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発明の名称 手書き文字認識装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平9−6922
公開日 平成9年(1997)1月10日
出願番号 特願平7−153454
出願日 平成7年(1995)6月20日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】松隈 秀盛
発明者 田中 秀和
要約 目的
手書き文字の文字認識装置において、ユーザーの筆跡の癖に起因する誤認識を軽減して認識効率を高めること。

構成
ライトペン、タブレット等から入力したユーザーの筆跡を検出し、文字認識前処理を行ない、標準の評価ポイントによる候補文字を選出する認識処理を行ない、認識後処理を行った後、アプリケーション装置(電子手帳、電子辞書、ワープロ、パソコン等)へ供給するように構成した手書き文字認識装置において、認識処理のための標準的筆跡を基にした評価ポイントが記入された候補文字辞書と個人の癖を配慮したマイナス辞書を使って、標準の評価ポイントから個人的な癖による誤認識を生じる文字に対する減点をおこなって、その結果に基いて総合評価を行なうようにする。
特許請求の範囲
【請求項1】 入力された手書き文字の筆跡に基いて、その文字を認識する、手書き文字認識装置において、入力手書き文字の筆跡から標準的に認識される複数の候補文字の各々に予め評価ポイントを与える手段と、ユーザーの個人的な筆跡上の癖により誤認識され易く且つ使用頻度の低い候補文字に対して評価ポイントを意図的に下げる手段を設け、これらの手段による総合評価ポイントに基いて文字認識を行なうようにした手書き文字認識装置。
【請求項2】 請求項1に記載の手書き文字認識装置において、前記評価ポイントを意図的に下げる手段が、前記誤認識され易く且つ使用頻度の低い候補文字に対するマイナス点を記憶させたマイナス辞書であることを特徴とする手書き文字認識装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入力手書き文字の認識に際して、使用頻度が低くかつ誤認識され易い文字に対して、意図的にその評価値を下げることにより誤認識を防ぐようにした手書き文字認識装置に関し、特に、手書き文字認識装置において、評価値を下げるための特別な辞書「マイナス辞書」を装備した手書き文字認識装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子手帳、電子辞書、パソコン等の分野に於いては、キーボードに代わる使い易い入力手段として近年手書き文字認識装置等が注目されつつある。図4は、それらの手書き文字認識装置の一例を示すシステム構成図である。
【0003】同図に示す通り、手書き文字認識装置はタブレット等からライトペンを使って入力した文字の筆跡を調べてその文字を認識し、アプリケーション装置に入力するようになったものである。この処理は、前処理と後処理を含み、前処理は入力された筆跡の認識をし易い形に変換する処理であり、こうして処理された筆跡について、認識辞書を使ってその筆跡に対応する文字を認識する。
【0004】後処理は認識結果が正しいかどうかを判断して、誤っていれば訂正するか再試行する処理である。こうして認識された文字は電子手帳、電子辞書、パソコン等のアプリケーション装置に入力され、それぞれの目的・用途に従って活用される。
【0005】図5は、本発明の文字認識を実行するのに使われる装置の概略を示したもので、認識しようとする文字はタブレットから処理装置CPUに入力され、記憶装置ROMに記憶された認識に必要な情報を使って認識し、認識結果を表示装置に表示させるようにする。
【0006】以上従来の文字認識装置について概略説明したが、既存の手書き文字認識装置の文字認識率は低いものであって実用上充分なレベルにまで達していない。そのために、手書き文字認識装置を活用した新たな商品群の創造には「認識精度の向上」が不可欠となってきた。
【0007】ところが、日本語の場合には文字種が多いため、どうしても認識できないか認識しにくいという文字が発生してしまう。このような状況から、手書き文字のユーザー辞書を備えたシステムも存在するが、これによってもまだ「誤認識」が問題となっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来装置の欠点を克服するため、手書き文字ユーザー辞書によって、新しい文字辞書を追加した場合、ユーザー辞書を使う前に問題となっていた文字についての認識は正常に行われるようになるが、ユーザー辞書を使う前には問題なく正常に認識することができていた文字に悪影響を及ぼすようになる。
【0009】本発明は、このような従来の文字認識装置の欠点を克服するためになされたものであって、特に誤認識の対策を施す以前に正常に認識することができた文字への悪影響(干渉)がない手書き文字認識装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するために、本発明によれば、手書き文字認識の辞書において、評価値を下げるための特別な辞書である「マイナス辞書」を装備することにより、その辞書を装備する前に正常に認識することができた文字への悪影響(干渉)なしに文字認識率の改善が図られることをみいだした。
【0011】即ち、本発明は、手書き文字認識装置において、使用頻度が低くかつ誤認識されやすい文字を、予め「マイナス辞書」に登録しておくことで、意図的に評価値を下げることにより、誤認識を防ぐようにしている。
【0012】
【作用】本発明においては、手書き文字認識のための辞書に、評価値を下げるための特別な辞書「マイナス辞書」を装備しているので、それまでに正常に認識することができなかった文字への悪影響(干渉)がない。従って、誤認識を改善することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明のマイナス辞書を適用した手書き文字認識装置の一実施例について、図面を参照して説明する。図1は、本発明の手書き文字認識装置の構成を示す。同図において、筆跡入力、認識前処理、認識処理、認識後処理、アプリケーション装置への入力は、図4を参照して前述したのと同様であるから、ここではこれ以上の説明は省略する。
【0014】図1に図示した本発明の装置が図4に図示した従来の装置と相違する点は、認識処理と認識後処理の間に「マイナス辞書」による総合評価装置が設けられている点である。従って、この点について下記に説明する。
【0015】文字認識装置に於いて、誤認識はつきものである。人によってその筆跡に癖があるため、ある特定のユーザーにとっては「或る文字を書くと、いつも間違って所望の文字とは異なった或る文字がでてきてしまう‥‥」といった事態が発生しやすい。
【0016】例えば、「け」と書くと「什」になってしまう場合がある。この場合でも、入力筆跡「け」に対する一連の候補文字の中に正しい認識候補「け」があるが、そのユーザーの筆跡に付いては「什」の方が「け」より高い評価ポイントになってしまうために、「け」は第2候補になってしまう。
【0017】ここで、「マイナス辞書」を設けて、認識評価の際に、マイナス辞書に登録されている文字を減点し、その結果を総合評価するようにする。例えば、上記の場合のユーザーは「什」をマイナス辞書に登録しておくことで、めったに使用されない「什」ではなく「け」が第1候補になる。
【0018】図1に示すマイナス辞書による総合評価は、後述するマイナス辞書を準備して、使用者の字体の癖による文字の誤認識を防ぐようにする役目をする。この様子を図2を参照して詳しく説明する。今、使用者がライトペンまたはタブレット等を使って「け」と言う字を手書きで入力したとすると、使用者の筆跡の癖のために、第1候補として「什」が出てきてしまうことがある。
【0019】使用者が本当に入力したいのは、「け」であって「什」ではないから、この様な認識は不都合である。そこで、この使用者が「け」を入力するときは「け」が認識されるように「什」の候補順位を後の方になるようにしておけばよい。
【0020】それでは、そのように順位を決定するにはどうすればよいだろうか。図2の下方の表をみると明らかなように、手書き文字「け」に対する認識処理装置による認識の結果は、第1候補が「什」、第2候補が「け」、第3候補が「H」、第4候補が「氏」であり、なぜ、そのような順位になるかを決めているのは、評価ポイントである。
【0021】第1候補の「什」に対する評価ポイントは88、第2候補の「け」に対する評価ポイントは75であるから、「什」と認識されるのである。そこで、この使用者が手書き文字の「け」を入力したときに正しく「け」が認識されるようにするためにマイナス辞書の「什」の欄に−50と書いておけば、「什」の総合評価は88−50=33となり、総合評価ポイントが一番低い第4候補となる。
【0022】「什」は一般に使用頻度も低い文字であり、かつ、この使用者にとっては誤認識されやすい文字であるから、このように個人別の癖に合わせて減点するマイナス辞書にマイナス点を書き込んでおくことにより、認識の効率を高めることができる。
【0023】このように、手書き文字認識装置において、使用頻度が低くかつ誤認識されやすい文字を、予め「マイナス辞書」に登録しておくことで、意図的にその文字の評価値を下げることにより、誤認識を防ぐことができる。
【0024】次に、図3を参照して、「マイナス辞書」の活用の仕方について説明する。同図に示す通り、ステップ1でマイナス辞書の参照を開始する。引き続き、ステップ2で変数Nに認識候補総数をセットし、ステップ3で変数nをn=0にセットする。
【0025】ステップ4でn<=N,即ちnが認識候補総数に達したか否かを判別する。そうして、総数を越えていれば(即ち、n>Nとなっていれば)ステップ11に進んで終了する。まだ総数を越えていなければ、ステップ5に進み、変数iをi=0にセットする。
【0026】続いてステップ6に進み、変数jにマイナス辞書総数をセットし、ステップ7に進み、i<jか否かを判定する。もしiがマイナス辞書の総数jに達していれば、ステップ10にジャンプする。
【0027】iがマイナス辞書総数jに達していなければ、その文字はマイナス辞書に登録された文字か否かをチェックする。もし、そうでなければステップ10にジャンプする。もし、マイナス辞書に登録されていれば、ステップ9で、その文字の評価値を下げる。ステップ10ではマイナス辞書の次の文字へ進むためn=n+1の計算をしてステップ4に戻る。そうして、4〜10のステップを繰り返す。最後にn>N、即ち認識候補総数を越えるとステップ11に進んで終了となる。
【0028】上記の例のように、誤って認識される文字が頻繁に使われない文字である場合(この場合は「什」)には、「マイナス辞書」を用意することでほぼ確実に誤認識を防ぐことができる。
【0029】
【発明の効果】以上の説明から明らかなとおり、本発明によれば、手書き文字認識に用いられる辞書に書かれている候補文字に対する評価値のうち特定の候補に対する評価値を下げるための特別な辞書である「マイナス辞書」を装備しているので、この「マイナス辞書」を採用する以前に正常に認識することができた文字への悪影響(干渉)を及ぼすことなしに、このマイナス辞書を採用する前に誤認識し易かった文字の認識が正常に行われるようにすることができる。




 

 


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