| 発明の名称 |
給水給湯用可撓配管の漏水検知構造 |
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| 発行国 |
日本国特許庁(JP) |
| 公報種別 |
公開特許公報(A) |
| 公開番号 |
特開平9−302738 |
| 公開日 |
平成9年(1997)11月25日 |
| 出願番号 |
特願平8−121716 |
| 出願日 |
平成8年(1996)5月16日 |
| 代理人 |
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| 発明者 |
市野沢 哲 / 祖母井 勉 / 坂本 正勝 |
| 要約 |
目的
構成
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特許請求の範囲
【請求項1】 床スラブ上に配設された立ち上げ部材と、この立ち上げ部材の鞘管受け口と水密に接続されて床スラブ上に敷設された鞘管と、立ち上げ部材の筒状部に合わせて床に形成された貫通口にフランジを介して室内側に固定された貫通継手と、一端がヘッダーに接続されるとともに、鞘管および立ち上げ部材に挿通されて他端が貫通継手に接続された給水給湯用可撓配管と、からなり、前記立ち上げ部材の筒状部と貫通継手とがシール手段を介して密閉されていることを特徴とする給水給湯用可撓配管の漏水検知構造。 【請求項2】 前記シール手段は、貫通継手の継手本体に装着されたOリングである請求項1記載の給水給湯用可撓配管の漏水検知構造。
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発明の詳細な説明
【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、鞘管ヘッダー工法によって住居内に敷設された給水給湯用可撓配管の漏水検知構造に関するものである。 【0002】 【従来の技術】一般に、屋内配管工事においては、建物の躯体工事の際に設定された配管ルートに沿って鞘管を配設しておき、建物の設備工事時に、その鞘管内に給水給湯用可撓配管や冷暖房機器の冷温水用可撓配管などを挿通する鞘管工法が採用されている。 【0003】また、ホテルやビルあるいは集合住宅など、点在している箇所への給水給湯については、ヘッダー(分配装置)から直接給水給湯箇所に給水給湯用可撓配管を敷設し、同時通水時においても給水給湯箇所の遠近に関係なく充分な給水給湯量を確保することのできるヘッダー工法が採用されている。特に、このヘッダー工法を鞘管工法で施工する鞘管ヘッダー工法が広く利用されている。 【0004】すなわち、図5に示すように、給水給湯箇所に対応して床スラブKに配設された立ち上げ部材1と、床下、壁裏や天井裏あるいはパイプシャフトやメーターボックスなどに設置されたヘッダー2とにわたって鞘管3を敷設し、一端がヘッダー2の分岐口2aに接続された給水給湯用可撓配管4を鞘管3内に挿通して立ち上げ部材1内に導いた後、その他端を立ち上げ部材1に合わせて床5に形成された貫通口5aを貫通して固定された貫通継手6に接続し、貫通継手6に給湯器や冷暖房機器あるいはロータンクなどへの配管7を接続している(例えば、特開平6−281077号公報参照)。 【0005】ここで、立ち上げ部材1は、鞘管3の一端に接続可能な鞘管受け口11と、貫通口5aに挿入されるように垂直に延びる筒状部12と、これらの鞘管受け口11および筒状部12とにわたって給水給湯用可撓配管4を水平方向から鉛直方向に進路を変更させることのできる曲率半径に形成された湾曲部13とを有している。 【0006】また、貫通継手6は、図6に示すように、継手本体61と、この継手本体61の一端側に一体に設けられたフランジ62からなり、継手本体61の一端部には、室内側において配管7を接続するための雌ネジ部61aが形成され、その他端部には、給水給湯用可撓配管4を接続するための接続部61bが形成されている。そして、貫通継手6の継手本体61は、前述した立ち上げ部材1の筒状部12内に収容できるように、その内径よりも小径に設定されている。 【0007】このような鞘管ヘッダー工法による配管施工に際しては、給水給湯箇所に合わせて立ち上げ部材1を床スラブK上に配設し、その鞘管受け口11に鞘管3の一端を水密に接続する。また、立ち上げ部材1の筒状部12が挿入可能な貫通口5aを形成した床5を敷設した後、床5の表面から突出する立ち上げ部材1の筒状部12を切断する。次いで、一端をヘッダー2の分岐口2aに接続した給水給湯用可撓配管4を鞘管3内に挿通し、立ち上げ部材1を経てその筒状部12から引き出してその他端を貫通継手6の接続部61bに接続する。そして、貫通継手6の継手本体61を立ち上げ部材1の筒状部12に収容した状態でそのフランジ62を室内側において床5にビスを介して固定した後、その雌ネジ部61aに配管7を室内側から接続している。 【0008】したがって、貫通継手6と給水給湯用可撓配管4との接続箇所は、床下における立ち上げ部材1の内部に位置し、また、貫通継手6と機器などへの配管7との接続箇所は室内側に位置している。 【0009】ここで、ヘッダー2と給水給湯用可撓配管4との接続および貫通継手6の接続部61bと給水給湯用可撓配管4との接続は、締結金具8を用いたメカニカル式の他、給水給湯用可撓配管4の材質によっては、融着や溶接を利用することもできる。 【0010】また、鞘管3には、波付けプラスチック管、例えば、ポリ塩化ビニル管、ポリエチレン管などが使用され、一方、給水給湯用可撓配45としては、給水給湯温度に応じた耐熱性が必要とされ、ポリエチレン管、架橋ポリエチレン管、ポリブデン管などのプラスチック管や、アルミニウム管、銅管、ステンレスなどの金属管や、これらプラスチック管と金属管との複合管などが使用されている。 【0011】 【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した鞘管ヘッダー工法による配管システムにおいては、ヘッダーと給水給湯用可撓配管との接続箇所、貫通継手と給水給湯用可撓配管との接続箇所および貫通継手と機器などへの配管との接続箇所に漏水の可能性がある。このうち、ヘッダーと給水給湯用可撓配管との接続箇所については、ヘッダーが設置された位置に対応して壁あるいは床などに形成した点検口を通して点検可能であり、また、貫通継手と配管との接続箇所については、室内側で接続しているため、漏水は容易に検知することができる。これに対し、貫通継手と給水給湯用可撓配管との接続箇所については、床下に位置していることから、この接続箇所で漏水が発生すると、早期に発見することは非常に困難である。そして、ヘッダーが立ち上げ部材の筒状部よりも高い位置に設置されていると、貫通継手と給水給湯用可撓配管との接続箇所に発生した漏水は、立ち上げ部材を満たしてその筒状部開口端と貫通継手のフランジとの隙間を経て溢れ出すことから、建物の内装材の浸水にまで波及して大きな被害に至ることが多い。 【0012】本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、鞘管ヘッダー工法による配管システムにおいて、床下に位置する貫通継手と給水給湯用可撓配管との接続箇所の漏水を確実に検知することのできる給水給湯用可撓配管の漏水検知構造を提供するものである。 【0013】 【課題を解決するための手段】本発明は、床スラブ上に配設された立ち上げ部材と、この立ち上げ部材の鞘管受け口と水密に接続されて床スラブ上に敷設された鞘管と、立ち上げ部材の筒状部に合わせて床に形成された貫通口にフランジを介して室内側に固定された貫通継手と、一端がヘッダーに接続されるとともに、鞘管および立ち上げ部材に挿通されて他端が貫通継手に接続された給水給湯用可撓配管と、からなり、前記立ち上げ部材の筒状部と貫通継手とがシール手段を介して密閉されていることを特徴とするものである。 【0014】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例の形態を図面に基づいて説明する。 【0015】なお、説明の便宜上、図5および図6に示した部材と同一の部材には同一の符号を用いるものとする。 【0016】図1には、本発明の給水給湯用可撓配管の漏水検知構造の一実施形態が示されており、この漏水検知構造は、床スラブKに配設された立ち上げ部材1と、この立ち上げ部材1の鞘管受け口11とパッキン9を介して水密に接続され、床スラブKに敷設された鞘管3と、立ち上げ部材1の筒状部12に合わせて床5に形成された貫通口5aにフランジ62を介して室内側に固定された貫通継手6と、一端がヘッダーの分岐口に接続されて鞘管3内に挿通され、他端が立ち上げ部材1の湾曲部13を経て筒状部12から引き出されて貫通継手6の接続部61bに締結金具8を介して接続された給水給湯用可撓配管5と、からなり、立ち上げ部材1の筒状部12と貫通継手6とは、シール手段10、例えば、その継手本体61に装着されたOリング101を介して密閉されている。 【0017】この立ち上げ部材1は、プラスチックや金属、あるいは、これらの複合材料によって形成されている。 【0018】この結果、立ち上げ部材1の筒状部12と貫通継手6の継手本体61とがシール手段10(Oリング101)を介して密閉され、また、鞘管3と立ち上げ部材1の鞘管受け口11とが水密に接続されているため、ヘッダー2を立ち上げ部材1と関係なく施工上容易な任意の位置に設置することができるとともに、床下に位置する貫通継手6と給水給湯用可撓配管4との接続箇所に漏水が発生した場合、立ち上げ部材1から漏れ出すことなく立ち上げ部材1および鞘管3内に充満し、最終的に立ち上げ部材1とヘッダー2との高さ関係に関わらず鞘管3のヘッダー2側端部から溢れ出すことになるが、このような漏水は、ヘッダー2の設置位置に対応して形成された点検口を通して点検することで速やかに検知することが可能であり、被害を最小限度に抑えることができる。 【0019】なお、前述した実施形態においては、立ち上げ部材1の筒状部12と貫通継手6とを密閉するシール手段10として、貫通継手6の継手本体61に装着されたOリング101を例示したが、立ち上げ部材1の筒状部12と貫通継手6とがシール手段10を介して密閉されていればよく、例えば、図2に示すように、立ち上げ部材1の筒状部12の開口端と貫通継手6のフランジ62との間にシール手段10として弾性体102を配設して密閉することもでき、また、図3に示すように、立ち上げ部材1の筒状部12の内周面と貫通継手6の継手本体61との間にシール手段10として一定長さにわたる弾性体103を配設して密閉することもできる。さらに、図4に示すように、貫通継手6のフランジ62に立ち上げ部材1の筒状部12の内径よりも小径の周壁63を垂設し、この周壁63の外周面にシール手段10としてOリング101を装着して密閉するようにしてもよい。 【0020】また、前述した実施形態では、立ち上げ部材1の鞘管受け口11と鞘管3とをパッキン9を介して水密に接続した場合を例示したが、立ち上げ部材1の鞘管受け口11と鞘管3とが水密に接続されればよく、パッキン9に限定するものではない。例えば、詳細には図示しないが、立ち上げ部材1の鞘管受け口11と鞘管3との接続部全体をカバーで覆うことにより、密閉するようにしてもよい。 【0021】 【発明の効果】以上のように本発明によれば、床スラブ上に配設された立ち上げ部材と、この立ち上げ部材の鞘管受け口と水密に接続されて床スラブ上に敷設された鞘管と、立ち上げ部材の筒状部に合わせて床に形成された貫通口にフランジを介して室内側に固定された貫通継手と、一端がヘッダーに接続されるとともに、鞘管および立ち上げ部材に挿通されて他端が貫通継手に接続された給水給湯用可撓配管と、からなり、前記立ち上げ部材の筒状部と貫通継手とがシール手段を介して密閉されていることにより、ヘッダーを立ち上げ部材と無関係に任意の位置に設置することができるとともに、床下に位置する貫通継手と給水給湯用可撓配管との接続箇所に漏水が発生しても、その漏水を鞘管のヘッダー側端部において速やかに検知して被害を最小限度に抑えることができる。
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