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発明の名称 磁気記録装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平9−7137
公開日 平成9年(1997)1月10日
出願番号 特願平7−173054
出願日 平成7年(1995)6月16日
代理人
発明者 田中 章介 / 吉田 昭行 / 牧瀬 哲郎
要約 目的
磁気記録装置に関し、例えばディジタルビデオテープレコーダ等に適用して、簡易な構成で、記録の動作を短時間で終了できるようにする。

構成
基準信号による記録電流I1のピーク値P1を検出し、このピーク値P1より残留磁気が零になる電流値L1を予測して磁気ヘッド2の駆動を停止する。
特許請求の範囲
【請求項1】 記録に供するデータ列により生成した記録信号を用いて磁気ヘッドを駆動し、規定の磁気記録媒体に前記データ列を記録する磁気記録装置において、前記データ列の記録を終了する規定期間の間、前記記録信号に続いて、規定周波数で信号レベルがほぼ正弦波状に変化する基準信号により前記磁気ヘッドを駆動する磁気ヘッド駆動手段と、前記基準信号により前記磁気ヘッドを駆動した際の、前記磁気ヘッドの記録電流のピーク値を検出するピーク検出手段と、前記ピーク検出手段により検出されるピーク値を基準にして、前記基準信号により前記磁気ヘッドを駆動した際に、残留磁気がほぼ零になる前記記録電流の電流値を基準電流値に設定する基準電流値設定手段と、前記基準信号により前記磁気ヘッドを駆動した際に、前記磁気ヘッドの記録電流が前記基準電流値になるタイミングを検出し、該タイミングで前記磁気ヘッドへの前記基準信号の供給を停止制御する制御手段とを備えることを特徴とする磁気記録装置。
【請求項2】 前記基準電流値設定手段は、前記磁気ヘッドの特性を基準にして、前記基準電流値を設定することを特徴とする請求項1に記載の磁気記録装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気記録装置に関し、例えばディジタルビデオテープレコーダ等に適用して、残留磁気が零になる電流値を予測して磁気ヘッドの駆動を停止することにより、簡易な構成で、記録の動作を短時間で終了できるようにする。
【0002】
【従来の技術】従来、ディジタルビデオテープレコーダ等の電磁変換系を有する磁気記録再生装置においては、磁気ヘッドの駆動電流を徐々に低減して記録の動作を終了することにより、磁気ヘッド等の帯磁を有効に回避するようになされている。
【0003】すなわち図3に示すように、この種の磁気記録再生装置に適用される電磁変換系は、磁気ヘッドに供給する記録電流Iとこの磁気ヘッドにより形成される磁束密度Bとの履歴曲線がヒステリシス特性を示すことにより、単に記録電流Iを急激に立ち下げただけでは残留磁気により帯磁された状態に保持される。
【0004】このためこの種の磁気記録再生装置においては、記録電流Iを正弦波状に変化させた状態で、この記録電流Iが0レベルに収束するように、記録電流Iの振幅値を徐々に立ち下げ、これにより電磁変換系の残留磁気が0レベルに収束するようになされている(図3(A)及び(B))。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところでこのようにして記録電流Iの振幅値を徐々に立ち下げて残留磁気を0レベルに収束する場合、記録電流Iのエンベロープを指数関数的に変化させて記録電流Iの振幅値を徐々に立ち下げる必要があり、収束までに10〜数10サイクルの期間を要する欠点がある。
【0006】このため従来の磁気記録再生装置においては、記録の動作を短時間で終了することが困難な問題があり、またこのように記録電流Iを変化させるための回路構成が煩雑になる問題があった。またこのように記録を終了するまでに時間を要すると、その分磁気テープを無駄に消費し、また磁気テープの記録密度もその分低下することになる。
【0007】本発明は以上の点を考慮してなされたもので、簡易な構成で、記録の動作を短時間で終了することができる磁気記録装置を提案しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するため本発明においては、記録に供するデータ列により生成した記録信号を用いて磁気ヘッドを駆動し、規定の磁気記録媒体にこのデータ列を記録する磁気記録装置に適用する。この磁気記録装置において、先のデータ列の記録を終了する規定期間の間、この記録信号に続いて、規定周波数で信号レベルがほぼ正弦波状に変化する基準信号により磁気ヘッドを駆動する磁気ヘッド駆動手段と、この基準信号により磁気ヘッドを駆動した際の、この磁気ヘッドの記録電流のピーク値を検出するピーク検出手段と、このピーク検出手段により検出されるピーク値を基準にして、先の基準信号により磁気ヘッドを駆動した際に、残留磁気がほぼ零になる記録電流の電流値を基準電流値に設定する基準電流値設定手段と、先の基準信号により磁気ヘッドを駆動した際に、この磁気ヘッドの記録電流が先の基準電流値になるタイミングを検出し、該タイミングで磁気ヘッドへの基準信号の供給を停止制御する制御手段とを備えるようにする。
【0009】
【作用】ピーク検出手段により、基準信号で磁気ヘッドを駆動した際の、記録電流のピーク値を検出することにより、磁気ヘッドを含む電磁変換系の動作をモニタすることができる。従って基準電流値設定手段により、このピーク値を基準にして、残留磁気がほぼ零になる基準電流値を設定し、制御手段により、磁気ヘッドの記録電流が基準電流値になるタイミングで基準信号の供給を停止制御すれば、残留磁気がほぼ零になった状態で記録の動作を終了することができる。
【0010】
【実施例】以下、適宜図面を参照しながら本発明の実施例を詳述する。
【0011】図1は、本発明の一実施例に係るディジタルビデオテープレコーダの記録系を示すブロック図である。このディジタルビデオテープレコーダ1は、複数の磁気ヘッド2を回転ドラムに搭載し、この回転ドラムを規定の回転速度で回転駆動すると共に、この回転ドラムに巻き付けた磁気テープ3を規定の走行速度で走行させ、これにより磁気テープ3に順次斜めに記録トラックを形成してディジタルビデオ信号SV及びディジタルオーディオ信号SAを記録し、またこの磁気テープ3に記録されたディジタルビデオ信号SV及びディジタルオーディオ信号SAを再生する。なお図1においては、1つの磁気ヘッド2についてのみ記載し、他の磁気ヘッドについては、記載を省略する。
【0012】この状態で記録プロセッサ4は、外部機器等よりディジタルビデオ信号SV及びディジタルオーディオ信号SAの入力を受け、このディジタルビデオ信号SV及びディジタルオーディオ信号SAを符号化処理すると共に誤り訂正符号等を付加し、これによりディジタルビデオ信号SV及びディジタルオーディオ信号SAを規定のデータ構造に変換する。
【0013】さらに記録プロセッサ4は、これらディジタルビデオ信号SV及びディジタルオーディオ信号SAをインターリーブ処理してシルアルデータに変換した後、シンク、ヘッダ等のデータを付加し、続いて磁気テープ3の記録に適した変調方式により変調する。これにより記録プロセッサ4は、複数の磁気ヘッド2に対応した複数系統の記録信号S1を生成して出力する。
【0014】このとき記録プロセッサ4は、規定のタイミングでディジタルビデオ信号SVより生成される記録信号S1と、ディジタルオーディオ信号SAより生成される記録信号S1とを切り換えて出力する。これによりディジタルビデオテープレコーダ1では、磁気テープ3上に形成される1つの記録トラックを複数セクタに分割し、各セクタにディジタルビデオ信号SV及びディジタルオーディオ信号SAを記録するようになされている。
【0015】さらにこのとき記録プロセッサ4は、各セクタの走査開始端側及び走査終了端側の規定領域を各磁気ヘッド2が走査する期間の間、規定周波数で正弦波状に信号レベルが変化する基準信号を出力し、またこの基準信号間で、一定期間の間、記録信号S1の供給を停止する。これによりディジタルビデオテープレコーダ1では、各セクタの先端及び後端にプリアンブル及びポストアンブルを形成し、さらに連続するセクタ間に規定のギャップを形成するようになされている。
【0016】これによりディジタルビデオテープレコーダ1では、プリアンブル、ポストアンブル及びギャップを有効に利用して、編集、アフレコの処理を実行できるようになされている。すなわち記録プロセッサ4は、このディジタルビデオテープレコーダ1の動作モードがアフレコ又は編集の動作モードに設定されると、ユーザーの操作により指定されるディジタルビデオ信号SV又はディジタルオーディオ信号SAについて、上述した記録信号S1の生成処理を実行し、各磁気ヘッド2が対応するセクタを走査する期間の間、この記録信号S1を出力する。
【0017】これに対応してディジタルビデオテープレコーダ1では、アフレコの場合は磁気ヘッド2が残るセクタを走査する期間の間、編集の場合は先行する磁気ヘッド2が対応するセクタを走査する期間の間、図示しない再生系の動作を立ち上げ、この再生系により磁気ヘッド2から出力される再生信号を復調して出力する。これによりディジタルビデオテープレコーダ1では、この再生結果をモニタしながらアフレコ、編集の処理を実行できるようになされている。
【0018】記録アンプ5は、このようにして記録プロセッサ4から出力される記録信号S1により対応する磁気ヘッド2を電流駆動し、これにより磁気ヘッド2に記録電流I1を供給してディジタルビデオ信号SV及びディジタルオーディオ信号SAを記録するようになされている。
【0019】スィッチ回路6は、この記録アンプ5及び磁気ヘッド2間に介挿されて配置され、規定のタイミングで磁気ヘッド2への記録電流I1の供給を停止制御し、これにより磁気ヘッド2による記録の動作を停止制御する。
【0020】ここで図2に示すように、スィッチ回路6において、ピーク検出回路7は、記録電流I1のピーク値を検出してピーク値検出結果P1を出力する(図2(A))。
【0021】予測回路8は、このディジタルビデオテープレコーダ1全体の動作を制御するマイクロコンピュータで形成され、各セクタの終了端において、ポストアンブル形成用の基準信号の出力が開始された後、規定時間経過すると、時点t1でピーク検出回路7のピーク値検出結果P1を取り込み、これによりポストアンブル形成用の基準信号で磁気ヘッド2を駆動した際の、記録電流I1のピーク値P1を検出する。
【0022】さらに予測回路8は、メモリに記録されたヒステリシスデータDTを基準にして、このピーク値検出結果P1より基準電流値L1を設定し、この基準電流値L1をレベル監視回路9に出力する。
【0023】ここでこのヒステリシスデータDTは、磁気ヘッド2の磁束密度Bが0レベルになるタイミングの基準電流値L1と、記録電流のピーク値P1との比率のデータで形成されるようになされている。
【0024】予測回路8は、製造工程、調整工程等において、規定のマイクロコンピユータにより予め入力されたヒステリシスデータDTを規定のメモリに保持し、このメモリのヒステリシスデータDTにより記録電流I1のピーク値P1を割り算して基準電流値L1を設定する。
【0025】レベル監視回路9は、予測回路8より基準電流値L1が出力されると、この基準電流値L1を基準にして記録電流I1の電流値を監視し、記録電流I1が基準電流値L1になると、切り換え信号SWを出力する。選択回路10は、この切り換え信号SWに応動して接点を切り換え、これにより記録電流I1が基準電流値L1になると磁気ヘッド2への基準信号の出力を停止する。
【0026】これによりディジタルビデオテープレコーダ1では、電磁変換系の残留磁束が零に立ち下がるタイミングで基準信号の供給を停止することができ、この実施例のように選択回路10により急激に基準信号の供給を停止制御した場合でも、電磁変換系の帯磁を有効に回避することができる。従って短い時間でポストアンブルの記録を終了して、各セクタの記録を短時間で終了することができる。
【0027】これによりディジタルビデオテープレコーダ1においては、記録から再生に短い時間で動作を切り換えることができ、プリアンブル、ポストアンブル、ギャップを利用してアフレコ、編集の処理を実行する際に、ポストアンブル、ギャップの大きさを小さくすることができ、その分簡易な構成で磁気テープ3の記録密度を向上することができ、また磁気テープ3の消費量も低減することができる。
【0028】さらに実際の記録電流を監視して基準電流値を設定したことにより、電磁変換系の経時変化により記録電流の電流値が変化した場合でも、正しく残留磁束が0レベルに立ち下がるタイミングで基準信号の供給を停止することができる。
【0029】以上の構成において、ディジタルビデオ信号SV及びディジタルオーディオ信号SAは、記録プロセッサ4において、規定のデータ構造に変換された後、変調されて記録信号S1に変換され、記録アンプ5がこの記録信号S1で磁気ヘッド2を駆動することにより磁気テープ3に形成された各記録トラックの対応するセクタに順次記録される。
【0030】このとき記録信号S1は、各セクタの終了端にポストアンブルの基準信号が割り当てられ、この基準信号により磁気ヘッド2を駆動する際の、記録電流I1のピーク値P1がピーク検出回路7により検出される。このピーク値P1は、予測回路8において、ヒステリシスデータDTにより演算処理され、これによりこのピーク値P1を基準にして、基準信号により磁気ヘッド2を駆動する際の、電磁変換系の残留磁気が零に立ち下がる記録電流値が基準電流値L1として検出される。
【0031】これによりこの基準信号は、レベル監視回路9で、記録電流I1が基準電流値L1になるタイミングが検出され、このタイミングで磁気ヘッド2への供給が停止制御され、ディジタルビデオテープレコーダ1全体として記録の動作が完了する。
【0032】以上の構成によれば、記録電流値のピーク値P1より電磁変換系の残留磁気が零に立ち下がる基準電流値L1を設定し、記録電流のI1電流値がこの基準電流値L1になるタイミングで基準信号の供給を停止制御したことにより、急激に基準信号の供給を停止制御しても、電磁変換系の帯磁を有効に回避することができる。従って短い時間でポストアンブルの記録を終了して、各セクタの記録を短時間で終了することができる。
【0033】これによりディジタルビデオテープレコーダ1においては、記録から再生に短い時間で動作を切り換えることができ、その分簡易な構成で磁気テープ3の記録密度を向上することができ、また磁気テープ3の消費量も低減することができる。
【0034】さらに上述の実施例においては、マイクロコンピュータにより基準電流値を設定する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、論理回路によりスィッチ回路を形成してもよい。
【0035】また上述の実施例においては、ポストアンプルを形成する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、記録トラック上にトラッキング用のサーボ情報を記録する場合にも広く適用することができる。すなわち記録トラックに規定のタイミングでサーボ信号を記録し、このサーボ信号を基準にしてトラッキング制御する場合、本発明を適用してサーボ信号を記録した後、続く領域を即座に再生することができる。
【0036】さらに上述の実施例においては、本発明をディジタルビデオテープレコーダに適用した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、ディジタルオーディオテープレコーダ、磁気テープを用いたデータレコーダ、ハードディスク装置、フロッピディスク装置等、種々の磁気記録装置に広く適用することができる。
【0037】この場合においてハードディスク装置、フロッピディスク装置等においては、ディスク状の磁気記録媒体に予めヘッダ、アドレスデータ等を記録してフォーマティングした後、このヘッダ、アドレスデータ等を基準にして実際のデータを記録することになる。これにより本発明を適用して短時間で記録の動作を終了することができれば、記録再生の動作を短時間で切り換えて、予め形成されたヘッダ、アドレスデータ間の領域に多くのデータを記録することができる。これによりこのハードディスク装置にあっては、データ転送レート、記録容量、アクセス速度を向上することができ、またフロッピディスク装置等にあっては記録媒体の消費量を低減することができ、これらの効果により記録媒体の利用効率を向上することができる。
【0038】またフロッピディスク装置等においては、いわゆるフォーマッターと呼ばれるフォーマット専用の装置もあり、本発明においては、このフォーマッターのような記録専用装置にも広く適用することができる。
【0039】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、基準信号による記録電流のピーク値を検出し、この検出したピーク値より残留磁気が零になる電流値を予測して磁気ヘッドの駆動を停止することにより、簡易な構成で、記録の動作を短時間で終了することができる。




 

 


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