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発明の名称 光ディスク再生装置及び光ディスクの判別方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平9−7289
公開日 平成9年(1997)1月10日
出願番号 特願平7−179560
出願日 平成7年(1995)6月22日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】岡▲崎▼ 信太郎 (外1名)
発明者 橋本 稔
要約 目的
使用者がコンパクトディスクやその他の光ディスクを再生する際に、異なる方式に基づく規格のものでも、そのことを意識しないで再生できる再生装置を提供すること。

構成
回転駆動される光ディスク11の表面に対して光を照射して、戻り光を検出する、信号読取用の光学ピックアップ12と、光学ピックアップからのRF信号をデコード処理して画像データを生成する信号処理回路と、光学ピックアップからのRF信号が同時に入力される光ディスクの方式に対応した複数の信号処理回路14,15と、各信号処理回路のデコード状態に基づいて、再生中の光ディスクの方式を判別する制御手段17とを備えている。
特許請求の範囲
【請求項1】 画像データがデジタル化され圧縮されて記録された光ディスクを回転駆動する駆動部と、駆動部により回転される光ディスクに対して光を照射して、戻り光を検出する、信号読取用の光学ピックアップと、光学ピックアップからの検出信号をデコード処理して画像データを生成する信号処理回路と、光ディスクの複数の方式に対応して設けられ、光学ピックアップからの検出信号が同時に入力される複数の信号処理回路と、前記各信号処理回路のデコード状態に基づいて、再生中の光ディスクの方式を判別する制御手段と、を備えることを特徴とする光ディスク再生装置。
【請求項2】 前記信号処理回路と並列に配設されたコンパクトディスク用の信号処理回路を含んでいて、制御手段が、各信号処理回路のデコード状態に基づいて、再生中の光ディスクについて、コンパクトディスクを含む光ディスクの方式を判別する構成としたことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】 前記各信号処理回路のデコード状態に基づいて、制御手段が、各方式の光ディスクに対応した信号処理回路を切換え選択する構成としたことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項4】 画像データがデジタル化され圧縮されて記録された光ディスクに対して、光を照射して、戻り光を検出することにより、光ディスクに記録された画像データを再生する、光ディスク再生装置の光ディスクの判別方法において、前記光学ピックアップからの検出信号を、それぞれ光ディスクの方式に対応した信号処理回路に入力し、各信号処理回路のデコード状態に基づいて、光ディスクの方式を判別することを特徴とする光ディスクの判別方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、音声情報だけでなく画像情報がデジタル化され圧縮されて記録された光ディスクに対して、光を照射して、戻り光を検出することにより、記録信号を再生する、光ディスク再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、音声情報だけでなく、デジタル化された画像情報を圧縮して、直径12センチメートルのCD(コンパクトディスク)と同じ大きさの光ディスクのトラック上に記録したものが開発されるようになっており、このような光ディスクは、特に、デジタルビデオディスク(以下、DVDという)と呼ばれている。このようなDVDを再生するためのディスク再生装置は、回転駆動されるDVDの表面に対して、光学ピックアップからレーザー光等の光を照射する。そして、光学ピックアップの受光素子により、このDVDの表面からの戻り光を検出して、このDVDに記録されている信号を読み取ることにより、画像データの再生信号が生成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述したDVDは、特性の異なる二以上の規格が混在することから、一方式の規格のみに対応した再生装置では、他方式のDVDを再生しようとすると、DVDからの戻り光から、正しく信号を検出することができないという問題があった。
【0004】かくして、使用者は、この種のDVDを、常にどの方式か意識しながら、それぞれの方式専用のディスク再生装置により、再生する必要があるという問題があった。特に、DVDは、従来からあるコンパクトディスクと大きさが同じで外見上殆ど差がない。したがって、DVDどうしの規格が異なるものだけでなく、CDとも区別しにくいという問題がある。
【0005】本発明は、以上の点に鑑み、使用者がどの方式の光ディスクであるか意識せずに、光ディスクの記録及び/又は再生が行われるようにした、光ディスク再生装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明によれば、画像データがデジタル化され圧縮されて記録された光ディスクを回転駆動する駆動部と、駆動部により回転される光ディスクに対して光を照射して、戻り光を検出する、信号読取用の光学ピックアップと、光学ピックアップからの検出信号をデコード処理して画像データを生成する信号処理回路と、光ディスクの複数の方式に対応して設けられ、光学ピックアップからの検出信号が同時に入力される複数の信号処理回路と、前記各信号処理回路のデコード状態に基づいて、再生中の光ディスクの方式を判別する制御手段と、を備える、光ディスク再生装置により、達成される。
【0007】また、上記目的は、本発明によれば、画像データがデジタル化され圧縮されて記録された光ディスクに対して、光を照射して、戻り光を検出することにより、光ディスクに記録された画像データを再生する、光ディスク再生装置の光ディスクの判別方法において、前記光学ピックアップからの検出信号を、それぞれ光ディスクの方式に対応した信号処理回路に入力し、各信号処理回路のデコード状態に基づいて、光ディスクの方式を判別する、光ディスクの判別方法により、達成される。
【0008】
【作用】上記構成によれば、光学ピックアップからの検出信号を、それぞれ光ディスクの各方式に対応した信号処理回路に同時に入力して、各信号処理回路のデコード状態を、制御手段によってモニタする。これにより、制御手段は、正しくデコードしている信号処理回路を検出することにより、光ディスクの方式を判別し得ることになる。
【0009】
【実施例】以下、この発明の好適な実施例を図1乃至図2を参照しながら、詳細に説明する。尚、以下に述べる実施例は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0010】図1は、本発明を適用した光ディスク再生装置の第一の実施例としてデジタルビデオディスク(DVD)再生装置を示している。即ち、図1において、DVD再生装置10は、図示しない駆動機構により回転駆動されるDVD11の信号記録面に対して、光を照射すると共に、戻り光を検出する、信号読取用の光学ピックアップ12と、光学ピックアップ12からの検出信号を処理するRFアンプ13と、RFアンプ13からのRF信号を処理して画像データを生成する信号処理回路14,15と、各信号処理回路14,15から出力されるデコード状態を示すデコードOK/NG信号が入力されるシステムコントローラ16と、各信号処理回路14,15からの出力信号を選択的に切換える切換えスイッチ17とを備えている。
【0011】光学ピックアップ12は、レーザ光等の光ビームを照射する光源と、光源からの光ビームをDVD11の信号記録面に結像させる対物レンズを含む光学系と、DVD11の信号記録面からの戻り光を受光する光検出器とから構成されていると共に、光ビームのDVD11の信号記録面へのスポットが、半径方向に移動するように構成されている。
【0012】RFアンプ13は、光学ピックアップ12からの検出信号に基づいて、これを増幅し、RF信号を生成するようになっている。
【0013】信号処理回路14は、RFアンプ13からのRF信号が入力され、この検出信号に基づいて、第一の方式に従って、デコード処理し、DVD11の記録された画像データを生成し、出力すると共に、RF信号のデコード状態を示すデコードOK/NG信号をシステムコントローラ16に出力する。これに対して、信号処理回路15は、RFアンプ13からのRF信号が入力され、この検出信号に基づいて、第二の方式に従って、デコード処理し、DVD11の記録された画像データを生成し、出力すると共に、RF信号のデコード状態を示すデコードOK/NG信号をシステムコントローラ16に出力する。
【0014】システムコントローラ16は、各信号処理回路14,15からのデコードOK/NG信号が入力され、この信号に基づいて、各信号処理回路のデコード状態を検出し、正しくデコードを行なっている信号処理回路14,15に応じて、DVD11の方式を判別することになり、判別した方式に対応する制御信号を切換えスイッチ17に送出するようになっている。
【0015】本実施例によるDVD再生装置10は、以上のように構成されており、DVD11の再生を行なう場合、先づDVD11の判別のために再生動作が行なわれる。これにより、光学ピックアップ12からの検出信号に基づいて、RFアンプ13は、各信号処理回路14,15に対して、RF信号を出力する。
【0016】各信号処理回路14,15は、それぞれ第一の方式または第二の方式に基づいて、デコード処理を行ない、DVD11の記録された画像データを生成すると共に、デコード状態に応じて、方式が異なる場合には、正しくデコード処理が行なわれ得ないので、デコードNG信号を出力し、また方式が合っている場合には、正しくデコード処理が行われるので、デコードOK信号を出力する。
【0017】これにより、システムコントローラ16は、各信号処理回路14,15からのデコードOK/NG信号に基づいて、正しくデコード処理している信号処理回路14または15を検出して、DVD11の方式を判別する。そして、システムコントローラ16は、この方式に対応する制御信号を切換えスイッチ17に出力する。
【0018】これにより、切換えスイッチ17は、制御信号に基づいて、正しくデコード処理している信号処理回路14または15を出力端子18に接続するように、切換えられる。その後、再び、光学ピックアップ12が、DVD11の信号記録面にアクセスして、DVD11の信号記録面に記録された信号の読み取りを行なう。かくして、DVD再生装置10は、そのときのDVD11の方式にかかわらず、DVD11の再生を正しく行なうことになる。
【0019】図2は、本発明によるDVD再生装置の第二の実施例を示している。図2において、DVD再生装置20は、コンパクトディスク(CD)プレーヤを兼用するように構成されており、図示しない駆動機構により回転駆動されるDVDまたはCDである光ディスク21の信号記録面に対して、光を照射すると共に、戻り光を検出する、信号読取用の光学ピックアップ22と、光学ピックアップ22からの検出信号を処理するRFアンプ23と、RFアンプ23からのRF信号を処理してデータを生成する信号処理回路24,25,26と、各信号処理回路24,25,26から出力されるデコード状態を示すデコードOK/NG信号が入力されるシステムコントローラ27と、各信号処理回路24,25,26からの出力信号を選択的に切換える切換えスイッチ28とを含んでいる。
【0020】光学ピックアップ22,RFアンプ23,信号処理回路24,25及びシステムコントローラ27は、図1の実施例における光学ピックアップ12,RFアンプ13,信号処理回路14,15及びシステムコントローラ16と同様の構成である。
【0021】信号処理回路26は、この場合、RFアンプ23からのRF信号が入力され、この検出信号に基づいて、コンパクトディスク(CD)の方式に従って、デコード処理し、光ディスク21の記録されたデータを生成し、出力すると共に、RF信号のデコード状態を示すデコードOK/NG信号をシステムコントローラ27に出力するようになっている。
【0022】システムコントローラ27は、各信号処理回路24,25,26からのデコードOK/NG信号が入力され、この信号に基づいて、各信号処理回路のデコード状態を検出し、正しくデコードを行なっている信号処理回路24,25,26に応じて、光ディスク21の方式を判別する、即ち光ディスク21が、コンパクトディスクであるか、何れの方式のDVDであるかを判別することになり、判別した方式に対応する制御信号を切換えスイッチ28に送出する。
【0023】本実施例によるDVD再生装置20は、以上のように構成されており、光ディスク21の再生を行なう場合、先づ光ディスク21の判別のために再生動作が行なわれる。これにより、光学ピックアップ22からの検出信号に基づいて、RFアンプ23は、各信号処理回路24,25,26に対して、RF信号を出力する。
【0024】各信号処理回路24,25,26は、それぞれ第一の方式,第二の方式またはCDの方式に基づいて、デコード処理を行ない、光ディスク21の記録された画像データ等のデータを生成すると共に、デコード状態に応じて、方式が異なる場合には、正しくデコード処理が行なわれ得ないので、デコードNG信号を出力し、また方式が合っている場合には、正しくデコード処理が行われるので、デコードOK信号を出力する。
【0025】これにより、システムコントローラ27は、各信号処理回路24,25,26からのデコードOK/NG信号に基づいて、正しくデコード処理している信号処理回路24,25または26を検出して、光ディスク21の方式を判別する。そして、システムコントローラ27は、この方式に対応する制御信号を切換えスイッチ28に出力する。
【0026】これにより、切換えスイッチ28は、制御信号に基づいて、正しくデコード処理している信号処理回路24,25または26を出力端子29に接続するように、切換えられる。その後、再び、光学ピックアップ22が、光ディスク21の信号記録面にアクセスして、光ディスク21の信号記録面に記録された信号の読み取りを行なう。かくして、DVD再生装置20は、そのときの光ディスク21の方式にかかわらず、光ディスク21の再生を正しく行なうことになり、そのデータが、出力端子29を介して外部機器に出力される。
【0027】上述した実施例においては、DVD再生装置10,20は、DVD11,光ディスク21の方式の判別結果に基づいて、切換えスイッチ17,28により信号処理回路を切換えることにより、DVD11,光ディスク32が二つの方式のうち、何れの方式であっても、正しく再生を行なうようになっているが、これに限らず、例えばこれら以外の他の方式の光ディスクの場合には、その旨表示手段によって表示を行ない、あるいは警告音または警告表示等により、その旨を告知するようにしてもよく、さらに、再生装置から排出するようにして、再生装置の誤動作を防止するようにしてもよい。また、上述の実施例では、光ディスクの再生装置について説明しているが、光ディスクに記録し、また、このディスクの記録信号を再生する、記録再生装置にも本発明の方式がそのまま適用できる。
【0028】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、使用者がコンパクトディスクやその他の光ディスクがどの方式による光ディスクであるか意識せずに、その記録及び/又は再生が行われるようにした、光ディスク再生装置を提供することができる。




 

 


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