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発明の名称 照明器具
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平9−167509
公開日 平成9年(1997)6月24日
出願番号 特願平7−328502
出願日 平成7年(1995)12月18日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】鈴江 武彦
発明者 井川 正夫 / 杉下 直樹 / 神 義修
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】板金を折り曲げ加工してなるシャーシを備え、このシャーシが、四角形の部品取付け部の周部に、この部品取付け部から上向きに折り曲げられた内側縁と、この内側縁から外側に張り出して折り曲げられた設置縁と、この設置縁から下向きに折り曲げられた外側縁とを有して形成される枠状のシャーシ縁部を設けてなり、前記シャーシの外形形状に準じる外形形状に成形された合成樹脂製の透光性カバーが前記シャーシに取付けられた照明器具において、前記シャーシ縁部の四隅において相隣接する前記外側縁の端が互いに離間する長さに前記外側縁の長さを設定するとともに、前記設置縁の端部を前記外側縁の端相互間に渡って連続する円弧をもって丸め、かつ、相連続する前記円弧に適合する円弧状に形成された渡り壁を有するコーナー部材を相隣接する前記外側縁の端相互間に渡って設けたことを特徴とする照明器具。
【請求項2】前記コーナー部材が前記設置縁にねじ止めされるものであるとともに、このコーナー部材に、相連続する前記設置縁の端部に夫々開けられた係合孔に挿入される係合凸部を設けたことを特徴とする前記請求項1に記載の照明器具。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、天井面等に設置される四角形状の板金製シャーシと、これに取付けられた各種の部品を覆い隠して設けられる合成樹脂製の透光性カバーとを備える照明器具に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば天井直付け型照明器具の中には四角形状をなす板金製シャーシを備えたものがあり、この種の照明器具の構成は図19〜図16に例示されている。
【0003】詳しくは、図9〜図11中符号1で示す板金製のシャーシは、四角形の部品取付け部2の周部に枠状のシャーシ縁部3を設けてなる。シャーシ縁部3は、部品取付け部2の各辺から上向きに折り曲げられた内側縁4と、これらの縁4から夫々外側に水平に張り出して折り曲げられた設置縁5と、これらの縁5から夫々下向きに折り曲げられた外側縁6とからなる。
【0004】図14および図15に示されるようにシャーシ縁部3の四隅において夫々隣接する設置縁5の端部5bの内の一方に設けられた突出先端部5bは、他方の設置縁5の端部5bに面一に連続し、それにより、隣接する設置縁5、5の端部5aが互いに突き合わされている。これら設置縁5、5の接合部を図14および図15に符号7で示す。また、前記突出先端部5bがない方の前記他方の設置縁5から折り曲げられた外側縁6は、突出先端部6aを有し、その先端は前記突出先端部5bを有する前記一方の設置縁5から折り曲げられた外側縁6の内面に直角に突き当てられている。
【0005】このシャーシ1の部品取付け部2の下面には、ランプソケット8を介して両端支持される直管型けい光ランプ9が複数本平行に取付けられているとともに、これらに夫々対応する複数個の放電灯安定器10が取付けられている。さらに、部品取付け部2にはこれを貫通してスイッチ装置11が取付けられている。スイッチ装置11から引き出されたスイッチ引紐12は、スイッチ装置11に最も近い設置縁5の背面に取付けられてシャーシ縁部3の外方に突出された紐ガイド13を経由して垂れ下げられ、シャーシ1の外部から引っ張り操作できるように設けられている。
【0006】部品取付け部2の中央部には電源孔14とその周囲に複数の簡易取付け孔15とが夫々設けられている。シャーシ1は、天井面に固定された引っ掛けシーリングの周囲に設けられたねじ受け(図示しない)に螺合されるねじを、簡易取付け孔15に通して締め付けることにより、天井面に直付けされる。そして、器具はシャーシ1の天井面への前記設置状態において、電源孔14に臨んだ前記シーリングに器具側引っ掛けシーリングを連結することにより、電気的に接続されるようになっている。
【0007】また、シャーシ1における設置縁5の裏面には、合成樹脂製の設置ダボ31が複数取付けられている。これらのダボ31は、この照明器具が設置される天井面等の設置面の平面度のばらつきを吸収して、設置面に対してシャーシ1ががたつかないように設置するために設けられている。
【0008】シャーシ1の四隅には夫々金属製のカバーガイド16が下向きに取付けられている。これらのガイド16は図15に示されるようにベース17の相隣接する2辺から先細状のガイド片18を折り曲げて、これらを互いに接合してなる。そして、これらカバーガイド16は、ベース17からその裏面に切り起こした一対の係止片17aを、前記接合部7を挟んでその両側に設けた係止孔19に通して設置縁5の裏面に折り曲げることにより取付けられている。この取付けにより、シャーシ1の四隅での開き止めをしている。また、シャーシ縁部3には、一対のカバー取付け具20がシャーシ1の幅方向に対応して配置されている。
【0009】前記構成のシャーシ1の下面には、シャーシ1の外形形状に準じた外形形状に成形される合成樹脂製の透光性カバー21が、後に説明する構成によりシャーシ1の下面全体を覆い隠して取外し可能に取付けられている。カバー21は圧空成形により作られたものである。
【0010】圧空成形をする圧空成形装置は、図16(A)に示されるように上面が開口される平面視四角形状の成形凹部22を有するとともに、この凹部22の底面に開口される吸気孔23を一つ以上有した固定型24と、この固定型24の上に重ねられる可動型25と、この可動型25の上に重ねられる押さえ型26(図16(C)参照)とを備える。
【0011】可動型25は一対の分割型25aからなり、これら分割型25aの接合面間に成形凹部22の上面開口と連通する成形孔25bを設けている。分割型25aは互いに接離する方向(図16(A)中矢印参照))に移動可能であり、また、分割型25aを互いに突き合わせた時に形成される前記成形孔25bの縁部は成形凹部22の上面開口の周部を覆い隠すようになっている。成形孔25bも平面視四角形状をなしている。また、押さえ型26は成形孔25bと対向する通気孔26aを有している。
【0012】この圧空成形装置によりカバー21を圧空成形するには、まず、図16(A)に示すように固定型24上に重ねられた可動型25の分割型25aを互いに突き合わせた状態となるようにスライドさせて配置した後、図16(B)に示す成形材料としてのカバー基板21Aを、同図(B)中2点鎖線で示すように成形孔25bに覆い被さるようにセットする。次いで、押さえ型26を下降させて、この型26と可動型25との間にカバー基板21Aを挟持する。なお、各型24〜26はいずれも温度上昇された状態にあるとともに、カバー基板21Aも温度上昇されて軟化した状態にある。
【0013】この型締め状態において、図示しない真空吸引機構により吸気孔23を通して成形凹部22内の空気を排気する。それにより、カバー基板21Aは、引き伸ばされながら成形凹部22内に吸引されて、図16(C)に示されるように成形凹部22の内面および成形孔25bの内面に沿って変形し、所定の成形が実行されるものである。
【0014】この成形後には、押さえ型26を上昇させて退避させてから、可動型25の分割型25aを互いに離れるようにスライドさせることにより成形物21Bから離型し、最後に、固定型24の成形凹部22から成形物21Bを取外す。そして、こうして圧空成形装置から取出された成形物21Bは図16(C)中符号21Cに示すフランジ部分を図示しない切断装置で切り落とすことにより、所定形状のカバー21とされるものである。
【0015】こうして製造されたカバー21は、図12および図13に示されるように上端部に四角形状の開口縁部21aを有し、これより下側に開口縁部21aより大形な四角形の袋状をなすカバー主部21bを有してなる。
【0016】このカバー21の上部にはその開口縁部21aを外側から覆い隠して枠体27が取付けられている。枠体27はカバー21上部各辺に夫々ねじ止めされた取付け金具28にねじ止めされている。枠体27が有する上端開口の溝内には防虫用のスポンジ29(図12に斜め線を付して示す。)が取付けられている。また、カバー21の幅方向に対応して配置された一対の取付け金具28には、枠体27を貫通するカバー取付け機構30が取付けられている。この取付け機構30は前記カバー取付け具20に係脱される係止爪30aを有している。
【0017】こうした構成のカバー21は、その枠体27の四隅内側に前記カバーガイド16が位置されるようにシャーシ1に対して押し上げることにより、これらカバーガイド16で位置決めされるとともに、係止爪30aがカバー取付け具20に係止されるようになっているので、これらの係止によりシャーシ1の下側に取付けられる。なお、カバー取付け機構30を枠体27外から押込み操作することにより、その係止爪30aがカバー取付け具20から外れるようになっているので、こうした操作に引き続いてカバー21を引き下げることにより、ランプ交換等の必要に応じてカバー21を取外すことができる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】前記構成の照明器具が備える板金製シャーシ1は、絞り加工を必要とすることがない単なる折り曲げ加工により作られるので、絞り加工をする場合に比較して加工時間が短くて済む。そのため、低コストで得ることができるとともに、成形後の歪みも少ない点で優れている。
【0019】しかし、既述のような折り曲げ加工により形成され、相隣接する外側縁6が直接連続しているため、シャーシ1の四隅は図9、図14等に示すように90゜の角度を以て尖った構成とならざるを得ない。
【0020】そのため、このシャーシ1を天井面などに取付ける際等の手持ち扱いにおいて、周囲の家具や壁部等にあたった場合に傷を付る恐れが高いという問題がある。また、カバー21はシャーシ1の外形形状に準じて形成されるため、器具全体のデザインが角張ってしまうという問題もある。
【0021】さらに、カバー21は、既述のように90゜の角度をなす四隅を有したシャーシ1の外形形状に準じた外形形状に圧空成形法により成形され、その四隅はかなり小さなアールが付された略90゜の角度を以て形成されている。そのため、このカバー21の成形の際における各辺部と四隅での合成樹脂性の成形材料の伸び率が異なり易く、特に、四隅における図12中A寸法とB寸法との差が大きいことにより四隅での伸び率も大きく異なる。
【0022】したがって、成形される材料の薄肉現象を生じ易いものであり、カバー21の一部が極端に薄くなって透けて見えるようなる、いわゆる抜け不良を生じたり、部分的な薄肉に伴う強度不足によるカバー21の割れなどを生じる可能性が高い。
【0023】そこで、こうした品質不良を極力生じないようにするために、圧空成形を実施するにあたっては、吸引により変形される合成樹脂性の成形材料が急激に伸びないように前記成形凹部22内の空気を極めてゆっくりと吸引する必要がある。したがって、カバー21の成形効率がよくなかった。また、同じく品質不良を防止するためには、カバー21全体の厚みを大きくすることを余儀なくされている。したがって、こうした事情によりカバー21のコストが高いから、照明器具全体のコストダウンを図る上での問題となっていた。
【0024】したがって、本発明が解決しようとする第1の課題は、シャーシに絞り加工を施すことなく、器具全体のデザインを四隅に大きな丸みを帯びたものにできるとともに、部分的な薄肉化を伴うことなくカバーの成形効率の向上とカバーの薄肉化を図ってコストダウンができる照明器具を提供することにある。
【0025】また、本発明が解決しようとする第2の課題は、前記第1の課題を実現するにあたって使用するコーナー部材をシャーシの四隅に容易にねじ止めできる照明器具を提供することにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明は、板金を折り曲げ加工してなるシャーシを備え、このシャーシが、四角形の部品取付け部の周部に、この部品取付け部から上向きに折り曲げられた内側縁と、この内側縁から外側に張り出して折り曲げられた設置縁と、この設置縁から下向きに折り曲げられた外側縁とを有して形成される枠状のシャーシ縁部を設けてなり、前記シャーシの外形形状に準じる外形形状に成形された合成樹脂製の透光性カバーが前記シャーシに取付けられた照明器具を前提とする。
【0027】そして、前記第1の課題を解決するために請求項1の発明は、前記シャーシ縁部の四隅において相隣接する前記外側縁の端が互いに離間する長さに前記外側縁の長さを設定するとともに、前記設置縁の端部を前記外側縁の端相互間に渡って連続する円弧をもって丸め、かつ、相連続する前記円弧に適合する円弧状に形成された渡り壁を有するコーナー部材を相隣接する前記外側縁の端相互間に渡って設けたものである。
【0028】この発明において、シャーシ縁部の四隅では、隣接する外側縁の端が互いに離間しているから、これらの端同志が突き合わされて90゜の角部を形成することがないとともに、シャーシ縁部の設置縁の端部には、隣接する外側縁の端相互間に渡って相連続する円弧を設けたから、前記四隅に大きな丸みを持たせることができる。そして、この丸みに沿って、隣接する外側縁の端相互間を連続させる円弧状の渡り壁を有したコーナー部材を、シャーシ縁部の四隅に取付けたから、シャーシ縁部の四隅を大きな丸みを持った構成とできる。
【0029】このようにシャーシ縁部の四隅に大きな丸みを持たせるのに、シャーシ縁部の設置縁および外側縁の一部を切り欠いて、そこにコーナー部材を取付けることにより実現したから、絞り加工を施して丸みを持たせる必要がない。
【0030】また、カバーは前記シャーシ縁部を有したシャーシの外形形状に準じた外形形状に成形されるので、このカバーの四隅部にも同様な大きな丸みを持たせることができる。そのために、シャーシの手持ち扱い時において、その四隅が家具や壁部に当たることがあっても、これらが傷付けられることが少なくなる。
【0031】さらに、以上のように合成樹脂製のカバーの四隅が大きな丸みを持って形成されるために、その成形時におけるカバーの合成樹脂材料の伸び率を各部均一化できる。したがって、カバーの成形効率を向上できるとともに、それに拘らず部分的に薄肉となることが防止され、そのため、カバー全体の肉厚を薄くできる。
【0032】また、前記第2の課題を解決するために請求項2の発明は、前記コーナー部材が前記設置縁にねじ止めされるものであるとともに、このコーナー部材に、相連続する前記設置縁の端部に夫々開けられた係合孔に挿入される係合凸部を設けたものである。
【0033】この発明において、シャーシ縁部の四隅にコーナー部材をねじ止めするに際して、係合凸部は設置縁の係合孔に挿入されて、シャーシの四隅でのシャーシ縁部の開き止めをし、それにより、前記ねじ止めにおけるねじとねじ受け部とを位置決めをする。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図8を参照して本発明の第1の実施の形態を説明する。この第1の実施形態に係る天井直付け型照明器具は、図1〜図5中符号51で示す略四角形状の板金製シャーシを備えている。このシャーシ51は、四角形例えば長四角形をなす部品取付け部52の周部にシャーシ縁部53を一体に設けて形成されている。
【0035】図7および図8等に示されるようにシャーシ縁部53は、部品取付け部52の各辺から上向きに折り曲げられた内側縁54と、これらの縁54から夫々外側に水平に張り出して折り曲げられた設置縁55と、これらの縁55から夫々下向きに折り曲げられた外側縁56とからなる。
【0036】図7に代表して示されるようにシャーシ縁部53の四隅において、夫々隣接する内側縁56の端部は直角をなして接合されているとともに、夫々隣接する設置縁55の端部55aも直角をなして接合されている。これら相隣接する設置縁55は同一水平面をなしている。なお、前記各接合部を図7中において代表して符号57で示す。
【0037】シャーシ縁部53の各辺の外側縁56は、その両端部を切り欠いて対向する内側縁54の全長よりも短く形成されていて、それにより、シャーシ縁部53の四隅において相隣接する外側縁56の端56aが互いに離間する長さに設定されている。なお、図3中Xa、Xbは内側縁54の長さ、Ya、Ybは外側縁56の長さを示している。また、図7に代表して示されるようにシャーシ縁部53の四隅において相隣接する設置縁55の端部55aは、同四隅において相隣接する外側縁56の端56a間に渡って連続する大きな円弧55bをもって丸められている。
【0038】なお、これら円弧56bおよび前記端56aは、シャーシを形成する板金のブランクを打ち抜く際に該当する部分を切り落とすことにより形成されるものであって、言い換えれば、シャーシ51の組み立て状態において図7中2点鎖線と前記円弧55bとで囲まれる部分を切り欠くことで設けられた構成となっている。
【0039】シャーシ縁部53の四隅において相隣接する設置縁55の端部55aには、図7で代表して示すように、前記接合部57を間に置いて係合孔85が開けられているとともに、大きな孔からなる通孔86が開けられており、さらに、これら係合孔85と通孔86との間に位置してねじ通孔87が開けられている。
【0040】シャーシ51はその四隅にコーナー部材91を備えている。この部材91は、アルミダイキャスト、板金、または合成樹脂等からなり、この実施の形態においては製造容易な合成樹脂製ものを採用してある。
【0041】図7に詳しく示されているようにコーナー部材91は、略L字状をなす平らなベース部92と、このベース部92の一部を縁取って一体に突設された円弧状の渡り壁93と、ベース部92の両端から夫々渡り壁93の突出方向と同方向に一体に突設された一対のカバーガイド94と、ベース部92の中央部裏面一体に突設された一対の係合凸部95と、これら凸部95を間に置いてベース部92に設けられたねじ受け部としての一対のねじ受けボス96と、さらに、これらねじ受けボス96を間に置いてベース部92の端部裏面に一体に突設されたダボ状凸部97とを有している。
【0042】このコーナー部材91は、そのベース部92をシャーシ縁部53の四隅において相隣接する設置縁55の端部55aに渡って重ねて設けられ、設置縁55の裏側から前記ねじ通孔87を通ってねじ受けボス96にねじ込まれる一対のねじ98(図8参照)を介してシャーシ51の隅部に固定されている。
【0043】コーナー部材91の渡り壁93は、その両端部に夫々ラップ端部93a(図7参照)を有して、前記相連続する円弧55bに適合する大きさの円弧をもって形成されている。ラップ端部93aは前記外側縁56の端56aに重なるものであって、この実施の形態においてはU字状の嵌合溝を有して形成されている。そして、コーナー部材91の前記ねじ止めに伴って、渡り壁93はそのラップ端部93aを前記四隅において相隣接する外側縁56の端56aに嵌合して、これらの端56a相互間に渡って配置されている。特に、こうして配置される渡り壁93のラップ端部93aは、外側縁56の端56aの部分にその厚み方向両側からラップされるので、渡り壁93をその両端部において安定して支持できるとともに、シャーシ51の四隅の組み強度を向上できる点で優れている。
【0044】コーナー部材91のカバーガイド94は、先端先細状であるとともに、前記内側縁54の幅(高さ)よりも長い寸法で突出されている。したがって、部品取付け部52の表面よりも前方にカバーガイド94の先端部は突出されている。
【0045】コーナー部材91の一対の係合凸部95は、前記係合孔85に対応する位置に突設されており、これらはコーナー部材91をシャーシ51の隅部に配置することにより、対向する係合孔85に挿入されるものである。この挿入による係合で、シャーシ51の四隅でのシャーシ縁部53の開き止めをするようになっている。こうした開き止めにより、前記一対のねじ通孔87とこれらに対応する一対のねじ受けボス96とを自然に位置合わせでき、したがって、前記ねじ98の螺挿作業を容易に行えるようになっている。
【0046】コーナー部材91の一対のダボ状凸部97は、このコーナー部材91をシャーシ51の隅部に配置することにより、対向する通孔86に通されて設置縁55の裏面に突出される。これらのダボ状凸部97は、この照明器具が設置される天井面等の設置面の平面度のばらつきを吸収して、設置面に対してシャーシ51ががたつかないように設置するために用いられる。
【0047】図3および図4に示されるようにシャーシ51の部品取付け部52の下面には、ランプソケット58を介して両端支持される直管型けい光ランプ59が複数本平行に取付けられているとともに、これらに夫々対応する複数個の放電灯安定器60が取付けられている。前記ランプ59の両端に配置される一対のランプソケット58の一方にはグローランプ58aが着脱可能に夫々取付けられている。
【0048】さらに、部品取付け部52にはこれを貫通してスイッチ装置61が取付けられている。この装置61には図3および図5に示される常夜灯61aが着脱可能に取付けられている。スイッチ装置61に接続されたスイッチ引紐62は、スイッチ装置61に最も近い設置縁55の背面に取付けられてシャーシ縁部53の外方に突出された紐ガイド63を経由して垂れ下げられている。スイッチ装置61はプッシュプル式のものであって、シャーシ51の外部から引っ張り操作されるスイッチ引紐62を介してオン・オフされるようになっている。
【0049】部品取付け部52の中央部には、電源孔54とその周囲に電源孔54の中心とする円弧状をなす複数の簡易取付け孔65とが夫々設けられている。シャーシ51は、天井面(設置面)に固定された引っ掛けシーリングの周囲に設けられたねじ受け(図示しない)に螺合されるねじを、簡易取付け孔65に通して締め付けることにより、天井面に直突けされるとともに、この設置状態において電源孔54に臨んだ前記シーリングに器具側引っ掛けシーリング(図示しない)を連結することにより、電気的に接続されるようになっている。
【0050】また、図1および図2中70は電源孔54の周囲を覆って部品取付け部52の裏面にねじ止めされた軟質合成樹脂製の防虫筒である。この筒70はラッパ状をなしており、その広がった上端部は容易に変形できるようになっている。また、防虫筒70の部品取付け部52に重なった底部には、前記簡易取付け孔65と対向して同形状の逃げ孔70aが設けられている。
【0051】前記シャーシ51のシャーシ縁部53における長辺の長手方向中央部には、金属製のカバー取付け具66が夫々配置されている。これら取付け具66は、図8に示されるように前記位置において設置縁55の下面に固定されたばね受け67a付きの取付け具ベース板67と、このベース板67の固定側部分に設けられた図示しない枢支孔を中心として図8中矢印方向に回動可能に取付けられた支持板68と、この支持板68から切り起こしたばね受け68aと前記ばね受け67aとに渡り架設されたコイルばね69とを備えている。図4に示されるようにベース板67にはその下端に開放する切り欠き溝67b(一方のみ図示)が一対設けられ、同様に、支持板68には前記両切り欠き溝67bに対向する一対の係止孔68bが設けられ、これらが対向する姿勢に支持板68は支持具ベース板67に向けてコイルばね69により常に付勢されている。
【0052】前記構成のシャーシ51の下面には合成樹脂製の透光性カバー71が、後に説明する構成によりシャーシ51の下面全体を覆い隠して取外し可能に取付けられている。カバー71は圧空成形により作られたものであり、この成形法および、それにより成形されたカバー71の構成は前記従来の技術の項において説明したものと同様であるので、ここではその説明を省略する。したがって、図2、図6、図8等において符号71aはカバー71の上端に開口された四角形状の開口縁部を示し、また、71bは開口縁部71aの下側にこの縁部71aより大形な四角形の袋状をなして連なるカバー主部71bを示している。
【0053】カバー71の上部にはその開口縁部71aを外側から覆い隠して枠体72が取付けられている。図8に示されるように枠体72はカバー71の上部各辺に夫々ねじ止めされた取付け金具73の上辺73a(図6参照)にねじ止めされている。枠体72は上端開口の溝72aを有し、この溝72a内には防虫用のスポンジ74が取付けられ、このスポンジ74は図6に示されるように開口縁部71aに沿って四角環状に連続して設けられている。
【0054】カバー71の幅方向に対応する一対の取付け金具73にはカバー取付け機構75が取付けられている。図8に示されるようにカバー取付け機構75は、前記取付け金具73を貫通する押し軸76と、この軸76の先端部に固定されたラッチ金具77と、この押し軸76の前記先端部と反対側の端部に固定された合成樹脂製の押し釦78と、この釦78と取付け金具73との間に押し軸76を巻装して設けられたコイルばね79とを備えている。
【0055】ラッチ金具77はカバー取付け具66の前記切り欠き溝67bを通って係止孔68bに係脱される三角形状の係止爪77aを一対有している。押し釦78は枠体72に設けた通孔を貫通しており、したがって、枠体72の外側から押し釦78を介して押し軸76は押し込まれるようになっている。コイルばね79はラッチ金具77がカバー取付け金具73に接するように押し軸76を外方に常に付勢している。
【0056】こうした構成のカバー取付け機構75を備えるカバー71は、その枠体72の四隅内側に前記カバーガイド94が位置されるようにシャーシ51に対して押し付けることにより、これらカバーガイド94でシャーシ51に対して適正な取付け位置に位置決めされる。これとともに、ラッチ金具77の係止爪77aの斜面が支持板68の下縁に接して、これをコイルばね69に抗して内側に回動させる。そして、シャーシ51に対してカバー71が所定の組み合わせ状態になった時点で、係止爪77aが支持板68の係止孔68bに入り込むとともに、この支持板68が取付け具ベース67に接するようにコイルばね69のばね力で押し戻されるので、こうした係止爪77aの前記係止孔への引っ掛かる。したがって、既述のようにシャーシ51に対してカバー71を押し付けるだけのワンタッチ操作で、シャーシ41の下面全体を覆い隠してカバー71が取付けられるものである。
【0057】このカバー71の取付けにより、枠体72内のスポンジ74にシャーシ51の外側縁56が挿入されるから、シャーシ51とカバー71との間の防虫構造が形成される。なお、シャーシ51が天井面に装着されるに伴い、シャーシ51の裏面に装着された防虫筒66の先端開口縁が天井面に押し付けられ密接するので、それにより、天井面とシャーシ51との間の防虫構造が形成される。
【0058】また、ランプ交換等の必要に応じてカバー71を取外す場合には、カバー取付け機構75の押し釦78を押込みながらカバー71を引き下げればよい。そうすると、押し棒76がカバー取付け具66の取付け具ベース67に設けた通し部(図示しない)を通って支持板68をコイルばね69に抗して回動させるから、やがて前記係止孔が係止爪77aから外される。そして、その状態のままカバー71を引き下げることにより、これをシャーシ51から取外すことができる。
【0059】前記構成の天井直付け型照明器具によれば、その四角形状のシャーシ51が備えるシャーシ縁部53の四隅では、隣接する外側縁56の端56aが互いに離間しているから、これらの端56a同志が突き合わされて90゜の角部を形成することがないとともに、このシャーシ縁部53の設置縁55の端部55aに、隣接する外側縁56の端56a間に渡って相連続する円弧55bを設けたから、前記四隅に大きな丸みを持たせることができる。そして、図3等に示されるように前記四隅に設置されたコーナー部材91の円弧状をなす渡り壁93を、前記丸みに沿わせて設け、それにより、隣接する外側縁56の端相互56a間を連続させたから、シャーシ縁部53の四隅を大きな丸みを持った構成とできる。
【0060】そのため、図1に示されるようにシャーシ縁部53を有したシャーシ51の外形形状に準じた外形形状に成形されるカバー71の四隅部にも、同様な大きな丸みを持たせることができる。
【0061】したがって、四隅が大きな丸みを帯びた従来にない意匠の照明器具を構成できるとともに、シャーシ51を天井面等に取付ける際等の手持ち扱いにおいて、万が一、シャーシ51の四隅が家具や壁部に当たることがあっても、これらが傷付けられることを少なくできる。
【0062】また、以上のようにシャーシ縁部51の四隅に大きな丸みを持たせるのに、シャーシ縁部53の設置縁55および外側縁56の一部を切り欠いて、そこにコーナー部材91を取付けることにより実現したから、外側縁55に絞り加工を施して丸みを持たせる必要がなく、シャーシ51の制作を単なる曲げ加工で行うことができる。それにより、絞り加工を施す場合に比較して制作の手間が少なくなるから、容易かつ安価に制作できる。
【0063】しかも、以上のようにシャーシ51の外形形状に準じた外形形状に成形される合成樹脂製のカバー71の四隅が大きな丸みを持って形成されるために、この成形の際におけるカバー71の四隅における図6中C寸法とD寸法との差がほとんどなくなって、四隅での伸び率が大きく異なることがないようにできるとともに、カバー71の各辺部と四隅での合成樹脂材料の伸び率も各部均一化できる。
【0064】こうしてカバー71の肉厚が各部均一化されるから、カバー71の一部が極端に薄くなって透けて見えるようなる、いわゆる抜け不良を生じたり、部分的な薄肉に伴う強度不足によるカバー71の割れなどを生じることを少なくできる。
【0065】したがって、前記抜け不良や割れを防止するためにカバー71全体の肉厚を厚くする必要がなく、従来に比較してカバー71の肉厚を薄くできるので、カバー71の材料費を低減できる。しかも、圧空成形における前記抜け不良や割れを招く部分的な薄肉現象の発生を防止するために、その成形速度を低める必要がないので、カバー71の成形効率が高められて、成形コストを下げることができる。そのため、カバー71を安価に得ることができ、それに伴って、このカバー71を備える照明器具のコストダウンを実現できる。
【0066】また、前記構成の照明器具は、そのシャーシ51におけるシャーシ縁部53の四隅に接合面57を有しているが、シャーシ縁部53は板金を折り曲げ加工したものであるので、このシャーシ51の四隅にコーナー部材91をねじ止めするまでの自由状態にあっては、接合面57が勝手に開く傾向がある。
【0067】しかし、コーナー部材91に一対の係合凸部95を突設するとともに、それらを接合面57の両側に設けた一対の係合孔85に挿入させて、コーナー部材91をシャーシ51の隅部に配置することにより、前記挿入による係合でシャーシ51の四隅でのシャーシ縁部53の開き止めをすることができる。
【0068】それにより、前記シャーシ縁部53の四隅に夫々設けられた一対のねじ通孔87とこれらに対応するコーナー部材91の一対のねじ受けボス96とを位置決めすることができる。したがって、ねじ通孔87を通ってねじ受けボス96に螺合されるねじ98の螺挿作業が容易となるから、シャーシ縁部53の四隅にコーナー部材91を容易に取付けることができる。
【0069】また、前記照明器具において使用したコーナー部材91は、カバー71の開口縁部71aの四隅内側に入り込んで係合する先細状のカバーガイド94を一体に有しているから、格別にカバーガイドを必要とすることがなく、部品の兼用化を図ることができる。しかもコーナー部材91は、天井面に当接されるダボ状凸部97を一体に有しているから、設置面に対してシャーシ51ががたつかないように設置できるとともに、このがたつき防止のために格別な部品を用意してシャーシ51に取付ける必要がなく、部品の兼用化を図ることができる。したがって、うした部品の兼用化に伴い、器具の部品点数および組み立て工数を少なくできるので、安価に器具を形成できる。
【0070】なお、本発明は前記第1の実施の形態には制約されない。例えば、コーナー部材は、その渡り壁相当部分およびシャーシ縁部への固定部分のみを有した構成としてもよく、したがって、コーナー部材に対してカバーガイドおよびダボ状凸部のうちの少なくとも一方は別成形したものをシャーシに取付けるようにしてもよい。また、シャーシ縁部へのコーナー部材の固定は、ねじ止めによらず、従来の技術で述べたような折り曲げにより行うようにしてもよい。
【0071】
【発明の効果】以上詳記した本発明によれば、以下の効果がある。
【0072】請求項1の発明に係る照明器具によれば、シャーシ縁部の設置縁および外側縁の一部を切り欠いて、そこにコーナー部材を取付けることにより、シャーシ縁部の四隅が大きな丸みを持つ構成としたので、シャーシ縁部に絞り加工を施すことなく前記丸みを持たせることができ、それに伴いこのシャーシの外形形状に準じた外形形状に成形されるカバーの四隅部にも同様な大きな丸みを持たせることができる。
【0073】そのため、器具全体のデザインをその四隅に大きな丸みを帯びたものにできるとともに、シャーシを設置面に取付ける手持ち扱いにおいてシャーシの四隅が家具や壁部等に当たることがあっても、家具や壁部等が傷付けられることを少なくできる。その上、カバーの四隅が大きな丸みを帯びているから、その成形時における合成樹脂材料の伸び率が各部均一化されるので、カバーの成形効率を向上できるとともに、部分的に薄肉となることを防止してカバー全体を薄肉化でき、したがって、カバーひいては器具全体のコストダウンを図ることができる。
【0074】また、請求項2の発明に係る照明器具によれば、シャーシ縁部にねじ止めされるコーナー部材に設けた係合凸部が設置縁の係合孔に挿入されて、シャーシの四隅でのシャーシ縁部の開き止めをしてコーナー部材をシャーシ縁部に対して位置決めするから、シャーシ縁部にコーナー部材を容易にねじ止めできる。




 

 


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