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発明の名称 車載用ディスク交換装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平9−7285
公開日 平成9年(1997)1月10日
出願番号 特願平7−176685
出願日 平成7年(1995)6月20日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 正美
発明者 小紫 公久 / 黒岩 仁
要約 目的
複数種のディスクを再生可能にした場合にも消費電力の増大を招くことのない車載用ディスク交換装置を提供する。

構成
制御マイコン11は、マスターユニット20のオン・オフを検知するとともに、次の状態としての車載用ディスク交換装置10の状態を判別する。この検知結果と判別結果から、制御マイコン11は、安定化電源回路12と、メカデッキ13、サーボおよび共通信号処理部14、ディスプレイ出力回路15、ビデオCD処理回路16、CD−G処理回路17、オーディオD/A回路18との間に設けられたスイッチ回路S1〜S6のオン・オフ制御する。
特許請求の範囲
【請求項1】利用者の操作入力を受けるマスターユニットからの制御信号を受けて、ディスク交換およびディスクからの再生を行なうようにする車載用ディスク交換装置において、ディスク交換機構を含む機械的動作部と、再生可能な複数種のディスクに対応して設けられる複数の信号処理回路と、上記複数種のディスクに対して共通の信号処理回路と、電源端子と上記機械的動作部との間、複数の信号処理回路のそれぞれとの間および上記共通の信号処理回路との間に、それぞれ設けられるスイッチ手段と、制御手段とを備え、上記制御手段は、上記マスターユニットのオン・オフの状態を検知する検知手段と、次の状態としての自装置の状態を判別する判別手段とを有し、上記検知手段の検知結果と、上記判別手段の判別結果とに基づいて、上記スイッチ手段のそれぞれのオン・オフを制御するようにしたことを特徴とする車載用ディスク交換装置。
【請求項2】上記マスターユニットからの制御信号に基づいて、上記マスターユニットにより自装置が選択されている状態か否かを判定する判定手段を設け、上記制御手段は、上記マスターユニットがオンであると上記検知手段で検知された場合であっても、上記判定手段で自装置が選択されていないと判定されたときには、上記スイッチ手段のそれぞれはオフとするように制御することを特徴とする請求項1に記載の車載用ディスク交換装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、CD(コンパクトディスク)などのディスクを複数枚搭載し、操作者の指示に応じた、ディスク選択、再生を行なうようにする車載用のディスク交換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】いわゆるカーオーディオと通称されている自動車用のオーディオシステムの一つのコンポーネントユニットとしてCDプレーヤが広く普及している。
【0003】そして、自動車の運転走行中に、運転者がディスクを交換操作することは安全性の面で問題があることにかんがみ、予め複数枚のディスクを装填しておき、その複数枚のディスクから利用者の選択指示に応じたディスクを選択して再生するようにする車載用ディスク交換装置を用意しておき、運転者は、操作パネル面あるいはリモートコントロール装置の送信機(以下、リモートコマンダという)により必要なキー操作を行なうだけで、複数枚のディスクを自動的に交換して再生することができるようにするシステムも賞用されている。
【0004】このシステムは、操作パネル面やリモートコマンダからのリモコン信号の受信部を備えるマスターユニットと、CDチェンジャーと呼ばれる車載用ディスク交換装置と、オーディオモニター装置としてのスピーカとからなっている。
【0005】このシステムにおいて、車載用ディスク交換装置には、自動車のバッテリから電源電圧が供給される。この自動車のバッテリは、自動車の各電気系に対しても電源電圧を供給する。このため、バッテリの電力消費は少ないほうが望ましく、車載用ディスク交換装置についても省電力化が望まれる。
【0006】従来の車載用ディスク交換装置は、以下のように、システムの3つの状態を想定し、各状態に応じて電源を供給する範囲を変えることで、この省電力化を図るようにしている。
【0007】すなわち、車載用ディスク交換装置は、■マスターユニットの電源がオフの状態である場合■マスターユニットの電源がオンの状態にあり、車載用ディスク交換装置が選択されているが、ディスクの再生中でない場合■マスターユニットの電源がオンの状態にあり、車載用ディスク交換装置が選択されていて、かつ、ディスクの再生中である場合のどの状態にあるかを判別する。
【0008】■の場合には、車載用ディスク交換装置は、未使用状態であり、車載用ディスク交換装置に電力は供給されない。
【0009】■の場合には、車載用ディスク交換装置はディスク交換のためのメカデッキ部分に電源が供給される。しかし、ディスクの再生のための信号処理回路などには、電源は供給されない。
【0010】■の場合には、ディスクの再生中であり、信号系、サーボ系、メカデッキ部など、すべての回路を動作状態にするため、これらすべての回路に電源が供給される。
【0011】このように、従来は上述の■、■、■の3つの場合を想定し、車載用ディスク交換装置の各部に対する電源の供給を制御して、省電力化を図っている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、音楽CD以外のCD−G(CDグラフィックス)、ビデオCD、CD−ROMなどの画像情報などをも提供するディスクが普及し始めている。
【0013】このようなディスクは、ディスクサイズは同じであり、また、光ピックアップによる信号取出部さらには、デジタル信号再生回路部分については、同一の構成とすることができる。
【0014】そこで、車載用ディスク交換装置として、音楽CD、CD−G、ビデオCD、CD−ROMといった異なる種類のディスクを交換、再生できるものがあれば便利であり、車載用ディスク交換装置の機能を増強し、再生可能なディスクの種類を増やすことが考えられる。
【0015】この場合に、再生可能なディスクを増やすと、当該再生するディスクの種類に応じた処理回路が必要になる。例えば、CD−Gを再生可能にしようとすれば、ディスクのサブコード中に記録されたグラフィックス情報を抽出し、デコードすることができるCD−Gのデコーダが必要となる。また、ビデオCDを再生可能にしようとすれば、圧縮されてディスクに記録されたデータを伸長してデコードするビデオCDのデコーダが必要になる。同様に、CD−ROMを再生可能にしようとすれば、CD−ROMのデータ構造に対応することができるデコーダが必要になる。
【0016】このように、音楽CD、CD−G、ビデオCD、CD−ROMを再生可能にした車載用ディスク交換装置に対して、前述の従来の省電力化の方法を適用した場合には、消費電力の増大を招くことになる。
【0017】すなわち、従来の方法によれば、複数種のディスクのうちの1つのディスクを再生するときには、車載用ディスク交換装置の各ディスクに対応して設けられるすべてのデコーダ回路に電力が供給されることになる。つまり、再生しているディスク以外のデコーダなどにも電力が供給されることになり、消費電力が増大し、自動車のバッテリにも大きな負荷を与えることになるのである。
【0018】以上のことにかんがみ、この発明は複数種類のディスクの再生を可能にした場合であっても、不必要に電力を消費することなく、省電力化を図ることができる車載用ディスク交換装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため、この発明による車載用ディスク交換装置は、利用者の操作入力を受けるマスターユニットからの制御信号を受けて、ディスク交換およびディスクからの再生を行なうようにする車載用ディスク交換装置において、ディスク交換機構を含む機械的動作部と、再生可能な複数種のディスクに対応して設けられる複数の信号処理回路と、上記複数種のディスクに対して共通の信号処理回路と、電源端子と上記機械的動作部との間、複数の信号処理回路のそれぞれとの間および上記共通の信号処理回路との間に、それぞれ設けられるスイッチ手段と、制御手段とを備え、上記制御手段は、上記マスターユニットのオン・オフの状態を検知する検知手段と、次の状態としての自装置の状態を判別する判別手段とを有し、上記検知手段の検知結果と、上記判別手段の判別結果とに基づいて、上記スイッチ手段のそれぞれのオン・オフを制御するようにしたことを特徴とする。
【0020】
【作用】上記構成の、この発明による車載用ディスク交換装置においては、マスターユニットがオフであると検知された場合には、各スイッチ手段はオフにされ、各部には電源は投入されない。
【0021】また、マスターユニットがオンであると検知され、かつ、当該車載用ディスク交換装置の次の状態が、ディスクの交換待ちの状態であると判別された場合には、電源端子と機械的動作部との間に設けられたスイッチ手段がオンにされて電源が、この機械的動作部に投入され、その他のスイッチ手段はオフにされて、その他の部分には電源は投入されない。
【0022】マスターユニットがオンであると検知され、かつ、当該車載用ディスク交換装置の次の状態が、ディスクを再生する状態であると判別された場合には、電源端子と機械的動作部との間、再生可能な複数種のディスクのうち、再生するディスクに対応して設けられた信号処理回路との間、および、共通信号処理回路との間に設けられるスイッチ手段がオンにされ、その他のスイッチ手段はオフになるように電源の供給範囲が制御される。
【0023】このようにマスターユニットのオン・オフと、次の状態としての自装置である車載用ディスク交換装置の状態とから、電源を供給する範囲が制御される。
【0024】
【実施例】次に、図を参照しながら、この発明による車載用ディスク交換装置について説明する。図1は、この例の車載用ディスク交換装置が適用された車載システムの一例を説明するためのブロック図である。
【0025】この例の車載用ディスク交換装置10に対しては、バスライン50によりマスターユニット20が接続される。この例のマスターユニット20は、カセットデッキ、CDプレーヤ、ミニディスクプレーヤ、あるいは、その複合装置などのオーディオ機器とされている。
【0026】そして、マスターユニット20は、リモートコマンダ24からのリモコン信号を受信するための光受光部22と、制御コマンドを車載用ディスク交換装置10とやり取りするための制御マイコン21と、例えばLCDからなる表示装置23とを備える。制御マイコン21は、受信したリモコン信号に応じた制御コマンドを生成し、この制御コマンドを車載用ディスク交換装置10に送る。車載用ディスク交換装置10は、マスターユニット20からの制御コマンドに応じて動作する。また、操作パネルを有する場合もある。
【0027】図1に示すように、マスターユニット20および車載用ディスク交換装置10には、自動車用のバッテリEBが電源として供給されるようになっている。図1に示したバスライン50は、制御コマンドの通信ラインだけでなく、電源ライン51およびマスターユニット20の電源オン/オフの状態を示すライン52を含んでいる。
【0028】マスターユニット20の制御マイコン21は、このマスターユニット20の電源がオンとされると、ライン52を、例えばローレベルからハイレベルに立ち上げる。車載用ディスク交換装置10は、このライン52がハイレベルになったことで、マスターユニット20の電源オンを検知する。
【0029】この例の場合、車載用ディスク交換装置10の制御マイコン11は、マスターユニット20が電源オフであるときには、いわゆるスリープモードの状態にあり、ライン52の状態を周期的にサーチする。そして、このライン52がハイレベルとなったことを検知したときには、車載用ディスク交換装置10の制御マイコン11は、スリープモードが解除となる。
【0030】そして、マスターユニット20の電源オンを検知した後は、車載用ディスク交換装置10は、マスターユニット20からの制御コマンドを監視するようにする。
【0031】なお、スリープモードにおいて、ライン52の状態を制御マイコン11が周期的に監視するのではなく、ライン52の状態がローレベルからハイレベルになったときに、その立ち上がりによりトリガされるフリップフロップ回路を車載用ディスク交換装置10に設けておき、このフリップフロップ回路の出力によりスリープモードを解除するようにしてもよい。
【0032】この例の車載用ディスク交換装置10は、音楽CD、CD−G、ビデオCDなど、種別の異なるCDを再生することができる。また、後述するように、この例の車載用ディスク交換装置10は、マスターユニット20の指示内容やシステムの状況などを画像情報として、例えばこの例ではマスターユニット20の表示装置23に供給する機能(後述するディスプレイ出力回路15)をも有している。
【0033】図1に示すように、この例の車載用ディスク交換装置10は、この装置全体を制御する制御マイクロコンピュータ(以下、制御マイコンという)11と、安定化電源回路12と、メカデッキ13と、サーボおよび共通信号処理部14と、ディスプレイ出力回路15と、ビデオCD処理回路16と、CD−G処理回路17と、オーディオD/A回路18と、安定化電源回路12の電源電圧出力端と、各部との間に設けられたスイッチ回路S1〜S6とを備えている。
【0034】ライン61は、安定化電源電圧を供給する電源ラインである。ライン71は、制御マイコン11から各部へ制御信号を供給するとともに、スイッチ回路S1〜S6の切換制御信号を供給する制御ラインであり、ライン72は、安定化電源回路12のオン・オフを制御する制御信号を供給するラインである。また、ライン81は、制御マイコン11と各部との間で制御コマンド以外の、必要とするデータのやり取りを行なうデータラインであり、ライン82は、主にデジタルビデオ信号を、ビデオCD処理回路16、CD−G処理回路17からディスプレイ出力回路15へ供給するデータラインである。
【0035】安定化電源回路12は、バスライン50中の電源ライン51を通じて、自動車用バッテリーEBから電源電圧の供給を受ける。そして、車載用ディスク交換装置10の各部に供給する安定化電源電圧を形成する。形成された安定化電源電圧は、電源ライン61と、各部に対応して設けられたスイッチ回路S1〜S6を介して、車載用ディスク交換装置10の各部に供給される。
【0036】また、安定化電源回路12は、制御マイコン11に対して常時電源電圧をライン62を通じて供給し、この制御マイコン11を、いわゆる電源バックアップするようにしている。
【0037】メカデッキ13は、ディスク装填、チャッキング、ディスク交換その他の機械的な動作をするものであり、制御マイコン11からの制御信号により駆動制御される。
【0038】サーボおよび信号共通処理部14は、図示しないが、ディスク回転用のスピンドルモータ、光ピックアップをディスクの半径方向に移動させるための2軸アクチュエータを含み、トラッキングサーボ、フォーカスサーボやスピンドルサーボを行なうためのサーボ回路を備えるとともに、再生RF信号処理回路、エラー訂正デコード処理回路などの再生信号に対して共通の信号処理を行なう回路部分を備える。
【0039】このサーボおよび信号共通処理部14には、制御マイコン11からサーボ用制御信号が供給されるとともに、安定化電源回路12からモータ用として例えば9V、信号処理回路用の電源として例えば5Vが供給される。そして、このサーボおよび信号共通処理部14からは、デジタルデータ(オーディオデータあるいはビデオデータ)が得られ、そのデジタルデータが再生するディスクの種別に応じて、ビデオCD処理回路16、CD−G処理回路17、オーディオD/A回路18に供給される。
【0040】制御マイコン11は、このサーボおよび信号共通処理部14からの各ディスクのTOC(Table Of Contents )情報から各ディスクの種別を判別する機能を備え、車載用ディスク交換装置10に装填された複数枚のディスクの種別を予め記憶するメモリ(図示せず)を備えている。そして、このメモリの内容から、常に装填されている複数のディスクを認識しながら、制御コマンドに応じたディスク選択などの処理を行ない、存在しないディスクに対する制御命令の場合には、その処理は行なわず、注意を喚起する表示などを行なうようにする。この表示用信号は、ディスプレイ出力回路15で生成され、マスターユニット20に送られ、マスターユニット20の表示装置23において対応する表示が行なわれる。
【0041】ビデオCD処理回路16は、例えば、MPEG1の圧縮方式を用いて、圧縮されて記録されたビデオCDからのデジタルビデオ信号の供給を受ける。そして、制御マイコン11からの制御信号に基づいて、圧縮されたビデオ信号を伸長処理などを行なって、出力ビデオ信号を形成する。
【0042】CD−G処理回路17は、制御マイコン11からの制御信号に基づいて、CD−Gのディスクに記録されたサブコードのうち、所定の位置に記録されたCD−Gのグラフィックデータを抽出し、デコードして、これに応じたグラフィック表示のための出力信号を形成する。
【0043】オーディオD/A回路18は、制御マイコン11からの制御信号に基づいて、デジタルオーディオ信号をアナログオーディオ信号に変換する処理を行ない、オーディオ出力信号を出力する。出力されたオーディオ信号は、図示しないが、オーディオアンプを介してスピーカに供給されて再生される。
【0044】ディスプレイ出力回路15は、制御マイコン11からの制御信号に基づいて、前述したようにビデオCD処理回路16や、CD−G処理回路17から供給されるデジタルビデオ信号をアナログビデオ信号に変換する処理を行ない、ビデオ出力信号を出力する。出力されたビデオ信号は、マスターユニット20に供給されるほか、図示しない表示モニタ装置に供給され、当該ビデオ出力信号による画像が、その表示モニタ装置に表示される。
【0045】また、ディスプレイ出力回路15は、キャラクタジェネレータなどを備え、制御マイコン11からの制御信号に基づいて、マスターユニット20や、車載用ディスク交換装置10の状態などを画像情報として、前述したようにマスターユニット20のLCD23などの表示装置に表示するための出力ビデオ信号をも形成し、出力することができるものである。なお、上記表示モニタ装置にも供給して、表示することもできる。
【0046】マスターユニット20は、例えば、リモートコマンダ24を介して、利用者からの操作入力に応じた制御コマンドが提供されると、その制御コマンドを受信部22で受信し、制御マイコン21で判別し、制御コマンドを発生させる。発生された制御コマンドが、他へ送信すべきものであるときには、バスライン50を通じて、車載用ディスク交換装置10や当該バスラインに接続される他のソースや他の車載用ディスク交換装置に転送される。
【0047】車載用ディスク交換装置10の制御マイコン11は、マスターユニット20からの制御コマンドの供給を受けると、以下に詳述するように、マスターユニット20のオン・オフの状態、制御コマンドによる指示内容および、車載用ディスク交換装置10の状態、つまり、ディスク交換の状態であるか、どの種類のディスクの再生状態であるかに応じて、動作させるべき各部に電源を供給する。
【0048】すなわち、制御マイコン11は、先ず、動作させる回路部に応じて、スイッチ回路S1〜S6をオン・オフを制御することにより電源の供給範囲を制御する。
【0049】そして、電源が供給された回路部が動作し、制御マイコン11からの制御信号が受信可能になり、マスターユニット20からの制御コマンドに応じた処理を行なう。
【0050】図2は、この例の車載用ディスク交換装置10において、電源の供給範囲が異なる6つの状態を説明するための図である。また、図3〜図8は、図2に示す状態1〜状態6における電源・投入状態にある各部を示す図である。
【0051】図2に示すように、状態1の場合には、マスターユニット20の電源は、オフの状態にあり、それ以外の状態2〜状態6の場合には、マスターユニット20の電源はオンの状態にある。
【0052】そして、状態2〜状態6のうち、状態2、状態3の場合には、車載用ディスク交換装置10は、否再生状態(ディスク再生中ではない状態)にあり、それ以外の状態4〜状態6の場合は、どれもディスク再生中であるが、再生しているディスクの種類が異なっている状態にある。以下、状態1〜状態6について詳述する。
【0053】状態1では、車載用ディスク交換装置10と、マスターユニット20とは、否使用の状態である。この状態1の場合には、図1に示したスイッチ回路S1〜S6は、いずれもオフの状態にされる。したがって、図3に示すように、制御マイコン11だけが、自動車のバッテリからのバックアップ電源を受けて、マスターユニット20からの制御コマンドの供給待ちの状態となる。このため、状態1は、車載用ディスク交換装置10の各部へは、電源の供給は行なわれず、いわゆるスリープモードの状態である。
【0054】なお、安定化電源回路12は、制御マイコン11に対するバックアップのための電圧供給部のみが働いていればよく、例えば、モータ駆動用の9Vの電圧供給部はオフとされる。
【0055】状態2は、マスターユニット20が、当該車載用ディスク交換装置10以外の、例えば、カセットデッキ、CDプレーヤ、あるいは、マスターユニット20に接続された他の車載用ディスク交換装置を選択している場合であって、当該車載用ディスク交換装置10は、否選択の状態にある。
【0056】この状態2の場合には、図2に示すように、図1に示したスイッチ回路6のみがオンにされ、ディスプレイ出力回路15に電源が供給されるように制御される。したがって、図4に示すように、当該車載用ディスク交換装置10の状態や、マスターユニット20の状態を画像情報により通知することができるようにするため、ディスプレイ出力回路15に電源が供給される。
【0057】そして、この状態2の場合には、制御マイコン11の制御に応じて、ディスプレイ出力回路15は、当該車載用ディスク交換装置は、否選択状態にあることや、マスターユニット20が選択しているオーディオ機器等を通知する画像情報を形成し、マスターユニット20の表示装置23に表示するようにする。
【0058】状態3は、マスターユニット20は、当該車載用ディスク交換装置10を選択しているが、当該車載用ディスク交換装置10においては、ディスクは再生されておらず、ユーザからのディスクの選択、再生指示を待っている、いわゆるディスクの交換、再生待ちの状態である。
【0059】この状態3の場合には、図2に示すように、図1に示したスイッチ回路1、6がオンにされ、図5に示すように、メカデッキ13とディスプレイ出力回路15に電源が供給される。これにより、当該車載用ディスク交換装置10の状態などをユーザに画像情報として提供することができるようにするとともに、ディスクの交換や再生指示に対して、速やかに処理を行なうことができるようにされる。
【0060】状態4は、当該車載用ディスク交換装置10において、CD−Gのディスクが再生されている場合である。ディスクの種別は、前述したように、制御マイコン11において、サーボおよび信号共通処理部14からの各ディスクのTOC情報により判別される。
【0061】この状態4の場合には、図2に示すように、図1に示したスイッチ回路S1、S2、S4、S5、S6がオンにされ、また、スイッチ回路S3がオフにされる。
【0062】したがって、図6に示すように、ビデオCD処理回路16以外のメカデッキ13、サーボおよび信号共通処理部14、ディスプレイ出力回路15、CD−G処理回路17、オーディオD/A回路18に電源が供給される。
【0063】これにより、ビデオCD処理回路16以外の各回路が動作する。そして、CD−Gディスクに記録された画像情報は、サーボおよび共通信号処理部14から、データライン81を介してCD−G処理回路17に供給され、ここでグラフィックス表示画像信号が形成される。この信号は、データライン82を介してディスプレイ出力回路15に供給され、アナログビデオ信号に変換されて再生される。
【0064】同様に、CD−Gに記録された音声情報は、サーボおよび共通信号処理部14からデータライン81を介してオーディオD/A回路に供給され、ここでアナログオーディオ信号に変換されて再生される。
【0065】状態5は、当該車載用ディスク交換装置10において、ビデオCDのディスクが再生されている場合である。この場合、図1に示したCD−G処理回路17は使用されない。
【0066】この状態5の場合には、図2に示すように、図1に示したスイッチ回路S1、S2、S3、S5、S6がオンにされ、スイッチ回路S4はオフにされる。
【0067】したがって、状態5の場合には、図7に示すように、CD−G処理回路17以外のメカデッキ13、サーボおよび信号共通処理部14、ディスプレイ出力回路15、ビデオCD処理回路16、オーディオD/A回路18に電源が供給される。
【0068】これにより、ビデオCDに記録された画像情報は、サーボおよび信号共通処理部14からデータバス81を介してビデオCD処理回路16に供給され、ここで圧縮された画像情報が伸長処理され、デジタルビデオ信号が形成される。形成されたデジタルビデオ信号は、データバス82を介してディスプレイ出力回路16に供給され、ここでアナログビデオ信号に変換されて再生される。
【0069】また、ビデオCDに記録された音声情報は、サーボおよび信号共通部14から、データバス81を介してオーディオD/A回路18に供給され、ここでアナログオーディオ信号に変換されて再生される。
【0070】状態6は、当該車載用ディスク交換装置10において、CD−G、ビデオCD以外の、例えば、音楽CDやCD−ROMが再生されている場合である。この場合、ビデオCD処理回路16、CD−G処理回路17は使用されない。
【0071】すなわち、状態6の場合には、図2に示すように、図1に示したスイッチ回路S1、S2、S5、S6がオンにされ、スイッチ回路S3、S4がオフにされる。
【0072】したがって、この状態6の場合には、図8に示すように、ビデオCD処理回路16、CD−G処理回路17以外の、メカデッキ13、サーボおよび信号共通処理部14、ディスプレイ出力回路15、オーディオD/A回路18に電源が供給される。
【0073】これにより、音声CD、CD−ROMに記録された音声情報は、サーボおよび信号共通処理部14からデータバス81を介して、オーディオD/A回路18に供給され、アナログオーディオ信号が形成されて再生される。
【0074】なお、この例の車載用ディスク交換装置10は、再生するディスクがCD−ROMであった場合には、音声情報だけを再生するようにしている。
【0075】なお、状態4、状態5および状態6では、モータに+9Vの電圧を供給する必要があるため、安定化電源回路12は、制御マイコン11からのライン72を通じた制御信号により、9Vの電源電圧供給部もオンにする。
【0076】このように、機能が増大し、再生可能なディスクが増加した、この例の車載用ディスク交換装置10において、制御マイコン11がマスターユニット20の状態をモニタし、マスターユニット20からの制御コマンドによる次に現出すべき自己(車載用ディスク交換装置10)の状態とを合わせて電源を供給する範囲を制御する。これにより、この例の車載用ディスク交換装置10では、動作させる必要のない回路に電源を供給しなくても済み、必要最小限の消費電力で種別の異なる複数のディスクを再生することができる。
【0077】次に、図9、図10を用いて、この例の車載用ディスク交換装置10において行なわれる電源の供給範囲の制御について説明する。図9、図10のフローチャートに示す処理は、制御マイコン11によって行なわれる。
【0078】前述したように、車載用ディスク交換装置10は、ライン52の状態によりマスターユニット20の電源オン/オフの状態を検知する。そして、前述したように、マスターユニット20の電源オフと検知しているときは、スリープモードであり、スイッチ回路S1〜S6は、すべてオフである。
【0079】マスターユニット20が電源オンとなったことが、ライン52の状態により前述したようにして検知され、スリープモードが解除されると、図9、図10に示すルーチンが起動される。
【0080】すなわち、マスターユニット20からの制御コマンドの到来を待つ(ステップ101)。
【0081】マスターユニット20からの制御コマンドの到来を検知したときは、その制御コマンドを取り込み(ステップ102)、それが自己の車載用ディスク装置10に対するものであるか否か判断する(ステップ103)。
【0082】ステップ103の判断処理において、当該ディスク交換装置10が選択されていないと判断したときには、制御マイコン11は、図2に示した状態2であると判定し、スイッチ回路S6をオンにするとともに、その他のスイッチ回路S1〜S5をオフにするように制御する(ステップ104)。
【0083】ステップ103の判断処理において、当該ディスク交換装置10が選択されていると判断したときには、制御マイコン11は、ディスクが再生可能なように、ディスクの固定テーブル上に固定(チャッキング)されているか否かを判断する(ステップ105)。
【0084】ステップ105の判断処理において、固定テーブル上にディスクがチャッキングされていないと判断したときには、制御マイコン11は、図2に示した状態3(ディスク選択中)であると判定し、スイッチ回路S1、S6をオンにするとともに、他のスイッチ回路S2、S3、S4、S6をオフにするように制御する(ステップ106)。
【0085】ステップ105の判断処理において、ディスクが、固定テーブルにチャッキングされていると判断すると、当該ディスクからTOCを読み出す(ステップ107)。そして、TOCの内容から、当該再生されたディスクは、オーディオCDか(図10ではOD)、ビデオCD(図10ではVD)か、そのいずれでもないCD−ROMディスクかを判断する(ステップ108)。
【0086】なお、ステップ108の判断処理においてオーディオCDあるいは、ビデオCDであると判断された場合であっても、CD−ROM形式でデータが書き込まれているディスクが存在するため、後述するような判断ステップ109、ステップ117において、区別するようにしている。
【0087】ステップ108の判断処理において、オーディオCDであると判断された場合には、真にオーディオCDか否かを判断する(ステップ109)。ステップ109の判断処理において、オーディオCDであると判断された場合には、当該ディスクは、CD−Gのディスクか否かを判断する(ステップ110)。
【0088】ステップ110の判断処理において、CD−Gのディスクでないと判断された場合には、当該ディスクは、CD−DA(音楽専用ディスク)であり、制御マイコン11は、図2に示した状態6であると判定する(ステップ111)。そして、制御マイコン11は、スイッチ回路S1、S2、S5、S6をオンにし、スイッチ回路S3、S4をオフにする(ステップ112)。
【0089】ステップ110の判断処理において、CD−Gのディスクであると判断した場合には、当該ディスクは、CD−Gのディスクであり、制御マイコン11は、図2に示した状態5であると判定する(ステップ113)。そして、制御マイコン11は、スイッチ回路S1、S2、S3、S5、S6をオンにし、スイッチ回路S4をオフにする(ステップ114)。
【0090】また、ステップ109の判断処理において、オーディオ用ディスクでないと判断したときには、当該ディスクは、CD−ROMディスクであり、状態6であると判定する(ステップ115)。そして、制御マイコン11は、前述のステップ112と同様に、図2に示す状態6の場合のスイッチ制御を行なう(ステップ116)。
【0091】また、ステップ108の判断処理において、CD−ROMディスクであると判断した場合においても、上述のステップ115、ステップ116の処理を行なう。すなわち、制御マイコン11は、図2に示す状態6の場合のスイッチ制御を行なう。
【0092】また、ステップ108の判断処理において、ビデオCDであると判断した場合には、真にビデオCDであるか否かを判断する(ステップ117)。ここで、ビデオCDでないと判断した場合には、当該ディスクはCD−ROMディスクであるとして、ステップ115、ステップ116の処理を行なう。すなわち、制御マイコン11は、図2に示す状態6の場合の制御を行なう。
【0093】ステップ117の判断処理において、ビデオCDであると判断した場合には、制御マイコン11は状態4であると判定する(ステップ118)。そして、制御マイコン11は、スイッチ回路S1、S2、S4、S5、S6をオンにし、スイッチ回路S3をオフにする(ステップ119)。
【0094】このように、制御マイコン11は、マスターユニット20のオン、オフの状態と、車載用ディスク交換装置10の次の状態と、再生するディスクの種類とを考慮して、電源の供給範囲を適正にするように制御している。
【0095】これにより、動作する必要のない回路部分には、電源を供給することもなく、必要最小限の電源で動作する車載用ディスク交換装置が実現できる。
【0096】また、この実施例の場合、例えば、CD−DAなどのオーディオ用のディスクの再生時には、ビデオCD処理回路、CD−G処理回路には、電源が供給されないので、これら回路から電源ラインを通じてビデオ系のノイズが再生オーディオ信号に飛び込むことがないので、良好な再生音が得られる。
【0097】また、この例の車載用ディスク交換装置は、当該車載用ディスク交換装置の状態や、マスターユニットが他のソースや車載用ディスク交換装置を選択している状態を、ディスプレイ出力回路12を介して表示することができる。
【0098】なお、上述の例では、バスラインを通じて、マスターユニットと車載用ディスク交換装置を接続したが、無線通信により両者間のコマンド通信を行なうようにすることもできる。
【0099】なお、スイッチ回路S1〜S6は、実施例のように、電源端子の一方(電源供給端)と各部との間ではなく、電源端子の他方(接地端)と各部との間に設けてもよい。
【0100】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば、種別の異なる複数種類のディスクを再生可能にした車載用ディスク交換装置において、動作に必要のない回路には、電源を供給しないようにしたので、必要最小限の消費電力で種別の異なる複数のディスクを再生することができる。
【0101】したがって、自動車のバッテリへの負荷が少ない多機能な車載用ディスク交換装置を提供することができる。
【0102】また、車載用ディスク交換装置での再生モードでは、当該再生モードとされているディスクの種類に応じた必要な回路にのみ電源が与えられるので、他の不必要な回路から電源ラインを通じてのノイズの混入がなく、良好な再生信号が得られる。




 

 


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