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発明の名称 軒樋の取付構造
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平9−302860
公開日 平成9年(1997)11月25日
出願番号 特願平8−124927
出願日 平成8年(1996)5月20日
代理人
発明者 清水 勝美 / 鶴野 臣久 / 柳川 祥二
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 屋根の先端に沿って設けられた軒樋を、受具により支持して鼻隠し板に取り付ける軒樋の取付構造において、軒樋は底壁と、底壁の両側縁から立設された前側壁と後側壁とからなり、前側壁には前側壁の上端から後側壁に向かって斜め上方に折曲された折曲壁が延設され、折曲壁には多数の流水孔が穿設され、軒樋の折曲壁と屋根の先端との間に屋根から落下する雨水を軒樋に集水可能な間隙が設けられ、折曲壁の先端が略屋根の先端方向に向けられて軒樋が取り付けられていることを特徴とする軒樋の取付構造。
【請求項2】 受具は軒樋の外周面に当接して支持する樋受け部と、樋受け部を鼻隠し板に取り付ける取付部とからなり、樋受け部は底片と、底片の両側縁から立設された前側片と後側片とからなり、前側片と後側片の先端に折り曲げ可能な折曲片が延設され、それぞれの折曲片の先端が折り曲げられ、前記軒樋の折曲壁と後側壁上端に係止されて取り付けられることを特徴とする請求項1記載の軒樋の取付構造。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋根の先端に沿って設けられた軒樋に屋根の雨水を集め、屋根の積雪を避けるようになされた軒樋の取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の軒樋の取付構造としては、例えば、実開平3−76941号公報に記載されているものが知られている。前記公報記載の軒樋の取付構造において、軒樋は底壁と、底壁の両側縁から立設された前側壁と後側壁とからなり、前側壁には上端より下方に折曲され更に斜め上方へ折曲された折曲壁が後方へ延設され、折曲壁には多数の流水孔が穿設されているものであって、この軒樋を支持具により鼻隠し板に取り付け、屋根の雨水は折曲壁の流水孔から軒樋の中に導かれるが、屋根の積雪は軒樋を避けるようになされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公報記載の軒樋の取付構造においては、前側壁と折曲げ壁は段付きになされているので、折曲壁の上に雪が積もって軒樋に積雪荷重がかかるという問題と、屋根から落下した雨水は折曲壁に当たって飛散し、軒下に落下するという問題がある。
【0004】本発明は、上記従来技術の問題を解決するためになされたものであって、本発明の目的は、屋根の雨水を軒下に落下させずに集水できると同時に、積雪を避けるようになされた軒樋の取付構造に関する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達成するためになされたものであって、請求項1記載の発明は、屋根の先端に沿って設けられた軒樋を、受具により支持して鼻隠し板に取り付ける軒樋の取付構造において、軒樋は底壁と、底壁の両側縁から立設された前側壁と後側壁とからなり、前側壁には前側壁の上端から後側壁に向かって斜め上方に折曲された折曲壁が延設され、折曲壁には多数の流水孔が穿設され、軒樋の折曲壁と屋根の先端との間に屋根から落下する雨水を軒樋に集水可能な間隙が設けられ、折曲壁の先端が略屋根の先端方向に向けられて軒樋が取り付けられていることを特徴とする軒樋の取付構造である。
【0006】請求項2記載の発明は、受具が軒樋の外周面に当接して支持する樋受け部と、樋受け部を鼻隠し板に取り付ける取付部とからなり、樋受け部は底片と、底片の両側縁から立設された前側片と後側片とからなり、前側片と後側片の先端に折り曲げ可能な折曲片が延設され、それぞれの折曲片の先端が折り曲げられ、前記軒樋の折曲壁と後側壁上端に係止されて取り付けられることを特徴とする請求項1記載の軒樋の取付構造である。
【0007】(作用)請求項1記載の軒樋の取付構造において、軒樋の前側壁には前側壁の上端から後側壁に向かって斜め上方に折曲された折曲壁が延設され、折曲壁の先端が略屋根の先端方向に向けられて軒樋が取り付けられているものであるから、屋根の積雪は折曲げ壁に沿って滑り落ち、積雪の衝撃を避けることができる。
【0008】また、請求項1記載の軒樋の取付構造において、軒樋の折曲壁と屋根の先端との間に屋根から落下する雨水を軒樋に集水可能な間隙が設けられているので、屋根の雨水はこの隙間から軒樋の中に落下し、軒下に飛散したり落下することはない。
【0009】請求項2記載の軒樋の取付構造においては、受具の前側片と後側片の先端に折り曲げ可能な折曲片が延設され、それぞれの折曲片の先端が折り曲げられ、前記軒樋の折曲壁と後側壁上端に係止されて取り付けられているので、軒樋を受け具にしっかり支持固定できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面を基に説明する。図1と図2は、本発明の一実施例であって、図1は軒樋の取付構造を示す説明図、図2は図1のA−A線における折曲壁の平面図である。図1と図2において、1は軒樋、2は受具、3は鼻隠し板、4は屋根である。
【0011】本発明に係る軒樋1の取付構造は、屋根4の先端に沿って設けられた軒樋1を受具2により支持して鼻隠し板3に取り付けるものであてる。
【0012】軒樋1は、硬質塩化ビニル樹脂製であって、底壁11と、底壁11の両側縁から立設された前側壁12と後側壁13とからなり、前側壁12には上端から後側壁13に向かって斜め上方に折り曲げられた折曲壁14が延設されている。上記底壁11、側壁12、13、折曲壁14等、それぞれの壁が接するコーナー部には中空のリブ16、16が設けられ、図2に示すように、折曲壁14には長孔形状の多数の流水孔15が穿設されている。
【0013】受け具2は、ステンレス鋼製であって、軒樋1の外周面に当接して支持する樋受け部21と、樋受け部21を鼻隠し板3に取り付ける取付部22とからなっている。樋受け部21は、底片23と、底片23の両側縁から立設された前側片24と後側片25とからなり、前側片24と後側片25の先端に折り曲げ可能な折曲片26、27が延設されている。上記折曲片26、27の先端は折り曲げられ、折曲片26は軒樋1の折曲壁14の流水孔15の中に挿入されて係止され、折曲片27は軒樋1の後側壁13の上端に係止されている。
【0014】上記軒樋1の折曲壁14と屋根4の先端との間には、屋根4から落下する雨水を軒樋1に集水可能な隙間Bが設けられ、折曲壁14の先端が略屋根の先端方向に向けられて軒樋1が取り付けられている。
【0015】つぎに、上記軒樋1を受け具2により鼻隠し板3に取り付ける施工方法について説明する。まず、屋根4の先端に沿って複数個の受け具2を鼻隠し板3の所定の位置に釘あるいはビスにより固定し、この受け具2の前側片24を押し広げながら軒樋1を取り付ける。ついで、折曲片26を折り曲げて軒樋1の折曲壁14の流水孔15の中に挿入して係止し、折曲片27も同様に折り曲げて軒樋1の後側壁13の上端に係止する。
【0016】本実施例の軒樋1の取付構造において、軒樋1の前側壁12には上端から後側壁13に向かって斜め上方に折曲された折曲壁14が延設され、折曲壁14の先端が略屋根4の先端方向に向けられて軒樋1が取り付けられているものであるから、屋根1の積雪は折曲げ壁14に沿って滑り落ち、積雪の衝撃を避けることができる。
【0017】また、本実施例において、軒樋1の折曲壁14と屋根4の先端との間に屋根4から落下する雨水を軒樋1に集水可能な間隙Bが設けられているので、屋根4の雨水はこの隙間Bから軒樋1の中に落下し、軒下に飛散したり落下することはない。
【0018】さらにまた、本実施例において、軒樋1のそれぞれの壁が接するコーナー部には中空のリブ16、16が設けられているので、軒樋1の中に積雪したときの積雪重量に耐えることができる。
【0019】さらにまた、本実施例においては、受具2の前側片24と後側片25の先端に折り曲げ可能な折曲片26、27が延設され、それぞれの折曲片26、27の先端が折り曲げられ、前記軒樋1の折曲壁14と後側壁13上端に係止されて取り付けられているので、軒樋1を受け具2にしっかり支持固定できる。
【0020】
【発明の効果】請求項1記載の軒樋の取付構造において、屋根の積雪は折曲げ壁に沿って滑り落ち、積雪の衝撃を避けることができるので、積雪による軒樋の落下を防止できる。また、軒樋の折曲壁と屋根の先端との間に屋根から落下する雨水を軒樋に集水可能な間隙が設けられているので、屋根の雨水はこの隙間から軒樋の中に落下し、軒下に飛散したり落下することはない。
【0021】請求項2記載の軒樋の取付構造においては、受具の前側片と後側片の先端に折り曲げ可能な折曲片が延設され、それぞれの折曲片の先端が折り曲げられ、前記軒樋の折曲壁と後側壁上端に係止されて取り付けられているので、軒樋を受け具にしっかり支持固定できる。
 

 
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