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発明の名称 二重床施工方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平9−291685
公開日 平成9年(1997)11月11日
出願番号 特願平8−108069
出願日 平成8年(1996)4月26日
代理人
発明者 竹部 義之
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 下地パネルに捨板合板を積層し、該捨板合板に床仕上材を積層する二重床施工方法において、下地パネルと捨板合板とを両面粘着テープにより貼り合わせて積層することを特徴とする二重床施工方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マンション、公団住宅、オフィス等の建築物の床を二重床にするための二重床施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】マンション、公団住宅、オフィス等の床には遮音、断熱、OA機器関係の配線を目的とした二重床が採用されるようになってきた。このような二重床の基本的な構造は、例えば、図3に示すように、コンクリートスラブ床9上に防振ゴム21と支持ボルト等の支持脚2を介してパーチクルボード等からなる下地パネル1が浮き床状態に設置され、該下地パネル1上にベニヤ板等なる捨板合板4が釘10を打ちこむことにより固定され、この捨板合板4に床仕上材8が積層されたものである(例えば、特開平5−059807号公報に記載の遮音二重床構造参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来行われていた施工方法によると、捨板合板を下地パネルに釘打ちにより固定していたので、釘が長い場合には下地パネルの下面から突き出て、下地パネルとコンクリート床面との間に配線されたコード類に突き刺さり、漏電などの原因となることがあった。また、多数の釘を打つ必要があり施工能率が低下するという問題点もあった。
【0004】更に、下地パネルに捨板合板を載せると、下地パネル同士の接合部の位置が判らなくなるので、例えば釘を支持ボルト部や下地パネルを縁どっている金属製枠材に打ち込むことがあり、下地パネルや捨板合板を損傷したり、釘の頭が突き出て仕上がりが悪くなるという問題点もあった。
【0005】本発明は上記従来の問題点を解消し、配線類や下地パネル、捨板合板を傷付けるおそれがなく、能率よく施工することのできる二重床施工方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の二重床施工方法は、下地パネルに捨板合板を積層し、該捨板合板に床仕上材を積層する二重床施工方法において、下地パネルと捨板合板とを両面粘着テープにより貼り合わせて積層することを特徴とする。
【0007】本発明で使用する両面粘着テープは、織布もしくは不織布、紙等を基材とし、この両面に粘着剤層が設けられたもの、あるいは基材を用いないもの、即ち、剥離紙の剥離処理面に粘着剤層を形成し、該粘着剤層を下地パネルもしくは捨板合板に貼り合わせることにより転写されるものであってもよい。粘着剤は特に限定するものではなく、アクリル系、ゴム系、シリコーン系等、通常の粘着テープとして使用されているものが全て挙げられる。
【0008】上記両面粘着テープにおいて、基材として発泡体を用いると断熱性、防音性にすぐれ、下地パネルや捨板合板の凹凸部にもよくなじんで接着性をよくし、平滑な床面を形成することができる。発泡体の材質も柔軟性、弾力性を有するものであれば特に限定はなく、例えば、ポリエチレン、ポリウレタン等が代表的なものとして挙げられる。また、プラスチックフィルム基材の両面粘着テープを用いることで湿気、冷気等の侵入を効果的に防ぐことができる。
【0009】下地パネルと捨板合板の具体的接着方法としては、下地パネルもしくは捨板合板のいずれかに上記両面粘着テープが先に貼り付けられてもよく、また、両面粘着テープの貼り付け面積は、貼り合わせ面全面でもストライプ状等により部分的でもよい。また、剥離紙を剥がした後に霧吹き等で粘着面に水分を吹き付けておくことにより微妙な位置調整が可能となる。
【0010】(作用)本発明の二重床施工方法は、下地パネルに捨板合板を積層し、該捨板合板に床仕上材を積層する二重床施工方法において、下地パネルと捨板合板とを両面粘着テープにより貼り合わせるので釘を打ちつける必要がなく、釘を使用しないので配線類や下地パネル、捨板合板を傷付けることがない。更に、能率的に施工することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に本発明の二重床施工方法の実施例を図面を参照して説明する。
(実施例)図1は本発明二重床施工方法の実施例を示す斜視図である。下面に支持脚2が固定されたパーティクルボードからなる下地パネル1、1’が、OA機器のコードが表面に配線されたコンクリートスラブ9面に並べられている。並べられた下地パネル1、1’上面には2枚以上にわたるように、且つ適宜間隔をあけて長尺の両面粘着テープ3、3’、3’’を貼り付ける。この両面粘着テープ3、3’、3’’上に捨板合板4であるベニヤ板を載せると捨板合板4は下地パネル1、1’に接着される。
【0012】図2は図1の両面粘着テープ3の断面図を示し、架橋ポリエチレン発泡体5(厚み1mm)の両面にアクリル系粘着剤層6、61が設けられ、一方の粘着剤層61に剥離紙7が積層され、剥離紙7を外側にしてロール状に巻かれたものである。上記両面粘着テープ3を下地パネル1に貼り合わせるには、両面粘着テープ3をロール状の巻重体(図示略)から繰り出し、剥離紙7のない粘着剤層6を下地パネル1に貼り合わせ、その後剥離紙7を剥離除去して露出した粘着剤層61に捨板合板4を貼り合わせた。
【0013】(比較例)両面粘着テープを用いず、従来の釘打ち工法で捨板合板を下地パネルに固定した以外は実施例と同様にして施工した。
【0014】性能評価上記実施例と比較例の施工状態を表1の項目について評価し、その結果を表1にまとめた。
【0015】
【表1】

【0016】表1に示したとおり、実施例の両面粘着テープを用いた施工方法では、下地パネルに対する捨板合板の固定力、作業時間は釘打ち程度の性能があり、床下の配線コード類や下地パネル及び捨板合板の損傷は皆無であった。
【0017】
【発明の効果】本発明の二重床施工方法によると、下地パネルと捨板合板とを両面粘着テープにより貼り合わせるので、釘を打ちつける必要がなく、釘を使用しないので配線類や下地パネル、捨板合板を傷付けることがない。且つ、能率的に施工することができる。
【0018】
 

 
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