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発明の名称 軒樋吊具
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平9−296574
公開日 平成9年(1997)11月18日
出願番号 特願平8−114798
出願日 平成8年(1996)5月9日
代理人
発明者 元 隆明
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 軒先取付部と、この軒先取付部から屋外側に突出された軒樋支持腕と、この軒樋支持腕の先端に設けられた屋外側耳保持部と、この屋外側耳保持部より屋内側に設けられた屋内側耳保持部とからなる軒樋吊具において、屋外側耳保持部の屋内側に、第三製品を取り付ける係合保持部が設けられていることを特徴とする軒樋吊具。
【請求項2】 係合保持部が、屋外側耳保持部の屋内側の軒樋支持腕に立設された突出片と、この突出片の先端に設けられた切欠部とからなることを特徴とする請求項1記載の軒樋吊具。
【請求項3】 係合保持部が、屋外側耳保持部の屋内側の軒樋支持腕に上下方向の貫通した差込孔であることを特徴とする請求項1記載の軒樋吊具。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軒先に取着固定されて軒樋を保持する軒樋吊具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、軒樋吊具としては、実開昭62−40120号公報に記載あるように、軒先取付部から屋外側に突出された軒樋支持腕と、この軒樋支持腕の先端に設けられた屋外側耳保持部と、この屋外側耳保持部より屋内側に設けられた屋内側耳保持部とからなるものがある。この軒樋吊具は、軒樋吊具の屋外側耳保持部で軒樋の屋外側耳を保持し、屋内側耳保持部に屋内側耳を保持する簡単な構造になっているので、軒樋の軒樋吊具への取付が簡単にできる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、施主、施工者の好みで、住宅の側面や軒先等に、飾り部材(家紋、標識等)を着けたり、又、住宅に美観を考慮し、這樋が下から見えないようにするため隠し板を軒先に着けることがある。この飾り部材や隠し板を取り付けるときは、軒樋や軒樋吊具の下を潜らせて、鼻隠し板に取り付けることができる部品を使う必要があり、非常に面倒で手間がかかり、コストアップになるという問題があった。
【0004】本発明の目的は、上記問題に着目してなされたもので、飾り部材や隠し板を軒樋吊具直接に、簡単に取り付けることができる軒樋吊具を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達成するためになされたもので、請求項1記載の発明は、軒先取付部と、この軒先取付部から屋外側に突出された軒樋支持腕と、この軒樋支持腕の先端に設けられた屋外側耳保持部と、この屋外側耳保持部より屋内側に設けられた屋内側耳保持部とからなる軒樋吊具において、屋外側耳保持部の屋内側に、第三製品を取り付ける係合保持部が設けられているものである。
【0006】この請求項1記載の発明における第三製品とは、軒先に取り付けるものであって、飾り部材や隠し板等をいう。そして、係合保持部とは、この第三製品を取り付けるものであって、第三製品を取り付け易い形状をしていればよい。特に、請求項2記載のように、軒樋支持腕に突出片とこの突出片に設けた切欠部とからなるものであったり、請求項3記載のように、軒樋支持腕に貫通した差込孔であると、簡単に第三製品を取り付けることができるので好ましい。
【0007】即ち、請求項2記載の発明は、係合保持部が、屋外側耳保持部の屋内側の軒樋支持腕に立設された突出片と、この突出片の先端に設けられた切欠部とからなるものである。
【0008】請求項3記載の発明は、係合保持部が、屋外側耳保持部の屋内側の軒樋支持腕に上下方向の貫通した差込孔であるものである。
【0009】本発明の軒樋吊具の材質は、合成樹脂、金属が使用されるが、軽量、防錆の点で合成樹脂がよく、合成樹脂の中でも、可撓性の点で、ポリカ−ボネ−ト樹脂が好ましい。本発明の軒樋吊具は射出成形法で製造すると、屋外側耳保持部、軒樋支持腕、軒先取付部及び係合保持部が一体成形できるので、好ましい。
【0010】請求項2記載の発明における、突出片の先端の切欠部の形状は、第三製品が取り付け易い形状にすればよい。例えば、スリット状でもよい。スリット状にする場合には、切欠部両側が相対して円弧状に突出した曲状になされ、奥に行くほど狭められ、その奥に曲面状の間隙の距離より大きくなされた略円形状、略角状の切欠になされ、第三製品の差込部の径を上記間隙よりほんの僅かに大きくしておくと、飾り部材等の差込部を切欠部に差し込み易く、切欠部の奥部に差し込むと、飾り部材等の差込部が抜けにくくなるので、好適である。
【0011】請求項3記載の発明にける差込孔の形状は、適宜でよいが、飾り部材等の第三製品の差込部の先端部が矢印状になっている場合には、差込孔の大きさを、飾り部材等の矢印状の先端部の幅広部分より僅かに小さくしておくと 飾り部材等の先端部を押圧して差込孔に差し込んだ後、差込孔から飾り部材等の先端部が抜けにくくなるので、好適である。
【0012】(作用)請求項1記載の本発明は、屋外側耳保持部の屋内側に、係合保持部が設けられているから、屋外側耳保持部に軒樋の屋外側耳を取り付けた後でも、屋外側耳保持部の屋内側にある係合保持部に飾り部材等の第三製品を係合保持させて、取り付けることができる。
【0013】請求項2記載の本発明は、係合保持部が、屋外側耳保持部の屋内側の軒樋支持腕に立設された突出片と、この突出片の先端に設けられた切欠部とからなるから、飾り部材等の第三製品の差込部を棒状にし、この差込部を、突出片の切欠部の奥部まで、しっかりと差し込むことにより、飾り部材等の第三製品を軒樋吊具に簡単に係合保持させることができる。
【0014】更に、この切欠部の形状が、両側を相対して円弧状に突出している曲面状にし、奥に行くほど狭め、その奥にこの曲面状の間隙の距離より大きい径の略円形状の切欠にし、曲面状の間隙の距離を飾り部材の第三製品の差込部の幅より僅かに狭くした形状にすると、屋外側耳保持部に軒樋の屋外側耳を取り付けた後に、飾り部材等の第三製品の棒状になっている差込部を、突出片の切欠部に差し込んで、間隙の狭くなった部分を力強く押し込んで、奥迄しっかりと差し込むことにより、飾り部材の第三製品を軒樋吊具で係合保持することができると同時に、奥部まで差し込まれた飾り部材の第三製品の差込部は、間隙から抜けることなく、しっかりと取り付けることができる。
【0015】請求項3記載の本発明は、係合保持部が、屋外側耳保持部の屋内側の軒樋支持腕に上下方向の貫通した差込孔であるから、飾り部材等の第三製品に矢印状の差込部を設け、屋外側耳保持部に軒樋の屋外側耳を取り付けた後に、第三製品の差込部の先端部を差込孔に力強く差し込むことにより、飾り部材の第三製品を軒樋吊具で係合保持することができる。
【0016】又、貫通した差込孔の内径を、飾り部材の矢印状の先端部の基部の外径より僅かに狭くすると、差し込まれた飾り部材等の第三製品の矢印状の先端部は、差込孔から抜けることなく、しっかりと取り付けられている。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例を図1及び図2に基づいて説明する。図1の(イ)は軒樋吊具の斜視説明図、(ロ)は軒樋吊具の断面図、(ハ)は(イ)のX部拡大説明図、図2の(イ)は飾り部材と軒樋吊具の斜視説明図、(ロ)は飾り部材を軒樋吊具に取り付けた状態を示す斜視説明図である。図1に示すように、Aはポリカ−ボネ−ト樹脂製の軒樋吊具であり、この軒樋吊具Aは軒先取付部1と軒樋支持腕2とからなり、射出成形法で一体に作られている。
【0018】軒先取付部1は板状体で、上部の両端部に1個ずつと下端部中央部に1個の取付孔11が設けられている。又、軒樋支持腕2は、軒先取付部1のほぼ中央上端部より屋外側に向けて突出された棒状体である。そして、屋外側に屋外側耳保持部21と屋内側に屋内側耳保持部22が設けられている。又、屋外側耳保持部21は、軒樋支持腕2の先端が上向きに突出されたものである。
【0019】又、この屋外側耳保持部21の屋内側に、係合保持部25が設けられている。この係合保持部25は、屋外側耳保持部21の屋内側の軒樋支持腕2に立設された突出片23と、この突出片の先端に設けられた切欠部24とからなっている。この切欠部24は、切欠部24の上端部の両側が相対して円弧状に突出した曲面状になされた開口部26と、奥に行くほど狭められた間隙27と、この間隙27の奥に曲面状の間隙の距離より大きくなされた略円形状の奥部28とに分かれている。5は飾り部材であり、この飾り部材5は円板状のもので、屋外側面が飾り面となり、屋内側面のほぼ中央部より屋内方向に向けて棒状体が設けられ、この棒状体の先端部が差込部51になっている。尚、この狭められた間隙27の幅は、飾り部材5の差込部51の幅より僅かに狭くされている。
【0020】次に、軒樋吊具Aの施工方法及び作用について説明する。軒先に、軒樋吊具Aの取付位置を決める。次に、軒先取付部1の端部の3個の取付孔11に釘(図示省略)を差し込み、鼻隠し板に釘を打ちつけて、軒先に固定する。次に、この軒先取付部1のほぼ中央上端部より、屋外側に向けて突出している軒樋支持腕2の屋外側耳保持部21に、軒樋4の屋外側耳41を嵌め込む。次に、軒樋支持腕2の屋内側耳保持部22に、軒樋4の屋内側耳42を差し込んで、軒樋支持具Aの軒樋支持腕2に軒樋4を取り付ける。
【0021】次に、軒先に、飾り部材5の取付位置を決める。所定の取付位置の近傍の軒樋吊具Aの係合保持部25に、飾り部材5の差込部51を、係合保持部25の突出片23の先端に設けられた切欠部24の上端部の両側が相対して円弧状に突出した曲面状になされた開口部26より差し込み、奥に行くほど狭められた間隙27に強く押し込み、この間隙27の奥に曲面状の間隙の距離より大きくなされた略円形状の奥部28に差し込む。順次、このようにして、必要な箇所に飾り部材5を取り付ける。
【0022】このようにすると、屋外側耳保持部21の屋内側に、係合保持部25が設けられ、この係合保持部25は、軒樋支持腕2に立設された突出片23と、この突出片23の先端に切欠部24とが設けられ、この切欠部24は、両側を相対して円弧状に突出している曲面状にした開口部26にし、奥に行くほど狭められた間隙27にし、この間隙27の奥に曲面状の間隙の距離より大きくなされた略円形状の奥部28にし、第三製品の差込部を曲面状の間隙27の距離より飾り部材の第三製品の差込部の幅より僅かに狭くした形状になされているから、屋外側耳保持部21に軒樋4の屋外側耳41を取り付けた後に、飾り部材5の第三製品の先端部が棒状になっている差込部を、突出片23の切欠部24に差し込んで、間隙27の狭くなった部分を力強く押し込んで、奥迄しっかりと差し込むことにより、飾り部材5の第三製品を軒樋吊具Aで係合保持することができると同時に、奥部28まで差し込まれた飾り部材5の第三製品の差込部は、間隙27から抜けることなく、しっかりと取り付けられる。
【0023】次に、本発明の他の実施例を図3に基づいて説明する。図3の(イ)は飾り部材と軒樋吊具Bの斜視説明図、(ロ)は飾り部材を軒樋吊具Bに取り付けた状態を示す斜視説明図である。図1及び図2に示す軒樋吊具Aと異なるところは、軒樋支持腕2aの先端部の係合保持部25aが異なり、その他の構造、使用方法と作用は殆ど同じであるので、この異なるところのみを説明し、その他の説明は省略する。
【0024】軒樋支持腕2aの先端部の屋外側耳保持部21aの屋内側に、係合保持部25aが設けられている。この係合保持部25aには、上下方向の貫通した差込孔29aが設けられている。飾り部材5aは円板状のもので、屋外側面が飾り面となり、屋内側面のほぼ中央部より屋内方向に向けて棒状体が設けられ、この棒状体の先端部51aが下方向に折曲し、先端は矢印状になされている。尚、差込孔29aの径は、飾り部材5aの矢印状の先端部51aの基部の一番大きい外径より僅かに小さくされている。
【0025】取付方法は、飾り部材5aの矢印状の先端部51aを、軒樋支持腕2aの先端部の屋外側耳保持部21aの上下方向の貫通した差込孔29aに力強く差し込んで、飾り部材5aを軒樋吊具Bに取り付ける。
【0026】このようにすると、屋外側耳保持部21aの屋内側の軒樋支持腕2aに上下方向の貫通した差込孔29aが設けられているから、屋外側耳保持部21aに軒樋4aの屋外側耳41aを取り付けた後に、飾り部材5aの矢印状の先端部51aを差込孔29aに力強く差し込むことにより、飾り部材5aを軒樋吊具Bで係合保持することができる。又、貫通した差込孔29aの内径は、飾り部材5aの矢印状の先端部51aの基部の一番大きい外径より僅かに狭くされているから、差し込まれた飾り部材の矢印状の先端部は、差込孔29aから抜けることなく、しっかりと取り付けられている。
【0027】以上、本発明実施例を図面に基づいて説明してきたが、具体的な構成はこの実施例の限られるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
【0028】
【発明の効果】以上、説明してきたように、請求項1記載の本発明は、屋外側耳保持部の屋内側に、係合保持部が設けられているから、屋外側耳保持部に軒樋の屋外側耳を取り付けた後でも、屋外側耳保持部の屋内側にある係合保持部に飾り部材等の第三製品を係合保持させて、取り付けることができる。
【0029】請求項2記載の本発明は、係合保持部が、屋外側耳保持部の屋内側の軒樋支持腕に立設された突出片が設けられ、この突出片の先端に切欠部が設けられているから、飾り部材等の第三製品の差込部を棒状にし、この差込部を、突出片の切欠部の奥部まで、しっかりと差し込むことにより、飾り部材等の第三製品を軒樋吊具で係合保持することができる。
【0030】請求項3記載の本発明は、係合保持部が、屋外側耳保持部の屋内側の軒樋支持腕に上下方向の貫通した差込孔であるから、飾り部材等の第三製品の矢印状にし、屋外側耳保持部に軒樋の屋外側耳を取り付けた後に、第三製品の差込部の先端部を差込孔に力強く差し込むことにより、飾り部材の第三製品を軒樋吊具で係合保持することができる。
【0031】
 

 
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