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発明の名称 排水口用ごみ取り具
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平9−296492
公開日 平成9年(1997)11月18日
出願番号 特願平8−113658
出願日 平成8年(1996)5月8日
代理人
発明者 角山 正和
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】排水口に設置され、少なくとも排水口部分に通水孔を設けてなる排水口用ごみ取り具であって、排水口に装着される本体部分と該本体部分に装着される蓋体とからなり、該蓋体は通水性を有し、蓋体を本体部分に装着した時に、本体部分と蓋体との間に水溶性薬剤を収納する薬剤収納空間を形成するように構成したことを特徴とする排水口用ごみ取り具。
【請求項2】蓋体の裏面に排水口側に突出するリブを設けたことを特徴とする請求項1に記載の排水口用ごみ取り具。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は流し台や浴室における排水口に装着されて使用されるごみ取り具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に流し台や浴室における排水口には、例えば台所の流しの排水口には食べ物の残りカスや生ごみ等を漉すために、また、浴室の排水口にあっては髪の毛や湯垢等のゴミを漉すために、メッシュやスリットからなるごみ取り具を設けるようにしている。
【0003】ところが、ごみ取り具の目を掻い潜ったごみ等が排水口やその管路に付着し、これが細菌の温床となり、異臭の発生やぬめりの原因となっていた。そこでこうした臭の発生やぬめりをなくすために、例えば実開平6−67569号公報に示されるように、排水口に設けられた金属製のかごにボール若しくはタブレットに形成された水溶性の除菌若しくは殺菌剤を投入したり、ネット袋に水溶性の除菌若しくは殺菌剤を入れ、これを排水口に吊り、流れる水で除菌若しくは殺菌剤を溶解することにより、排水口やその管路の異臭やぬめりの発生を防止するようにしたものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のボール若しくはタブレットに形成された水溶性の除菌若しくは殺菌剤を排水口の金属製のかごに投入したものでは、かごに堆積した生ごみ等に除菌若しくは殺菌剤が埋もれてしまい、この除菌若しくは殺菌剤が堆積した生ごみ等の全体に行き渡らず、その効果も十分に発揮出来ないと言う問題があった。更に、かごに堆積された生ごみ等を移し変える時、これと同時に除菌若しくは殺菌剤も捨てられるので、無駄が多く、不経済であると言う問題もあった。
【0005】これに対して、水溶性の除菌若しくは殺菌剤をネット袋に入れたものを排水口に吊って使用するものでは、かごに堆積された生ごみ等を移し変える時に取り出し再び使用することができるものの、かごに堆積された生ごみ等に埋もれてしまうことから、この除菌若しくは殺菌剤が堆積した生ごみ等の全体に行き渡らず、その効果も十分に発揮出来ない上、除菌若しくは殺菌剤をかごに堆積された生ごみ等を移し変える時その都度取り出す手間が係ると言う問題があった。
【0006】本発明は上記問題点に鑑み提案されたもので、水溶性の除菌若しくは殺菌剤をかごに堆積された生ごみ等行き渡らせることができるとともに、除菌若しくは殺菌剤を無駄なく最後まで使用できるようにしたごみ取り具を提供できるようにすることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために本発明にかかる排水口用ごみ取り具は、排水口に設置され、少なくとも排水口部分に通水孔を設けてなる排水口用ごみ取り具であって、排水口に装着される本体部分と該本体部分に装着される蓋体とからなり、該蓋体は通水性を有し、蓋体を本体部分に装着した時に、本体部分と蓋体との間に水溶性薬剤を収納する薬剤収納空間を形成するように構成したことを特徴とするものである。
【0008】更に、蓋体の裏面に排水口側に突出するリブを設けたことも特徴の1つである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の排水口用ごみ取り具にかかる実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は排水口用ごみ取り具を装着する流し台の一部切欠き斜視図であって、図中符号1はこの流し台を全体的に示す。
【0010】この流し台1は、レンジ台2の側方にステンレス製のシンク3を設けた周知構造のものであって、シンク3の後側壁3aの中間位置部分に蛇口4を備えた給水並びに給湯具5が配設されている。また、シンク3の底部3bには下水溝に排水管(共に図示せず)で連結された排水口6が開口されており、この排水口6に排水口用ごみ取り具7が装着されている。
【0011】上記排水口用ごみ取り具7は、図1乃至図5に示すように、排水口6の上面を被蔽する本体部分8と、この本体部分8の下面に嵌着されて本体部分8との間に薬剤収納空間9を形成する底板(蓋体)10とからなる。排水口用ごみ取り具7の本体部分8は耐薬品性に優れた合成樹脂製で成形されており、排水口6の上面部分を覆う部分を内方に上記薬剤収納空間9を形成する半球状に膨出形成し、当該半球状の膨出部分11には複数の通水孔12が透設されるとともに、半球状の膨出部分11の周縁部分には先端で薄くなるようなフランジ13が形成されている。
【0012】底板10は、多数の通水孔14をする円板状に形成され、下面部分10aには環状に形成された補強用のリブ15が一体に形成されて構成されており、このリブ15の外形は排水口6の内径寄り小径にしてある。尚、上記環状の補強用のリブ15に代えて、図6に示すように、十字型のリブ20にすることや、図示は省略したが、三角形や四角形若しくはそれ以上の多角形の枠状に形成することができるのは勿論である。
【0013】また、この底板10が嵌着される本体部分8の底面部分は、図5に示すように、底板10の周縁部分に嵌合して保持するスリット16を設けた保持片17を複数突出形成してある。
【0014】上記のように形成された排水口用ごみ取り具7を使用する場合を次に説明する。排水口用ごみ取り具7を排水口6に装着するにあたり、先ず、本体部分8を引っ繰り返した状態にし、薬剤収納空間9に塩素化イソシアヌル酸を主成分とする粉末を直方体に打錠した水溶性薬剤18を挿入する。
【0015】然る後、底板10の周縁部を嵌合させて底板10を本体部分8の薬剤収納空間9を蓋する。次に、薬剤収納空間9に薬剤を入れた排水口用ごみ取り具7を、補強用のリブ15を下方にした状態で排水口6の上方から装着すると、フランジ13がシンク3の底部3bの上面に密接し、補強用のリブ15が排水口6の内周面に当接して排水口用ごみ取り具7が擦れ動くのが防止されるのである。
【0016】こうして排水口6に装着された排水口用ごみ取り具7は、シンク3の使用時、その排水は、本体部分8の半球状の膨出部分11に透設された複数の通水孔12で排水中に含まれる固塊物が漉されながら、水が薬剤収納空間9に流入し、此処に設けられた水溶性薬剤18を溶かしながら底板10に明けられた多数の通水孔14から排水口6に流れ出る。
【0017】通水孔14から排水口6に流れ出た排水は排水口6及び排水管の内周面を伝って流れる。この時、排水には水溶性薬剤18が溶解していることから、この水溶性薬剤18の成分により排水口6及びこれに連続する排水管内にぬめりや雑菌が発生するのが防止されるのである。尚、上記実施の形態では本体部分8及び蓋体 に設ける各通水孔12・14を図上丸孔乃至は楕円孔にしてあるが、これをメッシュにしたり、格子状にしてもよいことは勿論である。
【0018】
【発明の効果】本発明は以上に説明したように、本体部分に蓋体を取り付けて排水用ごみ取り具を形成した時、その内部に形成される薬剤収納空間に水溶性の除菌若しくは殺菌剤を入れ、この排水用ごみ取り具を排水口に装着するようにしてあるので、水を流すたびに除菌若しくは殺菌剤が溶けだし、この除菌若しくは殺菌剤が溶けた排水が排水口や此処に取り付けられたかご及び管路に満遍なく行き渡るようにしてある。これにより、除菌若しくは殺菌剤の有効利用を図れ、その性能を十分に発揮させることができるという利点がある。
【0019】加えて、除菌若しくは殺菌剤が排水用ごみ取り具の薬剤収納空間に装着してあるので、この除菌若しくは殺菌剤を最後まで有効利用することができ、経済的効果を大幅に向上させることができるという利点がある。
【0020】更に、除菌若しくは殺菌剤が排水口用ごみ取り具の薬剤収納空間に装着してあることから、例えば排水口にかごを装着したものでも、このかごに堆積した生ごみ等を移し変える場合にも、従来の除菌若しくは殺菌剤をネット入れて使用する時のように堆積した生ごみから引き出したりする手間もなく、衛生的に処理することができるという利点もある。
【0021】また、蓋体の裏面に排水口側に突出するリブを設けたものでは、このリブを蓋体の補強と排水用ごみ取り具の位置決め部材とを兼ねることができ、簡単な構造で安価に実施することができるという利点もある。
 

 
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