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発明の名称 外壁構造体
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平9−287210
公開日 平成9年(1997)11月4日
出願番号 特願平9−36092
出願日 平成9年(1997)2月20日
代理人
発明者 村山 之彦 / 山内 康司
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 外壁基礎、断熱材層及び外壁仕上げ材とからなる外壁構造体において、外壁基礎と断熱材層、及び/又は断熱材層と外壁仕上げ材の間が変成シリコーン系接着剤により接着されてなることを特徴とする外壁構造体。
【請求項2】 既設外壁体、断熱材層及び外壁仕上げ材とからなる外壁構造体において、既設外壁体と断熱材層、及び/又は断熱材層と外壁仕上げ材の間が変成シリコーン系接着剤により接着されてなることを特徴とする外壁構造体。
【請求項3】 既設外壁体及び外壁仕上げ材とからなる外壁構造体において、既設外壁体と外壁仕上げ材の間が変成シリコーン系接着剤により接着されてなることを特徴とする外壁構造体。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は外壁構造体に関し、更に詳しくは、本発明の請求項1に記載の外壁構造体は、外壁基礎、断熱材層及び外壁仕上げ材とからなる外壁構造体に関し、請求項2に記載の外壁構造体は、既設外壁体、断熱材層及び外壁仕上げ材とからなる外壁構造体に関し、請求項3に記載の外壁構造体は、既設外壁体及び外壁仕上げ材とからなる外壁構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、外壁基礎、断熱材層及び外壁仕上げ材とから構成されてなる外壁構造体においては、各構成体間の接合は、釘やビスなどの機械的接合手段(例えば、特開平6−136907号公報)、又はエポキシ樹脂や酢酸ビニル樹脂のような硬い樹脂による接着によりなされていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、各構成体間が機械的な接合によって接合された外壁構造体や、硬い樹脂により接着された外壁構造体では、各構成体の線膨張率の違いにより応力の発生や集中が起こり、各構成体に亀裂や破壊が起こることがあった。本発明の目的は、外壁基礎、断熱材層及び外壁仕上げ材とから構成されてなる外壁構造体;既設外壁体、断熱材層及び外壁仕上げ材とから構成されてなる外壁構造体;又は既設外壁体及び外壁仕上げ材とから構成されてなる外壁構造体において、各構成体の線膨張率の違いに起因する応力発生や集中が防止され、各構成体に亀裂や破壊を生じないように接合された外壁構造体を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載の外壁構造体(以下、本発明1という)は、外壁基礎、断熱材層及び外壁仕上げ材とからなる外壁構造体において、外壁基礎と断熱材層、及び/又は断熱材層と外壁仕上げ材の間が変成シリコーン系接着剤により接着されてなることを特徴とする。
【0005】本発明の請求項2に記載の外壁構造体(以下、本発明2という)は、既設外壁体、断熱材層及び外壁仕上げ材とからなる外壁構造体において、既設外壁体と断熱材層、及び/又は断熱材層と外壁仕上げ材の間が変成シリコーン系接着剤により接着されてなることを特徴とする。
【0006】本発明の請求項3に記載の外壁構造体(以下、本発明3という)は、既設外壁体及び外壁仕上げ材とからなる外壁構造体において、既設外壁体と外壁仕上げ材の間が変成シリコーン系接着剤により接着されてなることを特徴とする。
【0007】本発明1で用いられる外壁基礎としては、従来から外壁構造体に用いられているものであれば、特に限定されず、例えば、コンクリート、スレート、木材などが挙げられる。
【0008】本発明1及び2で用いられる断熱材層の断熱材としては、従来から外壁構造体に用いられているものであれば、特に限定されず、例えば、ポリウレタン発泡体、ポリエチレン発泡体、、ポリスチレン発泡体のような発泡プラスチックが挙げられる。
【0009】本発明1〜3で用いられる外壁仕上げ材としては、従来から外壁構造体に用いられているものであれば、特に限定されず、例えば、タイル、石材、木質系パネル、プラスチック系パネル、窯業系パネルなどが挙げられる。
【0010】本発明2及び3で用いられる既設外壁体としては、家屋に既に施工されている外壁であれば、特に限定されず、例えば、コンクリート、スレート、木材などが挙げられる。また、従来のタイプの、外壁基礎、断熱材層及び外壁仕上げ材とからなる外壁構造体でもよい。
【0011】本発明1〜3でいう変成シリコーン系接着剤とは、変成シリコーンポリマーに各種添加剤を加えたものであり、硬化により接着強度が発現されるものである。
【0012】上記変成シリコーンポリマーとは、主鎖がポリオキシアルキレンであり、末端に架橋可能な加水分解性シリル基を有する重合体であり、例えば、分子末端にエーテル型アリルオレフィン基を有するオキシアルキレン重合体を、VIII族遷移金属の存在下で、一般式X3-a SiRa H(式中、Rは1価炭化水素基またはハロゲン化1価炭化水素基、aは0〜2の整数、Xはハロゲン原子、アルコキシ基、アシルオキシ基及びケトキシメート基からなる群より選ばれる原子または基)で表されるヒドロシリコン化合物と反応させることにより得られる重合体である。
【0013】上記変成シリコーンポリマーの主鎖であるポリオキシアルキレンとしては、例えば、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン、ポリオキシブチレン等が挙げられるが、物性のバランスの点から、ポリオキシプロピレンが好ましい。上記架橋可能な加水分解性シリル基としては、メトキシシリル基が反応性、反応後の発生物の点から好ましい。また、変成シリコーンポリマーとしては数平均分子量が4000〜30000のものが好ましく、特に数平均分子量が10000〜30000で分子量分布(重量平均分子量/数平均分子量)が1.6以下のものが取扱性の点から好ましい。
【0014】上記変成シリコーンポリマーの市販品としては、例えば、鐘淵化学工業社製、商品名「MSポリマーS−203」、「MSポリマーS−303」、「MSポリマーS−903」等のMSポリマー;鐘淵化学工業社製、商品名「サイリルSAT−200」、「サイリルMA−430」、「サイリルMAX447」等のサイリルポリマー;旭硝子社製、商品名「エクセスターESS−3620」、「エクセスターESS−3430」、「エクセスターESS−2420」、「エクセスターESS−2410」などが挙げられ、これらは単独で、または2種以上混合されて使用されてよい。
【0015】上記添加剤としては、1分子中にアミノ基及びアルコキシシリル基を有する化合物、シラノール縮合触媒、脱水剤、充填剤、可塑剤などであり、更に必要に応じてタレ防止剤、老化防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、顔料、香料、溶剤などが使用される。
【0016】上記の、1分子中にアミノ基及びアルコキシシリル基を有する化合物は、接着性付与剤として添加されるものであり、例えば、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N,N’−ビス−〔3−(トリメトキシシリル)プロピル〕エチレンジアミン、N,N’−ビス−〔3−(トリエトキシシリル)プロピル〕エチレンジアミン、N,N’−ビス−〔3−(メチルジメトキシシリル)プロピル〕エチレンジアミン、N,N’−ビス−〔3−(トリメトキシシリル)プロピル〕ヘキサメチレンジアミン、N,N’−ビス−〔3−(トリエトキシシリル)プロピル〕ヘキサメチレンジアミン、N,N’−ビス−〔3−(メチルジメトキシシリル)プロピル〕ヘキサメチレンジアミン、N,N−ビス−〔3−(トリメトキシシリル)プロピル〕エチレンジアミン、N,N−ビス−〔3−(メチルジメトキシシリル)プロピル〕エチレンジアミン、N,N−ビス−〔3−(トリエトキシシリル)プロピル〕エチレンジアミン、N,N−ビス−〔3−(トリメトキシシリル)プロピル〕ヘキサメチレンジアミン、N,N−ビス−〔3−(メチルジメトキシシリル)プロピル〕ヘキサメチレンジアミン、N,N−ビス−〔3−(トリエトキシシリル)プロピル〕ヘキサメチレンジアミン、N,N−ビス−〔3−(トリメトキシシリル)プロピル〕アミン、N,N−ビス−〔3−(トリエトキシシリル)プロピル〕アミン、N,N−ビス−〔3−(メチルジメトキシシリル)プロピル〕アミン等が挙げられ、これらは単独又は2種以上併用してもよい。
【0017】上記シラノール縮合触媒としては、従来、変成シリコーンポリマーの湿気硬化反応を促進するために使用されているものが好適であり、例えば、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫オキサイド、ジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫フタレート、ビス(ジブチル錫ラウリン酸)オキサイド、ジブチル錫ビスアセチルアセトナート、ジブチル錫ビス(モノエステルマレート)、オクチル酸錫、ジブチル錫オクトエート、ジオクチル錫オキサイド等の錫化合物;テトラ−n−ブトキシチタネート、テトライソプロポキシチタネート等のチタネート系化合物;ジブチルアミン−2−エチルヘキソエート等のアミン塩;及び、その他の酸性触媒や塩基性触媒が挙げられ、これらは単独又は2種以上併用してもよい。
【0018】上記脱水剤は、変成シリコーン系接着剤の保存時における侵入水分を除去するために使用されるものであり、例えば、ビニルトリメトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、テトラエトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、テトラメトキシシラン、フェニルトリメチルシラン、ジフェニルジメトキシシラン等のシラン化合物類;オルトギ酸メチル、オルトギ酸エチル、オルト酢酸メチル、オルト酢酸エチル等の加水分解性エステル化合物類が挙げられ、これらは単独又は2種以上併用してもよい。
【0019】上記充填剤は、硬化後の変成シリコーン系接着剤層の補強を目的として使用されるものであり、例えば、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、含水ケイ酸、無水ケイ酸、微粉末シリカ、ケイ酸カルシウム、二酸化チタン、クレー、タルク、カーボンブラック、ガラスバルーンなどが挙げられ、これらは単独又は2種以上併用してもよい。
【0020】上記可塑剤は、変成シリコーン系接着剤の硬化物の伸びを高めたり、低モジュラス化するため使用されるものであり、例えば、燐酸トリブチル、燐酸トリクレジル等の燐酸エステル類;フタル酸ジオクチル等のフタル酸エステル類;グリセリンモノオレイン酸エステル等の脂肪酸一塩基酸エステル類;アジピン酸ジブチル、アジピン酸ジオクチル等の脂肪酸二塩基酸エステル類;及びポリプロピレングリコール類などが挙げられ、これらは単独又は2種以上併用してもよい。
【0021】上記タレ防止剤は、変成シリコーン系接着剤のタレ防止のために使用されるものであり、例えば、水添ひまし油、脂肪酸ビスアマイド、ヒュームドシリカ等が挙げられる。
【0022】変成シリコーン系接着剤は、変成シリコーンポリマーに、1分子中にアミノ基及びアルコキシシリル基を有する化合物、シラノール縮合触媒、脱水剤、充填剤、可塑剤、及び必要に応じてタレ防止剤、老化防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、顔料、香料、溶剤等を所定量配合し、ロール、プラネタリーミキサー等により混練することによって得られる。
【0023】本発明1の外壁構造体を製造する方法としては、外壁基礎と断熱材層、及び/又は断熱材層と外壁仕上げ材の間に変成シリコーン系接着剤を塗布し、硬化させる方法が挙げられる。
【0024】本発明2の外壁構造体を製造する方法としては、既設外壁体と断熱材層、及び/又は断熱材層と外壁仕上げ材の間に変成シリコーン系接着剤を塗布し、硬化させる方法が挙げられる。
【0025】本発明3の外壁構造体を製造する方法としては、既設外壁体と外壁仕上げ材の間に変成シリコーン系接着剤を塗布し、硬化させる方法が挙げられる。
【0026】本発明1〜3の外壁構造体においては、より強力な耐久接着性を発現させるために、前記変成シリコーン系接着剤による接着に加えて、更に機械的接合手段が併用されてもよい。上記機械的接合手段としては、例えば、釘やビスなどが挙げられる。
【0027】本発明1〜3の外壁構造体においては、より強力な耐久接着性を発現させるために、前記変成シリコーン系接着剤による接着に加えて、エポキシ樹脂による接着が併用されてもよい。
【0028】(作用)本発明1の外壁構造体は、外壁基礎、断熱材層及び外壁仕上げ材とからなる外壁構造体において、外壁基礎と断熱材層、及び/又は断熱材層と外壁仕上げ材の間が変成シリコーン系接着剤により接着されてなり、変成シリコーン系接着剤がゴム弾性系接着剤なので、外壁構造体が寒暖に曝された際に、外壁構造体の各構成体の線膨張率の違いに起因する応力発生や集中が防止され、各構成体の亀裂や破壊が防止される。また、変成シリコーン系接着剤は、良好な接着性を示すと共に、耐熱性、耐水性などの耐久性にも優れているので、本発明1の外壁構造体は耐久性にも優れたものとなる。
【0029】本発明2の外壁構造体は、既設外壁体、断熱材層及び外壁仕上げ材とからなる外壁構造体において、既設外壁体と断熱材層、及び/又は断熱材層と外壁仕上げ材の間が変成シリコーン系接着剤により接着されてなり、変成シリコーン系接着剤がゴム弾性系接着剤なので、外壁構造体が寒暖に曝された際に、外壁構造体の各構成体の線膨張率の違いに起因する応力発生や集中が防止され、各構成体の亀裂や破壊が防止される。また、変成シリコーン系接着剤は、良好な接着性を示すと共に、耐熱性、耐水性などの耐久性にも優れているので、本発明2の外壁構造体は耐久性にも優れたものとなる。特に、既設外壁体が老朽化したものである場合には、断熱材層及び外壁仕上げ材を変成シリコーン系接着剤で接着することによって、簡単にリフォームさせることができる。
【0030】本発明3の外壁構造体は、既設外壁体及び外壁仕上げ材とからなる外壁構造体において、既設外壁体と外壁仕上げ材の間が変成シリコーン系接着剤により接着されてなり、変成シリコーン系接着剤がゴム弾性系接着剤なので、外壁構造体が寒暖に曝された際に、外壁構造体の各構成体の線膨張率の違いに起因する応力発生や集中が防止され、各構成体の亀裂や破壊が防止される。また、変成シリコーン系接着剤は、良好な接着性を示すと共に、耐熱性、耐水性などの耐久性にも優れているので、本発明3の外壁構造体は耐久性にも優れたものとなる。また、本発明2と同様に、特に、既設外壁体が老朽化したものである場合には、外壁仕上げ材を変成シリコーン系接着剤で接着することによって、簡単にリフォームさせることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施例および比較例を示す。
(実施例1)変成シリコーンポリマー(鐘淵化学工業社製、商品名「サイリルSAT−200」)100重量部、充填剤として炭酸カルシウム(白石工業社製、商品名「CCR」)100重量部及び可塑剤としてフタル酸ジオクチル(積水化学工業社製)40重量部を、プラネタリーミキサーに入れて30分間真空混練した。この混練物の入ったプラネタリーミキサーに、脱水剤としてビニルトリメトキシシラン(東芝シリコーン社製)4重量部、接着性付与剤としてN−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン(東芝シリコーン社製)2重量部、及び触媒としてジブチル錫ジラウレート2重量部を入れて、30分間真空混練して変成シリコーン系接着剤を得た。
【0032】図1に示すように、外壁基礎1としてコンクリート(厚み20mm)、断熱材層2としてポリウレタン発泡体(厚み20mm)、外壁仕上げ材3として木質パネル(厚み10mm)を用い、外壁基礎1と断熱材層2の間、及び断熱材層2と外壁仕上げ材3の間に、接着剤4として上記変成シリコーン系接着剤をそれぞれ厚み2mmとなるように塗布し、温度20℃、相対湿度55%で2週間硬化養生させて、外壁構造体を得た。
【0033】(実施例2)外壁基礎1、断熱材層2、外壁仕上げ材3及び接着剤4とを図1と同様に構成し、それぞれの構成材を外壁基礎1としてスレート(厚み10mm)、断熱材層2としてポリスチレン発泡体(厚み20mm)、外壁仕上げ材3として木質パネル(厚み10mm)を用い、外壁基礎1と断熱材層2の間、及び断熱材層2と外壁仕上げ材3の間に、接着剤4として上記変成シリコーン系接着剤を直径20mmとなるように団子貼り塗布し、温度20℃、相対湿度55%で2週間硬化養生させて、外壁構造体を得た。
【0034】(比較例1)外壁基礎1、断熱材層2、外壁仕上げ材3及び接着剤4とを図1と同様に構成し、それぞれの構成材を外壁基礎1としてコンクリート(厚み20mm)、断熱材層2としてポリウレタン発泡体(厚み20mm)、外壁仕上げ材3として木質パネル(厚み10mm)を用い、外壁基礎1と断熱材層2の間、及び断熱材層2と外壁仕上げ材3の間に、接着剤4としてポリ酢酸ビニルエマルジョン系接着剤(積水化学工業社製、エスダイン♯5400)をそれぞれ厚み2mmとなるように塗布し、温度20℃、相対湿度55%で2週間硬化養生させて、外壁構造体を得た。
【0035】(比較例2)比較例1におけるポリ酢酸ビニルエマルジョン系接着剤(積水化学工業社製、エスダイン♯5400)の代わりに、ポリ酢酸ビニル溶剤系接着剤(積水化学工業社製、セキスイボンド床タイル用)を用いた他は、比較例1と同様に行って外壁構造体を得た。
【0036】(比較例3)比較例1におけるポリ酢酸ビニルエマルジョン系接着剤(積水化学工業社製、エスダイン♯5400)の代わりに、エポキシ系接着剤(積水化学工業社製、エスロタイト)を用いた他は、比較例1と同様に行って外壁構造体を得た。
【0037】冷熱繰り返し試験実施例1、2及び比較例1〜3で得られた外壁構造体を恒温槽中に置き、恒温槽の温度を徐々に昇温させ24時間かけて60℃とした。次いで、徐々に温度を下げ24時間かけて−5℃とした。これを1サイクルとして40サイクルくり返した。その後、外壁構造体の各構成体の亀裂の有無、及び接着剤の剥離の有無を観察し、その結果を表1に示した。
【0038】
【表1】

【0039】(実施例3)図2に示すように、既設外壁体5としてスレート、断熱材層2としてポリウレタン発泡体(厚み20mm)、外壁仕上げ材3として木質パネル(厚み10mm)を用い、既設外壁体5と断熱材層2の間、及び断熱材層2と外壁仕上げ材3の間に、接着剤4として前記変成シリコーン系接着剤をそれぞれ厚み2mmとなるように塗布し、既設外壁体5と外壁仕上げ材3とを固定金具を用いて固定・保持した状態で(仮止め)2週間維持して接着剤4を硬化させた後、該固定金具を取りはずし施工完了した。一年後、外壁構造体の各構成体に亀裂や接着剤の剥離は見られなかった。
【0040】(実施例4)図3に示すように、既設外壁体5としてスレート、外壁仕上げ材3としてパネル(厚み10mmの木質パネル3aと厚み20mmのポリエチレン発泡体2aの間に前記変成シリコーン系接着剤4を厚み2mmとなるように塗布して温度20℃、相対湿度55%で2週間硬化養生させたもの)を用い、既設外壁体5と外壁仕上げ材3の間に、接着剤4として前記変成シリコーン系接着剤を厚み2mmとなるように塗布し、既設外壁体5と外壁仕上げ材3とを固定金具を用いて固定・保持した状態で(仮止め)2週間維持して接着剤4を硬化させた後、該固定金具を取りはずし施工完了した。一年後、外壁構造体の各構成体に亀裂や接着剤の剥離は見られなかった。
【0041】
【発明の効果】本発明1の外壁構造体の構成は前記した通りであり、外壁基礎と断熱材層、及び/又は断熱材層と外壁仕上げ材の間が変成シリコーン系接着剤により接着されてなるので、外壁構造体が寒暖に曝された際に、外壁構造体の各構成体の線膨張率の違いに起因する応力発生や集中が防止され、各構成体の亀裂や破壊が防止される。また、変成シリコーン系接着剤は、良好な接着性を示すと共に、耐熱性、耐水性などの耐久性にも優れているので、本発明1の外壁構造体は耐久性にも優れたものとなる。
【0042】また、上記変成シリコーン系接着剤による接着に加えて、更に機械的接合手段が併用される場合には、上記の効果の全てを奏するとともに、耐久接着性がより一層強固となる。
【0043】本発明2の外壁構造体の構成は前記した通りであり、既設外壁体と断熱材層、及び/又は断熱材層と外壁仕上げ材の間が変成シリコーン系接着剤により接着されてなるので、外壁構造体が寒暖に曝された際に、外壁構造体の各構成体の線膨張率の違いに起因する応力発生や集中が防止され、各構成体の亀裂や破壊が防止される。また、変成シリコーン系接着剤は、良好な接着性を示すと共に、耐熱性、耐水性などの耐久性にも優れているので、本発明2の外壁構造体は耐久性にも優れたものとなる。
【0044】本発明3の外壁構造体の構成は前記した通りであり、既設外壁体と外壁仕上げ材の間が変成シリコーン系接着剤により接着されてなるので、外壁構造体が寒暖に曝された際に、外壁構造体の各構成体の線膨張率の違いに起因する応力発生や集中が防止され、各構成体の亀裂や破壊が防止される。また、変成シリコーン系接着剤は、良好な接着性を示すと共に、耐熱性、耐水性などの耐久性にも優れているので、本発明3の外壁構造体は耐久性にも優れたものとなる。
【0045】特に、本発明2及び3においては、既設外壁体が老朽化したものである場合には、断熱材層及び外壁仕上げ材(本発明2)、或いは外壁仕上げ材(本発明3)を変成シリコーン系接着剤で接着することによって、簡単にリフォームさせることができる。
【0046】
 

 
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