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発明の名称 軒樋吊具
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平9−302866
公開日 平成9年(1997)11月25日
出願番号 特願平8−120270
出願日 平成8年(1996)5月15日
代理人
発明者 元 隆明
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 軒先取付部と、この軒先取付部から屋外側に突出された軒樋支持腕と、この軒樋支持腕の先端に設けられた屋外側耳保持部と、この屋外側耳保持部より屋内側に設けられた屋内側耳保持部とからなる軒樋吊具において、この屋内側耳保持部は、軒樋支持腕から屋内側に突出された耳受部と、軒先取付部から屋外側に突出されたバネ片とからなり、耳受部の先端とバネ片の先端とが相対する位置より水平方向にずれていることを特徴とする軒樋吊具。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軒先に取着固定されて軒樋を保持する軒樋吊具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、軒樋吊具としては、実開昭62−40120号公報に記載あるように、軒先取付部1bから屋外側に突出された軒樋支持腕と、この軒樋支持腕の先端に設けられた屋外側耳保持部と、この屋外側耳保持部より屋内側に設けられた屋内側耳保持部とからなり、この屋内側耳保持部は、軒樋支持腕から軒先取付部側に向けて設けられたバネ片12bと、軒先取付部1bから屋外側に突出された耳受部23bとからなり、耳受部23bの先端とバネ片12bの先端とが相対する位置になるように耳受部23bとバネ片12bとが取り付けられている。この軒樋吊具は、軒樋吊具の屋外側耳保持部で軒樋の屋外側耳部を保持し、屋内側耳保持部に屋内側耳部42を差し込み、軒樋の屋内側耳部42を一方より支持する耳受部23bと屋内側耳保持部のバネ片12bとで保持してなるもので、簡単な構造になっているものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の実開昭62−40120号公報に記載の軒樋吊具では、図4に示すように、耳受部23bの先端とバネ片12bの先端とが相対する位置になっているため、屋内側耳保持部に屋内側耳部42を差し込む時、かなり強い力で、耳受部とバネ片の間に屋内側耳部42を押し込まねばならない。そのため、取付が面倒であったり、力強く押し込もうとすると、高所での取付作業で危険を伴うことがある。
【0004】本発明の目的は、上記問題に着目してなされたもので、軒樋の屋内側耳部を軒樋吊具の屋内側耳保持部の耳受部とバネ片の間に、押し込み易くし、取付が簡単にできる軒樋吊具を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達成するためになされたもので、軒先取付部と、この軒先取付部から屋外側に突出された軒樋支持腕と、この軒樋支持腕の先端に設けられた屋外側耳保持部と、この屋外側耳保持部より屋内側に設けられた屋内側耳保持部とからなる軒樋吊具において、この屋内側耳保持部は、軒樋支持腕から屋内側に突出された耳受部と、軒先取付部から屋外側に突出されたバネ片とからなり、耳受部の先端とバネ片の先端とが相対する位置より水平方向にずれているものである。
【0006】本発明の軒樋吊具の材質は、合成樹脂、金属が使用されるが、軽量、防錆の点で合成樹脂がよく、合成樹脂の中でも、可撓性の点で、ポリカ−ボネ−ト樹脂が好ましい。本発明の軒樋吊具は射出成形法で製造すると、屋外側耳保持部、軒樋支持腕及び軒先取付部が一体成形できるので、好ましい。
【0007】本発明の軒樋吊具において、耳受部とバネ片との先端がそれぞれ一個づつ相対して設けられていてもよいが、耳受部が複数個設けられてもよいし、バネ片を複数個設けられてもよい。このように耳受部やバネ片を複数個設ける場合には、この複数個の耳受部、又は、バネ片の先端を、バネ片、又は、耳受部の先端とを相対する位置より水平方向にずらせばよく、複数個の耳受部やバネ片を設けると、しっかりと軒樋の屋内側耳をとめることができるので、都合がよい。
【0008】(作用)本発明の請求項1記載の軒樋支持具では、屋内側耳保持部は、軒樋支持腕から屋内側に突出された耳受部と、軒先取付部から屋外側に突出されたバネ片とからなり、耳受部の先端とバネ片の先端とが相対する位置より水平方向にずれているから、この耳受部とバネ片との間に軒樋の屋内側耳部を入れる時、図2に示すように、軒樋の屋内側耳部が、互い違いに突出した耳受部とバネ片とに沿って、曲がることによって、屋内側耳部が耳受部とバネ片との間に入り易くなり、小さい力で押し込むことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例を図1及び図2に基づいて説明する。図1の(イ)は軒樋吊具の斜視説明図、(ロ)は(イ)の矢視説明図、図2は軒樋の屋内側耳部が曲がり、突出した1個の耳受部と1個のバネ片との間に差し込まれる状態を示した説明図である。
【0010】図1に示すように、Aはポリカ−ボネ−ト樹脂製の軒樋支持具であり、この軒樋支持具Aは軒先取付部1と軒樋支持腕2とからなり、射出成形法で一体に作られている。
【0011】軒先取付部1は矩形状の板体で、軒樋支持腕2を挟んで上端部に2個と中央部下端部に1個の取付孔11が設けられている。軒樋支持腕2は棒状体で、軒先取付部1のほぼ中央上端部より、屋外側に向けて突出されている。そして、軒樋支持腕2の屋外側に屋外側耳保持部21と屋内側に屋内側耳保持部22が設けられている。屋外側耳保持部21は、軒樋支持腕2の先端が上向きに突出されたものである。屋内側耳保持部22は、軒樋支持腕2から屋内側に突出されたバネ片12と、屋外から見て軒先取付部1の右端部から屋外側に突出された耳受部23とからなり、耳受部23の先端とバネ片12の先端とが相対する位置より水平方向にずれている。この屋内側耳保持部22の耳受部23の先端とバネ片12の先端との距離は、軒樋4の屋内側耳部の幅より若干小さくされており、突出された耳受部23で軒樋4の屋内側耳部42の下部を支持し、突出されたバネ片12で押圧するようになされている。
【0012】次に、軒樋支持具Aの施工方法及び作用について説明する。軒先に、軒樋支持具Aの取付位置をきめる。次に、軒先取付部1の上端部に2個と中央部下端部に1個の取付孔11に釘を差し込み、鼻隠し板に釘を打ちつけて、軒先に固定する。次に、この軒先取付部1のほぼ中央上端部より、屋外側に向けて突出している軒樋支持腕2の屋外側耳保持部21に、軒樋4の屋外側耳部(図示省略)を嵌め込む。次に、軒樋支持腕2の屋内側耳保持部22に、図2に示すように、軒樋4の屋内側耳部42を互い違いに突出した耳受部23とバネ片12とに沿って曲げながら、耳受部23とバネ片12の間に差し込む。
【0013】このようにすると、軒樋4の屋内側耳部42を軒樋吊具Aの屋内側耳保持部22の耳受部23とバネ片12の間に、少ない力で押し込むことができ、取付が簡単にできる。又、屋内側耳保持部22の耳受部23とバネ片12の間は、軒樋4の屋内側耳部42の大きさより若干小さくされているため、屋内側耳部42がバネ片12を上方向に押し上げながら耳受部23とバネ片12の間に入る。このように取り付けると、耳受部23で屋内側耳部42の屋外側下面を支持し、バネ片12の弾性によりバネ片12で屋内側耳部42の上端部を押圧して軒樋4を軒樋吊具Aの軒樋支持腕2に取り付ける。
【0014】次に、本発明の他の実施例を図3に基づいて説明する。図3は軒樋の屋内側耳部が突出した2個の耳受部と1個のバネ片との間に差し込まれる状態を示した説明図である。図1に示す軒樋支持具Aと異なるところは、耳受部の個数が異なり、その他の構造、使用方法と作用は殆ど同じであるので、この異なるところのみを説明し、その他の説明は省略する。
【0015】屋内側耳保持部22aは、軒先取付部1aから屋外側に2個突出された耳受部23aと、軒樋支持腕2aから屋内側に突出されたバネ片12aとからなり、この2個の耳受部23aの先端の間に1個のバネ片12aの先端が設けられている。即ち、2個の耳受部23aの先端とバネ片12aの先端とが相対する位置より水平方向にずれているようになっている。取付方法は、図2に示すように、軒樋4の屋内側耳部42を、互い違いに突出した2個の耳受部23aと1個のバネ片12aの先端の間に、2個の耳受部23aと1個のバネ片12aの先端に沿って撓ますように曲げながら差し込む。
【0016】このようにすると、軒樋4の屋内側耳42を軒樋吊具Bの屋内側耳保持部22aの2個の耳受部23aと1個のバネ片12aとの間に、少ない力で押し込むことができ、取付が簡単にできる。又、屋内側耳保持部22aの耳受部23aとバネ片12aの間は、軒樋4の屋内側耳部42の大きさより若干小さくされているため、屋内側耳部42がバネ片12aを上方向に押し上げながら耳受部23aとバネ片12aの間に入る。このように取り付けると、耳受部23aで屋内側耳部42の屋外側下面を支持し、バネ片12aの弾性によりバネ片12aで屋内側耳部42の上端部を押圧して軒樋4を軒樋吊具B(図示省略)の軒樋支持腕2に取り付ける。
【0017】以上、本発明実施例を図面に基づいて説明してきたが、具体的な構成はこの実施例の限られるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
【0018】
【発明の効果】以上、説明してきたように、本発明の軒樋支持具では、屋内側耳保持部は、軒樋支持腕から屋内側に突出された耳受部と、軒先取付部から屋外側に突出されたバネ片とからなり、耳受部の先端とバネ片の先端とが相対する位置より水平方向にずれているから、この耳受部とバネ片との間に軒樋の屋内側耳部を入れる時、図2に示すように、軒樋の屋内側耳部が、互い違いに突出した耳受部とバネ片とに沿って、曲がることによって、屋内側耳部が耳受部とバネ片との間に入り易くなり、小さい力で押し込むことができる。
【0019】
 

 
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