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発明の名称 磁気ヘッドチップ接着装置及び接着方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平9−7140
公開日 平成9年(1997)1月10日
出願番号 特願平7−176752
出願日 平成7年(1995)6月20日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】岡▲崎▼ 信太郎 (外1名)
発明者 丹羽 勝也
要約 目的
低コストで、磁気ヘッドチップがベースに接着されると共に、確実な導通が得られるようにした、磁気ヘッドチップ接着装置及び接着方法を提供すること。

構成
固定保持された磁気ヘッドチップ貼着用ベース21の所定位置に接着剤を塗布する塗布手段15と、上記接着剤の上に磁気ヘッドチップを位置決めして載置する搬送手段14と、接着剤上に載置された磁気ヘッドチップを上記ベース上に押圧する加圧手段17と、磁気ヘッドチップとベースとの間の導通を検出する導通検出手段18とを含む。
特許請求の範囲
【請求項1】 固定保持された磁気ヘッドチップ固定用ベースの所定位置に接着剤を塗布する塗布手段と、前記接着剤の上に前記磁気ヘッドチップを位置決めし載置する搬送手段と、接着剤上に載置された磁気ヘッドチップを前記ベースに対して押圧する加圧手段と、前記磁気ヘッドチップとベースとの間の導通を検出する導通検出手段とを備えていることを特徴とする磁気ヘッドチップ接着装置。
【請求項2】 前記接着剤が紫外線硬化型接着剤であって、この接着剤が、磁気ヘッドチップとベースとの間の導通が検出された後、紫外線照射により硬化されることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】 前記加圧手段が、磁気ヘッドチップとベースとの間の導通が検出されるまで、徐々に加圧力を増大させるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項4】 前記加圧手段が、最大2N程度まで加圧力を増大させるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項5】 固定保持された磁気ヘッドチップ固定用ベースの所定位置に接着剤を塗布する塗布工程と、前記接着剤の上に磁気ヘッドチップを位置決めして載置する搬送工程と、接着剤上に載置された前記磁気ヘッドチップを前記ベースに対して押圧する加圧工程と、前記磁気ヘッドチップとベースとの間の導通を検出する導通検出工程と、前記磁気ヘッドチップとベースとの間の導通が検出された後、前記接着剤を硬化させる硬化工程とを含んでいることを特徴とする磁気ヘッドチップ接着方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばデジタルオーディオテープ用の磁気ヘッドに係り、特に磁気ヘッドチップをベース上に接着するための磁気ヘッドチップ接着装置及び接着方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、例えばデジタルオーディオテープ記録再生装置等の磁気記録再生装置においては、磁気ヘッドは、磁気ヘッドチップが磁気ヘッドチップ貼着用ベースに接着されることにより構成されている。そして、このような磁気ヘッドは、磁気ヘッドチップ接着装置を使用することにより、図4に示すようにして、組立が行なわれる。
【0003】即ち、図4において、先づステップST1にて、磁気ヘッドチップ貼着用ベース2の貼着位置に、ディスペンサー3を使用して、紫外線硬化型の接着剤4が塗布される。続いて、ステップST2にて、磁気ヘッドチップ5が、磁気ヘッドチップ貼着用ベース2の貼着位置の上方に移動される。そして、図示しない手段により、磁気ヘッドチップ5は、正確に位置決めされた後、降下されて、接着剤4に接触されると共に、上方からチップ押さえ棒6により押圧されることにより、ベース2上に固定保持される。
【0004】その後、ステップST3にて、磁気ヘッドチップ5の両側から、紫外線照射ファイバー7により紫外線が照射されて、接着剤4が硬化される。さらに、ステップST4にて、磁気ヘッドチップ5の上から、ディスペンサー8により、導電性接着剤9が塗布される。そして、ステップST5にて、数時間の放置により、この導電性接着剤9が硬化する。かくして、磁気ヘッドチップ5が磁気ヘッドチップ貼着用ベース2に固定され、且つ電気的に導通されることにより、磁気ヘッドが完成することになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このような磁気ヘッドチップのベースへの接着方法においては、磁気ヘッドチップ5を構成するフェライト部分とベース2との電気的導通を確保するために、紫外線硬化型接着剤4が塗布された後、さらに導電性接着剤9が塗布される。そして、この導電性接着剤9を介して、磁気ヘッドチップ5とベース2との間の電気的導通が得られるようになっている。このため、導電性接着剤9を塗布するための工程が必要であることから、工程数が多くなってしまうと共に、この導電性接着剤9の硬化即ち乾燥のために比較的長時間が必要となる。従って、生産タクトが低下してしまうという問題があった。また、導電性接着剤9は、接着剤に対して、例えば銀ペースト等の導電体を混入することにより構成されていることから、比較的高価であり、コストが高くなってしまうという問題があった。
【0006】本発明は、以上の点に鑑み、低コストにて、磁気ヘッドチップがベースに接着されると共に、確実な導通が得られるようにした、磁気ヘッドチップ接着装置及び方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明によれば、固定保持された磁気ヘッドチップ固定用ベースの所定位置に接着剤を塗布する塗布手段と、前記接着剤の上に前記磁気ヘッドチップを位置決めし載置する搬送手段と、接着剤上に載置された磁気ヘッドチップを前記ベースに対して押圧する加圧手段と、前記磁気ヘッドチップとベースとの間の導通を検出する導通検出手段とを備えている、磁気ヘッドチップ接着装置により、達成される。
【0008】また、上記目的は、本発明によれば、固定保持された磁気ヘッドチップ固定用ベースの所定位置に接着剤を塗布する塗布工程と、前記接着剤の上に磁気ヘッドチップを位置決めして載置する搬送工程と、接着剤上に載置された前記磁気ヘッドチップを前記ベースに対して押圧する加圧工程と、前記磁気ヘッドチップとベースとの間の導通を検出する導通検出工程と、前記磁気ヘッドチップとベースとの間の導通が検出された後、前記接着剤を硬化させる硬化工程とを含んでいる、磁気ヘッドチップ接着方法により、達成される。
【0009】
【作用】上記構成によれば、磁気ヘッドチップは、磁気ヘッドチップ固定用ベースに対して、接着剤を介して載置され、加圧手段によって、ベース表面に対して押圧される。そして、磁気ヘッドチップが直接にベースに対して導通したことが導通検出手段によって検出されると、その後接着剤が硬化される。これにより、磁気ヘッドチップは、ベースに導通した状態で、接着剤の硬化により固定保持されることになる。
【0010】上記接着剤が紫外線硬化型接着剤であって、この接着剤が、磁気ヘッドチップとベースとの間の導通が検出された後、紫外線照射により硬化される場合には、上記接着剤は、確実に磁気ヘッドチップとベースとの間の導通が検出された後に、硬化されることになるので、接着剤の硬化による上記導通が確実に確保されることになる。
【0011】上記加圧手段が、磁気ヘッドチップとベースとの間の導通が検出されるまで、徐々に、好ましくは最大2Nまで、加圧力を増大させるように構成されている場合には、磁気ヘッドチップのベース上での載置状態に依らず、上記導通が確実に確保される。
【0012】
【実施例】以下、この発明の好適な実施例を図1乃至図3を参照しながら、詳細に説明する。尚、以下に述べる実施例は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0013】図1は、本発明の一実施例としてのデジタルオーディオテープ用の磁気ヘッドチップ接着装置を示している。図1において、磁気ヘッドチップ接着装置10は、ワーク台11と、ワーク台11上に取り付けられた磁気ヘッドチップ貼着用ベースを固定すべきベースクランプ12と、磁気ヘッドチップが貯蔵されるチップトレイ13と、チップトレイ13上から、ベースクランプ12上に磁気ヘッドチップを搬送する真空式搬送装置14と、接着剤を塗布するためのディスペンサー15と、これらの真空式搬送装置14やディスペンサー15を制御するための制御装置16を含んでいる。
【0014】ベースクランプ12は、例えば真鍮から形成されていて、その上面に、磁気ヘッドチップ貼着用ベースが、図示しない適宜の手段により、固定される。真空式搬送装置14は、磁気ヘッドチップをチップトレイ13上から取り上げて、ベースクランプ12に固定された磁気ヘッドチップ貼着用ベース12上に移動し、このベース12に対して正確に位置決めした後、ベース12上に降下させるためのものである。このため、例えば後述する押さえ棒と兼用される真空吸着ノズル17を備えている。
【0015】さらに、本実施例では、真空式搬送装置14の下部に備えられた押さえ棒17と、制御装置16内に構成された押さえ棒17とベースクランプ12間の導通、即ちベースクランプ上に固定されたベースと磁気ヘッドチップ間の導通を検出する導通検出装置18とを含んでいる。
【0016】押さえ棒17は、真空式搬送装置14により、所定の圧力で下方に向かって押圧されるように構成されており、この所定の圧力は、最初は、例えば0.2Nの圧力あって、徐々に増大して、例えば最大2N程度までになる。これに対して、押さえ棒17により押圧される磁気ヘッドチップは、通常20N程度の圧力でも破壊するようなことはない。また、この押さえ棒17は、例えば中空ノズルにて形成され、真空式搬送装置14の本体側が真空ポンプ等により真空引きされるようになっており、これにより磁気ヘッドチップ23を吸着できるようになっている。この場合、押さえ棒17は、図示のように2本並列に設けられていると、磁気ヘッドチップ23を安定的に吸着でき、押圧もバランスよく行うことができる。
【0017】導通検出装置18は、押さえ棒17とベースクランプ12に接続されたコード間の導通を検出するように構成されており、これにより、押さえ棒17の加圧によるベースクランプ上に固定されたベースと磁気ヘッドチップ間の導通状態を検出するようになっている。
【0018】本実施例による磁気ヘッドチップ接着装置10は、以上のように構成されており、ベースクランプ12上に固定された磁気ヘッドチップ貼着用ベース21に対して、ディスペンサー15により、嫌気性紫外線硬化型接着剤22が塗布され、その上から、チップトレイ13上に貯蔵された磁気ヘッドチップ23が載置され、押さえ棒17により下方に加圧され、導通検出装置18によって磁気ヘッドチップ23とベース21との間の導通が検出された後、接着剤22が硬化され、磁気ヘッドが完成する。
【0019】ここで、押さえ棒17の加圧力による磁気ヘッドチップ23とベース21との導通は、例えば磁気ヘッドチップ23の下面とベース21の上面の互いに接着されるべき部分が、それぞれ表面粗さ(例えばRmax=6μm程度の粗さ)を有しているので、押さえ棒17による加圧によって、これらの粗さによる凸部と凸部が互いに接触することにより、達成されるのである。これにより、磁気ヘッドチップ23とベース21の間に介在する接着剤22を排して、磁気ヘッドチップ23とベース21が互いに直接に接触し、電気的に接続されることになる。
【0020】また、接着剤22としては、紫外線照射によって任意の時点で硬化が可能であるものが好ましい。また、さらに、硬化による収縮率が低いものが好ましく、例えば、嫌気性紫外線硬化型接着剤が使用される。
【0021】以下、図3を参照しながら磁気ヘッドチップの接着工程を詳細に説明する。図3において、先づステップST1にて、磁気ヘッドチップ貼着用ベース21の貼着位置に、ディスペンサー15を使用して、嫌気性紫外線硬化型接着剤22が塗布される。続いて、ステップST2にて、磁気ヘッドチップ23が、真空的搬送装置14の押さえ棒兼用真空吸着ノズル17によって吸着されて、チップトレイ13から、磁気ヘッドチップ貼着用ベース21の貼着位置の上方に移動される。そして、図示しない手段により、磁気ヘッドチップ23は、ベース21に対して正確に位置決めされた後、降下されて、接着剤22に接触されると共に、上方からチップ押さえ棒17により押圧される。この状態にて、押さえ棒17とベースクランプ12間の導通状態が導通検出装置18により監視されながら、押さえ棒17の加圧力が徐々に増大される。
【0022】そして、押さえ棒17とベースクランプ12間の導通が検出された時点で、制御装置16により、押さえ棒17の加圧力の増加が中断される。その後、ステップST3にて、磁気ヘッドチップ23の両側から、紫外線照射ファイバー19により紫外線が照射されて、接着剤22が硬化される。かくして、ステップST4にて、磁気ヘッドチップ23が磁気ヘッドチップ貼着用ベース21に対して、電気的に導通した状態で、固定されることにより、磁気ヘッドが完成することになる。尚、磁気ヘッドチップ23がベース21に対して押圧され、直接に導通していることから、ベース21上の磁気ヘッドチップ23の段差は、約0.5mm程度に抑制されることになる。
【0023】このように、上述の実施例では、磁気ヘッドチップは、磁気ヘッドチップ貼着用ベースに対して、接着剤を介して載置され、加圧手段によって、ベース表面に対して押圧されるので、磁気ヘッドチップが直接にベースに対して導通した状態で固定保持されることになる。従って、従来のように導電性接着剤を塗布する必要がないことから、導電性接着剤の塗布工程と、その硬化(乾燥)時間が不要になる。これにより、磁気ヘッドの生産タクトが向上されると共に、コストが低減されることになる。
【0024】尚、上記実施例においては、デジタルオーディオテープ用の磁気ヘッドの場合について説明したが、これに限らず、他の磁気記録媒体のための磁気ヘッドにおける磁気ヘッドチップと貼着用ベースとの接着に、本発明を適用できることは明らかである。
【0025】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、低コストにて、磁気ヘッドチップがベースに接着されると共に、確実な導通が得られるようにした、磁気ヘッドチップ接着装置と接着方法とを提供することができる。




 

 


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