米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 固定構造物 -> 積水化学工業株式会社

発明の名称 樋継手
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平9−302863
公開日 平成9年(1997)11月25日
出願番号 特願平8−124919
出願日 平成8年(1996)5月20日
代理人
発明者 神 貞三
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 角樋の外面形状にほぼ符合した内面形状を有する継手本体と、角樋の内面形状にほぼ符合した外面形状を有する押え部材とからなり、この継手本体と押え部材とで角樋を内外より挾着するようにした樋継手において、前記押え部材の底壁に、この底壁の一部が角樋の長手方向に沿って内側に膨出され、外側に開口する窪みが形成されていることを特徴とする樋継手。
【請求項2】 押え部材の底壁の両側部に立設された両側壁に、この両側壁の一部が角樋の長手方向に沿って内側に膨出され、外側に開口する窪みが形成されている請求項1記載の樋継手。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、角樋の接続に用いられる樋継手に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば実開昭62−103923号公報や実開昭62−103924号公報において、角樋の外面形状にほぼ符合した内面形状を有する継手本体と、角樋の内面形状にほぼ符合した外面形状を有する押え部材とからなり、この継手本体と押え部材とで角樋を内外より挾着するようにした樋継手が知られている。
【0003】この樋継手は、具体的には、底壁の両側縁に前後側壁を立設させると共にこの前後側壁の上端に耳受け部を設けて形成された継手本体と、底壁の両側縁に前後側壁を立設させるとともに、この前後側壁の上端にそれぞれ前記耳受け部と係合可能な耳押え部を設けて形成された押え部材とで構成され、角樋の外側に前記継手本体を嵌合するとともに角樋の内側に前記押え部材を嵌合し、前記継手本体と押え部材で角樋の接続部を挾着するようにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来の樋継手においては、押え部材の底壁が平坦であるため、押え部材の底壁の厚み分だけ、角樋の底壁内面との間に段差が存在することになる。したがって、押え部材の水上側に位置する角樋の底部に雨水が常に溜まった状態となり、この結果、たとえば継手本体と角樋との接着が不十分な場合、雨水の漏水が生じるという問題があった。
【0005】また、一方では、押え部材の底壁が平坦であるため、角樋の嵌合状態あるいは熱変形などにより、押え部材の底壁、前側壁または後側壁が底壁との間の屈曲部を支点として内側へ倒れるように変形するので、継手本体の両側壁と角樋の両側壁との間、あるいは継手本体の底壁と角樋の底壁との間に隙間が生じ、これらの隙間を通じて漏水が生じるという問題があった。
【0006】本発明の第一の目的は、押え部材の水上側に位置する角樋の底部に雨水が溜まらず、雨水の漏水の不安を解消できる樋継手を提供することである。
【0007】また、本発明の第二の目的は、角樋の内側への変形(いわゆる内反り)を防止することにより、継手本体と角樋との良好な密着状態を維持し、良好な止水性を維持できる樋継手を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明の樋継手は、角樋の外面形状にほぼ符合した内面形状を有する継手本体と、角樋の内面形状にほぼ符合した外面形状を有する押え部材とからなり、この継手本体と押え部材とで角樋を内外より挾着するようにした樋継手において、前記押え部材の底壁に、この底壁の一部が角樋の長手方向に沿って内側に膨出され、外側に開口する窪みが形成されているものである。
【0009】本発明においては、押え部材の底壁の両側部に立設された両側壁に、この両側壁の一部が角樋の長手方向に沿って内側に膨出され、外側に開口する窪みが形成されているのが望ましい。
【0010】(作用)請求項1記載の本発明の樋継手においては、押え部材の底壁に、この底壁の一部が角樋の長手方向に沿って内側に膨出され、外側に開口する窪みが形成されているので、この窪み内面と角樋の底壁内面との間にトンネル状の隙間が存在することになり、この隙間が水抜き孔としての機能を果たすことにより、押え部材の水上側に位置する角樋の底部に雨水が溜まらない。
【0011】また、請求項2記載の本発明の樋継手においては、押え部材の底壁に形成された窪みに加え、押え部材の底壁の両側部に立設された両側壁にも、この両側壁の一部が角樋の長手方向に沿って内側に膨出され、外側に開口する窪みが形成されているので、これらの窪みが変形応力を吸収する機能を果たすことになり、嵌合状態あるいは熱変形などに起因する角樋の内側への変形(内反り)は防止されて元の状態に保持される。
【0012】この結果、角樋の内周面と押え部材の外周面との密着性はそのまま維持されることにより、角樋と押え部材との密着は確実となり、止水性の向上を図ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。まず、本発明の樋継手の第1実施例を図面に基づいて説明する。図1は本発明の樋継手を使用状態とともに示す断面図、図2は図1における押え部材を示す斜視図、図3は図1における継手本体を示す斜視図である。
【0014】樋継手1は硬質塩化ビニル樹脂製のものであり、角樋の外側に嵌合する継手本体2と、角樋の内側に嵌合する押え部材3とから構成されている。
【0015】継手本体2は、図3に示すように、平坦な底壁21と、この底壁21の両側縁より外側に少し傾倒して立設された前側壁22および後側壁23とを有しており、後述の角樋の外面形状にほぼ符合した内面形状を有している。前側壁22および後側壁23の上端にはそれぞれ前耳受け部24および後耳受け部25が設けられ、これら前耳受け部24および後耳受け部25の上端にはそれぞれガイド片26および27が設けられている。
【0016】前耳受け部24および後耳受け部25は継手本体2の内側に開口する断面コ字状の溝形状に形成されており、この両受け部24、25の上縁のそれぞれの下面には角樋と係合する第1突部241および251が下向きに突設されている。この両突部241および251よりもガイド片26および27側には、第2突部242および252が下向きに突設されている。第1突部241と第2突部242の間、および第1突部251と第2突部252の間に存在する凹溝は、後述の押え部材の前耳押え部および後耳押え部のそれぞれの上端が係合されるものである。なお、前記ガイド片26および27は上方へ湾曲して形成されている。
【0017】押え部材3は、図2に示すように、底壁31と、この底壁31の両側縁より外側へ少し傾倒して立設された前側壁32および後側壁33とを有しており、後述の角樋の内面形状にほぼ符合した外面形状を有している。前側壁32および後側壁33の上端にはそれぞれ前耳押え部34および後耳押え部35が設けられている。前耳押え部34および後耳押え部35は上向きにほぼ垂直に形成されており、それぞれの上端が継手本体1の第2突部242および252と係合可能になっている。
【0018】底壁31にはその底壁の一部が幅方向(つまり角樋の長手方向)に沿って押え部材3の内側に膨出されて2個の窪み36が形成されている。この窪み36は外側に開口する断面半円形状のものである。窪み36の内面と後述の角樋の底壁内面との間にトンネル状の隙間36a、36aが形成され、この2個の隙間36aを通じて接続部近傍の両角樋の水上側と水下側とが連通することになる。
【0019】次に、図1に基づいて第1実施例の作用を説明する。まず、上記樋継手1にて接続される角樋について説明する。図1に示すように、角樋4は樋継手1と同様に硬質塩化ビニル樹脂製のものであり、底壁41と、この底壁41の両側縁に立設した前側壁42および後側壁43を有している。これら前側壁42および後側壁43の上端にはそれぞれ断面コ字状の前耳44および後耳45が設けられている。前耳44および後耳45はともに角樋4の内側に開口する溝形状に形成されている。
【0020】そして、継手本体2の内周面の所定部分に接着剤を塗布し、隣接する角樋4、4の端部外周面に跨がって継手本体2を接着嵌合する。その際、図に示すように、両角樋4の前耳44はその上端内縁が第1突部241に係合して前耳受け部24に嵌合され、また、後耳45はその上端内縁が第1突部251に係合して後耳受け部25に嵌合される。
【0021】つぎに、押え部材3の外周面の所定部分に接着剤を塗布し、押え部材3の後耳押え部35の上端を、第1突部251と第2突部252の間に存在する凹溝に係合し、押え部材3の前耳押え部34の上端を押し下げ、前耳押え部34の上端を、第1突部241と第2突部242の間に存在する凹溝に係合して、角樋4、4の端部内周面に跨がって押え部材3を接着嵌合する。この結果、両角樋4、4端部の内外周面を継手本体2と押え部材3で挾着した接続部が形成される。
【0022】そして、押え部材3の水上側に位置する角樋4の底部に滞留する雨水は、押え部材3の底壁31に形成された窪み36の内面と両角樋4、4の底壁41内面との間に形成されて存在する2個のトンネル状の隙間36aを通じて水下側に排水されることになる。
【0023】つぎに、本発明の樋継手の第2実施例を図面に基づいて説明する。図4は押え部材の変形例を示す斜視図、図5は図4の押え部材の使用状態を示す断面図である。
【0024】第2実施例においては、継手本体2は上記第1実施例におけるものと全く同一であるので、同一符号を付して説明を省略する。また、押え部材3についても、同一部分については同一符号を付して説明を省略する。
【0025】図4から明らかなように、押え部材3の底壁31の前後方向のほぼ中央にはその底壁の一部が幅方向(つまり角樋の長手方向)に沿って押え部材3の内側に膨出されて1個の窪み37が形成されている。この窪み37の内面と上述の角樋4の底壁41内面との間にトンネル状の隙間37aが形成され、この隙間37aを通じて接続部近傍の両角樋4、4の水上側と水下側とが連通することになる。また、前側壁32および後側壁33の上下方向のほぼ中央にも、それぞれの側壁の一部が幅方向(つまり角樋の長手方向)に沿って押え部材3の内側に膨出されて窪み38、39が形成されている。窪み37、38および39はともに断面半円形状のものであり、外側に開口している。
【0026】次に、図5に基づいて第2実施例の作用を説明する。なお、上記樋継手1にて接続される角樋は第1実施例にて使用したものと同一である。
【0027】第1実施例の場合と同様に、継手本体2の内周面の所定部分に接着剤を塗布し、隣接する角樋4、4の端部外周面に跨がって継手本体2を接着嵌合する。その際、図に示すように、両角樋4の前耳44はその上端内縁が第1突部241に係合して前耳受け部24に嵌合され、また、後耳45はその上端内縁が第1突部251に係合して後耳受け部25に嵌合される。
【0028】つぎに、押え部材3の外周面の所定部分に接着剤を塗布し、押え部材3の後耳押え部35の上端を、第1突部251と第2突部252の間に存在する凹溝に係合し、押え部材3の前耳押え部34の上端を押し下げ、前耳押え部34の上端を、第1突部241と第2突部242の間に存在する凹溝に係合して、角樋4、4の端部内周面に跨がって押え部材3を接着嵌合する。この結果、両角樋4、4端部の内外周面を継手本体2と押え部材3で挾着した接続部が形成される。
【0029】この場合、押え部材3の底壁31、前側壁32および後側壁33にそれぞれ窪み37、38および39が形成されているので、これらの窪み37、38および39は変形応力を吸収する機能を有している。たとえば、継手本体2に押え部材3をわずかに圧縮変形させた状態にて嵌合できるように、継手本体2および押え部材3の寸法設定を行っておけば、窪み37、38および39に弾性復元力を付与した状態で接続でき、この結果、角樋4の熱変形などに起因する角樋4の内側への変形(内反り)を防止できる。したがって、角樋4の外周面と継手本体2の内周面との密着性はそのまま維持されるので、止水性は保持される。
【0030】以上、本発明の実施例を図面により詳述してきたが、具体的な構成は上記の実施例に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更などがあっても本発明に含まれる。
【0031】上記実施例では、窪みの形状を断面形状が半円状のものとしたが、外側に開口しているものであれば、たとえばコ字状、V字状、U字状などのものであってもよい。
【0032】また、角樋の材質を塩化ビニル樹脂製のものに代えて、他の合成樹脂製のもの、あるいは鋼板の表面を塩化ビニル樹脂などにて被覆した合成樹脂被覆鋼板製のものとしてもよい。
【0033】
【発明の効果】請求項1記載の本発明の樋継手においては、押え部材の底壁に、この底壁の一部が角樋の長手方向に沿って内側に膨出され、外側に開口する窪みが形成されているので、この窪み内面と角樋の底壁内面との間に存在するトンネル状の隙間が水抜き孔としての機能を果たすことになり、押え部材の水上側に位置する角樋の底部に雨水が溜まらない。したがって、万が一、継手本体と角樋との接着が充分でなかったとしても、雨水の漏水は生じないのである。
【0034】また、請求項2記載の本発明の樋継手においては、押え部材の底壁に形成された窪みに加え、押え部材の底壁の両側部に立設された両側壁にも、この両側壁の一部が角樋の長手方向に沿って内側に膨出され、外側に開口する窪みが形成されているので、これらの窪みが変形応力を吸収する機能を果たすことになり、熱変形などに起因する角樋の内側への変形(内反り)は防止されて元の状態に保持される。このため、角樋の外周面と継手本体の内周面との密着性はそのまま維持されることにより、角樋と継手本体との密着は確実となり、止水性の低下は生じない。
 

 
     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2008