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発明の名称 ユニット床材
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平9−291503
公開日 平成9年(1997)11月11日
出願番号 特願平8−108095
出願日 平成8年(1996)4月26日
代理人
発明者 海内 英和
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 方形床板の裏面に支持脚が垂設され、この方形床板の隣接する2つの周辺部外周から外方に連結環が突設され、他の2つの周辺部外周から前記連結環に嵌合可能な連結突起が垂設されたユニット床材において、前記連結環はその下面が前記支持脚の下面より上方に位置して設けられ、かつ、この連結環の下面より板状の補助脚が垂設され、この補助脚の下面が前記支持脚の下面とほぼ面一とされていることを特徴とするユニット床材。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、方形床板の隣接する2つの周辺部外周から外方に連結環が突設され、他の2つの周辺部外周から前記連結環に嵌合可能な連結突起が垂設されたユニット床材に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば実公昭59−41210号公報において、表面を二等辺三角形の編目を有する網状体に形成された正方形状のタイル主体の裏面に短管状の支柱が垂設され、このタイル主体の隣接する2つの周辺部外周から外方に水平方向に楕円形状の通孔を有する複数個の環状耳部が突設され、他の2つの周辺部外周から下方に、前記環状耳部に嵌合する複数個の先太の突起部が形成されることにより、四方に連結可能なユニット床材が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記ユニット床材が敷設される下地は常に平らであるとは限らず、不陸が存在していることもある。たとえば、このユニット床材の短管状支柱が接地される箇所に凸部が存在する場合には、短管状支柱の先端を凸部に対応する長さ切除することによって、ユニット床材をほぼ水平に敷設できる。
【0004】しかしながら、環状耳部が接地される箇所に沿って凸部が連続して存在する場合には、環状耳部および突起部を全て切除しなければならず、連結環と突起部との連結構造は実質的に存在しないことになり、かかる場合は対応できないという問題があった。
【0005】本発明は、上記従来の問題点を解消し、床材の連結環の配設箇所の床面に凸部が存在しても、ほぼ水平に敷設できるユニット床材を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明のユニット床材は、方形床板の裏面に支持脚が垂設され、この方形床板の隣接する2つの周辺部外周から外方に連結環が突設され、他の2つの周辺部外周から前記連結環に嵌合可能な連結突起が垂設されたユニット床材において、前記連結環はその下面が前記支持脚の下面より上方に位置して設けられ、かつ、この連結環の下面より板状の補助脚が垂設され、この補助脚の下面が前記支持脚の下面とほぼ面一とされているものである。
【0007】本発明に用いられる方形床板の材質は、特に限定されないが、成形が容易で、軽量なものが好ましく、たとえば高密度ポリエチレン、ポリプロピレンなどの熱可塑性合成樹脂が好適に使用される。
【0008】床板の形態は、平面状でも、格子状でもよい。平面状の場合は、排水性をよくするために、たとえば表面に複数の溝を設け、この溝底面の一部に下方に貫通した孔を穿孔するのが望ましい。なお、原料の使用量を軽減し、軽量化できると共に排水性をよくするために、格子状としてもよい。
【0009】また、床板の裏面に垂設される支持脚の形状は、特に限定されないが、原料の使用量が少なくて済み、切除が容易で強度に方向性のない短円筒状とするのが好ましい。
【0010】床板の大きさは、特に限定されないが、運搬や敷設工事の際の取扱い易さの面から、一辺が300mm程度の正方形状とするのが好ましい。
【0011】また、床板の表面に、滑り止めのため、微細な凹凸を設けるなどの粗面加工を施してもよい。また、美観などの理由により、床板の表面に、方形タイル、木煉瓦、繊維強化セメント板などの床材を載置するようにしてもよい。
【0012】(作用)請求項1記載の本発明においては、連結環はその下面が支持脚の下面より上方に位置して設けられ、かつ、この連結環の下面より板状の補助脚が垂設されているので、床材の連結環の敷設箇所の床面に凸部が存在していても、板状の補助脚を必要長さ切除することにより、ユニット床材をほぼ水平に敷設できる。また、補助脚の下面は支持脚の下面とほぼ面一とされているので、平坦な床面に敷設する場合は、従来のものと同様に連結して使用できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明のユニット床材の第1実施例を示す斜視図、図2は図1の底面図、図3は図1のX−X線における拡大断面図、図4は図1のユニット床材の使用状態を示す要部断面図である。
【0014】図1において、1は高密度ポリエチレン製の平面視ほぼ正方形の床板であり、その表面1aには直交する2本の仮想対角線に平行に、それぞれ所定の間隔をおいて複数条の断面コ字状の溝2が形成されている。この溝2の底部には下方に貫通した偏平長円状の複数の透孔3、3・・・が穿孔されている。この透孔3は排水孔としての機能を付与するためのものである。
【0015】床板1の裏面1bの外周縁部を除いた部分には、図2に示すように、11行×11列にわたって合計121本の短円筒状の支持脚4が一体に垂設されている。床板1の隣接する2つの周縁部の隅部を除いた下端からは、5個の半円柱状の脚部5と、6個の断面コ字状の脚部6とがそれぞれ所定の間隔をおいて、交互に下方に一体に突設されている。脚部5の長さはその下面が上記短円筒状の支持脚4の下面とほぼ面一となるようにされ、一方、脚部6の長さは脚部5の約1/2の長さとされている。なお、4隅部には三角柱状の脚部5aが一体に垂設されている。
【0016】それぞれの脚部6の下部側面には、短角筒状の連結環7が外方に突設されている。この連結環7の左右内壁上端には断面横台形状の係止突条71、71が突設されている。それぞれの連結環7の先端部の下面には板状の補助脚72が下方に一体に突設されている。この補助脚72の長さはその下面が上記短円筒状の支持脚4の下面とほぼ面一となるようにされている。
【0017】また、床材1の他の隣接する2つの周縁部の隅部を除いた下端からは、5個の半円柱状の脚部5と、6個の四角柱状の連結突起8とがそれぞれ所定の間隔をおいて、交互に下方に一体に突設されている。この連結突起8の下端には、左右両側にほぼ三角形状の係止爪81、81が突設されており、この連結突起8を他の床板の連結環7に嵌合することによって、床板1、1・・・同士を四方に連接できるようにされている。なお、連結突起8の長さはその係止爪81が、上記連結環7の係止突条71よりも下方に位置して互いに嵌合・係止できる長さとされている。
【0018】つぎに上記床材1の使用方法について説明する。たとえば図4に示すように、床材1が敷設施工される床面9が平らでなく、部分的に凸部91が存在し、しかも、この凸部91が連結環7と連結突起8が連結される連結部に対応する位置に存在する場合は、つぎのようにして行う。
【0019】凸部91の突出高さに対応する長さ分だけ、それぞれの連結環7の補助脚72を切除する。なお、必要であれば、隣接する脚部5も同様に切除する。そして、この切除した側の床材1の連結環7に、他の床材1の連結突起8を押し込み、この連結突起8の係止爪81、81を連結環7の係止突条71、71と嵌合・係止することにより、床材1同士を連結することができる。
【0020】
【発明の効果】請求項1記載の本発明においては、連結環はその下面が支持脚の下面より上方に位置して設けられ、かつ、この連結環の下面より板状の補助脚が垂設されているので、床材の連結環の敷設箇所の床面に凸部が存在していても、板状の補助脚を必要長さ切除することにより、ユニット床材をほぼ水平に敷設できる。
【0021】また、補助脚の下面は支持脚の下面とほぼ面一とされているので、平坦な床面に敷設する場合は、従来のものと同様に連結して使用できる。
 

 
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