米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 固定構造物 -> 積水化学工業株式会社

発明の名称 粘着剤層付き防音フローリング材
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平9−291690
公開日 平成9年(1997)11月11日
出願番号 特願平8−108068
出願日 平成8年(1996)4月26日
代理人
発明者 竹部 義之
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 フローリング木質板材の裏面に緩衝材層、粘着剤層及び剥離シートがこの順に積層されてなる粘着剤層付き防音フローリング材であって、粘着剤層の剥離シートに接する側がブチルゴム系粘着剤であることを特徴とする粘着剤層付き防音フローリング材。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅などの建築物で特にコンクリートスラブに直接貼設して好適な粘着剤層付き防音フローリング材に関する。
【0002】
【従来の技術】フローリング木質板材を床下地面に接着するために、従来は床下地面に接着剤を塗布して貼り合わせていた。この方法によると接着剤を均一な厚みで塗布し、適切な乾燥状態を見計らってからフローリング木質板材を貼り合わせるため、熟練を要し、溶剤臭気などによる作業環境や、オープンタイムなどによる作業能率といった問題がある。
【0003】また、最近では、一面に凹凸加工された緩衝材をフローリング材に積層することにより、クッション性と共に凹部の空気層による防音効果を期待したものもある。しかし、接着剤を用いた施工では、接着剤による緩衝材の部分的硬化や上記凹部が埋められてしまうといったことにより、十分なクッション性や防音効果が得られにくいという問題がある。
【0004】上記の問題を解決する方策として両面粘着テープを用いたフローリング材と床下地材ブロックとの接合が提案されている(例えば、実開昭63−156349号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】通常の両面粘着テープに用いられている粘着剤はアクリル系粘着剤だが、この粘着剤を用いてコンクリートスラブとフローリング材を貼り合わせると、コンクリートスラブからのアルカリ金属イオンの粘着剤中への移行により粘着力が低下するという問題がある。本発明は上記従来の問題点を解消し、コンクリート面に貼り合わせても粘着力が低下することがなく、防音性を備えた粘着剤層付き防音フローリング材を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の粘着剤層付き防音フローリング材は、フローリング木質板材の裏面に緩衝材層、粘着剤層及び剥離シートがこの順に積層されてなる粘着剤層付き防音フローリング材であって、粘着剤層の剥離シートに接する側がブチルゴム系粘着剤であることを特徴とするものである。
【0007】本発明で木質板材は合板基材からなり、材質としては合板、繊維板、パーティクルボードなどであり、制振シートを中間層として介在させた複合板も使用される。その表面には化粧単板が積層されてもよく、裏面には任意の深さのスリットまたは窪みが形成されていてもよい。木質板材の厚みは厚いほど強度、断熱性、保温性は向上するが、床高さ、天井高さを考慮すると10mm前後が好ましい。
【0008】緩衝材層としては合成樹脂発泡体や不織布、フェルト等が一般的に用いられる。特に発泡体としてはポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、エチレン−ビニルアセテート共重合体などのポリオレフィン系樹脂や、ポリウレタン系樹脂(圧縮ウレタン)が好ましく、これらが有する多数の空気層や弾力性により床衝撃音を吸収・減衰させることができる。
【0009】発泡体の発泡倍率は低すぎると硬くて空気層も少なく、防音効果が低くなる。また、発泡倍率が高すぎると遮音効果はよいが圧縮強度が低下し、床沈みの原因となる。従って、発泡倍率は10〜30倍が好ましい。発泡体の厚みは厚くなるほど防音効果はよくなるが、同様に圧縮歪みの増加、不安定感の発生などの問題があるので3〜5mmが好ましい。
【0010】不織布としては目付量が150〜300g/m2 の綿や合成樹脂繊維を用いることが、防音性と圧縮強度の維持の面から好ましい。
【0011】本発明における粘着剤層は、単に剥離シートの剥離処理面に粘着剤を塗布乾燥することにより形成された粘着剤層の他、不織布、合成樹脂フィルム、発泡体などの基材の両面に粘着剤層が形成され、一方の粘着剤層に剥離紙が積層されたものでもよい。基材を用いた両面粘着テープは不織布よりもポリプロピレンやポリエステルなどの合成樹脂フィルムが強度が高く、防湿性も付与でき、現場での作業性がよいので好ましい。又、発泡体を基材とする場合は、上層となる緩衝材との二重構造となるので、緩衝材層で防音性が、両面粘着テープ基材で床不陸面への追従性・断熱性が得られるが、床沈みが生じるので発泡体の厚みは1mm以下が適当である。
【0012】粘着剤としてブチルゴム粘着剤が用いられる。これは特にコンクリートスラブ床面に直接貼り付けた場合に粘着力が経時で低下することが少ないからである。従って、少なくとも最外面がブチルゴム粘着剤であればよく、全体がブチルゴム粘着剤であってもよいが、表層のみブチルゴム粘着剤で内層は他の系の粘着剤であってもよい。
【0013】緩衝材層に接着される側の粘着剤は、ブチルゴム、アクリル系、その他の粘着剤を適宜選択して使用できる。ブチルゴムはハロゲン化ブチルゴムを主成分とし、軟化剤としてポリブテン、架橋剤としてチオカルバミン酸亜鉛、粘着付与樹脂として脂肪族炭化水素樹脂(例えば、荒川化学社製,商品名「アルコンP」など)を配合したもの等が挙げられる。
【0014】剥離紙は現場での剥離・切断加工作業の面から上質紙にポリエチレンがラミネートされ、該ラミネート面にシリコーンによる離型処理が施されたものが好ましい。
【0015】(作用)フローリング木質板材の裏面に緩衝材層、粘着剤層及び剥離シートがこの順に積層されてなり、粘着剤層の剥離シートに接する側がブチルゴム粘着剤であるから、フローリング材裏面の剥離シートを剥がして床面に貼り合わせるだけで、簡単、確実、迅速に床面への固定が行える。また、作業現場で積み重ねておいてもフローリング材表面は粘着剤により汚れることがない。更に、粘着剤層は流動しないので緩衝材層に含浸されず、緩衝材層の凹凸加工による防音効果を損なわず性能を維持できる。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明の粘着剤層付き防音フローリング材の実施例を図面を参照して説明する。
(実施例1)図1は本発明の粘着剤層付き防音フローリング材の実施例を示す断面図であり、床仕上材1の裏面に緩衝材層2(不織布マット,厚み5.5mm)が積層された防音フローリング材3(積水樹脂社製,商品名「ジスロンフロアSF50」,サイズ;75mm×900mm)を使用した。この緩衝材層2の表面は凹凸面21となっている。
【0017】上質紙にポリエチレンがラミネートされ、該ラミネート面がシリコーン処理された剥離シート5の剥離処理面に両面粘着テープ4が積層され、この両面粘着テープ4が剥離シート5とともに上記緩衝材層2の凹凸面21に貼り合わされて本発明の粘着剤層付き防音フローリング材となっている。
【0018】上記両面粘着テープ4は不織布の両面にブチルゴム粘着剤層が設けられたものである。粘着剤はブチルゴム(エクソン化学社製)100重量部とポリブテン(出光石油化学社製)70重量部との混合物に粘着付与樹脂(荒川化学社製,アルコンP100S)、架橋剤(川口化学社製,アクセルBZ)を添加した組成からなるものを使用した。
【0019】図2は上記実施例における緩衝材層2に凹凸が設けられていない例を示すもので、その他の構成及び図面の符号は図1と同じであるから説明を省略する。
【0020】(比較例1)実施例1で用いたブチルゴム粘着剤の代わりに、アクリル系粘着剤を用いた両面粘着テープ(積水化学工業社製,商品名「ダブルタックテープ」)を使用した以外は実施例と同様の粘着剤層付き防音フローリング材とした(図示略)。
【0021】(比較例2)ブチルゴム粘着剤の代わりに、直貼床材用ウレタン一液型接着剤(コニシ社製,商品名「KU−909W」)を使用した以外は実施例1と同様の粘着剤層付き防音フローリング材とした。
【0022】性能評価(1)実施例1と比較例1の防音フローリング材に用いた粘着剤層につき、JIS Z 0237に準拠してモルタル下地面に貼り付けた粘着剤層の180度剥離力を、表1に示す雰囲気下に暴露した後に測定した。その結果を表1に示す。
(2)実施例1と比較例2の防音フローリング材について、次の項目で評価した。
■施工時間:3.3m2 あたりの施工完了までの平均時間を測定した。
■養生時間:施工後に接着強度が得られるまでの平均時間を測定した(養生 温度18℃)。
■溶剤臭の有無:施工時の臭気の有無を確認した。
■防音性:JIS A 1418に準拠して床衝撃音レベルを測定した。
結果を表2に示す。
【0023】
【表1】

【0024】
【表2】

【0025】表1から明らかなように、ブチルゴム粘着剤を用いた実施例1のものは、アクリル系粘着剤を用いたものよりもはるかに粘着力がすぐれ、且つ、粘着力の経時変化も少ない。又、表2から明らかなように、ブチルゴム粘着剤を用いた実施例1のものは、接着剤を塗布乾燥する従来のものよりも作業能率、作業環境がよく、更に防音効果もよい。
【0026】
【発明の効果】本発明の粘着剤層付き防音フローリング材は以上の構成であり、モルタルやコンクリート面に貼り合わせても耐水性、耐湿熱性にすぐれて経時で粘着力が低下することがなく、防音性にもすぐれたものである。また、簡単、確実、迅速に床面への固定が行える。
 

 
     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2008