| 発明の名称 |
軒樋受け具 |
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| 発行国 |
日本国特許庁(JP) |
| 公報種別 |
公開特許公報(A) |
| 公開番号 |
特開平9−302871 |
| 公開日 |
平成9年(1997)11月25日 |
| 出願番号 |
特願平8−124928 |
| 出願日 |
平成8年(1996)5月20日 |
| 代理人 |
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| 発明者 |
海内 英和 |
| 要約 |
目的
構成
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特許請求の範囲
【請求項1】 被取付面に取り付けられる取付部と、この取付部の前面から屋外側に突設され、軒樋を下方から受けて支持する樋受け部とを備え、合成樹脂材料にて一体成形されてなる軒樋受け具において、前記樋受け部の軒樋の長手方向の幅が、少なくとも屋外側の端部において幅広とされていることを特徴とする軒樋受け具。 【請求項2】 樋受け部の屋外側の上端部の幅が末広がり状とされ、その断面形状が偏平五角形状である請求項1記載の軒樋受け具。 【請求項3】 樋受け部の主要部が中空部を有する筒状体であり、この中空部が取付部側に開口している請求項1または2記載の軒樋受け具。 【請求項4】 樋受け部の主要部が上方に開口する断面形状がほぼU字状のものである請求項1または2記載の軒樋受け具。
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発明の詳細な説明
【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、建物の軒先に軒樋を取り付ける時に使用する合成樹脂製の軒樋受け具に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、半円弧状の受け部と、ほぼ水平方向の腕部と、垂直方向の固定部とを備えた芯体を鋳造により一体に連設して形成し、この芯体の固定部に取付部を交叉方向に固定し、この取付部と固定部に釘打ち用の孔を穿孔した樋受け金具が知られている(たとえば実開昭56−67114号公報を参照。)。なお、通常は、樋受け金具の表面には防錆用の被覆層が設けられている。 【0003】また、実開平6−83824号公報においては、上記金属製の樋受け具に代えて、ポリプロピレンなどの耐候性プラスチック材料にて、湾曲基部を介して受け具と三叉状の取付座を一体成形することにより、カラフルで錆びない軒樋受け具が記載されている。 【0004】さらに、特開平4−76150号公報においては、軒樋が見えるので見苦しいという問題を解消するため、軒樋支持部と、軒樋の耳部を係止する軒樋保持部と、取付部と、正面化粧材固定部と、底面カバー材固定部とを有し、これらを合成樹脂材料にて一体に成形することにより、軒樋を隠すための化粧カバーを取り付けるための取付具を共用できるようにした軒樋取り付け具が記載されている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記実開平6−83824号公報に記載の軒樋受け具においては、合成樹脂製のものであるので確かに錆びることはないが、受け具が湾曲基部を介して取付座から前方に突設されているので、たとえば軒樋に積雪荷重が作用した場合、上記湾曲基部に積雪荷重が集中するがために、耐荷重性能の耐久性に難があるという問題があった。 【0006】また、上記実開昭56−67114号公報および実開平6−83824号公報に記載の軒樋受け具においては、受け部あるいは受け具の幅が全体にわたって同一であって何ら軒先の美観を向上させる工夫がされていないので、取付後の軒先の意匠的美観が見劣りするという問題があった。 【0007】この軒先の意匠的外観を向上させるためには、特開平4−76150号公報に記載されているように、軒樋の正面側および底面側を隠すための化粧材およびカバー材を取り付けるようにすればよいが、化粧材およびカバー材を取り付けるための両固定部を設けなければならず、しかも、取付施工時の工数が余計にかかり、材料費用および施工費用も増大するという問題がある。 【0008】本発明は上記従来の問題を解消しようとするものであり、その目的とするところは、長期にわたって耐荷重性能が良好であり、軒先の意匠的美観を積極的に向上できる軒樋受け具を提供することである。 【0009】 【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明の軒樋受け具は、被取付面に取り付けられる取付部と、この取付部の前面から屋外側に突設され、軒樋を下方から受けて支持する樋受け部とを備え、合成樹脂材料にて一体成形されてなる軒樋受け具において、前記樋受け部の軒樋の長手方向の幅が、少なくとも屋外側の端部において幅広とされているものである。 【0010】請求項2記載の本発明の軒樋受け具は、樋受け部の屋外側の上端部の幅が末広がり状とされ、その断面形状が偏平五角形状であるものである。 【0011】請求項3記載の本発明の軒樋受け具は、樋受け部の主要部が中空部を有する筒状体であり、この中空部が取付部側に開口しているものである。 【0012】請求項4記載の本発明の軒樋受け具は、樋受け部の主要部が上方に開口する断面形状がほぼU字状のものである。 【0013】本発明における軒樋受け具を形成する合成樹脂材料としては、特に限定されないが、硬質塩化ビニル樹脂、エチレン樹脂、プロピレン樹脂などの熱可塑性樹脂、アセタール樹脂、カーボネート樹脂、AES樹脂、PPS樹脂などのエンジニアリング樹脂、あるいはFRPが使用できる。これらの樹脂材料から射出成形あるいは注型成形により一体成形して製造すればよい。 【0014】(作用)請求項1記載の本発明の軒樋受け具においては、樋受け部の軒樋の長手方向の幅が、少なくとも屋外側の端部において幅広とされているので、樋受け部の強度が向上し、また、軒樋の前耳保持部は隠れて見えないので、取付施工後の軒先の美観も良好となる。 【0015】また、請求項2記載の本発明の軒樋受け具においては、樋受け部の屋外側の上端部の幅が末広がり状とされ、その断面形状が偏平五角形状であるので、末広がり状とされた樋受け部の外周面に沿って上下方向に稜線があらわれ、軒先の意匠的美観はさらに高められる。 【0016】さらに、請求項3記載の本発明の軒樋受け具においては、樋受け部の主要部が中空部を有し、この中空部が取付部側に開口している筒状体であるので、樋受け部の強度はより向上する。また、軒樋受け具の成形時、中空部を構成する内型の脱型を容易に行える。 【0017】また、請求項4記載の本発明の軒樋受け具においては、樋受け部の主要部が上方に開口する断面形状がほぼU字状のものであるので、樋受け部の強度はより向上する。軒樋受け具の成形用金型の構造も簡単にできる。 【0018】 【発明の実施の形態】以下、本発明の軒樋受け具の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1〜図3は本発明における軒樋受け具の第1実施例を示すもので、図1は斜視図、図2は図1の正面図、図3は図2のX−X線における切断断面図、図4は図1の軒樋受け具の使用状態を示す説明図である。 【0019】図において、1はAES樹脂(アクリロニトリル・EPDM・スチレンからなる共重合樹脂)製の軒樋受け具であり、鼻隠し板などの被取付面に取り付けられる取付部2と、この取付部2の表面から屋外側に一体に突設された樋受け部3とで構成されている。 【0020】取付部2は下端部が丸みをおびた四角形状の板状のものであり、左右外縁の上下位置に4個のビス孔21が貫通して形成されている。 【0021】図から明らかなように、樋受け部3はその前後方向の両端部を除き、断面形状が逆台形状とされ、その上面は軒樋の外周面に符合した曲面状とされている。樋受け部3の内部には、図3に示すように、中空部35が形成されている。この中空部35は樋受け部3の上面の水平面から曲面に変化する位置から取付部2側に向かって形成されており、取付部2の後面側に開口している。 【0022】樋受け部3の屋内側および屋外側の上端にはそれぞれ軒樋の後耳および前耳を保持する後耳保持部32と前耳保持部31が形成されている。後耳保持部32および前耳保持部31はともに断面形状がコ字状のものであり、この両耳保持部31、32は樋受け部の内側に開口している。後耳保持部32の上端内縁には後耳係止片34が垂下され、また、前耳保持部31の上端内縁には前耳係止片33が垂下されている。 【0023】図2から明らかなように、樋受け部3の屋外側の上端部の幅(軒樋の長手方向に対応した幅)は上方にいくにつれて末広がり状とされ、徐々に幅広となるようにされている。この幅広部の断面形状(前耳保持部31は除く)は偏平五角形状である。この結果、末広がり状とされた樋受け部3の外周面に沿って上下方向に稜線が現れている。なお、樋受け部3の屋外側の上端面には、幅方向のほぼ中央から両端に向かって緩やかな下り勾配が形成されている。 【0024】図4により、上記軒樋受け具1の使用態様および作用について説明する。まず、取付部2のビス孔21にビス(図示せず)を通し、軒先の鼻隠し板4にビスを螺入して、軒樋受具1を鼻隠し板4に取り付ける。つぎに、軒樋5の後耳52を後耳保持部32に嵌め込んで係止させ、その後、軒樋5を下方に押し込んでその前耳51を前耳保持部31に嵌め込んで係止させることにより、軒樋5は樋受け部3にて支持され、鼻隠し板4に取り付けられる。 【0025】上記第1実施例における軒樋受け具1は、樋受け部3と取付部2とが、従来の軒樋受け具のように帯状の湾曲基部を介して一体化されていないので、取付施工後、軒樋に積雪荷重が作用しても、取付部2側の樋受け部3の基部にて破損することがなく、耐積雪荷重にすぐれたものである。また、末広がり状とされた樋受け部3の外周面に上下方向に稜線が現れるので、軒先の意匠的美観はさらに高まる。 【0026】つぎに、本発明の軒樋受け具の第2実施例を図面に基づいて説明する。図5〜図7は本発明における軒樋受け具の第2実施例を示すもので、図5は斜視図、図6は図5の正面図、図7は図6のY−Y線における切断断面図、図8は図5の軒樋受け具の使用状態を示す説明図である。 【0027】第2実施例においては、樋受け部の断面形状をほぼU字状とした以外は上記第1実施例と同一であるので、同一部分には同一符号を付して説明を省略する。 【0028】図5および図7に示すように、樋受け部3はその屋外側および屋内側の両端部を除いた部分の断面形状がほぼU字状とされている。すなわち、底部と両側部にて上方に開口した窪み35aが形成されている。 【0029】図8により、上記軒樋受け具1の使用態様および作用について説明する。上記第1実施例と同様にして、軒樋受具1を鼻隠し板4にビスにて取り付けた後、軒樋5の後耳52を後耳保持部32に嵌め込んで係止させ、その後、軒樋5を下方に押し込んでその前耳51を前耳保持部31に嵌め込んで係止させることにより、軒樋5は樋受け部3にて支持され、鼻隠し板4に取り付けられる。 【0030】上記第2実施例の軒樋受け具1においても、樋受け部3と取付部2とが、従来の軒樋受け具のように帯状の湾曲基部を介して一体化されていないので、取付施工後、軒樋に積雪荷重が作用しても、取付部2側の樋受け部3の基部にて破損することがなく、耐積雪荷重にすぐれたものである。 【0031】以上、本発明の実施例を図面により詳述してきたが、具体的な構成は上記の実施例に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更などがあっても本発明に含まれる。 【0032】たとえば、上記実施例の軒樋受け具では、樋受け部の上面形状を屋外側と屋内側とで異なる形状としたが、屋外側と屋内側が前後対称となるようにしてもよい。要は適用される軒樋の外周面形状に応じて決めればよい。 【0033】また、上記第2実施例では、樋受け部の断面形状をU字状としたが、このU字状に代えてV字状、半円状などにしてもよい。あるいは、これらの形状を上下逆向きにしてもよい。 【0034】 【発明の効果】請求項1記載の本発明の軒樋受け具においては、樋受け部の軒樋の長手方向の幅が、少なくとも屋外側の端部において幅広とされているので、樋受け部の強度が向上することにより全体強度が増大し、また、取付施工後の軒先の美観も良好となる。 【0035】また、請求項2記載の本発明の軒樋受け具においては、樋受け部の屋外側の上端部の幅が末広がり状とされ、その断面形状が偏平五角形状であるので、末広がり状とされた樋受け部の外周面に沿って上下方向に稜線があらわれ、軒先の意匠的美観はさらに高められる。 【0036】さらに、請求項3記載の本発明の軒樋受け具においては、樋受け部の主要部が中空部を有し、この中空部が取付部側に開口している筒状体であるので、樋受け部はすぐれた強度を有し、全体強度はさらに増大する。さらに、軒樋受け具の成形時、中空部を構成する内型の脱型を容易に行える。また、軒樋受け具は軽量化され、成形時の樹脂量は少なくて済む。 【0037】また、請求項4記載の本発明の軒樋受け具においては、樋受け部の主要部が上方に開口する断面形状がほぼU字状のものであるので、樋受け部はすぐれた強度を有し、全体強度はさらに増大する。さらに、軒樋受け具の成形用金型の構造も簡単にできる。また、軒樋受け具は軽量化され、成形時の樹脂量は少なくて済む。
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