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発明の名称 バルコニーの取付構造及び軒天見切縁
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平9−291587
公開日 平成9年(1997)11月11日
出願番号 特願平8−105326
出願日 平成8年(1996)4月25日
代理人
発明者 三木 英敬
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 下屋と、この下屋に隣接して上階から出入できるバルコニーとが、バルコニーの先端を下屋より若干突出させて設けられたバルコニーの取付構造であって、下屋とバルコニーとの接続部分では、断面L字形の雨押さえの水平片が、下屋の上面に取り付けられるとともにその垂直片をバルコニーの手摺壁に沿わせて配され、バルコニーの先端が下屋より突出している部分では、板状の軒天見切縁が下屋より突出しているバルコニーの床の側面を覆ってバルコニーに取り付けられ、板状長尺体からなる水切りの上側縁部が、下側部分で前記雨押さえの垂直片の上側縁部と軒天見切縁の上側縁部を覆ってバルコニーの手摺壁に取り付けられていることを特徴とするバルコニーの取付構造。
【請求項2】 バルコニーの側面に沿う垂直部分とバルコニーの軒天に沿う水平部分とからなる断面L形の長尺体である取付部と、上辺が上記バルコニーの側面に接する下屋の勾配にほぼ等しい角度に傾斜し下辺がほぼ水平な板状体である本体とからなり、取付部の垂直部分に本体の下部が取り付けられていることを特徴とする軒天見切縁。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はバルコニーの取付構造及びこのバルコニーの取付構造に使用する軒天見切縁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上階から出入できるようになっているバルコニーは建物の壁から突出させて設けられることもあり、下階の上に設けられることもある。そして、特公昭62−24586号公報に示すように、下屋に隣接してバルコニーが設けられていることが多い。更に、この公報記載のように、バルコニーの先端を隣接した下屋の先端より若干突出させてバルコニーを設けることが多い。
【0003】この下屋に隣接してバルコニーを設けるときには、通常、このバルコニーと下屋との接続部分から雨水が漏れないように、断面L字形の雨押さえの水平片が、垂直片をバルコニーの手摺壁に沿わせて下屋の上面に取り付けられ、板状長尺体からなる水切りの上側縁部が、下側部分で前記雨押さえの垂直片の上側縁部を覆ってバルコニーの手摺壁に取り付けられていて、バルコニーの手摺壁を伝って落下する雨水を水切りから雨押さえの垂直片、水平片を経て下屋の上に流すようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、バルコニーと下屋との接続部分は水切りや雨押さえに隠れて美麗であるが、バルコニーの先端が下屋より若干突出していると、この下屋より突出しているバルコニーの床の側面が顕れて見苦しい。そこで、本発明の目的は、下屋の先端より突出しているバルコニーの床の側面が見苦しくないバルコニーの取付構造およびこのバルコニーの取付構造に使用する軒天見切縁を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成するためになしたものであって、請求項1記載の発明は、下屋と、この下屋に隣接して上階から出入できるバルコニーとが、バルコニーの先端を下屋より若干突出させて設けられたバルコニーの取付構造であって、下屋とバルコニーとの接続部分では、断面L字形の雨押さえの水平片が、下屋の上面に取り付けられるとともにその垂直片をバルコニーの手摺壁に沿わせて配され、バルコニーの先端が下屋より突出している部分では、板状の軒天見切縁が下屋より突出しているバルコニーの床の側面を覆ってバルコニーに取り付けられ、板状長尺体からなる水切りの上側縁部が、下側部分で前記雨押さえの垂直片の上側縁部と軒天見切縁の上側縁部を覆ってバルコニーの手摺壁に取り付けられているものである。
【0006】請求項2記載の発明は、バルコニーの側面に沿う垂直部分とバルコニーの軒天に沿う水平部分とからなる断面L形の長尺体である取付部と、上辺が上記バルコニーの側面に接する下屋の勾配にほぼ等しい角度に傾斜し下辺がほぼ水平な板状体である本体とからなり、取付部の垂直部分に本体の下部が取り付けられているものである。
【0007】(作用)請求項1記載のバルコニーの取付構造では、下屋とバルコニーとの接続部分では、従来と同じように、断面L字形の雨押さえの水平片が、下屋の上面に取り付けられるとともにその垂直片をバルコニーの手摺壁に沿わせて配され、板状長尺体からなる水切りの上側縁部が、下側部分で前記雨押さえの垂直片の上側縁部を覆ってバルコニーの手摺壁に取り付けられているから、バルコニーの手摺壁を伝って落下する雨水は水切りから雨押さえの垂直片、水平片を経て下屋の上に流れて、バルコニーの手摺と下屋との接続部分から雨が漏れないし、接続部分が水切りや雨押さえに隠れて美麗である。
【0008】又、下屋の先端から突出している部分では、板状の軒天見切縁が下屋より突出しているバルコニーの床の側面を覆ってバルコニーに取り付けられ、板状長尺体からなる水切りの上側縁部が、下側部分で軒天見切縁の上側縁部を覆ってバルコニーの手摺壁に取り付けられているから、バルコニーの手摺壁を伝って落下する雨水は水切りから軒天見切縁を経て下方に落下するし、バルコニーの側面は軒天見切縁に隠れて美麗である。
【0009】請求項2記載の軒天見切縁は、バルコニーの側面に沿う垂直部分とバルコニーの軒天に沿う水平部分とからなる断面L形の長尺体である取付部と、上辺が上記バルコニーの側面に接する下屋の勾配にほぼ等しい角度に傾斜し下辺がほぼ水平な板状体である本体とからなり、取付部の垂直部分に本体の下部が取り付けられているから、取付部の水平部分をバルコニーの軒天に、垂直部分をバルコニーの側面に沿わして取り付けると、本体が手摺壁の床の側面を覆って取り付けられる。
【0010】又、本体の上辺は下屋の勾配とほぼ同じであるし、又、手摺壁に沿って取り付けられている雨押さえの垂直片は下屋の勾配とほぼ同じに傾斜されている。従って、軒天見切縁の上片と雨押さえの垂直片の上側縁は連続した直線状になるから、板状長尺体からなる水切りの上側縁部を、下側部分で前記雨押さえの垂直片の上側縁部と軒天見切縁の上側縁部を覆ってバルコニーの手摺壁に取り付けることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を説明する。図1〜図3は本発明バルコニーの取付構造の一実施例を示すもので、図1(イ)は建物の一部分を示す説明図、(ロ)は(イ)のA部分を拡大して示す説明図、図2は軒天見切縁を示す説明図、図3は図1(ロ)のB−B線における断面図である。
【0012】図1〜図3において、1は建物であり、このユニット建物1には、下屋2とバルコニー3とが設けられている。この下屋2の勾配は3.5寸である。バルコニー3は床32と、この床32の周囲に立設された手摺31とからなり、2階から出入できるようになっている。そして、バルコニー3は下屋2に隣接し、且つ、このバルコニー3の先端は下屋2より若干突出して取り付けられている。
【0013】5は水平片51と垂直片52とがほぼ直角に接続されて断面L字形になっている長尺体からなる雨押さえであり、この雨押さえ5は下屋2とバルコニー3との接続部分に取り付けられている。この取付構造は、垂直片52の上側縁をバルコニー3の手摺31の手摺壁311に沿わせて、水平片51が下屋2の上面に取り付けられている。従って、この雨押さえ5は下屋の勾配と同じように傾斜して取り付けられている。
【0014】6は軒天見切縁であり、この軒天見切縁6は、図2に示すように、バルコニー3の側面に沿う垂直部分611とバルコニー3の軒天に沿う水平部分612とからなる断面L字形の長尺体からなる取付部61と、上辺621がバルコニー3の側面に接する下屋2の勾配にほぼ等しい角度に傾斜し、下辺622がほぼ水平な四角形の板状体からなる本体62とからなる。この軒天見切縁6は、バルコニー3が下屋2から突出している部分に取り付けられている。この取付構造は、図3に示すように、取付部61の水平部分612をバルコニー3の軒天33に、垂直部分611をバルコニー3の側面34に沿わして取り付けられている。すると、下屋2の勾配とほぼ等しい角度に傾斜している本体62の上辺621が、雨押さえ5の垂直片52の上側縁の延長線上にあり、本体62全体でバルコニー3の床の側面を覆って取り付けられる。
【0015】4は板状長尺体からなる水切りであり、この水切り4の上側縁部がバルコニー3の手摺壁311に取り付けられている。この際、水切り4の下側部分で雨押さえ5の垂直片52の上側縁部と軒天見切縁6の上側縁部を覆ってバルコニー3の手摺壁311に取り付けられている。このように水切り4をバルコニー3の手摺壁311に取り付けると、雨押さえ5の垂直片52の上側縁部と軒天見切縁6の上側縁部は手摺壁311と水切り4の間に入る。
【0016】従って、バルコニー3と下屋2との接続部分では、手摺壁311を流れ落ちる雨水は水切り4、雨押さえ5の垂直片52、水平片51を経て下屋2に流れ落ちるようになっている。又、バルコニー3が下屋2より突出している部分では、バルコニー3の手摺壁311を伝って落下する雨水が水切り4から軒天見切縁6を伝って落下するようになっている。7は水平モールであり、この水平モール7はバルコニー3の前面の手摺3及び下屋2が取り付けられてない側面における手摺3の床の側面を覆って取り付けられている。従って、この水平モール7によって手摺3の前面および下屋2のない側面が美麗になっている。
【0017】次に、このバルコニーと下屋の接続部分の施工方法および作用について説明する。手摺31と下屋2の接続部分では、雨押さえ5の水平片51を、垂直片52を手摺壁311に沿わせながら下屋2の上面に取り付ける。更に、軒天見切縁6の取付部61を、水平部分612をバルコニー3の軒天33に、垂直部分611をバルコニー3の側面34に沿わせてバルコニー3に取り付ける。すると、下屋2の勾配とほぼ等しい角度に傾斜している本体62の上辺621が、雨押さえ5の垂直片52の上側縁の延長線上になり、本体62がバルコニー3の床の側面を覆って取り付けられる。
【0018】次に、水切り4の水平片51を、下側部分で雨押さえ5の垂直片52の上側縁部と軒天見切縁6の上側縁部を覆ってバルコニー3の手摺壁311に取り付ける。すると、バルコニー3と下屋2との接続部分では、バルコニー3の手摺壁311を伝って落下する雨水は水切り4から雨押さえ5の垂直片52、水平片51を経て下屋2の上に流れて、バルコニー3の手摺31と下屋2との接続部分から雨が漏れないし、接続部分が水切り4や雨押さえ5に隠れて美麗である。
【0019】又、下屋の先端から突出している部分では、バルコニー3の手摺壁311を伝って落下する雨水は水切り4から軒天見切縁6を経て下方に落下するし、バルコニー3の床の側面は軒天見切縁6に隠れて美麗である。この際、取付部61の水平部分612をバルコニー3の軒天に、垂直部分611をバルコニー3の側面にそれぞれ沿わして、軒天見切縁6を取り付けると、下屋2の勾配とほぼ等しい角度に傾斜している本体62の上辺621が雨押さえ5の垂直片52の延長線上になる。従って、水切り4を、水切り4の下側部分で雨押さえ5の垂直片52の上側縁部と軒天見切縁6の上側縁部を覆って、バルコニー3の手摺壁311に取り付けることが簡単にできる。
【0020】
【発明の効果】請求項1記載のバルコニーの取付構造では、従来と同じように、下屋とバルコニーとの接続部分では、断面L字形の雨押さえの水平片が、下屋の上面に取り付けられるとともにその垂直片をバルコニーの手摺壁に沿わせて配せれ、板状長尺体からなる水切りの上側縁部が、下側部分で前記雨押さえの垂直片の上側縁部を覆ってバルコニーの手摺壁に取り付けられているから、バルコニーの手摺と下屋との接続部分から雨が漏れないし、接続部分が水切りや雨押さえに隠れて美麗である。
【0021】又、下屋の先端から突出している部分では、板状の軒天見切縁がバルコニーの側面を覆ってバルコニーに取り付けられ、板状長尺体からなる水切りの上側縁部が、下側部分で軒天見切縁の上側縁部を覆ってバルコニーの手摺壁に取り付けられているから、バルコニーの手摺壁を伝って落下する雨水は水切りから軒天見切縁を経て下方に落下するし、バルコニーの床の側面は軒天見切縁に隠れて美麗である。
【0022】請求項2記載の軒天見切縁は、バルコニーの側面に沿う垂直部分とバルコニーの軒天に沿う水平部分とからなる断面L形の長尺体である取付部と、上辺が上記バルコニーの側面に接する下屋の勾配にほぼ等しい角度に傾斜し下辺がほぼ水平な四角形の板状体である本体とからなり、取付部の垂直部分に本体の下部が取り付けられているから、板状長尺体からなる水切りの上側縁部を、下側部分で前記雨押さえの垂直片の上側縁部と軒天見切縁の上側縁部を覆ってバルコニーの手摺壁に取り付けることができる。
 

 
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