側にそれぞれ位置して、弾性係止凸部40(40A、40B)が一体に形成されている。これら弾性係止凸部40は、天板部13に円形の逃げ穴41を設け、この逃げ穴41の下方部を薄肉とされた弾性変形部42で閉塞するとともに、この弾性変形部42の中心部に内方へと半球面状に膨出形成した係合凸部43とから構成されている。これら弾性係止凸部40は、ディスクカートリッジ収納用ケース10の収納部Sにディスクカートリッジ1が天地を逆にして収納された状態において、上述した第1の実施例ディスクカートリッジ収納用ケース10の弾性係止凸部23、24と同様に、クランピング凹部9A、9Bにそれぞれ相対係合する。また、弾性係止凸部は、上ハーフ11と下ハーフ12の両部材にそれぞれ設けても良い。この場合、ディスクカートリッジ1は、ディスクカートリッジ収納用ケース10に対して、天地を気にすることなく挿入することができる。
【0044】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係るディスクカートリッジ収納用ケースによれば、収納部内に突出される弾性係止凸部がクランピング凹部に相対係合することによって収納されたディスクカートリッジをしっかりと保持することから、持運び等の振動や衝撃によってもディスクカートリッジが脱落するといった不都合は生じない。また、弾性係止凸部は、ディスクカートリッジ収納用ケースと一体に形成されたことにより、部品点数及び組み立て工程が削減され、製品のコストダウンが達成される。さらに、弾性係止凸部は、薄肉の弾性変形部を介して係合凸部を形成したことにより、上ハーフ又は下ハーフにひけが発生することが防止されかつ弾性変形部の基端部における応力の集中が排除されることから耐衝撃性の向上が図られる。




 

 


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