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発明の名称 照明器具
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平9−27212
公開日 平成9年(1997)1月28日
出願番号 特願平7−175971
出願日 平成7年(1995)7月12日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】鈴江 武彦
発明者 迫 健
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】器具本体の背面に電気箱が設けられ、この電気箱内に端子台装置が取付けられ、この端子台装置が、一面に電源線挿入孔および送り配線用電源線挿入孔とともにアース線挿入孔および送り配線用アース線挿入孔を夫々有する端子台と、この端子台を支持する端子台取付け金具とからなり、前記各挿入孔に電線を接続するための電線接続口が前記電気箱の一側壁に開口された照明器具において、前記電気箱の上壁に前記電線接続口寄りの第1位置と前記電線接続口から離れた第2位置とに渡って前記電線接続口の一側縁を中心とする円弧状をなすとともに前記第1位置においてスリットを有する案内溝を設け、前記上壁の第2位置側に装置固定部を設け、前記端子台取付け金具に、前記電線接続口を通って前記電気箱外に突出され前記電線接続口の一側縁の外面に掛合可能な掛合突縁部と、前記案内溝を挿通してこの溝の縁部に引っ掛けられる保持突片とを夫々設け、前記電線の差し込み時には、前記保持突片を前記第1位置のスリットに挿通させるとともに前記掛合突縁部を前記電線接続口の一側縁部外面に掛合させて、前記一面が前記電線接続口に露出する位置に前記端子台装置を配置し、前記電線の差し込み後には、前記端子台装置を前記一側縁を支点に横向きに回動させて、その保持突片を前記第2位置に位置させるとともに前記一面を前記電線接続口から離して前記端子台装置を配置し、かつ、この端子台装置を前記装置固定部に固定することを特徴とした照明器具。
【請求項2】器具本体の背面に電気箱が設けられ、この電気箱内に端子台装置が取付けられ、この端子台装置が、一面に電源線挿入孔および送り配線用電源線挿入孔とともにアース線挿入孔および送り配線用アース線挿入孔を夫々有する端子台と、この端子台を支持する端子台取付け金具とからなり、前記各挿入孔に電線を接続するための電線接続口が前記電気箱の一側壁に開口された照明器具において、前記電気箱の上壁に、ヒンジ孔を設けるとともに、この孔の近傍に位置される装置固定部を設け、前記一側壁に直角な前記電気箱の他の側壁に、前記電線接続口寄りの第1位置と前記電線接続口から離れるとともに前記第1位置より上側に定められる第2位置とに渡って円弧状をなし、かつ、前記第1位置において垂直に延びる第1スリットを有するとともに、前記第2位置において水平に延びる第2スリットを有する案内溝を設け、前記端子台取付け金具に、前記ヒンジ孔に上向きに挿入されるヒンジ突縁部と、前記案内溝を挿通する保持突片とを夫々設け、前記電線の差し込み時には前記保持突片を前記第1スリットに挿通させるとともに前記一面を前記電線接続口に露出させて前記端子台装置を配置し、前記電線の差し込み後には、前記端子台装置を前記ヒンジ孔を支点として上方向に回動させて、そのヒンジ突縁部を前記ヒンジ孔に引っ掛けるとともに前記装置固定部に固定し、かつ、前記保持突片を前記第2スリットに挿通させて前記一面が下向きとなる姿勢に前記端子台装置を配置することを特徴とした照明器具。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビルディングや列車等の天井に埋め込んだ状態で使用される埋め込み形等の照明器具に関する。
【0002】
【従来の技術】図12はシステム天井用照明器具全体の構成を示す斜視図であって、同図中1は長四角な枠状をなす器具本体で、この本体1は、その四隅部に取付けた取付け金具2の夫々を図13に2点鎖線で代表して示される天井のTバー3に載せることによって、天井に埋め込んで配置される。
【0003】器具本体1の下側には、図12および図13に示されるように反射板4が取付けられているとともに、この反射板4の両端を塞ぐ端板5が設けられている。さらに、器具本体1の両端部下面にはランプソケット6が取付けられ、これらソケット6には端板5の通孔5aを通る直管形けい光ランプ7が支持されている。
【0004】器具本体1の上面には金属製の電気箱8が取付けられている。この箱8の内部には、端子台装置9が取付けられているとともに、図示しない放電等安定器などの点灯装置が内蔵されている。端子台装置9は図14に示されるように端子台10と、この端子台10を支持する端子台取付け金具11とからなる。
【0005】この端子台装置9は次のように電気箱8に取付けられている。端子台取付け金具11の一端から折り曲げた引っ掛け縁部11aを、電気箱8の一側壁8aに設電線接続口12に通して、この口12の一側縁の外面に引っ掛けるとともに、端子台取付け金具11の他端から折り曲げた固定縁11aを、電線接続口12の他側縁近傍の裏面に重ねて前記一側壁8aにねじ13を介して固定することによって、て、端子台装置9はその端子台10の一面10aを電線接続口12に略面一的に露出させて電気箱8に取付けられている。
【0006】前記端子台10には、各種の照明器具に使用できる汎用形のものが一般に採用されている。この汎用形端子台10は、器具に対する電源線およびアース線と、点灯装置やランプソケットに接続される負荷線が夫々接続される挿入孔の他に、送り配線用の電源線挿入孔と送り配線用のアース線挿入孔とを有している。そして、負荷線を除く各電線の接続は、照明器具を天井等に取付け施工する施工工事の際に行われるので、それに対応できるように前記電線接続口12に露出された端子台10の一面10aには、図14に示されるように一対の電源線挿入孔14aおよび一対の送り配線用電源線挿入孔14bとともに、アース線挿入孔15aおよび送り配線用アース線挿入孔15bが夫々設けられている。
【0007】こうした構成の照明器具の取付け施工時においては、電源線(Fケーブル)が電線接続口12を通して電源線挿入孔14aに挿入されるとともに、アース線も電線接続口12を通してアース線挿入孔15aに挿入される。そして、器具の設置条件が送り配線を必要とする場合には、送り配線用電源線が電線接続口12を通して電源線挿入孔14bに挿入されるとともに、送り配線用のアース線も電線接続口12を通してアース線挿入孔15bに挿入される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記のように従来の照明器具の端子台装置9は、その端子台10に電線を接続する前も、接続した後も、電気箱8に対する取付姿勢が変化するものではなく、一定の取付姿勢を保持するので、以下の問題がある。
【0009】すなわち、送り配線をしない場合には、送り配線用電源線挿入孔14bとアース線挿入孔15bとは、開放されたままとなるが、これらの挿入孔が設けられた端子台10の一面10aは電線接続口12に略面一的に露出しているから、これら送り配線用挿入孔14b、15bは直接的に埃に晒され易い。そのため、特に、送り配線用電源線挿入孔14bに入り込む埃によって絶縁不良を起こす恐れがあるという問題がある。
【0010】したがって本発明が解決しようとする課題は、電気箱に取付けられた端子台が埃を原因として絶縁不良を起こす恐れを少なくできる照明器具を得ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、器具本体の背面に電気箱が設けられ、この電気箱内に端子台装置が取付けられ、この端子台装置が、一面に電源線挿入孔および送り配線用電源線挿入孔とともにアース線挿入孔および送り配線用アース線挿入孔を夫々有する端子台と、この端子台を支持する端子台取付け金具とからなり、前記各挿入孔に電線を接続するための電線接続口が前記電気箱の一側壁に開口された照明器具を前提とする。
【0012】そして、前記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、前記電気箱の上壁に前記電線接続口寄りの第1位置と前記電線接続口から離れた第2位置とに渡って前記電線接続口の一側縁を中心とする円弧状をなす前記第1位置においてスリットを有する案内溝を設け、前記上壁の第2位置側に装置固定部を設け、前記端子台取付け金具に、前記電線接続口を通って前記電気箱外に突出され前記電線接続口の一側縁の外面に掛合可能な掛合突縁部と、前記案内溝を挿通してこの溝の縁部に引っ掛けられる保持突片とを夫々設け、前記電線の差し込み時には、前記保持突片を前記第1位置のスリットに挿通させるとともに前記掛合突縁部を前記電線接続口の一側縁部外面に掛合させて、前記一面が前記電線接続口に露出する位置に前記端子台装置を配置し、前記電線の差し込み後には、前記端子台装置を前記一側縁を支点に横向きに回動させて、その保持突片を前記第2位置に位置させるとともに前記一面を前記電線接続口から離して前記端子台装置を配置し、かつ、この端子台装置を前記装置固定部に固定することを特徴としたものである。
【0013】この照明器具において、端子台装置は、その端子台への電線の差し込み時に、保持突片を第1位置のスリットに挿通させるとともに掛合突縁部を電線接続口の一側縁部外面に掛合させて配置される。そのため、端子台の一面が電線接続口に露出する位置に前記端子台装置を配置できるとともに、スリットへの保持突片の係合および掛合突縁部の一側壁への引っ掛かりにより、電線の挿入に伴う端子台装置の逃げを防止して、電線接続口を通して実施される各挿入孔への電線の挿入を可能とする。
【0014】こうして必要な電線が端子台に接続された後、端子台装置は、その保持突片がスリットから外れるように動かされた後に、掛合突縁部が引っ掛かっている電線接続口の一側縁を支点として、保持突片が第1位置から第2位置に至るように案内溝に沿って横向きに回動変位される。そして、掛合突縁部が第2位置に到達した状態で装置固定部に端子台装置が固定される。それによって、端子台装置は、その端子台の一面を電気箱の電線接続口から離して配置されるため、送り配線をしない場合において、開いている送り配線用電源線挿入孔が電線接続口に露出することがなくなり、送り配線用電源線挿入孔へ埃の侵入を少なくできる。
【0015】また、同様の目的を達成するために、請求項2に係る発明は、前記電気箱の上壁に、ヒンジ孔を設けるとともに、この孔の近傍に位置される装置固定部を設け、前記一側壁に直角な前記電気箱の他の側壁に、前記電線接続口寄りの第1位置と前記電線接続口から離れるとともに前記第1位置より上側に定められる第2位置とに渡って円弧状をなし、かつ、前記第1位置において垂直に延びる第1スリットを有するとともに、前記第2位置において水平に延びる第2スリットを有する案内溝を設け、前記端子台取付け金具に、前記ヒンジ孔に上向きに挿入されるヒンジ突縁部と、前記案内溝を挿通する保持突片とを夫々設け、前記電線の差し込み時には前記保持突片を前記第1スリットに挿通させるとともに前記一面を前記電線接続口に露出させて前記端子台装置を配置し、前記電線の差し込み後には、前記端子台装置を前記ヒンジ孔を支点に上方向に回動させて、そのヒンジ突縁部を前記ヒンジ孔に引っ掛けるとともに前記装置固定部に固定し、かつ、前記保持突片を前記第2スリットに挿通させて前記一面が下向きとなる姿勢に前記端子台装置を配置することを特徴としたものである。
【0016】この照明器具において、端子台装置は、その端子台への電線の差し込み時に、保持突片を第1位置の第1スリットに位置させるとともにヒンジ突縁部をヒンジ孔に挿入して配置される。そのため、端子台の一面が電線接続口に露出する位置に前記端子台装置が配置されるとともに、第1スリットへの保持突片の引っ掛かりおよびヒンジ突縁部のヒンジ孔への引っ掛かりにより、電線の挿入に伴う端子台装置の逃げを防止して、電線接続口を通して実施される各挿入孔への電線の挿入を可能とする。
【0017】こうして必要な電線が端子台に接続された後、端子台装置は、その保持突片が第1スリットから外れるように動かされた後に、ヒンジ突縁部が引っ掛かっているヒンジ孔を支点として、保持突片が第1位置から第2位置に至るように案内溝に沿って上方向に回動変位される。そして、保持突片が第2位置に到達した状態で、その第2スリットに保持突片を挿通させるとともに装置固定部にヒンジ突縁部を係合して、端子台装置が固定される。それによって、端子台装置は、その端子台の一面を電気箱の電線接続口から離すだけでなく下向きにして配置されるため、送り配線をしない場合において、開いている送り配線用電源線挿入孔が電線接続口に露出することがなくなり、送り配線用電源線挿入孔へ埃の侵入を少なくできる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図6を参照して本発明の第1の実施の形態を説明する。図1は第1の実施の形態に係るシステム天井用照明器具全体の構成を示す斜視図であって、この器具が備える金属製器具本体21は、互いに平行に配設された2本の主枠材21aの長手方向の両端部を端部枠材21bで夫々連結して、長方形の枠状をなしている。この器具本体21の主枠材21aには複数の取付け金具22が取付けられ、これらの金具22を図示しないシステム天井のTバーに載置することにより、器具本体21が天井に埋め込み状態に取付けられるようになっている。
【0019】器具本体21の下側には下面が開放された反射板23が取付けられているとともに、この反射板23の端部を閉鎖する端板24が夫々配設されている。さらに、器具本体21の長手方向両端部には夫々ランプソケット25が取付けられている。これらのソケット25は図示しない直管形けい光ランプを支持するものであって、支持されたランプは端板24を通って反射板23の内側に収納されるようになっている。
【0020】器具本体21の一端部上面には金属製の電気箱26が取付けられている。この箱26は、四角な上壁26aの各縁から直角下向きに折り曲げられた第1〜第4の側壁26b、26c(なお、第3、第4の側壁は図示されない。)を有した四角な箱である。第1、第3の側壁は互いに平行であり、第2、第4の側壁は互いに平行であって、第1、第2の側壁に対して直角に連なるように設けられている。
【0021】電気箱26の第1側壁26bには例えば第2側壁26c側に寄せて電線接続口27が形成されている。図2〜図4、および図6に示されるように電線接続口27は、四角形であって、その上縁は第1側縁26bの上端に位置されている。さらに、第1側壁26bには、電線接続口27の一側縁27a(図16参照)の近傍に位置して前方へ突出する丸だぼ28が形成されているとともに、電線接続口27の他側縁と下縁とがなす角部の近傍に位置して電気箱26の内側に突出する支え凸部29が形成されている。この支え凸部29は上下に離間する平行な一対の切れ目間の部分を図5に示されるように半円弧状に変形させることにより設けられている。
【0022】電気箱26の上壁26aには案内溝30が設けられている。この案内溝30は、電線接続口27寄りも第1位置と電線接続口27から遠く離れた第2位置とに渡って、前記一側縁27aを中心とする円弧状をなして形成されている。この案内溝30の第1位置には水平に延びるスリット31aが形成されているとともに、案内溝30の第2位置は電気箱26の第2側壁26cに近接している。
【0023】電気箱26の上壁26aには案内溝30の第2位置側に位置して装置固定部31が設けられている。装置固定部31は、上壁26aから斜め下方に切り起こされた部分からなり、その傾斜下端は第2側壁26c側に位置されている。
【0024】電気箱26内には、端子台装置41、および図示しない放電灯安定器などの点灯装置が収納されている。図2〜図6に示されるように端子台装置41は、端子台42と、この端子台42を支持する端子台取付け金具43とからなる。
【0025】端子台42の一面42aには、一対の電源線挿入孔44aおよび一対の送り配線用電源線挿入孔44bとともに、アース線挿入孔45aおよび送り配線用アース線挿入孔45bが夫々設けられている。送り配線用の電源線挿入孔44bおよびアース線挿入孔45bは、送り配線をする場合に使用され、こうした配線をしない場合には開いたままの態に保持される。端子台42の図示されない下面には複数の負荷線挿入孔が設けられており、これら挿入孔には前記点灯装置やランプソケット25に接続される負荷線(図示しない)が接続されている。
【0026】端子台42には自己鎖錠形の適当数の端子金具(図示しない)が内蔵されており、これら金具には前記各挿入孔44a、44b、45a、45b等から挿入された電源線、アース線、および負荷線などの電線が、機械的かつ電気的に接続されて、所定の配線がされるようになっている。
【0027】端子台取付け金具43は、端子台42の背面(前記一面42aとは反対側の面)に連結される背板部46と、この幅方向の一端から直角に折り曲げられて端子台42の一側面を覆う第1側板部47と、背板部46の幅方向の他端から直角に折り曲げられて端子台42の他端面を覆う第2側板部48とからなる。この取付け金具43の高さ寸法と端子台42の高さ寸法とは等しい。
【0028】第1側板部47は、その前端からは外側に直角に張り出して折り曲げられた前縁部47aを有している。この前縁部47aの下端は前記支え凸部29に係脱可能にのせられるようになっている。同様に第2側板部48も、その前端から直角に張り出してL形に折り曲げられた掛合突縁部48aを有している。この突縁部48aには達磨形の係合孔49が設けられている。この係合孔49の括れを境とし掛合突縁部48a側の大径孔部分は前記丸だぼ28よりも大きく、かつ、この孔部分と反対側の小径孔部分は丸だぼ28に嵌合して端子台装置41を仮止めするために使用されるようになっている。
【0029】端子台取り付け金具43の背板部46の上端の一部には、前記案内溝30を挿通して折り曲げられ、それによって、案内溝30の溝縁上面に引っ掛けられる保持突片50が突設されている。
【0030】前記電気箱26に対して端子台装置41は、これらを備える照明器具がシステム天井に設置されるまでは図2および図3に示される状態に設けられている。
【0031】この状態では、端子台取付け金具43の第1側板部47の前縁47aが、電気箱26の第1壁部26bの裏面に当接され、第2側板部48の掛合突縁部48aが第1壁部26bの電線接続口27に通されているとともに、この接続口27の一側縁27a部の外面に重なっている。しかも、こうして第1壁部26bの表面に引っ掛けられた掛合突縁部48aの係合孔49の小径孔部分には、第1壁部26bの丸だぼ28が嵌合されている。さらに、端子台取付け金具43の背板部46に突設された保持突片50は、上壁26aの案内溝30の第1位置においてそのスリット30aに通されている。
【0032】こうした取付け状態では、電線接続口27の下縁への掛合突縁部48aの引っ掛かりと、上壁26aにおけるスリット30a近傍への保持突片50の引っ掛かりにより、端子台装置41は落下することなく支持されている。そして、係合孔49の小径孔部分と第1壁部26bの丸だぼ28との嵌合により、端子台装置41がその幅方向に仮止めされているとともに、第1壁部26bの表面への掛合突縁部48aの引っ掛かりと、保持突片50のスリット30aへの引っ掛かりにより、端子台装置41がその厚み方向(前後方向)に位置決めされている。このようにして端子台装置41は、端子台42の各種電線挿入孔(電源線挿入孔44a、送り配線用電源線挿入孔44b、アース線挿入孔45a、送り配線用アース線挿入孔45b)を有した一面42a全体を、電線接続口27に面一的に露出させて電気箱26に取付けられている。
【0033】したがって、この照明器具の取付け施工現場において、端子台42に対して必要な電線を接続するには、電気箱26の外部から図示しない電源線、アース線等を電線接続口27に露出している電線挿入孔に挿入して実施できる。この場合、前記のように端子台装置41が前後方向に位置決めされていることにより、電線の挿入に伴って端子台42が第1壁部26bから離れる方向に逃げることがなく、したがって、前記各電線の挿入を容易に行うことができる。
【0034】こうして端子台42に電線を接続した後には、端子台装置41は退避位置に移動される。すなわち、まず、図4に示されるように端子台装置41全体を、その掛合突縁部48aの根元が電線接続口27の一側縁27aに当たるまで第2壁部26c側に寄せる。この移動はL字状をなした掛合突縁部48aを掴んで行われるとともに、それに伴い相対的に丸だぼ28が係合孔49の括れ部が乗り越えて係合孔49の大径孔部に入り込むから、節度を伴う。こうした端子台装置41の移動により、保持突片50がスリット30aから抜け出すともに、それにも拘らず、同時に第1側板部47の前縁部47aの下端が支え凸部29上に乗って支持されるから、端子台装置41の第1側板部47側の支持が不安定になることがない。
【0035】次に、既に接続された電線などを利用して端子台装置41全体を押し込む。そうすると、この装置41は、図5に示されるように掛合突縁部48aの根元が引っ掛かった電線接続口27の一側縁27aを支点として第2壁部26の裏面側に向けて横向きに回動される。この時、丸だぼ28より大きい係合孔49の大径孔部は丸だぼ28から容易に外れる。この回動において、保持突片50は、案内溝30の溝縁を摺動して、端子台装置41全体の回動を円滑に案内するとともに、その引っ掛かりにより端子台装置41の第1側板部47側が下がることを防止する。
【0036】こうした端子台装置41の横向きの回動により、最終的には図6に示されるように端子台装置41は第2側壁26cの裏面に当たる退避位置に配置される。この位置に達する直前に、端子台取付け金具43の背板部46の上縁が装置固定部31を準方向から乗り越える。この乗り越え時に装置固定部31は弾性変形され、その直後に装置固定部31は復帰して背板部46の上縁部内面に引っ掛かるから、端子台装置41は退避位置に固定される。また、保持突片50aは案内溝30の第2位置に達して、第2側壁26cの上縁に引っ掛かって、端子台装置41を支持する。
【0037】以上のように電線の接続後において端子台装置41は横方向に回動され図6に示される退避位置に配置されるから、その端子台42の一面42aは、第1壁部26bの電線接続口27に露出される位置から外れて、この接続口27に対して遠く離され、電線接続口27に露出されることがない。
【0038】そのため、電気箱26の外部を漂う埃に端子台42の一面42aが直接晒されることがないので、照明器具を送り配線をしないで使用する場合に、開いたままになっている送り配線用電源線挿入口44bに埃が入り込むことを少なくでき、したがって、埃を原因として端子台42に絶縁不良を発生する恐れを防止できる。
【0039】また、前記退避位置に端子台装置41を保持するのに、上壁26aから斜めに切り起こした装置固定部31を背板部46に引っ掛けて行うから、特別な固定部品を要せずして、端子台装置41を第2壁部26cに向けて横方向に回動させるだけの簡単な操作で実施することができる。
【0040】なお、この第1の実施の形態においては、端子台装置41の横方向への回動角度を規制するストッパとして第2側壁26cを兼用したが、これに代えて上壁26aから下方に折れ曲がる切り起こし等のストッパを設けてもよい。こうしたストッパは横向きに回動される端子台装置41の端子台取付け金具43の一部との当接で、この装置41の退避位置を規定できるから、前記ストッパの位置の選定により、端子台装置41の横方向への回動角度を、本発明が解決しようとする課題を損なわない範囲で90゜に制約されずに設定できる。
【0041】図7〜図10は本発明の第2の実施の形態の要部を示している。この第2の実施の形態は、以下説明する構成が前記第1の実施の形態とは異なり、それ以外の構成は図7〜図10に図示されない部分を含めて図1〜図6に示された前記第1の実施の形態の照明器具と同一ないしは同様な構成である。そのため、図示されない構成については図1〜図6をもって代用するとともに、図示される同一ないしは同様な構成部分には第1の実施の形態と同一の符号を付して、それらの構成の説明およびそれに基づく作用効果の説明については省略するが、これら同一ないしは同様な構成部分についても第2の実施の形態に係る照明器具の構成の一部をなすものである。
【0042】この第2の実施の形態では、電気箱26の上壁26aに、電線接続口27と対応して第1側壁26bと平行なスリット状のヒンジ孔61を設けているとともに、この前側(第1側壁26b側)近傍に位置して一対の装置固定部31を設けている。これら固定部31は上壁26aの上面側に切り起こされていて、その傾斜上端がヒンジ孔61側に位置されている。
【0043】図7に示されるように電気箱26の第2側壁26cには案内溝30が設けられている。この溝30は電線接続口27寄りの第1位置と、前記電線接続口27から離れるとともに第1位置より上側に定められる第2位置とに渡って円弧状をなしている。図9〜図11に示されるように案内溝30は、その第1位置において垂直下方に延びる第1スリット30bを有しているとともに、第2位置において水平で第1側壁26bから遠ざかる方向に延びる第2スリット30cを有している。
【0044】さらに、第2壁部26bには第1係合孔62と第2係合孔63とが開けられている。第1係合孔62は、案内溝30よりも前側(第1側壁26a寄り)で、かつ、案内溝30の下方位置に設けられている。第2係合孔63は、案内溝30と略同じ高さ位置で、かつ、この溝30の後方位置に設けられている。
【0045】また、端子台装置41の端子台取付け金具43の背板部46の上縁にはL字状をなして折り曲げられて前記ヒンジ孔61に通されるヒンジ突縁部64が設けられている。この突縁部64とヒンジ孔61との長さは略等しい。さらに、端子台取付け金具43にはその第2側板部48から切り起こされた保持突片50が設けられ、これは案内溝30に通されている。しかも、端子台取付け金具43の第2側板部48には、その外面に突出されて第1係合孔62および第2係合孔63に係脱可能な丸だぼ65が形成されている。
【0046】なお、この第2の実施の形態では、前記第1の実施の形態において設けた係合孔49、丸だぼ28、および係合突縁部48aは夫々省略されている。そして、以上の点以外の構成は前記第1の実施の形態と同一ないしは同様である。
【0047】前記電気箱26に対して端子台装置41は、これらを備える照明器具がシステム天井に設置されるまでは図7に示される状態に設けられている。
【0048】この状態では、端子台取付け金具43の第1側板部47の前縁47aが、電気箱26の第1壁部26bの裏面に当接されるとともに、その下端が支え凸部29に載置されている。そして、第2側板部48が第2壁部26bの内面に重なるように沿っており、その丸だぼ65が第1係合孔62に嵌合されているとともに、保持突片50が案内溝30の第1位置において第1スリット30bに挿通されている。さらに、背板部46のヒンジ突縁部64がヒンジ孔61に上向きに挿入されている。
【0049】こうした取付け状態では、支え凸部29と第1側板部47の前縁47aの引っ掛かり、保持突片50の第1スリット30bへの引っ掛かりにより、端子台装置41は落下することなく支持されている。そして、ヒンジ孔61へのヒンジ突縁部64の引っ掛かりにより、端子台装置41がその幅方向に動き止めされている。さらに、保持突片50の第1スリット30bへの引っ掛かりにより、端子台装置41がその厚み方向(前後方向)に位置決めされて、ヒンジ孔61を支点として不用意に回動されることがないように保持されている。
【0050】このようにして端子台装置41は、端子台42の各種電線挿入孔(電源線挿入孔44a、送り配線用電源線挿入孔44b、アース線挿入孔45a、送り配線用アース線挿入孔45b)を有した一面42a全体を、電線接続口27に略面一的に露出させて電気箱26に取付けられている。
【0051】したがって、この照明器具の取付け施工現場において、端子台42に対して必要な電線を接続するには、電気箱26の外部から図示しない電源線、アース線等を電線接続口27に露出している電線挿入孔に挿入して実施できる。この場合、前記のように端子台装置41が前後方向に位置決めされていることにより、電線の挿入に伴って端子台42が第1壁部26bから離れる方向に逃げることがなく、したがって、前記各電線の挿入を容易に行うことができる。
【0052】こうして端子台42に電線を接続した後には、端子台装置41は退避位置に移動される。すなわち、まず、図8に示されるように端子台装置41全体を、端子台取付け金具43の上縁が上壁26aの裏面に当たるまで上昇させる。この時、丸ダボ65が第1係合孔62から外れるので、節度を与えることができる。そうすると、案内溝30内での保持突起片50の移動を妨げる第1スリット30bから保持突片50が外されるとともに、ヒンジ突縁部64がヒンジ孔61を十分に挿通する。
【0053】次に、既に接続された電線などを利用して端子台装置41全体を押し込む。そうすると、この装置41は、図9に示されるようにヒンジ孔61を支点として上壁部26aの裏面側に向けて上方向に回動される。この回動において、保持突片50は、案内溝30を摺動して、端子台装置41全体の回動を円滑に案内する。
【0054】こうした端子台装置41の上方向への回動により、やがて、図10に示されるように端子台装置41は上側壁26aの裏面に当たる。この時、ヒンジ突縁部64は、一対の装置固定部31にその上側から当たって、これら固定部31を弾性変形させながら上壁26aの上面に重なる。
【0055】そして、最後に、図10の状態から端子台装置41全体を第1側壁26bから離れる方向(図10に矢印で示す)に押し込むことにより、この装置41を図11に示される退避位置に配置することができる。こうして退避位置に端子台装置41が配置されると、その保持突片50が案内溝30の第2位置において第1スリット30bに挿入され、ヒンジ突縁部64は、一対の装置固定部31から外れて、これら弾性復帰した固定部31の傾斜上端部に掛合されるとともに、上壁26aの上面に引っ掛けられる。それにより、端子台装置41は落下することなく退避位置に固定される。また、これと同時に、丸だぼ65が第2係合孔63に嵌合されるから、節度を得ることができる。
【0056】以上のように電線の接続後において端子台装置41は上方向に回動されて図11に示される退避位置に配置されるから、その端子台42の一面42aは、第1壁部26bの電線接続口27に露出される位置から外れて、この接続口27に対して遠く離され、電線接続口27に露出されることがない。
【0057】そのため、電気箱26の外部を漂う埃に端子台42の一面42aが直接晒されることがなくなることに加えて、特に、前記一面42aを下を向けることができるので、照明器具を送り配線をしないで使用する場合に、開いたままになっている送り配線用電源線挿入口44bに埃が入り込むことを極めて少なくできる。したがって、埃を原因として端子台42に絶縁不良を発生する恐れを防止できる。
【0058】また、前記退避位置に端子台装置41を保持するのに、上壁26aから斜めに切り起こした装置固定部31を背板部46に引っ掛けて行うから、特別な固定部品を要せずして、端子台装置41を上壁26aに向けて上方向に回動させるだけの簡単な操作で実施することができる。
【0059】なお、この第2の実施の形態において、節度を得るための丸だぼ65、および第1、第2の係合孔62、63は省略してもよい。
【0060】また、本発明において、切り起こしからなる装置固定部に代えて、端子台装置41にねじ孔を設けるとともに、端子台装置41が退避位置に配置された時の前記ねじ孔の位置に対応して端子箱26に装置固定部としてのねじ通孔を設け、このねじ通孔を通って前記ねじ孔に螺合されるねじで、端子台装置41を退避位置に固定するようにしてもよい。
【0061】
【発明の効果】以上詳記したように請求項1の発明に係る照明器具によれば、電気箱に取付けられた端子台装置は、その端子台の一面への電線の接続後に横向きに回動して、その端子台の一面を電気箱の電線接続口から離して配置できる構成であるため、送り配線をしない場合において、開いている送り配線用電源線挿入孔が電線接続口に露出することがなく、したがって、送り配線用電源線挿入孔へ埃の侵入を少なくして、埃を原因として端子台が絶縁不良を起こす恐れを少なくできる。
【0062】また、請求項2の発明に係る照明器具によれば、電気箱に取付けられた端子台装置は、その端子台の一面への電線の接続後に上方向に回動して、その端子台の一面を下向きにして電気箱の電線接続口から離して配置できる構成であるため、送り配線をしない場合において、開いている送り配線用電源線挿入孔が電線接続口に露出することがなく、したがって、送り配線用電源線挿入孔へ埃の侵入を極めて少なくして、埃を原因として端子台が絶縁不良を起こす恐れを少なくできる。




 

 


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