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発明の名称 光学ピックアップの調整工程用の搬送パレット
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平9−7220
公開日 平成9年(1997)1月10日
出願番号 特願平7−180967
出願日 平成7年(1995)6月23日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】岡▲崎▼ 信太郎 (外1名)
発明者 篠原 康雄 / 佐藤 光子 / 木村 清広
要約 目的
光学ピックアップを調整する場合に、搬送パレットに対して確実にクランプして搬送時に外れないようにすることができる搬送パレットを提供すること。

構成
光学ピックアップOPの一端部に通った第1のシャフトを押しつけて保持するための第1の保持部22と、光学ピックアップOPの開放された他端部に押しつけて保持するための第2の保持部24と、光学ピックアップOPに電気的に接続するためのフレキシブル配線部30とを備える。
特許請求の範囲
【請求項1】 情報記録媒体に情報を記録したり、情報記録媒体の情報を再生するのに用いられる光学ピックアップを調整する際に光学ピックアップを搬送するための搬送パレットにおいて、光学ピックアップの一端部に通った第1のシャフトを押しつけて保持するための第1の保持部と、光学ピックアップの開放された他端部に通った第2のシャフトを押しつけて保持するための第2の保持部と、光学ピックアップに電気的に接続するためのフレキシブル配線部と、を備えることを特徴とする光学ピックアップの調整工程用の搬送パレット。
【請求項2】 第1の保持部が第1のシャフトを押しつける方向と、第2の保持部が第2のシャフトを押しつける方向が、向かいあっている請求項1に記載の光学ピックアップの調整工程用の搬送パレット。
【請求項3】 フレキシブル配線部は、外部の電源供給部に接続される接触部と、この接触部で分岐した第1の接続端部と第2の接続端部とを有する請求項1に記載の光学ピックアップの調整工程用の搬送パレット。
【請求項4】 フレキシブル配線部の第1の接続端部は、接触部の第1方向に導出されて折り曲げられ、かつ第2の接続端部は、接触部の第2方向に導出されて折り曲げられて、第1の接続端部と第2の接続端部はほぼ平行になるように配置されている請求項3に記載の光学ピックアップの調整工程用の搬送パレット。
【請求項5】 第2の接続端部は、介在板を介して折り曲げられている請求項4に記載の光学ピックアップの調整工程用の搬送パレット。
【請求項6】 フレキシブル配線部の導通線は、外部の電源供給部のコンタクトプローブが接触するための導電性のピンを備える請求項3に記載の光学ピックアップの調整工程用の搬送パレット。
【請求項7】 フレキシブル配線部のピンは、フレキシブル配線部の導通線の途中に配置されたリング状導通線部に対して半田付けされている請求項6に記載の光学ピックアップの調整工程用の搬送パレット。
【請求項8】 隣接する導通線のリング状導通線部は、互いにずれた位置に配置されている請求項7に記載の光学ピックアップの調整工程用の搬送パレット。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディスク状の情報記録媒体から情報を再生したり、情報記録媒体に信号を記録するのに用いて最適な光学ピックアップをクランプして、光学ピックアップに組込まれている各種要素を微調整する場合に用いられる搬送パレットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】たとえばコンパクトディスクのような光ディスクなどの情報記録媒体に対して用いられる光ディスク装置は、光学ピックアップを光ディスクの半径方向に移動出来るようにして、光ディスクの所望の位置からの情報を再生できるようになっている。このような光学ピックアップOPは、図27と図28に示すように、対物レンズOBを有している。対物レンズOBは、電磁駆動機構により、フォーカス方向(対物レンズがコンパクトディスクに近づいたり遠ざかったりする方向)や、トラッキング方向(フォーカス方向に直角な方向)に移動できるようになっている。その他に、光学ピックアップは、レーザー光源のレーザー光を、コンパクトディスクに導く為の各種光学要素や、コンパクトディスクの戻り光を受光して信号を検出するための受光素子などを有している。このような光学ピックアップOPは、搬送パレットTPの基準シャフトBS1,BS2に対してクランプされることにより、光学ピックアップの位置が決定されるようになっている。基準シャフトBS2は、光学ピックアップOPの孔1に挿入されるようになっている。これに対してもう一つの基準シャフトBS1は、横U字型の取付け部2が横方向からはめ込まれるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図27の基準シャフトBS2と孔1の間には全周にわたって例えばプラスマイナス0.5mm程度のガタがある。図27の取付け部2は、横方向の長さが長いので、上述したようなガタがあっても取付け部2が基準シャフトBS1から外れることがない。しかし、図28のような光学ピックアップOPの取付け部3の場合には、光学ピックアップOPの薄型化や小型化が進んで、横方向の長さが短くなっている。従って、搬送パレットTPを搬送するときに、この基準シャフトBS1から取付け部3が外れてしまうことがある。また、このような搬送パレットTPは、光学ピックアップOPに対して調整用の信号を外部の調整試験用機器から送り、光学ピックアップから返ってきた信号を取り出すための中継用のフレキシブル配線部を有している。この従来の中継用のフレキシブル配線部は、一種類の光学ピックアップのタイプに対応するようになっている。もし別の種類の光学ピックアップを搬送パレットTPにクランプしようとする場合には、中継用のフレキシブル配線部は形状が異なるのでこのフレキシブル配線部を光学ピックアップ側に接続することができないという問題がある。従って、その場合には、光学ピックアップの形式に応じた中継用のフレキシブル配線部を有する別の搬送パレットTPを用意しなければならない。
【0004】さらに、外部の調整試験用の機器から上述した中継用のフレキシブル配線部に対し電源や信号を送る場合には、その外部の機器の導通ユニットは、搬送パレットのフレキシブル配線部に対して、コンタクトプローブを直接あてる方式で行っている。この場合に、コンタクトプローブの触れるフレキシブル配線部の接触面はプラスチック系のベースフィルムに配線が引かれているだけの構造であるために、その表面が非常に柔らかく、コンタクトプローブの突起がその柔らかい表面に接触した場合には、そのコンタクトプローブの押し付け圧力により、プローブ先端が接触面上の配線から逃げてしまう。従って外部の機器の導通ユニットとフレキシブル配線部の導通不良が生じることになる。またフレキシブル配線部は、非常に薄く(例えば20乃至50μm程度)、表面の材質も柔らかいもの(折り曲げ加工しやすくするため)で構成されている。従ってコンタクトプローブなどがフレキシブル配線部に対して繰り返して押し付けられた場合には、フレキシブル配線部の接触箇所が劣化して、導通不良を引き起こす。そこで本発明は上記課題を解消するためになされたものであり、光学ピックアップを調整する場合に、搬送パレットに対して確実にクランプでき、複数の形式の光学ピックアップに対応して電気的な接続を行うことができ、外部の機器との電気的なやりとりを確実に行うことができる搬送パレットを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、請求項1の発明にあっては、報記録媒体に情報を記録したり、情報記録媒体の情報を再生するのに用いられる光学ピックアップを調整する際に光学ピックアップを搬送するための搬送パレットにおいて、光学ピックアップの一端部に通った第1のシャフトを押しつけて保持するための第1の保持部と、光学ピックアップの開放された他端部に通った第2のシャフトを押しつけて保持するための第2の保持部と、光学ピックアップに電気的に接続するためのフレキシブル配線部と、を備えることを特徴とする光学ピックアップの調整工程用の搬送パレットにより、達成される。
【0006】請求項2の発明にあっては、好ましくは第1の保持部が第1のシャフトを押しつける方向と、第2の保持部が第2のシャフトを押しつける方向が、向かいあっている。請求項3の発明にあっては、好ましくはフレキシブル配線部は、外部の電源供給部に接続される接触部と、この接触部で分岐した第1の接続端部と第2の接続端部とを有する。請求項4の発明にあっては、好ましくはフレキシブル配線部の第1の接続端部は、接触部の第1方向に導出されて折り曲げられ、かつ第2の接続端部は、接触部の第2方向に導出されて折り曲げられて、第1の接続端部と第2の接続端部はほぼ平行になるように配置されている。請求項5の発明にあっては、好ましくは第2の接続端部は、介在板を介して折り曲げられている。請求項6の発明にあっては、好ましくはフレキシブル配線部の導通線は、外部の電源供給部のコンタクトプローブが接触するための導電性のピンを備える。請求項7の発明にあっては、好ましくはフレキシブル配線部のピンは、フレキシブル配線部の導通線の途中に配置されたリング状導通線部に対して半田付けされている。請求項8の発明にあっては、好ましくは隣接する導通線のリング状導通線部は、互いにずれた位置に配置されている。
【0007】
【作用】請求項1の発明では、搬送パレットの第1の保持部は、光学ピックアップの一端部に通った第1のシャフトを押し付けて保持する。搬送パレットの第2の保持部は、光学ピックアップの開放された他端部に通った第2のシャフトを押し付けて保持する。フレキシブル配線部は、光学ピックアップに電気的に接続するものである。これにより、光学ピックアップは、第1の保持部と第2の保持部の間で押し付けられてクランプされるので、搬送パレットを搬送しても、光学ピックアップが搬送パレットから脱落することがない。請求項2の発明では、第1のシャフトの押し付ける方向と第2のシャフトの押し付ける方向が向かい合っているので、搬送パレットを搬送する場合に、光学ピックアップが搬送パレットから脱落しない。請求項3と4の発明では、フレキシブル配線部の接触部が、第1の接続端部と第2の接続端部に分岐しているので、これらの接続端部は、異なるタイプの光学ピックアップに対して電気的に接続することができる。請求項5の発明では、第2の接続端部が介在板を介して折り曲げるようになっているので、第2の接続端部が極端な曲率で折り曲げられることがなくスムーズに方向転換することができる。請求項6の発明では、フレキシブル配線部の導通線のピンは、外部の電源供給部のコンタクトプローブに接触するようになっている。従ってフレキシブル配線部の導通線が直接コンタクトプローブに接触しないので、導通線の摩耗や劣化を防ぐことができ、電気的接続を確保できる。請求項7と8の発明では、導通線のリング状導通線部がピンに電気的に接続され、そしてリング状導通線部は、互いにずれた位置にあっているので、コンタクトプローブを互いにずれた位置に配置できる。従ってコンタクトプローブがたくさん配置されたとしても、フレキシブル配線部の専有スペースを小さくすることができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施例は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0009】図1乃至図5は、本発明の搬送パレットの好ましい実施例を示している。図1乃至図5において、搬送パレット10は、第1基準側の基準シャフト12、第2の基準側の基準シャフト14、第1の保持部22、第2の保持部24、中継用のフレキシブル配線部30等を有している。2本の基準シャフト12,14は、搬送パレット10の空間内に間隔をおいて平行に配置されている。この基準シャフト12は、例えば2.5mmの直径であり、基準シャフト14は2mmの直径を有している。光学ピックアップOPは、光ディスクDに対応して基準シャフト12,14を介して第1の保持部22と第2の保持部24によりクランプできるようになっている。図2と図9を参照すると、第1の保持部22は、図11に示すような凹部31を有している。この凹部31には、基準シャフト12が入っている。凹部31の巾dと高さeは、基準シャフト12の直径cよりも例えば1mm大きく設定されている。従って基準シャフト12は、図11の矢印X,Y方向にプラスマイナス0.5mm移動可能である。
【0010】そして、図7のシャフト押さえ板32が、回転軸32bを中心に回転してこの基準シャフト12を図7に示すように矢印R方向に沿って、光学ピックアップOPの対物レンズOB(図9参照)側に押し付けることができるようになっている。このシャフト押さえ板32は、圧縮コイル32aにより基準シャフト12を押し付けている。シャフト押さえ板32と圧縮コイル32aと基準シャフト12の一部はシャフトカバー32bでカバーされている。一方、図9の基準シャフト14は、図10の搬送パレット10の孔40に入っている。この基準シャフト12の直径aは、孔40の直径bよりも小さく設定されている。直径bは、直径aに対し1mm程度大きく設定されている。これにより基準シャフト14は、矢印X,Y方向にプラスマイナス0.5mm程度動けるようになっている。この基準シャフト14は、図8の板バネ41により、矢印R1方向に押し付けられている。すなわち基準シャフト14は、図9の光学ピックアップOPの対物レンズOB側に押し付けられている。次に、図1などで示した光学ピックアップOPの一例と、搬送パレット10の取付け状態を図6を参照して説明する。
【0011】図6の光学ピックアップOPは、二軸アクチュエータ50と、その他の光学要素、たとえばマルチレンズ51、グレーティングレンズ52、フォトディテクタPDなどを有している。二軸アクチュエータ50は、対物レンズOBを有している。電磁駆動部53を駆動することにより、二軸アクチュエータ50は対物レンズOBをフォーカス方向Fcsとトラッキング方向Trkに沿って移動可能になっている。基準シャフト12は、光学ピックアップOPの一端部54の孔54aにはめこんである。これに対して、もう一つの基準シャフト14は、光学ピックアップOPの横U字型の取付け部56に着脱可能に挿入されている。
【0012】上述したように図7の基準シャフト12は、搬送パレット10のシャフト押さえ板32により矢印R方向に押し付けられている。図8の基準シャフト14は、シャフト押さえバネである板バネ41により矢印R1方向に押し付けられている。従って、光学ピックアップOPは、搬送パレット10において、矢印R,R1の方向に向かいあって付勢されているので、搬送パレット10を搬送する場合に、光学ピックアップOPが、搬送パレット10から外れることがない。上述のように、図7の第1の保持部22において、圧縮コイルバネ32aと、シャフト押え板32を追加し、しかも図8の第2の保持部24において、板バネ41を追加するだけで、基準シャフト12,14は互いに向かい合う方向に押し付けられているので、搬送パレット10に振動が加わったとしても光学ピックアップOPは搬送パレット10から落下することがない。この場合、圧縮コイル32aと板バネ41の弱いバネ力のみであるので、搬送パレット10における光学ピックアップOPの位置決め作業にはなんら支障がない。光学ピックアップOPは、搬送パレット10において図6のようにクランプすることにより、光学ピックアップOPの高さと傾きを固定する。その後に光学ピックアップOPの側面60側から矢印E方向に押すことにより、反対側の側面61を有しない基準ブロックに対して押して、光学ピックアップOPを完全に固定するようになっている。
【0013】このように固定された光学ピックアップOPは主軸である基準シャフト12と副軸である基準シャフト14を基準として、高さと傾きが調整機器側(マシン側)ジャストクランパ70,70により固定される。つまり基準シャフト12が一方のジャストクランパ70で固定されかつ基準シャフト14がもう一方のシャフトクランパ70で固定される。それぞれの基準シャフト12,14は図11と図10で示したようなクリアランスを全周方向で0.5mm程度持たせているので、マシン側のジャストクランパ70と搬送パレット10のプラテンが干渉しない。光学ピックアップOPが図6の基準ブロック69に対して固定された状態において、対物レンズOBのタンジエンシャルスキュー(TAN SKEW,矢印R3方向)、ラジアルスキュー(RAD SKEW,矢印R4)、二軸アクチュエータ50のスキュー(あおり、X,Y調整)、マルチレンズ51の調整、グレーティング52の調整、フォトディテクタ(PB)のXY調整などを行うようになっている。パレットの機械的な精度に光学ピックアップの微調整をゆだねることは、従来不可能とされ、マシン内部の金型精度と同等に位置決めブロックで光学ピックアップの基準シャフトがクランプされることにより、光学ピックアップの位置が決定されるように、基準シャフト12,14は、基準シャフトの外径より例えば1mm程度(つまり基準シャフトの全周にそって0.5mm)大きいクリアランスを必要としている。しかし、光学ピックアップの薄型化や小型化が進み、光学ピックアップの第2基準側(基準シャフト14側)が上述したようなクリアランスを有する機構であっても、本発明の実施例では、板バネと圧縮コイルがあるので、図6の取付け部56が、基準シャフト14から外れてしまうようなことがなくなる。つまりこの取付け部56の長さが短くても、図7と図8の圧縮コイル32aと板バネ41の存在により、光学ピックアップOPは内側に押し付けられているので、取付け部56から基準シャフト14が外れない。
【0014】次に、図1の中継用のフレキシブル配線部30の構造について説明する。フレキシブル配線部30は、搬送パレット10に対して図12のネジ10aにより固定するようになっている。このフレキシブル配線部30は、図12乃至図15に示している。中継用のフレキシブル配線部30は、図6の光学ピックアップOPの電磁駆動部53やレーザ光源、フォトディテクタPDなどを外部の調整機器に電気的に接続するための中継を行う。この調整機器は、電磁駆動部53やレーザ光源に電源を供給し、フォトディテクタPDなどからの信号を受けとる。
【0015】まず図13を参照する。フレキシブル配線部30は、接触部80と、第1の接続端部81、第2の接続端部83を有している。接触部80は、外部の調整機器、例えば電源供給部に接続される部分である。第1の配線端部81と第2の配線端部83は、この接触部80から異なる方向に導出されている。図13はこのフレキシブル配線部30を展開した状態を示している。このフレキシブル配線部30の第2の接続端部83は、図13の二点鎖線で示す状態に折り曲げるようになている。しかも第1の接続端部81は、接触部80に対して90度折り曲げるようになっている。このようにして折り曲げた状態を図12に示している。
【0016】図12において、第1の接続端部81は、接触部80に対して直角方向に折り曲げられている。これに対して第2の接続端部83は、折り返し部82において一度折り返され、かつ第1の接続端部81とほぼ平行になるようにさらに折り曲げられている。この折り返し部82の構造は次のようになっている。第2の接続端部83は、介在板84を介在して折り曲げられている。このようにして介在板84を介して第2の接続端部83を折り曲げると、図23と図12のような状態になる。もしも介在板84を介さないで、図22のように第2の接続端部83を折り曲げると、折り曲げた頂点の部分83dにストレスが発生してフレキシブル配線部30の導通線に断線が生じやすい。従って図23に示すように第2の配線端部83は、介在板84を介して折り返し部82において折り返すのが好ましい。
【0017】図12と図13の第1の接続端部81と第2の接続端部83は、接触部80を介して上下に展開された形状を有している。このように第1の接続端部81と第2の接続端部83を設けるのは、図18と図19に示すような別のタイプの光学ピックアップのフレキシブル配線部に接続するためである。例えば図12の第1の接続端部81は、図18のある形式の光学ピックアップOP1のフレキシブル配線部77に接続するようになっている。これに対して、図12の第2の接続端部83は、図19の別の光学ピックアップOP2のフレキシブル配線部78に接続するようになっている。このように2種類の接続端部81,83を設けることにより、図18と図19のような異なる光学ピックアップOP1,OP2に対して接続することができる。また接続端部81,83のように上下に分離した配線構造とすることにより、外部ノイズの対策をとることができる。もし図12のように接続端部81,83を上下に分けて配置するのではなく図20に示すように途中でジャンパー線部JPをフレキシブル配線部30の導通線99に接続して立体交差形のフレキシブル配線部30を形成することも考えられるが、このようにすると、図21に示すように、フレキシブル配線部30の断面構造においては、保護材101が中間材102を介して二叉に分けられた信号線103を被覆する構造となる。従って、フレキシブル配線部30が厚くなると共に、こしが強くなってしまってフレキシブル配線部30の利点である柔軟性、つまり折り曲げやすさ及び加工性が損なわれる。またこのような厚みのあるフレキシブル配線部の製作が難しくなりコスト高となる。従って図12に示すような構造のフレキシブル配線部30は、コスト的にも実際の使用上の柔軟性を得るためにも有利である。
【0018】もし図12の折り返し部82を設けないで、第2の接続端部83を光学ピックアップ側に導こうとすると、搬送パレットの下側を通さなければならないのでその処理が面倒である。そのため、図12の折り返し部82を設けて第2の接続端部83を第1の接続端部81と同様な位置まで持ち上げている。このような構造にすることにより、第1の接続端部81と第2の接続端部83の厚みが薄く作れるので、搬送パレット10に対して実装する場合にその折り曲げ加工がしやすい。またフレキシブル配線部30の製作が容易である。図14は第1の接続端部81をクランパ173に接続する例を示している。また図15は第2の接続端部83のクランパ171に接続する例を示している。
【0019】次に、図12のフレキシブル配線部30の接触部80におけるフレキシブル配線部30の接触部80の構造について説明する。接触部80は、図24〜図26に示すように、複数本の導通線120が平行に配置されている。この導通線120の途中には、リング状の導通線部130が設けられている。これはリング状の導通線部130は互いにずれた位置に配置されている。このようにすることにより、リング状の導通線部130が多数存在しても、隣接する導通線120,120の間隔を狭くすることができる。このリング状導通線部130に対応して、図25に示すようにピン140がはめ込まれるようになっている。このピン140は、リング状の導通線部130に対して半田141により電気的に接続固定されると共に、ピン140の先端部143は、絶縁プレート150の孔151にはめ込まれるようになっている。この絶緑プレート150の一例を図16と図17に示す。ピン140は、導電性の例えばBeCuKロジウムメッキされた部材である。また絶縁プレート150は例えばガラスエポキシ板やベーク板を使用することができる。
【0020】この絶縁プレート150は、フレキシブル配線部30を保持しており、絶縁プレート150は、絶縁性と耐熱性を兼ね備えている。これにより、絶緑プレート150は、フレキシブル配線部30の導通線120とピン140を半田141で半田付けする場合の耐熱性を得ると共に、隣接するピン130,130の絶縁性をも確保している。ピン140は、導電性のものでかつ安価な材質が好ましい。ピン140は、外部の調整機器、例えば電源供給部160のコンタクトプローブ161を接触するためのものである。複数本のピン140は、図19に示すように位置をずらして配置できるので、ピンの数が多くても、その占有面積もしくは占有巾を小さくすることができる。光学ピックアップOPから出てくる信号線である導通線120は、例えば22本あるために、横一列に複数本のコンタクトプローブ161を並べて、しかも互いにコンタクトプローブ161が干渉しない間隔を得ようとすると大きなスペースが必要となる。しかし図24と図25の実施例では、ピン140は一本ずつ交互に段違いに配置されてるので、ピン140の占有スペースを小さくできしかもコンタクトプローブ161が互いに干渉しないようになっている。
【0021】このようにピン140をフレキシブル配線部30の導通線120に対して設けるのは、次のような理由である。つまりコンタクトプローブ161の先端の突起を、直接フレキシブル配線部30の導通線120に接触させて電気的導通を得ようとすると、フレキシブル配線部30の表面が柔らかいために、コンタクトプローブ161と導通線120の間の接触不良が起こったりあるいはフレキシブル配線部30の劣化が生じてしまう問題に対処するためである。この実施例では、コンタクトプローブ161が直接ピン140にあたるので、フレキシブル配線部30の劣化が生ずることがなく、確実に電気的な導通が取れる。また、段付きのピン140は、剛体である絶縁プレート150に対してはめ込むようになっている。この理由は、フレキシブル配線部30の導通線120に対してピン140を半田141により取付けるだけではピン140の保持力が弱いので、絶縁プレート150がそのピン140の保持の強化を図る必要があるためである。ピン140は絶縁プレート150にしっかりと固定される。しかもピン140は、絶縁プレート150でしっかりと固定されているのでコンタクトプローブ161とピン140の位置決めが確実に行える。剛体のコンタクトプローブ161と、剛体のピン140が直接当たることにより、電気的な接続を得る構造であるために、電気的な接続を確実に得ることができ導通の不良がなくなる。またフレキシブル配線部30の耐久性が飛躍的に向上する。絶縁プレート150の孔151の内径は、ピン140の外径よりも0.1mm程度大きい孔であり、この孔151の周りに図20に示すようにリング状の導通線部130が配置されている。
【0022】外部の調整機器160は、例えば図6の光学ピックアップOPの電磁駆動部53に対して電磁駆動用の電流を供給したり、あるいは図示しないレーザー光源に対して電流を供給する。しかもこの外部の機器160は、例えば図6のフォトディテクターPDからの信号等をうけるようにもなっている。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、光学ピックアップを調整する場合に、搬送パレットに対して確実にクランプして搬送時に外れないようにすることができる。また本発明は、複数の光学ピックアップの形式に対応して電気的な接続を行うことができ、外部の機器との電気的なやりとりを確実に行うことができる。




 

 


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