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発明の名称 増結管
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平9−287195
公開日 平成9年(1997)11月4日
出願番号 特願平8−101145
出願日 平成8年(1996)4月23日
代理人
発明者 佐々木 基宗
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 排水枡本体の上端開口部に接続される増結管であって、上下面を受け口構造とし、外周側面に凹凸状の抜け防止部を設けた増結ソケットおよび筒状短管を交互に積み重ねてなることを特徴とする増結管。
【請求項2】 排水枡本体の上端開口部に接続される増結管であって、上下面に受け口構造として凹溝を設けるとともに、その凹溝内にゴム輪を配置した増結ソケットおよび筒状短管を交互に積み重ねてなることを特徴とする増結管。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は排水枡本体の上端開口に接続される増結管に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、排水枡は排水枡本体の上端開口に増結管を接続して、増結管の上端を地表面近傍に位置させ、この増結管の上端面にマンホール蓋を地表とほぼ同じ高さにして取り付け、排水枡本体や増結管の適宜箇所に流入口や流出口を設けたものであり、この流入口や流出口に排水管を接続して流入口から流入される排水を流出口から流出させたり、マンホール蓋を開けて排水枡の中を点検したり清掃したりして使用するものである。しかし、排水枡本体は排水管を接続するのに適した深さに埋設するから、排水枡本体と地表面との間の距離は全て異なる。従って、場所によって排水枡本体とマンホール蓋との間に取り付けられる増結管の長さが全て異なる。
【0003】このように増結管の長さが異なるので、実開平1−90889号公報、実開平2−70087号公報に記載あるように、増結管は、上端に断面コ字形の接続部を有する増結管単体を積み重ねて増結管の長さを排水枡本体とマンホール蓋との間の距離に合わせていた。即ち、従来の増結管は、増結管単体の断面コ字形の接続部の上に次の増結管単体の下端部を挿入して接続するというように、上端に接続部を有するほぼ同じ径と同じ厚みの増結管単体を複数個接続して所定長さにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、排水枡本体とマンホール蓋との間の距離、即ち、増結管の長さがこの増結管単体の整数倍である場合は、増結管単体を複数個接続すればよいが、通常、この整数倍になることは少ない。かかる場合には、増結管単体の下端を適宜長さに切断して増設管の長さを調節していた。従って、施工現場では増結管単体の下端を切断したほぼ同じ径とほぼ同じ厚みを有する長さの異なる管体がゴミとして多数発生し資源の無駄であるという問題がある。又、この排水枡では、マンホール蓋を開ける際に増結管が移動し易いという問題がある。そこで、本発明の目的は、施工時に切断した管体が再利用でき、しかも、マンホール蓋を開ける際に移動しない増結管を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成するためになされたものであって、請求項1記載の発明は、排水枡本体の上端開口部に接続される増結管であって、上下面を受け口構造とし、外周側面に凹凸状の抜け防止部を設けた増結ソケットおよび筒状短管を交互に積み重ねてなるものである。
【0006】請求項2記載の発明は、排水枡本体の上端開口部に接続される増結管であって、上下面に受け口構造として凹溝を設けるとともに、その凹溝内にゴム輪を配置した増結ソケットおよび筒状短管を交互に積み重ねてなるものである。
【0007】(作用)請求項1記載の発明に使用する増結管は、上下面を受け口構造とし、外周側面に凹凸状の抜け防止部を設けた増結ソケットおよび筒状短管を交互に積み重ねてなるものである。即ち、増結ソケットで接続される筒状短管はほぼ同じ径とほぼ同じ厚みを有するものであれば、長さは問わない。従って、増結パイプ用に製造したほぼ同じ径ほぼ同じ厚みの管体を筒状短管に使用してもよいし、この管体を施工現場で利用する際に排水枡本体とマンホール蓋との間の距離に合わせるために切断した管体も筒状短管として使用できる。
【0008】このように、筒状短管として長さの異なる種々な管体が使用できるのでゴミが発生しない。又、請求項1記載の発明に使用する増結ソケットは外周面に凹凸状の抜け防止部を有するから、この排水枡を地中に埋設すると、増結ソケットの凹部の中に土が入ったり、凸部が地中に突出して、増結ソケットが移動し難い状態に埋設される。従って、排水枡の上に取り付けられたマンホール蓋を開ける際に増結管が移動しないし、抜けることがない。
【0009】又、請求項2記載の発明に使用する増結ソケットは上下面に受け口構造として凹溝を設けるとともに、その凹溝内にゴム輪を配置しているから、この増結ソケットで筒状短管を接続するとゴム輪が強固に筒状短管が食い込んで全体が強固に連結され、それぞれが分離して移動しない。そのため、増結管全体を移動させるだけの力が働かないかぎり移動しない。このような構造になっているので、この排水枡を地中に埋設していると、排水枡の上に取り付けられたマンホール蓋を開ける際には増結管全体を移動させるだけの力が働かないから増結管が移動しないし、抜けることがない。
【0010】
【発明の実施の形態】
(実施例1)図1〜図3は本発明の一実施例を示すもので、図1は排水枡を示す一部切欠説明図、図2は増結ソケットを示す縦断面図、図3は図1の排水枡の使用状態を示す説明図である。
【0011】図1〜図3において、1は排水枡であり、この排水枡1は排水枡本体2と増結管3とマンホール蓋6とからなる。排水枡本体2は有底筒体であり、この排水枡本体2の上端開口の側縁上端には断面コ字形の接続部21が設けられている。尚、図1に示す排水枡1には排水枡本体2に流入口や流出管を設けてないが、予め、排水枡本体2の側壁に流入口や流出口を設けていてもよいし、施工時に必要に応じて、側壁に流入口や流出口を設けてもよい。
【0012】増結管3は複数の筒状短管4と増結ソケット5からなる。筒状短管4はほぼ同じ径とほぼ同じ厚みを有する管体である。この筒状短管4の長さは適宜でよい。従って、この筒状短管4は新しく製造した管体でもよいし、以前に排水枡を据え付ける時に切断した管体でもよい。
【0013】増結ソケット5は、図2に示すように、上端面と下端面をそれぞれ断面コ字形の受け構造51、52とし、外周側面に凹状からなる抜け防止部53が設けられている。そして、この増結管3は、筒状短管4の上端に増結ソケット5の下端面の断面コ字形の受け構造51を挿入し、この増結ソケット5の上端面の断面コ字形の受け構造52の中に上側の筒状短管4の下端を挿入するというように、交互に筒状短管4を増結ソケット5を積み重ねて所定長さになるまで接続したものである。
【0014】マンホール蓋6は地上面に設置されるもので、板体61と、この板体61の下面に設けられている突起62とからなる。7は蓋受け枠体であり、この蓋受け枠体7には下端面には断面コ字形の受け構造71が、又、上端面にはマンホール蓋6の突起62が挿入できる断面コ字形の受け構造72が設けられている。尚、増結管3の側壁には流入口や流出口が設けられてないが必要に応じて増結管3の側壁に流入口や流出口を設けてもよい。8は道路の側壁に設けられている排水溝である。9は排水管である。95は竪樋である。
【0015】次に、この排水枡の使用状態を説明する。所定位置に穴を掘り、所定深さに排水枡本体2を据え付け、筒状短管4の下端を排水枡本体2の上端に設けられている接続部21の断面コ字の中に挿入して、排水枡本体2の上に筒状短管4を取り付ける。次に、増結ソケット5の下端に設けられている受け構造52の断面コ字の中に筒状短管4の上端を挿入して増結ソケット5を筒状短管4の上端に取り付け、この増結ソケット5の上端に設けられている受け構造51の断面コ字の中に次の筒状短管4の下端を挿入して増結ソケット5に筒状短管4を取り付ける。
【0016】このようにして、排水枡本体2の上に次々に増結ソケット5と筒状短管4とを交互に積み重ねて、図1に示すように、排水枡本体2の上に筒状短管4と増結ソケット5とからなる所定長さの増結管3とする。尚、最後の筒状短管4の長さが長くてこの増結管3が所定長さにならない場合には、最後の筒状短管4の端部を切断して長さを調節する。この切断した管体は次の増結管3に使用できる。このように、筒状短管4を切断した管体は次の筒状短管として使用できるので、廃棄するゴミがなくなる。
【0017】次に、蓋受け用枠体7の下端に設けられている断面コ字形の受け構造71の中に筒状短管4の上端を挿入して、筒状短管4の上端に蓋受け用枠体7を取り付ける。次に、図3に示すように、道路の側縁に設けられている排水溝8や竪樋95を排水管9で排水枡本体2や増結管3の側壁に接続し、これ等の排水枡本体2や増結管3に排水管9を接続し、この排水管9を図示しない排水本管に接続して、排水溝6や竪樋8の雨水を排水枡1を経て排水本管に流れて行くようにする。その際、排水枡本体2に流入口や流出口があれば、この排水管7を流入管や流出管に接続し、ない場合には、排水枡本体2や増結管3に孔を設けて、この孔に排水管9を接続する。最後に、蓋受け用枠体7の上にマンホール蓋6を取り付け、土を埋め戻すと、排水枡1の取付が終了する。
【0018】このようにして取り付けた排水枡1では、排水溝8や竪樋95から流入した雨水等が排水管9を通ってこの排水枡1の中に入り、更に、図示されない排水本管を通って川や排水処理場に流れて行く。この排水枡1は、増結ソケット5の外周面に設けられている凹部からなる抜け防止部53の中に土が入って、増結ソケット5が移動し難い状態に埋設される。従って、この排水枡1を点検したり掃除しようと、マンホール蓋4を開ける際、増結管3が移動したり抜けることがなく安心してマンホール蓋4を開けることができる。
【0019】(実施例2)図4は本発明の他の実施例を示すもので、増結ソケットを示す縦断面図である。図4に示す実施例2を図1〜図3に示す実施例1と比較すると、増結ソケット5aの構造が異なる。即ち、増結ソケット5aは上端面と下端面とにそれぞれ断面コ字形の受け構造51a、52aを有し、外周側面に突出片からなる抜け防止部53aが設けられている。このように突出片からなる抜け防止部53aが設けられていると、排水枡が地中に埋設されたときに、増結ソケット5aの凹部からなる抜け防止部53aが地中に突出して、増結ソケット5aが移動したり抜け難い状態に埋設される。従って、排水枡の上に取り付けられたマンホール蓋を開ける際に増結管5aが移動したり抜けることがない。その他の構造、使用方法、作用は実施例1と同じであるので説明を省略する。
【0020】(実施例3)図5は本発明の別の実施例を示すもので、増結ソケットを示す縦断面図である。図5に示す実施例3を図1〜図3に示す実施例1と比較すると、増結ソケット5bの構造が異なる。即ち、増結ソケット5bは上端面と下端面をそれぞれ凹溝からなる受け構造51b、52bとし、この受け構造51b、52bの凹溝内にゴム輪が設けられている。従って、この増結ソケット5bで筒状短管を接続すると全体が強固に連結され、それぞれが分離して移動しない。そのため、増結管全体を移動させるだけの力が働かないかぎり移動しない。この排水枡を地中に埋設していると、排水枡の上に取り付けられたマンホール蓋を開ける際には増結管全体を移動させるだけの力が働かないから増結管が移動しないし、抜けることがない。その他の構造、使用方法、作用は実施例1と同じであるので説明を省略する。
【0021】
【発明の効果】請求項1および2記載の発明に使用する増結管は、上下面を受け口構造とし、外周側面に凹凸状の抜け防止部を設けた増結ソケットおよび筒状短管を交互に積み重ねてなるものであるから、増結ソケットで接続される筒状短管はほぼ同じ径とほぼ同じ厚みを有するものであれば、長さは問わない。従って、増結パイプ用に製造したほぼ同じ径ほぼ同じ厚みの管体を筒状短管に使用してもよいし、この管体を施工現場で利用する際に排水枡本体とマンホール蓋との間の距離に合わせるために切断した管体も筒状短管として使用できる。
【0022】このように、筒状短管として長さの異なる種々な管体が使用できるのでゴミが発生しないので有益である。又、請求項1記載の発明に使用する増結ソケットは外周面に凹凸状の抜け防止部を有するから、この排水枡を地中に埋設すると、増結ソケットの凹部の中に土が入ったり、凸部が地中に突出して、増結ソケットが移動し難い状態に埋設される。従って、排水枡の上に取り付けられたマンホール蓋を開ける際に増結管が移動しないし、抜けることがないので点検したり掃除する際に、安心してマンホール蓋を開けることができる。
【0023】又、請求項2記載の発明に使用する増結ソケットは上下面に受け口構造として凹溝を設けるとともに、その凹溝内にゴム輪を配置しているから、この増結ソケットで筒状短管を接続するとゴム輪が強固に筒状短管が食い込んで全体が強固に連結され、それぞれが分離して移動しない。そのため、増結管全体を移動させるだけの力が働かないかぎり移動しない。このような構造になっているので、この排水枡を地中に埋設していると、排水枡の上に取り付けられたマンホール蓋を開ける際には増結管全体を移動させるだけの力が働かないから増結管が移動しないし、抜けることがないので点検したり掃除する際に、安心してマンホール蓋を開けることができる。
 

 
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