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発明の名称 独立基礎
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平9−49237
公開日 平成9年(1997)2月18日
出願番号 特願平7−202143
出願日 平成7年(1995)8月8日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】木下 實三 (外2名)
発明者 辻山 英樹
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 ベース部材と、このベース部材上の束部材とを有し、この束部材の上部で大引を支持する独立基礎において、前記束部材を前記ベース部材に対して前記大引の長手方向と直角の水平方向にスライド自在としたことを特徴とする独立基礎。
【請求項2】 請求項1に記載の独立基礎において、前記ベース部材には前記大引の長手方向と直角の水平方向に延びるガイド部が設けられ、このガイド部に沿って前記束部材がスライド自在になっていることを特徴とする独立基礎。
【請求項3】 請求項2に記載の独立基礎において、前記大引の長手方向における前記束部材の下面両端には下方へ突出する突起が形成され、これらの突起が前記ガイド部の両側面に当接して前記束部材の下面がこのガイド部の上面に載せられていることを特徴とする独立基礎。
【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の独立基礎において、前記ベース部材と前記束部材はPC製であり、ベース部材の内部にはコンクリートスラリー充填空間が形成され、前記ベース部材と、このベース部材に対して前記大引の長手方向と直角の水平方向にスライド位置調整された前記束部材とが、前記空間に充填されて固化するコンクリートスラリーで結合されることを特徴とする独立基礎。
【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の独立基礎において、前記束部材の上面と前記大引の下面との間には、この大引の高さ位置を調整するくさび部材が押し込み自在に挿入されることを特徴とする独立基礎。
【請求項6】 請求項5に記載の独立基礎において、前記束部材の上面には溝が形成され、この溝に前記くさび部材が押し込み自在に配置されていることを特徴とする独立基礎。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の大引を支持するための独立基礎に係り、例えばパネル式住宅、軸組式住宅に利用できるものである。
【0002】
【背景技術】建物の布基礎の内側には独立基礎が設けられ、この独立基礎で床下の大引が支持される。独立基礎の従来例として特開平3−107019号が知られており、この従来技術の独立基礎は、PC(プレキャストコンクリート)製のベース部材と、このベース部材上に設けられたPC製の束部材とで構成され、束部材の下端から突出した鉄筋をベース部材の内側に充填したコンクリートスラリーで固定し、これによりベース部材に束部材を結合するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】大引を支持するための独立基礎は、大引の確実な支持のため、大引の長手方向と直角の水平方向における正確な位置に配置されていなければならない。このため、ベース部材と束部材とを結合一体化して構成した従来の独立基礎では、建物の建設現場において独立基礎を正確な位置に配置する作業を行わなければならず、この作業に多くの手間と時間がかかっていた。
【0004】本発明の目的は、建物の建設現場で正確な配置作業を行う必要がなくなり、しかも大引を確実に支持できるようになる独立基礎を提供するところにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる独立基礎は、図面を参照して説明すると、ベース部材8と、このベース部材8上の束部材9とを有し、この束部材9の上部で大引11を支持する独立基礎3において、束部材9をベース部材8に対して大引11の長手方向と直角の水平方向にスライド自在としたことを特徴とするものである。
【0006】束部材9はベース部材8に対して大引11の長手方向と直角の水平方向にスライド自在であるため、ベース部材8を大引11の長手方向と直角の水平方向に誤差がある位置に配置しても、ベース部材8に対する束部材9のスライド調整によって束部材9を大引11の真下に正解に配置でき、大引11を確実に支持できるようになる。
【0007】なお、ベース部材8が所定位置から大引11の長手方向にずれた位置に配置され、これによって束部材9の位置がこの方向にずれていても、束部材9は大引11の真下に配置されるため、大引11を支持する上で問題にはならない。
【0008】ベース部材8に対して束部材9を大引11の長手方向と直角の水平方向にスライド自在とするためには、ベース部材8に大引11の長手方向と直角の水平方向に延びるガイド部8Eを設け、このガイド部8Eに沿って束部材9をスライド自在とすることが望ましい。
【0009】このように、ベース部材8にガイド部8Eを設けた場合には、大引11の長手方向における束部材9の下面両端に下方へ突出する突起16を形成し、これらの突起16をガイド部8Eの両側面に当接させ、束部材9の下面をガイド部8Eの上面に載せる構造とすることが望ましい。
【0010】これによると、束部材9をガイド部8Eに沿ってスライドさせるとき、突起16がガイド部8Eの両側面に当接しているため、束部材9の下面がガイド部8Eの上面から脱落するのを防止できる。
【0011】ベース部材8と束部材9がPC(プレキャストコンクリート)製である場合には、ベース部材8の内部にコンクリートスラリー充填空間12を形成し、ベース部材8と、このベース部材8に対して大引11の長手方向と直角の水平方向にスライド位置調整された束部材9とを、この空間12に充填されて固化するコンクリートスラリーで結合することが好ましい。
【0012】これによると、ベース部材8に対して束部材9をスライドさせて位置調整した後、ベース部材8と束部材9とを結合一体化でき、このように結合一体化されたベース部材8と束部材9により大引を支持できる。
【0013】束部材9の上面と大引11の下面との間には、大引11の高さ位置を調整するためのくさび部材24を押し込み自在に挿入することが望ましい。
【0014】このようにくさび部材24を押し込み自在に挿入すると、くさび部材24の押し込みによって束部材9に対する大引11の高さ位置を調整できることになり、ベース部材8の高さ位置に誤差があっても大引11の高さ位置を正確なものにできる。
【0015】束部材9の上面と大引11の下面との間にくさび部材24を押し込み自在に挿入するためには、束部材9の上面に溝22を形成し、この溝22にくさび部材24を押し込み自在に配置することが好ましい。
【0016】これによると、くさび部材24は溝22内に配置されるため、くさび部材24の押し込み作業を束部材9の上面からくさび部材24が脱落するのを防止しながら行える。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係わる独立基礎が使用されている建物の基礎1の全体平面図であり、図2は基礎1の要部の縦断面図である。
【0018】基礎1は、布基礎2と、この布基礎2の内側に設けられた独立基礎3とからなる。布基礎2は、各要所に配置されたベース部材4と、これらのベース部材4間に架け渡されながら互いに連結される横長の基礎梁部材5とで構成され、ベース部材4の内部にはコンクリートスラリー6を充填するための空間7が形成されている。独立基礎3は、ベース部材8と、ベース部材8上に設けられた束部材9とで構成され、束部材9は個々のベース部材8毎に設けられている。これらのベース部材4、基礎梁部材5、ベース部材8、束部材9はPC製であり、工場で製造された後、建物の建設現場に運ばれる。
【0019】ベース部材4,8は、建設現場の根切り箇所に形成された栗石や捨てコンクリートによる基礎地盤10上に配置され、ベース部材4には基礎梁部材5が、ベース部材8には束部材9がそれぞれ載せられるようになっており、各1個のベース部材8と束部材9とで構成される独立基礎3は、本実施形態では図1に示す通り、布基礎2の内側に合計4個設けられ、各2個の独立基礎3の上部間に大梁11が架け渡されるようになっている。
【0020】ベース部材8は平面四角形であり、その四辺部には、図2および図3で明らかな通り、4個の側壁部8A〜8Dが設けられている。これらの側壁部8A〜8Dのうち、図3の通り、大引11の長手方向と直角の水平方向に互いに対向している側壁部8Cと8Dの下部間にはガイド8Eが形成されている。このように、ベース部材8には、大引11の長手方向と直角の水平方向に延びるガイド部8Eが設けられ、このガイド部8Eは図2に示されている通り、細幅であり、側壁部8A,8Bとの間で間隔が空けられている。
【0021】ベース部材8の内部、言い換えると、ガイド部8Eを除く側壁部8A〜8Dの内側には上下に貫通した空間12が設けられ、この空間12の下部にガイド部8Eが横断架設されている。この空間12にコンクリートスラリー13を充填できるようになっている。
【0022】図2に示されている通り、束部材9の大引11長手方向における幅寸法W1は、断面台形になっているガイド部8Eの上面14の同方向における幅寸法W2よりも大きく、W2と同じ寸法になっている束部材9の下面15の大引11長手方向両端には下方へ突出した突起16が設けられている。これらの突起16がガイド部8Eの両側の側面17に当接して束部材9の下面15がガイド8Eの上面14に載せられ、束部材9はガイド部8Eの延び方向にスライド自在となっている。このため、束部材9はベース部材8に対して大引11の長手方向と直角の水平方向に位置調整可能である。
【0023】図3に示されている通り、PC製の束部材9の内部にはナット18が埋め込まれ、束部材9に大引11を取り付けるための取り付け部材19を束部材9に固定するためのボルト20が、このナット18に螺合されるようになっている。また、図4および図5に示す通り、大引11が載せられる束部材9の上面21の両端部には溝22が形成され、これらの溝22は束部材9の外側から内側に向かって上り傾斜した傾斜溝である。溝22は束部材9の厚さ方向(前記幅寸法W1と直角の水平方向)の中央部に設けられているため、溝22の両側は立上壁23になっている。
【0024】図6には溝22に挿入されるくさび部材24が示されている。このくさび部材24の下面24Aは溝22と同じ角度の傾斜面になっており、上面24Bは水平面になっている。くさび部材24は束部材9と大引11との間に押し込み自在に配置され、押し込まれることにより大引11の高さ位置を調整できるようになっている。
【0025】次に、基礎1の施工作業を説明する。布基礎2の各ベース部材4を所定位置に配置した後、これらをベース部材4に架け渡しながら各基礎梁部材5を所定位置に配置し、互いに連結する。そして、図2に示されているベース部材4の空間7にコンクリートスラリー6を充填し、この空間7に挿入されている基礎梁部材5の下面端部の突出部5Aとベース部材4とを固化するコンクリートスラリー6で結合する。
【0026】また、独立基礎3の各ベース部材8を所定位置に配置し、これらのベース部材8のガイド部8Eに束部材9を載せる。この後、束部材9をガイド部8Eに沿ってスライドさせ、束部材9の位置を大引11の正確な配置位置と一致させる。
【0027】この作業を行うとき、ガイド部8Eの上面14に載せられる束部材9の下面15の両端には下方へ突出する突起16が形成され、これらの突起16はガイド部8Eの両側の側面17に当接しているため、ガイド部8Eに沿って束部材9をスライドさせる作業を束部材9がガイド部8Eから脱落することなく、言い換えると、束部材9がベース部材8から外れることなく所定通り行える。
【0028】以上のように、ベース部材8に対して束部材9を大引11の長手方向と直角の水平方向にスライドさせてその位置を正確な位置に調整した後、ベース部材8の空間12にコンクリートスラリー13を充填し、固化するこのコンクリートスラリー13によってベース部材8と束部材9とを結合する。
【0029】この後、根切り作業で生じた土の埋め戻しおよび図2で示した砂25の被せ作業を行い、これにより基礎1ができ上がる。
【0030】次いで、独立基礎3の束部材9の上面に大引11を載せ、一本の大引11を2個の独立基礎3に架け渡す。この作業を行うとき、束部材9の上面21の溝22にくさび部材24を配置しておき、束部材9と大引11との間にくさび部材24を挿入した状態にする。この後、くさび部材24をハンマー等の工具で溝22に沿って押し込み、これにより大引11を正確な高さ位置に調整する。
【0031】くさび部材24の押し込み作業を行うとき、このくさび部材24は束部材9に形成された溝22内に配置されており、言い換えると、くさび部材24の両側は前記立上壁23になっているため、くさび部材24が束部材9から脱落するのを防止しながらこの作業を行える。
【0032】以上の作業後、束部材9の側面に前記ナット18に螺合されるボルト20によって取り付け部材19を結合し、束部材9を越えて上方へ延びる取り付け部材19を大引11の側面に図2で示した釘26で固定する。これにより、束部材9の上部で支持された大引11は、取り付け部材19を介して束部材9に取り付けられる。
【0033】そして、布基礎2の基礎梁部材5の上面および大引11の上面には床パネル27が載せられ、基礎梁部材5と床パネル27の間には、床パネル27を基礎から縁切りするためのスペーサ28が介在される。この後、図示しない壁パネルの立設作業等が行われ、パネル工法によって建物が建てられる。
【0034】以上説明した本実施形態によると、大引11を支持するための独立基礎3は、ベース部材8と、このベース部材8に対して大引11の長手方向と直角の水平方向にスライド自在となった束部材9とで構成されているため、大引11の正確な位置に対してベース部材8の配置位置に誤差があっても、束部材9のスライド位置調整によって大引11の真下に束部材9を確実に配置できる。このため、ベース部材8を正確な位置に配置する作業を行う必要がなくなり、作業の容易化を実現でき、しかも、大引11を束部材9で確実に支持できるようになる。なお、ベース部材8が大引11の長手方向にずれた位置に配置されていても、この方向のずれは、束部材9による大引11の支持には大きな問題とならない。
【0035】また、ベース部材8にはガイド部8Eが設けられ、このガイド部8Eに沿って束部材9はスライド自在となっているため、束部材9のスライド位置調整をガイド部8Eにより行え、この調整作業を容易、確実に行える。
【0036】さらに、大引11の長手方向における束部材9の下面両端には突起16が設けられ、これらの突起16はガイド部8Eの両側の側面17Aに当接しているため、ガイド部8Eに沿って束部材9をスライドさせるとき、束部材9がガイド部8Eから脱落するのを突起16で防止できる。
【0037】さらに、ベース部材8の内部にコンクリートスラリー13が充填される空間12が形成されているため、ガイド部8Eに沿ってスライド位置調整された束部材9とベース部材8とを空間12に充填されて固化するコンクリートスラリー13によって結合できる。
【0038】さらに、束部材9の上面と大引11の下面との間にはくさび部材24が押し込み自在に挿入されているため、くさび部材24の押し込みによって大引11の高さ位置を正確なものに設定できる。
【0039】さらにまた、くさび部材24は束部材9の上面に形成された溝22に配置されているため、くさび部材24の押し込み作業を行うとき、くさび部材24は溝22に案内されるため、束部材9からくさび部材24が脱落することはなく、押し込み作業を確実に行える。
【0040】以上説明した実施形態では、建物はパネル工法住宅であったが、本発明はこれに限定されず、たとえば軸組式住宅にも適用でき、大引が使用される任意な建物に適用できる。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、独立基礎は、ベース部材と、ベース部材に対して大引の長手方向と直角の水平方向にスライド自在となった束部材とを有するものとなっているため、この束部材のスライド位置調整によりベース部材を正確な所定の位置に配置する必要がなくなり、このため独立基礎の施工作業が容易となり、しかも、束部材を大引の真下に配置できるため、束部材によって大引を確実に支持できる。




 

 


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