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発明の名称 バルコニー手摺の補強構造
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平9−302883
公開日 平成9年(1997)11月25日
出願番号 特願平8−121722
出願日 平成8年(1996)5月16日
代理人
発明者 岡 竜司
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 床部材から起立する手摺部材と前記床部材との間に前記手摺部材倒れ防止用の控柱を介装したバルコニー手摺の補強構造において、前記控柱は前記手摺部材に近接して前記床部材から鉛直に起立することを特徴とするバルコニー手摺の補強構造。
【請求項2】 前記控柱は、床部材に沿って前記床部材の幅方向に延び且つ前記床部材に固定された柱支持体と、前記手摺部材に近接して前記柱支持体から鉛直に起立する控柱本体とから構成されていることを特徴とする請求項1に記載のバルコニー手摺の補強構造。
【請求項3】 前記床部材は床板支持枠と床板支持枠上に配設された床板を備え、前記柱支持体は前記床板支持枠に固定されていると共に前記床板で覆われていることを特徴とする請求項2に記載のバルコニー手摺の補強構造。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、建築物のバルコニーに設けられた手摺部の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のものとしては、例えば図7(実公昭62−24662号公報参照)に示すようなものがある。この図7においては、バルコニーの手摺部材1が床部材(デッキ)2の縁部から起立していると共に、手摺部材1と床部材2との間に手摺部材1の倒れ防止用の控え部材3が介装されている。この控え部材3は図7(b)の如く、控え体前枠3aと控え体後枠3b,控え体下枠3c及び中枠3dから床部材1の幅方向に幅広に形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このような従来のものにあっては、控え部材3が床部材1の幅方向(平面視で手摺の長手方向に直交する方向)に幅広に形成されていると共に大型であるため、床面のスペースが制限されてしまい、床部材2上を歩行等したり、床部材2上に物を置いたりする場合の邪魔になると同時に、外観品質の低下を招くものであった。
【0004】また、控え部材3は、大型であるために嵩張り、保管,運搬上の物理的に制約があるという問題がある。
【0005】更に、控え部材3は、控え体前枠3a,控え体後枠3b,控え体下枠3c及び中枠3d等から形状が複雑に形成されているために、成形で形状を出しにくい上に、溶接点が多くなると共に、多くの材料を必要とするため、コストが高くなるという問題があった。
【0006】そこで、この発明は、小型で嵩張らず保管,運搬が容易であり、外観品質の向上が図られ、歩行や物を置いたりするのに邪魔にもならず、しかも、構成が簡単で、形状出しが容易であると共に少ない材料で形成できるバルコニー手摺の補強構造を提供することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため、請求項1の発明は、床部材から起立する手摺部材と前記床部材との間に前記手摺部材倒れ防止用の控柱を介装したバルコニー手摺の補強構造において、前記控柱は前記手摺部材に近接して前記床部材から鉛直に起立するバルコニー手摺の補強構造としたことを特徴とする。
【0008】また、請求項2の発明は、前記控柱は、床部材に沿って前記床部材の幅方向に延び且つ前記床部材に固定された柱支持体と、前記手摺部材に近接して前記柱支持体から鉛直に起立する控柱本体とから構成されていることを特徴とする。
【0009】更に、請求項3の発明は、前記床部材は床板支持枠と床板支持枠上に配設された床板を備え、前記柱支持体は前記床板支持枠に固定されていると共に前記床板で覆われていることを特徴とする。
【0010】
【作用】この様な請求項1の発明では、控柱が手摺部材に近接して前記床部材から鉛直に起立しているために、控柱の外観品質の向上が図られ、控柱が歩行や物を置いたりするのに邪魔になるのを防止できる。しかも、控柱の構成が簡単であるために、形状出しが容易であると共に少ない材料で安価に形成できる。また、控柱は小型で嵩張らないために、大量に製造しても保管,運搬が容易である。
【0011】また、請求項2の発明では、控柱の柱支持体が床部材に沿って前記床部材の幅方向に延び且つ前記床部材に固定されているために、邪魔にならず、又、控柱の控柱本体が前記手摺部材に近接して柱支持体から鉛直に起立するしているために、控柱本体を柱支持体で確実に床部材に支持できる。
【0012】更に、請求項3の発明では、前記床部材が床板支持枠と床板支持枠上に配設された床板を備え、前記柱支持体が前記床板支持枠に固定されていると共に前記床板で覆われているので、控柱支持体が床板上の歩行の邪魔になるのを確実に防止できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図1〜図6に基づいて説明する。
【0014】図1,図2において、10はバルコニーの床部材、20は床部材10の縁部から起立する手摺部材、40は床部材10と手摺部材20との間に介装された控柱である。
【0015】この床部材10は、床フレーム11(床板支持枠)と、床フレーム11上に載置固定される床板12を有する。また、この床フレーム11は、床部材10の自由端縁に沿って延びる縁フレーム13と、縁フレーム13と直交する方向(床部材10の幅方向すなわち手摺部材20の長手方向に直交する方向)に延びる交差フレーム14,14と、縁フレーム13に取り付けられたパネル固定金具15を備えている。
【0016】手摺部材20は、手摺パネル21,下手摺笠木22,上手摺笠木23,束24,中桟25等を有する。この手摺パネル21は、パネルフレーム21aと、パネルフレーム21aに固定されたパネル本体21bから構成されている。
【0017】そして、パネルフレーム21aは下端がタッピンネジ26でパネル固定金具15に固定され、下手摺笠木22はタッピンネジ27でパネルフレーム21aの上端部に固定され、束24の下端部はタッピンネジ28で下手摺笠木22に固定され、上手摺笠木23は束24の上端部に固定ネジ29で固定され、中桟25はリベット30で束24の中間部に固定されている。尚、束24は下手摺笠木22の長手方向に間隔をおいて複数設けられていて、複数の束24を中桟25及び上手摺笠木23が連設している。
【0018】この手摺部材20の手摺パネル21は、図3,図4に示した様に、縁フレーム13に沿って複数枚連設される。そして、上述した控柱40が、複数の手摺パネル21間の接合部に対応して控柱40が配設されて、手摺部材20の倒れ防止を行う補強部材として用いられている。
【0019】この控柱40は、床部材10に沿って床部材10の幅方向に延び柱支持体41と、手摺部材20に近接して柱支持体41から鉛直に起立する控柱本体42を備えている。この柱支持体41は、図3に示した様に、交差フレーム14,14間に配設されると共に、交差フレーム14,14及び柱支持体40を貫通するボルト43とナット44で、交差フレーム14,14に固定されている。この柱支持体41の左右の壁41a,41bは、図4に示した様に、ボルト45,ナット46で各交差フレーム14に個別に固定してもよい。
【0020】この柱支持体40及び床フレーム11は床板12で覆われている。従って、柱支持体41は、床板12から突出しないので、床板12上を歩く際の邪魔になることはないが、控柱本体42を交差フレーム14に確実に固定して支持することになる。しかも、控柱本体42は、手摺部材20に近接させて鉛直に起立しているので、床板12上を歩く際の邪魔になることはない。
【0021】また、控柱本体42の中間部及び上端部には、接合部材47,48がそれぞれ一体に設けられている。この接合部材47は、控柱本体42に固定された接合部材本体49と、接合部材本体49の先端部に一体に設けられた係止フック部50を有する。この係止フック部50は、接合体本体49から起立する起立壁50aと、起立壁50aから水平に延びる上壁50bと、上壁50aの先端から下方に若干延びる先端壁50cから側面形状が逆U字状(鈎状)に形成されている。しかも、接合部材48は、控柱本体32の上端部に固定された接合部材本体51と、接合体本体51の先端部両側に設けられた取付片52,52を有する。
【0022】そして、この係止フック部50は、手摺パネル21の上端部と下手摺笠木22との間に介装されていると共に、手摺パネル21の上端部に係止させられている。この係止は、下手摺笠木22を手摺パネル21に取り付ける前に、図3(a)又は図4(a)の如く係止フック部50を上方から隣接する手摺パネル21,21の上部に接合部分で係合させることで行われる。この係合により隣接する手摺パネル21,21の上部が合わせられる。この後、柱支持体41が、図3(b),図4(b)に示した様に、交差フレーム14,14間に配設されると共に、ボルト43,ナット44又はボルト45,ナット46で交差フレーム14,14に固定される。
【0023】しかも、係止フック部50は、上壁50bを貫通するタッピンネジ53で下手摺パネル21のパネルフレーム21aに固定されている。尚、下手摺笠木22をパネルフレーム21aに固定しているタッピンネジ27は係止フック部50の起立壁50aをもパネルフレーム21aに固定している。また、接合部材48の取付片52,52は、束24の上端部両側に配設されていると共に、取付片52,52及び束24を貫通するボルト54とナット55で束24の上端部に固定されている。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明は、床部材から起立する手摺部材と前記床部材との間に前記手摺部材倒れ防止用の控柱を介装したバルコニー手摺の補強構造において、前記控柱は前記手摺部材に近接して前記床部材から鉛直に起立する構成としたので、控柱の外観品質の向上が図られ、控柱が歩行や物を置いたりするのに邪魔になるのを防止できる。しかも、控柱の構成が簡単であるために、形状出しが容易であると共に少ない材料で安価に形成できる。また、控柱は小型で嵩張らないために、大量に製造しても保管,運搬が容易である。
【0025】また、請求項2の発明は、前記控柱を、床部材に沿って前記床部材の幅方向に延び且つ前記床部材に固定された柱支持体と、前記手摺部材に近接して前記柱支持体から鉛直に起立する控柱本体とから構成したで、控柱本体を柱支持体で確実に床部材に支持できる。
【0026】更に、請求項3の発明は、前記床部材が床板支持枠と床板支持枠上に配設された床板を備え、前記柱支持体が前記床板支持枠に固定されていると共に前記床板で覆われている構成としたので、控柱支持体が床板上の歩行の邪魔になるのを確実に防止できる。
 

 
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