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発明の名称 情報記録媒体、情報記録装置および方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平9−7180
公開日 平成9年(1997)1月10日
出願番号 特願平7−154197
出願日 平成7年(1995)6月21日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】稲本 義雄
発明者 小林 誠司
要約 目的
最小ピットの長さを必要以上に小さくしないようにする。

構成
ピットの前方エッジと後方エッジを9段階のシフト位置のいずれかの位置に変化させて、デジタルデータを記録するようにする。81(=9×9)個のエッジの組み合わせのうち、所望の64(=8×8)個の組み合わせを選択し、この組み合わせだけを実際のデジタルデータに対応させる。この時、ピットのサイズが小さくなるエッジの組み合わせは除外する。
特許請求の範囲
【請求項1】 ピット列に沿って光ビームで走査して、各ピットに対応する再生信号を得る光学検出系の伝達特性により規定される前記再生信号の過渡期間よりも短い所定のシフト期間に対応する範囲内で、前記ピットの前方のエッジと後方のエッジの位置を、記録情報に対応してステップ状にシフトさせて情報を記録した情報記録媒体において、前記ピットの前方のエッジをM段階に、かつ、後方のエッジをN段階に、それぞれステップ状にシフトさせるとともに、1つの前記ピットで表される情報の数Kを、前記ピットの前方のエッジのシフト位置と、後方のエッジのシフト位置の組合せの数MNよりも小さい値に設定することを特徴とする情報記録媒体。
【請求項2】 前記MN個の組合せの中から、前記ピットの長さが小さくなる組合せを選択的に除外することを特徴とする請求項1に記載の情報記録媒体。
【請求項3】 前記MN個の組合せのうちの除外された組合せの1つを同期用のピットに割り当てることを特徴とする請求項2に記載の情報記録媒体。
【請求項4】 ピット列に沿って光ビームで走査して、各ピットに対応する再生信号を得る光学検出系の伝達特性により規定される前記再生信号の過渡期間よりも短い所定のシフト期間に対応する範囲内で、記録情報に対応して、前記ピットの前方のエッジの位置をM段階に、かつ、後方のエッジの位置をN段階に、それぞれステップ状にシフトして、情報を記録する情報記録装置において、前記ピットの前方のエッジのシフト位置と、後方のエッジのシフト位置のMN個の組合せの中から、前記値MNより小さいK個の組合せを選択し、選択したK個の組合せをK個の情報に割り当てる割当手段を備えることを特徴とする情報記録装置。
【請求項5】 ピット列に沿って光ビームで走査して、各ピットに対応する再生信号を得る光学検出系の伝達特性により規定される前記再生信号の過渡期間よりも短い所定のシフト期間に対応する範囲内で、記録情報に対応して、前記ピットの前方のエッジの位置をM段階に、かつ、後方のエッジの位置をN段階に、それぞれステップ状にシフトして、情報を記録する情報記録方法において、前記ピットの前方のエッジのシフト位置と、後方のエッジのシフト位置のMN個の組合せの中から、前記値MNより小さいK個の組合せを選択し、選択したK個の組合せをK個の情報に割り当てることを特徴とする情報記録方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報記録媒体、情報記録装置および方法に関し、特に最小のピットサイズを必要以上に小さくせずに情報を記録することができるようにした、情報記録媒体、情報記録装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、例えば、特願平5−20876号として、ピット列に沿って、光ビームで走査して、各ピットに対応する再生信号を得る光学検出系の伝達特性により規定される再生信号の過渡期間よりも小さい所定のシフト期間に対応する範囲内において、ピットのエッジ位置を所定の基準位置から記録すべきデジタル情報に対応してステップ状にシフトすることを先に提案した。
【0003】すなわち、先の提案においては、例えば図15に示すように、ピットの前方のエッジ(図中左側のエッジ)と後方のエッジ(図中右側のエッジ)が、それぞれ番号0(000)乃至7(111)で示す8段階のいずれかのシフト位置に形成されるようになされている。
【0004】このピットは、一定間隔(1.67μm)で配置され、ステップ幅は0.05μmとされるため、ピットの前方のエッジと後方のエッジの位置が番号0のエッジの位置である場合、そのピットの長さは0.5μm(最小)となり、いずれのエッジも番号7のエッジとなる場合においては、ピットの長さは1.2μm(最大)となる。
【0005】すなわち、この原理に従うと、1つのピットの前方のエッジにより、8個の位置が取り得、また、後方のエッジによっても8個のエッジの位置が取り得ることになるので、図16に示すように、合計64個(=8×8)の情報を記録することができることになる。図16においては、64個のエッジの組み合わせ位置に対応して、16進数で00乃至3fの番号が付されている。
【0006】記録情報00は、図16に示す2次元平面上において、1番左下に位置しており、ピットの前方エッジと後方エッジの両方が最も内側の番号0の位置に設定されているため、最小のピットとなる。
【0007】次に、最小のピットサイズから1ステップだけ左右どちらかに大きくなったピットが、この2次元平面上のどこに位置するかを考えると、このピットは、前方のエッジ、または後方のエッジのいずれか一方が、最小ピットから1ステップ(0.05μm)だけ大きくなったピットであるから、図17に示すように、情報番号01、または情報番号08に対応するピットとなる。
【0008】以下、同様に、最小ピットより、2ステップ、3ステップ、4ステップ・・・と、順次大きいピットをグループ分けすると、図18に示すようになる。同図において、共通の線で囲まれている範囲内の情報番号のピットは、同一の長さを有するピットとなる。
【0009】図18より明らかなように、同じ大きさのピットは図18において、斜め方向に並んでいる情報番号に対応していることが分かる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ディスクの記録容量を大きくするには、できるだけ、このピットの大きさを小さくすることが好ましい。しかしながら、ピットは、小さくすればするほど、そのピットを正確な大きさ、形状に形成するのが困難になる。従って、図18において、左下に位置する情報番号のピットは、誤り率が高くなる可能性がある。
【0011】逆に、図18において、左下に位置する情報番号に対応するピットが正しく読み取れるように記録条件を設定すると(ピットの大きさを大きくすると)、今度は図18において、右上に記録されている情報番号のピットが大きくなってしまい、記録容量が低下してしてしまうことになる。このようなことから、記録条件(ピットの大きさ)を設定するのが難しいという課題があった。
【0012】本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、記録容量を小さくすることなく、誤り率の小さい情報記録媒体を実現することができるようにするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の情報記録媒体は、ピットの前方のエッジをM段階に、かつ、後方のエッジをN段階に、それぞれステップ状にシフトさせるとともに、1つのピットで表される情報の数Kを、ピットの前方のエッジのシフト位置と、後方のエッジのシフト位置の組合せの数MNよりも小さい値に設定することを特徴とする。
【0014】請求項4に記載の情報記録装置は、ピットの前方のエッジのシフト位置と、後方のエッジのシフト位置のMN個の組合せの中から、値MNより小さいK個の組合せを選択し、選択したK個の組合せをK個の情報に割り当てる割当手段を備えることを特徴とする。
【0015】請求項5に記載の情報記録方法は、ピットの前方のエッジのシフト位置と、後方のエッジのシフト位置のMN個の組合せの中から、値MNより小さいK個の組合せを選択し、選択したK個の組合せをK個の情報に割り当てることを特徴とする。
【0016】
【作用】請求項1に記載の情報記録媒体においては、ピットの前方のエッジをM段階に、かつ、後方のエッジをN段階に、それぞれステップ状にシフトさせるとともに、1つのピットで表される情報の数Kが、ピットの前方のエッジのシフト位置と、後方のエッジのシフト位置の組合せの数MNよりも小さい値に設定されている。
【0017】請求項4に記載の情報記録装置においては、割当手段が、ピットの前方のエッジのシフト位置と、後方のエッジのシフト位置のMN個の組合せの中から、値MNより小さいK個の組合せを選択し、選択したK個の組合せをK個の情報に割り当てる。
【0018】請求項5に記載の情報記録方法においては、ピットの前方のエッジのシフト位置と、後方のエッジのシフト位置のMN個の組合せの中から、値MNより小さいK個の組合せを選択し、選択したK個の組合せがK個の情報に割り当てられる。
【0019】
【実施例】本発明においては、ピットの前方のエッジをM段階にステップ状にシフトさせるとともに、後方のエッジをN段階にステップ状にシフトさせるとき、1つのピットで表される情報の数Kを、ピットの前方のエッジのシフト位置と、後方のエッジのシフト位置の組み合わせの数MNよりも小さい値に設定する。
【0020】例えば、図15と図16を参照して説明したように、1つのピットで64個(K個)の情報を表すとき、図1に示すように、ピットの前方のエッジのシフト位置の数を9個(M個)とし、また、後方のエッジのシフト位置の数を9個(N個)とする。これにより、MN(=81)よりK(=64)を小さい値とする。
【0021】すなわち、本発明においては、図1に示すように、ピットの前方のエッジと後方のエッジを、番号0乃至番号8で示す9段階の位置にステップ状に変化させるようにする。その結果、エッジの位置の組み合わせは、図2に示すように、81(=9×9)個となる。
【0022】そして、1つのピットで6ビットの情報を記録すればよいのであるから、実際に用いられるエッジ位置の組み合わせは、64通りとなる。そこで、81個の組み合わせの中から、64個の組み合わせを選択する。この時、図3に示すように、ピットサイズが小さくなる組み合わせは除外するようにし(図3において左下方向の組み合わせは除外するようにし)、できるだけピットサイズが大きくなる組み合わせ(図中右上方向の組み合わせ)を採用するようにする。図3の実施例においては、左下の15個と右上の2個が除外されている。
【0023】図4は、以上に説明したようなフォーマットのディスクを記録する場合の記録装置の構成例を表している。この実施例においては、情報源1からの記録情報が誤り訂正回路2に入力され、通常の光ディスクにおける場合と同様に、リードソロモン符号を使った誤り訂正符号が付加されるようになされている。これにより、通常のコンパクトディスクにおける場合と同様に、ディスクにディフィクトなどが発生し、再生信号の一部が欠落してしまったような場合においても、正しくデータを読み取ることができるように、予め冗長度が付加される。一般的に、この誤り訂正符号は、8ビット単位として演算されるため、この誤り訂正回路2の出力も8ビット単位となっている。
【0024】しかしながら、上述したように、この実施例においては、1つのピットに対して6ビットの情報が対応されるので、ビット数変換回路3において、ビットの単位を8ビットから6ビットに変換する処理が行われる。
【0025】すなわち、例えば、8ビット単位の情報を3つ集めて、合計24ビットの情報としてレジスタに蓄え、このレジスタに蓄えられた24ビットの情報を4つの6ビット単位の情報に区分して出力する。
【0026】ビット数変換回路3より出力された6ビット単位のデータは、マッピング回路4に入力され、マッピングされるようになされている。このマッピングについては、図5を参照して後述するが、6ビットのデータをピットの前半と後半、それぞれ4ビットずつのデータに変換する。この4ビットのデータが、1つのピットの前方のエッジと後方のエッジのシフト位置を、それぞれ規定することになる。
【0027】マッピング回路4より出力された8ビットのデータは、データセレクタスイッチ5を介してエッジ変調回路8に入力されるようになされている。データセレクタスイッチ5は、また、固定パターン発生回路6が発生する基準信号としての固定パターンデータを取り込み、エッジ変調回路8に供給している。この固定パターン発生回路6が発生する固定パターンは、バイアス変動除去の為のパターン、自動利得制御(AGC)の為のパターンおよび同期クロックの為のパターンとされている。タイミングコントローラ7は、予め設定されている一定の周期毎に、データセレクタスイッチ5を固定パターン発生回路6側に切り替え、一定の周期毎に固定パターンをエッジ変調回路8に供給するようになされている。
【0028】エッジ変調回路8は、入力されたデータを所定の変調方式で変調して、図示せぬマスタリングマシーンへ出力するようになされている。
【0029】次に、その動作について説明する。情報源1より出力したデジタルデータは、誤り訂正回路2により誤り訂正符号が付加された後、8ビット単位でビット数変換回路3に入力される。ビット数変換回路3は、この8ビット単位のデータを6ビット単位のデータに変換して、マッピング回路4に出力する。マッピング回路4は、入力された6ビットのデータから、図3に示した組み合わせに対応して8ビットのデータを生成する。
【0030】すなわち、図1を参照して説明したように、この実施例の場合、ピットの前方エッジと後方エッジは、番号0乃至番号8で示す9段階のシフト位置のいずれかの位置に変化する。9段階の情報を表すには4ビットが必要なため、このマッピング回路4においては、6ビットのデータを8ビット(=4+4)のデータに変換する。具体的には、マッピング回路4は、ROMで構成され、6ビットのデータが入力されたとき、それに対応する8ビットのデータを出力する。
【0031】図5は、この6ビットのデータを8ビットのデータに変換するマッピングの実施例を表している。同図において、00乃至3fの16進数の64個の情報番号で表す点が6ビットのデータに対応しており、各点の横軸と縦軸で表す数字が、その情報点に対応するピットの前方のエッジと後方のエッジのシフト位置を表す4ビットのデータとなっている。
【0032】例えば、図6(A)に示すように、6ビットのデータが、‘111111’(16進数で3f)である場合、前方のエッジは、番号8(1000)のシフト位置とされ、後方のエッジも、番号8(1000)のシフト位置とされる。従って、この場合、6ビットのデータ‘11111’に対して、8ビットのデータ‘10001000’が出力されることになる。
【0033】また、図6(B)に示すように、6ビットのデータとして、‘000011’(16進数で03)が入力された場合、前方エッジのシフト位置は、番号8(1000)の位置とされ、後方エッジのシフト位置は、番号0(0000)のシフト位置とされる。すなわち、6ビットのデータ‘000011’に対して、8ビットのデータ‘10000000’が出力される。
【0034】マッピング回路4において、このように8ビットを単位とするデータに変換されたデータは、エッジ変調回路8に入力される。
【0035】また、エッジ変調回路8には、マッピング回路4より供給される記録情報に対応するデータに代えて、一定の周期で、固定パターン発生回路6が出力する固定パターンのデータが入力される。エッジ変調回路8は、入力されたデータを所定の方式で変調し、マスタリングマシーンへ供給する。
【0036】マスタリングマシーンにおいては、エッジ変調回路8より入力されたデータに対応して原盤をカッティングする。そして、この原盤を現像し、ピットを形成した後、その表面にメッキを施し、スタンパを作成する。そして、このスタンパから大量のレプリカディスクが作成される。そして、このレプリカディスクの表面には、上述した原理に従って形成されたピット列が形成されることになる。
【0037】このとき形成されるピットサイズは、ある程度大きくすることができるので、レプリカディスクに正確に転写される。
【0038】以上のようにして、形成されたディスク(光ディスク)は、図7に示すような再生装置により再生される。この実施例においては、上述したようにして形成された光ディスク21が、スピンドルモータ22により所定の速度で回転されるようになされている。光ヘッド23は、光ディスク21にレーザ光を照射し、その反射光から光ディスク21に記録されている情報を再生するようになされている。APC回路24は、光ヘッド23が内蔵するレーザダイオード(図示せず)を制御し、その出力するレーザ光の強度が一定になるように制御する。
【0039】フォーカストラッキングサーボ回路25は、光ヘッド23が出力するフォーカスエラー信号とトラッキングエラー信号に対応して、光ヘッド23の内蔵する対物レンズ(図示せず)をフォーカス制御するとともに、トラッキング制御するようになされている。
【0040】光ヘッド23が光ディスク21に記録されている情報を再生して出力するRF信号は、ヘッドアンプ27を介して、A/D変換器28、PLL回路35およびスピンドルサーボ回路26に供給されるようになされている。スピンドルサーボ回路26は、入力されたRF信号から光ディスク21のジッタ成分を検出し、光ディスク21の回転速度が所定の速度になるように、スピンドルモータ22を制御している。また、PLL回路35は、入力されたRF信号からクロックを生成し、各回路に出力している。
【0041】A/D変換器28は、ヘッドアンプ27より入力されたRF信号をA/D変換し、8ビットを単位とするデジタルデータとして、バイアス変動除去回路29に出力している。バイアス変動除去回路29は、上述した固定パターンに含まれる基準信号を基にしてバイアス変動成分を除去したデータを、AGC回路30に出力している。AGC回路30は、固定パターンに含まれる基準信号を基に、ゲイン変動成分を除去する。なお、このバイアス変動除去回路29とAGC回路30の詳細については、例えば、上述した特願平5−20876号に開示されている。
【0042】イコライザ31は、AGC回路30より入力されたデータの符号間干渉成分を除去し、ピットの前方エッジをサンプリングして得られた信号VXと、後方エッジをサンプリングして得られた信号VYの2つを一対の信号として復号マップ回路32に出力している。復号マップ回路32においては、VXの値をX軸、VYの値をY軸として、2次元平面上に再生点を展開する。そして、この再生点が属する領域を判定して、復号を行う。この復号マップ回路32は、入力された8ビットのデータを6ビットの復号データとして出力する。この復号マップの処理については、図8を参照して後述する。
【0043】復号マップ回路32の出力は、ビット数変換回路33に入力され、ビット数変換回路33は、入力された6ビットのデータを8ビットのデータに変換する。すなわち、図4におけるビット数変換回路3における場合とは逆に、6ビットのデータを4組蓄積し、蓄積した合計24ビットのデータを3組の8ビットのデータとして出力する。誤り訂正回路34は、ビット数変換回路33より入力されたデータの誤りを訂正し、図示せぬ回路に出力する。
【0044】CPUなどよりなるコントローラ36は、上記した各回路を制御し、再生動作を実行させる。
【0045】次に、その動作について説明する。コントローラ36は、再生の開始が指令されると、スピンドルサーボ回路26を制御し、スピンドルモータ22を駆動して、光ディスク21を所定の速度で回転させる。また、フォーカストラッキングサーボ回路25を制御し、フォーカス制御とトラッキング制御を実行させる。APC回路24は、光ヘッド23が出力するレーザ光の強度が一定となるようにサーボをかける。
【0046】このようにして、光ヘッド23が光ディスク21にレーザ光を照射し、その反射光を受光して、光ディスク21に記録されている記録情報に対応するRF信号を出力する。ヘッドアンプ27は、このRF信号を増幅し、PLL回路35に供給する。PLL回路35は、入力されたRF信号から同期クロックを生成し、各回路に出力する。
【0047】A/D変換器28は、ヘッドアンプ27より入力されるRF信号をA/D変換し、8ビットのデジタルデータとしてバイアス変動除去回路29に出力する。バイアス変動除去回路29は、入力されたデータからバイアス変動成分を除去し、AGC回路30に出力する。AGC回路30は、入力されたデータのゲイン変動成分を除去し、イコライザ31に出力する。
【0048】イコライザ31は、入力された8ビットのデータから符号間干渉成分を除去した後、ピットの前方エッジの再生データをVXとし、後方のエッジからの再生データをVYとし、一対のデータとして、復号マップ32に出力する。
【0049】復号マップ32は、例えばROMにより構成され、8ビットのデータVXと、8ビットのデータVYにより規定される6ビットのデータを読み出し、出力する。
【0050】すなわち、復号マップ回路32は、図8に示すようなテーブルを内蔵するROMに記憶している。そして、データVXとVYが入力されたとき、データVXの値に対応して、図8における横軸の座標値を決定し、データVYに対応して、図8における縦軸の座標値を決定する。そして、横軸と縦軸で規定される再生点が属する領域内の情報点に対応するデータを出力する。換言すれば、再生点の座標が最も近い情報点に対応するデータであるとして、その情報点の6ビットのデータを出力する。
【0051】例えばデータVXとVYにより規定される再生点が、情報番号19に最も近い場合、6ビットのデータ‘011001’を出力する。
【0052】復号マップ回路32より出力された6ビット単位のデータは、ビット数変換回路33に入力され、8ビットのデータに変換されて誤り訂正回路34に入力される。誤り訂正回路34は、入力されたデータの誤りを訂正し、出力する。
【0053】以上のようにして、最小ピットの大きさを必要以上に小さくしない(ある程度の大きさにする)ことができるので、最小ピットを正確に形成し、誤りなく、これを読み取ることが可能になる。
【0054】ところで、このように、91個の組み合わせの中から所望の64個の組み合わせを選択するようにするのではなく、例えば、図9に示すように、従来の場合と同様に、ピットの前方のエッジと後方のエッジのシフト位置は8段階のままとし、基礎となる番号0のピット長さを大きくするようにすることも可能である。
【0055】例えば、いま、ディスク上に記録することが可能な最小のピットのサイズを、図9に示すように、0.5μmであるとする。また、隣接するピットとの干渉を防ぐために、最大ピットのサイズも制限されていて、その値は1.3μmであるとする。
【0056】この場合、図9に示すように、ピットの前方エッジと後方エッジを8段階のシフト位置に変化させるようにすると、1段階の変化幅Δ1は、次式で示すように、0.057μmとなる。
Δ1=(1.3−0.5)/(2×7)=0.057μm【0057】これに対して、図10に示すように、1つのピットの前方エッジと後方エッジをそれぞれ9段階のいずれかの位置にシフトさせるようにするとともに、91個の組み合わせの中から所望の64個の組み合わせを選択すると、最小ピットのエッジの組み合わせは、図5に示すように、例えば前方エッジが番号5のシフト位置であり、後方エッジが番号0のシフト位置(以下この組み合わせを、(5,0)のように表す)である時の組み合わせとなる。
【0058】この(5,0)のピットが最小ピットとなるため、その長さを0.5μmとなるようにすればよい。この(5,0)の最小ピットから、図10において左側(前方)に3段階シフトした位置が前方エッジの番号8のエッジとなり、後方エッジ(図10において右側のエッジ)を右側に(後方に)8段階シフトした位置(番号8のシフト位置)としたピットが、すなわち合計11段階大きくしたピットが最大ピットとなる。このため、このピットの長さを1.3μmとすればよい。
【0059】以上のことから、図10に示すように、この場合における1ステップの幅Δ2は、次式で表すように、0.073μmとなる。
Δ2=(1.3−0.5)/(3+8)=0.073μm【0060】以上のようにして求められたステップ幅Δ1とΔ2とを比較すると、明らかにΔ2の方が大きくなっている。このように、最小ピットと最大ピットのサイズが制限されている場合、ステップ幅をより大きくすることが可能であるため、信号対雑音比が良好となり、ノイズに強い情報記録媒体を実現することができる。
【0061】従って、ステップ幅Δ2を、ステップ幅Δ1と同一の値にしてよいのであれば、最小ピットサイズを0.5μmより大きくするか、最大ピットサイズを1.3μmより小さくすることが可能になる。
【0062】最大ピット長が1.3μmであり、最小ピットが0.5μm以外の値である場合においても、同様の結果が得られることはもとよりである。
【0063】以上のように、上記実施例の場合、1つのピットのエッジの組み合わせの種類は、合計81通りとなるにも拘らず、実際にデータ中に現れる組み合わせは64通りだけであり、残りの17種類の組み合わせは、データとしては用いられない。そこで、実質的なデータとして用いられない、この17種類の組み合わせのうちの1つを、同期パターンなどの情報を記録するのに用いることが可能である。
【0064】図11は、この場合の実施例を表している。すなわち、この実施例においては、(1,1)のエッジ位置の組み合わせが同期パターンとされている。
【0065】図12は、このような同期パターンを記録する場合の記録装置の構成例を表している。この実施例においては、同期パターン発生回路51が設けられており、データセレクタスイッチ5が、マッピング回路4の出力、固定パターン発生回路6の出力、または同期パターン発生回路51の出力のいずれかをタイミングコントローラ7からの制御信号に対応して選択し、エッジ変調回路8に出力するようになされている。その他の構成は、図4における場合と同様である。
【0066】すなわち、この実施例においては、データセレクタスイッチ5が、所定のタイミングで切り替えられることにより、同期パターン発生回路51が発生する同期パターンがディスクに記録されることになる。この同期パターンは、図11に示した(1,1)のパターンである。
【0067】その他の動作は、図4における場合と同様であるので省略する。
【0068】また、図13は、図12に示す記録装置により形成された光ディスクを再生する再生装置の構成例を表している。この実施例においては、イコライザ31の出力する前方エッジの再生データVXと後方エッジの再生データVYが、加算器61により加算され、その加算出力(VX+VY)が、レベル比較回路62に入力されている。そして、レベル比較回路62の出力が補間回路63に入力されている。その他の構成は、図7における場合と同様である。
【0069】すなわち、この実施例においては、加算器61がデータVXとVYを加算し、加算値VX+VYを出力する。このVX+VYは、ピットの大きさに比例した信号となる。レベル比較回路62は、この加算値を予め設定されている所定の基準値と比較し、その加算値の値が基準値より小さいとき、同期パターンの検出信号を出力する。
【0070】すなわち、例えば図14において、VXY=Tの直線を示すと、破線で示すようになる。そこで、このTを所定の基準値として設定しておけば、同期パターンはこの基準値Tより小さく、その他のデータはこの基準値Tより大きいことになる。そこで、VX+VYを基準値Tと比較して、加算値が基準値Tより小さいとき、その再生値は同期パターンの再生値であると判定することができる。レベル比較回路62は、この時、同期パターン検出信号を補間回路63に出力する。
【0071】しかしながら、光ディスク21にディフェクトなどが存在する場合においても、レベル比較回路62が同期パターンを誤検出して、同期パターン検出信号を出力する恐れもある。そこで、補間回路63においては、同期パターン検出信号の周期性が判定される。同期パターンは、一定周期で発生されるため、補間回路63は、例えば同期パターン検出信号が入力されたとき、これに同期して次の発生タイミングを範囲とするウインドウを発生する。そして、ウインドウ内において、同期パターン検出信号が入力されたとき、これを正規の同期パターンと判定して、これに同期した同期信号を出力する。ウインドウ外において発生した同期パターン検出信号は、ディフェクトなどに起因して発生したものとして無視される。また、ウインドウ内において、同期パターン検出信号が検出されなかった場合においては、その周期性を確保するために、補間回路63は強制的に(疑似的に)同期信号を発生する。
【0072】図13の再生装置のその他の動作は、図7における場合と同様であるので、その説明は省略する。
【0073】以上、本発明を光ディスクについて説明したが、本発明は、光磁気ディスク、その他の情報記録媒体にも適用することが可能である。
【0074】
【発明の効果】以上の如く、請求項1に記載の情報記録媒体によれば、1つのピットで表される情報の数Kを、ピットの前方のエッジのシフト位置と後方のエッジのシフト位置の組み合わせの数MNよりも小さい値に設定するようにしたので、ピットのサイズを必要以上に小さくする必要がなくなり、マスタリングおよびスタンピングにおいて、ピットを確実に転写し、誤りの少ない情報記録媒体を実現することが可能となる。
【0075】また、情報読み取り用のレーザ光の波長を短くする場合においては、記録密度をあげるために、ピットのサイズも全体的に小さくすることが必要となる。このような場合においても、最小ピットサイズを必要以上に小さくすることを防止することができるため、結果的に記録密度を向上することが可能となる。
【0076】請求項4に記載の情報記録装置および請求項5に記載の情報記録方法によれば、MN個の組み合わせの中から、この値MNより小さいK個の組み合わせを選択し、選択したK個の組み合わせをK個の情報に割り当てるようにしたので、記録密度が高く、誤り率の少ない情報記録媒体を提供することが可能となる。




 

 


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