| 発明の名称 |
樋継手 |
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| 発行国 |
日本国特許庁(JP) |
| 公報種別 |
公開特許公報(A) |
| 公開番号 |
特開平9−302862 |
| 公開日 |
平成9年(1997)11月25日 |
| 出願番号 |
特願平8−124915 |
| 出願日 |
平成8年(1996)5月20日 |
| 代理人 |
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| 発明者 |
神 貞三 |
| 要約 |
目的
構成
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特許請求の範囲
【請求項1】 角樋の外面形状にほぼ符合した内面形状を有する継手本体と、角樋の内面形状にほぼ符合した外面形状を有する押え部材とからなり、この継手本体と押え部材とで角樋を内外より挾着するようにした樋継手において、前記押え部材の底壁と、この底壁の両側部に立設された両側壁とが、それぞれ外側に膨出されて湾曲状に形成されていることを特徴とする樋継手。
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発明の詳細な説明
【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、角樋の接続に用いられる樋継手に関する。 【0002】 【従来の技術】たとえば実開昭62−103923号公報や実開昭62−103924号公報において、角樋の外面形状にほぼ符合した内面形状を有する継手本体と、角樋の内面形状にほぼ符合した外面形状を有する押え部材とからなり、この継手本体と押え部材とで角樋を内外より挾着するようにした樋継手が知られている。 【0003】この樋継手は、具体的には、底壁の両側縁に前後側壁を立設させるとともにこの前後側壁の上端に耳受け部を設けて形成された継手本体と、底壁の両側縁に前後側壁を立設させるとともにこの前後側壁の上端に前記耳受け部と係合可能な耳押え部を設けて形成された押え部材とで構成され、角樋の外側に前記継手本体を嵌合するとともに角樋の内側に前記押え部材を嵌合し、この継手本体と押え部材で軒樋の接続部を挾着するようにしたものである。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来の樋継手においては、押え部材の底壁、およびこの底壁の両側部に立設された前側壁および後側壁が平坦であるため、角樋の変形などにより、押え部材の底壁、前側壁または後側壁が底壁との間の屈曲部を支点として内側へ倒れるように変形するので、継手本体の両側壁と角樋の両側壁との間、あるいは継手本体の底壁と角樋の底壁との間に隙間が生じ、これらの隙間を通じて漏水が生じるという問題があった。 【0005】また、角樋の材質がたとえば硬質塩化ビニル樹脂にて被覆された被覆鋼板の場合、角樋の長手方向の露出端面が漏水した雨水との接触により錆びて腐食されるという問題も生じてくる。 【0006】本発明は上記問題に着目してなされたもので、嵌合状態あるいは熱変形などに起因する角樋の内側への変形(いわゆる内反り)を防止することにより、継手本体と角樋との良好な密着状態を維持し、良好な止水性を維持できる樋継手を提供することを目的としている。 【0007】 【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明の樋継手は、角樋の外面形状にほぼ符合した内面形状を有する継手本体と、角樋の内面形状にほぼ符合した外面形状を有する押え部材とからなり、この継手本体と押え部材とで角樋を内外より挾着するようにした樋継手において、前記押え部材の底壁と、この底壁の両側部に立設された両側壁とが、それぞれ外側に膨出されて湾曲状に形成されているものである。 【0008】(作用)請求項1記載の本発明の樋継手においては、押え部材の底壁と、この底壁の両側部に立設された両側壁とが、それぞれ外側に膨出されて湾曲状に形成されているので、この湾曲状の部分により、嵌合状態あるいは熱変形などに起因する角樋の内側への変形(内反り)は防止されて元の状態に保持される。この結果、角樋の内周面と押え部材の外周面との密着性はそのまま維持されることにより、角樋と押え部材との密着は確実となり、止水性の向上を図ることができる。このため、角樋の材質がたとえば硬質塩化ビニル樹脂にて被覆された被覆鋼板であっても、角樋の露出端面は雨水に接することがない。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例を図面を参照して説明する。まず、本発明の樋継手の第1実施例を図面に基づいて説明する。図1は本発明の樋継手を使用状態とともに示す断面図、図2は図1における押え部材を示す斜視図、図3は図1における継手本体を示す斜視図である。 【0010】樋継手1は硬質塩化ビニル樹脂製のものであり、角樋の外側に嵌合する継手本体2と、角樋の内側に嵌合する押え部材3とから構成されている。 【0011】継手本体2は、図3に示すように、平坦な底壁21と、この底壁21の両側縁より外側に少し傾倒して立設された前側壁22および後側壁23とを有しており、後述の角樋の外面形状にほぼ符合した内面形状を有している。前側壁22および後側壁23の上端にはそれぞれ前耳受け部24および後耳受け部25が設けられ、これら前耳受け部24および後耳受け部25の上端にはそれぞれガイド片26および27が設けられている。 【0012】前耳受け部24および後耳受け部25は継手本体2の内側に開口する断面コ字状の溝形状に形成されており、この両受け部24、25の上縁のそれぞれの下面には角樋と係合する第1突部241および251が下向きに突設されている。この両突部241および251よりもガイド片26および27側には、第2突部242および252が下向きに突設されている。第1突部241と第2突部242の間、および第1突部251と第2突部252の間に存在する凹溝は、後述の押え部材の前耳押え部および後耳押え部のそれぞれの上端が係合されるものである。なお、前記ガイド片26および27は上方へ湾曲して形成されている。 【0013】押え部材3は、図2に示すように、底壁31と、この底壁31の両側縁より外側へ少し傾倒して立設された前側壁32および後側壁33とを有しており、後述の角樋の内面形状にほぼ符合した外面形状を有している。図から明らかなように、底壁31、前側壁32および後側壁33はともに外側に円弧状に膨出されている。この場合、最大部分にて約1.5mm外側に膨出している。前側壁32および後側壁33の上端にはそれぞれ前耳押え部34および後耳押え部35が設けられている。前耳押え部34および後耳押え部35は上向きにほぼ垂直に形成されており、それぞれの上端が継手本体1の第2突部242および252と係合可能になっている。 【0014】次に、図1に基づいて第1実施例の作用を説明する。まず、上記樋継手1にて接続される角樋について説明する。図1に示すように、角樋4は樋継手1と同様に硬質塩化ビニル樹脂製のものであり、底壁41と、この底壁41の両側縁に立設した前側壁42および後側壁43とを有している。これら前側壁42および後側壁43の上端にはそれぞれ断面コ字状の前耳44および後耳45が設けられている。前耳44および後耳45はともに角樋4の内側に開口する溝形状に形成されている。なお、底壁41、前側壁42および後側壁43はともに平坦とされている。 【0015】そして、継手本体2の内周面の所定部分に接着剤を塗布し、隣接する角樋4、4の端部外周面に跨がって継手本体2を接着嵌合する。その際、図に示すように、両角樋4の前耳44はその上端内縁が第1突部241に係合して前耳受け部24に嵌合され、また、後耳45はその上端内縁が第1突部251に係合して後耳受け部25に嵌合される。 【0016】つぎに、押え部材3の外周面の所定部分に接着剤を塗布し、押え部材3の後耳押え部35の上端を、第1突部251と第2突部252の間に存在する凹溝に係合し、押え部材3の前耳押え部34の上端を押し下げ、前耳押え部34の上端を、第1突部241と第2突部242の間に存在する凹溝に係合して、角樋4、4の端部内周面に跨がって押え部材3を接着嵌合する。この結果、両角樋4、4端部の内外周面を継手本体2と押え部材3で挾着した接続部が形成される。 【0017】この場合、角樋4の前耳44と押え部材3の前耳押え部34との間、および角樋4の後耳45と押え部材3の後耳押え部35との間に若干の隙間が存在しているので、寸法誤差や変形等があってもそれが僅かであれば、角樋4の前耳44あるいは後耳45は押え部材3の前耳押え部34あるいは後耳押え部35に当たらない。 【0018】したがって、角樋4の前側壁42と押え部材3の前側壁32との密着性がそのまま維持されるとともに、角樋4の後側壁43と押え部材3の後側壁33との密着性がそのまま維持されるので、角樋4と押え部材3との密着が確実となり、止水性が向上する。 【0019】この場合、押え部材3の底壁31、前側壁32および後側壁33がともに外側に膨出されて湾曲状に形成されているので、これらの底壁31、前側壁32および後側壁33は変形応力を吸収する機能を有している。たとえば、継手本体2に押え部材3をわずかに圧縮変形させた状態にて嵌合できるように、継手本体2および押え部材3の寸法設定を行っておけば、押え部材3の底壁31、前側壁32および後側壁33に弾性復元力を付与した状態で接続でき、この結果、角樋4の熱変形などに起因する角樋4の内側への変形(内反り)を防止できる。したがって、角樋4の外周面と継手本体2の内周面との密着性はそのまま維持されるので、止水性は保持される。 【0020】以上、本発明の実施例を図面により詳述してきたが、具体的な構成は上記の実施例に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更などがあっても本発明に含まれる。 【0021】上記実施例では、角樋の材質を塩化ビニル樹脂製のものとしたが、他の合成樹脂製のもの、あるいは鋼板の表面を塩化ビニル樹脂などにて被覆した合成樹脂被覆鋼板製のものとしてもよい。 【0022】 【発明の効果】請求項1記載の本発明の樋継手においては、押え部材の底壁、前側壁および後側壁がそれぞれ外側に膨出されて湾曲状に形成されているので、この湾曲状の部分が変形応力を吸収する機能を果たすことになり、熱変形などに起因する角樋の内側への変形(内反り)は防止されて元の状態に保持される。したがって、角樋の外周面と継手本体の内周面との密着性はそのまま維持されることにより、角樋と継手本体との密着は確実となり、止水性の低下は生じない。 【0023】特に、角樋の材質がたとえば硬質塩化ビニル樹脂にて被覆された被覆鋼板である場合、角樋の接続端部の露出端面は雨水に触れないので、角樋の露出端面の腐食防止に効果的である。
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