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発明の名称 情報処理装置及び情報処理方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平9−6538
公開日 平成9年(1997)1月10日
出願番号 特願平7−150768
出願日 平成7年(1995)6月16日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】小池 晃 (外2名)
発明者 永原 潤一 / 蓑島 俊和
要約 目的
ポインティングデバイスによるカーソルの移動が容易で操作性に優れた情報処理装置及び情報処理方法を提供する。

構成
情報処理装置の表示装置にカーソル及び目的物を含む画像を表示し、情報処理装置に入力された座標データに基づいて、画像内におけるカーソルの位置を移動させて表示装置に表示し、目的物上にカーソルが位置しているときに処理実行を指示するデータが情報処理装置に入力されたら、当該目的物において定義された所定の処理を実行する情報処理方法において、カーソルの移動によって、目的物毎に定義された所定の領域内にカーソルが進入してきたら、当該目的物の中心近傍にカーソルを移動させて表示装置に表示させる。
特許請求の範囲
【請求項1】 データを入力するデータ入力手段と、上記データ入力手段から入力されるデータに基づいて処理を行う制御手段と、上記制御手段による処理に基づいて、カーソル及び目的物を含む画像を表示する表示手段とを有し、上記制御手段は、上記データ入力手段から入力された座標データに基づいて、上記画像内におけるカーソルの位置を移動させて表示手段に表示し、上記目的物上にカーソルが位置しているときに処理実行を指示するデータが上記データ入力手段から入力されたら、当該目的物において定義された所定の処理を実行する情報処理装置において、上記制御手段は、上記カーソルの移動によって、上記目的物毎に定義された所定の領域内に上記カーソルが進入してきたら、当該目的物の中心近傍に上記カーソルを移動させて表示手段に表示させることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】 前記制御手段は、前記カーソルが特定の目的物上に位置しているときには、当該目的物において定義された特定の形状に上記カーソルの形状を変化させて表示手段に表示させることを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】 前記制御手段は、前記カーソルが前記画像内の特定の領域上に位置しているときには、当該領域において定義された特定の形状に上記カーソルの形状を変化させて表示手段に表示させることを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項4】 オンラインサーバと接続する接続手段を備え、上記接続手段を介してオンラインサーバから供給される情報に基づいて処理を行うオンライン端末として使用可能であることを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項5】 情報処理装置の表示装置にカーソル及び目的物を含む画像を表示し、上記情報処理装置に入力された座標データに基づいて、上記画像内におけるカーソルの位置を移動させて表示装置に表示し、上記目的物上にカーソルが位置しているときに処理実行を指示するデータが上記情報処理装置に入力されたら、当該目的物において定義された所定の処理を実行する情報処理方法において、上記カーソルの移動によって、上記目的物毎に定義された所定の領域内に上記カーソルが進入してきたら、当該目的物の中心近傍に上記カーソルを移動させて表示装置に表示させることを特徴とする情報処理方法。
【請求項6】 前記カーソルが特定の目的物上に位置しているときには、当該目的物において定義された特定の形状に上記カーソルの形状を変化させて表示装置に表示させることを特徴とする請求項5記載の情報処理方法。
【請求項7】 前記カーソルが前記画像内の特定の領域上に位置しているときには、当該領域において定義された特定の形状に上記カーソルの形状を変化させて表示装置に表示させることを特徴とする請求項5記載の情報処理方法。
【請求項8】 前記情報処理装置は、オンラインサーバと接続する接続装置を備え、上記接続装置を介してオンラインサーバから供給される情報に基づいて処理を行うオンライン端末として使用可能であることを特徴とする請求項5記載の情報処理方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マウス等のポインティングデバイスを入力装置として使用する情報処理装置、及びマウス等のポインティングデバイスを入力装置として使用する情報処理装置による情報処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報処理装置は、ユーザの操作性を向上するために、マウス等のポインティングデバイスを入力装置として使用するものが増えてきている。
【0003】このような情報処理装置は、ポインティングデバイスから入力された座標データに基づいて、表示装置に表示された画像内におけるカーソルの位置を移動させ、特定の目的物上にカーソルが位置しているときに処理実行の指示が入力されたら、当該目的物において定義された所定の処理を実行する。
【0004】ところで、ポインティングデバイスとしては、マウスやトラックボールが従来から広く使用されている。これらのポインティングデバイスは、ボールと、ボールの回転方向及び回転量の検出装置とを備えており、ボールの回転方向及び回転量に基づいて座標データが入力されるようになっている。
【0005】これに対して、近年、本体を動かすだけで座標データを入力することができる、いわゆるエアーマウスが開発されている。このエアーマウスは、本体が移動されるときの加速度等の検出装置を備えており、検出された加速度等に基づいて座標データが入力されるようになっている。
【0006】このようなエアーマウスは、単に本体を動かすだけで座標データが入力されるので、従来のマウスのようにボールを支持する面が必要なく、完全に他の面と非接触で座標データを入力することができるという優れた特徴がある。しかしながら、高精度で加速度等を検出することは難しく、エアーマウスは、現状ではあまり精度が良くないものとなっている。したがって、エアーマウスでは、所望する位置に正確にカーソルを移動させるのが難しくなっている。
【0007】また、ポインティングデバイスとしては、ワイヤレス型のものも使用されるようになってきている。このワイヤレス型のポインティングデバイスを用いる際は、ポインティングデバイスから座標データが無線にて情報処理装置の本体へ送信され、この送信された座標データに基づいて表示装置上でカーソルが移動される。
【0008】このようなワイヤレス型のポインティングデバイスは、表示装置の画面とユーザとの間が離れているときに特に有効である。したがって、ワイヤレス型のポインティングデバイスの普及に伴い、表示装置の画面とユーザとの間が離れた状態でポインティングデバイスを使用する機会が増加するものと予想される。しかしながら、ユーザとの間が離れているとポインティングデバイスの扱いが難しく、所望する位置に正確にカーソルを移動させるのが難しくなるという問題が新たに生じる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、近年、さまざまな種類のポインティングデバイスが、さまざまな状況で使用されるようになってきており、これに伴って所望する位置に正確にカーソルを移動させるのが難しくなるという問題が生じてきている。
【0010】そこで本発明は、このような従来の実情に鑑みて提案されたものであり、ポインティングデバイスによるカーソルの移動が容易で操作性に優れた情報処理装置、及びポインティングデバイスによるカーソルの移動を容易にし、ポインティングデバイスの操作性を優れたものとする情報処理方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するために完成された本発明に係る情報処理装置は、データを入力するデータ入力手段と、上記データ入力手段から入力されるデータに基づいて処理を行う制御手段と、上記制御手段による処理に基づいて、カーソル及び目的物を含む画像を表示する表示手段とを有し、上記制御手段は、上記データ入力手段から入力された座標データに基づいて、上記画像内におけるカーソルの位置を移動させて表示手段に表示し、上記目的物上にカーソルが位置しているときに処理実行を指示するデータが上記データ入力手段から入力されたら、当該目的物において定義された所定の処理を実行する情報処理装置であって、上記制御手段は、上記カーソルの移動によって、上記目的物毎に定義された所定の領域内に上記カーソルが進入してきたら、当該目的物の中心近傍に上記カーソルを移動させて表示手段に表示させることを特徴とするものである。
【0012】上記情報処理装置の制御手段は、前記カーソルが特定の目的物上に位置しているときには、当該目的物において定義された特定の形状に上記カーソルの形状を変化させて表示手段に表示させ、前記カーソルが前記画像内の特定の領域上に位置しているときには、当該領域において定義された特定の形状に上記カーソルの形状を変化させて表示手段に表示させることが好ましい。
【0013】一方、本発明に係る情報処理方法は、情報処理装置の表示装置にカーソル及び目的物を含む画像を表示し、上記情報処理装置に入力された座標データに基づいて、上記画像内におけるカーソルの位置を移動させて表示装置に表示し、上記目的物上にカーソルが位置しているときに処理実行を指示するデータが上記情報処理装置に入力されたら、当該目的物において定義された所定の処理を実行する情報処理方法であって、上記カーソルの移動によって、上記目的物毎に定義された所定の領域内に上記カーソルが進入してきたら、当該目的物の中心近傍に上記カーソルを移動させて表示装置に表示させることを特徴とするものである。
【0014】ここで、前記カーソルが特定の目的物上に位置しているときには、当該目的物において定義された特定の形状に上記カーソルの形状を変化させて表示装置に表示させることが好ましく、また、前記カーソルが前記画像内の特定の領域上に位置しているときには、当該領域において定義された特定の形状に上記カーソルの形状を変化させて表示装置に表示させることが好ましい。
【0015】
【作用】本発明の情報処理装置では、目的物毎に定義された所定の領域内にカーソルが進入してきたら、当該目的物の中心近傍にカーソルを移動させて表示させる。したがって、この情報処理装置においては、カーソルが目的物上に移動したか否かをユーザが容易且つ正確に識別することができる。
【0016】同様に、本発明の情報処理方法では、目的物毎に定義された所定の領域内にカーソルが進入してきたら、当該目的物の中心近傍にカーソルを移動させて表示させる。したがって、この情報処理方法によってカーソルを表示すれば、カーソルが目的物上に移動したか否かをユーザが容易且つ正確に識別することができる。
【0017】
【実施例】まず、本発明を適用した情報処理装置の具体的な実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0018】本実施例の情報処理装置は、図1に示すように、座標データ等を入力するためのデータ入力手段であるマウス、トラックボール又はジョイスティック等のポインティングデバイス101と、データ入力手段から入力されるデータ等に基づいて処理を行う制御手段である中央演算処理装置(以下CPUという)102と、制御手段による処理に基づいて、カーソル、目的物及びその他の領域を含む画像を表示する表示手段であるディスプレイ103と、各種データやソフトウェア等が格納される外部記憶手段であるハードディスク装置104と、制御手段による処理の実行結果等を記憶する内部記憶手段であるメモリ105とを備える。
【0019】ここで、データ入力手段は、ポインティングデバイス101の他にキーボード等の入力装置を備えていてもよい。また、制御手段は、1つのCPU102だけでなく、特定の画像処理や音声処理等を行う他の処理装置等を備えていてもよい。また、外部記憶手段は、ハードディスク装置104に限られるものではなく、磁気テープ装置、光磁気ディスク装置、光ディスク装置等であってもよく、さらには、これらの装置を組み合わせて使用してもよい。
【0020】上記情報処理装置のディスプレイ103に表示される画像のうち、カーソルは、ポインティングデバイス101でデータを入力する際に用いられるものであり、このカーソルは、ポインティングデバイス101から入力される座標データに基づいてディスプレイ103上を移動するように表示される。そして、このカーソルがディスプレイ103に表示された画面上の特定の位置にあるとき、すなわちカーソルがディスプレイ103上に表示された特定の目的物上にあるときや、カーソルがディスプレイ103上に表示された画像の特定の領域にあるとき等に、ポインティングデバイス101からCPU102にその目的物や領域において定義されている処理の実行を指示するデータが入力されると、CPU102はその目的物や領域において定義されている所定の処理を実行する。なお、このように、カーソルが特定の目的物や領域上にあるときにポインティングデバイス101からCPUに処理の実行を指示するデータを入力することを、以下の説明では、その目的物や領域を「クリックする」という。
【0021】一方、目的物は、ユーザがディスプレイ103を見て視覚的に判断しながら容易に命令を入力できるようにするためのものであり、上述したように、目的物がクリックされることにより、その目的物に対して定義された所定の処理が実行される。ここで、目的物には、目的物毎に目的物領域と呼ばれる所定の領域が定義されており、カーソルがこの目的物領域上にあるときに処理の実行を指示するデータが入力されたときに、当該目的物がクリックされたものとされる。なお、目的物領域は、通常、ディスプレイ103に実際に表示されている目的物の大きさと一致しているが、常に、実際に表示されている目的物の大きさと目的物領域とを一致させなけらばならない訳ではない。そして、このような目的物は、その目的物に対して定義された処理を、ユーザが視覚的に容易に判断できるように、通常、その目的物に対して定義された処理と関連のある図形の画像としてディスプレイ103に表示される。
【0022】以上のような情報処理装置で、CPU102の処理に基づいてディスプレイ103に表示される画像の一例を図2に示す。この図2では、ディスプレイ103上に、いずれの目的物領域上にも位置していないカーソル120と、テレビをイメージした目的物110と、ビデオテープをイメージした目的物111と、ガイドブックをイメージした目的物113とが表示されている。そして、テレビをイメージした目的物110には、クリックされるとディスプレイ103上にテレビの画像を表示するように処理が定義されており、ビデオテープをイメージした目的物111には、クリックされるとディスプレイ103上にビデオの画像を表示するように処理が定義されており、ガイドブックをイメージした目的物113には、クリックされるとディスプレイ103上にこの情報処理装置の使い方を表示するように処理が定義されている。
【0023】そして、CPU102は、カーソル120が目的物領域の外側から内側に進入してきたら、ディスプレイ103上において、カーソル120を当該目的物の中心近傍に移動させて表示する。具体的には、例えば、図2に示したように、カーソル120がいずれの目的物領域上でもない位置から、テレビをイメージした目的物110の目的物領域内に移動してきたら、CPU102は、図3に示すように、カーソル120をテレビをイメージした目的物110の中心近傍に移動させて表示する。
【0024】ここで、目的物領域が、ディスプレイ103に表示されているテレビをイメージした目的物110の大きさと一致しているときには、ユーザには、カーソル120をテレビの上に移動させたところ、カーソル120がテレビの中心に吸い寄せられるように移動したように見える。また、図3に示すように、テレビをイメージした目的物110の目的物領域110aが、ディスプレイ103に表示されているテレビをイメージした目的物110の大きさよりも大きいときには、ユーザには、カーソル120をテレビの近傍に移動させたところ、カーソル120がテレビの中心に吸い寄せられるように移動したように見える。
【0025】このようにカーソル120を移動させることにより、正確に座標データを入力することなく、カーソル120を目的物の中心近傍へと移動させることができる。したがって、例えば、ポインティングデバイス101としてエアーマウスを使用したときや、ユーザとディスプレイ103との間の距離が離れているときのように、所望する位置に正確にカーソル120を移動させるのが難しいような場合でも、ユーザは、容易にカーソル120を目的物の中心近傍へと移動させることができる。
【0026】なお、このようなカーソル120の移動の度合いは、使用するポインティングデバイス101の種類や使用環境等によって適切に変化させたほうが好ましい。すなわち、エアーマウスのように所望する位置に正確にカーソル120を移動させるのが難しいポインティングデバイスを用いるときには、目的物領域を広めに設定しておき、目的物の中心近傍へカーソルが引き込まれやすくしたほうがよい。これにより、所望する位置に正確にカーソル120を移動させるのが難しいポインティングデバイスであっても、容易に目的物を指定できることとなる。一方、ボールの回転によって座標データを入力する通常のマウスのように、所望する位置に正確にカーソル120を移動させやすいポインティングデバイスを用いるときには、目的物領域を狭く設定しておき、目的物の中心近傍へカーソルがあまり引き込まれないようにしたようがよい。これは、カーソルを正確に移動させやすい場合に、目的物の中心近傍へのカーソルが引き込みが多いと、逆にユーザにとって使いづらいものとなるからである。
【0027】また、CPU102は、ディスプレイ103の画面上におけるカーソル120の位置によって、カーソル120の形状を変化させて表示する。具体的には、例えば、画面の右側の領域に当該領域がクリックされたら右側へ画面をスクロールするように処理が定義されており、画面の左側の領域に当該領域がクリックされたら左側へ画面をスクロールするように処理が定義されているときに、図4に示すように、画面の右側の領域にカーソル120が移動したら、カーソル120の形状を右矢印に変更して表示し、画面の左側の領域にカーソル120が移動したら、カーソル120の形状を左矢印に変更して表示する。このように、画面上の位置によってカーソル120の形状を変化させることにより、各領域において定義されている処理について、ユーザが視覚的に容易に認識することが可能となる。
【0028】つぎに、以上のような情報処理装置におけるカーソルの表示について、図5に示すフローチャートを参照しながら詳細に説明する。
【0029】情報処理装置が起動されると、CPUは、ディスプレイ上にカーソルを表示する。そして、ステップST11に示すように、ポインティングデバイスからの座標データの入力に基づいて、CPUは、ディスプレイ上においてカーソルを移動させる。
【0030】このとき、カーソルがある目的物の目的物領域外から目的物領域内に進入したらステップST12へ進み、カーソルがある領域から他の領域へ移動したらステップST16へ進む。
【0031】そして、カーソルがある目的物の目的物領域外から目的物領域内に進入してきたら、ステップST12からステップST13へ進み、ステップST13において、CPUは、当該目的物においてカーソル形状が定義されているかを判断する。そして、カーソル形状が定義されているならばステップST14へ進み、カーソル形状が定義されていないならばステップST15へ進む。ステップST14において、CPUは、当該目的物において定義されている形状にカーソルの形状を変更してディスプレイに表示する。これにより、目的物毎にカーソルの形状を変更することが可能となる。そして、当該目的物における処理が視覚的に認識しやすいようにカーソルの形状を変更することにより、よりユーザに分かり易く操作性に優れたマン・マシン・インターフェースを実現することができる。そして、カーソルの形状を変更した後、ステップST15へ進む。
【0032】ステップST15において、CPUは、カーソルを当該目的物の中心近傍へと移動させる。これにより、カーソルが目的物領域内に入ってきただけで、目的物の中心に吸い寄せられるようにカーソルが移動することとなる。したがって、ユーザは、正確に座標データを入力することなく、容易且つ確実に目的物上にカーソルを移動させることができる。そして、カーソルを当該目的物の中心近傍へと移動させた後、ステップST11へ戻って、ポインティングデバイスからの座標データ等の入力待ちの状態となる。
【0033】一方、カーソルが、ある領域から他の領域へ移動したら、ステップST16からステップST17へ進み、ステップST17において、CPUは、当該領域において定義されている形状にカーソル形状を変更してディスプレイに表示する。これにより、領域毎にカーソルの形状を変更することが可能となる。そして、当該領域における処理が視覚的に認識しやすいようにカーソルの形状を変更することにより、よりユーザに分かり易く操作性に優れたマン・マシン・インターフェースを実現することができる。なお、このとき、当該領域においてカーソル形状が定義されていない場合や、当該領域で定義されたカーソル形状と前の領域で定義されていたカーソル形状が同一の場合等には、当然の事ながら、カーソル形状は前の領域と同一の形状となる。そして、ステップST17の後、ステップST11へ戻って、ポインティングデバイスからの座標データ等の入力待ちの状態となる。
【0034】以上の処理により、目的物や領域によってカーソル形状が変更されるとともに、カーソルが目的物領域に進入したときにカーソルが目的物の中心近傍に移動されることとなる。
【0035】なお、前述したように、目的物や領域によってカーソル形状を変化させて表示することは、3次元のデータによって立体的な画像がディスプレイに表示される場合に特に有効である。具体的には、例えば、実世界と同じような仮想現実空間をディスプレイに表示し、ユーザがこの仮想現実空間内において種々の処理を行うようなときに、カーソルの形状を変化させることによって、ユーザが仮想現実空間内をどのように移動したらいいかをカーソル形状を利用して案内することができる。
【0036】ところで、ディスプレイに表示する画像が3次元のデータからなるときには、目的物の重なりを考慮する必要がある。すなわち、重なっている目的物上にカーソルが位置しているときに、どの目的物をカーソルが指し示すかを決める必要がある。
【0037】そこで、画像が3次元のデータからなるときの動作について、図6に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0038】画像が3次元のデータであるときは、先ず、ディスプレイ上に表示する画像領域と同じ領域をもつ仮想ディスプレイメモリ空間をメモリ上に設定する。
【0039】その後、ステップST21において、CPUは、この仮想ディスプレイメモリ空間に、目的物のうちの1つを2次元の画像に変換して描画する。次に、ステップST22において、CPUは、カーソルが示す領域であるカーソル領域と、前のステップで描画した目的物の2次元画像とが重なりあっているかを判断する。そして、重なり合っているならば、ステップST23へ進み、重なり合っていないならば、ステップST24へ進む。
【0040】ステップST23において、CPUは、カーソルと重なり合っている目的物の候補である目的物候補として当該目的物をメモリに記憶し、その後、ステップST24へ進む。
【0041】一方、ステップST24において、CPUは、仮想ディスプレイメモリ空間に描画していない目的物が存在するかを判断し、存在する場合には、ステップST21へ戻って、未だ仮想ディスプレイメモリ空間に描画していない目的物について、仮想ディスプレイメモリ空間への描画を行う。また、描画していない目的物が存在しない場合には、ステップST25へ進む。
【0042】ステップST25において、CPUは、メモリを参照して、目的物候補があるかを判断する。そして、目的物候補がない場合には、CPUは、カーソルはいずれの目的物の目的物領域内にも存在していないものと判断し、目的物候補がある場合には、CPUは、それらの目的物候補のうち最も手前にある目的物候補の目的物領域内にカーソルが存在しているものと判断する。
【0043】以上のような処理により、ディスプレイに表示する画像が3次元のデータで目的物が重なっていても、CPUは、カーソルがどの目的物を指し示しているかを判断することができる。
【0044】つぎに、以上のような情報処理装置をオンライン端末装置として使用したシステムの実施例について、図7及び図8を用いて説明する。なお、本実施例のシステムは、サーバコンピュータであるオンラインサーバと、クライアントコンピュータであるオンライン端末装置とを回線を介して接続し、オンライン端末装置に対してオンラインサーバから種々のサービスを供給するオンラインサービスシステムである。ここで、オンラインサービスとしては、例えば、ホームショッピング、ビデオ・オン・デマンド、通信カラオケ、ゲームソフトの配信等のサービスが挙げられる。
【0045】本実施例のシステムは、図7に示すように、本発明を適用した情報処理装置であるオンライン端末装置2が、クライアントコンピュータとして、大規模なATM網3、転送会話装置4及びFDDI(Fiber Distribution Data Interface)インターフェイス5を介して、サービス供給側のオンラインサーバであるサービス管理サーバ13、ビデオサーバ12及びサービスAPサーバ14等に接続されている。なお、上記ATMとは非同期転送モードのことであり、当該ATMでは、データの種類によらず48バイト単位の固定長データに分け、この固定長データに5バイトのヘッダを付加して、53バイトのセルを作り、セル単位でスイッチングが実行される。このATM網3は、音声や動画、コンピュータデータを混在して転送できることを特徴とする。また、上記FDDIは、光ファイバを用いた100Mビット/秒のトークンパッシング方式の媒体アクセス方式である。
【0046】上記ビデオサーバ12は、サーバコンピュータ7及び例えばハードディスクや光ディスク等からなるデータ格納装置6からなり、当該データ格納装置6に例えば後述するMPEG等のフォーマットに加工されたディジタルビデオデータが格納されている。当該ビデオサーバ12のデータ格納装置6から、オンライン端末装置2からのリクエストに応じた上記ディジタルビデオデータが読み出されて、転送されることになる。
【0047】上記サービスAPサーバ14も同じくサーバコンピュータ11及びデータ格納装置10からなり、データ格納装置10にアプリケーション(AP)プログラムデータとしての3次元の画像の基になるデータやスクリプトを格納している。当該サービスAPサーバ14のデータ格納装置10から、オンライン端末装置2からのリクエストに応じた上記アプリケーションプログラムデータが読み出されて、転送されることになる。
【0048】上記サービス管理サーバ13も同じくサーバコンピュータ9及びデータ格納装置8からなるが、このサービス管理サーバ13は、オンライン端末装置2との対応を行うと共に、各ビデオサーバ7やサービスAPサーバ11の管理を行う。
【0049】なお、上記ビデオサーバ12やサービスAPサーバ14は、それぞれ複数設けることも可能であり、また、各サーバ12,13,14を1台のサーバにまとめることも可能である。
【0050】ATM網3を通って転送されたオンライン端末装置2からのリクエストは、転送会話装置4と呼ばれるプロトコル変換、データの自動振り分け、及びデータ転送速度変換等を行う装置と、FDDIインターフェイス5とを介して、上記サーバ側に伝えられる。
【0051】上記オンライン端末装置2からのリクエストに応じて、サーバ側から送出されたデータは、オンライン端末装置2によって表示用の処理がなされてモニタ装置1のディスプレイ上に表示され、これによりグラフィック表示を用いたユーザインターフェイス(グラフィカル・ユーザ・インターフェイス、以下GUIと呼ぶ)が構築される。したがって、ユーザは、当該モニタ装置1のディスプレイ上の表示を見ながら操作を行ったり、サービスの提供を受けることが可能となる。
【0052】上記図7に示したオンライン端末装置2の構成は、例えば図8に示すようなものとなっている。すなわち、オンライン端末装置2は、オンラインサーバと接続する接続手段であるEISAボード36と、ユーザからの指示を入力するための指示入力手段であるワイヤレスマウス31と、上記接続手段を介してオンラインサーバから供給される情報、及び上記指示入力手段から入力される指示に基づいて処理を行う制御手段である処理部41、3次元レンダリングエンジン34、MPEG2デコーダ35、PCオーディオデコーダ39、MPEG2オーディオデコーダ40、RGBミキサ33、オーディオミキサ38、ワイヤレスマウス用チューナ37及びNTSCエンコーダ22と、上記制御手段による処理に基づいて画像を表示する表示手段であるディスプレイ20と、データ等を一時的に保持するための記憶手段であるメモリ42と、データ等を格納し保存するための記憶手段であるハードディスク43とを有しており、上記EISAボード36を介してオンラインサーバから供給される情報に基づいて仮想現実空間をディスプレイ20に表示できるようになっている。
【0053】この図8において、EISAボード36は、当該オンライン端末装置2とATM網3とを接続する通信用のボードであり、当該ATM網3を介してEISAボード36に供給された信号は、処理部41により記録/再生が制御されるハードディスク43に一旦格納された後、データの種類に応じて読み出されて、それぞれ対応する3次元レンダリングエンジン34、MPEG2デコーダ35、PCオーディオデコーダ39、MPEG2オーディオデコーダ40等へ送られる。
【0054】上記3Dレンダリングエンジン34は、3次元の物体の3次元座標データをモニタ装置1のディスプレイ20上に表示するためのデータ(3次元による仮想現実空間の画像データ)に変換する座標変換器であり、アプリケーションに応じたGUI(グラフィカル・ユーザ・インターフェイス)の構築を行うためのものである。
【0055】MPEG2デコーダ35は、MPEG2の規格により圧縮されているデータを伸長するデコーダである。なお、MPEG(Moving Picture Image Coding Experts Group :蓄積用動画像符号化の検討組織)2は、動画像の圧縮・伸長技術の国際標準規格である。
【0056】RGBミキサ33は、上記3Dレンダリングエンジン34からのデータとMPEG2デコーダ35からのデータが、ともに光3原色のR(赤),G(緑),B(青)からなるデータであるため、これらR,G,Bをミックスしたデータを生成する。
【0057】NTSCエンコーダ32は、上記RGBミキサ33からのデータをNTSCのテレビジョン標準規格の信号に変換する。このNTSCエンコーダ32からの映像信号がモニタ装置1のディスプレイ20上に表示される。なお、この図2の例でのディスプレイ20上には、ポインティングデバイスによるポインタ(カーソル)22と、MPEG2をデコードして得た画像23と、3Dレンダリングエンジン34による前記GUIのための画像(例えば3次元又は2次元の画像21)とが表示されている。上記MPEG2の画像と前記GUIのための画像は合成して表示することも可能である。
【0058】一方、PCオーディオデコーダ39は、ADPCM音源を用いて例えば効果音を生成する。また、MPEG2オーディオデコーダ40は、MPEG2の圧縮されたオーディオデータを伸長する。これらPCオーディオデコーダ39からのデータ及びMPEG2オーディオデコーダ40からのデータは、オーディオミキサ38によりミックスされてオーディオ信号となされ、当該オーディオ信号がスピーカ30に送られる。なお、このスピーカ30からの音声の出力に関しては、ステレオ音声又は多チャンネル音声が望ましい。最近ではステレオ音声でも、音の位相差などをコントロールして立体的に音像を定位できるシステムも登場してきているので、これらを利用することもできる。
【0059】また、上記ディスプレイ20上でのGUIを用いた操作は、ポインティングデバイスの一例としてのワイヤレスマウス31から送信されるポイント情報に基づいて行われる。上記ワイヤレスマウス31から送信された上記ポイント情報は、ワイヤレス用チューナ37にて受信され、当該受信されたポインタ情報が処理部41に送られる。なお、上記ポインティングデバイスは、上記ワイヤレスマウス31に限らず、通常のマウスやトラックボール、ジョイスティック、さらにディスプレイ20と座標位置が対応しているタッチパネル等の各種のものを使用することができる。また、入力手段としては、このようなポインティングデバイスの他にキーボード等を備えていてもよいことはいうまでもない。
【0060】処理部41はCPU(中央処理装置)を備えてなり、プログラムROM及びワークRAMとしての機能を有するメモリ42の上記プログラムROMに保持しているプログラムデータに基づきバスを介して各構成要素を制御すると共に、上記ワイヤレスマウス31からのポイント情報に基づいて、GUIへの制御を行い、また、必要に応じてサーバコンピュータとの交信を行う。なお、この図2の例では、上記3Dレンダリングエンジン34やMPEG2デコーダ35等はそれぞれ独立したチップとして設けられている例を示しているが、これらによる各種信号処理を上記処理部41がソフトウェア的に行うことも可能である。
【0061】上述したような図1及び図2のシステムを使用した場合のユーザに対するオンラインによるサービス提供の具体的な動作を、以下に説明する。
【0062】先ず、ユーザは、オンライン端末装置2のポインティングデバイスを使って、オンライン端末装置2とサーバ側のコンピュータ(この場合はサービス管理サーバ13のコンピュータ9)とのネットワーク上での接続を指示する。
【0063】サーバ側のサービス管理サーバ13のコンピュータ9は、上記ネットワーク上での接続がなされてオンライン端末装置2からリクエストが供給されると、当該リクエストに応じてビデオサーバ12やサービスAPサーバ14を制御することにより、上記オンライン端末装置2に対して以下のデータ及びソフトウェアを転送する。すなわち、例えば、仮想現実空間の振る舞いを記述するスクリプト、仮想現実空間の3次元座標データ、仮想現実空間の音声データ、オンライン端末装置2からユーザに対して指示する選択肢などを記述するスクリプト、その他、処理に必要な各種のデータを転送する。
【0064】オンライン端末装置2は、モニタ装置1のディスプレイ20の画面や必要に応じてスピーカ等を使用して、上記サーバ側から受け取ったデータ及びソフトウェアを基にした仮想現実空間を、ユーザに対して提示する。
【0065】ユーザは、オンライン端末装置2に提示された仮想現実空間を視聴しつつ、ポインティングデバイスを使って、移動方向などを指示して仮想現実空間内部を徘徊し、操作ボタンなどを操作して仮想現実空間内部の物体又は施設に働きかけを行う。
【0066】オンライン端末装置2は、スクリプトに従い、ユーザの操作に対して、視点位置、視線方向、音声、及び仮想現実空間内部の物体の働き又は振る舞いを以て反応し、ユーザが仮想現実空間内部に入り込んでいるかのように、モニタ装置1のディスプレイ20及びスピーカを使用して仮想現実空間をユーザに対して提示する。また、スクリプトの記述に応じて、ユーザに種々の情報の提供や発言や物品の注文などを行う。
【0067】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明によれば、カーソルを目的物上に容易且つ正確に移動させることができるようになる。したがって、本発明によれば、ポインティングデバイスによるカーソルの移動が容易で操作性に優れた情報処理装置を提供することができる。




 

 


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