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発明の名称 出入口構造
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平9−287367
公開日 平成9年(1997)11月4日
出願番号 特願平8−102756
出願日 平成8年(1996)4月24日
代理人
発明者 荒井 一真
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 細幅、縦長の戸板の縦方向の端部同士が回動自在に連結されて一枚の開閉戸となされ、この開閉戸が、建物の部屋の出入口となる開口部より部屋の側壁に沿って延長して設けられた上下のガイドレールに移動可能に嵌め込まれ、上記開口部の開状態で、上記開閉戸が側壁に沿って収容されることを特徴とする出入口構造。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般の住宅等に建物の部屋の出入口構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般の住宅等の建物の部屋の出入口となる開口部には、種々の引き戸、開き戸、折り戸等の建具が設けられる。このような開口部に設けられる上記建具類は、建具が開かれ、開口部が開状態において、建具が位置するスペースや、又、収めておくスペースが一般的に設けられている。
【0003】例えば、開き戸であるドアの場合には、開き切った位置でのドアの位置する(収めておく)ための空き空間が必要であり、又、引き戸の場合には、この引き戸(障子等)を収めておく戸袋を設けた構造や、2枚、或いはそれ以上の枚数の引き戸(障子)の場合には、片側に寄せられた位置での収容部が開口部に設けられた構造となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記のような従来の建具の構造においては、開き戸、引き戸等いずれにおいても、これらが開かれた状態において位置するための空き空間や、収容部が必要であり、建物内、或いは部屋の出入口回りに余分な空間を設定する必要があり、建物内の空間を有効活用するといった観点からは問題が残された部分である。
【0005】本発明は、従来のこのような上記の問題点に着目してなされたものであり、その目的とするところは、これらの問題点を解消し、建具を収容するための専用の収容部や空間を必要とせず、又、開口部の幅をめ一杯活用することができる出入口構造を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の出入口構造においては、細幅、縦長の戸板の縦方向の端部同士が回動自在に連結されて一枚の開閉戸となされ、この開閉戸が、建物の部屋の出入口となる開口部より部屋の側壁に沿って延長して設けられた上下のガイドレールに移動可能に嵌め込まれ、上記開口部の開状態で、上記開閉戸が側壁に沿って収容されることを特徴とする。
【0007】本発明の出入口構造における開閉戸とは、細幅、縦長の戸板の縦方向の端部同士が回動自在に連結されて一枚の開閉戸となされ、連結部でいずれの方向にも回動可能な機能を有するものである。
【0008】又、戸板を回動、即ち曲折自在に連結する方法は、一方の戸板の縦方向の端部に丸形状の芯軸を設け、連結される他方側の縦方向の端部に縦方向に溝を有する外環を設け、この外環を前記芯軸に外側より回動可能に嵌め込むことにより可能となる。
【0009】上記のようにして戸板が曲折自在に連結されてできた一枚の開閉戸の上下端は、ガイドレールに嵌め込まれていずれ側にも移動可能であり、側壁に沿って設けられる前記ガイドレールは直線的であっても、又、所定の曲率半径を有する曲折されたものであってもよい。
【0010】又、必要に応じて、この開閉戸の下端には、ころ等の回転体を取り付けることにより、より円滑な開閉戸の移動を可能とすることもできる。
【0011】
【作用】本発明の出入口構造においては、開閉戸が、建物の部屋の出入口となる開口部より部屋の側壁に沿って延長して設けられた上下のガイドレールに移動可能に嵌め込まれ、上記開口部の開状態で、上記開閉戸が側壁に沿って収容されるので、建具を収容するための専用の収容部や空間を必要とせず、又、開口部の幅をめ一杯活用することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明の出入口構造の一例を示す斜視図であり、図2は図1の上面図である。図1、或いは図2は、本発明の出入口構造が住宅等の建物内に設置される浴室ユニットに設けられた例を示すものである。
【0013】即ち、この浴室ユニット10は、四方を側壁11で囲まれ、天井12、及び底部13により箱形に構築されている。この浴室ユニット10の内部構造は、図2に示すように、浴槽1、洗い場2、洗い場の側壁側に設けられた洗面カウンター3、及びこの洗面カウンターの下方の水栓金具4等により構成されている。
【0014】上記浴室ユニット10の一方の側壁11には、開口部11aが設けられ、この開口部11aの上下にガイドレール14、14aがそれぞれに設けられ、更に、このガイドレール14、14aは、側壁11同士が交差する角部で曲折され、隣接する側壁11側に延長されている。
【0015】上記開口部11aには、上下のガイドレール14、14aに嵌め込まれて、開閉戸15(図3により詳述する)が設けられ、この開閉戸15により開口部11aが閉じられた状態となっている。
【0016】この開閉戸15は、隣接する側壁11に沿って設けられた、上下のガイドレール14、14a間の収容部16に収容されるようになっている。即ち、上記開閉戸15は、上下のガイドレール14、14aに沿って、側壁11の角部で曲折(戸板の連結部が回動されることにより可能)されながら移動され、収容部16に収容される。又、この収容部16には、外側よりカバー17が取り付られ、外観意匠面をよくする配慮がなされている。
【0017】図3は、上記開閉戸15の構造を示す正面図であり、図4は、図3のA−A断面図である。この開閉戸15は、開口部11a、或いはこの開口部11aと隣接する側壁11側に延長されて設けられた上下のガイドレール14、14a内を案内されて行き来するようになっている。
【0018】この開閉戸15は、複数の細幅、縦長の戸板15aの縦方向の端部同士が回動自在に連結されて一枚の建具となされたものであり、上記戸板15aを回動、即ち曲折自在に連結するため、一方の戸板15aの縦方向の端部に芯軸15bが設けられ、連結される他方側の戸板15a縦方向の端部に縦方向に溝を有する外環15cが設けら、この外環15cが上記芯軸15bに嵌め込まれて戸板15a間の回動が可能となされている。
【0019】又、開閉戸15の両端部には、外観意匠を統一するために、上記外環15cと類似形状の環体18により完結されており、更に、上下のガイドレール14、14aの端部の縦枠14dには、戸当たり19が設けられている。
【0020】従って、上記開閉戸15の戸板間15a、15aの連結部では、いずれの方向にも回動可能であり、例えば、本実施例のように、上下のガイドレール14、14aの対称位置に設けられた曲折部14cを、開閉戸15は円滑に曲折移動することができる。
【0021】本発明の出入口構造においては、本実施例に示すように、上記開閉戸15の収容のための専用の収容部や空間は特に設けられておらず、開閉戸15が移動するために延長された上下のレール14、14aの間が収容部16となされ、カバー17が設けられているだけであるから、出入口構造を設けるに当たっては、開閉戸15が嵌め込まれる上下のガイドレール14、14aのスペースを確保するのみで済ませることが可能となった。
【0022】本発明の出入口構造において、上記実施例は、建物内に設置される浴室ユニットの開口部の出入口構造の例を説明したものであり、開閉戸が隣接する側壁間の角部を挟んで曲折して設けられた例であるが、部屋の構造、側壁の大きさ、開口部の部位等の設定条件に合わせて、側壁の角部に曲折して設けずに、平面的に設けられてもよい。
【0023】従って、本発明の出入口構造においては、開閉戸等の建具を収容するための専用の収容部や空間を必要とせず、建物内の空間を有効に生かせることかできるとともに、開口部の幅をめ一杯活用することができる。
【0024】
【発明の効果】本発明の出入口構造においては、開閉戸が、建物の部屋の出入口となる開口部より部屋の側壁に沿って延長して設けられた上下のガイドレールに移動可能に嵌め込まれ、上記開口部の開状態で、上記開閉戸が側壁に沿って収容されるので、出入口を設けるに当たっては、開閉戸が嵌め込まれるガイドレールのスペースを確保するのみで済ませることが可能である。又、開閉戸等の建具を収容するための専用の収容部や空間を必要とせず、建物内の空間を有効に生かせることかできるとともに、開口部の幅をめ一杯活用することができる。従って、出入口構造として好適である。
 

 
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