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発明の名称 中間階を持つ建物および採光方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平9−53333
公開日 平成9年(1997)2月25日
出願番号 特願平7−225998
出願日 平成7年(1995)8月11日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】保科 敏夫
発明者 紋谷 幹男
要約 目的
中間階の階高の部分を、窓を含む外観や採光、あるいは内部インテリアを考慮した住宅設計のために、効率的かつ有効に利用できるようにした技術を提供する。

構成
建物本体1内の一階1Fと二階2Fとの間に、それらの階高よりも低い中間階KFを持つ建物である。一階1Fには、中間階KFの天井の一部を下階の天井の一部に利用している内部空間10、20、30がある。この内部空間を仕切る仕切り壁11、21、31と、前記中間階KFの一部を外部に対して区画する外壁12、22、32とがそれぞれ空間を隔てて相対向するように設けられ、これら仕切り壁および外壁にはそれぞれ窓11b、12b、21b、22b、および32bが設けられる。
特許請求の範囲
【請求項1】 建物本体内の上階と下階との間に、それら上階および下階の階高よりも低い中間階を持つ建物であって、前記下階には、前記中間階の天井の一部を下階の天井の一部に利用している内部空間があり、しかも、この内部空間を仕切る仕切り壁と、前記中間階の一部を外部に対して区画する外壁とが空間を隔てて相対向するように設けられ、これら仕切り壁および外壁にはそれぞれ窓が設けられていることを特徴とする、中間階を持つ建物。
【請求項2】 前記中間階の外壁に設けられている窓と、前記仕切り壁に設けられている窓との相互の位置関係、大きさ、および形状のうちの少なくとも一つが相違していることを特徴とする、請求項1記載の中間階を持つ建物。
【請求項3】 前記仕切り壁に設けられている窓が、前記内部空間の天井近くに位置することを特徴とする、請求項1または2記載の中間階を持つ建物。
【請求項4】 前記中間階の外壁と、前記仕切り壁との空間の部分に照明器具が設けられていることを特徴とする、請求項1〜3記載の中間階を持つ建物。
【請求項5】 前記内部空間が居室であることを特徴とする、請求項1記載の中間階を持つ建物。
【請求項6】 前記中間階の一部に収納室が設けられていることを特徴とする、請求項1記載の中間階を持つ建物。
【請求項7】 前記中間階は、前記仕切り壁に相対向する外壁に加えて、その周囲に第2の外壁を持ち、その第2の外壁には複数の窓があり、これら第2の外壁部分の窓が、前記仕切り壁に相対向する外壁部分の窓と同様の構成であることを特徴とする、請求項1記載の中間階を持つ建物。
【請求項8】 前記第2の外壁部分の窓は、前記収納室の窓であることを特徴とする、請求項7記載の中間階を持つ建物。
【請求項9】 建物本体内の上階と下階との間に、それら上階および下階の階高よりも低い中間階を持ち、前記下階には、前記中間階の天井の一部を下階の天井の一部に利用している内部空間があり、しかも、この内部空間を仕切る仕切り壁と、前記中間階の一部を外部に対して区画する外壁とが空間を隔てて相対向するように設けられた中間階を持つ建物に対する採光方法であって、前記外壁および前記仕切り壁に対し、互いに相対向する窓を設け、それらの窓を通して前記内部空間に採光することを特徴とする、採光方法。
【請求項10】 前記中間階の外壁の窓と、前記仕切り壁の窓との相互の位置関係、大きさ、および形状の少なくとも一つを変えることによって、それら各窓を通して採光する光を前記内部空間への直接照明または間接照明として利用することを特徴とする、請求項9記載の採光方法。
【請求項11】 前記各窓を通して採光する光を、前記内部空間の天井に当てることによって、前記内部空間への間接照明として利用することを特徴とする、請求項9または10記載の採光方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物本体内の上階と下階との間に、それら上階および下階の階高よりも低い中間階を持つ建物に関し、特に、中間階を持つ二階建以上の住宅において、その中間階の階高の部分を、窓を含む外観や採光あるいは住宅設計のために有効利用することができるようにした技術に関するものである。
【0002】
【背景技術】例えば、一般住宅や集合住宅等の建物内には、物品を収納するために押入、天袋、納戸等が設けられ、また近年では床下空間を利用した床下収納庫、さらには屋根裏収納などが設けられている。
【0003】ところで、近年においてはその家族構成や生活パターンの変化と共に、住戸内にも家具その他の多くの物品が揃えられ、また、その物品の使用形態も季節等に応じて多用化していることなどから、必要に応じてこれらの物品を建物内に収納しておくための大きな収納空間を必要とするようになってきている。この点は、土地の高騰に伴う敷地の有効利用および建物内容積の有効利用の観点からも、建物内に可能な限り大きくしかも効率的な収納空間を設けておくことが望まれている。
【0004】このような点を考慮した建物として、例えば、下階居室の天井と、その上階居室の床との間のほぼ全域を収納空間に形成し、さらに上階居室の床に収納空間への物品出し入れ用の開閉蓋を設けた構成の、いわゆる大型の収納層付き戸建て住宅が提案されている。しかし、このような構造の住宅においては、確かに大きな収納空間を建物内に設けることができるものの、単に収納空間を平面的に広くしたいわゆる大型の床下収納を形成したような構造となるために、物品の出し入れ等を行う際に使い勝手が悪いという問題があった。また、このように上下階の間のほぼ全体に亘って、ただ単に大きな収納空間を設けただけでは、居室等の各部屋の高さは通常の高さと何ら変わりはないのに、その収納空間の高さの分、建物全体が高くなるために、建物内容積をいたずらに大きくするだけとなり、これでは建物内容積の平面的かつ立体的な有効利用を図ることができないといった問題もあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本出願人は、建物本体内の上階と下階との間に、階段付きの中間階(蔵階)を持つ建物を開発し、これを既に提案した(特願平5ー324589号)。この建物の中間階は、種々の制約からその上階よび下階の階高よりも低い。しかし、例えば1.2〜1.4m前後の階高を持ち、しかも上下階に連なる階段を備えているため、その中間階の一部を蔵のような大きな収納室として構成することによって、収納室自体の使い勝手の向上を図ることができるように工夫している。さらに、中間階の収納室以外の部分を下階の部屋の天井を高くするために利用するなど、中間階の部分を立体的にも有効活用できるようにしている。
【0006】本発明者等は、このような建物の中間階部分の有効利用について、さらに検討を進めた結果、次のような問題があることが判明した。例えば、中間階を持つ二階建の住宅では、通常の二階建住宅に比べてその中間階の階高の分だけ建物全体の高さが高くなる。したがって、その中間階の外壁部分に外観向上のため、あるいは採光のための窓を設ける必要が生じる場合がある。また、下階である一階の例えば居室部分の天井を中間階の天井の分だけ高くした場合、それに応じてその居室部分の採光にも充分に配慮する必要がある。一方、中間階の外壁部分に設ける窓については、外観上あるは採光上などの点から最も好ましい位置に設けるのが望ましく、他方、一階の居室部分に設ける窓については、その居室部分のインテリア上あるいは採光上などの点から最も好ましい位置に設けるのが望ましい場合がある。即ち、建物の外観上あるいは採光上の点からほしい窓の位置と、建物内から見てほしい窓の位置とは互いに異なる場合が多々あり、このため、窓の配置や大きさ、形状、あるいは構造等に伴う設計の自由度が低下する問題がある。
【0007】
【発明の目的】本発明は、以上のような点を考慮してなされたもので、中間階を使い勝手の良い大型の収納室として利用することができるだけでなく、中間階の外壁部分に設ける窓については、外観上あるは下階の採光上などから最も好ましい位置に設けることができ、下階の部分に設ける窓については、その部分のインテリア上あるいは採光上などから最も好ましい位置に設けることができ、これにより、中間階の階高の部分を、窓を含む外観や採光、あるいは内部インテリアを考慮した住宅設計のために、効率的かつ有効に利用できるようにした技術を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では、建物本体内の上階と下階との間に、それら上階および下階の階高よりも低い中間階を持つ建物において、下階の部分に、中間階の天井の一部を下階の天井の一部に利用した内部空間を設け、この内部空間を仕切る仕切り壁と、中間階の一部を外部に対して区画する外壁とを空間を隔てて相対向するように設け、これら仕切り壁および外壁にそれぞれ窓を設ける構成としている。このように構成することにより、中間階の外壁に設ける窓については、中間階の階高を考慮し、外観上最も好ましい位置に自由に設けることができる。また、内部空間の仕切り壁に設ける窓についても、その内部空間が例えば居間のような居室である場合、その居室の種類に対応させて、インテリア上などから最も好ましい位置に自由に設けることができる。即ち、窓を設けるのに相互に制約を受けることがなくなる。また、外壁の窓および仕切り壁の窓を介して居室などの内部空間への採光が良くなる。
【0009】ここで、外観および採光の両方の点を考慮した場合、中間階の外壁に設ける窓と、仕切り壁に設ける窓の相互の位置関係、大きさ、および形状のうちの少なくとも一つを相違させる構成とするのが好適である。その場合、必要に応じて全てを相違させることにより、建物の外観上および内部インテリア上から、あるいは採光上の点から最も好ましい形態とすることができる。ただ、採光上の点のみを考慮した場合、仕切り壁に設ける窓については、中間階に設ける窓との関係で、内部空間の天井近くに位置するように配置するのが望ましい。
【0010】内部空間を仕切る仕切り壁と、中間階の外壁とは、空間を隔てて相対向するように設けられる。したがって、この中間階の外壁と仕切り壁との空間の部分に照明器具を設けることによって、内部空間の間接照明あるいは直接照明などに利用することができる。その場合、照明のための内部空間としては居間や和室のような居室、あるいは玄関ホールなどが特に好適である。
【0011】窓による建物の外観向上あるいは窓の外観統一を図る意味から、中間階の前記仕切り壁に相対向する外壁部分の窓に加えて、その中間階の周囲に位置する他の外壁部分に対し複数の窓を設け、これらの窓を同様の構成とするのも好適である。その場合、中間階の他の外壁部分の窓は、その中間階の一部に設ける収納室の窓として利用することができる。
【0012】また、本発明では、特に下階の内部空間への採光効果を考慮し、中間階の外壁および前記仕切り壁に対し、互いに相対向する窓を設け、それらの窓を通して前記内部空間に採光する方法が積極的に採用される。その際、中間階の外壁の窓と、仕切り壁の窓との相互の位置関係、大きさ、および形状の少なくとも一つを変えることによって、それら各窓を通して採光する光を前記内部空間への自然光の直接照明または間接照明として利用する方法が採用される。自然光の間接照明とする場合には、各窓を通して採光する光を、内部空間の天井に当てることによって、その内部空間への間接照明として利用するのも好適である。なぜなら、間接照明とするのに特別な装置を必要としないからである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態について添付の図1〜図5に基づいて説明する。これらの図に示す例では、本発明を中間階付きの二階建住宅に適用した例が示されている。図1は一階部分の平面図、図2は中間階(蔵階)部分の平面図、図3は二階部分の平面図、図4は建物の正面図、図5は図1のAーA線に沿う建物の層構造を示す概略断面図である。
【0014】図示例による二階建住宅は、建物本体1内の一階1Fと二階2Fとの間に、それらの階高よりも低い中間階KFを持つ建物である。そして一階1Fには、中間階KFの天井の一部を下階の天井の一部に利用している内部空間10、20、30があり、しかも、この内部空間を仕切る仕切り壁11、21、31と、前記中間階KFの一部を外部に対して区画する外壁12、22、32とがそれぞれ空間を隔てて相対向するように設けられ、これら仕切り壁および外壁にはそれぞれ窓11b、12b、21b、22b、および32bが設けられている。
【0015】以下、これらの詳細について説明すると、建物本体1は、この実施例では図4に示すように、パネル組立型の寄せ棟屋根を有する住戸の例が示されており、その下階である一階1F及び上階である二階2Fには、それぞれ複数の居室が設けられ、また、各階には必要な機能に応じて、玄関2に連なるホール3、トイレ4、風呂5、洗面6、ユーティリティー7、厨房8、ダイニング9等が設けられている。
【0016】建物本体1内の一階1Fと二階2Fとの間には、図2に示すように蔵階としての中間階KFが設けられている。そして、中間階KFには、ちょうど一階の風呂5および洗面6の直上に相当する位置に、蔵のような大きな第1収納室K1が設けられ、さらに、一階の例えば祖父母用の寝室40の直上に相当する位置に第2収納室K2がそれぞれ設けられている。これにより第1収納室K1と第2収納室K2とが、一階および二階に連なる中間階KF用の階段S1、S2および踊り場SKを挟んで隣り合わせで配置されている。したがって、各収納室K1、K2には出入りが自由に行え、使い勝手の良い構造となっている。
【0017】さて、一階の内部空間10、20、30のうち、内部空間10はここでは居間部分であり、内部空間20は玄関2やホール3を含む部分であり、内部空間30は和室部分である。そしてこれらの内部空間の天井は、図5に示すように中間階KFの階高に相当する分だけ高く構成されている。ここで、説明の便宜上、居間10の部分を示した図5を参照して説明すると、中間階KFの外壁12と仕切り壁11とは、間隔αを隔てて設けられている。仕切り壁11の窓11bは居間10の天井近くに設けられ、外壁12の窓12bは、それよりも少し上方位置に設けられている。外壁12の窓12bは、図4に示すように、特に窓を含む建物全体の外観に配慮して、実施例では正方形の比較的小さな窓とし、窓のバランスや意匠性などにも充分に配慮して、より好ましい位置、あるいは設計者がここに設けたいと思う位置に設けてある。
【0018】一方、仕切り壁11の窓11bは、ここでは特に居間10のインテリア性を考慮して、窓12bよりも少し大きい窓として設けてある。また、その窓11bの形状も例えば縦長あるいは横長の長方形、さらには丸窓など、居間10とのバランスや意匠性などにも充分に配慮して、より好ましい位置、あるいは設計者がここに設けたいと思う位置に設けてある。なお、内部空間20に対応する部分の仕切り壁21に設ける窓21b、外壁22、32に設ける窓22b、32bについても同様の点を考慮して設けてある。和室30部分の仕切り壁31については窓を設けていない例を示してある。
【0019】このように配慮した窓を持つ建物において、ここで、採光の点から着目して見ると、図5に示すように、外部の光は、各窓を図中実線で示すように通って居間10内と採光されることになる。また、外部の直接光の場合は、図中一点鎖線で示すように採光されることになる。したがって、外壁12の窓12bと、仕切り壁11の窓11bとの相互の位置関係、大きさ、および形状のうちの少なくとも一つを変えることによって、それら各窓を通して採光する光を居間10への直接照明または間接照明として利用することができる。また、各窓12b、11bを通して採光する光を、居間10の天井に当てることによって、居間10への間接照明として利用することもできる。
【0020】ところで、居間10への採光方法として、自然光の場合と照明器具を用いた人造光の場合とがある。人造光の場合には、例えば外壁12と仕切り壁11との空間(天井高となっている部分)h1、あるいは外壁22と仕切り壁21との空間h2部分などに照明器具を設けるようにしてもよい。
【0021】また、第1収納室K1および第2収納室K2の外壁部分には、特に採光用としての窓51、52が複数設けられているが、これら各窓51、52は、中間階KFの周囲の外壁の窓になるので、ここでは仕切り壁に対向する外壁12、22、32の窓と同様構成のものが設けられている。符号60は二階の寝室、70は書斎、80はクローセットを示している。
【0022】なお、実施例では本発明を二階建住宅に適用した例を示したが、二階建に限らず三階建住宅、その他の種々の建物などにも適用できることは勿論である。
【0023】
【発明の効果】以上のように本発明は、建物本体内の上階と下階との間に、それら上階および下階の階高よりも低い中間階を持つ建物において、下階の部分に、中間階の天井の一部を下階の天井の一部に利用した内部空間を設け、この内部空間を仕切る仕切り壁と、中間階の一部を外部に対して区画する外壁とを空間を隔てて相対向するように設け、これら仕切り壁および外壁にそれぞれ窓を設ける構成としたものである。したがって、中間階を使い勝手の良い大型の収納室として利用することができるだけでなく、中間階の外壁部分に設ける窓については、外観上あるは下階の採光上などから最も好ましい位置に設けることができ、下階の部分に設ける窓については、その部分のインテリア上あるいは採光上などから最も好ましい位置に設けることができる。これにより、中間階の階高の部分を、窓を含む外観や採光、あるいは内部インテリアを考慮した住宅設計のために、効率的かつ有効に利用できるようにした技術を提供することができる。




 

 


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