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発明の名称 薄板端部のジョイント構造
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平9−302876
公開日 平成9年(1997)11月25日
出願番号 特願平8−114802
出願日 平成8年(1996)5月9日
代理人
発明者 今峰 博司 / 日高 定己
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】長尺状の金属製の薄板の端部を突き合わせて配設する際、端部の連結箇所の見かけ上の段差を解消するモール部材を有する薄板端部のジョイント構造であって、前記モール部材は、前記各薄板の端部形状に沿って形成されるモール本体に、該端部に取り付けられる端部取付部を設けて、該端部取付部によって、該モール本体が該端部に取り付けられた際、該端部の端面を覆う端面被覆部を有すること特徴とする薄板端部のジョイント構造。
【請求項2】前記端部取付部は、弾性変形可能な合成ゴム又は合成樹脂材料製で、しかも、弾性変形により、前記端部に嵌着させる嵌着手段を有して構成されることを特徴とする請求項1記載の薄板端部のジョイント構造。
【請求項3】前記端部取付部は、弾性変形可能な金属材料製で、しかも、弾性変形により、前記端部に嵌着させる嵌着手段を有して構成されることを特徴とする請求項1記載の薄板端部のジョイント構造。
【請求項4】前記端部に、表裏側面部を貫通する挿通孔を形成して、該挿通孔には、裏面側に頭部を突出するリベットを挿通して固着し、該頭部に、前記モール部材の端部取付部裏面側に形成された取付孔を係止させることを特徴とする各請求項1乃至3記載の薄板端部のジョイント構造。
【請求項5】前記リベットは、前記モール部材の端部取付部の表面側に一体に形成されることを特徴とする各請求項1〜4記載の薄板端部のジョイント構造。
【請求項6】前記モール部材の表面側面から突合せ面に渡り、面取り加工が施されていることを特徴とする各請求項1〜5記載の薄板端部のジョイント構造。
【請求項7】前記モール部材の嵌着方向を、前記薄板の延設方向に一致させると共に、嵌着方向にスライド自在として、所定相対位置で、前記薄板端部に対する前記モール部材の装着を停止させることを特徴とする各請求項1〜6記載の薄板端部のジョイント構造。
【請求項8】前記モール部材のモール本体には、前記薄板端部を端縁処理するパラキャップを、装着可能としたことを特徴とする各請求項1〜7記載の薄板端部のジョイント構造。
【請求項9】前記薄板の突合せ部には、両薄板の端部に対して、裏面側から当接する略平板状の当接面を有する裏当て部材が配設されていることを特徴とする各請求項1〜8記載の薄板端部のジョイント構造。
【請求項10】前記裏当て部材の当接面と、前記薄板の裏面との間には、弾性変形可能な裏当て材が介在されていることを特徴とする請求項9記載の薄板端部のジョイント構造。
【請求項11】前記裏当て材は、予め前記裏当て部材の当接面に貼設されていることを特徴とする請求項10記載の薄板端部のジョイント構造。
【請求項12】前記裏当て材の表面側には、前記両端部間が離間した際に、該間隙から前記薄板の表面側に露出する表皮層が形成されていることを特徴とする各請求項10又は11記載の薄板端部のジョイント構造。
【請求項13】前記突き合わされる両端部には、該端部から鉛直方向に突設される補強壁部が一体に各々形成されると共に、両薄板間を接続し、該薄板の延設方向へ沿って設けられることにより、該裏当て部材を、補強壁部と共に共締めするネジ部材を設けたことを特徴とする各請求項9〜12記載の薄板端部のジョイント構造。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主に、建築物等の軒先に配設されるパラペット等の薄板状部材間に配設されて、繋ぎ目の外観品質を向上させる薄板端部のジョイント構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の薄板端部のジョイント構造としては、図26に示す実開平6−44899号公報に記載されているようなものが知られている。
【0003】このようなものでは、建物の外側部に配設される金属製の薄板状のパラペット1,1が、該端部2,2を互いに突き合わせて連結される部分に、金属製のパラペット継手3が、介在されて配設されている。
【0004】このパラペット継手3の四隅には、折曲可能な係止片4…が形成されている。また、前記端部2,2には、各々前記係止片4…を係止する受け部材5,5が形成されている。そして、この受け部材5…に、前記係止片4…を差し込んで、図中二点鎖線に示すように、折曲する事により、両端部2,2間の接続を行うようにしている。
【0005】また、図27に示す特開平4−368555号公報に記載されているようなものが知られている。
【0006】このようなものでは、建物の外側部に配設される金属製の薄板状の軒樋6,6が、該端部7,7を互いに突き合わせて連結される部分に、金属製の内側接続具8及び外側接続具9が、介在されて配設されている。
【0007】そして、端部7,7を内外両側面側から、前記内側接続具8及び外側接続具9を当接させて、固着部10,11間を連結することにより、両端部7,7間の接続を行うようにしている。
【0008】更に、図28に示す特開平5−340046号公報に記載されているようなものが知られている。
【0009】このようなものでは、建物の外側部に沿って金属製で、薄板状の鼻隠し12,12が、端部13,13を互いに突き合わせて、配設されている。これらの端部13,13には、各端部13と略直交して一体となるように、金属製の補強プレート14,14が、配設されている。
【0010】この補強プレート14には、縦長の長孔15が形成されている。
【0011】また、建物の軒先から略水平に突出した支持アーム16の先端には、接続板17が設けられ、この接続板17には、横長の長孔18が形成されている。
【0012】そして、各長孔15,18の縦,横の幅の範囲内で、前記鼻隠し12を縦,横に動かし、突き合わされる他の鼻隠し12端部13と、該端部13とが一致する箇所で、ボルト19,ナット20を締め付けて固定するように構成されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この様な従来のものでは、パラペット1,1が、製作精度の関係で、連結する相互のパラペット1,1の端部2,2の形状が、多少相違することがある。
【0014】この場合、図26に示すように、内側にパラペット継手3を配設したり、図30に示すように、端部13,13間の相対位置を調整しても、端部2,2又は、端部7,7の端縁間で、段差を生じる。
【0015】段差を生じた端縁は、パラペット1等が薄板の金属製であるので、微妙な段差であっても、薄板の小口が露出して外部からは、不連続に見えてしまう。このため、外観品質が低下して、建物全体が安価なものに見えてしまうといった問題があった。
【0016】また、図27に示すように、外部から外側接続具9を、端部13,13の表面に当接させて接続するものでは、前記軒樋7,7を建物軒先近傍である高所に配設してから、前記内側接続具8及び該外側接続具9を配設しなければならず、作業効率が良好ではなかった。
【0017】更に、この図27に示すようなものでは、金属製の外側接続具9の形状を、前記端部7の形状に、一致させることが困難である。従って、今度は、外側接続具9の小口が露出してしまい、不連続に見えてしまうといった問題もあった。
【0018】そこで、この発明は、外観品質を向上させて、建物全体に高級感を醸し出させ、しかも、取付作業効率が良好な薄板端部のジョイント構造を提供することを課題としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため本願発明の請求項1に記載されたものでは、長尺状の金属製の薄板の端部を突き合わせて配設する際、端部の連結箇所の見かけ上の段差を解消するモール部材を有する薄板端部のジョイント構造であって、前記モール部材は、前記各薄板の端部形状に沿って形成されるモール本体に、該端部に取り付けられる端部取付部を設けて、該端部取付部によって、該モール本体が該端部に取り付けられた際、該端部の端面を覆う端面被覆部を有する薄板端部のジョイント構造を特徴としている。
【0020】このように構成された請求項1記載のものでは、前記端部取付部によって、前記端部に前記モール本体が、取り付けられて、該モール本体が該薄板の端部形状に沿って、配設される。
【0021】そして、該モール本体の端面被覆部が、前記薄板端部の端面を覆うので、微妙な段差があっても、端面が露出せず、外観品質が良好である。
【0022】また、請求項2に記載されたものでは、前記端部取付部は、弾性変形可能な合成ゴム又は合成樹脂材料製で、しかも、弾性変形により、前記端部に嵌着させる嵌着手段を有して構成される請求項1記載の薄板端部のジョイント構造を特徴としている。
【0023】このように構成された請求項2記載のものでは、前記端部取付部には、弾性変形により、前記端部に嵌着させる嵌着手段が設けられているので、該端部に装着する際、嵌着手段が、弾性変形して嵌着するので、該端部取付部を該端部に挿入するだけで取付が完了する。
【0024】しかも、予めモール部材を該端部に取付けておけば、高所作業を行なう必要がないので、取付作業性が良好である。
【0025】更に、請求項3に記載されたものでは、前記端部取付部は、弾性変形可能な金属材料製で、しかも、弾性変形により、前記端部に嵌着させる嵌着手段を有して構成される請求項1記載の薄板端部のジョイント構造を特徴としている。
【0026】このように構成された請求項3記載のものでは、前記端部取付部には、弾性変形により、前記端部に嵌着させる嵌着手段が設けられているので、該端部に装着する際、嵌着手段が、弾性変形して嵌着するので、該端部取付部を該端部に挿入するだけで取付が完了する。
【0027】しかも、予めモール部材を該端部に取付けておけば、高所作業を行なう必要がないので、取付作業性が良好である。
【0028】そして、請求項4に記載されたものでは、前記端部に、表裏側面部を貫通する挿通孔を形成して、該挿通孔には、裏面側に頭部を突出するリベットを挿通して固着し、該頭部に、前記モール部材の端部取付部裏面側に形成された取付孔を係止させる各請求項1乃至3記載の薄板端部のジョイント構造を特徴としている。
【0029】このように構成された請求項4記載のものでは、前記端部に、形成された表裏側面部を貫通する挿通孔に、裏面側に頭部を突出するリベットが挿通されて固着される。このリベット頭部に、前記モール部材の端部取付部裏面側に形成された取付孔が係止される。
【0030】このため、モール部材は、該リベットにより、位置決めされると共に、挿抜方向への移動が規制されて、抜け落ちる虞なく、該端部に取り付けられる。
【0031】また、請求項5に記載されたものでは、前記リベットは、前記モール部材の端部取付部の表面側に一体に形成される各請求項1〜4記載の薄板端部のジョイント構造を特徴としている。
【0032】このように構成された請求項5記載のものでは、前記リベットが、前記モール部材の端部取付部の表面側に一体に形成されている。
【0033】このため、部品点数を削減できると共に、更に、取付作業性が良好である。
【0034】そして、請求項6に記載されたものでは、前記モール部材の表面側面から突合せ面に渡り、面取り加工が施されている各請求項1〜5記載の薄板端部のジョイント構造を特徴としている。
【0035】このように構成された請求項6記載のものでは、前記モール部材の表面側面から突合せ面に渡り、面取り加工が施されている。このため、突合せ端部間の相対位置が微妙にズレても、前記モール部材の表面側面から突合せ面に渡り、面取り加工されて、角部が無いので、不連続感がなく、外観品質が良好である。
【0036】また、請求項7に記載されたものでは、前記モール部材の嵌着方向を、前記薄板の延設方向に一致させると共に、嵌着方向にスライド自在として、所定相対位置で、前記薄板端部に対する前記モール部材の装着を停止させる各請求項1〜5記載の薄板端部のジョイント構造を特徴としている。
【0037】このように構成された請求項7記載のものでは、突合せ端部間に、間隙を生じても、所定相対位置で、前記薄板端部に対する前記モール部材の装着が停止出来るので、対向するモール部材間の間隙を減少させることが出来る。
【0038】従って、更に、外観品質を向上させることが出来る。
【0039】そして、請求項8に記載されたものでは、前記モール部材のモール本体には、前記薄板端部を端縁処理するパラキャップを、装着可能とした各請求項1〜6記載の薄板端部のジョイント構造を特徴としている。
【0040】このように構成された請求項8記載のものでは、前記モール部材のモール本体に、前記薄板端部を端縁処理するパラキャップを装着すると、該薄板の端部は端縁処理され、端縁として用いても、外観品質が良好である。
【0041】また、請求項9に記載されたものでは、前記薄板の突合せ部には、両薄板の端部に対して、裏面側から当接する略平板状の当接面を有する裏当て部材が配設されている各請求項1〜8記載の薄板端部のジョイント構造を特徴としている。
【0042】このように構成された請求項9記載のものでは、裏当て部材の当接面が、両薄板の端部に対して、裏面側から当接される。該当接面は、略平板状であるので、前記両端部の長手方向に直交する方向の相対位置のズレは、該当接により修正されて、減少する。
【0043】しかも、前記両端部間に形成される間隙からは、該当接面の一部が露出して、該間隙を埋める。このため、外観品質を向上させることが出来る。
【0044】また、請求項10に記載されたものでは、前記裏当て部材の当接面と、前記薄板の裏面との間には、弾性変形可能な裏当て材が介在されている請求項9記載の薄板端部のジョイント構造を特徴としている。
【0045】このように構成された請求項10記載のものでは、前記裏当て部材の当接面と、前記薄板の裏面との間に、弾性変形可能な裏当て材が介在されている。
【0046】このため、当接面を所定の押圧力を加えて、前記薄板の裏面と当接させると、間隙の形状に対応して変形し、該間隙を埋める。このため、更に、外観品質を向上させることが出来る。
【0047】そして、請求項11に記載されたものでは、前記裏当て材は、予め前記裏当て部材の当接面に貼設されている請求項10記載の薄板端部のジョイント構造を特徴としている。
【0048】このように構成された請求項11記載のものでは、前記裏当て材が、予め前記裏当て部材の当接面に貼設されている。このため、裏当て材を介在させる工程が省略出来、取付作業工程を簡略化できる。
【0049】また、請求項12に記載されたものでは、前記裏当て材の表面側には、前記両端部間が離間した際に、該間隙から前記薄板の表面側に露出する表皮層が形成されている各請求項10又は11記載の薄板端部のジョイント構造を特徴としている。
【0050】このように構成された請求項12記載のものでは、前記裏当て材の表面側に形成された表皮層が、前記両端部間が離間した際に、該間隙から前記薄板の表面側に露出する。このため、更に外観品質を向上させることが出来る。
【0051】そして、請求項13に記載されたものでは、前記突き合わされる両端部には、該端部から鉛直方向に突設される補強壁部が一体に各々形成されると共に、両薄板間を接続し、該薄板の延設方向へ沿って設けられることにより、該裏当て部材を、補強壁部と共に共締めするネジ部材を設けた各請求項9〜12記載の薄板端部のジョイント構造を特徴としている。
【0052】このように構成された請求項13記載のものでは、ネジ部材によって、裏当て部材が、補強壁部と共に共締めされる。ネジ部材は、該薄板の延設方向へ沿って設けられているので、両端部間の間隙が調整される。
【0053】このため、例えば、各間隙に統一した大きさを与え、建物全体の外観品質を向上させることが出来る。
【0054】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0055】図1(イ)(ロ)乃至図9は、この発明の実施の形態1を示すものである。なお、前記従来例と同一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明する。
【0056】まず構成を説明すると、この実施の形態1の薄板端部のジョイント構造では、金属製の薄板としてのパラペット21,21が、建物ユニット等の建築物の外側部に、長手方向を水平方向に沿わせて配設されている。
【0057】これらのパラペット21,21の端部22,22は、端面22a,22aを突き合わせるようにして配設されている。
【0058】この端部22の上辺側端縁22b及び下辺側端縁22cは、図2及び図3に示すように折り返されて、二重となるように構成されている。そして、この突き合わされる両端部22,22の連結箇所の見かけ上の段差が、モール部材23,23が配設されることにより解消されるように構成されている。
【0059】前記モール部材23は、弾性変形可能な合成ゴム材料製で、しかも、前記各パラペット21の端部22形状に沿って、モール本体24が形成されている。このモール本体24には、水平方向断面形状を略凹字形状として、端部22に取り付けられる端部取付部25が設けられている。
【0060】そして、端部取付部25によって、モール本体24が端部22に取り付けられた際、端部22の端面22aが、端面被覆部26によって覆われるように構成されている。この実施の形態1では、端面22aの幅が約0.5mmとなるように設定されると共に、前記端面被覆部26の幅が約6mmとなるように設定されている。
【0061】この端部取付部25には、図5又は図7に示すように、前記モール本体24の弾性変形により、前記端部22に嵌着される嵌着手段としての嵌着溝27が、形成されている。
【0062】この嵌着溝27では、図7(a)に示すように前記上辺側端縁22bを嵌着する部分を、幅広部27aとしている。
【0063】また、この嵌着溝27では、図7(b)に示すように下辺側端縁22cを嵌着する部分を、幅広部27bとしている。
【0064】次に、この実施の形態1の作用について説明する。
【0065】この実施の形態1では、前記端部取付部25の嵌着溝27によって、前記端部22に前記モール本体24が、取り付けられる際、モール本体23が弾性変形により、嵌着溝27の幅を拡開する方向へ変形して、嵌着する。
【0066】このように、前記端部取付部25には、弾性変形により、前記端部22に嵌着させる嵌着溝27が設けられているので、端部22に装着する際、パラペット22長手方向に沿って、端部22に挿入するだけで取付が完了する。
【0067】モール本体23は、挿入終了により、再び、弾性力により、前記嵌着溝27の幅を狭める方向へ変形し、前記端部22を両側面から挟持するように当接して、脱落が防止されると共に、図4に示すように、このパラペット21の端部22形状に沿って、配設される。
【0068】そして、このモール本体24の端面被覆部26が、前記薄板端部22の端面22aを覆うので、微妙な段差があっても、端面22aが露出せず、外観品質が良好である。
【0069】また、モール本体24は、所定の厚さ(約6mm)を有しているので、パラペット21全体が、略同じ厚みを有するように見えて、質感が、良好である。
【0070】しかも、このパラペット21を建築物に配設する以前に、予めモール部材23を端部22に取付けておけば、高所作業を行なう必要がないので、取付作業性が良好である。
【0071】また、この実施の形態1では、モール本体24と、前記端部22との間に、両面テープ又は、接着材等を介在させて、更に、装着力を向上させるようにしてもよい。
【0072】
【実施例】図10は、この発明の実施例1を示すものである。なお、前記実施の形態1と同一乃至均等な部分については同一符号を付して説明する。
【0073】この実施例1では、端部22に、合成ゴム製の水平断面略L字形状のモール部材28が、両面テープ29を介在させて、表面側に接着されている。
【0074】この実施例1では、モール部材28に一体に形成される端面被覆部26によって、前記パラペット21端部22の端面22aが、覆われて露出せず、外観品質が良好である。
【0075】また、予め、前記モール部材28に、両面テープを貼設しておいて、粘着面を覆う剥離紙を、この両面テープから剥して、前記端部表側面に貼設するように構成すれば、端部22に、このモール部材28を当接させるだけで、装着出来、更に、作業性を良好なものとすることが出来る。
【0076】他の構成及び作用については、前記実施の形態1と略同様であるので、説明を省略する。
【0077】図11は、この発明の実施例2を示すものである。なお、前記実施の形態1及び実施例1と同一乃至均等な部分については同一符号を付して説明する。
【0078】この実施例2では、前記端部22に、表裏側面部を貫通する挿通孔30が形成されている。
【0079】この挿通孔30には、裏面側に頭部32を突出する金属製のリベット31が挿通されて固着されている。
【0080】また、合成ゴム製で、しかも、水平断面の形状を略凹字状として、前記嵌着溝27を形成するモール部材33の端部取付部25裏面側には、取付孔34が形成されている。
【0081】そして、前記頭部32は、この取付孔34に挿通されて係止するように構成されている。
【0082】次に、この実施例2の作用について説明する。
【0083】前記端部22に、形成された表裏側面部を貫通する挿通孔30には、裏面側に頭部23を突出するリベット31が挿通されて固着される。このリベット頭部23には、前記モール部材33の端部取付部25裏面側に形成された取付孔34が係止される。
【0084】このため、モール部材33は、リベット31により、位置決めされると共に、挿抜方向への移動が規制されて、抜け落ちる虞なく、端部22に取り付けられる。
【0085】他の構成及び作用については、前記実施の形態1と略同様であるので、説明を省略する。
【0086】図12は、この発明の実施例3を示すものである。なお、前記実施の形態1及び実施例1,2と同一乃至均等な部分については同一符号を付して説明する。
【0087】この実施例3のリベット36は、前記モール部材35の端部取付部25の表面側に、裏面側に向けて突設されることにより、一体となるように形成されている。
【0088】このように構成された実施例3のものでは、前記リベット36が、前記モール部材35の端部取付部25の表面側に一体に形成されている。
【0089】このため、部品点数を削減できると共に、リベット36の頭部32を前記挿通孔30に挿通して、この頭部32を前記取付孔34に挿通させて、係止すれば、モール部材35を端部22に取り付けできる。従って、更に、取付作業性が良好である。
【0090】他の構成及び作用については、前記実施の形態1及び実施例1又は2と略同様であるので、説明を省略する。
【0091】図13は、この発明の実施例4を示すものである。なお、前記実施の形態1と同一乃至均等な部分については同一符号を付して説明する。
【0092】この実施例4では、前記モール部材37の表面側面37aから突合せ面37bに渡り、面取り加工が施された面取り部37cが形成されている。
【0093】このように構成された実施例4のものでは、前記モール部材37の表面側面37aから突合せ面37bに渡り、面取り加工が施された面取り部37cが形成されている。
【0094】このため、突合せ端部22a,22a間の相対位置が微妙にズレても、前記モール部材37の表面側面37aから突合せ面37bに渡り形成される面取り部37cに、面取り加工が施されているので、角部が無い。従って、図15に示すように、隣接するモール部材37,37間は、この面取り部37c,37cによって、段差を生じる等の不連続感がなくなり、外観品質が良好である。
【0095】他の構成及び作用については、前記実施の形態1と略同様であるので、説明を省略する。
【0096】図14は、この発明の実施例5を示すものである。なお、前記実施の形態1又は、各実施例1乃至4と同一乃至均等な部分については同一符号を付して説明する。
【0097】この実施例5では、モール部材38の嵌着方向が、前記パラペット21の延設方向と、一致させるように構成されている。
【0098】そして、このモール部材38は、端部22に嵌着する際、嵌着方向にスライド自在として、所定相対位置で、パラペット21端部22に対するモール部材38の装着を停止させるように構成されている。
【0099】次に、この実施例5の作用について説明する。
【0100】この実施例5では、図14中二点鎖線で示すように、突合せ端部38b,38b間に、間隙を生じても、嵌着方向へスライドさせて、図中実線で示すような所定相対位置で、前記パラペット端部22に対する前記モール部材38の装着を停止出来る。
【0101】このため、最も間隙を少なくするようにモール部材38,38をスライド移動させて、対向するモール部材38,38の突合せ端部38b,38b間の間隙を減少させることが出来る。
【0102】従って、パラペット21,21取付後に、多少の間隙を生じても、間隙量を調整して、更に、外観品質を向上させることが出来る。
【0103】他の構成及び作用については、前記実施の形態1又は、各実施例1乃至4と略同様であるので、説明を省略する。
【0104】図15は、この発明の実施例6を示すものである。なお、前記実施の形態1又は、各実施例1乃至5と同一乃至均等な部分については同一符号を付して説明する。
【0105】この実施例6では、前記端部22に配設されるモール部材23のモール本体24には、前記パラペット端部22を端縁処理する合成樹脂材料製のパラキャップ39が、一体となるように装着されている。
【0106】このように構成された実施例6のものでは、前記モール部材23のモール本体24に、前記パラペット端部22を端縁処理するパラキャップ39が装着されると、パラペット21の端部22は、前記端面22aを露出する事なく、端縁処理され、図15に示すように、端縁として用いても、外観品質が良好である。
【0107】他の構成及び作用については、前記実施の形態1又は、各実施例1乃至5と略同様であるので、説明を省略する。
【0108】
【発明の実施の形態2】図16は、この発明の実施の形態2を示すものである。なお、前記実施の形態1又は、各実施例1乃至6と同一乃至均等な部分については同一符号を付して説明する。
【0109】この実施の形態2では、前記パラペット21,21の突合せ部には、両パラペット21,21の端部22,22に対して、裏面側から当接する裏当て部材40が配設されている。
【0110】この裏当て部材40は、水平方向断面略コ字状を呈し、略平板状の当接面部41の両側部に、一対の取付壁部42,42が、一体となるように、この当接面部41に略直交して延設されている。
【0111】この当接面部41には、この当接面部41と、前記パラペット21,21の端部22,22裏面との間に、介在される弾性変形可能な裏当て材43が、一体となる様に予め、粘着テープによって貼設されている。この裏当て材43は、発泡スポンジ,発泡ウレタン,発泡塩化ビニル或は、合成ゴムの発泡体等の耐熱、対候性を有する素材で構成されている。
【0112】また、前記端部22,22から鉛直方向に突設されて、一体となるように補強壁部44,44が、各々形成されている。この補強壁部44,44には、各々ネジ挿通孔45,45が形成されている。
【0113】そして、前記取付壁部42,42には、これらの補強壁部44,44のネジ挿通孔45,45に対応する位置に、共締めするネジ部材46が挿通される挿通孔47,47が形成されている。
【0114】前記取付壁部42,42及び、これらの補強壁部44,44間は、前記ネジ部材46にワッシャ48…を介在させて、図17に示すように、前記ネジ挿通孔45,45及び挿通孔47,47へ挿通し、ナット49…を締め付けることにより、共締めされるように構成されている。
【0115】次に、この実施の形態2の作用について説明する。
【0116】この実施の形態2では、ネジ部材46によって、裏当て部材40が、補強壁部44,44と共に共締めされる。
【0117】この際、裏当て部材40の当接面部41が、両パラペット21,21の端部22,22に対して、裏面側から当接される。この当接面部41は、略平板状であるので、前記両端部22,22の長手方向に直交する方向の相対位置のズレは、この当接により修正されて、段差として視認される不連続部分は減少する。
【0118】しかも、前記両端部22,22間に形成される間隙からは、当接面部41の一部である裏当て材43が露出して、この間隙を埋める。このため、外観品質を向上させることが出来る。
【0119】また、前記裏当て部材40の当接面部41と、前記パラペット21,21の裏面との間に、弾性変形可能な裏当て材43が介在されている。
【0120】このため、当接面部41を所定の押圧力を加えて、前記パラペット21,21の端部22,22裏面と当接させると、端部22,22の間隙の形状に対応して変形し、間隙を埋める。このため、更に、外観品質を向上させることが出来る。
【0121】そして、前記裏当て材43が、予め前記裏当て部材40の当接面部41に貼設されている。このため、裏当て材43を介在させる工程が省略出来、取付作業工程を簡略化できる。
【0122】そして、ネジ部材46によって、裏当て部材43が、補強壁部44と共に共締めされる。ネジ部材46は、パラペット21,21の延設方向へ沿って設けられているので、両端部22,22間の間隙aが調整される。
【0123】このため、例えば、各パラペット21,21間の間隙aに統一した大きさを与え、建物全体の外観品質を向上させることが出来る。
【0124】
【実施例】図18は、この発明の実施例7を示すものである。なお、前記実施の形態1,2又は、各実施例1乃至5と同一乃至均等な部分については同一符号を付して説明する。
【0125】この実施例7の当接面部41に貼設される裏当て材43の表面側には、ソリッドゴム製の表皮層50が形成されている。
【0126】このように構成された実施例7では、前記裏当て材43の表面側に形成された表皮層50が、前記両端部22,22間が離間した際に、この間隙から前記パラペット21,21の表面側に露出する。このため、表皮層50に、前記端部22,22表面側と略同じ色彩等のものを用いて、更に外観品質を向上させることが出来る。
【0127】また、直接、発泡スポンジ等の裏当て材43が露出しないので、雨水等がこの表皮層50から内部へ浸透せず、対候性を向上させる事が出来る。
【0128】他の構成及び作用については、前記実施の形態1,2及び、各実施例1乃至6と略同様であるので、説明を省略する。
【0129】図19は、この発明の実施例8を示すものである。なお、前記実施の形態2又は、実施例7と同一乃至均等な部分については同一符号を付して説明する。
【0130】この実施例8のパラペット21,21端部22,22に嵌着されるモール部材23,23の裏面側には、裏当て部材40の当接面部41が当接されて配設されている。
【0131】このように構成された実施例8では、モール部材23,23を配設した両端部22,22が、前記平板状の当接面部41によって、裏面側から押圧されて延設方向と直交する方向の位置ズレが、減少させられる。このため、見かけ上の段差を解消するように各モール部材23,23が隣接されて、略面一に位置させられる。
【0132】したがって、更に、外観品質を向上させることが出来る。
【0133】他の構成及び作用については、前記実施の形態2及び、実施例7と略同様であるので、説明を省略する。
【0134】図20は、前記実施例8の一変形例であるこの発明の実施例9を示すものである。なお、前記実施の形態2又は、各実施例7,8と同一乃至均等な部分については同一符号を付して説明する。
【0135】この実施例9のパラペット21,21端部22,22に嵌着されるモール部材23,23の裏面側には、裏当て部材40の当接面部41が、前記裏当て材43を介在させて当接されて配設されている。
【0136】このように構成された実施例9では、モール部材23,23を配設した両端部22,22が、前記平板状の当接面部41に貼設された裏当て材43によって、裏面側から押圧されて延設方向と直交する方向の位置ズレが、減少させられる。
【0137】このため、見かけ上の段差を解消するように各モール部材23,23が隣接されて、略面一に位置させられる。
【0138】しかも、モール部材23,23間からは、前記裏当て材43が、この間隙形状に応じて、断面略凸状に変形して充填されながら露出するので、更に、モール部材23,23間の見かけ上の段差が解消され、外観品質を向上させることが出来る。
【0139】他の構成及び作用については、前記実施の形態2及び、各実施例7,8と略同様であるので、説明を省略する。
【0140】図21乃至図25は、この発明の実施例10を示すものである。なお、前記各実施の形態1,2又は、各実施例1乃至9と同一乃至均等な部分については同一符号を付して説明する。
【0141】この実施例10の裏当て部材40には、当接面部41の側縁に沿って、略周状に防水部材51が配設されている。
【0142】また、この当接面部41には、前記裏当て材43が、表面側に前記表皮層50を設けて貼設されている。この貼設された裏当て材43の断面形状は、図25に示すように、前記パラペット21の内側線形状に沿うように、この内側線形状よりもやや小さくなるように設定されている。
【0143】このように構成された実施例10では、前記当接面部41の側縁に沿って配設される防水部材51が、前記両端部22,22の裏面側に当接されると共に、前記表皮層50を形成した裏当て材43が、この両端部22,22に配設されるモール部材37,37の裏面側に当接して、弾性変形することにより、これらの端部22,22が裏面側から押圧されて延設方向と直交する方向の位置ズレが、減少させられる。
【0144】このため、見かけ上の段差を解消するように各モール部材23,23が隣接されて、略面一に位置させられる。
【0145】しかも、モール部材23,23間からは、前記裏当て材43が、この間隙形状に応じて、断面略凸状に変形して充填されながら露出するので、多少、モール部材37,37間に間隙aを生じていても、外観品質を向上させることが出来る。
【0146】この実施例10では、間隙aが約5〜20mm程度となるように設定されている。
【0147】他の構成及び作用については、前記各実施の形態1,2及び、各実施例1乃至9と略同様であるので、説明を省略する。
【0148】以上、この発明の各実施の形態1,2及び各実施例1乃至9を図面により詳述してきたが、具体的な構成は、これらの実施の形態1,2及び各実施例1乃至9に限らず、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。
【0149】例えば、前記実施の形態2等では、裏当て材43を予め、裏当て部材40の当接面部41に貼設するものを示して説明してきたが、特にこれに限らず、例えば、予め、粘着テープ等で、パラペット21端部22の裏面側に貼設しておいてもよい。
【0150】また、各実施の形態1,2等では、薄板として、パラペット21を用いたものを示して説明してきたが、特にこれに限らず、例えば、鼻隠し部材、軒樋、化粧朋差し、カバー水切り等、薄板状の部材の端部同士を突き合わせる部分であるならば、どのような箇所に用いてもよい。
【0151】そして、前記モール部材23等として、合成ゴムで構成されるものを示して説明してきたが、特にこれに限らず、例えば、プラスチック、ABS樹脂等の合成樹脂製の材料等或は、金属性材料等で構成されるものであっても、弾性変形可能なものであるならば、どの様な材質であってもよい。
【0152】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明の請求項1記載のものによれば、前記端部取付部によって、前記端部に前記モール本体が、取り付けられて、該モール本体が該薄板の端部形状に沿って、配設される。
【0153】そして、該モール本体の端面被覆部が、前記薄板端部の端面を覆うので、微妙な段差があっても、端面が露出せず、外観品質が良好である。
【0154】また、各請求項2又は3に記載されたものでは、前記端部取付部には、弾性変形により、前記端部に嵌着させる嵌着手段が設けられているので、該端部に装着する際、嵌着手段が、弾性変形して嵌着するので、該端部取付部を該端部に挿入するだけで取付が完了する。
【0155】しかも、予めモール部材を該端部に取付けておけば、高所作業を行なう必要がないので、取付作業性が良好である。
【0156】そして、請求項4に記載されたものでは、前記端部に、形成された表裏側面部を貫通する挿通孔に、裏面側に頭部を突出するリベットが挿通されて固着される。このリベット頭部に、前記モール部材の端部取付部裏面側に形成された取付孔が係止される。
【0157】このため、モール部材は、該リベットにより、位置決めされると共に、挿抜方向への移動が規制されて、抜け落ちる虞なく、該端部に取り付けられる。
【0158】また、請求項5に記載されたものでは、前記リベットが、前記モール部材の端部取付部の表面側に一体に形成されている。
【0159】このため、部品点数を削減できると共に、更に、取付作業性が良好である。
【0160】そして、請求項6に記載されたものでは、前記モール部材の表面側面から突合せ面に渡り、面取り加工が施されている。
【0161】このため、突合せ端部間の相対位置が微妙にズレても、前記モール部材の表面側面から突合せ面に渡り、面取り加工されて、角部が無いので、不連続感がなく、外観品質が良好である。
【0162】また、請求項7に記載されたものでは、突合せ端部間に、間隙を生じても、所定相対位置で、前記薄板端部に対する前記モール部材の装着が停止出来るので、対向するモール部材間の間隙を減少させることが出来る。
【0163】従って、更に、外観品質を向上させることが出来る。
【0164】そして、請求項8に記載されたものでは、前記モール部材のモール本体に、前記薄板端部を端縁処理するパラキャップを装着すると、該薄板の端部は端縁処理され、端縁として用いても、外観品質が良好である。
【0165】また、請求項9に記載されたものでは、裏当て部材の当接面が、両薄板の端部に対して、裏面側から当接される。該当接面は、略平板状であるので、前記両端部の長手方向に直交する方向の相対位置のズレは、該当接により修正されて、減少する。
【0166】しかも、前記両端部間に形成される間隙からは、該当接面の一部が露出して、該間隙を埋める。このため、外観品質を向上させることが出来る。
【0167】また、請求項10に記載されたものでは、前記裏当て部材の当接面と、前記薄板の裏面との間に、弾性変形可能な裏当て材が介在されている。
【0168】このため、当接面を所定の押圧力を加えて、前記薄板の裏面と当接させると、間隙の形状に対応して変形し、該間隙を埋める。このため、更に、外観品質を向上させることが出来る。
【0169】そして、請求項11に記載されたものでは、前記裏当て材が、予め前記裏当て部材の当接面に貼設されている。このため、裏当て材を介在させる工程が省略出来、取付作業工程を簡略化できる。
【0170】また、請求項12に記載されたものでは、前記裏当て材の表面側に形成された表皮層が、前記両端部間が離間した際に、該間隙から前記薄板の表面側に露出する。このため、更に外観品質を向上させることが出来る。
【0171】そして、請求項13に記載されたものでは、ネジ部材によって、裏当て部材が、補強壁部と共に共締めされる。ネジ部材は、該薄板の延設方向へ沿って設けられているので、両端部間の間隙が調整される。
【0172】このため、例えば、各間隙に統一した大きさを与え、建物全体の外観品質を向上させることが出来る、という実用上有益な効果を発揮する。
 

 
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