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発明の名称 照明器具
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平9−237510
公開日 平成9年(1997)9月9日
出願番号 特願平8−43028
出願日 平成8年(1996)2月29日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】鈴江 武彦
発明者 通島 茂夫
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】底付き筒状の金属製器具本体と、この本体の下側に取付けられたランプホルダーと、積層鉄心およびこれに組み合わされたコイルを有して形成され前記器具本体内の下部に収容された放電灯安定器と、この安定器を埋設して前記器具本体内に充填された充填剤とを具備し、前記放電灯安定器と前記ランプホルダーとを接続する電線が通る電線通孔が、前記器具本体の底壁の前記放電灯安定器で覆い隠される位置に設けられた照明器具において、前記放電灯安定器が有した前記積層鉄心の前記底壁への投影面積から一部が外れるとともにこの一部以外の部分が前記投影面積内に位置される電線引き回し溝を前記底壁に形成し、この引き回し溝に前記電線通孔を連通させ、前記電線の一部を前記電線引き回し溝に通して引き回し配線してなることを特徴とする照明器具。
【請求項2】前記器具本体の底壁に前記積層鉄心の下端面形状に対応する長方形状の凹部を形成し、この凹部内に前記電線通孔を設けるとともに、前記凹部の内外に渡って前記電線引き回し溝を設け、かつ、前記凹部に前記積層鉄心の下端部を嵌合してなることを特徴とする請求項1に記載の照明器具。
【請求項3】前記凹部の長手方向両端部が、そこに少なくとも一つの段部を有して夫々階段状をなしていることを特徴とする請求項2に記載の照明器具。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば倉庫やエントランス等の高い天井などの設置面に設置されて照明をする照明器具に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は従来の高天井用照明器具の構成を一部断面して例示する側面図であって、この図7中1は天井2の下側に取付けられた器具本体で、この下側にはランプホルダー3が取付けられ、このホルダー3にはHIDランプ等の高輝度のランプ4が取付けられている。なお、5は電源ボックスである。
【0003】器具本体1は、アルミニューム合金のダイカスト製であって、有底円筒状に成形され、図8および図9に示されるように器具本体1の内面には、この本体1の底面から上端開口の間近に渡り上下方向に延びる柱状をなす4つのねじ受け凸部6が一体に突設されている。これらねじ受け凸部6上に前記電源ボックス5がねじ止めされている。そして、器具本体1の底壁1bの中央部には電線通孔1aが上下方向に貫通して設けられている。
【0004】図7および図8に示されるように器具本体1内の下部には積層鉄心7aとこれに組み合わされたコイル7bとを有した放電灯安定器7が、電線通孔1aを覆い隠して収容設置されているとともに、この安定器7を埋設して充填剤8が充填されている。また、器具本体1内の上部には力率改善用コンデンサ等の他の電気部品9が収納されている。放電灯安定器7および電気部品9とランプホルダー3とは、前記電線通孔1aを通って配線される電線10を介して電気的に接続されている。
【0005】充填剤8には熱伝導性が良い不飽和ポリエステルが採用されており、これで放電灯安定器7を埋め込んだことによって、この安定器7を器具本体1内の下部に固定するとともに、放電灯安定器7の耐湿性を向上している。しかも、充填剤8により、放電灯安定器7で発生する熱を速やかに器具本体1に伝えて、この本体1の外面から周囲に放出させることによって、放電灯安定器7の小形化ひいては器具本体1の小形化に役立つようにしている。また、器具本体1の底壁1bへの放電灯安定器7の投影面積内に電線通孔1aを設けて、この通孔1aをで放電灯安定器7で覆い隠したことによって、これらを水平方向に互いに位置をずらして設けた構成に比較して器具本体1を小形に形成できるようにしてある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、以上のように器具本体1の底壁1bへの放電灯安定器7の投影面積内に設けられた電線通孔1aを通る電線10は、図7に示されるように前記底壁1b面と放電灯安定器7の積層鉄心7aの下面との間に挟まれて引き回し配線されているから、器具本体1の内底部への放電灯安定器7の設置姿勢が不安定であって、これが製造過程において例えば充填剤8の充填等に伴い動き易い。
【0007】そのため、大きな重量を有した積層鉄心7aの下面と側面とがなす直角な角部等により電線の絶縁被服が傷付けられ易い。したがって、こうした点を考慮して従来は電線10の所定部分に絶縁材料製の保護チューブを被せ足り、保護テープを巻き付けたりする等の絶縁保護対策を講じる手間が必要であり、それに伴いスト高になるという問題がある。
【0008】したがって、本発明が解決しようとする第1の課題は、製造過程において放電灯安定器の積層鉄心により電線が傷付けられること防止して低コスト化を図ることができる照明器具を提供することにある。
【0009】また、既述のように製造過程において何らかの原因で放電灯安定器7が器具本体内で移動することがあり、それに伴い放電灯安定器7の長手方向の一端部に設けられている端子部7cが、規定された絶縁距離以下に金属製の器具本体1に接近し或いは接触するおそれがある。そこで、こうした点に考慮して、端子部7cにも絶縁対策(例えば絶縁テープ等を巻き付ける。)を講じる必要があるため、それに伴いコスト高になるという問題がある。
【0010】したがって、本発明が解決しようとする第2の課題は、前記第1の課題を解決しつつ、端子部に格別な絶縁対策を必要とすることなく、この端子部と器具本体との間の電気的絶縁を確保できる照明器具を提供することにある。
【0011】また、照明器具はその用途に応じて使用するランプ4のワット数が 200〜 400と異なり、それとともに放電灯安定器7にもランプ4のワット数に適合する能力にものが使用される。そして、放電灯安定器7の選択において、積層鉄心7aをそのままにしてコイル7bの線径や巻数を変更することもあるが、コイル7bを変化させることなく積層鉄心7aの大きさを変化させる鉄心対応の方が次の点で優れている。最大ワット数のランプを基準として、それより、小形な積層鉄心を形成することにより放電灯安定器7の能力変更に対応する場合には、鉄心材料費および積層鉄心の形態を保持するために施す溶接長さが短くなるので、コストダウンを図ることができ、かつ、放電灯安定器7ひいては照明器具全体の軽量化を図ることができる。しかし、この鉄心対応により得た各種の放電灯安定器7を用いる場合にも、既述のような電線10および端子部7cについての絶縁対策は必要とするものであり、コスト高になることには変わりがない。
【0012】したがって、本発明が解決しようとする第3の課題は、前記第1、第2の課題を解決しつつ、異なる種類の放電灯安定器を夫々に応じた所定位置に確実に配置させて、器具本体の共通使用化を図ることができる照明器具を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、底付き筒状の金属製器具本体と、この本体の下側に取付けられたランプホルダーと、積層鉄心およびこれに組み合わされたコイルを有して形成され前記器具本体内の下部に収容された放電灯安定器と、この安定器を埋設して前記器具本体内に充填された充填剤とを具備し、前記放電灯安定器と前記ランプホルダーとを接続する電線が通る電線通孔が、前記器具本体の底壁の前記放電灯安定器で覆い隠される位置に設けられた照明器具を前提とするものである。
【0014】そして、前記第1の課題を解決するために請求項1の発明は、前記放電灯安定器が有した前記積層鉄心の前記底壁への投影面積から一部が外れるとともにこの一部以外の部分が前記投影面積内に位置される電線引き回し溝を前記底壁に形成し、この引き回し溝に前記電線通孔を連通させ、前記電線の一部を前記電線引き回し溝に通して引き回し配線してなるものである。
【0015】この請求項1の発明において、器具本体の底壁に設けた電線引き回し溝は、その内部に電線を収容して、前記底壁とこの上に載置される放電灯安定器の積層鉄心との間に電線が挟まれることを防止するとともに、放電灯安定器の底壁上への設置状態を安定させ、かつ、電線を積層鉄心の角部を迂回させて引き回し配線させる。
【0016】また、前記第2の課題を解決するために請求項2の発明は、前記器具本体の底壁に前記積層鉄心の下端面形状に対応する長方形状の凹部を形成し、この凹部内に前記電線通孔を設けるとともに、前記凹部の内外に渡って前記電線引き回し溝を設け、かつ、前記凹部に前記積層鉄心の下端部を嵌合してなるものである。
【0017】この請求項2の発明において、器具本体の底壁に形成された凹部は、そこに積層鉄心の下端部を嵌合して、放電灯安定器を所定の設置位置に位置決めして、製造過程において器具本体内で放電灯安定器が不用意にに動かないように保持する。
【0018】また、前記第3の課題を解決するために請求項3の発明は、前記凹部の長手方向両端部が、そこに少なくとも一つの段部を有して夫々階段状をなしていることを特徴とするものである。
【0019】この請求項3の発明において、凹部の各段部の内同じ高さに位置される段部は、その離間寸法に対応する大きさの積層鉄心を有した放電灯安定器が嵌合して位置決めする。それにより、同じ器具本体に対して複数種類の放電灯安定器のうちから使用ランプに適合した一つの放電灯安定器を選択して設置できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図5を参照して本発明の第1の実施の形態を説明する。第1の実施の形態に係る照明器具は高天井用のものであって、図1に示す設置面例えばエントランス等の天井11の下面に下向きに装着して使用される。
【0021】この器具は図1および図2に示されるように金属製の器具本体12を備えている。この本体12は、放熱性がよい金属材料、例えばアルミニューム合金をダイカストにより鋳造して成形されたものであって、底壁12aを有した円筒形状をなしているとともに、上面は開口されている。
【0022】器具本体12を円筒状としたことにより、四角な筒状に比較して表面積、言い換えれば、放熱面積を多く確保できるとともに、方向性がなくどの様な向きにして天井11に取付けることもでき、しかも、四角筒状に比較して外観も丸みを帯びて優れるものである。なお、本発明において、器具本体12の外周面には放熱性能をより向上するための放熱用のフィンを設けてもよく、また、器具本体12はその内周面が四角な筒状以外の形状、非四角筒状であることが望ましいが、これに限らず角形筒状であって差支えない。
【0023】図3〜図5に示されるように器具本体12の内面には、その底壁12aから上端開口の間近に渡って上下方向に柱状をなして延びる4つのねじ受け凸部13が一体に突設されている。これらねじ受け凸部13の上端部にはその上端面に開放する固定孔13a(図4参照)が夫々設けられている。
【0024】器具本体12内には、その内底面から上方に延びる一対の仕切り壁14が一体に設けられている。これら仕切り壁14は後述の放電灯安定器26の高さ(厚み)よりも高く立ち上げられているとともに、その両端は器具本体12の内周面につなげられている。なお、この実施の形態の場合には、両仕切り壁14は夫々一対のねじ受け凸部13に渡って架設することにより、これらねじ受け凸部13を介して器具本体12の内周面に一体につなげられているが、ねじ受け凸部13を介することなく直接器具本体12の内周面に一体につなげてもよい。
【0025】しかも、図3〜図5に示されるように両仕切り壁14は互いに平行に設けられていて、これら一対の仕切り壁14相互間に、後述の放電灯安定器26を収容する安定器収容空所15を区画形成している。この収容空所15の長さAと幅Bと後述の放電灯安定器の長さCと幅Dとの関係は、図3に示されるようにA>C、B>D、C>Bである。
【0026】一方の仕切り壁14が対向する器具本体12の内面には、底壁12aから立ち上がる柱状の凸部16が一体に設けられている。この凸部16は前記ねじ受け凸部13と同じ長さであって、その上端には図4および図5に示されるように位置決め突起16aを有している。
【0027】器具本体12の内底面、つまり、底壁12aの上面は水平面であり、この内底面には、図2、図4、および図5に示されるように一対の仕切り壁14間に位置して後述の積層鉄心27の下端面形状に対応する長方形状の凹部17が形成されている。凹部17は底壁12aの上面に開放されている。図2に示されるように凹部17はその長手方向両端部に、夫々少なくとも一つの段部、例えば2つの段部17a、17bを有して階段状をなしている。互いに対向する第1段部17a、17aは同じ高さ位置にあり、同様にこれらよりも一段低い位置で対向する第2段部17b、17b相互も同じ高さ位置にある。
【0028】上位置の第1段部17aは、この照明器具が最大のワット数(例えば 400W)のランプを使用する場合にそれに対応する能力を発揮する大きさの積層鉄心を有した放電灯安定器を設置するために使用され、また、下位置の第2段部17bは、この照明器具が前記最大ワット数よりも低いワット数(例えば 300W)のランプを使用する場合にそれに対応する能力を発揮する大きさの積層鉄心(前記最大ワット数用の積層鉄心より小形)を有した放電灯安定器を設置するために使用されるものである。
【0029】図4等に示されるように器具本体12の底壁12aの中央部、したがって、凹部17の略中央部(言換えれば、この位置は後述の放電灯安定器26が設置された際の投影面積内に位置される。)には、例えば丸孔からなる電線通孔18が上下方向に貫通して設けられている。さらに、底壁12aにはその上面に開放される電線引き回し溝19が凹部17の内外に渡って形成されている。詳しくは、電線引き回し溝19は、後述の積層鉄心の底壁12aへの投影面積(したがって凹部17)から一部が外れるとともにこの一部以外の部分が凹部17内に位置して設けられている。この引き回し溝19の幅および深さは後述の電線30a、30bの線径よりも大きく、そして、電線引き回し溝19の凹部17内に位置された部分には電線通孔18が連通されている。
【0030】前記構成の器具本体12の下側には、図1および図2に示されるようにランプホルダー20が取付けられている。なお、図1中21は前記ホルダー20を底壁12aに連結するためのねじを示している。ランプホルダー20の内部はランプ22が取外し可能に装着されている。このランプ22には例えば高輝度照明が可能な200W〜400WのHIDランプが採用されている。
【0031】器具本体12の上面部には、図1および図2に示されるように板金製の電源ボックス23が設けられている。電源ボックス23は、円筒部の下端に外側に張り出して前記各凸部13、16の上端に支持されるフランジを一体に有しており、そのフランジを貫通する図示しないねじを各ねじ受け凸部13の固定孔13aに螺合することにより取付けられている。この電源ボックス23の上端を天井11に突き当てて器具が設置されるようになっている。電源ボックス23内には、その内部に天井11から引き込まれる図示しない電源線が接続される端子台24が取付けられている。図1中25は端子台24の取付け用のねじを示している。また、前記フランジには図示しないが前記位置決め突起16aに嵌合される位置決め溝が設けられ、これらの嵌合により器具本体12に対して電源ボックス23が適正に位置決めされるようになっている。
【0032】図2および図3に示されるように器具本体12内の前記安定器収容空所15には、ランプ21を点灯させるための放電灯安定器26が収容されている。この安定器26は、積層鉄心27とこれに組み合わされたコイル28とを有している。積層鉄心27は図3に示されるように平面形状がやや長四角形状であり、コイル28は積層鉄心27の長手両端面から夫々突出されている。また、図2中29は放電灯安定器26が備える端子部である。
【0033】安定器収容空所15内において底壁12aに接して収容される放電灯安定器26は、その積層鉄心27の下端部をその大きさに凹部17の段部17aまたは17bに載置して凹部17に嵌合して配置されている。こうした配置により積層鉄心27は、図2に示されるように電線引き回し溝19の上面開口をすべて塞ぐことはなく、その電線通孔18とは反対側の端部を開けて収容配置される。
【0034】図2および図3に示されるように安定器収容空所15には、放電灯安定器26を埋設して不飽和ポリエステル製の充填剤30が充填されている。この充填剤30の上面は前記仕切り壁14の上端より低く、かつ、前記底壁12aに接して収容配置された放電灯安定器26の上面より高い位置に設定されている。なお、放電灯安定器26の幅方向両側に位置して仕切り壁14とこれが対向する器具本体12の内面との間に形成された弦月形空所31(図3および図4参照)には、充填剤30は充填されない。
【0035】図2に示されるように器具本体12の上部には力率改善用のコンデンサ32が収容されている。このコンデンサ32および放電灯安定器26から端子台24方向に配線された2本の電線34a、34bは、端子台24に夫々接続されている。また、前記ランプホルダー20から配線された2本の電線33a、33bは、いずれも電線通孔18および電線引き回し溝19を通って器具本体12内に導かれている。そして、一方の電線33aは放電灯安定器26の端子部29接続され、他方の電線33bはコンデンサ32に接続されている。
【0036】以上のように電線引き回し溝19を通して引き回された電線33a、33bは、底壁12aと重い積層鉄心27との間に挟まれることがないとともに、この鉄心25aの下端面と側面とがなす角部に接触しないようになっている。
【0037】前記構成の照明器具は、以上のようにランプホルダー20から引き出されて器具本体12の電線通孔18を通って、この器具本体12内に引き回される電線33a、33bを、器具本体12の底壁12aに設けた電線引き回し溝19に通して引き回している。
【0038】ところで、電線引き回し溝19の一部は、放電灯安定器26の前記底壁12aに対する投影面積、言換えれば、積層鉄心27で覆い隠される面積から外れて設けられているため、この電線引き回し溝19の内部に電線33a、33bを収容して、これら電線33a、33bが底壁12aとこの上に載置された放電灯安定器26の積層鉄心27との間に挟まれることを防止できるとともに、これら電線33a、33bを積層鉄心27の角部を迂回させて引き回し配線することができる。こうした状態は図2に示されている。しかも、以上のような電線引き回し溝19への電線33a、33bの収容により、底壁12aへの放電灯安定器26の設置状態を安定させることができる。
【0039】したがって、安定器収納空所15内への充填剤30の充填などの製造過程において、放電灯安定器26が底壁12a上を不用意にずれ動くことが防止されるとともに、それに伴って電線33a、33bが積層鉄心27の角で傷付けられることが防止される。そのため、電線33a、33bに対する格別な絶縁対策を省略できるので、それに応じてコスト化を計ることができる。
【0040】この点は、底壁12aに電線引き回し溝19に設けることにより実現できるが、それに加えて積層鉄心27の下面部が嵌合する凹部17を底壁12aに設けて、そこに積層鉄心27を嵌合したことにより、放電灯安定器26を器具本体12の内部所定位置に確実に位置決めすることができる。したがって、凹部17により放電灯安定器26を配置する上での目安を与えることができ、その組み込みを容易化できる。なお、器具本体12内に一対の仕切り壁14を設けた構成において、これらの間の幅Bを放電灯安定器26の長手方向の長さCより小さくしたことにおいては、一対の仕切り壁14を横切って放電灯安定器26を設けることはできないから、これら仕切り壁14を目安として、これらの間の安定器収容空所15内に、その長手方向に放電灯安定器26の長手方向を沿わせて収容できる。このように組込み間違いをなくして放電灯安定器26を所定の姿勢で安定器収容空所15に容易に収容配置できる。
【0041】そして、前記嵌合により製造過程において器具本体12内の所定の設置位置から放電灯安定器26が不用意に動かないように保持できるため、既述の電線33a、33bに対する傷付きをより確実に防止できる。その上、前記位置決めにより放電灯安定器26の端子部29が金属製の器具本体12の内面に異常に接近したり接触することも確実に防止できる。それにより、端子部29と器具本体12との間の電気的絶縁を確保できるので、端子部29に対する格別な絶縁対策を省略できる。したがって、それに応じて低コスト化を計ることができる。
【0042】さらに、凹部17にはその長手方向両端部に階段状をなす二つ段部17a,17bを設けたから、そのうちの同じ高さの上位置の段部17a、17aを選択して、その離間寸法に対応する大きさの積層鉄心27を有した放電灯安定器26を嵌合して位置決めできる(図2参照)とともに、これに代えて同じ高さ後の下位置の段部17b、17bを選択して、その離間寸法に対応する大きさの積層鉄心を有した小形な放電灯安定器(図示しない)を嵌合して位置決めできる。
【0043】このように段部17a,17bの選択によりランプ22のワット数に応じた異なる種類の放電灯安定器を夫々に応じた所定位置に確実に配置できるから、複数種類の放電灯安定器に対して器具本体12を共通して使用でき、こうした共通化においても照明器具のコストダンを図ることができる。
【0044】なお、前記構成の照明器具において、その器具本体12の底壁12aに載置して安定器収容空所15に収容された放電灯安定器26は、安定器収納空所15内に液状の状態で注入して放置することにより固化される充填剤30に埋設される。それによって、放電灯安定器26が固定されるとともに、その耐湿性が高められる。そして、充填剤30は器具本体12の下部全体ではなく、一対の仕切り壁14によって仕切られこれらの間に形成された安定器収納空所15内にのみ注入・充填されて放電灯安定器26を埋設するものであって、図3に示される弦月形空所31には充填剤30を充填しなくてもよい。したがって、放電灯安定器26を埋設するのに必要な充填剤30の使用量を少なくできるので、天井11に取付けられるこの種器具の重量を軽くできる利点があるとともに、充填剤30の材料費が減少されるに伴って器具全体のコストダウンを図ることができる。なお、前記弦月形空所31に充填剤30が充填されないにも拘らず、放電灯安定器26から弦月形空所31方向に放出される熱は、仕切り壁14を介して器具本体12の円周壁部に伝熱されるので、放電灯安定器26からの放熱性能が低下することはない。
【0045】なお、本発明は前記第一の実施の形態には制約されない。例えば、図6に示されるように凹部17が有する段部は17aは一つでもよい。この図6に示した第2の実施の形態においては、以上の点以外の構成は図1に示した第1の実施の形態と同じ構成であるので、同一構成部分には同じ符号を付してその説明は省略する。そして、この第2の実施の形態でも、前記第1の実施の形態において説明した作用により第1、第2の課題を解決できるものである。
【0046】また、本発明において第1の課題を解決するだけのものにあっては、第1の実施の形態において設けた凹部17を省略して実施すればよい。
【0047】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実施されるので、以下に記載されるような効果がある。
【0048】この請求項1の発明によれば、器具本体の底壁内面とこの上に載置される放電灯安定器の積層鉄心との間に電線が挟まれることがないとともに、この電線を積層鉄心の角部から迂回させて前記角部に非接触に引き回し配線でき、しかも、放電灯安定器の設置状態を安定させて不用意に動きずらいから、製造過程において積層鉄心により電線が傷付けられることを防止でき、それにより、電線に対する格別な絶縁対策を省略できるので、その分低コスト化を図ることができる。
【0049】また、請求項1に従属する請求項2の発明によれば、第1の課題を解決できることに加えて、器具本体の底壁内面に形成された凹部に積層鉄心の下端部を嵌合して放電灯安定器を位置決めして、製造過程において器具本体内の所定の設置位置から放電灯安定器が不用意に動かないように保持したから、放電灯安定器の端子部が金属製の器具本体に異常に接近したり接触することがなく、それにより、前記端子部と器具本体との間の電気的絶縁を確保できるので、端子部に対する格別な絶縁対策を省略でき、したがって、その分低コスト化を図ることができる。
【0050】また、請求項1、2に従属する請求項3の発明によれば、第1、第2の課題を解決できることに加えて、前記凹部の長手方向両端部の階段状をなす少なくとも一つの段部のうち、同じ高さに位置される段部を選択して、その離間寸法に対応する大きさの積層鉄心を有した放電灯安定器を嵌合して位置決めできるので、前記段部の選択により異なる種類の放電灯安定器を夫々に応じた所定位置に確実に配置でき、したがって、複数種類の放電灯安定器に対して器具本体を共通して使用できる。




 

 


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