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広領域地雷本体部の信管 - 防衛庁技術研究本部長
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発明の名称 広領域地雷本体部の信管
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平9−14898
公開日 平成9年(1997)1月17日
出願番号 特願平7−182127
出願日 平成7年(1995)6月26日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】村井 隆
発明者 船田 吉丸
要約 目的
積雪状況から広領域地雷子部の飛翔高さを予測し、広領域地雷子部の攻撃有効範囲を予測し、攻撃有効範囲内に目標が存在するが否かを確実に知ることによって、目標に対する触雷率を向上させる。

構成
広領域地雷子部を発射するための広領域地雷本体部の信管は、多数のセンサー31,32,33を用いて積雪状況を知り、広領域地雷の飛翔高さを予測し、そして広領域地雷子部の攻撃有効範囲を予測し、また、電波の送受信センサー35を使用して目標の距離及び速度を知る。そして、反射タイミングを調整して広領域地雷子部の発射信号を雷管に出力する構成である。
特許請求の範囲
【請求項1】 広領域地雷子部を発射するための広領域地雷本体部の信管において、少なくとも目標までの距離と該目標の速度とを測定する目標測定手段と、積雪状況を検知する積雪検知手段と、該積雪検知手段による積雪情報をもとに攻撃有効範囲を予測し、予測された攻撃有効範囲と前記目標測定手段で得られた目標情報とに基づいて前記広領域地雷子部を発射するための発射信号を出力する情報処理手段とを備えたことを特徴とする広領域地雷本体部の信管。
【請求項2】 前記目標の接近を検知する目標検知手段と、該目標検知手段により前記目標が検知されたときに前記目標測定手段、前記積雪検知手段及び前記情報処理手段を起動させる起動手段とを備える請求項1記載の広領域地雷本体部の信管。
【請求項3】 日時を示す時計を備え、前記情報処理手段で日時をもとに前記積雪情報の正誤を判断する請求項1又は2記載の広領域地雷本体部の信管。
【請求項4】 前記積雪検知手段の検知領域が暗闇状態のときに少なくとも前記検知領域を照らす照明手段を備える請求項1、2又は3記載の広領域地雷本体部の信管。
【請求項5】 前記広領域地雷本体部の設置位置を前記情報処理手段に入力又は認識するための設置位置入力又は認識手段と、少なくとも設置予定地域の日出並びに日没の時刻及び積雪量を前記情報処理手段に入力する天候情報記憶手段とを備える請求項1、2、3又は4記載の広領域地雷本体部の信管。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、広領域地雷子部を発射するための広領域地雷本体部の信管に係り、とくに広領域地雷本体部設置位置の周囲の積雪状況を知り、広領域地雷の攻撃有効範囲を予測するとともに目標の距離と速度を測定して目標を確実に攻撃することができる広領域地雷本体部の信管に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、弾頭付き広領域地雷子部を比較的広い領域に落下させる広領域地雷において、空中から目標を攻撃する広領域地雷子部を発射するための広領域地雷本体部の信管は、音響センサーや振動センサーを使用してその検知信号の強さをもとに目標の接近を検知し、広領域地雷子部を空中に発射する発射信号を雷管(起爆筒)に出力している。また、広領域地雷子部としては下向きに視野を持つセンサーを備えるものがあり、このような広領域地雷子部は、予め落下傘等を工夫することにより発射後に円を描いて回転(旋回)しながら落下し、目標真上近くで弾頭を爆発させる。この場合、広領域地雷子部の飛翔高さが低くなると、前記センサーの下向きの視野内に含まれる領域が狭くなり、攻撃有効範囲もそれだけ狭くなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の広領域地雷本体部の信管にあっては、音響及び振動センサーの検知信号の強さをもとに目標を検知しているので、目標までの正確な距離及び目標の速度を測定することができない。目標の発生する信号が大きい場合、遠方の目標を広領域地雷本体部の近傍に位置していると検知することがあり、目標が攻撃有効範囲内に存在すると判断してしまい、誤って広領域地雷子部を発射する恐れがある。
【0004】また、冬季などの積雪時に、下向きに視野を持ち回転(旋回)しながら落下する広領域地雷子部の飛翔高さが、発射待機状態での積雪により抑えられて攻撃有効範囲が小さくなることがあっても、広領域地雷本体部が積雪状況を検知する手段を備えていないため、積雪の障害を受けた後の攻撃有効範囲を予測することができない。このため、積雪時にも目標が攻撃有効範囲内に存在すると判断して、誤って広領域地雷子部を発射する問題がある。
【0005】いずれにしても、目標が攻撃有効範囲内に存在すると誤認して広領域地雷子部を発射した場合は触雷率の低下を招くことになり好ましくない。
【0006】本発明は、上記の点に鑑み、目標までの距離と目標の速度を測定し、さらに積雪状況を認識して、積雪状況から広領域地雷子部の飛翔高さを予測し、そして広領域地雷子部の攻撃有効範囲すなわち広領域地雷の攻撃有効範囲を予測し、予測した攻撃有効範囲内に目標が存在するか否かを確実に知ることによって、目標に対する触雷率を向上させた広領域地雷本体部の信管を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明の広領域地雷本体部の信管は、少なくとも目標までの距離と該目標の速度とを測定する目標測定手段と、積雪状況を検知する積雪検知手段と、該積雪検知手段による積雪情報をもとに攻撃有効範囲を予測し、予測された攻撃有効範囲と前記目標測定手段で得られた目標情報とに基づいて前記広領域地雷子部を発射するための発射信号を出力する情報処理手段とを備えた構成としている。
【0008】また、前記目標の接近を検知する目標検知手段と、該目標検知手段により前記目標が検知されたときに前記目標測定手段、前記積雪検知手段及び前記情報処理手段を起動させる起動手段とを備える構成としてもよい。
【0009】また、日時を示す時計を設けて、前記情報処理手段で日時をもとに前記積雪情報の正誤を判断する構成とすることも可能である。
【0010】さらに、前記積雪検知手段の検知領域が暗闇状態のときに少なくとも前記検知領域を照らす照明手段を備える構成としてもよい。
【0011】また、前記広領域地雷本体部の設置位置を前記情報処理手段に入力するための設置位置入力又は認識手段と、少なくとも設置予定地域の日出並びに日没の時刻及び積雪量を前記情報処理手段に入力する天候情報記憶手段とを備えていてもよい。
【0012】
【作用】本発明の広領域地雷本体部の信管においては、目標測定手段により少なくとも目標までの距離と該目標の速度を示す目標情報が得られ、積雪検知手段により広領域地雷本体部の設置位置(広領域地雷本体部に搭載又はその近傍の広領域地雷子部の設置位置と考えてもよい)での積雪の有無や積雪量などの積雪状況を示す積雪情報が得られる。該積雪情報をもとに、例えば、積雪がある場合、上に積もった積雪で広領域地雷子部の飛翔高さが抑えられ攻撃有効範囲が小さくなるといった積雪により変化する攻撃有効範囲を情報処理手段で予測することができる。そして、情報処理手段によって該攻撃有効範囲と目標測定手段による目標情報をもとに目標が攻撃有効範囲内に存在するか否かを判断し、目標が攻撃有効範囲に存在する場合に前記広領域地雷子部を発射するための発射信号を出力することができる。この発射信号は、前記目標情報をもとに目標に対する攻撃が有効になる最適なタイミングで出力することができる。従って、積雪の有無や積雪量にかかわらず、広領域地雷子部の目標に対する触雷率を向上させることができる。
【0013】また、前記目標の接近を検知する目標検知手段と、該目標検知手段により前記目標が検知されたときに前記目標測定手段、前記積雪検知手段及び前記情報処理手段を起動させる起動手段とを設けた場合、目標が接近するまで目標測定手段による測定動作を行わないため、目標測定手段や積雪検知手段の作動に伴う電波や光線などの発射を目標側に探知されて広領域地雷本体部が発見されるという恐れが少なくなり、また目標待機時の消費電力の低減を図ることができる。
【0014】また、日時を示す時計を設けた場合、年月日及び時刻を示す日時情報が得られ、該日時情報をもとに季節や昼夜の判別が可能であるため、前記情報処理手段で、例えば時期による積雪量の違いから前記積雪情報の正誤を判断することが可能である。
【0015】また、前記積雪検知手段の検知領域が暗闇状態のときに少なくとも前記検知領域を照らす照明手段を設けた場合、例えば、色を検知するカラーセンサーを積雪の検知手段として用い、該カラーセンサーの検知領域が夜間や積雪で覆われて暗闇状態になっても、照明手段の光で色の検知を確実に行うことができる。
【0016】また、広領域地雷本体部の設置位置を前記情報処理手段に入力又は認識するための設置位置入力又は認識手段と、少なくとも設置予定地域の日出及び日没の時刻、積雪量を前記情報処理手段に入力する天候情報記憶手段とを設けた場合、設置位置に対応する日出及び日没の時刻、積雪量が得られる。これらの天候情報を参照することにより、前記情報処理手段で前記積雪情報の正誤を一層正確に判断することができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明に係る広領域地雷本体部の信管の実施例を図面に従って説明する。
【0018】図1及び図2は本発明の実施例を示しており、図1は広領域地雷本体部の信管1の回路構成を示し、図2は広領域地雷本体部から発射される広領域地雷子部の信管2の回路構成を示す。なお、本発明が適用される広領域地雷は、図示は省略したが、さく薬などが充填されている弾頭を有する1個又は複数個の広領域地雷子部と、その広領域地雷子部を発射するための発射手段を制御する広領域地雷本体部とからなり、広領域地雷子部を比較的広い領域に落下させるものである。前記広領域地雷子部は、発射手段を有するか発射手段に搭載されており、固定的に設置した(例えば地面上に載置した)広領域地雷本体部に搭載又は広領域地雷本体部の周辺に配置されている。
【0019】前記広領域地雷本体部の信管1は、広領域地雷本体部側に設けるものであり、図1に示すように、目標接近検知回路部3、起動スイッチ4、設置位置入力又は認識手段としての設置位置入力回路部5、攻撃有効範囲予測回路部6、スイッチ7、安全解除機構8、電源9からなっている。
【0020】前記目標接近検知回路部3は、接近してくる目標からの振動及び広領域地雷本体部の設置環境での振動レベルを検知するための目標検知手段としての振動センサー11、該振動センサー11の検知信号を増幅する増幅器12、該増幅器12で増幅された検知信号をもとに目標の有無を判断するための基準器13及び比較器14を備えており、電源9から電力供給を受けて作動する。基準器13は、振動センサー11の検知信号のうち目標が存在しない環境での振動レベルに対応する信号を保持し、基準信号(基準電圧レベル)として比較器14に出力する。比較器14は、検知信号と基準器13の基準信号との比較を行い、目標の接近に伴う振動で検知信号が基準信号を越える、すなわち検知信号の電圧レベルが基準電圧レベルを越えると起動スイッチ4に駆動信号を出力する。
【0021】前記起動スイッチ4は、攻撃有効範囲予測回路部6を起動させるための起動手段であり、比較器14からの駆動信号を受けてオン状態になり、電源9からの電力を攻撃有効範囲予測回路部6に供給する。
【0022】前記設置位置入力又は認識手段としての設置位置入力回路部5は、広領域地雷本体部の設置位置を入力するためのディスプレイ21、キーボード22及びコンピュータ23からなる本体位置設定部20と、スイッチ24及び電源25とを具備している。
【0023】前記攻撃有効範囲予測回路部6は、広領域地雷本体部の設置位置(広領域地雷子部の配置位置も実質的に同じ状況と考えてよい)の積雪状況を検知するための積雪検知手段を構成するセンサー群、カラーセンサー31、圧力センサー32、温度センサー33及びA/D変換器34A,34B,34Cと、広領域地雷本体部から目標までの距離及び目標の速度を測定する目標測定手段としての電波の送受信センサー35と、広領域地雷の設置が予定される主要地域の日出及び日没の時刻、積雪の情報(積雪の有無、積雪量等)を記憶した天候情報記憶手段としての読み出し専用メモリー37と、日時を示す時計38と、それらのセンサー31,32,33,35や読み出し専用メモリー37や時計38からの情報を処理して積雪情報(積雪の有無、積雪量)を得るとともにその信頼性を判断して攻撃有効範囲を予測し、該攻撃有効範囲と目標情報(目標までの距離及び目標の速度)とをもとに広領域地雷子部の発射信号を出力する情報処理手段としてのコンピュータ36と、照明手段としてのライト39と、雷管30とを具備している。
【0024】前記雷管30は、広領域地雷本体部から広領域地雷子部を発射するための発射手段に設けられていて、その発射手段としての例えば火薬等を発火させるためのもので、前記コンピュータ36からの発射信号を受けて作動するようになっている。なお、雷管30は、安全解除機構8が作動することにより、作動可能状態になる。
【0025】前記カラーセンサー31は、広領域地雷本体部の外界の色を検知するためのもので、雪の色(白色)を検知できる。該カラーセンサー31の検知信号は、A/D変換器34Aによってアナログ信号からディジタル信号に変換され、コンピュータ36に出力される。
【0026】圧力センサー32は積雪時の雪の重さを検知するためのものであり、圧力センサー32上に物体が存在するときにその重さによる圧力を検知する。該圧力センサー32の検知信号はA/D変換器34Bによりアナログ信号からディジタル信号に変換されてコンピュータ36に出力される。
【0027】温度センサー33は外気温を検知するものであり、該温度センサー33の検知信号はA/D変換器34Cによりアナログ信号からディジタル信号に変換されてコンピュータ36に出力される。
【0028】電波の送受信センサー35は、例えば測距レーダー、ドップラーレーダー等であり、コンピュータ36からの指令信号により作動するようになっており、目標に電波を照射し目標からの反射波を受信処理することで目標までの距離及び目標の速度を測定し、その測定結果をコンピュータ36に出力する。
【0029】コンピュータ36は、設置位置入力回路部5のコンピュータ23に接続されており、コンピュータ23に保持されている広領域地雷本体部の設置位置情報(緯度、経度、高さ)を読み取る。
【0030】読み出し専用メモリー37は、少なくとも広領域地雷を設置するあるいは設置を予定している地域での日出及び日没の時刻の情報と積雪(過去の積雪の有無や積雪量等から得られる)の情報が予め蓄積されており、前記設置位置情報に対応した設置地域に必要な情報をコンピュータ36に出力する。
【0031】時計38は現在の日時を示す日時情報(年月日及び時刻)をコンピュータ36に出力している。
【0032】ライト39は、少なくともカラーセンサー31の検知領域を含む外界を照らすようにカラーセンサー31の近傍に設けられており、カラーセンサー31による検知が暗闇状態(光の検出が少ない)で行われる際にコンピュータ36からの制御信号で一時的に点灯される。ここで、暗闇状態とは、例えば、コンピュータ36が広領域地雷本体部の設置位置情報をもとに読み出し専用メモリー37から設置位置での当日の日出及び日没の時刻の情報を読み取り、その情報と時計38から得られる日時情報をもとに現在の昼夜を判別を行い、現在は夜(日没後)であると判断した場合、又は、コンピュータ36がカラーセンサー31の検知信号を処理することで該カラーセンサー31の検知領域が遮光(積雪で覆われる等)されて検知が行えないと判断した場合等である。コンピュータ36は、このような暗闇状態で、カラーセンサー31の検知に必要な間だけ(目標側に発見されるのを防ぐため)制御信号を出力しライト39を点灯させる。
【0033】ところで、コンピュータ36は、カラーセンサー31、圧力センサー32及び温度センサー33からの検知信号(積雪情報)をもとに、広領域地雷本体部の設置位置での積雪状況(積雪の有無、積雪量)を認識する。この積雪状況は、例えば、カラーセンサー31により雪の色(白色)が、圧力センサー32により積雪量(雪の重さ)が、温度センサー33により低温がそれぞれ検知された場合に積雪があると判断されるようになっている。
【0034】なお、このとき、コンピュータ36では、本体位置設定部20で入力された広領域地雷本体部の設置位置情報及び時計38から送られてくる日時情報をもとに、読み出し専用メモリー37からこの時期の設置位置での詳細な積雪の情報(例えば、その時期の積雪の有無や積雪量の平年値)を読み取り、上記各センサー31、32、33の検知出力から得られた積雪情報が妥当であるかどうかの判定を行う。上記各センサー31,32,33の積雪情報が正しいと判断された場合、当該積雪情報を利用し、誤っている場合は、その積雪情報は無視する。
【0035】なお、時計38からの日時情報をもとに、読み出し専用メモリー37から設置位置の日出及び日没の時刻、積雪の情報を読み取っているが、時計38の日時情報だけからおおよその昼夜や季節の判別を行うことが可能なので、例えば時期(季節)による積雪量の違いから前記積雪情報の正誤を判断することも可能である。
【0036】そして、コンピュータ36は、読み出し専用メモリー37や時計38からの情報によって正しいと確認されたセンサー31,32,33の積雪情報をもとに攻撃有効範囲、すなわち発射する広領域地雷子部が目標を有効に攻撃できる範囲を予測することができる。例えば、積雪量が多い場合、広領域地雷子部の上の積雪により(重くなるため)広領域地雷子部の飛翔高さが低くなって攻撃有効範囲が狭くなる。また、コンピュータ36は、電波の送受信センサー35から送られる目標情報(広領域地雷本体部から目標までの距離及び目標の速度)をもとに該目標が前記攻撃有効範囲内に存在するか否かを判断し、目標が存在する場合、前記目標情報をもとに目標に対する攻撃が有効になる最適なタイミングで発射信号を雷管30に出力する。
【0037】図2に示すように、前記広領域地雷子部の信管2は、電気回路部41、スイッチ42、安全解除機構43及び電源44からなっている。電気回路部41は、地上や目標から発せられる赤外線を検知するための、例えばフォトダイオードアレイ等の赤外線センサー45と、該赤外線センサー45の検知信号をアナログ信号からディジタル信号に変換するためのA/D変換器46と、該A/D変換器46からの検知信号を処理して目標に対する広領域地雷子部の相対位置を算出し、得られた相対位置情報から広領域地雷子部の弾頭の威力が目標に対して有効になるときに発火又は起爆信号を出力する情報処理手段としてのコンピュータ47とを具備している。また、雷管48は、広領域地雷子部の弾頭側に設けられていて、その弾頭のさく薬等を発火するためのもので、前記コンピュータ47からの発火信号(又は起爆信号)を受けて作動するようになっている。
【0038】ここで、上記広領域地雷本体部の信管1及び広領域地雷子部の信管2の一連の動作を説明する。
【0039】まず、広領域地雷本体部の信管1側の設置位置入力回路部5のスイッチ24を操作してスイッチオンし、電源25から本体位置設定部20に電力を供給してディスプレイ21、キーボード22及びコンピュータ23を起動させる。そして、地図等から予め求めた広領域地雷本体部の設置位置(緯度、経度、高さ)をキーボード22でコンピュータ23に入力する。この設置位置情報はコンピュータ23に保持される。
【0040】次にスイッチ7を操作しスイッチオンして、安全解除機構8を作動させ広領域地雷子部を発射可能な状態にするとともに、電源9から目標接近検知回路部3に電力を供給して振動センサー11、増幅器12、基準器13及び比較器14を起動させる。
【0041】そして、目標が広領域地雷本体部に接近してくると、振動センサー11により目標からの振動が検知され、基準器13及び比較器14により目標が存在すると判断され、比較器14から起動スイッチ4に駆動信号が出力される。該駆動信号を受けた起動スイッチ4はオン状態になり、電源9の電力が攻撃有効範囲予測回路部6に供給され、カラーセンサー31、圧力センサー32、温度センサー33、A/D変換器34A乃至34C、電波の送受信センサー35及びコンピュータ36が起動する。このとき、コンピュータ36は、本体位置設定部20のコンピュータ23に保持されている広領域地雷本体部の設置位置情報(緯度、経度、高さ)と時計38から送られる現在の日時情報(年月日及び時刻)を読み取り、この設置位置情報及び日時情報に対応する設置位置を含む地域での日出及び日没の時刻と詳細な積雪の情報(設置位置におけるその時期の積雪の有無、積雪量)を読み出し専用メモリー37から読み取り保持する。
【0042】攻撃有効範囲予測回路部6が作動すると、カラーセンサー31、圧力センサー32及び温度センサー33によりそれぞれの検知が行われ、各センサー31,32,33からの検知信号(検知情報)がA/D変換器34A乃至34Cを通してコンピュータ36に出力される。なお、カラーセンサー31による外界検知のとき、コンピュータ36によりカラーセンサー31の検知領域が暗闇状態であると判断された場合、カラーセンサー31が検知する間だけライト39が点灯され、カラーセンサー31の検知領域が照らされる。
【0043】コンピュータ36は、A/D変換器34Aでディジタル信号に変換されたカラーセンサー31の検知信号をもとに広領域地雷本体部の外界の色が白色(雪の色)であるか否かを判断し、A/D変換器34Bでディジタル信号に変換された圧力センサー32の検知信号の出力強度をもとに圧力センサー32上での物体(積雪)の有無及び物体(積雪)の重さを算出し、A/D変換器34Cでディジタル信号に変換された温度センサー33の検知信号をもとに外気温を算出する。これらの積雪状況を示す積雪情報から、広領域地雷本体部の設置位置の積雪の有無、積雪がある場合は積雪量を算出する。ここで得られた積雪情報(積雪の有無、積雪量)は、読み出し専用メモリー37から読み取ったこの時期の広領域地雷本体部の設置位置を含む地域での詳細な積雪の情報(過去の積雪の有無、積雪量のデータ)と比較され、妥当であるかどうかの判定が行われる。そして、コンピュータ36は、正しいと判断された積雪情報をもとに攻撃有効範囲の予測を行う。一方、電波の送受信センサー35は、目標に向けて電波を照射し、目標からの反射波をもとに広領域地雷本体部から目標までの距離と目標の速度を継続的に測定し、得られた目標情報をコンピュータ36に継続的に出力する。
【0044】コンピュータ36は、電波の送受信センサー35から送られた目標情報をもとに目標が攻撃有効範囲内に存在すると判断すると、目標に対して広領域地雷子部の攻撃が有効になる発射タイミングを算出し、最適なタイミングで雷管30に発射信号を出力する。
【0045】そして、発射信号を受けた雷管30が作動し、発射手段により広領域地雷子部を設置位置から空中に発射する。該広領域地雷子部が発射されると、広領域地雷子部の信管2側のスイッチ42が入り安全解除機構43が作動して弾頭の安全装置が解除されるとともに、電源44から電気回路部41に電力が供給されて赤外線センサー45、A/D変換器46及びコンピュータ47が起動する。赤外線センサー45は、地上及び目標の赤外線の量の検知を行い、その検知信号をA/D変換器46でディジタル信号に変換しコンピュータ47に継続的に出力する。コンピュータ47は、赤外線センサー45からの出力信号を継続的に処理している。目標が捕捉できた場合、目標と広領域地雷子部との相対位置を算出し、その相対位置情報をもとに弾頭の威力が目標に対して有効になる範囲内と判断すると雷管48に発火信号(又は起爆信号)を出力する。雷管48は発火信号(又は起爆信号)を受けて作動し、弾頭を起爆させる。
【0046】上記実施例では、カラーセンサー31、圧力センサー32及び温度センサー33からなる積雪検知手段と、それらの検知情報を処理するコンピュータ36により、広領域地雷本体部の設置位置(広領域地雷子部の設置位置と実質的に同じ)での積雪の有無や積雪量といった積雪状況を知ることができ、この積雪情報をもとにコンピュータ36で積雪時に変化する攻撃有効範囲を予測することができる。また、電波の送受信センサー35は、従来の音響センサーや振動センサーによる目標検知と比較して、目標までの距離と該目標の速度とを継続的に正確に測定することができる。そして、コンピュータ36は、その電波の送受信センサー35で得られた目標情報をもとに、目標が攻撃有効範囲内に存在するかを判断し、目標が存在する場合、目標に対する攻撃が有効になる最適なタイミングで広領域地雷子部を発射するための発射信号を出力することができる。従って、積雪時でも触雷率を向上させることが可能である。
【0047】また、目標の接近を検知する振動センサー11を備えた目標接近検知回路部3を設け、目標を検知すると起動スイッチ4により電波の送受信センサー35、積雪検知手段及びコンピュータ36を備えた攻撃有効範囲予測回路部6を起動させているため、目標が広領域地雷本体部の捜索範囲内(目標接近検知回路部3による目標検知可能範囲)に存在しない通常時は、電波の発信や積雪状況の検知(ライト39の点灯)を行うことがなく、目標側の電波等の逆探知によって広領域地雷本体部が発見される恐れがほとんどない。また、待機時の消費電力の低減にも有効である。
【0048】また、現在の日時を示しその日時情報(年月日及び時刻)をコンピュータ36に出力する時計38を設けているため、その日時情報からおおよその昼夜や季節の判別を行うことができ、コンピュータ36で日時をもとに積雪情報の正誤を判断することができる。
【0049】また、カラーセンサー31の検知領域が夜や積雪等の理由で暗闇状態のとき、少なくともその検知領域を照らすライト39を設けているので、夜間や積雪等の条件でも積雪状況を検知することができる。このライト39の点灯をカラーセンサー31が検知する間だけ行うことにより、目標側に発見される機会を低減することができる。
【0050】広領域地雷本体部の設置位置をコンピュータ36に入力するための設置位置入力回路部5と、少なくとも広領域地雷本体部の設置予定地域の日出及び日没の時刻、積雪の情報をコンピュータ36に入力するための読み出し専用メモリー37とを設けているため、広領域地雷本体部の設置位置を含む地域に対応する積雪の情報(過去の積雪の有無、積雪量のデータ:平年値)を知ることができる。この積雪の情報をもとにコンピュータ36で積雪検知手段の検知情報を処理して得た積雪情報の正誤を判断することができ、積雪状況をより正確に高信頼度で知ることができ、ひいてはより正確な攻撃有効範囲を求めることができ、触雷率をより向上させることができる。また、時計38からの日時情報をもとに読み出し専用メモリー37からその日時情報に対応する積雪の情報を選択することができ、積雪情報の正誤の判断でより詳細な積雪の情報を用いることができる。さらに、設置予定地域の日出及び日没の時刻の情報と時計38からの日時情報とをもとに昼夜の判別を正確に行うことができる。この昼夜の判別をもとにコンピュータ36によるカラーセンサー31の検知のためのライト39の点灯制御を正確に行うことができる。
【0051】なお、前記実施例では、広領域地雷本体部の信管1の目標検知手段として、振動センサー11を用いたが、音響センサー等を用いる構成としてもよい。
【0052】また、上記実施例では、設置位置入力又は認識手段としてコンピュータ23、ディスプレイ21及びキーボード22を具備した設置位置入力回路部5を用いたが、設置位置入力又は認識手段としてGPS衛星等からの電波を受信するGPS受信機等で広領域地雷本体部の設置位置を認識する構成等を採用してもよい。
【0053】以上本発明の実施例について説明してきたが、本発明はこれに限定されることなく請求項の記載の範囲内において各種の変形、変更が可能なことは当業者には自明であろう。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の広領域地雷本体部の信管によれば、広領域地雷本体部の設置位置での積雪の有無や積雪量といった積雪状況を知ることができ、この得られた積雪情報をもとに積雪により変化する攻撃有効範囲を予測することができ、該攻撃有効範囲と目標までの距離と目標の速度を示す目標情報とをもとに、目標に対する攻撃が有効になる最適なタイミングで広領域地雷子部を発射するための発射信号を出力することができる。従って、積雪時でも触雷率を向上させることが可能である。




 

 


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