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発明の名称 定着ローラのオフセット防止液塗布装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平9−114298
公開日 平成9年(1997)5月2日
出願番号 特願平7−266682
出願日 平成7年(1995)10月16日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】小川 勝男
発明者 小野瀬 勝義 / 北岸 外茂治 / 加藤 武 / 古川 茂隆
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】一対のローラ間に未定着トナー像を支持する支持材を通過させることによって未定着トナー像の定着を行う定着装置と前記ローラにオフセット防止液を塗布する塗布部材とオフセット防止液の量を規制するブレードを備えたオフセット防止液塗布装置において、前記ブレードの背面にオフセット防止液を回収する回収部材を設けたことを特徴とする定着ローラのオフセット防止液塗布装置。
【請求項2】請求項1において、前記回収部材は、前記オフセット防止液を吸収する吸収部材であることを特徴とする定着ローラのオフセット防止液塗布装置。
【請求項3】請求項1において、前記回収部材は、前記ブレードの背面に0.1〜1.2mmのギャップを有するように設けた部材であることを特徴とする定着ローラのオフセット防止液塗布装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真装置におけるローラ定着装置のオフセット防止液塗布装置に係り、特に、オフセット防止液を効率良く回収できるオフセット防止液回収用のオイルブレードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、定着ローラにトナーが付着するいわゆるオフセット現象が発生し用紙を汚したり、オフセットしたトナーの粘性により用紙がローラに巻き付きやすくなるという問題があった。
【0003】そこで、この問題を解決するためにローラにシリコンオイル等のオフセット防止液を塗布する方法が提案されている。特に、特開昭60−230177号公報に開示されているように、オフセット防止液を塗布する手段として、フェルト等の吸湿材にオイルをしみ込ませたものを定着ローラに圧接し塗布している。しかしオイルを定着ローラ表面に均一に安定して塗布することが困難で用紙にオイルのにじみが発生してしまう。そこでオイルを均一に塗布するために、塗布量を規制する規制ブレードをその下流側に設けている。また本公報には前記吸湿材の上流側にクリーニングブレードを設けこのクリーニングブレード上に溜ったオイルを前記フェルトの毛管現象によって回収することが記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の規制ブレードの形状では、ブレードの定着ローラとの接触側側面上に付着するしずく状の微少なオイルが、ブレードと定着ローラとの接触点とは反対側の端部まで伝わっていく。これらのしずく状の微少なオイルは、端部からはなかなか流れ落ちない性質を持っているため、端部でしずく状の微少なオイル同士が合わさって、大きなしずく状のオイルになる。その大きなしずく状のオイルが均一にオイル塗布された定着ローラ表面に付着し、結果として用紙にしみ込むことにより画像上にしずく状のオイル跡が残ってしまう。
【0005】従って、本発明の目的は、オフセットトナー清掃用ブレードとは別に設けられる、オフセット防止液用ブレードが定着ローラへのオフセット防止液塗布を均一に行うと共に、前記ブレードの前記定着ローラとの接触側側面を前記オフセット防止液による画像へのしずく跡を発生させない構成とすることである。
【0006】また、前記ブレードと前記定着ローラは摺動しているため、寿命に対しても考慮するものとする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、本発明では、(1)オフセット防止液用ブレードの背面にオイルを吸収する部材、例えば紙や不織布等を貼り付けてオイル滴を発生させない構成とするか、または、(2)板状の剛体をオイルブレードの背面に0.1〜1.2mmのギャップを設けて設置する構成とした。
【0008】上記(1)の構造とすることにより、ブレードの背面上に付着したオイルは吸着部材にて吸収され、オイル滴となって、再度定着ローラに付着して記録紙を汚損し画質を低下させることを防止できる。また、(2)の構成とすることによりブレード別部材間に設けたギャップ間を毛細管現象によってオイルが流れて定着ローラへのオイル付着を防止できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図を用いて詳細に説明する。図1は本発明となる定着装置のローラおよびオフセット防止液塗布装置の断面図を示す。1は定着ローラでアルミ管4の表面にシリコンゴム3を成形し、中央部には熱源となるヒートランプ5を配設してある。2は加圧ローラで、構成は定着ローラとほぼ同一である。6はオフセット防止液塗布装置で、シリコンオイル7を含浸したフェルト8によって、定着ローラ1の表面にシリコンオイルを塗布している。9は定着ローラ1の表面に塗布したオイル量を規制するためのオイルブレードで、定着ローラ1の長手方向に薄く均一にシリコンオイルを塗布する役目を果たしている。10はプラスチック製のオイルパンでオイルの受け皿になっている。従って、オイルブレード9,フェルト8は全てこの中に組み込まれ、オイルパン10の外に洩れることはない。また、オイルパン10の一部にはオイル溜り部11を設け、前述したフェルト8の一部を浸漬しオイル7を吸い上げている。オイルの供給は、オイルタンク12から行い、オイル溜り部11のオイル面の高さが所定量より低くなると自動的にオイルタンク12から所定量のオイルが補給される構成となっている。13はクリーニングパットで定着ローラ1の表面に付着した微小なトナーを清掃し、フェルト8のオイル供給面を汚さないようにしている。フェルト8のオイル供給面にトナーが大量に付着するとオイル7が定着ローラ1の表面に塗布できなくなる。従って、クリーニングパット13は約3,000 頁印刷する毎に交換する構成となっている。14はサーミスタで、この検出結果を用いて定着ローラ1の表面温度を一定に保つように制御している。
【0010】図2は、従来のオイルブレード9と定着ローラ1の関係を示す要部拡大図である。オイルブレード9の背面には微小なオイルが徐々に堆積して大きなオイル滴となり、定着ローラ1の回転時にそのオイル滴が定着ローラ1の表面に付着してニップ部まで移動する。よって、オイルが付着している時に用紙が通過すると、オイル滴が用紙に付着し画像を乱すという問題がある。
【0011】本発明は、上記問題の発生を未然に防止するオイルブレードの構成を提案したものである。図3に本発明のオイルブレードの一例を示す。
【0012】図のように、本例ではオイルブレード9の背面にオイルを吸収する吸収体15を設けることにより、オイルブレードの背面に洩れ出たオイルは、オイル滴となる前に吸収体15に吸収される。吸収体15に吸収されたオイルはオイルパンに戻され、再度フェルト8によって定着ローラ1の表面に塗布されるものである。前述のように構成することにより、オイルブレードの定着ローラ側には、オイル滴が発生せず、従って、定着時に前記オイル滴により画像を乱すという問題が発生せず、鮮明な定着画像を得ることができる。
【0013】図4に本発明の他の実施例を示す。
【0014】図4は、図3の吸収体の代わりに、剛体のプラスチック板または金属板からなる部材16をオイルブレード9に対して微小なギャップ17を設けることにより、オイルブレード9の背面に流れ出たオイルは、ギャップ部で横に広がり毛細管現象により、ギャップを通してオイル溜り部に戻されるように構成したものである。なお、このギャップ17は、オイルの粘度やオイルブレードの設置角度等によって決められるが、一般に0.1〜1.2mmの範囲に選定することによりオイル滴が発生せず、定着画像も乱れないことが実験により確認されている。
【0015】図4の構成では、図3の実施例に比べて剛体の部材を用いているため部材の経年変化に伴う劣化により交換を考慮する必要がなく、長寿命化を図れるという利点がある。
【0016】
【発明の効果】以上の構成により、オフセット防止液が均一に塗られた定着ローラ表面にオイルブレード背面(定着ローラ側)にオイル滴の発生することがなくなり、オイルによる定着画像を乱すという問題が発生せず、高品位画像が得られる。
 

 
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