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発明の名称 光ディスク再生装置及び光ディスクの判別方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平9−7288
公開日 平成9年(1997)1月10日
出願番号 特願平7−179558
出願日 平成7年(1995)6月22日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】岡▲崎▼ 信太郎 (外1名)
発明者 橋本 稔
要約 目的
使用者がどの方式の光ディスクであるか意識せずに光ディスクの再生を行うことができる光ディスク再生装置を提供すること。

構成
画像データがデジタル化され圧縮されて記録された光ディスク21を回転駆動する駆動部と、駆動部により回転される光ディスクのに対して光を照射して、戻り光を検出する、信号読取用の光学ピックアップ22と、光学ピックアップからの検出信号を処理して画像データを生成する信号処理回路23と、を含んでいる、DVD再生装置20において、光ディスク21の信号未記録部分21bに設けられた光ディスクの方式を判別するための識別コードと、光ディスクの識別コードを読み取る識別用光学ピックアップ24と、識別用光学ピックアップからの信号を処理して識別コードを取り出すデコーダ25とをそなえる光ディスク再生装置20。
特許請求の範囲
【請求項1】 画像データがデジタル化され圧縮されて記録された光ディスクを回転駆動する駆動部と、この駆動部により回転される光ディスクに対して光を照射して、その戻り光を検出する信号読取用の光学ピックアップと、光学ピックアップからの検出信号を処理して画像データを生成する信号処理回路と、前記光ディスクの信号未記録部分に設けられた光ディスクの方式を判別するための識別コードと、光ディスクの識別コードを読み取る光学的識別手段と、光学的識別手段からの信号を処理して識別コードを取り出すデコーダとを備えることを特徴とする光ディスク再生装置。
【請求項2】 前記識別コードが、ディスクの内周縁に沿って設けられたバーコードであることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】 前記信号読取用の光学ピックアップが、光学的識別手段を兼ねる構成としたことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項4】 前記デコーダからの識別コードに基づいて、各方式の光ディスクがそれぞれ正しく再生されるように信号処理回路を制御することを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項5】 前記デコーダからの識別コードに基づいて、特定の方式の光ディスクの場合に、光ディスクが装置から排出されるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項6】 前記画像データがデジタル化され圧縮されて記録された光ディスクに対して、回転される光ディスクに光を照射して、戻り光を検出することにより、光ディスクに記録された画像データを再生する、光ディスク再生装置の光ディスク判別方法において、この光ディスクの信号未記録部分に設けられた光ディスクの方式を判別するための識別コードを、光学的識別手段により読み取り、この識別コードに基づいて光ディスクの方式を判別することを特徴とする光ディスクの判別方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、音声情報だけでなく画像情報がデジタル化され圧縮されて記録された光ディスクに対して、光を照射して、戻り光を検出することにより、記録信号を再生する、光ディスク再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、音声情報だけでなくデジタル化された画像情報を圧縮して、直径12センチメートルのCD(コンパクトディスク)と同じ大きさの光ディスクのトラック上に記録したものが開発されるようになっており、このような光ディスクは、特にデジタルビデオディスク(以下、DVDという)と呼ばれている。このようなDVDを再生するためのディスク再生装置は、回転駆動されるDVDの記録面に対して、光学ピックアップからレーザー光等の光を照射する。そして、光学ピックアップの受光素子により、このDVDの記録面からの戻り光を検出して、このDVDに記録されている信号を読み取ることにより、画像データの再生信号が生成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述したDVDは、現在のところ、特性の異なる二以上の規格が混在することから、一方式の規格のみに対応した再生装置では、他の方式のDVDを再生しようとすると、DVDからの戻り光から、正しく信号を検出することができないという問題があった。
【0004】かくして、使用者は、この種のDVDを、常にどの方式か意識しながら、それぞれの方式専用のディスク再生装置により、再生する必要があるという問題があった。
【0005】本発明は、以上の点に鑑み、使用者がの方式の光ディスクであるか意識せずに、その記録及び/又は再生を行うことができる、光ディスク再生装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明によれば、画像データがデジタル化され圧縮されて記録された光ディスクを回転駆動する駆動部と、この駆動部により回転される光ディスクに対して光を照射して、その戻り光を検出する信号読取用の光学ピックアップと、光学ピックアップからの検出信号を処理して画像データを生成する信号処理回路と、前記光ディスクの信号未記録部分に設けられた光ディスクの方式を判別するための識別コードと、光ディスクの識別コードを読み取る光学的識別手段と、光学的識別手段からの信号を処理して識別コードを取り出すデコーダとを備える、光ディスク再生装置により、達成される。
【0007】また、上記目的は、本発明によれば、前記画像データがデジタル化され圧縮されて記録された光ディスクに対して、回転される光ディスクの記録面に光を照射して、戻り光を検出することにより、光ディスクに記録された画像データを再生する、光ディスク再生装置の光ディスク判別方法において、この光ディスクの信号未記録部分に設けられた光ディスクの方式を判別するための識別コードを、光学的識別手段により読み取り、この識別コードに基づいて光ディスクの方式を判別する、光ディスクの判別方法により、達成される。
【0008】
【作用】上記構成によれば、光学的識別手段によって、光ディスクに設けられた識別コード、例えば光ディスクの内周縁に設けられたバーコードを読み取ることにより、識別コードが表わす光ディスクの方式が判別される。
【0009】信号読取用の光学ピックアップが、識別用光学ピックアップを兼用している場合には、新たに識別用光学ピックアップを設ける必要がないので、部品点数が少なくて済み、コストが低減されることになる。
【0010】
【実施例】以下、この発明の好適な実施例を図1乃至図2を参照しながら、詳細に説明する。尚、以下に述べる実施例は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0011】図1は、本発明を適用した光ディスク再生装置の第一の実施例におけるDVDを示している。尚、この装置は再生装置として説明されているが、記録及び再生を行う装置の場合であっても、この実施例と同様の構成を採用できる。即ち、図1において、デジタルビデオディスクであるDVD10は、全体がポリカーボネート等の円板から構成されていると共に、中心には、回転駆動装置であるターンテーブルが係合すべきセンターホール11が設けられている。さらに、DVD10は、半径方向に関して、外側の信号記録部分12と、内周縁付近の信号未記録部分13とを備えている。
【0012】信号記録部分12には、円周方向のトラックに沿って、所定の方式でデジタル化され圧縮された音声及び画像データの信号が記録される。また、信号未記録部分13には、図示のように、円周方向に沿って、円弧状の識別コードとしてのバーコード14が印刷等により備えられている。ここで、上記バーコード14は、DVD10の方式に対応している。尚、識別コードとしては、バーコードに限らず、他の光学的に読み取り可能な識別コードを利用することも可能である。
【0013】図2は、DVD再生装置の第一の実施例の構成を示している。図2において、DVD再生装置20は、図示しない駆動機構により回転駆動されるDVD21の信号記録部分21aに対して、光を照射すると共に、戻り光を検出する、信号読取用の光学ピックアップ22と、光学ピックアップ22からの検出信号を処理して画像データを生成する信号処理回路23と、DVD21の信号未記録部分21bに対して光を照射すると共に、戻り光を検出する、光学的識別手段としての識別用光学ピックアップ24と、識別用光学ピックアップ24からの検出信号が入力されるバーコードデコーダ25と、バーコードデコーダ25からの信号が入力されるシステムコントローラ26とを含んでいる。
【0014】信号読取用光学ピックアップ22は、レーザ光等の光ビームを照射する光源と、光源からの光ビームをDVD21の信号記録面に結像させる対物レンズを含む光学系と、DVD21の信号記録部分21aの記録面からの戻り光を受光する光検出器とから構成されていると共に、光ビームのDVD21の信号記録面へのスポットが、DVD21の信号記録部分21aの範囲内で、半径方向に移動するように構成されている。
【0015】信号処理回路23は、光学ピックアップ22からの検出信号が入力され、この検出信号に基づいて、DVD21の記録された画像データを生成し、図示しないディスプレイ等の外部機器に出力するようになっている。この場合、信号処理回路23は、システムコントローラ26からの制御信号に基づいて、複数の方式のDVDのうち、選択された方式のDVD21の再生を行なうように、切換え制御されるようになっている。
【0016】識別用光学ピックアップ24は、信号読取用光学ピックアップ22と同様に、レーザ光等の光ビームを照射する光源と、光源からの光ビームをDVD21の信号未記録部分21bの記録面に結像させる対物レンズを含む光学系と、DVD21からの反射光を受光する光検出器とから構成されていると共に、光ビームのDVD21へのスポットが、DVD21の信号未記録部分21bの範囲内で、半径方向に移動するように構成されている。
【0017】バーコードデコーダ25は、識別用光学ピックアップ24からの検出信号が入力され、この検出信号に基づいて、バーコードをデコードすることにより、バーコードに対応する信号を出力する。
【0018】システムコントローラ26は、バーコードデコーダ25からの信号に基づいて、DVD21の方式を判別することになり、判別した方式に対応する制御信号を前記信号処理回路23に送出する。
【0019】本実施例によるDVD再生装置20は、以上のように構成されており、DVD21の再生を行なう場合、先づ識別用光学ピックアップ24が、DVD21の信号未記録部分21bにアクセスして、DVD21の信号未記録部分21bに備えられたバーコードの読取を行なう。これにより、識別用光学ピックアップ24からの検出信号に基づいて、バーコードデコーダ25が、バーコードに対応する信号を出力し、システムコントローラ26が、DVD21の方式を判別し、この方式に対応する制御信号を信号処理回路23に出力する。
【0020】そして、信号処理回路23は、制御信号に基づいて、DVD21の方式に対応して切換えられる。その後、信号読取用光学ピックアップ22が、DVD21の信号記録部分21aにアクセスして、DVD21の信号記録部分21aの信号記録面に記録された信号の読み取りを行なう。かくして、DVD再生装置20は、そのときのDVD21の方式にかかわらず、DVD21の再生を正しく行なうことになる。
【0021】図3は、本発明によるDVD再生装置の第二の実施例を示している。図3において、DVD再生装置30は、図示しない駆動機構により回転駆動されるDVD31の信号記録部分31a及び信号未記録部分31bに対して、光を照射すると共に、戻り光を検出する、光学ピックアップ32と、光学ピックアップ32からの検出信号を選択的に切換える切換えスイッチ33と、光学ピックアップ32からの検出信号を処理して画像データを生成する信号処理回路34と、光学ピックアップ32からの検出信号が入力されるバーコードデコーダ35と、バーコードデコーダ35からの信号が入力されるシステムコントローラ36とを含んでいる。
【0022】この場合、光学ピックアップ32は、レーザ光等の光ビームを照射する光源と、光源からの光ビームをDVD31の信号記録面に結像させる対物レンズを含む光学系と、DVD21の記録面からの戻り光を受光する光検出器とから構成されていると共に、信号読取及び識別兼用であって、光ビームのDVD31の信号記録面へのスポットが、DVD31の信号記録部分31a及び信号未記録部分31bの範囲内で、半径方向に移動するように構成されている。この場合、光学ピックアップ32は、内周側に二つのリミットスイッチ(図示せず)を備えており、一つは通常の再生時に信号記録部分31aの内周縁で光学ピックアップ32の内側への移動を規制し、他の一つは、DVD判別時に信号未記録部分31bの内周縁で光学ピックアップ32の内側への移動を規制するものであり、これらのリミットスイッチの切換えは、例えばシステムコントローラ36により、後述する切換えスイッチ33の切換えと同時に行われる。
【0023】切換えスイッチ33は、DVD31の再生の際に、最初は、バーコードデコーダ35側に切換えられ、システムコントローラ36によるDVD31の方式の判別が終了した後、信号処理回路34側に切換えられるように、例えばシステムコントローラ36によって制御される。
【0024】信号処理回路34,バーコードデコーダ35,システムコントローラ36は、図2の実施例における信号処理回路23,バーコードデコーダ25,システムコントローラ26と同様の構成である。
【0025】本実施例によるDVD再生装置30は、以上のように構成されており、DVD31の再生を行なう場合、先づ切換えスイッチ33がバーコードデコーダ35側に切換えられ、光学ピックアップ32が、図面にて符号32aで示すように、DVD31の信号未記録部分31bにアクセスして、DVD31の信号未記録部分31bに備えられたバーコードの読取を行なう。これにより、光学ピックアップ32からの検出信号は、切換えスイッチ33を介してバーコードデコーダ35に入力され、バーコードデコーダ35が、この検出信号に基づいて、バーコードに対応する信号を出力し、システムコントローラ36が、DVD31の方式を判別し、この方式に対応する制御信号を信号処理回路34に出力する。さらに、システムコントローラ36は、切換えスイッチ33を信号処理回路34側に切換え制御する。
【0026】そして、信号処理回路34は、制御信号に基づいて、DVD31の方式に対応して切換えられる。その後、光学ピックアップ32が、DVD31の信号記録部分31aにアクセスして、DVD31の信号記録部分31aの信号記録面に記録された信号の読み取りを行なう。かくして、DVD再生装置30は、そのときのDVD31の方式にかかわらず、DVD31の再生を正しく行なうことになる。
【0027】尚、上述した実施例においては、DVD再生装置20,30は、DVD21,31の方式の判別結果に基づいて、信号処理回路23,34の動作を切換えることにより、DVD21,31が何れの方式であっても、正しく再生を行なうようになっているが、これに限らず、例えば一つの方式のDVDのみに対応するように構成されていて、他の方式のDVDであると判別された場合には、その旨表示手段によって表示を行ない、あるいは警告音または警告表示等により、その旨を告知するようにしてもよい。さらに、他の方式のDVDである場合には、再生装置から排出するようにして、再生装置の誤動作を防止するようにしてもよいことは明らかである。
【0028】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、使用者がどのような方式の光ディスクであるか意識せずに、光ディスクの記録及び/又は再生を行うことができる光ディスク再生装置を提供することができる。




 

 


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